JP5164952B2 - 冷陰極電離真空計 - Google Patents
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Description
図示するように、冷陰極電離真空計41は、圧力を測定するチャンバー50に連通したエンクロージャ42と、エンクロージャ42内に設けられた筒状の陰極43と、筒状の陰極43により囲まれた棒状の陽極44と、エンクロージャ42の外側に配置された磁性手段(磁石45a及び45b)と、前記陽極44に電圧を印加する電源46と、陽極44を流れる電流を測定する電流計47とを有している。
なお、前記チャンバー50、エンクロージャ42、陰極43は、接地(アース)されている。
まず、自然放射線等により陰極43と陽極44の空間に初期電子が生成され、その電子が磁石45a、45bの磁界の磁力線に巻きつくような螺旋運動し、最後に陽極44に捕集される。このとき、該電子が気体と衝突し、電離イオンを生成する。
そして、この電離イオンを陽極44に収集し、その電流値を電流計47によって測定し、該電流値から圧力が測定される。
この遅れは、気体の圧力によって変わり、標準的な真空計では、10-3Paの圧力下で数秒間、10-8Paの圧力下で数時間である。このように、低圧力下における放電開始時の遅れは、許容しがたい長さであり、測定の効率化を阻害するものであった。
特許文献1には、冷陰極電離真空計の内部に放電誘発部材(点火補助部材)を設置することにより、高真空下においてもプラズマを速やかに発生させて、安定した動作を実現することが開示されている。
ここで、特許文献1に記載された発明について図15及び図16に基づいて説明する。尚、図15及び図16では、図14に示した部材と同一または相当する部材にあっては、同一符号を付する。
この箇所における高い電界の強度が、この金属板ストリップ49の端部から電離イオンを引き離し、この電離イオンがケーシング壁に当たった際に2次電子を生成する。この電子によって、迅速かつ確実なペニング測定セルの点火が低い圧力の場合でも可能になる。
上記構成により、前記突起部と棒状の陽極の先端部との間で放電が生じやすくなり、また冷陰極電離真空計に対して高電圧をかけた時刻と、放電して電流が流れ始める時刻との間の時間の遅れが小さくなり、測定を効率的に行なうことができる(即ち、前記突起部が放電誘発部材として機能し、測定を効率的に行なうことができる)。
また、本発明では、上述した従来の技術の冷陰極電離真空計のように、陽極の所定位置に放電誘発部材を装着するのではなく、陰極の開口縁に着脱自在に嵌合されるポールピースに、放電誘発部材として機能する突起部が形成されている。
すなわち、本発明によれば、ポールピースを交換することにより、使用により消耗する突起部(放電誘発部材として機能する突起部)も交換されるため、上述した従来技術の冷陰極電離真空計に比べ、放電誘発部材の交換作業を簡単に行うことができる。
このように、放電誘発部材として機能する突起部を、ポールピースに着脱自在に装着できるように構成することにより、使用により消耗する突起部(放電誘発部材)の取り付け及び交換を簡単に行うことができる。
このように、放電誘発部材として機能するネジの頭部は、上述した従来の冷陰極電離真空計の金属ストリップ(エッジ部品)と比べて耐久性が高いため、放電誘発部材の交換回数を減少させることができる。
また、本発明によれば、ポールピースに螺合されるネジを回転させて、ネジの頭部と陽極の先端部との距離寸法を調節することで、冷陰極電離真空計の放電状態の調整を簡単に行うことができる。
このように、前記棒状の陽極の先端部と相対向して配置されているネジの頭部に十字状の溝を形成することにより、当該溝のエッジ部分と、陽極との間で放電が生じやすくなると共に、冷陰極電離真空計に対して高電圧をかけた時刻と、放電して電流が流れ始める時刻との間の時間の遅れが小さくなり、測定を効率的に行なうことができる。
このように、ポールピースとネジとの間にワッシャを挟むことにより、ネジの頭部と、陽極の先端部との距離寸法を正確に調整することができる。また、前記ワッシャを挟むことにより、ポールピースに、ネジを確実に取り付けることができる。
このように、突起部が、コイル状、針状、或いは複数の針により形成されている場合においても、前記突起部と棒状の陽極の先端部との間で放電が生じやすくなり、また冷陰極電離真空計に対して高電圧をかけた時刻と、放電して電流が流れ始める時刻との間の時間の遅れが小さくなり、測定を効率的に行なうことができる。
このように、前記陽極の先端部と相対向して配置されている突起部を磁性材料により形成することにより、前記陽極の電界に加えて、さらに、前記磁性手段による磁界の影響を受けるため、前記ネジの頭部と棒状の陽極の先端部との間で放電が生じやすくなる。
先ず、本発明の第1実施形態について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施形態の冷陰極電離真空計を示す概略構成図である。また、図2は、図1に示した冷陰極電離真空計のポールピースの平面図である。また、図3は、図2に示したポールピースのA−A断面図である。また、図4は、本発明の第1実施形態の冷陰極電離真空計の陰極からポールピースを取り外した状態を示した模式図である。
尚、図14に示した部材と同一、相当部材は同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
また、前記筒状の陰極43の開口縁には、放電状態を維持するポールピース14が嵌合され、ポールピース14により前記開口が覆われている。このポールピース14により、超高真空以下の圧力になった場合においても、放電状態を維持することができる。
また、ポールピース14には、放電誘発部材として機能するネジ15が着脱自在に螺合され、そのネジ15の頭部が、陰極43の内部空間に配置された陽極44の先端部と相対向して配置されるようになされている。
以下、本実施形態の各構成を具体的に説明する。
また、陰極43の一端の開口縁には、ポールピース14の外周部と嵌合する形状になされた段差状の嵌合部43bが形成されている。
そして、前記嵌合部43bに、ポールピース14が嵌合し、例えば、スナップリング等の固定手段により固定されることにより、陰極43にポールピース14が装着される。
尚、陽極44の他端(先端部)は、陰極43の空間内において、陰極43の開口端の嵌合しているポールピース14に相対向している。
尚、図1中、符号7aは前記フランジ7を固定するために螺子である。
更にまた、このエンクロージャ42は、カソード板4を介して基板3cに接続され、接地されている。尚、これら回路基板3a、3b、3cは基板保持部材10によって保持され、ケース2内に収容されている。
図示するように、ポールピース14は、円盤形状になされており、その軸心部にネジ孔14aが貫通し、そのネジ孔14aにネジ15が螺合されている。
また、ポールピース14は、前記軸心部に螺合されたネジ15の周囲に配置された複数の貫通孔14bを備えている(図2では、4つの貫通孔14bを例示している)。
この貫通孔14bは、大気圧からの排気特性をスムーズにするために設けられたものであり、その数については適宜設計される。
なお、ネジ15の頭部と陽極44の先端部との距離寸法を正確に調節できるようにするために、ネジ15とポールピース14との間に、一個あるいは複数個のワッシャ(図示せず)を挟持させても良い。
そして、ポールピース14は、ネジ15の頭部を陽極44の先端部に相対向させて、陰極43の嵌合部43bに嵌合される。
また、ポールピース14は、例えば、SUS430等のステンレスにより形成される。
また、ネジ15は、金属により形成され、より望ましくは磁性材料(例えば、SUS430等のステンレス材、ニッケルメッキ等を施した純鉄材)により形成されることが望ましい。
そして、上記構成により、ネジ15の頭部と陽極44の先端部との間で放電が生じやすくなり、また冷陰極電離真空計1に対して高電圧をかけた時刻と、放電して電流が流れ始める時刻との間の時間の遅れが小さくなり、測定を効率的に行なうことができる。
更に、ネジ15の頭部に十字状の溝15aを形成することにより、当該溝のエッジ部分と、陽極44との間で放電が生じやすくなる。
また、ネジ14を磁性材料により形成するようにすれば、ネジ14は、陽極44の電界に加えて、さらに、磁性手段(磁石45a及び磁石45b)による磁界の影響を受けるため、ネジ15の頭部と陽極44の先端部との間で放電が生じやすくなる。
冷陰極電離真空計1にポールピース14を取り付ける場合、先ず、ユーザは、ポールピース14のネジ孔14aに、ドライバを利用してネジ15を螺合させる。
つぎに、ユーザは、ポールピース14に螺合されたネジ15の頭部を、陽極44の自由端(先端部)に相対向させ、陰極43の開口縁に形成された嵌合部43bに、ポールピース14を嵌合させる。そして、ポールピース14を嵌合させた陰極43の嵌合部43bの外周面に、スナップリングを嵌合し締め付けることにより、ネジ15が装着されたポールピース14が陰極43に固定される。
そして、上述した手順にしたがい、ネジ15が装着されたポールピース14を陰極43の嵌合部43bに嵌合させる。
また、第1実施形態によれば、ポールピース14に螺合しているネジ15を回転させ、ネジ15の頭部と陽極44の先端部との距離寸法を調節するという簡単な作業により、冷陰極電離真空計1の放電状態を調整することができる。特に、ポールピース14とネジ15との間にワッシャ(図示せず)を挟むようにすれば、ネジ15の頭部と、陽極44の先端部との距離寸法を正確に調整することができる。また、前記ワッシャを挟むことにより、ネジ15を確実に取り付けることができる。
また、ネジ15は、市販されている汎用品を用いることができるため、第1実施形態によれば、放電を誘発させるために専用部材を設ける必要がなく、コストを抑制することができる。
なお、第1実施形態では、放電誘発部材として、頭部に十字状の溝15aが形成されているネジ15が用いられているが、溝15aの形状はあくまでも一例に過ぎない。
例えば、前記頭部の溝が、中央部で5つの溝が連通する星状に形成されていてもかまわない。また、例えば、頭部に溝が形成されていないタイプのネジを用いるようにしてもかまわない。
更に、上記ネジ15は、いわゆるボルトも包含するものであることは言うまでもない。
本発明の第2実施形態の冷陰極電離真空計1は、ポールピース14に着脱自在に装着される放電誘発部材に、第1実施形態のようなネジ15ではなくコイルスプリング30を用いたものであり、ポールピース、放電誘発部材及び放電誘発部材を固定する固定部材以外の構成は、第1実施形態と同じである。
そのため、以下では、第1実施形態と同じ構成には同じ符号を付し、その説明を省略する。また、第2実施形態のポールピース14は、軸心部に形成された貫通孔20以外は、第1実施形態のものと同じであるため、当該貫通孔20以外の構成については、第1実施形態と同じ符号を付ける。
なお、図5は、本発明の第2実施形態のポールピースと、ポールピースに装着されるコイルスプリングの構成を示した模式図であり、図5(a)は、ポールピースにコイルスプリングが装着された状態を示した模式図であり、図5(b)は、ポールピースとコイルスプリングとが分解された状態を示した模式図である。また、図6は、本発明の第2実施形態のポールピースの平面図である。また、図7は、本発明の第2実施形態のコイルスプリングの断面を示した模式図であり、図8は、本発明の第2実施形態のコイルスプリングを底面から見た模式図である。
そして、ポールピース14の貫通孔20には、ポールピース14の一方面(図5に示す上面)から、先端部を突出させたコイルスプリング(放電誘発部材)30が着脱自在に装着されている。このコイルスプリング30は、貫通孔20に挿通され、その基端部(後端部)30aが、貫通孔20に螺合された柱状の固定部材(例えば、ネジ)31に支持されている。
なお、コイルスプリング30及び固定部材31は、金属により形成され、より望ましくは磁性材料(例えば、SUS430等のステンレス材、ニッケルメッキ等を施した純鉄材)により形成されることが望ましい。
また、上記のように、コイルスプリング30を装着したポールピース14が、陰極43に装着されると、コイルスプリング30の先端部(自由端)が、陰極43の内部空間に配置された棒状の陽極44の先端部と相対向して配置されるようになされている(図示せず)。
以下、第2実施形態のポールピース14、コイルスプリング30及び固定部材31の構造について、詳細に説明する。
また、固定部材31は、貫通孔20の大径部20aの内筒面に挿通可能な形状になされ、その外周面に、前記ネジ溝20a1に螺合するネジ山31aが形成され、貫通孔20の大径部20aに着脱自在に螺合できるようになっている。
なお、柱状の固定部材31は、その一端部に、ドライバ用の溝(マイナス溝や十字溝等)が形成されていることが望ましい。この構成により、ドライバで簡単に、貫通孔20に固定部材31を取り付けたり、貫通孔20から固定部材31を取り外したりすることができる。
なお、基端部30aは、ポールピース14の貫通孔20の大径部20aに挿通可能になされ、且つ円形渦巻き状の径方向の寸法が、貫通孔20の小径部20bの直径よりも大きくなるように形成されている。
また、螺旋状に巻き回されたコイル部30bは、そのコイル外径が小径部20bの直径よりも小さくなるように形成され、小径部20bに挿通できるようになっている。
具体的には、ポールピース14の下面側から貫通孔20に、コイルスプリング30のコイル部30bを挿入し(図5(b)参照)、貫通孔20の大径部20aの上端部に、コイルスプリング30の基端部30aを当接させる。
そして、ポールピース14の下面側から、前記貫通孔20に、固定部材31を挿入し螺合させ、大径部20aの上端部と、固定部材31とでコイルスプリング30の基端部30aを挟持する。これにより、ポールピース14の貫通孔20にコイルスプリング30が固定される。
なお、コイルスプリング30は、大径部20aの上端部に基端部30aを当接させた場合、コイル部30bが、ポールピース14の一方面(上面)から突出するようになっている。
このように、本発明の第2実施形態によれば、使用により消耗する放電誘発部材であるコイルスプリング30の交換作業を簡単に行うことができる。
本発明の第3実施形態は、上述した第2実施形態の構成のうち、放電誘発部材であるコイルスプリングの形状を変形したものであり、放電誘発部材以外は、第2実施形態と同じである。そのため、以下では、第2実施形態と同じ構成には同じ符号を付してその説明を省略する。
なお、図9は、本発明の第3実施形態のポールピースと、ポールピースに着脱自在に装着されるコイルスプリングの構成を示した模式図である。また、図10は、本発明の第3実施形態のコイルスプリングの断面を示した模式図である。また、図11は、本発明の第3実施形態のコイルスプリングを底面から見た模式図である。
具体的には、コイルスプリング33は、上述した第2実施形態の基礎部30aと同様の形状の基端部33aと、基端部33aから立設された支持部33cと、支持部33cを介して基端部33aに支持されている螺旋状に巻き回されたコイル部33b(突起部)とを備えている。
また、コイル部33bは、下端部33b1のコイル外径が貫通孔20の小径部20bの直径よりも大きくなるように形成され、下端部33b1から上端部33b2に向かうにしたがい、コイル外径が徐々に小さくなるように形成されている。
なお、コイルスプリング33は、金属により形成され、より望ましくは磁性材料(例えば、SUS430等のステンレス材、ニッケルメッキ等を施した純鉄材)により形成されることが望ましい。
また、前記基端部33aを 前記貫通孔20の大径部20aに挿通させる際、前記基端部33aを変形させて貫通孔20の小径部20b側から挿通させる。尚、前記基端部33aを小径部20b側から挿通させる代わりに、コイル部33bを変形させて貫通孔20の大径部20a側から挿通させても良い。
そして、コイルスプリング33を装着したポールピース14が、陰極43に装着されると、コイルスプリング33の先端部(上端部33b2)が、陰極43の内部空間に配置された棒状の陽極44の先端部と相対向して配置されるようになされている(図示せず)。
このように、基端部33a及び下端部33b1によりポールピース14を挟持するように構成されているため、ポールピース14の上面(貫通孔20の小径部20bの上端部近傍)に、コイル部33bの下端部33b1が係止され、ポールピース14の貫通孔20からコイルスプリング33が抜けて落下することがない。
すなわち、第3実施形態によれば、コイルスプリング33自体がポールピース14を挟持するため、コイルスプリング33が抜け落ちないように保持しておく必要がなくなり、作業の手間が軽減される。尚、前記のように、コイルスプリング33がポールピース14を挟持するため、本来的には、固定部材31は不要となるが、確実に固定するために、固定部材31を設ける方が好ましい。
本発明の第4実施形態は、上述した第2実施形態の構成のうち、放電誘発部材であるコイルスプリングの形状を変更して針状になしたものであり、放電誘発部材以外は、第2実施形態と同じである。
なお、図12は、本発明の第4実施形態のポールピースと、ポールピースに着脱自在に装着される針状になされた放電誘発部材の構成を示した模式図である。
具体的には、針状部材34は、上述した第2実施形態の基礎部30aと同様の形状の基端部34aと、基端部34aに立設された針部34b(突起部)とを備えている。
なお、針状部材34は、金属により形成され、より望ましくは磁性材料(例えば、SUS430等のステンレス材、ニッケルメッキ等を施した純鉄材)により形成されることが望ましい。
そして、針状部材34を装着したポールピース14が、陰極43(図1参照)に取り付けられた場合、針部34bの先端部(自由端部)が、陰極43の内部空間に配置された棒状の陽極44の先端部と相対向して配置されるようになされている(図示せず)。
また、第4実施形態の針状部材34は、上述した第2実施形態と同様の手順により、ポールピース14に装着したり、ポールピース14から取り外したりすることができるため、使用により消耗する針状部材34の交換作業を簡単に行うことができる。
本発明の第5実施形態は、上述した第2実施形態の構成のうち、放電誘発部材であるコイルスプリングの形状を変更し、複数の針を備えた形状(所謂「剣山状」)になしたものである。
なお、図13は、本発明の第5実施形態のポールピースと、ポールピースに着脱自在に装着された放電誘発部材の構成を示した模式図である。
具体的には、図示するように、針状部材35は、上述した第2実施形態の基端部30aと同様の形状の基端部35aと、基端部35aに立設された支持部35cと、支持部35cの上端部に支持された板状の台座部35dと、台座部35dに立設する複数の針を有する剣山状に形成された針部35b(突起部)とを備えている。
また、台座部35d及び基端部35aは、その幅寸法が、小径部20bの直径よりも大きくなされており、台座部35dが、ポールピース14の上面(貫通孔20の小径部20bの上端部近傍)に係止されるようになっている。
なお、針状部材35は、金属により形成され、より望ましくは磁性材料(例えば、SUS430等のステンレス材、ニッケルメッキ等を施した純鉄材)により形成されることが望ましい。
また、前記基端部35aを前記貫通孔20の大径部20aに挿通させる際、前記基端部35aを変形させて貫通孔20の小径部20b側から挿通させる。尚、前記基端部35aを小径部20b側から挿通させる代わりに、台座部35dを変形させて、貫通孔20の大径部20a側から挿通させても良い。
そして、針状部材35を装着したポールピース14が、陰極43に取り付けられた場合、針部35bの先端部(自由端部)が、陰極43の内部空間に配置された棒状の陽極44の先端部と相対向して配置されるようになされている(図示せず)。
また、第5実施形態の針状部材35は、上述した第2実施形態と同様の手順により、ポールピース14に装着したり、ポールピース14から取り外したりすることができるため、使用により消耗する放電誘発部材である針状部材35の交換作業を簡単に行うことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態(実施形態1〜実施形態5)に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、ポールピース14に、棒状の陽極44の先端部と相対向する突起部(どのような形状でも良い)が一体的に形成されていても良い。この場合、ポールピース14に形成された突起部が、放電誘発部材として機能し、上述した実施形態と同様、測定を効率的に行なうことができる。また、ポールピース14自体を交換することにより、使用により消耗する突起部(放電誘発部材として機能する突起部)も交換されるため、上述した従来技術の冷陰極電離真空計(図15、図16参照)に比べ、放電誘発部材の交換作業を簡素化することができる。
また、上述した第2実施形態〜第5実施形態で示した放電誘発部材の形状は、あくまでも一例である。前記放電誘発部材は、ポールピース14に装着された際に、当該ポールピースの一方面から突出する突起部を備えているものであれば、どのような形状になされていてもかまわない(例えば、前記放電誘発部材の突起部がコイル状や針状ではなく、柱状に形成されていてもよい)。
2 ケース
3a、3b、3c 回路基板
4 カソード板
6 コネクタ
7 フランジ
8 ピラニ真空計
9a スイッチ
9b コネクタ
9c LED
11 コネクタ
12 コネクタ
13 フィードスルー(電流導入端子)
14 ポールピース
14a ネジ孔
14b 貫通孔
15 ネジ
15a 溝
20 貫通孔
20a 大径部(貫通孔)
20a1 ネジ溝(貫通孔)
20b 小径部(貫通孔)
30 コイルスプリング
30a 基端部(コイルスプリング30)
30b コイル部(コイルスプリング30)
30c 支持部(コイルスプリング30)
31 固定部材
31a ネジ山(固定部材)
33 コイルスプリング
33a 基端部(コイルスプリング33)
33b コイル部(コイルスプリング33)
33b1 下端部(コイルスプリング33)
33b2 上端部(コイルスプリング33)
33c 支持部(コイルスプリング33)
34 針状部材
34a 基端部(針状部材34)
34b 針部(針状部材34)
35 針状部材
35a 基端部(針状部材35)
35b 針部(針状部材35)
35c 支持部(針状部材35)
35d 台座部(針状部材35)
42 エンクロージャ
43 陰極
43a 底部
43a1 貫通孔
43a2 貫通孔
43b 嵌合部
44 陽極
45a、45b 磁石
46 電源
47 電流計
Claims (9)
- 一端に開口が形成された筒状の陰極と、
前記陰極の内部空間に配置された棒状の陽極と、
前記陽極と前記陰極との間の電界に直交する磁界を形成し、該陽極と該陰極との間に放電を起こす磁性手段と、
前記陰極の開口縁に着脱自在に嵌合され、前記開口を覆うポールピースとを備え、
前記ポールピースには、前記棒状の陽極の先端部と相対向する突起部が形成されていることを特徴とする冷陰極電離真空計。 - 前記突起部は、前記ポールピースに着脱自在に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記突起部は、前記ポールピースに着脱自在に螺合されたネジの頭部であることを特徴とする請求項2に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記ネジの頭部には、十字状の溝が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記ポールピースと前記ネジとの間にワッシャが挟持されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記突起部が、コイル状になされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記突起部が、針状になされていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記突起部が、複数の針により形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷陰極電離真空計。
- 前記突起部が、磁性材料により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の冷陰極電離真空計。
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