JP4996266B2 - 転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、Tシャツ、ジャージ、ユニフォーム、運動シューズ等(以下、布帛等という)等に図柄、文字、数字、ロゴ、商号、各種マーク(以下、図柄等という)にメタリック調の風合いを与えて転写(いわゆる写し絵)するために用いられる転写シートに関するもので、さらに詳しくは、インクジェットプリンターやカラーコピー機を用いて印刷された図柄や文字を、その輪郭線に沿ってハーフカットし、不要部分を取り除いた後アプリケーションフィルムを用いて図柄等を移し取り、これを再度布帛等に転写する転写方法において有用に用いられる転写シートに関する。
従来、布帛等に図柄等を貼り付ける方法として、ホットメルト樹脂を、フェルト等の布地に含浸或いは積層したものが知られており、これらを所定形状に切断した後、布帛等の所定位置に載置し、熱圧プレスすることによって固定する方法が行われていた。
近年インクジェットプリンターやカラーコピー機の普及により、例えば、基材上に、接着層、白色隠蔽層を積層した構成の転写シートといわれる画像受理メディアにカラー画像を印刷し、これを画像の輪郭線で離型シートのみを残して切断(以下、ハーフカットと略称することがある)し、不要な部分を取り除き、図柄等のみを布帛等に貼り付ける画像転写技術が普及しつつある。なお、画像の印刷や、輪郭線でハーフカットに用いられる機器としては、例えば、ローランド社製のCAMM−1SERVO GX−24や、ミマキエンジニアリング社製のCGシリーズ、CFシリーズがある。
このようにしてハーフカットされ、不要部を取り除いた図柄等を布帛等に転写するには、図柄等の面にアプリケーションフィルム(リタックシート(登録商標)、リタックフィルムともいう)と呼ばれる粘着力を持ったシートを貼付し、図柄等を転写シートの基材からアプリケーションフィルム側へ移し取り、次いでこれを布帛等の所望の位置に載置し、アプリケーションフィルム側から熱圧プレスし、しかる後にアプリケーションフィルムを取り除くという方法がとられる(特許文献1、2参照)。
一方、特許文献3には、「ベースフィルムの上に直接または離型剤層を介して、少なくとも金属蒸着層、プライマーコート層接着剤層を順次形成してなることを特長とする耐熱難燃布用転写箔」を使用し熱プレスして生地表面にメタリック加工を施すことが記載されている。しかしながら、同方法は布帛表面に図柄等を転写して意匠性を向上させる前述した転写シートとは異なり、生地表面に直接蒸着層を形成したり、金属粉ペーストを塗布する代わりに転写法にてメタリック加工を施すものであり、その上に何らかの装飾を施すものではなかった。
したがって、特許文献3の方法は、当然のことながら生地に着色したものを使用することは想定しておらず、濃色の染料で染色された布帛等に転写シートにて図柄等を転写した場合に、熱圧プレス時に布帛等に用いられていた染料が昇華し、これが図柄等の色相を損なう(以下、「色移り」や「色移り性」と称することがある)問題については何ら記載されていなかった。
特開平2−250797号公報 特開平4−27992号公報 特開昭63−268684号公報
本発明は、このような状況下なされたもので、インクジェットプリンターやカラーコピー機を用いて転写シートに印刷された図柄等を、その輪郭線に沿ってハーフカットし、不要な部分を除去した後、リタックフィルムを用いて、図柄等を移し取り、これを布帛等に熱圧することにより転写する方法において用いられ、独特のメタリック調の風合いを有する図柄等を布帛等上に転写できる転写シートを提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、金属蒸着層(C)上に透明なインク受理層(D)を設けた転写シートのインク受理層(D)表面に図柄等を印刷した場合に、金属蒸着層(C)と図柄等の印刷が重なり合ってメタリック調の風合いを有する極めて意匠性の高い図柄等を布帛上に容易に転写できることを見いだし本発明に至った。即ち本発明は、
(1)必要により上表面が離型剤で処理された基材上に、接着層(A)、バリア層(B)、金属蒸着層(C)、透明なインク受理層(D)がこの順で積層され、前記バリア層(B)がポリ塩化ビニリデンまたはエチレン・ビニルアルコール共重合体からなるものであることを特徴とする転写シート。
(2)接着層(A)が、熱可塑性ポリウレタン樹脂からなることを特徴とする(1)に記載の転写シート。
(3)インク受理層(D)が、ポリウレタン樹脂からなることを特徴とする(1)または(2)に記載の転写シート。
本発明によれば、図柄等を印刷する透明なインク受理層(D)の下層に金属蒸着層(C)を配しているので印刷した図柄に独特のメタリック調の風合いを付与することができ、また、金属蒸着層(C)の下層としてバリア層(B)を配しているので、特に濃色の布帛等を使用した場合であっても、熱圧時に布帛等から昇華してくる染料が金属蒸着層(C)やインク受理層(D)まで到達することがないので図柄等の色をそのまま鮮明に転写できるという利点を有している。更に、金属蒸着層(C)の上にインク受理層(D)を配しているので金属蒸着層(C)をよく保護できるという利点も有している。
以下本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
まず、本発明の転写シートは、基材上に、接着層(A)、バリア層(B)、金属蒸着層(C)、インク受理層(D)の順に積層されてなる構成を有するものである。ここで、「順に積層されてなる」なる用語は、各層が上述した順序でという意味であって、各層の間にその他の層を設けた場合も本発明の転写シートに含まれる。
[基材]
基材は、転写シートを用いて布帛に絵柄等を転写するまでの間、転写シート全体を保持すると共に接着層(A)を保護し、転写の際には接着層(A)から剥離除去されるものである。
本発明の転写シートにおける基材としては特に限定はなく、例えば、紙、合成紙、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等から選ばれる基材本体をそのままで、或いは基材表面に離型処理を施したものが使用できる。
特に、基材本体の接着層(A)上にポリオレフィン系樹脂が積層されたもの、或いは全体がポリオレフィン系樹脂からなるものが好ましい。ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリメチルペンテン、エチレン・プロピレン共重合体の他、エチレンとビニルエステルとの共重合体、エチレンと(メタ)アクリル酸との共重合体、エチレンと(メタ)アクリル酸エステルとの共重合体、エチレンと無水マレイン酸との共重合体等が挙げられるが、エチレンとビニルエステルとの共重合体、特に、エチレン・酢酸ビニル共重合体を用いた場合に接着層(A)と適度な接着強度で接着させることができるので好ましい。接着強度はエチレン・酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量を変えることで調節することができ、好ましい酢酸ビニル含量は7〜35重量%、より好ましくは10〜25重量%である。なお酢酸ビニル含量は、酢酸ビニル含量の異なる樹脂をブレンドすること、或いはエチレン・酢酸ビニル共重合体と低密度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンとをブレンドすることで調整することができる。
本発明の転写シートにおいて最も好ましい基材は基材本体に紙を使用して、紙に低密度ポリエチレン及びエチレン・酢酸ビニル共重合体をこの順序で積層したものである。また、基材全体の厚みは30〜500μm、より好ましくは50〜200μmである。
[接着層]
接着層(A)は、基材表面と隣接するものであり、図柄等を布帛等に貼り付けるためのいわばホットメルト系接着剤の役割を担う層である。接着層(A)は公知のホットメルト接着剤から選ばれるものであり、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、スチレン・エラストマー系、ウレタン系、ポリアミド系等が挙げられる。
これらの中でも本発明において推奨されるものは、流動開始温度が80〜150℃、より好ましくは90〜120℃である熱可塑性ポリウレタン樹脂である。なお、ここで流動開始温度とは、
JISK7210に記載されている高化式フローテスターを用いて、荷重10kg、ダイ孔径1mm、孔長1mm、昇温速度3℃/分、測定間隔2℃の条件のもとで、昇温法によりフローレート値を測定した際、昇温に伴い試料が膨張してピストンが上昇するためフローレート値が検出できない範囲を過ぎて、ピストンが降下し、フローレート値が初めて検出される時の温度をいう。尚、フローレート値(Q)は次の式で表される。
Q=(X/10)×(A/T)(cm3/sec)
T:計測時間(sec)
X:計測時間Tに対するピストンの移動量 (mm)
A:ピストンの断面積(cm2
なお、接着層(A)の厚みは5〜50μm、より好ましくは10〜35μmとするのがよい。
[バリア層]
バリア層(B)は、濃色に染色された布帛等へ図柄等を転写する際、布帛を染色している染料が熱圧プレスにより昇華して後述する金属蒸着層(C)や、インク受理層(C)にまで達し、図柄等が本来有している色調を損じさせるのを防止する機能を有している。
そのような機能を有するバリア層を構成する合成樹脂としては、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・ビニルアルコール共重合体等が挙げられるが、中でもポリ塩化ビニリデンとエチレン・ビニルアルコール共重合体がバリア性、取り扱いの容易さから好ましく、特にエチレン・ビニルアルコール共重合体が最適である。
さらにエチレン・ビニルアルコール共重合体としてはエチレン含有量25〜50モル%、ケン化度が80モル%以上、より好ましくは90モル%以上、さらに好ましくは95モル%以上のものが好適に用いられる。バリア層の厚みは用いる合成樹脂の種類により異なるが、前述のエチレン・ビニルアルコール共重合体を用いる場合、その厚みは5〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。
[金属蒸着層]
金属蒸着層(C)は、バリア層(B)の上面に配されるもので、メタリック調の風合いを付与するために必須なものである。金属蒸着層(C)は、通常、バリア層(B)の表面に物理的気相成長法(PVD)、化学的気相成長法(CVD)等の手段によって設けることができる。蒸着する金属としては、アルミニウム、亜鉛、ガリウム、インジウム、錫、ニッケル、金、銀、銅、ケイ素、酸化ケイ素、クロム、チタン、白金、ITO(Indium Tin Oxide)、パラジウム等(これらの合金も含む)が制限なく使用可能であるが、価格の点でアルミニウムが最も好ましい。金属蒸着層(C)の厚みは求められる風合いによってまちまちであるが、例えば100〜1000Å、より好ましくは400〜700Åである。
[インク受理層]
インク受理層(D)はインクジェットプリンターやカラーコピー機によって吐き出されるインクを受理し、定着させる役割を担っている。インク受理層(D)を構成する樹脂としては特に限定されるものではないが、印刷した際に、インクの吸い込みがよく、滲みやハジキのない合成樹脂を選択するのが好ましく、例えば、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、各種エラストマーが挙げられる。それらの中でもポリウレタン樹脂が柔軟性と対摩耗性の観点から好ましい。また、インク受理層(C)の厚みは5〜50μm、より好ましくは10〜30μmである。なお、インク受理層(D)は透明なものであることを要件とするのであるが、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、熱安定剤など公知の添加剤を含んでいてもよい。特に紫外線吸収剤は、配合しておくのが望ましく、中でもベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を同層の合成樹脂成分100重量部あたり0.1〜3重量部、さらには0.1〜1重量部配合するのが望ましい。
また、本発明においては金属蒸着層(C)とインク受理層(D)の間に、金属蒸着層(C)を保護するための保護層(E)を設けることも可能である。保護層(E)に用いられる合成樹脂としては、特に限定するものではなくポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられるが、柔軟性に優れ、保護効果も高いポリウレタン樹脂が最適である。保護層(E)の厚みは5〜80μm、とりわけ10〜50μが好ましい。
更に、本発明の転写シートにおいては基材と接着層(A)の剥離強度が10〜45g/15mm巾となるようにすることが望ましい。なお、この基材と接着層(A)との剥離強度は、接着層(A)に使用する合成樹脂を適宜選択することによって調節することが可能である。
すなわち、本発明の転写フィルムに図柄等を印刷した後、図柄等をアプリケーションフィルムに移し取る際に、基材と接着層(A)の剥離強度が40g/15mm巾を超えるとアプリケーションフィルムを用いた図柄の移し取りが困難となる。
上述した構成を有する本発明の転写フィルムは、例えば共押出法、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法等の積層技術や、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法、バーコート法、ロールコーター法等の溶液や懸濁液から層を形成する技術を適用、組み合わせて製造することができる。
例えば、紙/低密度ポリエチレン/エチレン・酢酸ビニル共重合体(以下、EVAと称することがある。)の構成を有する基材のEVA面に、接着層(A)、バリア層(B)、金属蒸着層(C)、補強層(E)、インク受理層(D)を積層した構成の転写シートは、
まず、共押出法によって接着層(A)を構成する熱可塑性ポリウレタン樹脂とEVAが積層されたフィルムを形成し、次いで得られたフィルムと紙とを低密度ポリエチレンを介して押出ラミネーション法にて紙/低密度ポリエチレン/EVA/接着層(A)の構成を有するフィルムとする。
しかる後に、ドライラミネート法にて接着層(A)の表面に、アルミニウム蒸着をしたエチレン・ビニルアルコール共重合体フィルムのエチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム面を貼着し、次いで同じくドライラミネート法にて金属蒸着層(C)面に熱可塑性ポリウレタン樹脂フィルム(補強層(E))を貼着する。しかる後に補強層(E)の表面にコーティング方にて熱可塑性ポリウレタン樹脂からなるインク受理層(C)を形成することにより本発明の転写シートを得ることができる。
以下本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
TPU(流動開始温度:103℃、ポリエーテル系熱可塑性ポリウレタン樹脂)を外層に、表1に示す酢酸ビニル含有量を有するEVAを中間層に、そして、LDPEを内層にするように、3台の押出機と3種3層のサーキュラーダイを用いて、インフレーション方式によりTPU/EVA/LDPE構成を有する多層フィルムを得た。得られたフィルムの厚み構成は、TPUが30μm、EVAが5μm、LDPEが35μmであった。次いで、LDPE側表面にLDPEを押出コートしてクラフト紙(100μm)を積層させて、紙/LDPE/EVA/TPUの構成を有する多層フィルムを得た。次いで得られたフィルムのTPU側表面に、アルミニウム蒸着を施したエチレン・ビニルアルコール共重合体フィルム(クラレ社製、商品名:「エバール VM−XL」、エチレン含有量:32モル%、厚み:12μm、バリア層(B)/金属蒸着層(C))及びTPUフィルム(流動開始温度:120℃、ポリエステル系熱可塑性ポリウレタン樹脂、厚み:20μm、補強層(E))をこの順序でドライラミネート法にて積層した。しかる後に、補強層(E)の上に、熱可塑性ポリウレタン樹脂の透明溶液を乾燥後の厚みが10μmとなるようコーティングしてインク受理層(C)を形成し、本発明の転写シートを得た。
得られた転写シートにインクジェットプリンターによりカラーグラデーションをつけて「A」の文字を印刷したところ、「A」文字部分が印刷の下側に存在する金属蒸着層(C)の影響で単なる印刷やメタリック加工にはない独特のメタリック調の風合いを有する意匠性を有するものであった。なお、インクは溶剤型のものを用いた。次いで図柄の輪郭に合わせてローランド社製のカッティングプロッターを用い基材シートの手前までハーフカットした。そして不要部を取り除き、市販のアプリケーションフィルム(中川ケミカル社製、リタックシート(登録商標))を用いて基材層から図柄部分をアプリケーションフィルムに移し取った。
その後アプリケーションフィルムに移し取った図柄を濃紺のTシャツに当接し表面温度が150℃に設定されたアイロンで熱圧プレスし、その後離アプリケーションフィルムを剥離させた。
Tシャツに転写された図柄はTシャツからの昇華による色移りもなく鮮明でメタリック調の風合いを保ったままであった。
[参考例1〜8]
バリア層(B)として好適な樹脂を選定する目的で濃紺の染色印刷を行ったポリエステル繊維生地上に、TPUフィルム(流出開始温度:103℃、ポリエーテル系熱可塑性ポリウレタン樹脂)を載置し、さらにその上に表1に示す合成樹脂フィルム(いずれも12μm、金属蒸着層なし)を載置して、上記合成樹脂フィルムが表面側になるようにして150℃に保たれたアイロンで熱圧して生地に貼り付けた(融点が150℃よりも低い樹脂の場合は、その樹脂の上にポリエステルフィルムを重ねて貼り付けを行い、熱圧後、剥離除去した。)。
熱圧の1日後に、合成樹脂フィルムの変色度合いを目視により確認した。その結果を表1に示す。
Figure 0004996266
参考例1〜8からも明らかなように、エチレン・酢酸ビニル共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレンはバリア効果が全くなかったのに対して、エチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニリデンは優れたバリア性を示し、特にエチレン・ビニルアルコール共重合体が優れたバリア性を示した。
本発明によれば、メタリック調の風合いを有する独特の意匠性を有する転写シートを特別な処理をすることなく単にカラー印刷するだけで提供することが可能となった。しかも、本発明の転写シートはイングジェットプリンターやカラーコピーで容易に印刷できるので小ロットの生産も可能であり、Tシャツ、ジャージ、ユニフォーム、運動シューズ等への図柄の転写に幅広く使用することが出来る。

Claims (3)

  1. 必要により上表面が離型剤で処理された基材上に、接着層(A)、バリア層(B)金属蒸着層(C)、透明なインク受理層(D)がこの順で積層され、前記バリア層(B)がポリ塩化ビニリデンまたはエチレン・ビニルアルコール共重合体からなるものであることを特徴とする転写シート。
  2. 接着層(A)が、熱可塑性ポリウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の転写シート。
  3. インク受理層(D)が、ポリウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載の転写シート。
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