JP4996317B2 - 竪樋 - Google Patents

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本発明は、竪樋に関するものである。
一般に、雨水を流下させる直管状の竪樋は、直管状竪樋部材を樋支持具を介して建物壁に沿わせて固定されるのであるが、樋支持具に手や足を掛けて不動の状態にある直管状竪樋部材を伝って登ることが可能であり、防犯上の問題が指摘されている。
また、雨水を流下させる樋としては、複数の鎖ピース部材を撓み自在に上下に連結させて軒先から吊り下げて配設される鎖樋も知られている(たとえば特許文献1参照)。この鎖樋は、雨水が鎖ピース部材を伝って流下する様を見て楽しむために設置されるものであって、鎖ピース部材を伝う雨水の流下を阻害しないよう建物壁に固定させないものであるから、上記直管状の竪樋のように樋を伝って登ることなどできず防犯面に優れるという利点を有する。しかしながら、鎖樋は風に煽られると撓んで大きく振れてしまうため、鎖樋を伝って流下する雨水が飛散するという問題があった。
実開平5−7825号公報
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、風による振れを抑制して鎖樋を直管状竪樋部材と共に竪樋を構成して、鎖樋での雨水の飛散を抑制しつつ竪樋に鎖樋の有する良好な防犯性能を備えさせ、しかも、直管状竪樋部材に鎖樋を吊り下げ支持させる際に、取付け高さにかかわらず鎖樋を直管状竪樋部材に確実に吊り下げ可能にして良好な仕上がりを確保できる竪樋を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に係る竪樋にあっては、直管状竪樋部材3に鎖樋4を吊り下げて成る竪樋1であり、直管状竪樋部材3と鎖樋4との間に筒状の連結継手12を設け、連結継手12の上端部に設けた上部嵌込筒部13を直管状竪樋部材3の下端に嵌合することで、直管状竪樋部材3の下側に連結継手12を取り付け、連結継手12の下端部に設けた鎖樋取付部14に鎖樋4の上端部を取り付けることで、連結継手12の下側に鎖樋4を取り付け、雨水が内部を流下する筒状の鎖ピース部材5を上下に連結することで前記鎖樋4を構成し、各鎖ピース部材5の筒側面5aに、開口6aにより構成された窓部6を設け、前記鎖ピース部材5の内部における窓部6よりも上位置に、当該鎖ピース部材5の内部を流れる雨水を集めて流下させるための絞り部9を設けたことを特徴とする。
これによると、直管状竪樋部材3に鎖樋4を吊り下げて竪樋1を構成したので、この鎖樋4は軒先から吊り下げて配設される一般の鎖樋に比べてその長さは充分に短いものであり、風に煽られてもその振れ幅は小さくなるのであるから、風による振れを抑制できたものであり、したがって鎖樋4を伝って流下する雨水の飛散を防止できると共に、この竪樋1に鎖樋4の有する良好な防犯性能を備えさせることができる。しかも、直管状竪樋部材3に鎖樋4を吊り下げ支持させる際に、直管状竪樋部材3への鎖樋4の取り付けに用いる連結継手12を、上端部に直管状竪樋部材3の下端に嵌合させる上部嵌込筒部13を設けると共に、下端部に鎖樋4の上端部を取り付ける鎖樋取付部14を設けて構成させたので、任意高さで切断した直管状竪樋部材3において変わらぬ筒状の切断面形状に対応させて上部嵌込筒部13を直管状竪樋部材3の下端に嵌合させて連結継手12を直管状竪樋部材3の下側に取り付けることができ、そしてこの連結継手12の鎖樋取付部14に対して鎖樋4の上端部を取り付けて連結継手12に鎖樋4を吊り支持させることができるのであり、つまり、鎖樋4の取付け高さに応じて直管状竪樋部材3を任意長さで切断してもその下端に連結継手12を確実に取り付けてこの連結継手12に鎖樋4を吊り支持させることができるのであって、直管状竪樋部材3に鎖樋4を吊り下げて成る竪樋1に対して良好な仕上がりを確保することができる。
また、請求項2に係る竪樋にあっては、請求項1において、連結継手12の鎖樋取付部14を筒状に形成すると共に、鎖樋4の上端部に筒状の接続部4aを設け、鎖樋取付部14と接続部4aとにそれぞれねじ部15,10を刻設し、鎖樋取付部14と接続部4aとを嵌合させると共に各ねじ部15,10同士を締結させることで、鎖樋4と連結継手12とを着脱自在に取り付けたことを特徴とする。
これによると、連結継手12の筒形状を利用して形成できる筒状の鎖樋取付部14と同じ筒状にした接続部4aを鎖樋4の上端部に設けたので、鎖樋取付部14と接続部4aとの嵌合構造によって連結継手12に鎖樋4を確実に取り付けることができるのであり、ここで、上記取り付けた連結継手12と鎖樋4とは鎖樋取付部14及び接続部4aに設けたねじ部15,10のねじ締結構造にて着脱自在にされたので、メンテナンス時などに連結継手12から鎖樋4を容易に取外すことができて便利である。
また、請求項3に係る竪樋にあっては、請求項2において、鎖樋4を複数の鎖ピース部材5を上下に連結させて構成し、各鎖ピース部材5の上端にねじ部10を刻設した上部嵌め込み筒部7を設けると共に各鎖ピース部材5の下端にねじ部10を刻設した下部嵌め込み筒部8を設け、上部嵌め込み筒部7と下部嵌め込み筒部8とを嵌合させると共に各ねじ部10同士を締結させることで上下の鎖ピース部材5を着脱自在に連結し、この鎖樋4の最上端に位置する鎖ピース部材5のねじ部10を有する上部嵌め込み筒部7で、上記鎖樋4の上端部におけるねじ部10を有した接続部4aを構成したことを特徴とする。
これによると、鎖樋4を構成する鎖ピース部材5同士がねじ部10のねじ締結構造によって着脱自在に連結されたので、メンテナンス時などに鎖ピース部材5を外して鎖樋4を解体できて便利であり、また、上記鎖ピース部材5同士の連結に使用するねじ部10を有した上部嵌め込み筒部7をねじ部10を有した接続部4aとして鎖樋4の連結継手12への取り付けに使用することができ、つまり部材の兼用を図ることができて構成の簡略化を図ることができる。
本発明にあっては、風による振れを抑制して鎖樋を直管状竪樋部材と共に竪樋を構成して、鎖樋での雨水の飛散を抑制しつつ竪樋に鎖樋の有する良好な防犯性能を備えさせ、しかも、直管状竪樋部材に鎖樋を吊り下げ支持させる際に、取付け高さにかかわらず鎖樋を直管状竪樋部材に確実に吊り下げ可能にして良好な仕上がりを確保できる、という利点を有するものである。
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。
本例の竪樋1は、図1(a)のように建物壁2に沿設されたものであって、その上部域が樋支持具17を介して建物壁2に固定させた直管状竪樋部材3で構成されると共に、下部域が直管状竪樋部材3から吊り下げた鎖樋4で構成されている。ここで、鎖樋4は複数の鎖ピース部材5を上下に連結させて吊り支持されている。
本例の鎖ピース部材5は、図2のように、上下に開口せる円筒状に形成されている。この円筒状の鎖ピース部材5にあってその上端部は上部嵌め込み筒部7を構成している。また、鎖ピース部材5の下端部には、下方の鎖ピース部材5の上部嵌め込み筒部7に嵌合させて上下の鎖ピース部材5を直管状に連結させるための下部嵌め込み筒部8が設けられている。この下部嵌め込み筒部8は、鎖ピース部材5の内部を流下する雨水の外方への漏れを防止するべく上部嵌め込み筒部7に内嵌めするために、その外径が上部嵌め込み筒部7の内径と略同様になるように径を小さくした小径部にされている。すなわち、本例の鎖樋4は、鎖ピース部材5同士をその上部嵌め込み筒部7と下部嵌め込み筒部8との嵌合構造でほとんど動かないように連結させて形成されているから、風に煽られた鎖樋4の振れの抑制効果が向上されている。
ここで、下方の鎖ピース部材5は上方の鎖ピース部材5に吊り支持されるのであるから、上部嵌め込み筒部7と下部嵌め込み筒部8との間には抜け落ち防止構造が設けられている。抜け落ち防止構造として本例ではねじ締結構造が採用されている。つまり、上部嵌め込み筒部7と下部嵌め込み筒部8とにねじ部10を刻設し、各ねじ部10同士を締結させて上下の鎖ピース部材5を着脱自在に連結したものである。詳しくは、上部嵌め込み筒部7のねじ部10は内面に刻設した雌ねじ部10aであり、下部嵌め込み筒部8のねじ部10は外面に刻設した雄ねじ部10bである。しかして、上部嵌め込み筒部7の内部に下部嵌め込み筒部8を挿入する際には鎖ピース部材5を軸周りに回転させながら行うのであり、これにより図1(b)のように、上部嵌め込み筒部7の雌ねじ部10aに下部嵌め込み筒部8の雄ねじ部10bが螺着され、下方の鎖ピース部材5が上方の鎖ピース部材5から抜け落ちないように着脱自在に吊り支持されるようになっている。鎖ピース部材5が着脱自在に連結されたことによると、鎖樋4のメンテナンス時などに鎖ピース部材5を取外すことができて便利である。
また、円筒状の鎖ピース部材5は、その内部を雨水が流下していくのであるが、一般の鎖樋4のように雨水の流下する様を外方より見て楽しませるための窓部6が備えられている。この窓部6は、鎖ピース部材5の下部嵌め込み筒部8に隣接した上位置に設けられており、周方向に等間隔に4本の立リブ部11を残して筒側面に開設した開口6aによって構成されている。ここで、鎖ピース部材5の内部における窓部6に隣接した上位置には、内部を流れる雨水を集めて流下させるための絞り部9が鎖ピース部材5の内部に設けられている。この絞り部9は鎖ピース部材5の筒側面から内径を絞るように内方に突出形成された絞り筒部にて構成されており、この絞り筒部は円筒状の鎖ピース部材5の筒側面5aにてその外方が覆われていて鎖樋4の外観には現出しないようにされている。なお、立リブ部11は上記絞り筒部の外方を覆う部位である円筒状の鎖ピース部材5の筒側面5aから下方に垂設されている。窓部6から見える雨水は絞り部9によって円筒状の鎖ピース部材5の中央部分を流下するようになるのであり、この雨水が鎖ピース部材5の内部から窓部6を通って外方に飛散する恐れを回避している。
本例の竪樋1における鎖樋4は上記円筒状の鎖ピース部材5を連結して成るのであって円管が連続するような外観となる。ここで、本例では、この円筒状の鎖ピース部材5の外径寸法は、鎖樋4を吊り下げ支持する円筒状の直管状竪樋部材3の外径寸法と略同様に形成されており、しかして、上部域を直管状竪樋部材3で構成すると共に下部域を鎖樋4で構成して成る本例の竪樋1には図1(a)のように円管が連続するような統一感のある良好な外観が現出されることとなっている。
ここで、本例の竪樋1において、上記の鎖ピース部材5で構成された鎖樋4は直管状竪樋部材3に吊り下げ支持されるのであるが、この直管状竪樋部材3への取り付けは図1(b)のように上下に開口した円筒状の連結継手12を介して行われている。
連結継手12の上端部には円筒状の連結継手12の形状を利用して形成された上部嵌込筒部13が設けられ、この上部嵌込筒部13を直管状竪樋部材3の下端に嵌合することで直管状竪樋部材3の下側に取り付けられる。本例では連結継手12の上部嵌込筒部13は直管状竪樋部材3の下端に内嵌めされ、パッキン等の防水処理を施すと共に接着剤にて接着されている。なお、鎖樋4の取り付け位置となる直管状竪樋部材3の下端の地面からの高さ位置は鎖樋4の構成長さに応じて異なるのであって、これは直管状竪樋部材3を任意長さ位置で切断することで対応されるのであるが、直管状竪樋部材3の切断面は長さ方向の切断位置にかかわらず一定の円筒形状であるから、上部嵌込筒部13は任意の長さの直管状竪樋部材3の下端にも確実に嵌合させることが可能であって、連結継手12は直管状竪樋部材3の下側に確実に取り付けることが可能とされている。
また、連結継手12の下端部には鎖樋4の上端に設けた接続部4aを取り付け可能にする鎖樋取付部14が設けられている。この鎖樋取付部14は鎖樋4の上端に設けた任意形状の接続部4aに対応させて様々な形状を採用することができるが、本例の鎖樋取付部14は円筒状の連結継手12の形状を利用して円筒状に形成され、鎖樋4の上端に設けた接続部4aを構成する鎖樋4の最上位置の鎖ピース部材5の上部嵌め込み筒部7に対して内嵌めされて連結可能にされており、このようにして連結継手12の下側に鎖樋4を取り付け可能にしている。なお、鎖樋4は連結継手12に吊り支持されるから、連結継手12の鎖樋取付部14と鎖樋4の接続部4aとの間には抜け落ち防止手段が設けられている。本例の抜け落ち防止手段は、先の鎖ピース部材5間の抜け落ち防止構造を援用する、ねじ締結構造が採用されている。すなわち本例では、鎖樋4の接続部4aを構成する鎖ピース部材5の上部嵌め込み筒部7には雌ねじ部10aが設けられており、連結継手12の鎖樋取付部14には上記雌ねじ部10aに螺着されるねじ部15(雄ねじ部)が設けられている。このように鎖樋4と連結継手12との連結構造(抜け落ち防止手段)に、鎖樋4を構成する鎖ピース部材5間の連結構造(抜け落ち防止構造)を援用したことで、部材の兼用を図ることができて構成の簡略化が図られている。
具体的に、本例の円筒状の連結継手12は、その上下中央部に直管状竪樋部材3や筒状の鎖樋4の外径と略同様の外径寸法を有した大径部12aが設けられ、上下中央部に上下に隣接する上部と下部とに大径部12aに比べて外径を小さくする小径部12b,12cがそれぞれ段設されている。そして、上部の小径部12bにて上部嵌込筒部13が構成され、下部の小径部12cにて鎖樋取付部14が構成されている。なお、下部の小径部12cの外面にはねじ部15である雄ねじ部が刻設されている。各小径部12b,12cと大径部12aとの間の段状端面12a1は、小径部12b,12cに外嵌される直管状竪樋部材3や鎖樋4の下端面や上端面に当接される当接面となる。しかして、連結継手12を介して直管状竪樋部材3に鎖樋4を連結させた外観には、直管状竪樋部材3と鎖樋4との間に連結継手12の大径部12aが介在するのであって、外径が略同様の直管状竪樋部材3と鎖樋4と連結継手12の大径部12aとが面一状に連続するような良好な外観が現出されるようになっている。
このように直管状竪樋部材3への鎖樋4の取り付けに用いる連結継手12は、上端部に直管状竪樋部材3の下端に嵌合させる上部嵌込筒部13を設けると共に、下端部に鎖樋4の上端部を取り付ける鎖樋取付部14を設けて構成されたので、任意高さで切断した直管状竪樋部材3において変わらぬ筒状の切断面形状に対応させて上部嵌込筒部13を直管状竪樋部材3の下端に嵌合させて連結継手12を直管状竪樋部材3の下側に取り付けることができ、そしてこの連結継手12の鎖樋取付部14に対して鎖樋4の上端部を取り付けて連結継手12に鎖樋4を吊り支持させることができるのである。つまり、鎖樋4の取付け高さに応じて直管状竪樋部材3を任意長さで切断してもその下端に連結継手12を確実に取り付けてこの連結継手12に鎖樋4を吊り支持させることができるのであって、直管状竪樋部材3に鎖樋4を吊り下げて成る竪樋1に対して良好な仕上がりを確保することができたのである。すなわち、本例の竪樋1のような直管状竪樋部材3から鎖樋4を吊り下げて成る竪樋1を一定の品質を確保して実現できたものである。
ところで、本例の竪樋1にあっては、その上部域が樋支持具17を介して建物壁2に固定させた直管状竪樋部材3で構成されると共に、下部域が直管状竪樋部材3から吊り下げた鎖樋4で構成されており、建物壁2に固定しない鎖樋4は伝って登ることは容易ではないことから、この鎖樋4による防犯上の利点を備えることができたものである。なお、竪樋1の防犯性能を向上させるため、鎖樋4が一定の荷重により破断されるようにすることも好ましい。たとえば後述の荷重の集中し易い立リブ部13や鎖ピース部材5同士の連結構造や鎖樋4の連結継手12への連結構造などを耐荷重性を考慮して設計することで、容易に対応することができる。
ここで、本例の竪樋1は建物壁2に沿設されたものであるが、建物壁2に固定しない鎖樋4が風に煽られた際の振れの抑制が図られていて鎖樋4が建物壁2にぶつかる恐れが低減されている。つまり、上述したように鎖樋4を構成する鎖ピース部材5の連結が、上部嵌め込み筒部7と下部嵌め込み筒部8との嵌合構造でほぼ動かないようにして行われており、鎖樋4自身の構造で鎖樋4の振れの抑制が図られている。また、竪樋1の下部域のみを構成した建物壁2に固定しない鎖樋4は、軒先から吊り下げて配設される鎖樋4に比べてその構成長さは充分に短いものであり、風に煽られた際の振れの抑制効果を向上させている。このように風に煽られた鎖樋4の振れの抑制が図られたため、建物壁2に沿設された竪樋1の一部を支障なく鎖樋4で構成させることができたものである。
また、本例の竪樋1の下端は、図1(a)のように、地面から突設された排水管(図示せず)に被設された筒状の排水管カバー16に挿入してあり、つまり、本例の竪樋1は排水管に接続されて竪樋1を流下した雨水が排水管に滞りなく排水可能にされていて、竪樋1の近傍の地面が流下した雨水で溢れてしまうことの回避が図られている。本例の竪樋1はその下部域が鎖樋4で構成されており、吊り支持された鎖樋4の下端が排水管に接続されているので、固定されないまでも排水管や排水管カバー16によって鎖樋4の下端を規制して鎖樋4の振れの抑制効果の向上が図られている。無論、排水管カバー16を排水管に接着剤などで固着させると、鎖樋4の振れの抑制効果の更なる向上を図ることができる。
ここで、下部域を鎖樋4で構成した竪樋1の下端を排水管に接続させる構造として、排水管に下部を挿入した筒状の排水管カバー16を被設し、鎖樋4の下端部を排水管カバー16の上部に嵌合させると共に、この嵌合深さを調節して排水管カバー16の上部と鎖樋4の下端部を取り付けるようにされている。すなわち、鎖樋4の下端部は最下位置の鎖ピース部材5の下部嵌め込み筒部8で構成されるのであり、この下部嵌め込み筒部8を排水管カバー16の上部に取付手段によって嵌合深さを調節して取り付けるのである。嵌合深さを調節する本例の取付手段としては、部材の兼用による構成の簡略化を図って、鎖樋4を構成する鎖ピース部材5間の連結構造(抜け落ち防止構造)を援用させている。すなわち、排水管カバー16の上部に鎖ピース部材5の雄ねじ部10bに結合する雌ねじ部(図示せず)を設けて取付手段にねじ締結構造が採用されている。吊り支持された鎖樋4の下端を排水管カバー16に取り付ける場合には鎖樋4を撓ませないように行う必要があるが、嵌合深さを調節する取付手段を介してこれを行わせることで、鎖樋4の排水管への接続を撓みなく且つ収まり良く行わせることが可能にされているのである。
図3には本発明の実施の形態の他例を示す。この例の鎖ピース部材5は鎖ピース部材5間の連結構造(抜け落ち防止構造)として係止構造を採用したものである。つまり、図3(a)のように、下部嵌め込み筒部8の外面には外部に弾性的に突出した係止爪部18が形成されており、上部嵌め込み筒部7の内面には上端から至る導入溝19が凹設されると共にその下端に更に深く凹設された係止凹部20が形成されている。なお、本例では係止爪部18や、導入溝19及び係止凹部20は各嵌め込み筒部7,8における周方向の等間隔に複数個所(4箇所)設けられている。しかして、上部嵌め込み筒部7の内部に下部嵌め込み筒部8を挿入した際には、図3(b)のように、係止爪部18が導入溝19に沿うようにガイドされて係止凹部20に引っ掛け係止されることで、上部嵌め込み筒部7と下部嵌め込み筒部8とが強固に嵌合され、下方の鎖ピース部材5が上方の鎖ピース部材5から抜け落ちないように着脱自在に吊り支持されるようになっている。なお、この例の鎖ピース部材5で成る鎖樋4によって図1(a)のように竪樋1の下部域を構成させた場合、鎖樋4と連結継手12との連結構造(抜け落ち防止手段)に上記係止構造を援用させて、部材の兼用による構成の簡略化を図ってもよいのは言うまでもない。
本発明の実施の形態の例の竪樋であり、(a)は側面図であり、(b)は(a)のA部の断面図である。 同上の鎖樋を構成する鎖ピース部材であり、(a)は側面図であり、(b)は上面図であり、(c)は(a)のB−B線断面図である。 本発明の実施の形態の他例の竪樋であり、(a)は鎖樋を構成する鎖ピース部材の側断面図であり、(b)は鎖樋の要部の側断面図である。
符号の説明
1 竪樋
2 建物壁
3 直管状竪樋部材
4 鎖樋
4a 接続部
5 鎖ピース部材
6 窓部
7 上部嵌め込み筒部
8 下部嵌め込み筒部
9 絞り部
10 ねじ部
12 連結継手
13 上部嵌込筒部
14 鎖樋取付部
15 ねじ部

Claims (3)

  1. 直管状竪樋部材に鎖樋を吊り下げて成る竪樋であり、
    直管状竪樋部材と鎖樋との間に筒状の連結継手を設け、
    連結継手の上端部に設けた上部嵌込筒部を直管状竪樋部材の下端に嵌合することで、直管状竪樋部材の下側に連結継手を取り付け、
    連結継手の下端部に設けた鎖樋取付部に鎖樋の上端部を取り付けることで、連結継手の下側に鎖樋を取り付け
    雨水が内部を流下する筒状の鎖ピース部材を上下に連結することで前記鎖樋を構成し、
    各鎖ピース部材の筒側面に、開口により構成された窓部を設け、
    前記鎖ピース部材の内部における窓部よりも上位置に、当該鎖ピース部材の内部を流れる雨水を集めて流下させるための絞り部を設けた
    ことを特徴とする竪樋。
  2. 連結継手の鎖樋取付部を筒状に形成すると共に、鎖樋の上端部に筒状の接続部を設け、
    鎖樋取付部と接続部とにそれぞれねじ部を刻設し、
    鎖樋取付部と接続部とを嵌合させると共に各ねじ部同士を締結させることで、鎖樋と連結継手とを着脱自在に取り付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の竪樋。
  3. 鎖樋を複数の鎖ピース部材を上下に連結させて構成し、
    各鎖ピース部材の上端にねじ部を刻設した上部嵌め込み筒部を設けると共に各鎖ピース部材の下端にねじ部を刻設した下部嵌め込み筒部を設け、
    上部嵌め込み筒部と下部嵌め込み筒部とを嵌合させると共に各ねじ部同士を締結させることで上下の鎖ピース部材を着脱自在に連結し、
    この鎖樋の最上端に位置する鎖ピース部材のねじ部を有する上部嵌め込み筒部で、上記鎖樋の上端部におけるねじ部を有した接続部を構成した
    ことを特徴とする請求項2記載の竪樋。
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