JP5000287B2 - 電子写真複写印刷用記録媒体 - Google Patents
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Description
即ち、本発明は、支持体の表層に、粘着剤層もしくは接着剤層を介して、水圧転写に用いられるポリビニルアルコール単位を含有する樹脂フィルム(A)が積層形成され、且つ、上記粘着剤層あるいは接着剤層が、支持体または樹脂フィルム(A)と、意匠印刷後で水圧転写前に剥離可能であるとともに、支持体と樹脂フィルム(A)との180°剥離強度が、JIS Z 0237に準拠されるピール強度として1〜10Nである電子写真複写印刷用記録媒体を要旨とする。
また、未変性であっても変性であってもよく、変性の場合は、主鎖中に本発明の効果を阻害しない範囲で、例えば10モル%以下、好ましくは7モル%以下の範囲において、他の単量体を共重合させることができる。
なお、これら支持体として用いられる材料は、通常平面板として使用するが、場合によっては多孔状や網目状、格子状に加工して使用することも可能である。
また、かかる角度θの値は、支持体の表面、裏面の両面を測定した時の平均の値であり、測定時の温度は23℃、湿度は50%である。
よって、電子写真印刷用記録媒体の柔軟特性(X)も、同様に30°以上90°未満であることが好ましい。
剥離時にPVA系樹脂フィルム表面に粘着剤層や接着剤層が残存する場合であっても、水溶性の粘着剤、接着剤であれば、後の転写工程、水洗工程などにより除去されるので好ましい。
すなわち、上記所望の意匠が印刷されたPVA系樹脂フィルム(支持体を剥離してなるもの)の上記意匠印刷面に活性剤を塗工後に水面上に浮かべ、フィルムが柔らかくなった時点で移動する上記PVA系樹脂フィルム上方から被転写体を押し当て、PVA系樹脂フィルム面に印刷された意匠を被転写体表面に転写し固着することにより水圧転写印刷が行われる。そして、固着した後は、PVA系樹脂フィルムを除去し意匠を転写した被転写体を充分に乾燥させることにより目的とする製品を得るのである。
すなわち、上記所望の意匠が印刷されたPVA系樹脂フィルム(支持体を剥離してなるもの)の上記意匠印刷面に活性剤を塗工後に水面上に浮かべ、フィルムが柔らかくなった時点で水面上に静止状態で浮かべている上記PVA系樹脂フィルム上方から被転写体を押し当て、PVA系樹脂フィルム面に印刷された意匠を被転写体に転写し充分に固着することにより水圧転写印刷が行われる。固着した後は、PVA系樹脂フィルムを溶解除去し意匠を転写した被転写体を充分に乾燥させることにより目的とする製品を得るのである。
[製造例]
〔PVA系樹脂フィルムの作製〕
PVA樹脂100部、グリセリン3部、コーンスターチ5部、ノニオン系界面活性剤1部を水に溶解させた水溶液を調製した。次に、かかる水溶液をステンレス製のエンドレスベルトを備えたベルト製膜機により流延製膜法に従い製膜し、温度100℃の条件で乾燥させた後、85℃の熱ロール1本に5秒間接触させることによりPVA系樹脂フィルムを作製した。
また、上記方法により得られたPVA系樹脂フィルムの完全溶解時間を下記の方法により測定した。
PVA系樹脂フィルムをマウント(外寸:50mm×50mm、内寸:23mm×35mm)に挟み込みPVA系樹脂フィルムを固定する。また、1000mlビーカーに30℃の水1000ml中をいれて攪拌する(攪拌時に渦が800mlの位置になるよう調整する)。次に水中でフィルムが水平になるよう浸漬し(水面からの深さは50mm)、ベースフィルムが膨潤し溶解して目視によりフィルムが確認できなくなった時間(秒)を測定した。
なお、マウントからはみ出した部分は測定前にカットし、水中に接する部分はマウントの内寸(23mm×35mm)と同様となる。
支持体材料を準備し、支持体表面に粘着又は接着剤層形成材料を塗工することにより粘着又は接着剤層を形成した。次に、この粘着又は接着剤層上に、上記作製したPVA系樹脂フィルムを載置して圧着することにより3層構造の積層体を作製した。特に粘着又は接着層をPVA系接着層とした場合には、支持体にPVA系接着剤水溶液(濃度10重量%)を塗工した後、半乾燥状態で粘着性を維持した状態でPVA系樹脂フィルムを圧着した。なお、上記支持体の柔軟特性に関しては、以下の方法で測定した。
大きさ200mm×200mmの支持体を準備し、図1に示すように、支持台2上の端部から水平に支持体1の一部を50mm引き出して支持体1が垂れ下がった際の、垂れ下がり始める始点aと支持体の垂れ下がった最下点bを結ぶ仮想線(破線)の垂直面からの角度θを測定した。次いで、もう一方の面の角度θについても測定し、両面の平均値を支持体の柔軟特性の値とした。
これら測定は、温度23℃、湿度50%の条件で測定した。
下記表1に示す、PVA系樹脂フィルム、粘着又は接着剤、支持体を用いて、製造例に従い、積層体を作製した。
実施例1のPVA系樹脂フィルムを単独で用いた。
支持体であるPETフィルム上に、実施例1のPVA系樹脂の水溶液(濃度18重量%)を直接塗工し、乾燥温度100℃で10分間乾燥させることにより、積層体を作製した(PVA系樹脂層の乾燥膜厚30μm)。
得られた積層体について、支持体からPVA系樹脂フィルムを剥離する際の180°ピール強度を測定した。詳しくは、積層体を23℃×50%RH調湿環境下において30時間調湿したものを、同環境下において150mm(長手方向)×15mmの大きさにカットし、この積層体を23℃×50%RH調湿環境下においてオートグラフ(島津製作所社製オートグラフAGS−H)を用いて、剥離強度を測定した(引張速度:200mm/min. チャック間距離:50mm)。
得られた積層体を用い、カラーコピー機(リコー社製、IPSIO CX7500)に通して、積層体のPVA系樹脂フィルム面に所定の意匠(木目柄)をカラー印刷した。そして、カラー印刷された積層体について評価した。
すなわち、積層体のPVA系樹脂フィルム面側に意匠が印刷されるように給紙トレーに通常の紙と同様にセットし、意匠の印刷をおこなった際の、電子写真複写機内通過適性と、印刷された意匠の状態を下記のように評価した。
○ … 紙詰まり、積層体の各層の剥離、皺の発生等を起こさず適正にコピー機内を通過し、且つ印刷された意匠もインク抜け、べた付き等の印刷不良が発生せず適正に印刷されている。
△ … コピー機内は適正に通過したものの、印刷された意匠にインク抜け等の印刷不良がみられる。
× … コピー機内を適正に通過できない。
以上の結果、PVA系樹脂フィルムに適度な剥離強度を持たせた状態で支持体と積層させることでPVA系樹脂フィルムに高精細な印刷が可能となり、転写時には意匠を歪めることなく支持体を再剥離して水圧転写に使用できることが明らかとなった。
2 垂直面
a 垂れ下がり始める始点
b 支持体の垂れ下がった最下点
Claims (7)
- 支持体の表層に、粘着剤層あるいは接着剤層を介して、水圧転写に用いられるポリビニルアルコール単位を含有する樹脂フィルム(A)が積層され、且つ、上記粘着剤層あるいは接着剤層が、支持体または樹脂フィルム(A)と、意匠印刷後で水圧転写前に剥離可能であるとともに、支持体と樹脂フィルム(A)との180°剥離強度が、JIS Z 0237に準拠されるピール強度として1〜10Nであることを特徴とする電子写真複写印刷用記録媒体。
- 支持体が、下記の柔軟特性(X)を備えたものであることを特徴とする請求項1記載の電子写真複写印刷用記録媒体。
(X)大きさ200mm×200mmの支持体を、支持台上の端部から水平に50mm引き出した際の、支持体の垂れ下がり始める点と支持体の垂れ下がった最下点を結ぶ仮想線の垂直面からの角度が30°以上90°未満である。 - 樹脂フィルム(A)が、20℃における4重量%水溶液粘度が5〜75Pa・sの範囲内であり、かつ平均ケン化度が65〜99.9モル%の範囲内であるポリビニルアルコール単位を含有する樹脂からなることを特徴とする請求項1または2記載の電子写真複写印刷用記録媒体。
- 樹脂フィルム(A)が、下記の測定法(Y)により、30℃の水中にて45秒以内に完全溶解するフィルムであることを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の電子写真複写印刷用記録媒体。
(Y)樹脂フィルム(A)を、外寸50mm×50mm、内寸23mm×35mmのマウントに挟み込み樹脂フィルム(A)を固定し、1000mlビーカーに30℃の水1000mlをいれて攪拌しているところに、水中でフィルムが水平になるよう浸漬したときの、樹脂フィルム(A)が膨潤し溶解して目視によりフィルムが確認できなくなった時間(秒)を測定する。 - 粘着剤層あるいは接着剤層が、水溶性粘着剤あるいは水溶性接着剤を用いて形成されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の電子写真複写印刷用記録媒体。
- 樹脂フィルム(A)の厚みが20〜50μmであり、かつ支持体の厚みが20〜300μmであることを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の電子写真複写印刷用記録媒体。
- 粘着剤層あるいは接着剤層の厚みが、0.5〜30μmであることを特徴とする請求項1〜6いずれか記載の電子写真複写印刷用記録媒体。
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