JP5000707B2 - 産物処理法 - Google Patents

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Description

本発明は、産物処理法、特に、生鮮食用産物およびそれから派生する調理済み食品を保存し、総生菌数(total viability count:tvc)および表面病原菌数を抑制する方法に関する。特に、本発明は、乳製品、肉製品、収穫植物部位、収穫果実、植物細胞または収穫植物組織などの生鮮産物を保存する方法であって、前記の生鮮食用産物およびそれから派生する調理済み食品上の総生菌数および/または表面病原菌数が、光の赤色、青色、および、赤色青色波長などの可視光スペクトルから選択される特定の波長の光で、前記生鮮食用産物を-25℃〜+45℃の範囲の温度で保持または保存しながら、当該生鮮食用産物にかかる波長を適用することによって処理される方法と、かかる光の波長の使用に関する。
紫外光(および具体的にはUV-B)は、フェニルアラニンアンモニア-リアーゼ(Kuhn,D.N.ら(1984)Proc.Natl.Acad.Sci.,USA. 81, 1102〜1106)およびカルコンシンターゼ(Batschauer,A.ら(1996)The Plant Journal 9, 63〜69およびChristie, J.M.とJenkins,G.I.(1996)The Plant Cell 8, 1555〜1567)などの主要調節酵素への作用を経て植物のフェニル-プロパノイド経路の二次化合物レベルに作用を示すことが知られている。表面フラボノールおよびフラボノイド(Cuadra,P.とHarborne,J.B.(1996)Zeitschrift fur Naturforschung 51c, 671〜680およびCuadra,P.ら(1997)Phytochemistry 45, 1377〜1383)、アントシアニン(Yatsuhashi,H.ら(1982)Plant Physiology 70, 735〜741およびOelmuller,R.とMohr,H.(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 82, 6124〜6128)およびベータシアニン(Rudat,AとGoring,H.(1995) J.Expl.Bot. 46 129〜134)を含めたフェノール系化合物のUV-B刺激に関する報告が多数発表されており、これらの化合物は、植物の防御(Chappell,J.とHahlbrock,K.(1984)Nature 311,76〜78およびGuevara,P.ら(1997)Phyton 60, 137〜140)において、また、UV光からの保護剤(Lois,R.(1994)Planta 194, 498〜503;Ziska,L.H.ら(1992)Am.Jnl.Bot. 79, 863〜871およびFiusello,N.ら(1985)Allionia(Turin)26, 79〜88)として関与している。
仏国特許第2542567号は、特定の果実、典型的には未収穫果実への、数日間で測定される長期の、青色および/または赤色光の夜間適用を記述している。さらに、インキュベーター内0.1モルのスクロース溶液中でインキュベートされた葉ディスクに特定の測定が行われたと考えられる。その発明の目的は、前記果実の外皮中のアントシアニン濃度を変化させ、当該果実を消費者にとってさらに魅力的に見せることだと考えられる。総生菌数および/または表面病原菌数の抑制への光の赤色および/または青色波長の使用に言及していないようである。
植物細胞内の特定の植物化学物質レベルを変化させる、典型的には増加させることを目的としたUV光および赤外光の特定の波長帯の作用についての観察が報告されているが、利用可能な技術は、冷凍または冷蔵(即ちチルド)保存条件などの特定の保存条件下での(1)総生菌数および(2)表面病原菌数の抑制のための、乳製品、収穫植物部位、植物細胞、生肉、加工肉、生魚または加工魚などの生鮮食品の表面に、十分な光強度で照らす赤色光、青色光、または、赤色および青色光の組合せの作用については触れていないようである。
食用野菜および果実などの収穫植物部位に伴う公知の問題は、生鮮産物が、畑から収穫され、供給業者、小売業者に渡る際に、一定割合、例えば最大10%の収穫生鮮産物が、微生物侵襲の結果、失われる場合があることである。「微生物侵襲」は、細菌、真菌、酵母および/またはカビによる侵襲を含む。この損失は、産業界では、「仕損じ品」または「廃物」と称される。
チーズなどの乳製品は、一部、当該チーズの上もしくは中で生存する細菌の存在によって酸化を受ける。生肉、魚および鶏肉およびそれらの調理済み派生品などの他の生鮮品も、微生物の攻撃を受け、かかる製品が特別に処理される、例えば真空プラスチックパックに包まれることがない限り、従来の冷蔵条件下はで急速に腐敗、または腐り始める。tvcおよび/または表面病原菌数を最小限に抑えるために生鮮食用産物を処理することができる他の方法は、化学物質の添加を含む。かかる化学物質は、味に有害な影響を与える可能性があり、経時的に消費者の健康にとって危険になる可能性もある。
本発明の長所は、以下の説明および実施例から明らかになる。
仏国特許第2542567号 特許付与英国特許GB第2402037号 英国特許出願第0623636.8号 Kuhn,D.N. et al(1984)Proc.Natl. Acad. Sci., USA, 81, 1102〜1106 Batschauer, A. et al(1996)The Plant Journal 9, 63〜69 Christie, J.M.and Jenkins,G.I.(1996)The Plant Cell 8, 1555〜1567 Cuadra,P. and Harborne,J.B.(1996)Zeitschrift fur Naturforschung 51c, 671〜680 Cuadra,P. et al(1997)Phytochemistry 45, 1377〜1383 Yatsuhashi,H. et al(1982)Plant Physiology 70, 735〜741 Oelmuller,R. and Mohr,H.(1985)Proc.Natl.Acad.Sci.,USA 82, 6124〜6128 Rudat,A and Goring,H.(1995)J.Expl.Bot. 46, 129〜134 Chappell,J.and Hahlbrock,K.(1984)Nature 311, 76〜78 Guevara,P. et al(1997)Phyton 60, 137〜140 Lois,R.(1994)Planta 194, 498〜503; Ziska,L.H.et al(1992)Am.Jnl.Bot. 79, 863〜871 Fiusello,N.et al(1985)Allionia(Turin)26, 79〜88 Taylors Guide to Herbs 1995, Eds. Buchanan R. & Tenebaum F. Houghton Mifflin Co. New York Turner et al,1984, Mol.Gen.Genet. 195, 101〜107 Swanson et al,1988, Mol.Plant-Microbe Interacts. 1, 5〜9
現在、前記総生菌数および/または表面病原菌数は、赤色および/または青色光波長を野菜や果実などの生鮮産物を照らすまたはそれらに向けることによって、実質的に減少させることができ、これが、仕損じ品の減少および/または貯蔵期間の改善を同時にもたらすことが観察されている。
本発明によれば、生鮮産物を-25℃から+45℃の範囲内の温度で保存する方法であって、当該生鮮産物を、青色光、赤色光または赤色光と青色光の組合せを含む可視光スペクトルからの光波長で処理する方法が提供される。典型的には、当該青色および/または赤色光は、総生菌数(tvc)および/または表面病原菌数(spc)の減少を引き起こすのに十分な強度で当該生鮮産物に照射される。
本発明のさらなる態様では、-25℃から+45℃の範囲の温度で保持または保存される生鮮産物の総生菌数を抑制する方法であって、可視光スペクトルからの青色光および赤色光またはそれらの組合せから選択される少なくとも1種類の波長を、少なくとも1種類の発光手段から前記生鮮産物表面に照射する方法が提供される。
本発明の目的の「生鮮産物」は、チーズ、ミルク、クリーム、生クリームおよびヨーグルトなどの乳製品、生肉などの肉、調理肉などの加工肉、生魚、調理魚などの加工魚、収穫植物部位、果実および植物細胞、および、スーパーマーケット、サラダバーなどの小売店内で入手できるいわゆるレディーミールなどの生鮮産物から製造される製品を含む。典型的には、かかる生鮮産物が冷凍される場合、当該産物は、-15℃から0℃、好ましくは約-10℃から-0.5℃の温度範囲内で保持することができる。しかし、当該生鮮産物が冷凍条件下で保存される場合、想定保存期間、および、保存されている生鮮産物の種類に応じて-15、-14、-13、-12、-11、-10、-9、-8、-7、-6、-5、-4、-3、-2、-1または0℃で保存可能である。
生鮮産物がチルド温度で保存されなければならない場合、当該産物は、保存対象生鮮産物に応じて、典型的には-0.5℃から16℃の範囲内、または、-0.5、0、+1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15または16℃などの前記チルド範囲内のいずれかのチルド温度で保存されることができ、例えば、植物由来の生鮮産物は、冷蔵条件下、-0.5℃から12℃の範囲、典型的には0℃から10℃、好ましくは0℃から8℃(0、1、2、3、4、5、6、7または8℃など)の範囲のチルド温度で保存することができる。
典型的には、冷凍および/またはチルド温度などの温度で保持または保存可能な生鮮産物は、収穫植物組織を含む。収穫植物組織は、食用植物など、どの植物由来のものであることもでき、ブロッコリーの房、緑豆、キャベツ結球(head)、ピーマン、トマト、ナス、タマネギ、ニンニク、レタスの葉材料、セロリなどのカット植物部位、およびリンゴ、ナシ、マンゴー、バナナや、オレンジ、レモン、ライム、キーウィフルーツなどの柑橘類などの収穫果実、および未熟トマトなど他の緑色のまたは未熟な果実を含めた収穫植物質(harvested vegetable matter)を含むことができる。チルド温度で保存されている、かかる収穫植物材料は、典型的に、光またはその赤色および/または青色波長の適用時に植物化学物質を形成できるいずれかの形態の色素体を含む。かかる色素体の例は、白色体、葉緑体および有色体を含む。
生鮮産物の表面に当る青色および/または赤色光の強度レベルは、デザインに応じて、5マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインから最大2000マイクロアインシュタイン±250マイクロアインシュタイン;5マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインから最大1000マイクロアインシュタイン±200マイクロアインシュタイン;5マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインから最大300マイクロアインシュタイン±50マイクロアインシュタイン;5マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインから最大100マイクロアインシュタイン±50マイクロアインシュタインの範囲、および、本明細書に挙げられた範囲内のいずれかの光強度であることができる。前記光源の1個または複数からの、生鮮産物表面、例えば植物材料への青色光、赤色光または青色光と赤色光の組合せの強度は、5マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインから1000マイクロアインシュタイン±250マイクロアインシュタインまたはそれ以上の範囲であることができるが、典型的には、5マイクロアインシュタイン±2マイクロアインシュタインから最大200マイクロアインシュタイン±25マイクロアインシュタインの範囲内であることができる。適切には、赤色および青色光の総強度の範囲は、10マイクロアインシュタイン±4マイクロアインシュタインから約1000マイクロアインシュタイン±250マイクロアインシュタイン、例えば10マイクロアインシュタインから300マイクロアインシュタイン±50マイクロアインシュタイン;10マイクロアインシュタイン±4マイクロアインシュタインから200マイクロアインシュタイン±50マイクロアインシュタイン;20マイクロアインシュタイン±5マイクロアインシュタインから180マイクロアインシュタイン±30マイクロアインシュタイン;50マイクロアインシュタイン±25マイクロアインシュタインから200マイクロアインシュタイン±20マイクロアインシュタイン;40マイクロアインシュタイン±10マイクロアインシュタインの範囲から選択することができる。前記光が照射されているの生鮮産物に応じて、青色光、赤色光または赤色光と青色光の組合せのいずれかの光強度が使用可能であることを、当業者なら理解するだろう。
使用される青色光の波長は、410nmから490nmの範囲から選択されることができ、それによって、選択された1つまたは複数の波長の青色光は、収穫植物組織などの新鮮産物上に認められる総生菌数および/または表面病原菌数を変化させることができる。典型的には、収穫植物材料などの生鮮産物上に含まれる総生菌数および/または表面病原菌数は、本発明によれば、適切な時間での適切な光強度での所望の光波長への曝露によって、減少または低下する。本発明の方法で使用される青色光の波長範囲と数値の例には、420nm〜480nm;435nm〜465nm、および450nm±25nmがある。よって、本発明の方法によって植物材料(収穫野菜もしくは緑葉質など)、または、培養物中の緑色植物細胞(コケ細胞など、例えばヒメツリガネゴケ(フィスコミトレラ・パテンス(physcomitrella patens))の細胞に対して本発明で使用される青色光の波長は、青色および/または赤色光の波長であり、本明細書記述の他の光の波長を含むことができ、例えば、赤色および/または青色光は、自然白色光(例えば、日光から)への曝露と併用して、または、従来の光源から発せられる白色光(即ち、可視スペクトルからの光)と併用して、本明細書記述の生鮮産物に照射することができることを当業者なら理解するだろう。例えば、Everlight Electronics Co. Ltd. Taipei 236 Taiwanによって供給されるLED 333/2UBC/C340 GaN/SiCなど、また、例えばGeneral Electric Quartzline EHJ, 250W, 24V光などの特定の白色ハロゲン光の場合、特定の発光ダイオード(LED)は、青色光に偏った光を放つ。第一の光源および/または追加の光源は、600nm〜700nmの範囲、例えば650nm±30nmにある波長の追加の赤色光源によって、さらに赤色光を強めることもできる。本明細書で言及される収穫植物材料などの対象生鮮産物に当る赤色光の赤色光強度は、典型的には、1〜500マイクロE±50マイクロアインシュタインの範囲にある。植物材料の表面など、生鮮産物表面に当る赤色光強度の例は、30マイクロアインシュタイン±5マイクロアインシュタインから最大150マイクロアインシュタイン±50マイクロアインシュタイン;50マイクロアインシュタイン±10マイクロアインシュタインから最大100マイクロアインシュタイン±20マイクロアインシュタイン;などを含む。収穫植物表面などの生鮮産物表面に使用されるべき光の実際の強度は、デザインおよび対象となる生鮮産物に左右されることを、当業者なら理解するだろう。
さらに、当然ながら、本発明で使用される1つまたは複数の光波長は、いわゆる「冷光」波長から選択されるが、赤外波長またはUV波長ではない。よって、使用される光の波長または波長帯は、デザインに応じて、青色光について420nmから480nm;および/または赤色光について600nmから700nm、または、それらの光波長のいずれかの組合せの範囲にある。本発明で使用される赤色波長の例は、600nmから700nm;620nmから680nm;625nmから670nmの範囲内;または約650nm±15nmの波長から選択することができる。赤色光または青色光、または、いずれかの特定エネルギー比の赤色光と青色光両方の組合せが、本発明の方法で使用可能である。例えば、青色光:赤色光のエネルギー比は、10:1から1:10、9:1から1:9、8:1から1:8、7:1から1:7、6:1から1:6、および、5:1から1:5、例えば5:2から2:5、5:3から3:5または5:4から4:5、の範囲内から選択することができる。他の青色光:赤色光比は、デザインに応じて、4:1から1:4、3:1から1:3、2:1から1:2および1:1の範囲内、および、これらの範囲内でのいずれかの数字を入れ替えた比率から選択することができる。選択される実際の赤色、青色または青色:赤色光または赤色:青色光エネルギー比は、曝露対象の生鮮産物およびデザインに依存しうる。典型的には、約1:1のエネルギー比の場合、青色光強度は、約15マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインであり、赤色光強度は、約25マイクロアインシュタイン±1マイクロアインシュタインである。当然、用いられる乳製品または植物細胞もしくは植物組織などの対象生鮮産物に応じて、本明細書で概説されている波長の光に生鮮産物が曝露される時間の長さは、デザインとともに変化することを当業者は理解するであろう。適切には、観察対象の総生菌数の対数レベルに対する作用を観察するために、植物細胞もしくは植物組織などの生鮮産物が、本発明で使用される波長に曝露することができる時間の長さは、所定の時間間隔である。当該時間間隔は、連続時間間隔またはパルス時間間隔から選択することができる。典型的には、当該時間間隔は、所定頻度のパルス時間間隔であり、前記パルス時間間隔が、前記パルス時間間隔より持続時間の長い時間周期にわたって広がっている。当該時間周期は、いずれかの持続の長さであることができ、最大96時間またはそれ以上の持続であることができる。パルス時間間隔が用いられる場合、当該パルス時間間隔は、どの長さであることもでき、例えばデザイン、対象生鮮産物(収穫された味の良い植物部位のものなど)、および必要条件に応じて、1秒から360分;10分から360分;30分から360分;1分から60分;5分から40分;10から30分;10から20分;15分などの範囲にあることができる。当然ながら、光パルスと光パルスの間に前述の光源が対象植物材料に当らない時間間隔があることを、当業者なら理解するであろう。さらに、分離した光パルス間の前記時間間隔は、パルス光の間隔より短い持続時間でもよく、パルス光の間隔と同じ持続時間でもよく、またはパルス光の間隔より長い持続時間でもよいことを当業者なら理解するであろう。典型的には、本明細書で示されるような植物組織または植物細胞培養物または植物細胞などの対象生鮮産物への本明細書に記述の時間間隔での光の適用時に、総生菌数および/または表面病原菌数は抑制される、つまり減少する。
本発明の方法の実施のさらなる変形態様において、前記の1個または複数の光源からの光を、連続時間間隔で、所定の時間間隔で、前記の植物細胞または植物組織表面に照射する。当該連続時間間隔は、持続する96時間までまたはそれ以上の時間のどの長さであることもできる。連続時間間隔の例は、168時間まで;144時間;96時間;および72時間などを含む。連続間隔が選択される範囲の例は、168時間まで、30分から96時間;30分から96時間;30分から48時間;30分から24時間;30分から12時間;30分から8時間、30分から4、5、6または7時間などを含む。当然ながら、デザイン、植物部位が収穫される。植物種などの対象生鮮産物、および必要条件に応じて、分数または時間数が選択されることを当業者なら理解するだろう。
さらなる態様では、本発明は、本明細書で概説したような光の波長への曝露にも反応することができるどの植物組織に対しても用いられることができる。好ましくは、当該植物組織は、光合成および/または青色および赤色光吸着が可能な組織を含む。本発明の方法に使用可能な植物材料は、すべての緑色野菜および緑色種子(例えば、豆、緑豆、ホウレン草、スノーピース(エンドウ(mange tout))、ブロッコリー、グリーンキャベツ、レッドキャベツ、芽キャベツ、コールラビー、カリフラワー、ホワイトキャベツなどのブラシカオレラセア(Brassica oleracea)由来種、および、すべての植物材料、例えば前述のように光の波長に反応することができる緑色植物材料、例えば、クロロフィルを含む細胞、緑茎、がく、葉などを含む。本発明の方法によって処理することができる他の植物材料は、本明細書の記述のイチイ目(タキサセア(Taxaceae))植物、茶葉植物、さらには、培養増殖細胞(ヒメツリガネゴケ(フィスコミトレラ・パテンス)由来のコケ細胞および組織(例えば、原糸体)などのバイオリアクター中の植物細胞培養物、および、他の植物細胞培養物、例えばカルス細胞培養物、レムノスポラ種培養物、藻培養物、または、不定胚クラスター)、および、果実(トマト、リンゴ、ブドウ、未熟(グリーン)バナナ、マンゴー、柑橘類(レモン、オレンジ、ライムおよびグレープフルーツ)、キーウィ、パイナップルなど)といった野菜以外のものに由来することができる。当然ながら、「果実」は、スーパーマーケットまたは八百屋の買い物客と関連させて使用されることを、当業者なら理解するであろう。
さらなる実施形態では、収穫された生育植物細胞または収穫された植物組織上の表面病原菌数または総生菌数(tvc)の抑制に、青色光、赤色光、または、少なくとも青色光と赤色光の組合せの使用が提供される。当然ながら、本明細書に記述され、本発明で用いられるような光は、植物細胞または収穫された組織などの植物組織の植物化学プロフィルを、凍結温度よりも高い温度で変化させることができることを、当業者なら理解するであろう。好ましくは、光源の組合せは、600nm〜700nm、好ましくは620nm〜680nm、さらに好ましくは625nm〜670nmの範囲内、一般には約650nm±15nmの波長から選択可能な波長の赤色光を含む。好ましい実施形態では、前記の植物細胞または植物組織は、カバー下に位置する。「カバー下」とは、当該細胞および組織が、例えば、以下に示されるような冷凍または缶詰または熱処理または調理などのさらなる加工工程の前の、食品加工工程中に曝露される際にカバー下に位置することを意味する。
本発明の方法は、セ氏+1度からセ氏+45度などの-25℃から+45℃の範囲のどの温度も使用可能であることを、当業者なら理解するであろう。一般に、実施温度は、約セ氏+2度から約室温(セ氏+25度)の範囲にある。収穫植物細胞または収穫植物組織に熱ショックが有利である場合、本発明の方法は、植物組織タイプおよびデザインに応じて、セ氏+35度〜セ氏約+45度の範囲内の温度、例えばセ氏+40、+41、+42、+43、+44または+45度で、数秒、例えば30秒から数分まで、例えば1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12,13、14または15分間またはそれよりも長時間をかけて用いられることができる。当然ながら、熱ショック温度は、熱ショック工程に供される植物材料の総生菌数に悪影響を与えないような温度であるべきであることを、当業者なら理解するであろう。
「カバー」は、一般的な用語として理解されるべきであり、前記植物材料または植物細胞が入れられる容器、例えば、所定の時間間隔で、必要に応じて活性化することができるビルトイン光源を含む冷蔵庫ユニットなど、中に光源が組み込まれた密閉容器を意味すると解釈できる。よって、カバー下は、本明細書の記述の光の波長から選択される光を放出することができる光源を含む従来の冷蔵庫(家庭用冷蔵庫または業務用冷蔵庫)などの冷却手段を含むことができる。あるいは、「カバー下」は、植物材料を缶詰にし、冷凍するなどの加工実施中、または缶詰用として、または、例えばピューレなどのベビーフード製造用として、さらに、スープ、野菜系ソースなどの追加加工食品用として食品を調理する直前に、短時間にわたって適切な波長の光を生じる1個または複数の光源に収穫植物材料が曝露される加工工場を意味すると解釈できる。
「植物細胞」および「収穫植物部位」は、カットまたは収穫時に、ヒトの嗅覚によって検出可能な芳香を発する植物部位または組織を含む。かかる植物は、例えばカットハーブの場合、カットされた茎や葉から自然に芳香を発することができる。前記植物細胞または組織または部位は、広葉ハーブなどのシソ科メンバーを含む。広葉ハーブの適切な例は、バジル、オレガノ、セージ、コリアンダー、ディル、マジョラムおよびタイムを含む。本発明による処理が役立つ可能性があるカットハーブなどの他のハーブは、ニラ、ニンニク、ローリエ、レモン、バルム、ミント、ラベンダー、パセリ、ウイキョウ(例えば、ブロンズフェネルおよびコモンフェネルなど)を含む。本発明が利用可能な一般的ハーブのさらに詳細なリストは、Taylors Guide to Herbs Eds. 1995, Buchanan R.& Tenebaum F. Houghton Mifflin Co.New Yorkに収載されており、この指針となる参照文献の教示は、本明細書の教示に組み込まれている。当然ながら、冷蔵条件または加温条件下の植物細胞または植物部位は、本発明により光に曝露される場合には生きており、本明細書で概説されるように光刺激の適用に反応できることを当業者なら理解するであろう。
植物細胞または植物部位は、収穫植物細胞または組織が本明細書で概説されるような波長の光および持続時間の適用に反応することができる限り、どの生長段階でも収穫することができる。好ましい実施形態では、収穫された広葉ハーブの植物細胞または組織は、第3〜第4出葉期、最も好ましくは、バジルなどの料理用ハーブの場合には第5出葉期に、本発明で使用される光の波長に曝露することができる。料理用ハーブおよび緑色野菜などの植物細胞および/または組織は、加工(例えば、フリーズドライ、ソース、スープ、缶詰製品などの加工食品への添加)の直前、即ち、例えば乾燥ハーブとしての、かかる植物からのカット部分の収穫および/または加工用の幼若植物の提供後、本明細書の記述のように最も有用に曝露されると考えられる。本明細書に概説されるような、収穫直後の短時間の光処理を受けた乾燥ハーブ、特に第5出葉期とされるものは、本明細書の記述のように光に曝露されない対照と比較して、芳香の増加を示すと考えられる。
人工光源は、発光ダイオードなどのどの適切な従来型のものも可能であり、適宜、所望の波長の光を通すフィルターを含む光源でも可能である。当該光源は、前記収穫材料から任意の距離を取って配置することができる。ただし、使用される光エネルギーは、総生菌数および/または表面病原菌数に影響を与える、典型的には、例えば、少なくともlog1、log2、log3またはそれ以上、または、それらの間のいずれかの対数値の割合で菌数の減少を引き起こすのに十分なものである。前記の収穫植物材料の1平方単位(例えば、cm2、m2など)当り、最大曝露レベルを提供する位置に当該光源を置くのが好ましい。適切には、網羅される区域のサイズ、例えば、加工工場内の加工区画のサイズ、または、冷蔵庫のサイズ(例えば、家庭用冷蔵庫または業務用冷蔵庫)、または、手動で作動する、または、例えばタイミング手段を使って自動で作動し、それによって、本明細書で指示され、本明細書に記述される光の波長を放出することができる適切な光源を備えた、電子レンジもしくはマグネトロンなどの他の収納庫のサイズに応じて。あるいは本明細書に記述の波長の光に、植物部位または細胞の曝露に限定してデザインされた独立したコンテナを、用いることができる。さらなる別法では、例えば食品加工工場の施設内で、光源の数は、1個程度の少数から直列および/または平列される一連の光源全体であることができ、一連の光源全体の場合、各光源は、互いに適当な間隔で適切に離され、それによって、本明細書に記述される波長の光への前記植物材料の曝露を達成し、当該植物材料上に見られる総生菌数および/表面病原菌数レベルの有意な変化を生じる。「表面病原菌レベルの有意な変化」は、典型的には、産業界で使用されている英国認証機関標準検査法(UKAS)を使って対照と比較した場合、約log1からlog3またはそれ以上、例えば約log2の数の減少を意味し、その詳細は、Eclipse Scientific Group, Chatteris, Cambs,UKなどの試験検査所から入手できる。
本発明の方法の実施に適した装置は、付与された英国特許GB第2402037号および英国特許出願第0623636.8号に記述されており、それらの教示内容は、参照することによって本明細書に組み込まれている。
当然ながら、本明細書に引用される全参考資料の教示は本明細書に組み込まれている。
ここで、本発明を、以下の実施例を参照して説明する。以下の実施例は、本発明の範囲を決して制限すると見なすべきでないことを理解されたい。
Figure 0005000707
1)ベビースピナッチ葉(赤色および青色光)
結果を表1に示す。
光強度を、ライトメーター(例えば、LI-COR光量子放射計光度計、LI 185型、LI-COR Corporation, USA)を使って植物材料表面に当る光強度として測定した。
ホウレン草の葉には、青色光LED(333/2UBC/C340, GaN/Sic、Everlight Electronics Co.Ltd.Taipei 236 Taiwanより供給)および赤色光LED(Futur LED Red Type R210R2-M、Swarco Austria)を使って特定の光条件に曝露してから8時間後に、10mM MgCl20.2mlに浮遊させた斑点細菌病菌(Pseudomonas syringae)DC3000約3500±500個を感染させた。96時間後、相対湿度60%中、セ氏15度±3度で、12時間の日長中、周辺白色蛍光に曝露した後、TVCの滴定を実施した。
C.豆
豆は、上記提供のホウレン草サンプルについての記述のとおりに処理した。斑点細菌病菌DC3000レベルの変化が認められる。
D.グリーンキャベツ
スーパーマーケットから入手したグリーンキャベツを、上記提供のホウレン草および豆のサンプルについての記述のとおりに処理した。斑点細菌病菌DC3000レベルの変化が認められる。
E.緑豆
スーパーマーケットから入手した緑豆は、上記実施例の記述のとおりに処理した。斑点細菌病菌DC3000レベルの変化が認められる。
F.スノーピース
スーパーマーケットから入手したスノーピース(エンドウ)は、上記実施例の記述のとおりに処理した。斑点細菌病菌DC3000レベルの変化が認められる。
Figure 0005000707
1)斑点細菌病菌感染後のベビースピナッチ葉およびCFU(赤色、青色および赤色青色光)
結果を表2に示す。
光強度を、ライトメーター(例えば、LI-COR光量子放射計光度計、LI 185型、LI-COR Corporation, USA)を使って植物材料表面に当る光強度として測定した。
植物組織に、ペプトン/酵母エキス/グリセロール培地(NYGB)中、28℃で一昼夜増殖させた斑点細菌病菌株を浸潤させ(Turnerら,1984, Mol.Gen.Genet. 195, 101-107)、次いで、10mM MgCl2で2回洗浄した。この試験に使用した細菌株は、トマト斑葉細菌病DC3000(Pseudomonas syringae pv.tomato DC3000)菌であった。適当な希釈物である10mM MgCl21ml中の17,500個の細菌を、無針プラスチックシリンジを使って無傷葉の裏面に接種した(Swansonら,1988, Mol.Plant-Microbe Interacts.1,5〜9)。ホウレン草葉は、青色光LED(333/2UBC/C340, GaN/Sic、Everlight Electronics Co.Ltd.Taipei 236 Taiwanより供給)および赤色光LED(Futur LED Red Type R210R2-M、Swarco Austria)を使って特定の光条件に曝露してから8時間後に、10mM MgCl20.2mlに浮遊させた斑点細菌病菌DC3000約3500±500個を感染させた。96時間後、相対湿度65%中、セ氏15度±3度で、日長12時間中に周辺白色蛍光に曝露した後、CFUの滴定を、上記のとおりに実施した。
2)ベビースピナッチ葉およびTVC(赤色、青色および赤色青色光)
Figure 0005000707
第2の実験(結果を表3に示す)では、スーパーマーケットで購入したホウレン草葉を、青色光LED(333/2UBC/C340, GaN/Sic、Everlight Electronics Co.Ltd.Taipei 236 Taiwanより供給)および赤色光LED(Futur LED Red Type R210R2-M、Swarco Austria)を使って特定の光条件に曝露する。8時間後、相対湿度60%中、セ氏15度±3度で、周辺白色蛍光に曝露した後、総生菌数(TVC)の滴定を実施する。生重量10gの植物または果実組織を90mlのMRD中で均質化し、1:10のサンプルの初回希釈物を得る。MRDは、脱イオン水1L当りペプトン1gおよび塩化ナトリウム8.5gから成る。当該ホモジェネートの一部1mlを空の滅菌ペトリ皿に接種する。高TVC数とともに、当該ホモジェネートの一部1mlをMRD9ml容量に添加し、さらなる1:10連続希釈物を得る。次いで、当該希釈物1ml容量をペトリ皿に接種する。50℃の融解SPCA約18mlを、各プレートに流し込み、混合し、室温で固化させる。SPCAは、脱イオン水1L当り、酵母エキス2.5g、カゼイン膵臓酵素消化物5g、グルコース1g、細菌用寒天15gから成る。前記固化プレートを30℃で3日間インキュベートし、その後、30〜300個の範囲のコロニーを含むプレートをカウントし、当該プレートの希釈率を乗じ、サンプル1g当りのコロニー形成単位(cfu/g)数を得る。
3.豆
スーパーマーケットから入手した豆を、上記の第2の実験(表3)で提供したホウレン草サンプルに関する記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
4.グリーンキャベツ
スーパーマーケットから入手したグリーンキャベツを、上記提供のホウレン草(第1および第2実験)および豆(第2実験)サンプルに関する記述のとおりに処理する。ホウレン草と豆と同様の斑点細菌病菌DC3000(Pseudomonas syringae)DC3000のCFUおよびTVCの変化が認められる。
5.緑豆
スーパーマーケットから入手した緑豆を、第2実験(表3)における上記提供のホウレン草サンプルに関する記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
6.スノーピース
スーパーマーケットから入手したスノーピース(エンドウ)を、上記の第2実験(表3)における提供ホウレン草サンプルに関する記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
7.リンゴ
スーパーマーケットから入手したリンゴを、上記の第2実験(表3)における提供ホウレン草サンプルに関する記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
8.オレンジ
スーパーマーケットから入手したオレンジを、上記の第2実験(表3)における提供ホウレン草サンプルに関する記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
9.キーウィフルーツ
スーパーマーケットから入手したキーウィフルーツを、上記の第2実験(表3)における提供ホウレン草サンプルに関する記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
10.チーズ(チェダー)
チーズをスーパーマーケットから入手し、当該チーズを分割し、次いで、均質化する点を除いて、上記の第2実験の記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
11.生肉(フィレステーキ)
フィレステーキ(ビーフ)をスーパーマーケットから入手し、当該肉を従来法を使って均質化する点を除いて、上記の第2実験の記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
12.鶏肉(チキン)
トリの胸肉をスーパーマーケットから入手し、当該肉を従来法を使って均質化する点を除いて、上記の第2実験の記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。
13.魚(オヒョウ)
オヒョウの切り身をスーパーマーケットから入手し、当該魚を従来法を使って均質化する点を除いて、上記の第2実験の記述のとおりに処理する。TVCレベルの変化が認められる。

Claims (22)

  1. 生鮮産物を-25℃から+45℃の範囲内の温度で保存する方法であって、前記生鮮産物を可視光スペクトル中の赤色光、および赤色光と青色光の組合せから選択される少なくとも1種類の波長で処理することによって、保存された産物の総生菌数を抑制する工程を含む、方法。
  2. 前記処理工程が、少なくとも1種類の発光手段からの前記光を生鮮産物の表面に照射する工程を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記生鮮産物が乳製品、肉、魚、鶏肉および収穫植物部位から選択される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記生鮮産物を-25℃から0℃の範囲の温度で保持する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記温度範囲が-15℃から0℃である、請求項4に記載の方法。
  6. 前記生鮮産物を-0.5℃から16℃の範囲の温度で保持する、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記温度が0℃から10℃の範囲にある、請求項6に記載の方法。
  8. 前記生鮮産物が収穫植物材料である、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記生鮮産物の表面に当る光の強度が、5マイクロアインシュタイン±3マイクロアインシュタインから2000マイクロアインシュタイン±250マイクロアインシュタインの範囲にある、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記青色光の波長が420nmから480nmの範囲にある、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記赤色光の波長が600nmから700nmの範囲にある、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記光が青色光と赤色光の組合せであり、青色光:赤色光のエネルギー比が、10:1から1:10の範囲にある、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 1個または複数の発光手段からの光を、所定の時間間隔で前記生鮮産物の表面に照射する工程を含む、請求項1から12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記時間間隔がパルスまたは連続時間間隔から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 前記生鮮産物が、野菜部位、サラダ用植物部位および果実などの食用植物部位から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記生鮮産物が、ブロッコリーの房、カリフラワーの房などの食用アブラナ科植物、グリーンキャベツ、ホワイトキャベツおよびレッドキャベツなどの葉物アブラナ科植物、レタス、セロリ、ピーマン、トマト、緑豆、エンドウ、アスパラガス、キャベツ結球からのカット植物部位、リンゴ、ナシ、マンゴー、バナナや、オレンジ、ナシ、レモン、ライム、キーウィフルーツなどの柑橘系果実などの収穫果実、および未熟トマトなど他の緑色または未熟果実を含めた植物質から選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記生鮮産物が、高等植物の緑茎、がく、および葉、藻細胞、コケ原糸体、ならびに食用のまたは口に合わない高等および/または下等植物種の植物細胞培養物から選択される、請求項1から14のいずれか一項に記載の方法。
  18. 収穫植物組織を-25℃から+45℃の範囲内の温度で保存する方法であって、前記収穫植物組織を可視光スペクトル中の赤色光、および赤色光と青色光の組合せから選択される少なくとも1種類の波長で処理することによって、前記収穫植物組織の総生菌数を抑制する工程を含む、方法。
  19. 総生菌数の抑制が、前記収穫植物組織の表面病原菌数を変化させる、請求項18に記載の方法。
  20. 光エネルギーが、少なくともlog1の桁での総生菌数の減少をもたらす、請求項18または19に記載の方法。
  21. 総生菌数が少なくともlog1.5の桁で減少する、請求項20に記載の方法。
  22. 総生菌数が少なくともlog2の桁で減少する、請求項21に記載の方法
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