JP4997668B2 - レトルト対応電子レンジ用包装袋 - Google Patents

レトルト対応電子レンジ用包装袋 Download PDF

Info

Publication number
JP4997668B2
JP4997668B2 JP2001190736A JP2001190736A JP4997668B2 JP 4997668 B2 JP4997668 B2 JP 4997668B2 JP 2001190736 A JP2001190736 A JP 2001190736A JP 2001190736 A JP2001190736 A JP 2001190736A JP 4997668 B2 JP4997668 B2 JP 4997668B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging bag
retort
distance
seal portion
pouch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001190736A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003002374A (ja
Inventor
敦子 高萩
浩三 三田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001190736A priority Critical patent/JP4997668B2/ja
Publication of JP2003002374A publication Critical patent/JP2003002374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4997668B2 publication Critical patent/JP4997668B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D81/00Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents
    • B65D81/34Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package
    • B65D81/3446Containers, packaging elements, or packages, for contents presenting particular transport or storage problems, or adapted to be used for non-packaging purposes after removal of contents for packaging foodstuffs or other articles intended to be cooked or heated within the package specially adapted to be heated by microwaves
    • B65D81/3461Flexible containers, e.g. bags, pouches, envelopes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D75/00Packages comprising articles or materials partially or wholly enclosed in strips, sheets, blanks, tubes, or webs of flexible sheet material, e.g. in folded wrappers
    • B65D75/04Articles or materials wholly enclosed in single sheets or wrapper blanks
    • B65D75/06Articles or materials wholly enclosed in single sheets or wrapper blanks in sheets or blanks initially folded to form tubes
    • B65D75/12Articles or materials wholly enclosed in single sheets or wrapper blanks in sheets or blanks initially folded to form tubes with the ends of the tube closed by flattening and heat-sealing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D77/00Packages formed by enclosing articles or materials in preformed containers, e.g. boxes, cartons, sacks or bags
    • B65D77/22Details
    • B65D77/225Pressure relief-valves incorporated in a container wall, e.g. valves comprising at least one elastic element
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D2205/00Venting means

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,電子レンジによる加熱若しくは加熱調理時に破裂せず、また内容物がふきこぼれることのない安定した取扱が可能であるばかりでなく、内容物のレトルト処理が可能であるパウチ状の包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、食品を包装したまま電子レンジで加熱若しくは加熱調理する場合に起きる包装袋の内圧の高まりによる破裂の防止には、加熱若しくは調理加熱に先立って、包装袋の一部を鋏で切っておいたり、先端の尖ったもので貫通孔をあけておく手段(特開平9−24075)、包装袋の製造過程において包装袋の一部に蒸気が逃げる不織布の層を設けておく手段(特開平9−240753)、開封し易い弱シール部を設ける手段(特開平9−142541)、シール部に開封し易い切り欠きを設けておく手段、若しくはシール幅を部分的に狭くしておく手段(特開2000−72189、特開平10−147371、特開平10−101154)等が実用あるいは提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、加熱若しくは加熱調理前に包装袋に貫通孔を開けたり、一部に切れ目を入れたり、切り取ったりする作業は面倒であり、それを忘れるとパウチ包装袋は加熱中に破裂して危険である。また、不織布を使用すると完全な密閉系を得ることができず、冷凍食品の場合は、凍結乾燥を起こしてしまう問題も発生し、また不織布の使用は、製袋加工のコスト上昇を招く問題がある。さらに、パウチ包装袋の周辺のシール部に切り欠きを設けたり、シール幅を部分的に狭くしておく場合においては、内容物が液汁を含んだ食品の場合にはレンジ内でこぼれてしまうので、パウチ包装袋をレンジ内に立てた状態にホールドしなければならず面倒である。
さらに、レトルトパウチ包装袋のシール強度は、23N/15mm以上が必要と規定されているので、これまでの電子レンジ用包装袋にあっては、レトルト用途には使用できなくなるという問題がある。
本発明は以上の問題点に鑑みてなされたもので、本発明は、レトルトパウチとしてレトルト処理に耐え、且つ、そのままの状態で電子レンジによる加熱若しくは加熱調理を行っても自動的に蒸気の放出がなされて破裂を起こすことなく、また電子レンジ内に水平に置かれた状態でも液汁のこぼれることがないレトルト対応電子レンジ用包装袋の提供を目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋は、積層されたプラスチックフィルムからなるパウチ状包装袋の一方の面上に、前記プラスチックフィルムの対向する内面同志が中央に非シール部を残して、3方の周辺部で合掌シールされて、前記面上に略垂直に立ち上がるフィン部が形成され、該フィン部の前記非シール部に内部蒸気の自動開放手段が設けられていることを特徴とするものであり、前記自動開放手段を、心部に少なくとも一個の前記貫通孔を有する点状パターンシール部の周辺に環状シール部を形成することよって実現することができる。また、本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋は、記環状シール部におけるレトルト処理後のシール強度が常温で23N/15mm以上、90°C以上で20N/15mm以下であること、前記パウチ状包装袋の一方の面の中心点から前記環状シール部までの到達距離が、前記中心部から最寄りの製袋用のサイドシール部の内縁までの距離の範囲内にあること、前記貫通孔と記環状シール部の最短幅が、3〜10mmの範囲内にあること、前記パウチ状包装袋の一方の面に形成されるフィン部と該フィン部と略平行な両サイドシール部内縁との距離のうち、短い方の距離が、長い方の距離の1/2以下であることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明を図面を用いて、更に詳しく説明する。
図1は、本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋の斜視図である。
図1(a)は、製袋前の斜視図であり、図1(b)は、製袋用のフィルム片の説明図である。
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10は、図1(a)に示すように、内容物充填前は3方にサイドシール部2を有し、一方は開放しているが内容物充填後シールされてサイドシール部2’を形成する。
このパウチ包装袋において特徴的なことは、そのパウチ状包装袋の一方の面1上に、略垂直に立ち上げることができるフィン部3が形成されていることである。フィン部3は、この面1の長手方向の中心からずれた位置に設けられており、常時は一方に倒された状態になっている。
このフィン部3は、対向するフィルム片の内面同志を中央に非シール部Nを残して、3方の周辺部Sのみを合掌シールして形成されていて、その非シール部N内に内部蒸気の自動開放手段を実現する加工部4が設けられている。
以上のような本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10は、一般に、図1(b)に示すようなフィルム1〜3からなる3片のプラスチックフィルムから製袋することができる。
【0006】
図2は、本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋における自動開放手段の説明図である。本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10のフィン部3の非シール部Nには、次に説明する手段が設けられている。の手段は、図2示すように、少なくとも一個の貫通孔8、8’を中心部に有する点状パターンシール部9を形成し、その周辺を環状シール部6で囲むことによるものである。貫通孔8、8’の数および形状は任意であり、また環状シール部6の形状も図に示す円形、円の環状に制約されることなく楕円状、角状等任意に選ぶことができる。また、パターンシール部9に使用されるシールパターンは、図2水玉に限定されず、格子状、杉綾状、亀甲状等から自由に選択することができる。貫通孔8、8’は、製袋時に点状シール部5、環状シール部6のシールと同時に切れ刃若しくは打ち抜き刃によって加工することもでき、別工程で行う必要がなく、効率的である。以上の状シール部6におけるレトルト処理後のシール強度は、常温で23N/15mm以上、90°C以上で20N/15mm以下になるように制御されている。これは、レトルト対応である電子レンジ用包装袋として必要な用件であって、このシール強度についてはさらに詳しく後述する。
【0007】
図3は、本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋の自動開放手段が機能する時点の状態説明図である。電子レンジによる内部加熱によって発生する蒸気圧は、状シール部6をそれらの外周から剥離するように作用し、剥離が中央の貫通孔8、8’若しくは点状非シール部にまで進行した瞬間に内部蒸気は貫通孔8、8’より自動的に放出される。図3は、充填された本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10を自動開放手段の加工部4を通過する断面で示したものであって、図3(a)に示す加熱直前のレトルトパウチは、加熱とともに膨れあがってフィン部3が立ち上がり、図3(b)に示すように、貫通孔8、8’から蒸気を放出する。加熱終了後は、図3(c)に示すように、またもとの状態に戻るので、その包装袋の一部を切断して内容物を取り出せばよい。なお、この図からも分かるように、本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10によれば液汁の多い食材の場合であっても加熱あるいは加熱調理時に液漏れ、ふきこぼれ等を起こすことが少なく、電子レンジを常に清潔な状態で使用することができる。
【0008】
図4は、本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋の主要部分の寸法説明図である。本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10における前述の動開放手段を安定して、効果的に機能させるには、環状シール部6に対して内部蒸気圧による剥離応力を集中させる必要がある。このためには、包装袋の各部の寸法を次のように設定することが好ましい。すなわち、図4に示すように、パウチ状包装袋の一方の面1における中心点Xから自動開放手段の加工部4における環状シール部6までの到達距離Eが、前記中心部Xから最寄りの製袋用のサイドシール部2の内縁までの距離Fの範囲内にあるように設定することが好ましい。また、前記パウチ状包装袋の一方の面1に形成されるフィン部3とそれと略平行な両サイドシール部2、2’の内縁との距離A,Bのうち、短い方の距離が、長い方の距離の1/2以下になるように設定することが好ましい。このような位置関係を持たせることによって、自動開放手段の加工部4に最も剥離応力が集中し易くなり、より速い加熱経過時間内に内部蒸気を開放させることができる。さらに、図2(a)で示すように、状シール部6貫通孔8、8’最短距離H及び環状シール部6の最短幅Hを3〜10mmの範囲内に設定することも、自動開放手段を所定の加熱時間内に機能させるのに重要な用件である。この最短距離H若しくは最短幅Hが10mmより大きいと自動開放手段の加工部4からの蒸気の開放か不可能になり、サイドシール部2、2’(略10mmの幅をゆうする)から破袋が起きる可能性がでてくる。そして、3mmより小さいと、シール強度が弱すぎ、流通時に破袋する可能性が大きくなる。さらにまた、フィン部3内における自動開放手段の加工部4に対する内部蒸気の剥離応力集中を効果的にするには、図5のフィン部におけるガイドシールの説明図に示すような形状のガイドシール部Gを図1のフィン部3に示す3方の周辺部Sに代わって設けるようにしてもよい。
【0009】
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10を構成する積層プラスチックフィルムは、少なくとも最内面のシーラント層とバリアー層を保有し、さらに基材層、中間層等を適宜組み合わせてなるものである。その積層構成の例を挙げれば、例えば、表面から順番にバリアー層/シーラント層、バリアー層/中間層/シーラント層、基材層/バリアー層/シーラント層等である。
このシーラント層の厚みは、40〜100μm、好ましく60〜80μmである。
また、各層の積層方法としては、特に限定はされないが、例えば、押出しラミネート法、ドライラミネート法等を用いることができる。
この層構成におけるシーラント層の選択は、本発明の一つのポイントとなるものであって、常温で23N/15mm以上,90°C以上では20N/15mm以下、好ましくは15N/15mm以下のシール強度を持たせることが必要である。それは、常温で23N/15mm未満では、レトルト用途に使用することが出来ないし、また、90°C以上で20N/15mm以上のシール強度があっては、内部蒸気の自動開放が起こらず、破裂が起きやすくなるからであって、安定した自動開放機能を付与するには20N/15mm以下、好ましくは15N/15mm以下に制御することが望ましい。
シーラント層には、レトルト時の高温に耐える必要性から、ポリプロピレンおよびプロピレンを主成分とするエチレンまたはα−オレフィンとの共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル樹脂が好適である。また、メタロセン系触媒や、後周期遷移金属錯体触媒を用いて合成された、エチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂も用いられる。
バリアー層としては、電子レンジ加熱の妨げになるアルミ箔、アルミ蒸着フィルム等は使用できないが、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルムまたはポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等が使用できる。
基材層、中間層としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルム、またはポリプロピレン/エチレンビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等の中から適宜選んで使用することができる。
【0010】
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10の実施例サンプルおよび比較例サンプルを下記の要領で作成し,500W電子レンジで加熱して発生する蒸気の自動開放の状態をチェックした。
(実施例)先ず、実施例サンプルを厚さ12μmのポリエチレンテレフタレートフィルム、厚さ15μmのシリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、60μm無延伸ポリプロピレンフィルムAを表面からこの順にラミネートした積層フィルムを用いて、図4示すようなパウチ包装袋を製袋した。この製袋にあたって、パウチ包装袋の外法寸法を150×220mm,フィン部3の高さDを40mm、一方の面1の長手方向におけるフィン部3の位置配分を決める距離A,Bのうち、短い方の距離Bが、長い方の距離Aの1/2以下になるようAを140mm,Bを60mmとし、また対向する短い方のサイドシール部2,2’の内法寸法Cを130mmとし、面の中心点Xから最寄りのシール部までの距離F及び自動開放手段の加工部4までの距離Eをそれぞれ65mm,45mmとして製袋した。さらに、サイドシール部2、2’の幅を略10mmとした。自動開放手段には中央に一個の切り込みによる貫通孔8を設けた図4示すような寸法の自動開放手段の加工部4を採用した。貫通孔8と自動開放手段の加工部4の外縁までの最短距離Hを5mmとして3〜10mmの範囲内におさえた。また、この実施例サンプルの自動開放手段の加工部4のシール強度は、常温で44.0N/15mm,90°Cで13.5N/15mmであった。以上の実施例サンプルの開放端部(図4手前側)からカレールーを200g充填し、10mm幅のサイドシールによる密封後電子レンジによる加熱を行ったところ約2分後に蒸気が貫通孔から静かに放出した。この時、内容物のふきこぼれはなかった。
(比較例1)次に比較例サンプルとして、シーラント層に無延伸ポリプロピレンフィルムBを使用した以外は実施例サンプルと同一のものを作成した。この比較例サンプルの自動開放手段の加工部4のシール強度は、常温で59.4N/15mm,90°Cで27.8N/15mmであった。この比較例サンプルを実施例サンプルと同様に加熱したところ約2分後にサイドシール部の一部から破袋して内容物がふきこぼれた。
(比較例2)自動開放手段の加工部4の中心部に切り込みによる貫通孔8を設けない以外は実施例サンプルと同一のものを作成した。これを同様に加熱した結果サイドシール部が破れ、大きな音をたてて破裂し、内容物が飛び散った。
(比較例3)図4(a)における包装袋の寸法のうちAとBを共に100mm,Cを130mmとする以外は実施例と同一のものを作成した。これを同様に加熱した結果サイドシール部が破れ、大きな音をたてて破裂し、内容物が飛び散った。
(比較例4)図4(a)における包装袋の寸法のうちAとBをそれぞれ160mm,40mm,Cを130mm、Eを95mm、Fを65mmとする以外は実施例と同一のものを作成した。これを同様に加熱した結果サイドシール部が破れ、大きな音をたてて破裂し、内容物が飛び散った。
【0011】
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10は、以上の実施の態様の記載及び図面に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、パウチ状包装袋の構成は、その一方の面1にフィン部を形成できるものであればよく、必ずしも図1に示すようなフィルム1〜3からなるものでなくとも、従来からあるピロ−包装袋のセンターシール部を長めにシールして本発明によるフィン部3に充当するようにしてもよい。
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋10は、またよりマイルドな温度条件で処理されるボイル用の包装袋としても十分適用されるものである。
【0012】
【発明の効果】
本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋によれば、パウチ状包装袋の一方の面1にフィン部3を設けその非シール部Nに心部に少なくとも一個の前記貫通孔8、8’を有する点状パターンシール部9を形成し、その周辺を環状シール部6で囲むことによる第3の自動開放手段設けることにより、また前記点状シール部5もしくは前記環状シール部6におけるシール強度が常温で23N/15mm以上、90°C以上で20N/15mm以下に制御し、パウチ状包装袋の一方の面1における中心点Xから記環状シール部6までの到達距離を前記中心部から最寄りの製袋用のサイドシール部2の内縁までの距離の範囲内にあるように設定し、前記貫通孔8、8’と記環状シール部の最短幅Hを、3〜10mmの範囲内に設定することによって、さらに、一方の面1に形成されるフィン部3と該フィン部3と略平行な両サイドシール部2、2’の内縁との距離のうち、短い方の距離が、長い方の距離の1/2以下に設定することによって、レトルト用途のパウチ状包装袋でありながら、そのままの状態で電子レンジによって加熱しても破裂することがなく、しかも液汁の多い内容物であってもふきここぼれしにくく使い勝手の良好な電子レンジによる加熱もしくは調理加熱用の包装袋を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋の斜視図
【図2】本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋における自動開放手段の説明図
【図3】本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋の自動開放手段が機能する時点の状態説明図
【図4】本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋の主要部分の寸法説明図
【図5】本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋のフィン部におけるガイドシールの説明図
【符号の説明】
1 パウチ状包装袋の一方の面
2、2’ サイドシール部
3 フィン部
4 自動開放手段の加工部
5 点状シール部
6 環状シール部
7 点状非シール部
8 切刃による貫通孔
8’ 切欠による貫通孔
9 点状パターンシール部
10 本発明によるレトルト対応電子レンジ用包装袋
S 3方の周辺部
X パウチ状包装袋の一方の面の中心点
G ガイドシール部
H 貫通孔から点状シール部の外縁までの最短距離/環状シール部の最短幅

Claims (4)

  1. 積層されたプラスチックフィルムからなるパウチ状包装袋の一方の面上に、前記プラスチックフィルムの対向する内面同志が中央に非シール部を残して3方の周辺部で合掌シールされて、前記面上に略垂直に立ち上がるフィン部が形成され、該フィン部の前記非シール部に内部蒸気の自動開放手段が設けられており、かつ、前記自動開放手段が、中心部に少なくとも一個の貫通孔を有する点状パターンシール部の周辺に環状シール部を形成することによるものであって、かつ、前記環状シール部および点状パターンシール部におけるレトルト処理後のシール強度が常温で23N/15mm以上、90°C以上で20N/15mm以下であることを特徴とするレトルト対応電子レンジ用包装袋。
  2. 前記パウチ状包装袋の一方の面の中心点から記環状シール部までの到達距離が、前記中心部から最寄りの製袋用のサイドシール部の内縁までの距離の範囲内にあることを特徴とする請求項記載のレトルト対応電子レンジ用包装袋。
  3. 前記貫通孔と記環状シール部の最短幅が、3〜10mmの範囲内にあることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電子レンジ用包装袋。
  4. 前記パウチ状包装袋の一方の面に形成されるフィン部と該フィン部と略平行な両サイドシール部内縁との距離のうち、短い方の距離が、長い方の距離の1/2以下であることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のレトルト対応電子レンジ用包装袋。
JP2001190736A 2001-06-25 2001-06-25 レトルト対応電子レンジ用包装袋 Expired - Fee Related JP4997668B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190736A JP4997668B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 レトルト対応電子レンジ用包装袋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001190736A JP4997668B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 レトルト対応電子レンジ用包装袋

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003002374A JP2003002374A (ja) 2003-01-08
JP4997668B2 true JP4997668B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=19029468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001190736A Expired - Fee Related JP4997668B2 (ja) 2001-06-25 2001-06-25 レトルト対応電子レンジ用包装袋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4997668B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4231988B2 (ja) * 2001-09-14 2009-03-04 東洋製罐株式会社 電子レンジ用包装袋及び該包装袋内に内容物を充填した包装体の製造方法
JP2004284604A (ja) * 2003-03-19 2004-10-14 Dainippon Printing Co Ltd 電子レンジ加熱用包装袋
JP4265348B2 (ja) 2003-09-02 2009-05-20 東洋製罐株式会社 電子レンジ用包装袋
JP4569249B2 (ja) * 2003-11-28 2010-10-27 東洋製罐株式会社 電子レンジ用包装容器
JP3909355B2 (ja) * 2005-02-07 2007-04-25 西日本パック株式会社 包装袋
CN101790326B (zh) * 2007-05-31 2013-08-07 丘比株式会社 袋装流质食品
JP2008295383A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Aohata Corp パウチ詰液状食品
JP5401908B2 (ja) * 2008-10-16 2014-01-29 凸版印刷株式会社 包装体
JP2015113132A (ja) * 2013-12-10 2015-06-22 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体及びそれに食材が収納された包装食品
JP2017190177A (ja) * 2016-04-15 2017-10-19 凸版印刷株式会社 包装袋
JP6974695B2 (ja) * 2017-04-27 2021-12-01 キョーラク株式会社 包装袋

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4210807B2 (ja) * 1998-11-24 2009-01-21 フジモリプラケミカル株式会社 自動通気包装袋
JP3605306B2 (ja) * 1998-12-22 2004-12-22 株式会社サンエー化研 加熱処理用包装体および包装体
JP4335357B2 (ja) * 1999-05-17 2009-09-30 大日本印刷株式会社 咬合具付きスタンディングパウチ
JP2001106270A (ja) * 1999-10-05 2001-04-17 Sun A Kaken Co Ltd 加熱処理用包装体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003002374A (ja) 2003-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4997668B2 (ja) レトルト対応電子レンジ用包装袋
JP4139483B2 (ja) 包装体
JP3675399B2 (ja) 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法
JP4029590B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP4265348B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP2005320023A (ja) 平置き型の電子レンジ用包装袋
JP2005187079A (ja) 電子レンジ用包装袋及び該電子レンジ用包装袋に内容物を充填した包装体の製造方法
JP2007119064A (ja) 電子レンジ加熱用密封容器
JP2004115053A (ja) 電子レンジ用包装材料およびそれを用いた包装袋
JP2005313914A (ja) 密封容器
JP4562880B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP3872603B2 (ja) 包装袋
JP3745072B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP4268276B2 (ja) 包装用容器
JP3923645B2 (ja) 包装袋
JP4524884B2 (ja) 電子レンジ加熱用包装体
JP4139588B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP3898502B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP4231988B2 (ja) 電子レンジ用包装袋及び該包装袋内に内容物を充填した包装体の製造方法
JP2015113132A (ja) 加熱処理用包装体及びそれに食材が収納された包装食品
JP2022022351A (ja)
JP4090723B2 (ja) 電子レンジ用包装袋
JP4662393B2 (ja) 電子レンジ用包装材料およびそれを用いた電子レンジ用包装袋
JP4202535B2 (ja) 包装袋
JP4043767B2 (ja) レトルト対応電子レンジ用包装袋

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080530

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110201

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110404

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120213

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120430

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4997668

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150525

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees