JP4994514B1 - 公衆無線lanシステム及び公衆無線lanシステム用のルーター装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の課題は、複数のアクセスポイント遠隔端末としてのサーバーにより効率的に一括管理できるようにする。
【解決手段】ルーター2とルーター2に接続されたストレージ4とを備え、ストレージ4にはユーザーからのアクセス時に閲覧やダウンロードさせるデータが格納され、アクセス時のログデータ等もストレージ4に格納し、必要な時にサーバー6へ送信し管理する。また、サーバー6からストレージ4内のデータを修正・変更することができる。
【選択図】図3
【解決手段】ルーター2とルーター2に接続されたストレージ4とを備え、ストレージ4にはユーザーからのアクセス時に閲覧やダウンロードさせるデータが格納され、アクセス時のログデータ等もストレージ4に格納し、必要な時にサーバー6へ送信し管理する。また、サーバー6からストレージ4内のデータを修正・変更することができる。
【選択図】図3
Description
本発明は、インターネット等のネットワーク網へ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを接続するための公衆無線LANシステム、並びにそのためのルーター装置に関する。
近年、街中などの人の集まる場所で不特定多数の利用者にインターネット接続サービスを提供する、公衆エリア無線LANサービスが広まりつつあり、アクセスポイントとなる無線LAN装置が街中に設置されるようになった。
特許文献1に示す無線LAN装置は、例えば、店舗内等に設置されて、無線携帯端末を所持するユーザーが無線通信可能な距離内からその無線LAN装置にアクセスし、インターネットに接続して所望の通信を行うことが可能となる。
上記のような無線LAN装置が複数箇所に設置されていると、現場に出向いてそのメンテナンスを行わねばならず、多くの人と時間を要する。本発明の課題は複数の無線LAN装置(アクセスポイント)を設置した場合でも、そのメンテナンスやデータ管理が容易な公衆無線LANシステム及びそれに用いるルーター装置を提供することにある。
本発明は、
インターネットへ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを形成するための公衆無線LANシステムにかかり、
所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、
そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、
前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、
前記アクセスデータを前記遠隔端末へ送信するアクセスデータ送信手段と、
その遠隔端末からインターネットを介して前記無線LAN固有データを前記ストレージに書込み、若しくは該ストレージに格納されている無線LAN固有データを変更するデータ管理手段と、
を含むことを特徴とする。
インターネットへ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを形成するための公衆無線LANシステムにかかり、
所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、
そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、
前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、
前記アクセスデータを前記遠隔端末へ送信するアクセスデータ送信手段と、
その遠隔端末からインターネットを介して前記無線LAN固有データを前記ストレージに書込み、若しくは該ストレージに格納されている無線LAN固有データを変更するデータ管理手段と、
を含むことを特徴とする。
このような公衆無線LANシステムによれば、ルーターに高容量メモリであるストレージが接続され、そのストレージに公衆無線LAN固有データ(例えば閲覧データやユーザー用ダウンロードデータ)を格納し、また、ユーザーからのアクセスデータがそこに格納される一方、サーバー等の遠隔端末からそのストレージに無線LAN固有データを書込んだり、そのデータを変更したりすることが容易にでき、かつ、そのストレージに格納されているユーザーのアクセスデータ(例えば端末情報を含むログデータ等)をサーバー等の遠隔端末へ送信して、そこで管理するといった遠隔からの一括かつ効率的な管理が可能となる。
本発明の実施態様において、
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働状況を検出する稼働検出手段と、
その稼働検出手段によりルーターの稼働状況を監視し、フリーズが生じていると判定したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターへの電源をいったんオフした後に再びオンとして再起動させるルーター管理手段と、
を含む。
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働状況を検出する稼働検出手段と、
その稼働検出手段によりルーターの稼働状況を監視し、フリーズが生じていると判定したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターへの電源をいったんオフした後に再びオンとして再起動させるルーター管理手段と、
を含む。
これによれば、何らかの理由によりルーターにフリーズ等が生じてもルーター管理手段(監視装置)がそのフリーズ等の異常を検出して、再起動することによりフリーズ等を容易に解消することができ、メンテナンスが楽である。
本発明の実施態様では、
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
ルーター内又はルーター近傍の温度を計測する温度センサと、
その温度センサによりルーターの温度状態を監視し、そのルーター内又はその近傍の温度が所定値以上の高温状態となったときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターへの電源をいったんオフし、前記温度が低下基準を満たしたときにルーターへの電源を再びオンとするルーター管理手段と、
を含む。
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
ルーター内又はルーター近傍の温度を計測する温度センサと、
その温度センサによりルーターの温度状態を監視し、そのルーター内又はその近傍の温度が所定値以上の高温状態となったときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターへの電源をいったんオフし、前記温度が低下基準を満たしたときにルーターへの電源を再びオンとするルーター管理手段と、
を含む。
これによれば何らかの理由でルーターが所定値以上の高温状態(過熱状態)となっても、ルーター電源オンオフ装置がルーターの電源を一旦落として、温度が下がるまでルーターを休止し、その後ルーターへの電源を再びオンとすることにより、ルーターが過熱状態で放置されることによる破壊や損傷等を回避することができる。
本発明の実施態様では、
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段と、
その稼働時間帯設定手段により設定されたルーターの稼働開始時間、及び稼働終了時間が到来したかどうかを判定する計時手段と、
その計時手段がルーターの稼働開始時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターの電源をオンとし、前記稼働終了時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターの電源をオフとするルーター管理手段と、
を含む。
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段と、
その稼働時間帯設定手段により設定されたルーターの稼働開始時間、及び稼働終了時間が到来したかどうかを判定する計時手段と、
その計時手段がルーターの稼働開始時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターの電源をオンとし、前記稼働終了時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターの電源をオフとするルーター管理手段と、
を含む。
これによれば無線LAN装置(アクセスポイント)の利用がほとんどないことが予想される深夜や早朝の時間帯等にルーターの稼動を停止して消費電力を低減できる。また、深夜早朝等に公衆無線LANサービスを停止し、例えば、深夜等に無線LAN装置(アクセスポイント)の周辺に人がたむろするのを防止できる。
なお、上述したルーターのフリーズを解消するために、ルーターの電源を落としたのち再起動させること、ルーターが過熱状態となった時にルーターの電源を落として過熱状態が解消するまでルーターを休止すること、ルーターの稼動時間帯を所定の範囲に限定することの機能を併有した公衆無線LANシステムとすることも可能である。
本発明の実施態様では、
前記固有データ送信手段は、前記無線携帯端末がルーターと無線LANで接続されたとき、前記ストレージに格納されている無線LAN固有データ中に含まれる基本画面データを読み出して無線携帯端末に送信し、
前記接続手段は、その基本画面の閲覧がされた後になされる、無線携帯端末から前記ルーターへ送られるインターネットへの接続指令により無線携帯端末をインターネットへ接続する。
前記固有データ送信手段は、前記無線携帯端末がルーターと無線LANで接続されたとき、前記ストレージに格納されている無線LAN固有データ中に含まれる基本画面データを読み出して無線携帯端末に送信し、
前記接続手段は、その基本画面の閲覧がされた後になされる、無線携帯端末から前記ルーターへ送られるインターネットへの接続指令により無線携帯端末をインターネットへ接続する。
これによればユーザーが無線LAN装置にアクセスした時、インターネットに接続する前に基本画面(初期画面)データがユーザー端末に提供されて閲覧されるため、無線LANの接続状態でそのアクセスポイント設置者が希望する情報をユーザーの携帯端末に提供することができ、アクセスポイントを単なるインターネット等への接続の入り口に留めない利点がある。
本発明の実施態様では、ユーザーがアクセスした際のログデータ(端末情報等を含む)がストレージに格納され、これがサーバー等の遠隔端末に送信され、そこでアクセス履歴やアクセス情報等を一括管理することができる。
本発明の実施態様では、
前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーから各ルーター装置のストレージに対し前記無線LAN固有データがインターネットを介して送信されて該無線LAN固有データがそれぞれ格納又は変更される。
前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーから各ルーター装置のストレージに対し前記無線LAN固有データがインターネットを介して送信されて該無線LAN固有データがそれぞれ格納又は変更される。
このようにアクセスポイントが複数設置される場合に遠隔端末としてのサーバー等による一元管理が特に有効となる。
本発明の実施態様では、
前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーへ、各ルーター装置のストレージに格納されている前記アクセスデータがそれぞれ送信される。
前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーへ、各ルーター装置のストレージに格納されている前記アクセスデータがそれぞれ送信される。
このように複数のアクセスポイントからアクセスデータがサーバーへ送信され、そこで一元管理することができる。
本発明の実施態様では、
前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーから、ルーターの前記稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段のためのデータが各ルーター装置へ送信される。
前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーから、ルーターの前記稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段のためのデータが各ルーター装置へ送信される。
これによれば複数のアクセスポイントに対してルーターの稼働時間を一括して設定したり、あるいは個々のアクセスポイントの事情に応じてルーターの稼働時間を変更することにより最も好ましい時間帯で公衆無線LANサービスを行うことができ、そのような態様もサーバー等の遠隔端末から管理することができる。
本発明の実施態様では、ルーターの異常状態もしくは高温状態さらには復旧し又は復旧できなかったデータが複数のアクセスポイントからサーバーに送信されるため、複数のアクセスポイントのどこで不具合が起きているかをサーバーで一元的に監視することができる。
また、本発明は、
インターネットへ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを形成するための公衆無線LANシステム用のルーター装置であって、
所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、
そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、
前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、
を含むことを特徴とする。
インターネットへ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを形成するための公衆無線LANシステム用のルーター装置であって、
所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、
そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、
前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、
を含むことを特徴とする。
上述の説明はサーバー、インターネット等を加味した公衆無線LANシステムであったが、その中に用いる好適なルーター装置として、所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、を含むことを特徴とする。
これによれば、ルーターに接続されたストレージに無線LAN固有データやログを含むアクセスデータ等を格納し、それを利用してルーター装置のメンテナンスを容易に行うことができる。
本発明の実施態様では、
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの電源のオンオフを制御するルーター管理手段と、
を含む。
前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの電源のオンオフを制御するルーター管理手段と、
を含む。
これによりルーターに異常が生じた時や、ルーターを限られた時間で稼動したいとき等にルーター電源を容易に管理することができる。
図1は、本発明の公衆無線LANシステムの一例を示しており、アクセスポイントとなる。無線LAN装置10(ルーター装置)は、複数の携帯無線端末1からアクセスされて、それらとの間で無線LANを構築するルーター2と、そのルーター2の監視や管理を行うルーター管理装置3と、ルーター2に接続された大容量メモリとしてのストレージ4(例えばUSBメモリ)を備える。このような公衆無線LAN装置10がインターネット5に複数接続されて、複数のアクセスポイントを構成し、インターネットに接続された遠隔端末としてのサーバー6により一括管理されるようになっている。
図2は、そのような公衆無線LAN装置(ルーター装置)10が自動販売機8の上部に設置され、このような複数の無線LAN装置10(アクセスポイント)がインターネット5に接続されて、そのネット上のサーバー6により一括管理される例を示す。9は無線LAN用のアンテナである。このように自動販売機8の上部は通常空いているスペースであり、ここを利用して公衆無線LAN装置10(アクセスポイント)を設置することにより、特別の支持構造体が不要となり、また自動販売機8の周りに無線携帯端末1を所持したユーザーが集まりやすいから、自動販売機8の売上げの向上にも繋がる。
図3は以上のようなルーター2、ルーター管理装置3、ストレージ4、サーバー6のブロック図である。ルーター2にはバス14を介してCPU11、ROM12、RAM13、I/Oポート15(入出力インターフェース)が接続されている。I/Oポート15には送信・受信LANアンテナ9が接続されて、このアンテナ9に対し、例えば、Wi-Fi端末1が無線LANを構築するように接続される。また、このルーター2もインターネット5に接続するために例えば、I/Oポート15に接続された外部電波アンテナ16が設けられ、ここと無線基地局17とが無線通信で結ばれて、ルーター2がインターネット5に接続される。勿論、図4に示すように、ルーター2を外部電波アンテナ16及び無線基地局17を介して固定インターネット網5に接続するのに代えてルーター2をモデム・コンバーター18、光・DSL・ケーブル等の固定ネット回線19を介して公衆インターネット網5に接続することもできる。
図3に戻って、ルーター2のROM12には、一般にインターネット5に接続するための接続プログラム、その接続状態でインターネット5と通信を行う通信プログラムが公知のものと同様に格納されている。また、この発明に固有のプログラムとして、ユーザーの無線携帯端末1からルーター2がアクセスを受けた際に実行するユーザーアクセスプログラム、サーバー6へ必要なデータを送信するサーバー送信プログラム、サーバー6から指令を受けた際に実行される指令受プログラム等が格納されている。また、ルーター2には、ストレージ4の接続端子として例えばUSBハブ20が設けられ、このUSBハブ20に例えばUSBメモリ等のストレージ4が差し込まれてルーター2と接続されている。ルーター2の電源は、ルーター管理装置3の接続コンセント22から取られ、その電源回路23がI/Oポート15へ接続されている。
ストレージ4には端末1がルーター2にアクセスされた際に端末1のユーザーに閲覧させるルーター閲覧画面データ、また、画面上でユーザーの端末1にダウンロード可能なダウンロード用データ、ユーザー端末1がルーター2にアクセスした際のアクセス履歴(ログデータ等)、その他APコンフィグ、ファームウェアデータ等が格納され、さらにルーター2を深夜や早朝を除く限られた時間帯だけ稼動するルーター稼動時間帯データ等が格納されている。後述するように、ストレージ4に格納されたデータはサーバー6からの指令・配信により収集変更可能であり、またストレージ4に格納したデータをサーバー6へ送ることもできる。また、初期設定状態のストレージ4へ全て新規のデータをサーバー6から格納するといったことも可能である。
なお、コンフィグとは、DOS(disk Operating System)において主に環境設定を記述するためのファイルのことであり、コンフィグはテキストファイルとして記述されており、起動させたドライブ(ルーター等)のルートディレクトリに保存される。メモリの設定、周辺機器の接続状況といった設定情報がコンフィグにおいて定義されている。コンフィグは、システムが起動されると最初に読込まれ、続いて設定ファイルが順次読込まれていく。コンフィグは単純なテキストファイルであるため、容易に編集することができる。コンピューターを再起動すると、コンフィグで変更した内容を反映させることができる。よって、サーバー6から各APへ送信してコンフィグを書き換えると有益なこともある。
ルーター管理装置3はバス24を介してCPU25、ROM26、RAM27及びI/Oポート28(入出力インターフェース)が相互に接続されている。ROM26にはルーター2のフリーズ(死活)を監視するフリーズ監視プログラム、ルーター2が所定以上の高温になった時にそれを解消するルーター温度監視プログラム、ルーター2の稼働時間を管理するルーター稼働時間管理プログラム等が格納されている。このROM26に格納されるプログラムは主にルーター2の監視・管理等に特化されたものである。
ルーター管理装置3は、電源プラグ30がAC電源29に差し込まれることにより電源を得、電源回路31がI/Oポート28に接続されるとともに、この電源回路31にはルーター電源オンオフ回路(装置)32が接続されるとともに、これに前述の接続コンセント22が繋がれる。そして、ルーター電源オンオフ回路32はI/Oポート28に接続され、CPU25からの指令によりルーター2への電源をオンオフする。つまり、ルーター2はルーター管理装置3から電源を貰っておりAC電源29からプラグ30、電源回路31、ルーター電源オンオフ回路32、接続コンセント22、プラグ21、電源回路23の通電経路が、ルーター電源オンオフ回路32がオフとされることにより遮断されルーター2への電源供給が断たれる。その後ルーター電源オンオフ回路32がオンとされれば、ルーター2が再起動されることになる。このような処理はルーター2がいわゆるフリーズした場合の解消処理として有効である。
サーバー6はインターネット5に対し例えば固定(有線)ネット回線32a、モデム33を介して接続される。これに代えて図4に示すように外部電波アンテナ16と固定基地局17を介してサーバー6をインターネット5に接続することもできる。サーバー6はバス32bを介してCPU34、ROM35、RAM36、I/Oポート37(入出力インターフェース)が相互に接続されている。また、大容量メモリとして例えばハードディスク38(HDD)等がI/Oポート37に接続され、このHDD38が主にデータベースメモリとして機能とする。例えばHDD38にはユーザーが公衆無線LANサービスを利用するためにルーター2にアクセスした際に閲覧させるルーター閲覧画面データ、その画面で案内されるダウンロード用データ、APコンフィグ・ファームウェアデータ、ルーター2の稼動時間帯を設定するルーター稼動時間帯データ、サーバー6によって一括管理される現存する複数のアクセスポイントを特定するアクセスポイントデータ、ユーザーがルーター2にアクセスした際に収集されるアクセスログ・ユーザー端末データ(これはルーター2に接続されたストレージ4からインターネット5を介して送信される)、さらにユーザーがルーター2にアクセスする時に登録を求められたメールアドレス/MACアドレス登録データ(これもルーター2側からサーバー6に供給される)等が格納される。
なお、ルーター閲覧画面データ、ダウンロード用データ、APコンフィグデータ・ファームウェアデータ、ルーター稼動時間帯データ等はストレージ4に格納される元データとなるものであり、サーバー6からインターネット5を介して空のストレージ4に新規のデータを通信し格納することもできるし、サーバー6からそれらの修正・変更用データをストレージ4へ送ってこれを書き換える(更新する)こともできる。
図4はサーバー6とルーター2側のデータの送信・受信関係の流れを示すもので、例えばサーバー6からAP(アクセスポイント)接続ストレージ4へのデータの流れは、サーバー6よりデータ修正・変更を行って前日のルーター閲覧画面(リダイレクト閲覧画面)データ(WEBデータ)を書き変えることができる。無線LANルーター2から点線で例えばWi-Fi端末1に至るルートはそのリダイレクト閲覧データがサーバー6により簡単に修正・変更が可能であることを示している。なお、無線LANルーター2と各端末1とは同時に複数が無線LAN(1)〜(3)を構築するもので、その部分に実態的な装置があるわけではない。死活監視装置3としたのは、ルーター管理装置3のある一場面に着目した名称で主にフリーズの監視である。例えばUSBハブ20に差し込まれるストレージ4が大量記憶領域として機能する。
サーバー6の2段目の、サーバー6からAP(アクセスポイント)接続ストレージ4の流れにおいて、アクセスユーザー用のダウンロード用データ(ファイル)もサーバー6よりストレージ4へデータ修正・変更を加えることで最新の状態に書き変えることができる。この流れは実線の矢印で示されている。
サーバー6の3段目は上記とは流れが逆で、AP接続ストレージ4からサーバー6へ向かうデータの流れであり、各AP別のアクセス履歴・ログデータ(端末情報を含む)をインターネット5を介してサーバー6へ送り、そのデータ収集をすることができる。これは一点鎖線の流れとして示されている。
サーバー6の4段目の、AP(アクセスポイント)からサーバー6への流れとして、ルーター2へのアクセス時に入力された登録メールアドレス/MACアドレス情報等の各APでの利用端末の情報もインターネット5を介してサーバー6へ集めることができる。この流れは二点鎖線の矢印で示されている。
更にサーバー6からAPコンフィグ/ファームウェアデータ等をサーバー6から各アクセスポイント(AP)に送ることによりリモートメンテナンスもできる。そして、サーバー6の階層別管理者がアクセスログやデータ端末情報のレポート主力をすることができる。これには図3のサーバー6のI/Oポート37にドライバ39を介して接続されたプリンタ40により例えばHDD38に格納されたアクセスログ・ユーザー端末データを印刷してレポート出力をすることができる。
ユーザーがルーター2にアクセスした際に、そのユーザーの端末1に最初に現れる画面の一例を図5に示す。これは、アクセスユーザー用閲覧画面(リダイレクト閲覧画面)41である。この画面41には例えば広告情報、そのアクセスポイントに対応する有益な生活情報42、例えば天気予報、市役所の好適な情報、災害時の避難場所、その地区での行事(祭り、催しもの等)、アクセスしたユーザーに対してダウンロードサービスを行うダウンロード用ファイル43(この例ではAからFまでアイコンやファイル名等が記載される。)が表示される。ユーザーがダウンロードした個所をクリックし、かつダウンロード実行ボタン44をクリックすると、その選択したファイルが無線LANを通じてユーザーの端末1にダウンロードされる。また、インターネット5に接続と書かれたインターネット接続ボタン45をクリックするとユーザーの端末1はルーター2を介してインターネットに更に接続され、インターネット5を通じて種々の情報を収集することができる。
次に図6〜図9のフローチャートに基づいて前述した各種プログラムの内容を説明する。図6のプログラムはユーザーアクセスの接続のフローであり、図3のルーター2におけるROM12の接続プログラム、通信プログラム及びユーザーアクセスプログラムに該当する。図1、図2、図3に示すようにユーザーの端末1からルーター2にアクセスがあると(S1)、そのログデータ(端末情報を含む)に基づきファイアウォール処理が行われ(S2)、S3でそのアクセスが排除されれば、それでアクセスできずに終る。排除されなければS4でメールアドレスの入力が必要かどうかが判断される。これは、この接続プログラムにおけるシステムとしてメールアドレス等の入力が必要なければ、S11の無線LANの接続となるが、ある程度のセキュリティーを確保する点からメールアドレスの入力が必要とされればS5でメールアドレスが登録済みかどうかが問われ、登録済みでなければS7でユーザーによりメールアドレスの入力が行われる。S8、S9の処理はインターネット5を介したサーバー6側の処理となり、S7で入力されたメールアドレスがS8でサーバー6に送られ、サーバー6でメールアドレスの登録、MACアドレスの登録がなされ、図3のサーバー6のHDD38に格納される。そして、S9でサーバー6からルーター2にパスワードが送信され、S10でユーザーが自己の端末1にそのパスワードを取得することになる。一旦、そのパスワードを取得すれば、S5で登録済みとなりS6でパスワードの入力がされるとS11の無線LANの接続となる。
公衆無線LANサービスで自由なアクセスを保障するためには、メールアドレス等の特別な入力を必要とせず、S12でそのアクセス時のログデータ(端末情報も含む)をストレージ4に記憶する。S13でルーター2として固有の閲覧画面データをストレージ4から読出しアクセス元の端末1に送信する。その閲覧画面の一例が図5に示したものである。ユーザーがその画面を見てダウンロードを希望する場合は、ダウンロード実行ボタン44等のクリックによりS14によりダウンロード指令ありとなり、S15でルーター2のCPU11はストレージ4からユーザーが選択したダウンロードデータを読出し、アクセス元の端末1へダウンロードする。
その後、S13で表示される画面においてインターネット接続ボタン45がクリックされることにより、S16のインターネットへの接続指令があれば、この段階でS17によりインターネットへ接続される。その後は従来と同様にS18でインターネット接続による通信処理が行われ、S19でインターネットの切断指令があればS19´でインターネットが切断されて、処理が終る。
S13の閲覧画面はインターネット5の接続前に必ずユーザー端末1に送信され、このルーター2が単なるインターネット5への接続入り口部にならずユーザーにより有効なデータを提供することができる。また、インターネット上のウェブサイトからダウンロードするのと異なり、ストレージ4に格納されたダウンロードデータを読出してユーザー端末1へダウンロードすることから、高速かつ短時間でデータの供給ができる。
図7はサーバー6からルーター2にへの送信の処理である。この処理は、図3のROM35に格納されたAP(アクセスポイント)へのデータ格納・データ修正・変更プログラム、リモートメンテナンスプログラム等に対応する。図7でサーバー6からルーター2への送信に際し、アクセスポイント全てに送信するものとS20が判断すれば、S22でサーバー6のHDD38から供給先となる全アクセスポイントの読出しが行われ、アクセスポイントに全てに送信するのでなければ、S21でアクセスポイントの指定が行われる。
S23では新規データの送信かどうか、S24ではデータ修正・変更かどうかが判断され、新規データでもデータ修正変更でもない場合は、サーバー6とルーター接続ストレージ4とのデータ同期の処理が実行される(S25)。
更に送信されるデータがユーザーアクセス時の閲覧画面データであれば(S26)、S27でその閲覧画面の新規データ又は修正・変更データをサーバー6からルーター2に送信し、S28でルーター接続ストレージ4に書込まれる。例えば、全アクセスポイントのストレージ4へサーバー6から一斉に同様のデータを一括して格納することができる。
S30のダウンロード用データの送信の場合は、S31でダウンロード用の新規データ又は修正・変更データをサーバー6のHDD38から読出し、これをインターネット5を介してS32でルーター接続ストレージ4へ書込む。これにより各アクセスポイントに出向くことなくユーザーがダウンロード可能なデータが最新のものに自由に変えられる。
S33でAPコンフィグ・ファームウェアデータと判断されれば、S34でサーバー6のHDD38からそのデータが読出され、インターネット5を介してS35でルーター接続ストレージ4へ書込まれる。これにより最も適切なファームウェア等の容易にデータ変更ができる。
S36でルーター稼動時間帯データの送信と判断されると、S37でサーバー6のHDD38からそのルーター稼動時間帯データが読出され、これがS37でインターネット5を介してルーター2へ送られ、そのストレージ4へ格納されるか、ルーター管理装置3のRAM27へLANケーブル25を介して書込むこともできる。サーバー6からルーター2に送信するデータはS26の閲覧画面データでなく、S30のダウンロードデータでもS33のAPコンフィグ等のデータでもなく、S36のルーター稼動時間帯データでもない場合は、S39でその他の新規又は修正・変更データをルーター2へ送信する処理が実行され、S40でルーター接続ストレージ4又はルーター2のRAM13にそのデータが書込まれる。
なおS25のサーバー6とストレージ4とのデータの同期を図る場合は、同期データをサーバー6からルーター2へ送信し、ルーター接続ストレージ4を上書きして終る。これは新規データの修正・変更に近いものであるが、ストレージ4のデータとサーバー6のデータが一致しているかどうか不明な場合に一律にこの同期データを送ればデータの不一致は解消される。
図8はルーター2からサーバー6への送信処理を示すフローチャートである。これは図3のルーター2におけるROM12のサーバー送信プログラム、指令受プログラム等に対応するフローとなる。サーバー6へのデータ送信のきっかけは、S50のサーバー6から送信要求がある場合、S51のサーバー6への予め決められた送信時間が到来した場合、S52の緊急事項の即送信の3タイプを例示することができる。サーバー6からの送信要求がなくてもサーバー6への送信時間が到来すればサーバー6への送信の流れとなり、またサーバー6への送信時間の到来がなくてもサーバー6からの送信要求があった場合は同様な処理となる。これらS50、S51の要件が満たされなくても緊急事項の場合はS52で即送信の判断がなされる。
S50、S51からの流れで、S53ではアクセス履歴/ログデータの送信とされれば、S54でストレージ4からアクセス履歴/ログデータ(端末情報を含む)をCPU11が読出し、S55でこの読出したデータをサーバー6へインターネット5を介して送信する。サーバー6へ送信したデータについてはストレージ4に残してもいいがS56のようにストレージ4の読出し領域をクリアすることができる。S57で送信履歴をストレージ4に記録することもできる。なお、サーバー6側ではこのルーター2から送信されたデータをHDD38に書込む。
S58でルーター2のフリーズデータの送信とされれば、S59でストレージ4からルーター2のフリーズ履歴・フリーズ復旧(ルーター電源オフ)のデータを読出し、S60で読出したデータをサーバー6へインターネット5を介して送信する。サーバー6ではHDD38へ格納する。
S61でルーター2の過熱データが送信される場合は、S62でルーターの過熱履歴・ルーター休止期間等のデータがストレージ4から読出され、S63でその読出されたデータがサーバー6へインターネット5を介して送信される。サーバー6での格納処理はさっきと同様に行われる。
S64でその他の要送信データをサーバー6へ送信する場合は、その読出しが例えばストレージ4等から行われ、S65で読出したデータをサーバー6へ送信する。
なお、S52で緊急事項の即送信を行う場合は、例えばS66でルーター2のフリーズ復旧困難・ルーター2の過熱解消困難等によるルーター電源オフ(強制停止)等のデータをサーバー6へ送信する。この際は、そうしたルーター2の復旧できない緊急事態が生じたときに、即その情報がサーバー6に送信され、詳しい図示はしないがサーバー6では緊急事態の警報表示が行われる。例えば、複数のアクセスポイントのうち稼動不能な状況に陥ったアクセスポイントの位置を赤色表示したり、あるいは点滅させたりする表示ないし警報を行うことにより管理者に迅速にその事実を知らせる。
図9はルーターの管理(監視)のフローチャートである。これは図3におけるルーター監視装置3のROM26に格納されたフリーズ監視プログラム、ルーター温度監視プログラム、ルーター稼働時間管理プログラム等に対応するフローとなる。S70で例えば管理(監視)順序の設定がされたとすると、例えばS71の死活監視(フリーズ監視)、S80のルーター温度監視、S86のルーターの稼動時間帯管理等をどの順番でかつ、どのようなサイクルタイムで監視ないし管理を行うか予め定められる。
S71で死活監視の場合、S72で監視タイミング(所定のサンプリングタイム)で、S73によりルーター管理装置3がルーター2に監視信号(確認信号)を出力する。図3におけるルーター2のCPU11はその監視信号を受けると応答信号を出力することができるが、このCPU11が作動できない状態(フリーズ)であるとS74で応答信号がないと判断され、ルーター管理装置3のルーター電源オンオフ回路32をCPU25がオフしてルーター2への電源を断つ。
S76で再起動のためルーター電源オンオフ回路32がオンとされる。S77で応答信号がありと判断されれば、これでフリーズ等のルーター2の異常が解消されたこととなり、処理は終る。S77で応答信号がなければ(この例では1回の再起動でフリーズ等が解消されなければS78に移るようになっているが、1回で駄目なら2回、3回と再起動を繰り返した上で応答信号がない場合にS78に移行してもよい。)、S78ではルーター2ではルーター2のフリーズ等の異常が復旧できないものと判断してルーター電源オンオフ回路32をオフにしてルーター故障のメッセージをサーバー6に送信する。
S80でルーター温度監視の場合は、S81の監視タイミングでS82によりルーター2の温度センサの信号が読み取られる。S83でそのルーター2の温度が許容限度以下であれば、それで問題ないとして処理が終るが、許容限度を超える場合は、S84でルーター電源オンオフ回路32をCPU25がオフしルーター2を休止させる。
S85でその休止によりルーター2の温度が許容限度以下になれば過熱の問題が解消されたものとして処理は終る。S84でルーター2を休止させたにも関らず、S85でルーター2の過熱状態が許容限度を下回らなければ、S79が実行されてルーター2の過熱による故障のメッセージをサーバー6に送信する。S86のルーター2の稼動時間帯の管理を行う場合は、S87においてルーター2の稼動開始時間が到来したかどうかが判断され、到来した(タイマーオン)と判断されるとS88でルーター電源オンオフ回路32をオンにしてルーター2の電源を入れる。S89でルーター2の稼働時間終了が到来したかどうかが判断され、到来したと判断すれば(タイマーオフ)ルーター電源オンオフ回路32をオフし、ルーター電源を落とす。言い換えれば、タイマーでセットした稼働時間が到来すればルーター2の稼働が開始され、タイマーで設定した終了時間が到来すればルーター2の稼動が終了する。これにより深夜早朝等の時間帯におけるルーター2の稼動を停止することができる。
ルーター2の管理で以上のいずれにも該当しない場合は、S91のその他の管理が実行されて終了する。前述のようにルーター2の稼動時間帯はサーバー6からの指令によりアクセスポイント毎に自由に設定することができる。
以上代表的な処理の流れをフローチャートで説明したが、これを図10の大きな要素毎、つまり、端末1、ルーター2、監視装置3、ストレージ4、インターネット5、サーバー6に着目して信号の流れをごく概念的に示せば図11ないし図15のようになる。
図11はユーザーの端末1からルーター2へアクセス要求され、ストレージ4から初期画面のデータが読出されて端末1で閲覧し、ダウンロード要求に対しそのダウンロードデータがストレージ4から読出され端末1に格納される。更にインターネット接続要求がルーター2のされた場合は、インターネット接続されて端末1による通信が可能になることを示している。
図12はサーバー6からルーター2にデータ送信し、ルーター2からストレージ4へアクセス時の閲覧画面やダウンロードのデータがストレージ4に書込まれる流れを示している。
図13はサーバー6からの指令に基づいてルーター2から接続履歴データ(ログデータ等)の読出し指令がストレージ4に行き、ストレージ4から読出された接続履歴データ等がサーバー6に送られるやり取りを示している。
図14はルーター2の監視装置3から確認信号がルーター2に出され、ルーター2から応答信号(返信)が管理装置3からルーター2を経てサーバー6へその旨の通知が行くことを示している。
図15はサーバー6から前述のメンテナンスデータがルーター2に向けて送信される流れを示している。
以上、本発明の実施の態様を説明したが、本発明はその具体的な記載に限定されることなく、例示した構成、処理等を技術的に矛盾の範囲で適宜組み合わせて実施することも可能であるし、またある要素、処理を周知の形態に置き換えて実施することもできる。
1 無線携帯端末 2 ルーター
3 ルーター管理装置 4 ストレージ
5 インターネット 6 サーバー(遠隔端末)
8 自動販売機
10 無線LAN装置(アクセスポイント)
32 ルーター電源オンオフ回路
3 ルーター管理装置 4 ストレージ
5 インターネット 6 サーバー(遠隔端末)
8 自動販売機
10 無線LAN装置(アクセスポイント)
32 ルーター電源オンオフ回路
Claims (13)
- インターネットへ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを形成するための公衆無線LANシステムであって、
所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、
そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、
前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、
前記アクセスデータを前記遠隔端末へ送信するアクセスデータ送信手段と、
その遠隔端末からインターネットを介して前記無線LAN固有データを前記ストレージに書込み、若しくは該ストレージに格納されている無線LAN固有データを変更するデータ管理手段と、
を含むことを特徴とする公衆無線LANシステム。 - 前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働状況を検出する稼働検出手段と、
その稼働検出手段によりルーターの稼働状況を監視し、フリーズが生じていると判定したときに前記ルーター電源オンオフ装置により前記ルーターへの電源をいったんオフした後に再びオンとして再起動させるルーター管理手段と、
を含む請求項1に記載の公衆無線LANシステム。 - 前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
ルーター内又はルーター近傍の温度を計測する温度センサと、
その温度センサによりルーターの温度状態を監視し、そのルーター内又はその近傍の温度が所定値以上の高温状態となったときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターへの電源をいったんオフし、前記温度が低下基準を満たしたときにルーターへの電源を再びオンとするルーター管理手段と、
を含む請求項1に記載の公衆無線LANシステム。 - 前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段と、
その稼働時間帯設定手段により設定されたルーターの稼働開始時間、及び稼働終了時間が到来したかどうかを判定する計時手段と、
その計時手段がルーターの稼働開始時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターの電源をオンとし、前記稼働終了時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置によりルーターの電源をオフとするルーター管理手段と、
を含む請求項1に記載の公衆無線LANシステム。 - 前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの稼働状況を検出する稼働検出手段と、
前記ルーターの稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段と、
その稼働時間帯設定手段により設定されたルーターの稼働開始時間、及び稼働終了時間が到来したかどうかを判定する計時手段と、
前記稼働検出手段によりルーターの稼働状況を監視し、フリーズが生じていると判定したときに前記ルーター電源オンオフ装置により前記ルーターへの電源をいったんオフした後に再びオンとして再起動させる機能と、前記計時手段が前記ルーターの稼働開始時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置により前記ルーターの電源をオンとし、前記稼働終了時間を示したときに前記ルーター電源オンオフ装置により前記ルーターの電源をオフとする機能とを併有するルーター管理手段と、
を含む請求項1に記載の公衆無線LANシステム。 - 前記固有データ送信手段は、前記無線携帯端末がルーターと無線LANで接続されたとき、前記ストレージに格納されている無線LAN固有データ中に含まれる基本画面データを読み出して無線携帯端末に送信し、
前記接続手段は、その基本画面の閲覧がされた後になされる、無線携帯端末から前記ルーターへ送られるインターネットへの接続指令により無線携帯端末をインターネットへ接続する請求項1に記載の公衆無線LANシステム。 - 前記アクセスデータは、無線携帯端末の接続元データあるいはインターネットの接続先データの少なくとも一方を含むログデータとして収集され、そのログデータがログ格納手段により前記ストレージに格納され、
そのストレージに格納されたログデータを前記ルーターの指令又は前記遠隔端末からの指令に基づき前記アクセスデータ送信手段がインターネットを介して前記遠隔端末に送信する請求項1に記載の公衆無線LANシステム。 - 前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーから各ルーター装置のストレージに対し前記無線LAN固有データがインターネットを介して送信されて該無線LAN固有データがそれぞれ格納又は変更される請求項1に記載の公衆無線LANシステム。
- 前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーへ、各ルーター装置のストレージに格納されている前記アクセスデータがそれぞれ送信される請求項1に記載の公衆無線LANシステム。
- 前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーから、ルーターの前記稼働時間帯を設定する稼働時間帯設定手段のためのデータが各ルーター装置へ送信される請求項4に記載の公衆無線LANシステム。
- 前記アクセスポイントを構成する主要な構成要素であるルーター及びストレージを含むルーター装置が複数設置され、それら複数のルーター装置がインターネットへそれぞれ接続され、他方、そのインターネットへ接続された遠隔端末としてのサーバーへ、前記ルーター管理手段による前記ルーター電源オンオフ装置への処理履歴、又は前記ルーターの異常状態若しくは高温状態から復旧し又は復旧しなかったデータが送信される請求項2又は3に記載の公衆無線LANシステム。
- インターネットへ無線携帯端末を接続するアクセスポイントを形成するための公衆無線LANシステム用のルーター装置であって、
所定距離範囲に存在する無線携帯端末との間で無線LANを構築するとともに該無線携帯端末をインターネットへ接続するための接続手段を含むルーターと、
そのルーターに接続された外部メモリとして機能し、インターネットへ接続された遠隔端末から送信されるデータの書込み、及び該遠隔端末へ送信するためのデータの読出しが可能であって、前記無線携帯端末からのアクセスに伴って閲覧又はダウンロードされる無線LAN固有データ、及び前記無線携帯端末からのアクセスに伴って収集又は管理されるアクセスデータが少なくとも格納されるストレージと、
前記ストレージに格納された前記無線LAN固有データを前記ルーターにアクセスした無線携帯端末に閲覧又はダウンロードさせる固有データ送信手段と、
を含むことを特徴とする公衆無線LANシステム用のルーター装置。 - 前記ルーターに駆動電源を接続する電源回路と、
その電源回路に設けられたルーター電源オンオフ装置と、
前記ルーターの電源のオンオフを制御するルーター管理手段と、
を含む請求項12に記載の公衆無線LANシステム用のルーター装置。
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