JP4994476B2 - 直流電源利用システム - Google Patents
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Description
特に、電力分野については、地球温暖化に直結するもので、二酸化炭素を発生させないクリーンな電力供給が要請されている。
そこで、近年特に注目されているのは、枯渇の恐れがなく、しかも二酸化炭素の発生を全く危惧する必要のない太陽エネルギーを利用した太陽電池の普及である。
ところで、太陽電池の利用方法には大別して2種類あり、1つは発電した電力をパワーコンディッショナーを設備し、いわゆる交流電源の電源系統と連系して利用する方法である。
他の方法としては、発電した直流電力をそのまま直流電気負荷に接続して利用する方法とがある。
しかるにいずれの場合でも太陽電池からの発電電力を優先し、その最大電力点追従制御を行うことは必須となっている。
また、前記不安定な太陽電池からの電力供給を補う方法として交流の一般商用電力を直流に変換して電力連系し、太陽光の日射量が低い場合や夜間の様に太陽電池からの発電が期待できない場合には、直流変換した一般商用電力側から電気負荷に電力を供給するシステムが存在するのである(例えば、特許文献1、2及び3参照)。
また、従来、例えば太陽電池が蓄電池の充電時や電力負荷へ電力供給に利用される場合に、その発電電力が最大となるように制御する最大発電電力点追従制御法(いわゆる一般的にMPPT制御法と称される)が実施されている。その主たる制御法としては、太陽電池の出力電圧と出力電流の積を計算しその値が最大となる動作点を徐々に探して利用する周知の「山登り法」などがある(例えば、特許文献4参照)。
この制御方法は図1の太陽電池の出力電圧と太陽電池の出力電力の関係に示すように太陽電池の電気負荷を徐々に階段状に変化させながら、太陽電池の電圧値と電流値の計測値から電力を計算し、発電電力が最大となる点(これを最適動作点という)を探査する手法である。
しかるに、当該制御精度は、電圧や電流計測に使用されるAD変換器の精度、あるいは機器の内部雑音などに大きく影響され、もってMPPT制御方式による最適動作点への収斂速度に影響を与えるとの課題がある。
このためデジタル制御の利用が有効で加えて製造原価を抑えるためにマイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称)を採用するが、通常マイコンの処理速度は高速とは言えず、そのため制御演算アルゴリズム処理時間が冗長となり、制御精度を劣化させる原因となる課題がある。
特に売電を重視するため太陽電池利用システムの発電電力を大きくすることから導入価格が高騰し、この高騰した導入価格が大きすぎて、当初期待した売電による購入価格の回収が実現できないことになっていた。
直流で出力する複数の直流電源と、交流の商用電源と、前記交流の商用電源を直流電源に変換する直流変換器と、前記複数の直流電源及び前記直流に変換された商用電源から出力合成された直流の電力供給を受ける直流負荷器と、
を備え、
前記複数の直流電源と直流負荷器との間及び前記直流変換器と直流負荷器との間には各々逆流防止のダイオードが取り付けられると共に、前記複数の直流電源と直流に変換された商用電源には各々電圧調整装置が設けられ、
前記電圧調整装置では、前記複数の直流電源及び直流に変換された商用電源につき各々出力電圧を異ならせる操作を行って、いずれの電源からの出力を優先して前記直流負荷器へ電力供給するかの選択決定が行え、
前記選択決定により出力電圧の高い電源の順から優先的に出力できると共に、前記逆流ダイオードを介して、各々の電力出力を合成させ、合成した電力を前記直流負荷器に供給できる、
ことを特徴とし、
または、
直流で出力する複数の直流電源と、交流の商用電源と、前記交流の商用電源を直流電源に変換する直流変換器と、前記複数の直流電源及び前記直流に変換された商用電源から出力合成された直流の電力供給を受ける直流負荷器と、
を備え、
前記複数の直流電源と直流負荷器との間及び前記直流変換器と直流負荷器との間には各々逆流防止のダイオードが取り付けられると共に、前記複数の直流電源と直流に変換された商用電源には各々電圧調整装置が設けられ、
前記電圧調整装置では、前記複数の直流電源及び直流に変換された商用電源につき各々出力電圧を異ならせる操作を行って、いずれの電源からの出力を優先して前記直流負荷器へ電力供給するかの選択決定が行え、
前記選択決定により出力電圧の高い電源の順から優先的に出力できると共に、前記逆流ダイオードを介して、各々の電力出力を合成させ、合成した電力を前記直流負荷器に供給できる直流電源利用システムであり、
前記直流で出力する少なくとも1つの直流電源は、太陽電池であり、該太陽電池には、変化する日射量を検出する日射量検出部材を有すると共に、該検出された値から、変化する日射量に応じた前記太陽電池からの発電電力を最大限利用可能とした発電量制御装置とを有し、
前記発電量制御装置は、変化する日射量に対応して増減する太陽電池の発電電力につき、前記変化する日射量に応じた最大発電電力が得られる様構成された制御装置であり、
あらかじめ、太陽電池の日射量変化を横あるいは縦軸に、前記日射量の変化に対応した最大発電電力時における太陽電池からの最大出力電流値の変化を縦あるいは横軸にとったグラフを形成すると共に、太陽電池における最大日射量時1000W/平方メートルにおける最大発電電力時の最大出力電流値を求めて前記グラフ上の1点に据え、当該1点と当該グラフの原点とを結び、変化する日射量に対応した太陽電池の最大発電電力を示す直線状をなす最大出力電流値の目標値を形成してなり、
前記日射量検出部材により検出した、変化する日射量値と、当該日射量値に対応する時点での太陽電池から得られた実際の出力電流値とを検出し、
前記得られた実際の出力電力値につき、前記グラフから得られた該当日射量値に対応する出力電流目標値となるよう、前記電源優先供給装置を動作させて制御する、
ことを特徴とし、
または、
直流で出力する少なくとも1つの直流電源と、交流の商用電源と、前記交流の商用電源を直流電源に変換する直流変換器と、前記少なくとも1つの直流電源及び前記直流に変換された商用電源の双方から直流の電力供給を受ける直流負荷器と、
を備え、
前記少なくとも1つの直流電源と直流負荷器との間及び前記直流変換器と直流負荷器との間には各々逆流防止のダイオードが取り付けられると共に、前記直流電源側から優先的に前記直流負荷器に電力供給を行う電源優先供給装置が取り付けられてなり、
前記直流で出力する少なくとも1つの直流電源は、太陽電池であり、該太陽電池には、変化する日射量を検出する日射量検出部材を有すると共に、該検出された値から、変化する日射量に応じた前記太陽電池からの発電電力を最大限利用可能とした発電量制御装置とを有し、
前記発電量制御装置は、変化する日射量に対応して増減する太陽電池の発電電力につき、前記変化する日射量に応じた最大発電電力が得られる様構成された制御装置であり、
あらかじめ、太陽電池の日射量変化を横あるいは縦軸に、前記日射量の変化に対応した最大発電電力時における太陽電池からの最大出力電流値の変化を縦あるいは横軸にとったグラフを形成すると共に、太陽電池における最大日射量時1000W/平方メートルにおける最大発電電力時の最大出力電流値を求めて前記グラフ上の1点に据え、当該1点と当該グラフの原点とを結び、変化する日射量に対応した太陽電池の最大発電電力を示す直線状をなす最大出力電流値の目標値を形成してなり、
前記日射量検出部材により検出した、変化する日射量値と、当該日射量値に対応する時点での太陽電池から得られた実際の出力電流値とを検出し、
前記得られた実際の出力電力値につき、前記グラフから得られた該当日射量値に対応する出力電流目標値となるよう、前記電源優先供給装置を動作させて制御する、
ことを特徴とし、
または、
前記電源優先供給装置は、電圧調整装置であるパルス幅変調型直流チョッパーで構成され、該パルス幅変調型直流チョッパーの通流率を比例微分積分制御演算して決定し、前記演算して決定された通流率により電流調節し、前記太陽電池からの実際の出力電流値を前記出力電流目標値となるよう制御する、
ことを特徴とし、
または、
前記電源優先供給装置は、前記直流に変換された商用電源側に取り付けられた電圧調整装置である、
ことを特徴とし、
または、
前記日射量検出部材は、前記太陽電池を構成する太陽電池パネルで構成し、あるいは別の太陽電池パネルからなる太陽電池で構成した、
ことを特徴とし、
または、
前記直流電源には、商用電源を全波整流若しくはパルス幅変調型DCコンバータで直流に変換し、得られた直流電源、直流型風力発電装置若しくは風力発電装置が交流発電ならば全波整流して得られた直流型風力発電装置、直流型燃料電池、直流型バイオガス発電機、静電容量や充放電制御装置を備えた蓄電池を含む、
ことを特徴とするものである。
また、従来、デジタル制御の利用が有効で加えて製造原価を抑えるためにマイコンを採用するが、通常マイコンの処理速度は高速とは言えず、そのため制御演算アルゴリズム処理時間が冗長となり、制御精度を劣化させる原因となっていた課題を解消できる効果を奏する。
また、作製費を低減するために廉価なマイコンを用いたデジタル方式が有効であるが、いわゆる制御を行なう場合に動作の揺らぎや不安定動作を生じさせないシステムを提供できる効果を奏する。
また全て低価格の部品で構成できるので製作コストを低く抑えることが出来るとの効果を奏することになる。
まず、図2について説明する。図2は太陽電池PVに加えてn個の電圧可変の直流電源E1、E2、・・・・Enが逆流防止ダイオードDを通じて接続されている回路を示す。
これは本発明の太陽電池発電利用システム、すなわち直流電源利用システムを一般化したもので、それぞれの直流電源E1、E2、・・・・Enは商用電力を整流したもの、蓄電池、風力発電直流電源あるいは蓄電器であって構わない。但しそれぞれの直流電源E1、E2、・・・・Enには出力電圧調整装置(図2においては図示していない)が備わっていることを条件とする。
但し、E1の内部抵抗は負荷抵抗Rに比べて無視できるほど小さいとする。この時負荷電流ILは変化せず太陽電池PVからの電流IpがI1だけ減少することになる。
以上のことから太陽電池PVの電流Ipは他の直流電源E1、E2、・・・・Enの電圧大きさを調整することで太陽電池PVの電流Ipを制御することが出来ることが理解できる。
すなわち、図5に基づいて説明すると、3つの直流電源であるE1,E2及びE3には、それぞれ逆流防止ダイオードD・・・が接続されており、直流負荷器RLへ合成された直流形式の電力を出力するよう構成される。
そして、いずれの直流電源E1,E2及びE3からの出力を優先するかについては、その端子電圧を異ならせることにより行える。すなわち、図6に示すように、E1の端子電圧は12.30V、E2の端子電圧は12.25Vそして、E3の端子電圧は12.26Vとしてある。
そして、ここに示す直流電源は、変換された交流の商用電源、そして直流形式の電力を出力する、カーバッテリーやバッテリーなどの電力貯蔵器からなる複数の直流電源でも構わないのである。
図3に示すグラフ内の各点(4点)は各日射量における最大発電電力点である。この4点は各々変化する各日射量における最大発電電力点を示す最適動作電流の値を示す点であり、複雑な計測手法により実際に計測した値である。
次に、このグラフ内に示された直線は、太陽電池1が最大日射量時(1000W/平方メートル)の最大発電電力点(最大発電電力点は最適動作電流に置き換えてあり、ここでは、約3.3(A)とされる)のときの点と日射量が零の点(原点)を結んだ直線である。
すると、実際複雑な計測手法で計測した前記の4点は、ほぼ前記の直線の近似した位置にあり、大きな差異がないことが分かる。しかして、本件発明者らはかかるグラフが利用出来ることを見出し、このグラフを利用して簡単な構成で制御が行えることをも創案しているのである。
そして、変化する日射量が分かれば、前記のグラフを利用して該当の日射量における最大発電電力、すなわち最適動作電流が概ね求められることになり太陽電池1の制御が容易に実行できるのである。
図4に示す実施例において、符号10は交流の商用電源であり、該交流の商用電源10は商用電源整流器11により直流に変換される。
また、本実施例では、前記商用電源10は1基接続されているが、複数基接続しても構わないものである。
ここで、図4において符号3は直流負荷器、符号4は蓄電器、符号5はパルス幅変調型直流チョッパー、符号6はマイクロコンピュータ、符号7は逆流防止ダイオード、符号8aは平滑リアクトル、符号8bは高周波用リアクトル、符号9aは平滑コンデンサー、符号9bは高周波用コンデンサーを示す。
蓄電池4には直流負荷器3に対する負荷が比較的軽度であったり、あるいは電力供給を必要としない場合にのみ充電される様構成され、日照量が低い場合や夜間においても前記直流負荷器3に電力供給が必要とする場合に充放電制御器4aを通じ蓄電器4からの電力が使用される。なお、太陽電池1で発電された電力を蓄積しない場合は設置する必要がないものとなる。
また、太陽電池1からの電流1aについても、例えばAD変換器を通してマイクロコンピュータ6に送出されている。
従って、マイクロコンピュータ6では随時変化している日射量のデータと、該当する日射量のときの太陽電池1の発電量を示す電流値1aが取り込まれて認識されるものとなる。
しかして、この電流値1aを図3に示すグラフで表される最適電流値になるよう制御することになる。
これに対して下記の各式に基づく演算で、直流に変換された商用電源10側のパルス幅変調型直流チョッパー5の通流率d(具体的にはチョッパー周期中のオン時間を示す。)が求められ、マイクロコンピュータ6から出力される。
ここで、式1のe(k)は最適動作点電流Ip*と太陽電池1の電流Ip(k)との誤差を示す。
また、式2のいわゆるデジタル系PID制御演算式で、次の制御時刻に於けるパルス幅変調型直流チョッパー5の通流率を調整する制御量△d(k)が求められ、この値を前回の通流率d(k−1)に加算補正されてIp(k)をIp*に近づける処理が、式3で実行されるのである。
なお、式2中のKp、Ki及びKdはそれぞれ比例制御、積分制御及び微分制御の係数を示す。
ここで、太陽電池1と直流に変換された商用電源10側には、逆流防止ダイオード7、7が向き合わせにして接続され、直流負荷器3に電力供給がされる。
変化する日射量は補助太陽電池2で、太陽電池1の電流Iaは、例えばAD変換器を通してマイクロコンピュータ6に取り込まれていることは既に述べたとおりである。
しかして、これらの値から前記の式1乃至式3を使ってパルス幅変調型直流チョッパー5に通流率dを出力し、いわゆる制御が実行されるのである。
2 補助太陽電池
3 直流負荷器
4 蓄電池
4a 充放電制御器
5 振幅変調型直流チョッパー
6 マイクロコンピュータ
7 逆流防止ダイオード
8a 平滑リアクトル
8b 高周波用リアクトル
9a 平滑コンデンサー
9b 高周波用コンデンサー
10 商用電源
11 商用電源整流器
PV 太陽電池
D 逆流防止ダイオード
E1・・・En 直流電源
RL 直流負荷器
Claims (7)
- 直流で出力する複数の直流電源と、交流の商用電源と、前記交流の商用電源を直流電源に変換する直流変換器と、前記複数の直流電源及び前記直流に変換された商用電源から出力合成された直流の電力供給を受ける直流負荷器と、
を備え、
前記複数の直流電源と直流負荷器との間及び前記直流変換器と直流負荷器との間には各々逆流防止のダイオードが取り付けられると共に、前記複数の直流電源と直流に変換された商用電源には各々電圧調整装置が設けられ、
前記電圧調整装置では、前記複数の直流電源及び直流に変換された商用電源につき各々出力電圧を異ならせる操作を行って、いずれの電源からの出力を優先して前記直流負荷器へ電力供給するかの選択決定が行え、
前記選択決定により出力電圧の高い電源の順から優先的に出力できると共に、前記逆流ダイオードを介して、各々の電力出力を合成させ、合成した電力を前記直流負荷器に供給できる、
ことを特徴とする直流電源利用システム。
- 直流で出力する複数の直流電源と、交流の商用電源と、前記交流の商用電源を直流電源に変換する直流変換器と、前記複数の直流電源及び前記直流に変換された商用電源から出力合成された直流の電力供給を受ける直流負荷器と、
を備え、
前記複数の直流電源と直流負荷器との間及び前記直流変換器と直流負荷器との間には各々逆流防止のダイオードが取り付けられると共に、前記複数の直流電源と直流に変換された商用電源には各々電圧調整装置が設けられ、
前記電圧調整装置では、前記複数の直流電源及び直流に変換された商用電源につき各々出力電圧を異ならせる操作を行って、いずれの電源からの出力を優先して前記直流負荷器へ電力供給するかの選択決定が行え、
前記選択決定により出力電圧の高い電源の順から優先的に出力できると共に、前記逆流ダイオードを介して、各々の電力出力を合成させ、合成した電力を前記直流負荷器に供給できる直流電源利用システムであり、
前記直流で出力する少なくとも1つの直流電源は、太陽電池であり、該太陽電池には、変化する日射量を検出する日射量検出部材を有すると共に、該検出された値から、変化する日射量に応じた前記太陽電池からの発電電力を最大限利用可能とした発電量制御装置とを有し、
前記発電量制御装置は、変化する日射量に対応して増減する太陽電池の発電電力につき、前記変化する日射量に応じた最大発電電力が得られる様構成された制御装置であり、
あらかじめ、太陽電池の日射量変化を横あるいは縦軸に、前記日射量の変化に対応した最大発電電力時における太陽電池からの最大出力電流値の変化を縦あるいは横軸にとったグラフを形成すると共に、太陽電池における最大日射量時1000W/平方メートルにおける最大発電電力時の最大出力電流値を求めて前記グラフ上の1点に据え、当該1点と当該グラフの原点とを結び、変化する日射量に対応した太陽電池の最大発電電力を示す直線状をなす最大出力電流値の目標値を形成してなり、
前記日射量検出部材により検出した、変化する日射量値と、当該日射量値に対応する時点での太陽電池から得られた実際の出力電流値とを検出し、
前記得られた実際の出力電力値につき、前記グラフから得られた該当日射量値に対応する出力電流目標値となるよう、前記電源優先供給装置を動作させて制御する、
ことを特徴とする直流電源利用システム。
- 直流で出力する少なくとも1つの直流電源と、交流の商用電源と、前記交流の商用電源を直流電源に変換する直流変換器と、前記少なくとも1つの直流電源及び前記直流に変換された商用電源の双方から直流の電力供給を受ける直流負荷器と、
を備え、
前記少なくとも1つの直流電源と直流負荷器との間及び前記直流変換器と直流負荷器との間には各々逆流防止のダイオードが取り付けられると共に、前記直流電源側から優先的に前記直流負荷器に電力供給を行う電源優先供給装置が取り付けられてなり、
前記直流で出力する少なくとも1つの直流電源は、太陽電池であり、該太陽電池には、変化する日射量を検出する日射量検出部材を有すると共に、該検出された値から、変化する日射量に応じた前記太陽電池からの発電電力を最大限利用可能とした発電量制御装置とを有し、
前記発電量制御装置は、変化する日射量に対応して増減する太陽電池の発電電力につき、前記変化する日射量に応じた最大発電電力が得られる様構成された制御装置であり、
あらかじめ、太陽電池の日射量変化を横あるいは縦軸に、前記日射量の変化に対応した最大発電電力時における太陽電池からの最大出力電流値の変化を縦あるいは横軸にとったグラフを形成すると共に、太陽電池における最大日射量時1000W/平方メートルにおける最大発電電力時の最大出力電流値を求めて前記グラフ上の1点に据え、当該1点と当該グラフの原点とを結び、変化する日射量に対応した太陽電池の最大発電電力を示す直線状をなす最大出力電流値の目標値を形成してなり、
前記日射量検出部材により検出した、変化する日射量値と、当該日射量値に対応する時点での太陽電池から得られた実際の出力電流値とを検出し、
前記得られた実際の出力電力値につき、前記グラフから得られた該当日射量値に対応する出力電流目標値となるよう、前記電源優先供給装置を動作させて制御する、
ことを特徴とする直流電源利用システム。
- 前記電源優先供給装置は、電圧調整装置であるパルス幅変調型直流チョッパーで構成され、該パルス幅変調型直流チョッパーの通流率を比例微分積分制御演算して決定し、前記演算して決定された通流率により電流調節し、前記太陽電池からの実際の出力電流値を前記出力電流目標値となるよう制御する、
ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の直流電流利用システム。
- 前記電源優先供給装置は、前記直流に変換された商用電源側に取り付けられた電圧調整装置である、
ことを特徴とする請求項2、請求項3または請求項4記載の直流電源利用システム。
- 前記日射量検出部材は、前記太陽電池を構成する太陽電池パネルで構成し、あるいは別の太陽電池パネルからなる太陽電池で構成した、
ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の直流電源利用システム。
- 前記直流電源には、商用電源を全波整流若しくはパルス幅変調型DCコンバータで直流に変換し、得られた直流電源、直流型風力発電装置若しくは風力発電装置が交流発電ならば全波整流して得られた直流型風力発電装置、直流型燃料電池、直流型バイオガス発電機、静電容量や充放電制御装置を備えた蓄電池を含む、
ことを特徴とする請求項2、請求項3,請求項4、請求項5または請求項6記載の直流電流利用システム。
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