JP5000386B2 - 冷陰極電離真空計 - Google Patents

冷陰極電離真空計 Download PDF

Info

Publication number
JP5000386B2
JP5000386B2 JP2007152666A JP2007152666A JP5000386B2 JP 5000386 B2 JP5000386 B2 JP 5000386B2 JP 2007152666 A JP2007152666 A JP 2007152666A JP 2007152666 A JP2007152666 A JP 2007152666A JP 5000386 B2 JP5000386 B2 JP 5000386B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum gauge
hole
cold cathode
metal block
cathode ionization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007152666A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008304361A (ja
Inventor
剛 宮下
領太 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2007152666A priority Critical patent/JP5000386B2/ja
Publication of JP2008304361A publication Critical patent/JP2008304361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5000386B2 publication Critical patent/JP5000386B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Description

本発明は、長寿命かつメンテナンス作業性に優れた冷陰極電離真空計に関する。
近年、熱フィラメントからの熱電子を用いた熱陰極電離真空計に代わって、冷陰極放電を利用した冷陰極電離真空計(コールドカソードゲージ)が広く用いられている。冷陰極電離真空計のタイプとしては、ペニング真空計、マグネトロン型真空計および逆マグネトロン型真空計が知られている。以下、逆マグネトロン型真空計を例に挙げて、特許文献1に記載された従来の冷陰極電離真空計の構成について図5を参照して説明する。
図5に示す冷陰極電離真空計1は、一端が開口し他端が閉塞する真空計本体(カソード電極)2と、この真空計本体2の周囲に設置されたリング状のマグネット3とを有している。真空計本体2の内部には、第1,第2の金属ブロック4,5と、これら金属ブロック4,5を貫通する軸状電極(アノード電極)6がそれぞれ設置されている。真空計本体2は円筒形状を有し、接地電位に接続されている。真空計本体2の開口端は、図示しない真空槽の真空計取付用フランジ7に接続されている。マグネット3は、上部がN極、下部がS極の永久磁石であり、真空計本体2の内部に区画された放電空間8に対して図中矢印で示すように磁界を形成する。
第1,第2の金属ブロック4,5は、マグネット3によって発生する磁界で磁化される鉄等の高透磁率磁性材料からなる。これら金属ブロック4,5は真空計本体2の内部に一定の間隙を介して設置されている。放電空間8は、第1,第2の金属ブロック4,5のそれぞれが対向している面と真空計本体2の内周面とによって区画されている。軸状電極6は、真空計本体2の軸心部に位置しており、その一端が真空計本体2の底部2bに固定された高電圧端子9に接続されている。第1,第2の金属ブロック4,5には、軸状電極6が貫通する貫通孔4a,5aが形成されている。貫通孔4a,5aは軸状電極6の軸径よりも大きな内径を有しており、軸状電極6は第1,第2の金属ブロック4,5に対して接触することなく放電空間8の内部に設置されている。
放電空間8は、真空計本体2の開口2a及び第1の金属ブロック4の貫通孔4aを介して、真空槽の内部と連通している。すなわち、放電空間8は、真空槽の内部と同一の雰囲気となっている。そして、軸状電極6と真空計本体2との間に電圧を印加すると、真空計本体2の径方向に電界が発生し、電子が径方向に加速される。放電空間8には、電界とほぼ直交する方向にマグネット3で発生した磁界が形成される。この磁界を受けて放電空間8内で螺旋運動に似た運動を行う電子が気体分子を電離し、放電空間8にプラズマを発生させる。そして、このプラズマで流れる電流に基づいて圧力測定を行う。
一般に、電界とほぼ直角に交わる磁界によって電子が螺旋運動に似た運動を行うときには、磁界が強いほど電子が大きく偏向され、運動の回転半径は小さくなる。したがって、電子は放電空間の壁面に衝突しにくくなり、また、消滅しにくくなる。その結果、プラズマの発生効率が高くなり、低い圧力でもプラズマが安定し、また流れる電流が多くなるので、圧力測定が容易になる。このため、従来の冷陰極電離真空計1においては、放電空間8を高透磁率材料からなる金属ブロック4,5で区画することによって、放電空間8に形成される磁界の方向を電界方向に対して直交させるようにしている。
特開平9−5198号公報
しかしながら、従来の冷陰極電離真空計1においては、第1,第2の金属ブロック4,5の各々の対向面が、放電空間8で形成されたプラズマ中のイオンのスパッタ作用により消耗する、あるいは、プラズマ生成物が付着して汚染される。このため、定期的に真空計を分解して部品のクリーニングあるいは交換を行っているが、作業時間が長く、また、部品交換に伴う作業コストの増大が問題となっている。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、メンテナンス作業性に優れ、作業コストの低減を図ることができる冷陰極電離真空計を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明の冷陰極電離真空計は、真空計本体と、真空計本体の内部に互いに対向して配置され放電空間を形成する第1,第2の金属ブロックと、第1,第2の金属ブロックを貫通する電極とを備えた冷陰極電離真空計であって、第1の金属ブロックと第2の金属ブロックの各々の対向面には、上記電極が貫通する貫通孔を備えた板部材がそれぞれ設置されていることを特徴とする。
本発明の冷陰極電離真空計においては、第1,第2の金属ブロックの各々の対向面に上記板部材がそれぞれ設置されているので、放電空間で形成されたプラズマによるイオンのスパッタ作用およびプラズマ生成物の付着から、これら金属ブロックを保護することができる。これにより、金属ブロックの長寿命化を図ることができるとともに、クリーニング作業の簡素化を図ることができる。そして、板部材の交換も容易であるので、メンテナンス作業性の向上と、部品交換に伴う作業コストの低減を図ることができる。
また、本発明においては、第1の金属ブロック側に設置された板部材と、第2の金属ブロック側に設置された板部材の間には、放電空間から真空計本体の内面を遮蔽する筒状のスペーサが設置されている。これにより、放電空間で形成されたプラズマによるイオンのスパッタ作用およびプラズマ生成物の付着から、真空計本体の内面を保護することができる。そして、真空計本体の長寿命化と、クリーニング作用の簡素化を図ることができる。
更に、本発明においては、板部材の貫通孔の内周面には、上記電極に向かって突出する複数の突起部が形成されているとともに、当該突起部は、第1,第2の金属ブロックの各々の貫通孔よりも径内方側に突出している。この構成により、突起部に電界が集中することで、放電を安定かつ速やかに発生しやすくなる。更に、突起部で金属ブロックの貫通孔を部分的に閉塞するため、当該貫通孔を介してのプラズマ生成物の放電空間からの漏出を抑制することが可能となる。
以上述べたように、本発明の冷陰極電離真空計によれば、放電空間を区画する金属ブロックの消耗あるいはプラズマ生成物の付着を抑制できるので、メンテナンス作業性の向上と、部品交換に伴う作業コストの低減を図ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態による冷陰極電離真空計21の側断面図であり、図2はその分解側断面図である。本実施形態の冷陰極電離真空計21は、逆マグネトロン型冷陰極電離真空計として構成されている。
冷陰極電離真空計21は、段付きの円筒形状からなる真空計本体22を備えている。真空計本体22は接地電位に接続されており、カソード電極として機能する。真空計本体22の内部には断面円形の段付孔32が形成されており、その一端側(図中下端側)に小径の開口部22aが、その他端側に大径の開口部22bがそれぞれ形成されている。真空計21は、開口部22a側の端部を図示しない真空槽に気密に接続され、開口部22aを介して真空計本体22の内部と真空槽の内部とが連通される。
段付孔32の大径孔部には、第1の金属ブロック25A、第1の点火補助具(板部材)24A、スペーサ27、第2の点火補助具(板部材)24B、第2の金属ブロック25B、シールリング30および高電圧端子ユニット29がそれぞれ順に組み込まれている。開口部22bの外周側にはネジ溝が形成されており、これに蓋部材31が螺着固定されることによって、段付孔32の段部32Sと蓋部材31との間に、金属ブロック25A,25B、点火補助具24A,24B、スペーサ27および高電圧端子ユニット29が固定されている。
真空計本体22の外周側には、環状(リング状)のマグネット23が配置されている。このマグネット23は、上面がS極、下面がN極の永久磁石材料であって、例えば複数の環状マグネットの結合体で構成されている。マグネット23は、ヨーク33A,33Bの間に支持されている。これらヨーク33A,33Bおよびマグネット23の結合体は、真空計本体22の外周部に一体的に固定されている。
第1の金属ブロック25Aおよび第2の金属ブロック25Bは、点火補助具24A,24B、スペーサ27を介して軸状電極26の軸方向に沿って互いに対向しており、これら金属ブロック25A,25Bの間に放電空間28を形成している。金属ブロック25A,25Bは、鉄や磁性ステンレス鋼等の磁性材料からなり、マグネット23の周りに発生した磁界で磁化することで、放電空間28内に真空計21の軸方向に沿った平行磁場を形成する。
スペーサ27は円筒形状を有しており、その外周面が真空計本体22の内周面と接触または近接している。スペーサ27は、真空計本体23の内面を放電空間28から遮蔽することにより、放電空間28で発生するプラズマによるスパッタ作用やプラズマ生成物の付着から真空計本体22の内面を保護する。スペーサ27はステンレス鋼等の金属材料からなり、磁性の有無は問われない。
高電圧端子ユニット29は、軸状電極26と、この軸状電極26を支持する絶縁支持体36を有している。軸状電極26はアノード電極として構成され、図示しない電圧源から所定の正の高電圧が印加される。軸状電極26は真空計本体22の軸心部に位置しており、第1,第2の金属ブロック25A,25Bに形成された貫通孔35a,35bを貫通している。貫通孔35a,35bは、軸状電極26の軸径よりも十分に大きな径で形成されている。放電空間28は、貫通孔35aを介して開口部22a側に位置する真空槽の内部と連通し、また、貫通孔35bを介して開口部22b側に位置する高電圧端子ユニット29の収容空間36に連通している。
点火補助具24A,24Bは、本発明に係る「板部材」に対応し、金属ブロック25A,25Bを保護する機能と、放電空間28にプラズマを形成する点火装置(イグナイタ)としての機能を有している。点火補助具24A,24Bは、放電空間28を挟んで一対設置されている。一方の第1の点火補助具24Aは第1の金属ブロック25Aとスペーサ27の間に挟持され、他方の第2の点火補助具24Bは第2の金属ブロック25Bとスペーサ27の間に挟持されている。
第1,第2の点火補助具24A,24Bはそれぞれ同一の構成を有している。図3は点火補助具24A(24B)の構成を示す平面図である。点火補助具24A(24B)は、ベース部41と、ベース部41に形成された貫通孔42と、貫通孔42の内周面に形成された突起部43とを備えている。
点火補助具24A(24B)の主要部を占めるベース部41は、金属材料で形成されている。構成材料は、磁性材料でもよいし、非磁性材料でもよい。例えば、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304)が挙げられる。また、突起部43を含むベース部41には高温が作用するので、モリブデンやタングステン等の高融点材料を用いることも好適である。
ベース部41は、金属ブロック25A(25B)とスペーサ27との間に挟持されることで、真空計本体22に対して支持されていると同時に、真空計本体22と電気的に接続されている。特に本実施形態では、ベース部41は、厚さが0.2mmの円板状部品からなり、その外径は真空計本体22の内径(段付孔32の大径部の内径)と同等の大きさに形成されている。なお、ベース部41の厚さは上記の例に限定されない。
貫通孔42は、ベース部41の中心部に形成されている。軸状電極26は、この貫通孔42を介して点火補助具24A(24B)を貫通する。貫通孔42の孔径は、軸状電極26の軸径よりも大きく形成されている。貫通孔42の孔径と、金属ブロック25A(25B)の貫通孔35a(35b)の孔径の間との大小関係は特に制限はない。
本実施形態では、貫通孔42の孔径を金属ブロック25A(35A)の孔径と同等の大きさとすることで、金属ブロック25A,25Bの各々の対向面のほとんどの領域を点火補助具24A,24Bのベース部42で遮蔽している。これにより、プラズマによるスパッタ作用やプラズマ生成物の付着から金属ブロック25A,25Bを保護することが可能となる。
突起部43は、貫通孔42の内周面から軸状電極26に向かって突出している。突起部43は、貫通孔42の内周面に沿って等角度間隔で複数設けられているが、単数でも構わない。突起部43の形状は先細り形状とされ、例えば図示するような三角形状や円弧形状に形成されている。
突起部43と軸状電極26との関係を図4Aに示す。突起部43は、貫通孔42の内周面から、軸状電極26の軸方向と直交する方向に突出している。貫通孔42内周面からの突起部43の突出長は、金属ブロック25A,25Bの貫通孔35a,35bよりも径内方側に突出する長さとされる。突起部43の先端と軸状電極26との間の距離Gは、貫通孔42の内径や軸状電極26の軸径に応じて適宜変更可能であり、本実施形態では、例えば10-4Pa以下の高真空下においてプラズマを安定に発生させることができる程度の大きさとされる。
また、図4Bに示すように、突起部43を貫通孔42の内周面から斜め方向に突出させる構成としてもよい。突出方向は特に制限されないが、貫通孔42の対する軸状電極26の挿通方向に傾斜して形成することで、軸状電極26の組付け性向上を図れるようになる。
貫通孔42およびその内周面に形成される突起部43は、打抜きプレス成形やエッチング技術を用いて作製することができる。貫通孔42および突起部43の作製は、ベース部41の成形と同時に行ってもよいし、ベース部41の成形後に行ってもよい。
以上のように構成される本実施形態の冷陰極電離真空計21においては、図2に示すように、真空計本体22の内部および外周部に対して、種々の構成部品を組み付けることによって作製される。特に、真空計本体22の内部部品に関しては、開口部22b側から段付孔32の内部に第1の金属ブロック25A、第1の点火補助具24A、スペーサ27、第2の点火補助具24B、第2の金属ブロック25Bおよび高電圧端子ユニット29が順に組み込まれる。開口部22bは、シールリング30を介して装着される高電圧端子ユニット29によって閉塞された後、蓋部材31に締結される。軸状電極26は、真空計本体22、点火補助具24A,24B、金属ブロック25A,25Bのいずれにも接触することなく、真空計本体22の軸心部に設置される。
本実施形態においては、真空計本体22に対して高電圧端子ユニット29を組み付けるに際し、軸状電極26は、金属ブロック25A,25Bの貫通孔35a,35bおよび点火補助具24A,24Bの貫通孔42にそれぞれ挿通される。このとき、点火補助具24A,24Bの突起部43は、スペーサ27と金属ブロック25A,25Bにそれぞれ挟持された状態で真空計本体22に支持されたベース部41と一体的に形成されているため、リジッド性が高く、耐変形能に優れる。したがって、軸状電極26との接触による突起部43の不用意な変形を抑制することができる。また、突起43の変形を抑制できることにより、組付け作業性の改善と、組付け精度の向上を図れるようになる。
本実施形態の冷陰極電離真空計21は、図示しない真空槽に取り付けられて真空槽内部の圧力を測定する。この真空計21の放電空間28は、真空計本体22の開口部22a、段付孔32、第1の金属ブロック25Aの貫通孔35aおよび第1の点火補助具24Aの貫通孔42を介して、真空槽内部と連通している。したがって、真空計本体22の内部空間は、真空槽の排気動作によって同時に排気される。
このとき、高電圧端子ユニット29を収容するための収容空間37は、第2の金属ブロック25Bの貫通孔35bおよび第2の点火補助具24Bの貫通孔42を介して排気される。本実施形態においては、点火補助具24A,24Bの突起部43が軸状電極26に対して最も近接して形成されているが、突起部43は貫通孔42の周方向に間隔をあけて設けられているために、真空計本体22の内部は一定の排気コンダクタンスが確保される。したがって、真空計内部の排気遅れを原因する真空プロセスへの種々の影響を排除することができる。
真空槽の圧力は、放電空間28が真空槽内部と同一雰囲気であるとみなし、放電空間28に発生させたプラズマによって検出されるアノードとカソード間のプラズマ電流に基づいて測定される。軸状電極26はアノード電極に対応し、真空計本体22およびこれに接触する点火補助具24A,24B、金属ブロック25A,25B、スペーサ27はカソード電極に対応する。高電圧端子ユニット29へ所定の正の高電圧(例えば2.7kV)を印加すると、軸状電極26と、これに最も近接する点火補助具24A,24Bの突起部43との間の放電が起点となって、放電空間28に存在する気体分子のプラズマが形成される。
本実施形態の冷陰極電離真空計21によれば、軸状電極26に近接して対向する突起部43が形成された点火補助具24A,24Bを備えているので、突起部43に電界が集中し、放電を安定かつ速やかに発生しやすくなる。これにより、例えば10-4Pa以下の高真空下においても安定した圧力測定動作を実現することができる。また、点火補助具24A,24Bを一対備えていること、突起部43が複数形成されていること、突起部43が先細り形状であることによって、プラズマの発生の確実性を高めることが可能となる。
また、第1,第2の金属ブロック25A,25Bの各々の対向面がそれぞれ第1,第2の点火補助具24A,24Bによって遮蔽されているので、放電空間28で形成されたプラズマによるイオンのスパッタ作用およびプラズマ生成物の付着から、これら金属ブロック25A,25Bを保護することができる。これにより、金属ブロック25A,25Bの長寿命化を図ることができるとともに、クリーニング作業の簡素化を図ることができる。あるいは、点火補助具24A,24Bの製作およびその交換も容易であるので、メンテナンス作業性の向上と、部品交換に伴う作業コストの低減を図ることができる。
このとき、第2の点火補助具24Bの突起部43が、第2の金属ブロック25Bの貫通孔35bを部分的に閉塞する機能を発揮することで、この貫通孔35bを介しての放電空間28から高電圧端子ユニット29の収容空間37へのプラズマ生成物の進入を抑制できる。これにより、例えば絶縁支持体36への導電性物質の付着等による軸状電極26の絶縁不良を回避することができる。
更に、放電空間28を区画する真空計本体22の内周面がスペーサ27によって遮蔽されているので、放電空間28で形成されたプラズマによるイオンのスパッタ作用およびプラズマ生成物の付着から、真空計本体22の内面を保護することができる。これにより、真空計本体22の長寿命化を図ることができるとともに、クリーニング作業の簡素化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の実施形態では、いわゆる逆マグネトロン型の冷陰極電離真空計に本発明を適用した例について説明したが、これに限られず、マグネトロン型あるいはペニング型の冷陰極電離真空計として本発明を構成することも可能である。また、真空計本体22の外周部に配置されるマグネット23は、必要に応じて省略することも可能である。
本発明の実施形態による冷陰極電離真空計の構成を示す側断面図である。 本発明の実施形態による冷陰極電離真空計の構成を示す分解側断面図である。 本発明の実施形態による点火補助具の構成を示す平面図である。 図1の要部拡大図であり、点火補助具と軸状電極の関係を示す側断面図である。 従来の冷陰極電離真空計の構成を示す側断面図である。
符号の説明
21 冷陰極電離真空計
22 真空計本体
23 マグネット
24A 第1の点火補助具(板部材)
24B 第2の点火補助具(板部材)
25A 第1の金属ブロック
25B 第2の金属ブロック
26 軸状電極
27 スペーサ
28 放電空間
29 高電圧端子ユニット
30 シールリング
31 蓋部材
35a,35b 貫通孔
36 絶縁支持体
37 収容空間

Claims (3)

  1. 真空槽に接続される第1の開口端部と、反対側の第2の開口端部とを有し、内部に段付孔が形成された真空計本体と、
    第1の貫通孔を有し、前記真空計本体の内部に配置された第1の金属ブロックと、
    第2の貫通孔を有し、前記真空計本体の内部に前記第1の金属ブロックと対向して配置され、前記第1の金属ブロックとの間に放電空間を形成する第2の金属ブロックと、
    前記第1,第2の貫通孔を貫通する軸状電極を有し、前記真空計本体の内部に配置された端子ユニットと、
    前記第1の金属ブロックと前記第2の金属ブロックとの間に配置され、前記放電空間から前記真空計本体の内面を遮蔽する筒状のスペーサと、
    前記第1の金属ブロックと前記スペーサとの間に挟持され、前記軸状電極が貫通する第1の孔を有する第1の板部材と、
    前記第2の金属ブロックと前記スペーサとの間に挟持され、前記軸状電極が貫通する第2の孔を有する第2の板部材と、
    前記第2の開口端部に螺着固定される蓋部材とを具備し、
    前記段付孔の段部と前記蓋部材との間に、前記第1,第2の金属ブロック、前記第1,第2の板部材、前記スペーサ及び前記端子ユニットが固定される冷陰極型電離真空計。
  2. 請求項1に記載の冷陰極型電離真空計であって、
    前記真空計本体の外周部に固定され、前記放電空間に磁場を形成するマグネットをさらに具備する
    冷陰極型電離真空計。
  3. 請求項1に記載の冷陰極型電離真空計であって、
    前記第1,第2の孔の内周面には、複数の突起部が形成されているとともに、
    前記複数の突起部は、前記第1,第2の貫通孔よりも径内方側に突出している
    冷陰極型電離真空計。
JP2007152666A 2007-06-08 2007-06-08 冷陰極電離真空計 Active JP5000386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007152666A JP5000386B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 冷陰極電離真空計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007152666A JP5000386B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 冷陰極電離真空計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008304361A JP2008304361A (ja) 2008-12-18
JP5000386B2 true JP5000386B2 (ja) 2012-08-15

Family

ID=40233214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007152666A Active JP5000386B2 (ja) 2007-06-08 2007-06-08 冷陰極電離真空計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5000386B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5669411B2 (ja) * 2009-04-09 2015-02-12 キヤノンアネルバ株式会社 冷陰極電離真空計及びそれを備えた真空処理装置並びに放電開始補助電極
JP5632644B2 (ja) * 2009-05-28 2014-11-26 キヤノンアネルバ株式会社 冷陰極電離真空計、放電開始補助電極及び真空処理装置
JP5164952B2 (ja) * 2009-06-30 2013-03-21 大亜真空株式会社 冷陰極電離真空計
CH707685A1 (de) * 2013-03-06 2014-09-15 Inficon Gmbh Ionisations-Vakuummesszelle mit Abschirmvorrichtung.
JP6131113B2 (ja) 2013-06-13 2017-05-17 キヤノンアネルバ株式会社 冷陰極電離真空計及び内壁保護部材
JP6990251B2 (ja) * 2016-12-13 2022-01-12 エム ケー エス インストルメンツ インコーポレーテッド 逆マグネトロン冷陰極電離真空計に用いられるアノード電極シールド

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5643710Y2 (ja) * 1973-08-28 1981-10-13
JPS60534U (ja) * 1983-06-17 1985-01-05 日本電子株式会社 ペニング真空計
GB9111747D0 (en) * 1991-05-31 1991-07-24 Boc Group Plc Improvements relating to vacuum pumps
JPH095198A (ja) * 1995-06-19 1997-01-10 Ulvac Japan Ltd コールドカソードゲージ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008304361A (ja) 2008-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4905704B2 (ja) 点火補助具およびこれを備えた冷陰極電離真空計
JP5000386B2 (ja) 冷陰極電離真空計
US8702920B2 (en) Repeller structure and ion source
JP3758667B1 (ja) イオン源
JP6499236B2 (ja) 電離真空測定セル
US9316555B2 (en) Cold cathode ionization vacuum gauge and inner wall protection member
JP6019121B2 (ja) イオン化真空測定セル
WO2001069645A1 (fr) Pompe ionique a projection
JP5170768B2 (ja) 冷陰極電離真空計
JP6687823B1 (ja) 電離真空計およびカートリッジ
RU2389990C2 (ru) Комбинированный ионизационный вакуумметрический преобразователь
JP6721806B1 (ja) 電離真空計およびカートリッジ
KR101353773B1 (ko) 이온빔 소스
RU2515212C2 (ru) Высокочувствительный ионизационный вакуумметрический преобразователь
JP2011133386A (ja) 冷陰極電離真空計
KR20220019827A (ko) 이온건 및 이온 밀링 장치
JP4639027B2 (ja) スパッタイオンポンプ
KR20010100913A (ko) 산란 타겟 보지용 기구 및 전자 스핀 분석기
US3555411A (en) Cold cathode magnetron ionization gauge with cathodes forming pole pieces for cylindrical magnet
JP4156287B2 (ja) スパッタイオンポンプの製造方法
JPS6273530A (ja) イオン源
JP2019133772A (ja) スパークプラグ
JPH0523408U (ja) イオンポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120501

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5000386

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250