JP4995012B2 - 車両の駐車運転支援装置 - Google Patents

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本発明は、駐車スペースが自車両の側方に位置するように自車両を停止させ、予め設定した走行軌跡で前進させた後、予め設定した走行軌跡で後退させて駐車させる車両の駐車運転支援装置に関する。
従来より、車両の縦列駐車や並列駐車等の駐車運転は、駐車スペースや車両感覚を十分に把握した上で、適切なタイミング、操舵量でステアリング操作を行う必要があり、運転操作の中でも困難なものの一つとなっていた。このため、駐車運転を支援する技術が提案され、実用化されている。
例えば、特開2003−54437号公報では、駐車開始位置から進行方向切換位置まで、予め記憶された前進移動軌跡に基づいて車両を前進移動させ、進行方向切換位置に正しく停止させた後、進行方向切換位置から駐車終了位置まで車両が後進移動する間、ドライバは進行方向切換位置における転舵角を保持するだけで、車両を駐車終了位置に正しく誘導する技術が開示されている。
特開2003−54437号公報
しかしながら、図4(b)或いは図5(b)に示すように、駐車スペースの側面からの延長線上に壁等の障害物が存在する場合、駐車運転の制御開始位置は、通常(図4(a)或いは図5(a)に示す場合)よりも前方にずれた位置にならざるを得ず、この場合、上述の特許文献1のような移動軌跡の誘導では対応ができないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、たとえ駐車スペースの側面からの延長線上に壁等の障害物が存在する場合であっても適切に駐車運転の支援を行うことができ、汎用性に優れた車両の駐車運転支援装置を提供することを目的としている。
本発明は、駐車スペースが自車両の側方に位置するように自車両を停止させ、この停止位置を制御開始位置として、予め設定した走行軌跡で前進させた後、予め設定した走行軌跡で後退させて駐車させる車両の駐車運転支援装置において、自車両後方に存在する障害物との距離情報を検出する障害物距離検出手段と、障害物が存在しない場合の前進時と後退時の走行軌跡と障害物が存在する場合の前進時と後退時の走行軌跡とを記憶した走行軌跡記憶手段と、上記制御開始位置で自車両から後方の所定距離以内に障害物を検出した際は、上記走行軌跡記憶手段の上記障害物が存在する場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵量を演算する操舵量演算手段と、上記操舵量を基に駐車運転の支援制御を行う支援制御手段とを備えたことを特徴としている。
本発明による車両の駐車運転支援装置によれば、たとえ駐車スペースの側面からの延長線上に壁等の障害物が存在する場合であっても適切に駐車運転の支援を行うことができ、汎用性を向上させることが可能となる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1〜図8は本発明の実施の一形態を示し、図1は駐車運転支援装置を搭載した車両の概略構成図、図2は駐車運転支援プログラムのフローチャート、図3は駐車運転支援スイッチの説明図、図4は並列駐車の説明図、図5は縦列駐車の説明図、図6は通常時の並列駐車における目標舵角の説明図、図7は壁(障害物)存在時の並列駐車における目標舵角の説明図、図8は縦列駐車における目標舵角の説明図である。
図1において、符号1は駐車運転支援装置を搭載した車両(以下、「車両」と略す)を示し、この車両1のエンジン2による駆動力は、トルクコンバータ3、変速装置4を経て、トランスミッション出力軸5から油圧多板クラッチ等で構成される伝達容量可変のトランスファ装置6に伝達される。
トランスファ装置6に伝達された駆動力は、リヤドライブ軸7、プロペラシャフト8、ドライブピニオン軸9を介して後輪終減速装置10に入力される一方、フロントドライブ軸11を介して前輪終減速装置12に伝達される。
後輪終減速装置10に入力された駆動力は、後輪左アクスル軸13rlを経て左後輪14rlに伝達される一方、後輪右アクスル軸13rrを経て右後輪14rrに伝達される。また、前輪終減速装置12に入力された駆動力は、前輪左アクスル軸13flを経て左前輪14flに伝達される一方、前輪右アクスル軸13frを経て右前輪14frに伝達される。
一方、符号20は車両の前輪操舵装置を示し、この前輪操舵装置20は、ステアリングホイール21から、ステアリングシャフト22が延出されており、ステアリングシャフト22の前端は、ユニバーサルジョイント23a、23a及びジョイント軸23bから成るジョイント部23を介してステアリングギヤボックス24から突出されたピニオン軸25と連結されている。
ステアリングギヤボックス24からは、左前輪14flに向けてタイロッド26flが延出される一方、右前輪14frに向けてタイロッド26frが延出されている。
タイロッド26fl、26frのタイロッドエンドは、ナックルアーム27fl、27frを介して、それぞれの側の車輪14fl、14frを回転自在に支持するアクスルハウジング28fl、28frと連結されている。
ステアリングシャフト22の中途部には、前輪舵角を補正する前輪舵角補正機構29が介装されており、ステアリングシャフト22は前輪舵角補正機構29から上方に延出されたシャフト部分がアッパシャフト22U、前輪舵角補正機構29から下方に延出されたシャフト部分がロアシャフト22Lとして構成されている。
前輪舵角補正機構29の構造について以下説明する。アッパシャフト22Uの下端と、ロアシャフト22Lの上端には、それぞれ同一回転軸芯上に一対のサンギヤ30U、30Lが固設されており、この一対のサンギヤ30U、30Lは、複数(例えば、3つ)配設したピニオン軸31に固設されたプラネタリギヤ32U、32Lと、それぞれ噛合されている。
一対のサンギヤ30U、30Lは共に、ピニオン軸31を回転自在に軸支するキャリア33の内部に格納されており、キャリア33の上端外周には、電動モータ34の出力軸34aに固設されたドライブギヤ35と噛合するドリブンギヤ36が設けられている。
電動モータ34は、操舵駆動制御部41により駆動され、操舵駆動制御部41は、駐車支援制御部40より入力される舵角補正量に応じた信号に基づいて、電動モータ34を回転させるように構成されている。
駐車支援制御部40には、障害物距離検出手段としてのパルスレーダ装置51、駐車運転支援スイッチ(駐車支援モード選択スイッチ52a、駐車支援開始スイッチ52b)52、4輪車輪速センサ53fl、53fr、53rl、53rr、操舵角センサ54、インヒビタスイッチ55が接続されており、自車両後方に存在する障害物との距離、選択された駐車支援モード、駐車支援制御の開始信号、前輪実舵角、各車輪14fl、14fr、14rl、14rrの車輪速度、シフトレバー位置の各信号が入力される。
パルスレーダ装置51は、例えば、パルス変調した送信パルス波を車両後部のバンパ裏側に設けた送信アンテナ51Rから送出し、対象物から反射した受信パルス波をバンパ裏側に設けた受信アンテナ51Lで受信して、当該対象物までの距離を算出するものである。パルスレーダ装置51は、対象物までの往復距離が送信パルス波を送出してから対象物からの反射波を受信するまでの時間に光速を積算することにより求められることから、送信パルス波を送出してから対象物からの反射波を受信するまでの時間を測定し、対象物までの距離を算出するものとなっている。
駐車運転支援スイッチ52は、例えば図3に示すように、駐車支援モード選択スイッチ52aと駐車支援開始スイッチ52bとから構成されている。
駐車支援モード選択スイッチ52aは、本実施の形態では、左側への並列駐車、右側への並列駐車、及び、縦列駐車の3つのモードから何れか一つのモードを選択できるように構成されている。尚、縦列駐車についても左側縦列駐車と右側縦列駐車とに分けて設けても良い。
また、駐車支援開始スイッチ52bは、図4(a)、或いは、図5(a)に示すように、ドライバ位置が駐車スペースの略中央に位置するように、駐車させようとする駐車スペースにできるだけ側面を近接させた位置で車両を停止させ、この停止位置を制御開始位置としてドライバによりONされることを前提として設けられており、この駐車支援開始スイッチ52bがONされると、後述の駐車運転支援プログラムによる駐車運転支援が実行される。
また、駐車スペースの側面からの延長線上に壁等の障害物が存在する場合、上述のような制御開始位置を確保することが困難になってくるため、制御開始位置を補正して新たな制御開始位置に停止させた後、後述の駐車運転支援プログラムによる駐車運転支援を実行するようになっている。
駐車支援制御部40は、上述の各入力信号に基づき、後述の駐車運転支援プログラムに従って、駐車支援モード選択スイッチ52aがONされた際に、自車両後方から所定距離以内に壁(障害物)が検出されていない場合は、ドライバにより自車両を停止されて駐車支援開始スイッチ52bがONされた位置を制御開始位置として、壁(障害物)が存在しない場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵制御を実行させる。一方、駐車支援モード選択スイッチ52aがONされた際に、自車両から後方の所定距離以内に壁(障害物)を検出した場合は、自車両後部と障害物との距離が予め設定した距離以下になるまで自車両を近接させて停止させてから駐車支援開始スイッチ52bがONされた位置を制御開始位置に補正して、壁(障害物)が存在する場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵制御を実行させる。ただし、自車両から後方の所定距離以内に壁(障害物)を検出した場合において、自車両後部と障害物との距離が予め設定した距離に達する前に自車両を停止させて駐車支援開始スイッチ52bがONされた場合には、そのスイッチがONされた位置を制御開始位置に補正して、壁(障害物)が存在しない場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵制御を実行させる。
この駐車支援制御部40によるドライバに対する停止指示、前進・後退指示は、報知制御部42に対する信号出力により行われるようになっており、モニタ42aによる表示、スピーカ42bからの音声案内で行われる。
このように、駐車支援制御部40は、走行軌跡記憶手段、操舵量演算手段、支援制御手段、及び、制御開始位置補正手段としての機能を有して構成されている。
次に、上述の駐車支援制御部40で実行される駐車運転支援プログラムについて、図2のフローチャートで説明する。尚、このプログラムは、車両が停止されると繰り返し実行されるプログラムであり、まず、ステップ(以下、「S」と略称)101で、駐車支援モード選択スイッチ52aがONされたか否か判定される。この判定の結果、駐車支援モード選択スイッチ52aがOFFの場合は、そのままプログラムを抜ける。
また、駐車支援モード選択スイッチ52aがONされた場合は、S102に進み、後方に(より具体的には、後方1m以内に)壁(障害物)が検出されているか否か判定される。
S102の判定の結果、後方に壁(障害物)が検出されている場合は、S103に進み、壁(障害物)との距離がLc(例えば、30cm)以下か否か判定する。そして、このS103の判定結果に応じて、S104或いはS105にて、対応する前進時目標舵角マップ、後退時目標舵角マップ、目標前進距離、目標後退距離の読み込みが行われる。
ここで、後方に壁(障害物)が検出された場合の左側への並列駐車は、図4(b)に示すように、後方に壁を検出していない通常時(図4(a))よりも前の位置に制御開始位置を設定せざるを得ない。従って、この通常時よりも前の位置に設定される制御開始位置でも対応可能なように、前進時目標舵角マップ、後退時目標舵角マップ、目標前進距離、及び目標後退距離がそれぞれ、通常時用と壁検出時用とで2種類づつ記憶されている。
そして、後方に壁(障害物)を検出していない通常時に左側への並列駐車を行う場合には、まず、制御開始位置からの前進時に、通常時用の前進時目標舵角マップと目標前進距離に従い、ステアリングホイール21を、右側に切り、その後、中立位置に戻して車両を停止させる(図6(a)参照)。
そして、この停止位置から自車両を後退させる場合には、通常時用の後退時目標舵角マップと目標後退距離に従い、所定の距離に到達した際に、ステアリングホイール21を、前進時の右側への操舵よりも大きく左側に切った後、中立位置に戻して車両を停止させる(図6(b)参照)。
一方、後方に壁(障害物)が検出された場合の左側への並列駐車では、壁検出時用の前進時目標舵角マップと目標前進距離に従い、制御開始位置からの前進時、ステアリングホイール21を、通常時の場合と比較して早いタイミングで且つ大きく右側に切り、その後、通常時の場合よりも、小さな操舵角までゆっくりと左側に切ってから中立位置に戻して車両を停止させる(図7(a)参照)。
そして、この停止位置から自車両を後退させる場合には、壁検出時用の後退時目標舵角マップと目標後退距離に従い、ステアリングホイール21を、左側に切った後、通常時の場合と比較して遅いタイミングで中立位置に戻して車両を停止させる(図7(b)参照)。
尚、後方に壁(障害物)が検出された場合の右側への並列駐車については、上述の左側への並列駐車と左右の方向を逆に読み替えれば略同様であるので説明は省略する。
また、後方に壁(障害物)が検出された場合の左側への縦列駐車は、図5(b)に示すように、制御開始位置は、通常時(図5(a))の制御開始位置と略一致した位置となる。従って、縦列駐車においては、通常時と後方に壁(障害物)が検出された場合の両方で、同じ前進時目標舵角マップ、後退時目標舵角マップ、目標前進距離、目標後退距離が設定されている。
縦列駐車時には、まず、制御開始位置からステアリングホイール21を中立位置のまま前進させた後、車両を停止させる(図8(a)参照)。
そして、この停止位置から後退させる場合には、所定の距離に到達した際に、ステアリングホイール21を、左側に切った後、その操舵量よりも大きく右側に切って車両を停止させる(図8(b)参照)。
上述のようにS103では、壁(障害物)との距離がLc(例えば、30cm)よりも大きいと判定する場合には、S104に進み、選択された駐車支援モードにおける通常時用の前進時目標舵角マップ、後退時目標舵角マップ、目標前進距離、及び目標後退距離を読み込み、その後、S106に進む。また、S103において、壁(障害物)との距離がLc以下と判定する場合には、S105において、選択された駐車支援モードにおける壁検出時用の前進時目標舵角マップ、後退時目標舵角マップ、目標前進距離、及び目標後退距離を読み込み、その後、S106に進む。
次に、S104或いはS105からS106に進んだ場合は、駐車支援開始スイッチ52bがONされるか否か判定される。そして、この判定の結果、駐車支援開始スイッチ52bがONされているのであればS112に進む一方、ONされていない場合は、S107に進み、一定時間(例えば、2分)経過したか否か判定する。そして、この判定の結果、一定時間経過していないのであればS108に進み、後退・停止指示を行って、再び、S102からの処理を繰り返す。
この後退・停止指示とは、例えば、報知制御部42に信号を出力して、モニタ42aによるガイド表示や、スピーカ42bからの音声案内(例えば、「壁との間をもう少し縮めて停止して下さい」等)を発して行われる。
また、S107の判定の結果、一定時間経過したと判定した場合は、S109に進み、駐車支援制御をキャンセルしてプログラムを抜ける。
一方、S102の判定の結果、後方に壁(障害物)が検出されない場合は、S110に進み、一定時間(例えば、2分)内に駐車支援開始スイッチ52bがONされるか否か判定する。そして、この判定の結果、一定時間内に駐車支援開始スイッチ52bがONされているのであれば、S111に進み、S108に進み、選択された駐車支援モードにおける通常時用の前進時目標舵角マップ、後退時目標舵角マップ、目標前進距離、目標後退距離を読み込む。また、S110の判定の結果、一定時間内に駐車支援開始スイッチ52bがONされないと判定した場合は、S109に進み、駐車支援制御をキャンセルしてプログラムを抜ける。
そして、S111、或いは、S106からS112に進むと前進指示が行われる。
この前進指示とは、例えば、報知制御部42に信号を出力して、モニタ42aによるガイド表示や、スピーカ42bからの音声案内(例えば、「ゆっくりと前進して下さい」等)を発して行われる。
次いで、S113に進み、S104、S105、或いは、S111で読み込んだ走行距離に対応した前進時目標舵角マップを参照して、現在の走行距離(前進距離:例えば4輪車輪速センサ53fl、53fr、53rl、53rrの平均値から積分演算)における目標舵角を設定し、この設定した目標舵角と操舵角センサ54からの前輪実舵角との偏差を求め、操舵駆動制御部41に出力して舵角補正を実行させる。
その後、S114に進み、S104、S105、或いは、S111で読み込んだ目標前進距離に到達したか否かを判定し、未だ目標前進距離に到達しないのであればS112からの処理を繰り返し、目標前進距離に到達したのであればS115に進んで、停止指示を行う。
この停止指示とは、例えば、報知制御部42に信号を出力して、モニタ42aによるガイド表示や、スピーカ42bからの音声案内(例えば、「車両を停止して下さい」等)を発して行われる。
そして、S116に進み、一定時間内(例えば、2分)に停止したか否かが判定される。この判定の結果、一定時間内に停止した場合は、S117に進み、シフトレバー位置変更指示を行う。
このシフトレバー位置変更指示とは、例えば、報知制御部42に信号を出力して、モニタ42aによるガイド表示や、スピーカ42bからの音声案内(例えば、「リバースにシフトチェンジして下さい」等)を発して行われる。
そして、S118に進み、一定時間内(例えば、2分)にシフトチェンジしたか否かが判定される。この判定の結果、一定時間内にシフトチェンジがなされた場合はS119に進み、後退指示を行う。
この後退指示とは、例えば、報知制御部42に信号を出力して、モニタ42aによるガイド表示や、スピーカ42bからの音声案内(例えば、「ゆっくりと後退して下さい」等)を発して行われる。尚、車両が目標前進距離で停止せず、前進しすぎている場合は、前進しすぎた距離分だけ操舵角が維持されたまま後退されて、後退距離の誤差が確実に吸収されるようになっている。
次いで、S120に進み、S104、S105、或いは、S111で読み込んだ走行距離に対応した目標舵角のマップを参照して、現在の走行距離(後退距離:例えば4輪車輪速センサ53fl、53fr、53rl、53rrの平均値から積分演算)における目標舵角を設定し、この設定した目標舵角と操舵角センサ54からの前輪実舵角との偏差を求め、操舵駆動制御部41に出力して舵角補正を実行させる。
そして、S121に進み、S104、S105、或いは、S111で読み込んだ目標後退距離に到達したか否かを判定し、未だ目標後退距離に到達しないのであればS119からの処理を繰り返し、目標後退距離に到達したのであればS122に進んで、停止指示を行ってプログラムを抜ける。
この停止指示とは、例えば、報知制御部42に信号を出力して、モニタ42aによるガイド表示や、スピーカ42bからの音声案内(例えば、「車両を停止して下さい」等)を発して行われる。
一方、上述のS116で一定時間内に停止されなかった場合、或いは、S118で一定時間内にシフトチェンジがなされなかった場合は、S109に進み、駐車支援制御をキャンセルしてプログラムを抜ける。
このように本実施の形態によれば、駐車支援モード選択スイッチ52aがONされた際に、自車両後方から所定距離以内に壁(障害物)が検出されていない場合は、ドライバにより停止された位置を制御開始位置として、壁(障害物)が存在しない場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵制御を実行させる。一方、駐車支援モード選択スイッチ52aがONされた際に、自車両後方から所定距離以内に壁(障害物)を検出した場合は、自車両後部と障害物との距離が予め設定した距離以下になるまで近接させて停止させ、該停止位置を制御開始位置に補正して、壁(障害物)が存在する場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵制御を実行させる。このため、たとえ駐車スペースの側面からの延長線上に壁等の障害物が存在する場合であっても適切に駐車運転の支援を行うことができ、汎用性を向上させることが可能となる。
尚、本実施の形態では、車両の前進、停止、シフトチェンジをドライバに指示して行わせるようになっているが、これらは自動で行わせるものであっても良い。また、本実施の形態で示す駐車のための走行軌跡は、あくまでも一例であり、他の走行軌跡に設定するようにしても良い。更に、本実施の形態では、縦列駐車に関しては、通常時と壁(障害物)が存在する場合とで制御開始位置を補正させる点のみ異ならせ、駐車のための走行軌跡を同じに設定しているが、異なる走行軌跡に設定するようにしても良い。また、本実施の形態では、右側への縦列駐車に関しては特に設定していないが、右側への縦列駐車についても予め設定しておくようにしても良い。また、障害物距離検出手段として、パルスレーダ装置51を採用した例で説明したが、他の距離検出装置を採用しても良い。更に、本実施の形態で説明した前輪舵角補正機構29は、あくまでもその一例であり、他の公知の舵角補正機構(例えば、電動パワーステアリングモータを利用した自動操舵機構)を採用することもできる。また、自動操舵機構を搭載することなく、ドライバにステアリングホイールの目標舵角を提示して、駐車支援するようにしても良い。
駐車運転支援装置を搭載した車両の概略構成図 駐車運転支援プログラムのフローチャート 駐車運転支援スイッチの説明図 並列駐車の説明図 縦列駐車の説明図 通常時の並列駐車における目標舵角の説明図 壁(障害物)存在時の並列駐車における目標舵角の説明図 縦列駐車における目標舵角の説明図
符号の説明
1 車両
20 前輪操舵装置
29 前輪舵角補正機構
40 駐車支援制御部(走行軌跡記憶手段、操舵量演算手段、支援制御手段、制御開始位置補正手段)
41 操舵駆動制御部
42 報知制御部
42a モニタ
42b スピーカ
51 パルスレーダ装置(障害物距離検出手段)
51L 受信アンテナ
51R 送信アンテナ
52 駐車運転支援スイッチ

Claims (4)

  1. 駐車スペースが自車両の側方に位置するように自車両を停止させ、この停止位置を制御開始位置として、予め設定した走行軌跡で前進させた後、予め設定した走行軌跡で後退させて駐車させる車両の駐車運転支援装置において、
    自車両後方に存在する障害物との距離情報を検出する障害物距離検出手段と、
    障害物が存在しない場合の前進時と後退時の走行軌跡と障害物が存在する場合の前進時と後退時の走行軌跡とを記憶した走行軌跡記憶手段と、
    上記制御開始位置で自車両から後方の所定距離以内に障害物を検出した際は、上記走行軌跡記憶手段の上記障害物が存在する場合の前進時と後退時の走行軌跡を基に操舵量を演算する操舵量演算手段と、
    上記操舵量を基に駐車運転の支援制御を行う支援制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両の駐車運転支援装置。
  2. 上記制御開始位置で自車両から後方の所定距離以内に障害物を検出した際は、上記障害物との距離が予め設定した距離以下になる位置で自車両を停止させ、該停止位置を上記制御開始位置とする制御開始位置補正手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両の駐車運転支援装置。
  3. 上記駐車スペースは、縦列駐車と並列駐車のスペースの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両の駐車運転支援装置。
  4. 上記支援制御手段は、上記操舵量に基づいて操舵角を自動的に可変制御するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の車両の駐車運転支援装置。
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