JP5000906B2 - カートリッジ型浄水器及びこれに用いるカートリッジフィルタ体 - Google Patents
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Description
即ち、浄水器Aは、図8に示すように、一般に水道メータBの下流側の給水管Cに介設されると共に、浄水器Aの出口側と入口側の何れか一方又は両方には、供給水管E側への逆流を防止するために、逆止弁Dが介挿されている。
しかし、この種のカートリッジ型浄水器Aにも解決すべき問題点が多く残されており、その中でもカートリッジ型浄水器Aの設置に伴って取り付けした逆止弁Dの点検や補修に手数が掛かることが、問題となっている。
そのため、浄水器Aのカートリッジフィルタ体Hを3〜6ケ月位のピッチで交換(又は補修)する際に、これと同時に前記逆止弁Dを点検するようにしているが、逆止弁Dを給水管Cや供給水管Eから取り外しするのに手数が掛かるうえ、取り付け場所が狭いこととも相俟って作業を円滑に遂行することが困難で、結果として逆止弁Dの点検作業後に、所謂水漏れ等のトラブルが生じたり、作業時間が長引く等の問題がある。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカートリッジ型浄水器Aの断面概要図であり、図2は、当該カートリッジ型浄水器Aのカートリッジフィルタ体Hの断面概要図である。
尚、図1の実施形態ではベース体Fをケース体Gと一体的に形成しているが、ベース体Fとケース体Gとを別体として、両者を締結金具(図示省略)を介して気密状に連結する構成としてもよいことは勿論である。
尚、当該フィルタ支持筒体16bは、水Wの流出口(水Wの流出通路)と逆止弁機構17の設置場所とを形成すると共に、後述するようにカートリッジフィルタ体Hをベース体Fへ支持固定するための機能を果たすものである。
尚、ヘッドキャップ2を胴部ケーシング2側へ固定することにより、フィルタ押え18の外周縁部がヘッドキャップ2により支持固定され、これによってカートリッジフィルタ体Hは、所定の位置に起立姿勢で支持固定されることになる。
また、本実施形態においては、カートリッジフィルタ体Hを簡単にケース体Gの外方へ取り出すことができるため、給水管や供給水管との接続部Kを解離することなしに、容易に逆止弁機構17の作動状況等を点検することができる。
更に、合成樹脂ケース19は、フィルタ押え18及び第2のフィルタ受台20の円盤体20aへ気密状に固定されており、処理水Wが合成樹脂ケース19の外側へ漏出することは無い。そのため、ケース体G内の内壁面は、乾燥状態に保持されることになり、水Wによる腐食が防止されることになる。また、キャップ3を外してカートリッジフィルタ体Hを交換する際に、ケース体H内に水Wが無いので、カートリッジフィルタ体Hの交換を容易に行うことができる。
尚、図3において、13は胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締め付け固定する締結金具、23はベース体Fとケース体Gとを締め付け固定する締結金具である。
また、カートリッジフィルタ体Hの取り替えや点検方法は第1実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
当該第3実施形態のカートリッジ型浄水器Aは、第2実施形態の第2のフィルタ受台20に設けた逆止弁機構21を単独としたものであり、フィルタ受台16の下面側に第2実施形態の第2のフィルタ受台20とは異なる別の第2のフィルタ受台24をスペーサ24cを介して同芯状に配設し、第2のフィルタ受台24に形成した第2の円盤体24aの一側寄りの下面側に流入口25(流入通路)を形成する第2のフィルタ支持筒体24bを突設し、この第2のフィルタ支持筒体24bの内部に逆止弁機構26を配設するようにしたものである。
また、フィルタ受台16のフィルタ支持筒体16bがベース体Fのフィルタ嵌合部15内へ挿着支持されることになる。
尚、カートリッジフィルタ体Hの取り付け方法や被処理水Wの流れ等については、第2実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
当該第4実施形態のカートリッジ型浄水器Aは、ケース体Gとベース体Fとカートリッジフィルタ体Hとから構成されている。
また、前記ケース体Gは、ステンレス鋼製の円筒型の胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締結金具13により気密状に組合せ固定することにより形成されており、胴部ケーシング2の下端部内周面(又はベース体Fの上端部内周面)にはカートリッジフィルタ体Hを支持する環状のフィルタ支持板27が取り付けられている。このフィルタ支持板26の内周縁部には、筒状のフィルタ嵌合部27aが下向きに突設形成されている。
更に、ベース体Fは、前記ケース体Gの下方部にその胴部ケーシング2と一体的に形成されており、流入口10、流出口12及び筒状のフィルタ嵌合部15等を夫々備えている。
尚、本実施形態においては、フィルタ支持筒体28をセラミックフィルタ6の筒体6aの下端部に一体的に形成したが、フィルタ支持筒体28を筒体6aと別体に形成してもよい。
また、フィルタ押え18は、合成樹脂材により円盤状に形成されており、その中央部にはセラミックフィルタ6の上端が上方へ開放された状態で挿入される挿入穴18bが形成されている。
また、フィルタ支持筒体28の内方には、弁座体17aと、弁体17bと、弁体17bを下方へ付勢して弁体17bを弁座体17aへ当座させるスプリング17cとが配設されており、当該弁座体17aと弁体17bとスプリング17cとによって、水Wが下方へ向って逆流するのを防止する逆止弁機構17がフィルタ支持筒体28の内方に形成されている。
また、カートリッジフィルタ体Hの取り替えや点検方法は第1実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
当該第5実施形態のカートリッジ型浄水器Aは、ケース体Gとベース体Fとカートリッジフィルタ体Hとから構成されている。
また、前記ケース体Gは、ステンレス鋼製の円筒型の胴部ケーシング2とヘッドキャップ3とを締結金具13により気密状に組合せ固定することにより形成されている。
更に、ベース体Fは、前記ケース体Gの下方部にその胴部ケーシング2と一体的に形成されており、流入口10、流出口12及び筒状のフィルタ嵌合部15等を夫々備えている。
また、フィルタ押え18は、合成樹脂材により円盤状に形成されており、その中央部にはセラミックフィルタ6の上端が上方へ開放された状態で挿入される挿入穴18bが形成されている。このフィルタ押え18の挿入穴18bにセラミックフィルタ6の上端部を挿入することによって、カートリッジフィルタ体Hの上面の中央部に水Wの流出口(水Wの流出通路)が形成されることになる。
更に、第2のフィルタ受台29は、フィルタ受台16のフィルタ円盤体16aの下面側に対向する合成樹脂製の鍔形の第2の円盤体29aと、第2の円盤体29aの下面側の中央部に下向きに突設され、水Wの流入口(水Wの流入通路)を形成すると共に、ベース体Fのフィルタ嵌合部15に挿入される筒状のフィルタ支持筒体29bとから形成されている。
この第2のフィルタ受台29のフィルタ支持筒体29bは、水Wの流入口(水Wの流入通路)と逆止弁機構17の設置場所とを形成すると共に、後述するようにカートリッジフィルタ体Hをベース体Fへ支持固定するための機能を果たすものである。
そして、合成樹脂ケース19は、筒状に形成されており、その下端部が第2のフィルタ受台29の第2の円盤体29aの外周縁部に連設されていると共に、その上端部がフィルタ押え18へ気密状に固定されている。
尚、本実施形態においては、合成樹脂ケース19の下端部を第2のフィルタ受台29に一体的に形成したが、合成樹脂ケース19と第2のフィルタ受台29とを別体に形成してもよい。
また、カートリッジフィルタ体Hの取り替えや点検方法は第1実施形態の場合と全く同一であるため、ここではその説明を省略する。
C 給水管
E 供給水管
F ベース体
G ケース体
H カートリッジフィルタ体
K 浄水器接続部
W 水
O オーリング
2 胴部ケーシング
3 ヘッドキャップ
4 濁度フィルタ
5 繊維状活性炭フィルタ
6 セラミックフィルタ
6a 筒体
6b セラミック体
6c 多孔板
7 間隙
8 間隙
9 間隙
10 流入口
11 環状溝
12 流出口
13 締結金具
14 空気技弁
15 ベース体Fのフィルタ嵌合部
15′ 第2のフィルタ嵌合部
16 フィルタ受台
16a 鍔状の円盤体
16c セラミックフィルタ受筒
16b フィルタ支持筒体
16d Oリング挿着溝
16e 切欠
16f 支持筒体
17 逆止弁機構
17a 弁座体
17b 弁体
17c スプリング
18 フィルタ押え
18a 取っ手
18b 挿入穴
19 樹脂ケース
20 第2のフィルタ受台
20a 第2の円盤体
20b 第2のフィルタ支持筒体
20c スペーサ
20d Oリング挿着溝
21a 弁体の支持固定点
21b 弁体
21c 弁座
22 間隙(流入口又は流入通路)
23 締結金具
24 第2のフィルタ受台
24a 第2の円盤体
24b 第2のフィルタ支持筒体
24c スペーサ
25 流入口(流入通路)
26 逆止弁機構
26a 弁座体
26b 弁体
26c スプリング
27 フィルタ支持板
27a フィルタ支持板のフィルタ嵌合部
28 フィルタ支持筒体
29 第2のフィルタ受台
29a 第2の円盤体
29b 第2のフィルタ支持筒体
29c Oリング装着溝
Claims (10)
- 流入口及び流出口を設けたベース体と、胴部ケーシングを備えたケース体と、前記ベース体の流入口及び流出口に連通する流入口と流出口とを備えると共に、前記ケース体内へ交換自在に挿着され、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体とを備えたカートリッジ型浄水器に於いて、前記カートリッジフィルタ体は、中心に位置して水が流通する筒体内に粒状のセラミック体を充填して成るセラミックフィルタと、セラミックフィルタの筒体の周囲に間隙を置いて配置され、水が半径方向へ流通する中空円筒状のフィルタと、フィルタの底面側に配設したフィルタ受台と、フィルタの上面側に配設したフィルタ押えとから成り、カートリッジフィルタ体の底面又は外周面に水の流入口を形成すると共に、カートリッジフィルタの底面又は上面に水の流出口を形成し、前記流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成したことを特徴とするカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体を、合成樹脂ケースで水密状に囲繞し、ケース体内壁面を乾燥状態に保持するようにした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流出口を、またその外周部に同芯円状に流入口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流出口を、またその側方に流入口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流入口を、またその外周部に同芯円状に流出口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体の底面の中央部に流入口を、またカートリッジフィルタ体の上面の中央部に流出口を夫々設ける構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体の底面に、鍔状のフィルタ円盤体と、その上面中央部に突設したセラミックフィルタ受筒と、フィルタ円盤体の下面中央に突設したフィルタ支持筒体とから成るフィルタ受台を配設し、流出口を形成する前記フィルタ支持筒体の内方に逆止弁機構を設けると共に、当該フィルタ支持筒体をベース体の流出口に連通するフィルタ嵌合部内へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体をベース体へ支持固定する構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- カートリッジフィルタ体の底面の中央部に、流入口を形成するフィルタ支持筒体を突設形成し、当該フィルタ支持筒体の内方に逆止弁機構を設けると共に、前記フィルタ支持筒体をベース体の流出口に連通するフィルタ嵌合部内へ挿入することにより、カートリッジフィルタ体をベース体へ支持固定する構成とした請求項1に記載のカートリッジ型浄水器。
- 請求項1乃至請求項8の何れかに記載のカートリッジ型浄水器のケース体内に交換自在に挿着され、水の流入口及び流出口を備えると共に、流入口から流入した水を浄化して流出口より送出するカートリッジフィルタ体であって、前記カートリッジフィルタ体は、中心に位置して水が流通する筒体内に粒状のセラミック体を充填して成るセラミックフィルタと、セラミックフィルタの筒体の周囲に間隙を置いて配置され、水が半径方向へ流通する中空円筒状のフィルタと、フィルタの底面側に配設したフィルタ受台と、フィルタの上面側に配設したフィルタ押えとから成り、カートリッジフィルタ体の底面又は外周面に水の流入口を形成すると共に、カートリッジフィルタの底面又は上面に水の流出口を形成し、前記流入口と流出口の何れか一方又は両方に、逆止弁機構を当該カートリッジフィルタ体と一体的に形成したことを特徴とするカートリッジ型浄水器のカートリッジフィルタ体。
- 中空円筒状のフィルタの外側に筒状の合成樹脂ケースを間隙を置いて配置し、当該合成樹脂ケースの上端部及び下端部をフィルタ押え及びフィルタ受台に夫々気密状に固定する構成とした請求項9に記載のカートリッジ型浄水器のカートリッジフィルタ体。
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