JP6168897B2 - 太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法 - Google Patents

太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法に関する。
太陽光発電システム(PVシステム)は、太陽電池モジュール(PVモジュール)を組み合わせたPVアレイと、PVアレイの動作制御および発電した直流電力を実際に利用する電力形態に変換するパワーコンディショナ(PCS)で構成される。PVアレイは、温度や日射量等の運転環境により取り出せる最大電力が変化する。PVアレイが動作している電圧および電流の組み合わせを動作点というが、最大発電電力を取り出せる動作点(最大電力点)も運転環境に応じて変化する。このため、大半のPVシステムには、最大電力点を追従するよう動作点を制御する最大電力点追従機構(MPPT)がPCSに組み込まれている。
例えば、PVアレイによって発電した電力を電力会社に売電する場合、電力会社が構築した商用の電力系統に電力を供給するために、商用電力系統に擾乱を与えないよう直流電力を交流に変換し、かつ商用電力系統に合わせて電圧、周波数の調整を行う必要がある。PCSは、MPPTにより電圧制御指令値を生成し、PVアレイの動作電圧との差分に応じた比例積分(PI)制御により電流制御指令値に変換し、その電流制御指令値に基づいてゲート制御信号を発生させ、インバータのPWM制御によるスイッチング動作で交流電力の調整を行う。
PCSの変換容量は、通常、制御するPVアレイの定格発電量より多少余裕ができる程度に設定する。このため、気温が低く日射が強い場合や経時劣化が生じ処理能力が落ちてしまった場合など、PVアレイの発電量がPCSの変換容量を超えてしまうことがある。また、何らかの原因によりPCSの異常加熱が発生した場合など、発電を維持するとPCSが故障する場合がある。こうした状況に対処するため、PCSには電力抑制機能が付加される。電力抑制機能は、動作点を最大電力点からより低い発電電力点に移すことによりPCSの異常発生を回避しつつ発電を継続する機能である。こうした電力抑制機構は、電力系統保護のために発動することもある。電力系統側で発生した電圧変動などの異常に対し、PVシステムから電力供給を継続すると異常を加速する場合である。
PCSにおける電力抑制の方法は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1の電力抑制方法は、PVアレイの動作電圧値と出力電流に基づいてMPPTにて生成した電圧制御指令値をPI制御によって電流制御指令値に変換し、この指令値をリミッタ上限値と比較し、必要に応じて電流制御値を出力することにより電力抑制を実現する方法であった。特許文献1の図1の構成では、PVアレイから出力される電圧および電流が計測部により計測され、そこから算出された電力値がMPPTへ、計測された電圧値がAVR(Automatic Voltage Regulator)へそれぞれ出力される。MPPTでは、計測された電力値を基に次ステップの電圧指令値を算出し、AVRへ出力する。AVRでは、電圧計測値と電圧指令値の差に応じたPI制御によりPWM制御のための電流指令値を出力する。出力された電流指令値は、電力抑制部に入力される。電力抑制部では、電力抑制信号に応じて発電電力を抑制するよう、PWM制御への電流制御値が生成される。これが電流指令値と比較され、インバータの通流率が小さくなる電流値が出力される。すなわち、電力抑制信号起因の電流制御値が出力される場合、MPPT起因の電流指令値はこれに置き換えられる。
特開2012−113495号公報
上述した特許文献1の電力抑制方法では、電力抑制が行われている間はMPPTから出力される電圧指令値に応じて決まる電流指令値を、リミッタ制御から決まる電流値によって置き換え続けるため、電力抑制が行われている間はMPPT制御が行われていないことを意味する。従って、電力抑制中に日射変動によってPVアレイの出力が電力抑制値を下回った場合など、PVアレイの動作点が適切に制御されず最大電力点へ復帰するまでの制御に時間を要し、発電電力損失をもたらすことになる。
そこで、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、この発明の代表的な目的は、電力抑制中から電力抑制解除の際の電圧制御を最適に行う技術を提供することである。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
(1)代表的な太陽光発電システムの制御システムは、太陽電池アレイの動作電圧を設定し、かつ前記太陽電池アレイの出力する直流電力を交流に変換するインバータと、前記太陽電池アレイの出力する電流および電圧を計測する計測部と、前記計測部により計測される前記太陽電池アレイの動作電圧および出力電流値を基に前記太陽電池アレイの動作電圧指令値を算出する最大電力点追従部と、を有する。さらに、前記計測部より得られる前記太陽電池アレイの動作電圧値と、前記最大電力点追従部より設定される前記太陽電池アレイの動作電圧指令値とを比較し、その差分を基に比例積分制御を行う自動電圧調整部と、前記自動電圧調整部より出力される電流指令値を基に前記インバータのゲート信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、を有する。そして、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により制御する電力制御部を有する。
(2)代表的な太陽光発電システムの制御方法は、インバータと計測部と最大電力点追従部と自動電圧調整部とパルス幅変調信号生成部と電力制御部とを有する太陽光発電システムの制御方法である。前記太陽光発電システムの制御方法において、前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの制御を、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により行う。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
すなわち、代表的な効果は、電力抑制中から電力抑制解除の際の電圧制御を最適に行うことができる。この結果、電力抑制中の日射変動時や電力抑制状態から通常の運転状態への移行時に、発電電力損失を低く抑えることが可能となる。
本発明の実施の形態1における太陽光発電システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1において、最大電力点追従の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、太陽電池アレイの電圧−電力特性と、電力抑制が課せられた場合の動作点との一例を示す図である。 本発明の実施の形態1において、電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態2における太陽光発電システムの構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2において、最大電力点追従の一例を示すフローチャートである。 図6におけるMPPTによる電圧指令値の決定の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2において、電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態3において、最大電力点追従の一例を示すフローチャートである。 図9におけるMPPTによる電圧指令値の決定の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3において、最大電力点追従の動作電圧設定方法におけるルックアップテーブルの作成方法の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3において、図11により作成されたルックアップテーブルの一例を示す図である。 本発明の実施の形態3において、電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。 本発明の実施の形態4において、太陽光発電システムの最低動作電圧から決まる閾値を用いた電力抑制解除時の動作電圧設定方法の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5において、低日射時における一定電圧動作の際にも最大電力点追従制御の一環として定電圧の指令値を出力する制御の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態5において、低日射時における一定電圧制御の説明のための太陽光発電システムにおける電圧−電力関係の一例を示す図である。 本発明の実施の形態5において、電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。
以下の実施の形態においては、便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でもよい。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
[実施の形態の概要]
まず、実施の形態の概要について説明する。本実施の形態では、電力抑制解除の際の電圧制御を最適に行う技術を実現するものである。具体的には、電力抑制時にもMPPT制御を有効にし、電力抑制解除時にもMPPTを継続する方法、さらに、電力抑制解除後、太陽電池アレイの動作電圧指令値を算出するにあたり、太陽光発電システムの動作下限値から決まる電圧閾値と電圧計測値との大小関係に応じてMPPTでの電圧指令値算出方法を変える方法である。電力抑制時にMPPT制御を有効にするには、太陽電池アレイの状態を制御する電圧指令値を、電流制御信号に変換した状態で電力抑制をもたらす電流制御値と比較して置き換えるのではなく、電圧制御値に応じた電力を、抑制すべき電力値と比較して制御値を更新すればよい。
次に、実施の形態の概要において、代表的な太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法について説明する。本実施の形態の概要では、一例として、括弧内に実施の形態の対応する構成要素、符号等を付して説明する。
(1)本実施の形態の代表的な太陽光発電システムの制御システム(図1のパワーコンディショナ2、図5のパワーコンディショナ2a)は、太陽電池アレイ(PVアレイ1)の動作電圧を設定し、かつ前記太陽電池アレイの出力する直流電力を交流に変換するインバータ(インバータ21)と、前記太陽電池アレイの出力する電流および電圧を計測する計測部(計測部22)と、前記計測部により計測される前記太陽電池アレイの動作電圧および出力電流値を基に前記太陽電池アレイの動作電圧指令値を算出する最大電力点追従部(MPPT+電力制御部23のMPPT、MPPT23a)と、を有する。さらに、前記計測部より得られる前記太陽電池アレイの動作電圧値と、前記最大電力点追従部より設定される前記太陽電池アレイの動作電圧指令値とを比較し、その差分を基に比例積分制御を行う自動電圧調整部(自動電圧調整部24)と、前記自動電圧調整部より出力される電流指令値を基に前記インバータのゲート信号を生成するパルス幅変調信号生成部(パルス幅変調信号生成部25)と、を有する。そして、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により制御する電力制御部(MPPT+電力制御部23の電力制御部、電力制御部23b)を有する。
(2)本実施の形態の代表的な太陽光発電システムの制御方法は、インバータと計測部と最大電力点追従部と自動電圧調整部とパルス幅変調信号生成部と電力制御部とを有する太陽光発電システムの制御方法(図2、図6および図7、図9および図10、図15)である。前記太陽光発電システムの制御方法において、前記電力制御部(図1のMPPT+電力制御部23の電力制御部、図5の電力制御部23b)は、前記太陽光発電システムの制御を、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により行う。
以下、上述した実施の形態の概要に基づいた各実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、各実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
本実施の形態1における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法について、図1〜図4を用いて説明する。
<システム構成>
まず、本実施の形態における太陽光発電システムの構成を図1に示す。図1は、本実施の形態における太陽光発電システムの構成の一例を示すブロック図である。より具体的に、図1では、電力抑制時にもMPPT制御を有効にするパワーコンディショナの構成の一例を示している。
太陽光発電システムは、太陽電池(PV)アレイ1と、このPVアレイ1に接続されたパワーコンディショナ2と、このパワーコンディショナ2に接続された電力系統3とから構成される。
パワーコンディショナ2は、インバータ21と、計測部22と、最大電力点追従部(MPPT)+電力制御部23と、自動電圧調整部(AVR)24と、パルス幅変調信号生成部(PWM)25とから構成される。
インバータ21は、PVアレイ1の動作電圧を設定し、かつPVアレイ1の出力する直流電力を交流に変換するインバータである。
計測部22は、PVアレイ1の出力する電流および電圧を計測する計測部である。
MPPT+電力制御部23は、MPPTの機能部と電力制御部の機能部とを含む。MPPTの機能部は、計測部22により計測されるPVアレイ1の電力(動作電圧および出力電流値より算出)を基にPVアレイ1の動作電圧指令値を算出する最大電力点追従部である。電力制御部の機能部は、電力抑制信号を入力として、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常にMPPTによる電圧指令出力により制御する電力制御部である。より具体的に、電力制御部の機能部は、太陽光発電システムの電力抑制時にもMPPTによって太陽電池アレイの動作電圧を設定する機能、太陽光発電システムの制御電圧を一定に保つ場合にも、MPPTによって太陽電池アレイの動作電圧を設定する機能などを有する。
AVR24は、計測部22より得られるPVアレイ1の動作電圧値と、MPPT+電力制御部23より設定されるPVアレイ1の動作電圧指令値とを比較し、その差分を基に比例積分制御を行う自動電圧調整部である。
PWM25は、AVR24より出力される電流指令値を基にインバータ21のゲート信号を生成するパルス幅変調信号生成部である。
太陽光発電システムにおいて、PVアレイ1で発電される直流電力はパワーコンディショナ2内のインバータ21によって交流に変換され、電力系統3へと逆潮流される。PVアレイ1の出力電流および電圧は計測部22により計測され、MPPT+電力制御部23へは電力値が渡され、AVR24へは電圧値が渡される。MPPT+電力制御部23では、出力した電力指令値に対応した電力計測値を得、それらの値を基に次ステップの電圧指令値を決定する。次ステップの電圧指令値の決定に用いる電圧指令値およびそれに対応する電力計測値は、必ずしも直前のステップの物だけとは限らず、使用するMPPTの方法に応じて決定される。MPPTの方法については、既に多くの提案がなされており、それらの何れの方法を用いてもよい。
<動作フロー>
本実施の形態では山登り法を例に、電力抑制時にもMPPT制御を有効にした状態で電力を抑制する方法を説明する。図1のMPPT+電力制御部23で示すブロックの動作フローを図2に示す。図2は、電力抑制時にも最大電力点追従制御を有効にする最大電力点追従の一例を示すフローチャートである。
まず、ステップS101において、電圧初期値V、電圧更新幅ΔV、向きsign(←+1)を設定する。そして、ステップS102において、初期電圧指令値としてVを出力し、Vにおける電力計測値Pを計測部22より取得する。次に、ステップS103,S104において、VよりΔVだけ大きな電圧Vを電圧指令値として出力し(V←V+sign×ΔV)、Vに対する電力計測値Pを計測部22より取得する。
そして、ステップS105において、PとPの値を比較(P>P?)し、更新する電圧指令値を電圧が増加する方向か減少する方向かのどちらにするかを決定する。Pの方が大きければ(S105−Yes)、次の電圧指示値をVより大きくなるよう、VにΔVを加算する。一方、Pの方が大きければ(S105−No)、Vから電圧を小さくするようΔVだけ減算する。実際の電圧指令値の更新は、ステップS110におけるVの計算において行うが、計算時のΔVの符号をPとPの大小関係に応じて、ステップS106A(sign←+1×sign)若しくはステップS106B(sign←−1×sign)において決定する。
その後、ステップS107において、電力抑制値Plimitを更新する。電力抑制が不要な場合はPlimitにPCSの定格電力を入力しておけばよい。ステップS108において、PとPlimitを比較(Plimit>P?)し、Pの方が小さければ(S108−Yes)、電力抑制不要としてそのままステップS110に進み、電圧指令値と電力計測値の更新を行う(V←V+sign×ΔV、P←P)。一方、PがPlimitを超えている場合(S108−No)、電力抑制が必要であるため、ステップS109において、電圧指令値の探索方向を逆転し(sign←−1×sign)、ステップS110に進む。
ステップS105およびステップS106A若しくはS106Bにおいて、電圧指令値の探索方向は電力が増加する方向に電圧を増減する設定となっているため、ステップS109において、探索方向を逆転することは電力が減少する方向へ電圧指令値を設定することを意味する。
以上によって電圧指令値が更新されたので、図2のステップS104に戻り、新しい電圧指令値に対する電力値の取得を行い、上記のステップを繰り返し行う。
MPPT+電力制御部23より出力された電圧指令値は、図1に示すように、AVR24に入力される。AVR24では、計測部22より得た電圧計測値とMPPT+電力制御部23より得た電圧指令値との差に応じたPI(比例積分)制御を行い、PWM制御信号となる電流指令値をPWM25へ出力する。PWM25は、電流指令値に応じたゲート信号を出力し、インバータ21の通流率を変化させ、PVアレイ1の動作電圧を電圧指令値に設定する。AVR24やPI制御、PWM25、インバータ21によるPVアレイ1の動作電圧制御は一般的な制御方法であり、公知となっている方法により実現可能である。
以上のフローにより、MPPTによる電圧制御を行いながら電力抑制を行うことが可能である。
<PVアレイの電圧−電力特性>
PVアレイの電圧−電力特性を図3に示す。図3は、PVアレイの電圧−電力特性と、電力抑制が課せられた場合の動作点との一例を示す図である。図3において、横軸は電圧、縦軸は電力であり、また、30はPVアレイの電圧−電力特性曲線、31は電力抑制が課された時の動作点の一つ(A点)、32は電力抑制が課された時のもう一つの動作点(B点)を示す。MPPは最大電力点、Vmppは最大電力点に対応する電圧、Pmppは最大電力点に対応する電力、Plimit−1は電力抑制値の一つ、Plimit−2はもう一つの電力抑制値である。
電力抑制が課せられた時点で電圧指令値がVmppよりも小さい場合、図2に示す制御によって動作点はA点31を中心として±ΔV以内に収束する。一方、電力抑制が課された時点で電圧指令値がVmppよりも大きい場合、動作点はB点32を中心として±ΔV以内に収束する。どちらか一方に収束する点を限定したい場合、図2のステップS109でsignの符号を+か−のどちらか一方に限定すればよい。+の場合はB点32に、−の場合はA点31に収束する。B点32に収束させた場合、電流値がA点31より小さいため、配線部での発熱が抑えられる利点がある。
<タイムチャート>
図2のフローに従った制御のタイムチャートを図4に示す。図4は、電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。図4において、横軸は時間、縦軸は電圧指令値と電力とsignであり、また、40は更新後の電力値(図2のP)、41は1ステップ前の電力値(図2のP)を示す。図4では、Plimit−1の位置で電力抑制がかかっているが、Step−AでPlimit−2の位置に電力抑制の値が変化する。Plimit−2は最大電力点であるPmppよりも大きな電力値での抑制であり、事実上抑制が無い状態である。その後、Step−Bにて再度、Plimit−1での電力抑制に変化している(図3参照)。
<実施の形態1の効果>
以上のように、本実施の形態における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法によれば、インバータ21と計測部22と最大電力点追従部+電力制御部23と自動電圧調整部24とパルス幅変調信号生成部25とを有することで、電力抑制時から電力抑制解除の際の電圧制御を最適に行う技術を実現することができる。この結果、電力抑制中に日射変動などによるPVアレイ出力変化が生じた際や、電力抑制状態から通常の運転状態への移行時に、発電電力損失を低く抑えることが可能となる。具体的には、電力抑制時にもMPPT制御を有効にし、電力抑制解除時にもMPPTを継続することができる。電力抑制時にMPPT制御を有効にするには、PVアレイ1の状態を制御する電圧指令値を、従来のように電流制御信号に変換した状態で電力抑制をもたらす電流制御値と比較して置き換えるのではなく、電圧制御値に応じた電力を、抑制すべき電力値と比較して制御値を更新することで実現することができる。
[実施の形態2]
本実施の形態2における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法について、図5〜図8を用いて説明する。以下においては、上記実施の形態1と異なる点を主に説明する。
本実施の形態においては、電力抑制時にもMPPT制御を有効にするパワーコンディショナの別の構成について述べる。図5がパワーコンディショナを含む太陽光発電システムの構成の一例を示すブロック図で、図6および図7が最大電力点追従の一例を示すフローチャート(図5に示す電力制御部およびMPPTの制御フロー)である。図8は、これらのフローに従った電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。
<システム構成>
図5において、パワーコンディショナ2aは、インバータ21と、計測部22と、最大電力点追従部(MPPT)23aと、電力制御部23bと、自動電圧調整部(AVR)24と、パルス幅変調信号生成部(PWM)25とから構成される。図1と異なる点は、MPPT23aと電力制御部23bとが別々のブロック構成となっている。
MPPT23aは、電力制御部23bを通して、計測部22により計測されるPVアレイ1の電力(動作電圧および出力電流値)を基に、PVアレイ1の動作電圧指令値を算出する最大電力点追従部である。
電力制御部23bは、計測部22により計測されるPVアレイ1の電力を基に、MPPT23aより出力される電圧指令値、電力抑制信号を入力として、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により制御する電力制御部である。より具体的に、電力制御部23bは、太陽光発電システムの電力抑制時にもMPPTによって太陽電池アレイの動作電圧を設定する機能、太陽光発電システムの制御電圧を一定に保つ場合にも、MPPTによって太陽電池アレイの動作電圧を設定する機能などを有する。
なお、図5では、電力値は電力制御部23bを通してMPPT23aへ与える構成となっているが、必ずしもこの構成をとる必要はなく、計測部22より直接MPPT23aへ入力する構成となっていてもよい。
<動作フロー>
図6において、まず、ステップS201において、MPPTにより電圧指令値の電圧初期値Vを設定する。また、電圧更新幅ΔV、sign(←+1)、sign(←+1)も設定する。そして、ステップS202において、Vにおける電力計測値Pを計測部22より取得する。次に、ステップS203において、Vより電圧更新幅ΔVだけ大きな電圧Vを電圧指令値として設定する(V←V+sign×sign×ΔV)。
次に、ステップS204の分岐において、電力抑制が課せられているか(電力抑制信号On)判断し、電力抑制が課せられていなければ(S204−No)、ステップS205に進み、MPPTによる電力指令値の設定を行う。電力抑制が課せられない限り、このフローを繰り返して行う。
一方、電力抑制が課せられた場合、ステップS204(Yes)でステップS206へ分岐し、ステップS206〜S211を順に行う。すなわち、ステップS206(VにおけるP(V)(=P)を取得)、ステップS207(Plimitを更新)を行う。さらに、ステップS208(Plimit>P?)、ステップS209(sign←sign、sign←+1×sign)、ステップS210(sign←sign、sign←−1×sign)を行う。そして、ステップS211(V←V+sign×sign×ΔV、P←P)を行う。
このようにして、直前の電圧指令値から電圧更新幅ΔVずつ電圧指令値を単調に増加若しくは減少させ、電力計測値Pが電力抑制値Plimitを下回るまで更新を続ける。これは、PVアレイの電圧−電力特性が図3に示すように上に凸の形状を持つため、電圧指令値を単調に増加若しくは減少させることにより必ず電力が減少することを利用している。
図6のステップS205に示すMPPTによる電圧指令値の決定のフローを示したのが図7である。図7において、ステップS2051(VにおけるPを取得)、ステップS2052(P>P?)、ステップS2053(sign←sign、sign←+1×sign)、ステップS2054(sign←sign、sign←−1×sign)、ステップS2055(V←V+sign×sign×ΔV、P←P)を順に行う。
<タイムチャート>
図6のフローに従った制御のタイムチャートを示したのが図8である。図8において、横軸は時間、縦軸は電圧指令値と電力とsignとsignと電力抑制信号である。図8では、電力抑制信号のON/OFFにより、電力抑制が課せられているか(ON)、課せられていないか(OFF)が決められる。
<実施の形態2の効果>
以上のように、本実施の形態における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法によれば、MPPT23aと電力制御部23bとを別々のブロック構成とすることで、上記実施の形態1と異なる効果として、以下のような効果を得ることができる。例えば、MPPT23aで電力抑制を考慮しなくてもよいため、MPPTアリゴリズムの実装が容易となる利点がある。また、電力抑制信号のON/OFFにより電力抑制処理への分岐を決めるため、電力抑制が不要な場合の処理時間を短くできる。このように、本実施の形態の構成では電力抑制処理を分離しているため、電力抑制処理として、例えば発電電力の抑制ではなく、抑制すべき電力を蓄電池の充電に用いるなど、異なる電力抑制手法を導入することが上記実施の形態1の構成に比べ容易となる利点がある。
[実施の形態3]
本実施の形態3における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法について、図9〜図13を用いて説明する。以下においては、上記実施の形態1および2と異なる点を主に説明する。
本実施の形態では、電力抑制時にもMPPTを有効にする図5の構成を用いた異なる制御例について述べる。制御フローを図9および図10に示す。図6および図7に示す制御フローとほぼ同じであるが、電力抑制信号がONの場合の制御が異なる。図6および図7に示す制御フローでは電圧指令値を更新しながら電力値を計測して電圧指令値を決定するが、図9および図10ではこの過程を、テーブルを利用して置き換える。すなわち、事前に太陽光発電システムの定格発電量に応じた一覧表のルックアップテーブル(LUT)を用意しておく。LUTには太陽光発電システムの最大発電電力に対する電力抑制値の割合に応じて電圧指令値が記載されている。一例を図11および図12に示す。また、タイムチャートを図13に示す。
<動作フロー>
図9および図10は、最大電力点追従の一例を示すフローチャートである。
図9において、まず、ステップS301において、MPPTにより電圧指令値の電圧初期値V、電圧更新幅ΔV、電力差閾値ΔP、sign(←+1)を設定する。そして、ステップS302(VにおけるPを取得)、ステップS303(V←V+sign×ΔV)を行う。
次に、ステップS304の分岐において、電力抑制が課せられているか(電力抑制信号On)判断し、電力抑制が課せられていなければ(S304−No)、ステップS305に進み、MPPTによる電力指令値の設定を行う。電力抑制が課せられない限り、このフローを繰り返して行う。
一方、電力抑制が課せられた場合、ステップS304(Yes)でステップS306へ分岐し、ステップS306(Plimitを更新)、ステップS307(Plimit/Pmppに応じたVLUTをLUTより取得)、ステップS308(V←VLUT)、ステップS309(VにおけるP(V)(=P)を取得)を行う。
次に、ステップS310の分岐において、Plimit−Pが0以上でΔP以下か(ΔP≧Plimit−P≧0?)判断し、0以上でΔP以下の場合(S310−Yes)は、ステップS304に進み、0以上でΔP以下でなくなるまで、このフローを繰り返して行う。
一方、Plimit−Pが0以上でΔP以下でなくなると(S310−No)、ステップS311へ分岐し、ステップS311(P←P、V←V+sign×ΔV)、ステップS312(VにおけるP(V)(=P)を取得)を行う。
次に、ステップS313の分岐において、Pの方がPより大きいか(P>P?)判断し、Pの方が大きければ(S313−Yes)、ステップS314(sign←+1×sign)を行い、Pの方が大きければ(S313−No)、ステップS315(sign←−1×sign)を行う。
次に、ステップS316(P←P、V←V+sign×ΔV)、ステップS317(VにおけるP(V)(=P)を取得)を行う。そして、ステップS318の分岐において、Plimit−Pが0超でΔP未満か(ΔP>Plimit−P>0?)判断し、0超でΔP未満の場合(S318−Yes)は、ステップS304に進み、0超でΔP未満でなくなると(S318−No)、ステップS313に進み、このフローを繰り返して行う。
図9のステップS305に示すMPPTによる電圧指令値の決定のフローチャートを示したのが図10である。図10において、ステップS3051(VにおけるPを取得)、ステップS3052(P>P?)、ステップS3053(sign←+1×sign)、ステップS3054(sign←−1×sign)、ステップS3055(V←V+sign×ΔV、P←P)を順に行う。
<太陽光発電システムの特性とルックアップテーブル>
図11は、最大電力点追従の動作電圧設定方法におけるルックアップテーブルの作成方法の一例を示す図である。図12は、この作成されたルックアップテーブルの一例を示す図である。
図11において、横軸は電圧、縦軸は電力抑制値Plimit/最大発電電力Pmaxあり、また、90はPVアレイの定格に対する電圧−電力特性曲線(特性1)、91は日射が低下した場合のPVアレイの電圧−電力特性曲線(特性2)を示す。
図11で示す特性1(90)に対し、太陽光発電システムの最大発電電力Pmaxを1として、それに対する任意の割合の電力毎に電圧指令値を太陽光発電システムの特性から求めておく。例えば、電力抑制値PlimitがPmaxに対して0.6の場合(Plimit/Pmax=0.6)、電圧指令値はV6L若しくはV6Hである。これを、各Plimit/Pmax毎にルックアップテーブル(LUT)にまとめたものの例が図12である。
一つのPlimitに対して電圧指令値(Vdc−low、Vdc−high)は大小各1つ、合計2つの電圧指令値を取り得るが、どちらの指令値を採用するかは太陽光発電システムの要求に応じて任意に定めればよい。図11の電圧−電力特性は日射や気温、陰などにより変化するが、これらは概ね発電電力が低下する方向に影響する。太陽光発電システムの定格に対する特性からテーブルを作成しておけば、実際の発電電力はLUTから得た電圧指令値に対応する発電電力を下回る。このため、電力抑制は過剰な方向に働き、太陽光発電システムに悪影響を与えることはない。
温度の比較的低い晴れた日など、気象が特定の条件を満たす場合に定格発電量を超えて発電が行われることもあるため、LUTから得た電圧指令値に対応する発電電力がPlimitより大きくなる可能性はある。しかし、図9および図10に示すようにPlimitと対応する電圧指令値を更新し続けるので、必要に応じてPlimitがより小さな値に更新され、必要な電力まで抑制されることになる。また、LUTによる電圧指令値から得られる電力値と、定格発電量から想定される電力値の間に差がある場合も、図9のステップS313〜S318までのフローに示すように電圧指令値を更新する制御によりこの差を解消することができる。
<タイムチャート>
図12に示したLUTを用いて図9および図10のフローに従った制御のタイムチャートを示したのが図13である。図13において、横軸は時間、縦軸は電圧指令値と電力と電力抑制値Plimit/最大発電電力Pmaxとsignと電力抑制信号である。
上述した図9のステップS313〜S318までの様子を示したのが、図13のStep−C近傍である。日射の変動を原因として、図13のPlimit/Pmppのグラフ中に示すように、図11の特性1と特性2がStep−Cで切り替わったとする。Plimit/Pmax=0.6で電力抑制が働いているとするとLUTからの電圧指令値は図11のV6Lとなる。(V6Hでも良いが、図面の分かりやすさからV6Lとする)しかし、実際の動作時の特性が特性2であった場合、同じPlimit/Pmax=0.6の電力抑制状態であっても動作電圧はV9Lより僅かに高圧側に位置する。LUTの示す電圧指令値のままであると、特性2では電力抑制値よりも大幅に低電力となるPlimit/Pmax≒0.4付近で動作することになる。図9のステップS313〜S318のフローにより電圧指令値の更新が行われ、特性2でもPlimit/Pmax=0.6の付近まで動作点が変化する。図13のStep−C以降の電圧指令値および電力の変化がこのプロセスに対応する。
本実施の形態に示したLUTを用いる方法は、テーブルを制御システムに記憶しておく必要があるが、漸次的にVdcの更新を行って電力抑制をする必要がないため、処理が速くなる。図13のStep−A,Bでは電力抑制信号がONとなっているため、LUTによる電圧指令値の変更が働き、それに応じて電力値も急峻に変化している。一方、Step−D付近の電圧指令値の変化は、電力抑制信号がOFFのため、山登り法による変化となり、それに対応して電力の変化も漸次的に変化する。両者を比較するとその変化にかかるステップ数に大きな差があることが明白である。
<実施の形態3の効果>
以上のように、本実施の形態における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法によれば、電力抑制時の電圧設定方法を事前に準備した電力抑制値とこの電力抑制値に対応する電圧指令値との一覧表のルックアップテーブルから選択することで、上記実施の形態1および2と異なる効果として、以下のような効果を得ることができる。例えば、ルックアップテーブルを用いる方法は、テーブルを制御システムに記憶しておくことで、漸次的に電圧指令値の更新を行って電力抑制をする必要がないため、処理が速いという利点がある。
[実施の形態4]
本実施の形態4における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法について、図14を用いて説明する。以下においては、上記実施の形態1〜3と異なる点を主に説明する。
本実施の形態では、電力抑制時にもMPPTを有効にする図5の構成を用いた異なる制御例として、電力抑制解除後、PVアレイの動作する電圧指令値を算出するにあたり、太陽光発電システムの動作下限値から決まる電圧閾値と電圧計測値との大小関係に応じてMPPTでの電圧指令値算出の仕方を変える方法について述べる。この方法を図14に示す。
<太陽光発電システムの電圧−電力特性>
図14は、太陽光発電システムの最低動作電圧から決まる閾値を用いた電力抑制解除時の動作電圧設定方法の一例を示す図である。図14では、太陽光発電システムの電圧−電力特性曲線を示している。特性1がシステムの定格出力に対応する特性で、特性2〜4は低日射の場合など、特性1に比べて出力が低下している場合の特性である。電圧Vminは太陽光発電システムの最低動作電圧であり、これより低い電圧しか出力されない場合、システムは待機、もしくは停止状態となる。従って、Vminが最大電力点(MPP)の電圧となる特性(特性4)よりも低出力の場合、MPPT制御を行う必要性はない。経験的に、開放電圧Vocと最大電力点電圧Vpmaxの比Vpmax/Vocは0.8程度になることが知られているが、この関係を用いると特性4の開放電圧Voc4は、
oc4≒Vmin/0.8
となる。
この電圧を閾値にして、電力抑制がONの状態からOFFに変わった際の動作電圧(電圧計測値)と閾値との大小関係によりMPPTによる電圧指令値算出方法を変更する。例えば、山登り法によりMPPを探索するのであれば、閾値を境に探索幅を変え、二分探索法を用いる場合では閾値を境に探索幅の初期値を変える。以下、二分探索を例にして閾値を境にした探索方法の切り替えについて説明する。
図14の特性1にPlimitの位置で電力抑制がかかっている状態では、MPPTによる動作点はA1とB1を結ぶ直線状の何れかとなる。動作点がA1の時、日射変動などにより特性1が特性2へと変化したとすると動作点はA2に移るが、電力抑制が外れるため、MPPTは最大電力点の探索を開始する。二分探索法では探索範囲を決める2点を定め、その範囲を二分し、その範囲の代表点を比較して探索を行う。従って、まず範囲を決める2点を指定しなければならない。
A2点のように動作電圧が範囲1に属する場合、その2点の初期値は一方をA2点の動作電圧V、もう一方をVと閾値電圧の2点の内部から選択すればよい。例えば山登り法の電圧探索幅をΔVとすれば、VとVoc4との差に応じて、ΔV×n(n=1、2、3、4、…)からVoc4を超えないもう一点を決める。これにより探索範囲が限定され、過大な電圧を指定する恐れがなくなる。例えば、電圧抑制のかかった状態で特性1から特性3に遷移した場合、Voc4より大きな電圧を探索幅の一端に指定し、発電電力が0の電圧指令値を指定してしまう恐れもある。Voc4より低電圧であればこうした恐れはない。
一方、動作点がB1からB2に遷移した場合、二分探索をVとVoc4の間、すなわち範囲2に限定し、探索幅を範囲1に比べて大きく取ることができる。探索幅の初期値は一端をVoc4とし、もう一端をVoc4+ΔV×n(n=1、2、3、4、…)の中からVを超えない最大のものを選ぶ。特性2のA2点の場合のように、二分探索だけでは必ずしもMPPへは到達しない場合があるが、その場合は二分探索後に山登り法を用いればよい。
このように閾値を設け、MPPTの探索方法を変えることで効率よく探索することができ、また、不適当な電圧指令値を探索する恐れも低くなる。さらに、この電圧閾値は太陽光発電システムの最小電圧から妥当性をもって一意に決めることができる。
上記の説明では温度の影響を考えなかったが、実際には温度の影響を考慮する必要がある。システムのモジュール直列数をN、モジュールを構成するセル数をN、モジュール動作温度と25℃との温度差をΔT、電圧の温度依存性を示す温度係数をβ、電圧変動量をΔVとすると、
ΔV=β×ΔT×N×N
oc4=Voc4(25℃)−ΔV
となる。
ここで、Vmin=350V、βを2mV/℃、気温25℃の時のモジュール動作温度をJIS C8907:2005に則り気温+18.4℃=43.4℃、N=16、N=60とすると、
oc4(25℃)=350/0.8=437.5
ΔV=2×10−3×18.4×16×60=35.3
oc4=437.5−35.3≒402(V)
となる。
<実施の形態4の効果>
以上のように、本実施の形態における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法によれば、複数の電圧指令値設定方法を切り替える電圧閾値を、太陽光発電システムの最小起動電圧値から決定し、この電圧閾値を境に二分探索法の探索幅初期値を決定することで、上記実施の形態1〜3と異なる効果として、以下のような効果を得ることができる。例えば、電圧閾値を設けてMPPTの探索方法を変えることで、効率よく電圧指令値を探索することができ、また、不適当な電圧指令値を探索する恐れも低くできる利点がある。
[実施の形態5]
本実施の形態5における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法について、図15〜図17を用いて説明する。以下においては、上記実施の形態1〜4と異なる点を主に説明する。
本実施の形態では、低日射の際の制御について述べる。日の出や日の入りなど、日射量が少ない場合、パワーコンディショナはPVアレイの動作電圧をMPPTで設定するのではなく、一定電圧に固定する制御を行う。従って、この一定電圧制御を行う部分をMPPTで電圧指令値として出力する方式とすれば、パワーコンディショナ起動中は全てPVアレイの動作電圧をMPPTにより制御することができる。このような制御は、例えば図1の構成を用い、図15に示すフローにより実現できる。低日射の例として日の出の場合を考えてみる。電圧−電力特性を図16、タイムチャートを図17に示す。
<低日射の際の制御>
図15は、低日射時における一定電圧動作の際にも最大電力点追従制御の一環として定電圧の指令値を出力する制御の一例を示すフローチャートである。図16は、低日射時における一定電圧制御の説明のための太陽光発電システムにおける電圧−電力関係の一例を示す図である。図17は、電力抑制時の最大電力点追従制御の一例を示すタイムチャートである。
図15において、ステップS401,S402で初期値を設定(最低電圧Vmin、一定動作電圧Vdc_const’、最低電力Pmin、電圧初期値V、電圧更新幅ΔV、sign←+1、P=Pmin)した後、ステップS403で開放電圧VOCを計測する。日の出直後の日射が弱い場合、図16の特性1のように開放電圧Vocがシステムの最低動作電圧Vminより低い場合、ステップS403およびS404(VOC>Vmin?)を繰り返し、電圧が上昇するまで待機する。
図16の特性2に示すようにVocがVminに達するとステップS405に進み、太陽光発電システムは定められた一定電圧Vdc_constにて発電を開始する。特別な事情がない限り、Vdc_const=Vminとすればよい。Vdc_constでの一定電圧動作の際も図15、図17に示すようにMPPTの電圧指令値として動作電圧を出力することが肝要である。
その後、日射の増加と共に発電量が増え、ステップS406で取得した発電電力P(Vdc)がある閾値Pminを超えると(ステップS407)、特性4、5に示すように最大電力点はVminより高電圧側に位置することになるので、一定電圧制御か山登り法などの最大電力点探索に基づいた電圧指令値設定方法に移行する(ステップS408〜S417)。閾値となる電力Pminは、電圧がVminの時に発電電力が最大となるような特性の最大電力である。図16では特性3の最大電力点MPP3の電力値(=Pmin)が閾値となる。
MPPTによる最大電力点動作を行っている際にも、ステップS410に示すように電圧指令値に対する発電量Pを電力の閾値Pminと比較することにより、発電電力の低下の検出を行う。日没時のように日射量が低下すると、発電電力が低下し、Pminを下回る。その際、制御は図15のステップS410でBに分岐(No)し、ステップS403に戻る。その後は、既に説明したアルゴリズムに従い、ある範囲の日射量では一定電圧動作を行う。さらに日射量が低下した場合は発電を停止し、開放電圧の監視状態に入る。
上記のように低日射時における一定電圧動作の際にも電圧値を指令値として出力し制御することができる。重要なことは、一定電圧値を指令値としてAVRに入力し、その値がMPPT制御と同じ制御経路を辿ってインバータの制御信号へ変換され、PVアレイの動作電圧を制御していることである。これにより、電力抑制時に加え、日の出、日の入り時を代表とした低日射時の一定電圧動作についても、MPPTからの指令値を基にPVアレイの電圧を制御できる。すなわち、日の出から日の入りまで一貫してMPPTによる電圧制御が可能となる。
<実施の形態5の効果>
以上のように、本実施の形態における太陽光発電システムの制御システムおよび制御方法によれば、日射量が少ない場合の一定電圧制御を行う部分をMPPTで電圧指令値として出力する方式とすることで、上記実施の形態1〜4と異なる効果として、以下のような効果を得ることができる。例えば、低日射時における一定電圧動作の際にも、電圧値を指令値として出力し制御することができる。この結果、日の出から日の入りまで一貫してMPPTによる電圧制御が可能となる利点がある。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態1〜5に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、上記した実施の形態1〜5は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。さらに、各実施の形態を組み合わせる形態も、本発明の範囲として変更可能である。
1…太陽電池(PV)アレイ、2,2a…パワーコンディショナ、3…電力系統、
21…インバータ、22…計測部、23…最大電力点追従部(MPPT)+電力制御部、23a…最大電力点追従部(MPPT)、23b…電力制御部、24…自動電圧調整部(AVR)、25…パルス幅変調信号生成部(PWM)、
30…太陽電池アレイの電圧−電力特性曲線、31…電力抑制が課された時の動作点の一つ、32…電力抑制が課された時のもう一つの動作点、
40…更新後の電力値、41…1ステップ前の電力値、
90…太陽電池アレイの定格に対する電圧−電力特性曲線、91…日射が低下した場合の太陽電池アレイの電圧−電力特性曲線。

Claims (15)

  1. 太陽電池アレイの動作電圧を設定し、かつ前記太陽電池アレイの出力する直流電力を交流に変換するインバータと、
    前記太陽電池アレイの出力する電流および電圧を計測する計測部と、
    前記計測部により計測される前記太陽電池アレイの動作電圧および出力電流値を基に前記太陽電池アレイの動作電圧指令値を算出する最大電力点追従部と、
    前記計測部より得られる前記太陽電池アレイの動作電圧値と、前記最大電力点追従部より設定される前記太陽電池アレイの動作電圧指令値とを比較し、その差分を基に比例積分制御を行う自動電圧調整部と、
    前記自動電圧調整部より出力される電流指令値を基に前記インバータのゲート信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、
    日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により制御する電力制御部と、
    を有し、
    前記電力制御部は、太陽光発電システムの電力抑制時の前記太陽電池アレイの動作電圧設定方法として、前記最大電力点追従部による電圧設定方法と、電力抑制時の電圧設定方法とを有する、太陽光発電システムの制御システム。
  2. 請求項1記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時にも前記最大電力点追従部によって前記太陽電池アレイの動作電圧を設定する、太陽光発電システムの制御システム。
  3. 請求項2記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの制御電圧を一定に保つ場合にも、前記最大電力点追従部によって前記太陽電池アレイの動作電圧を設定する、太陽光発電システムの制御システム。
  4. 請求項2記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記太陽光発電システムの動作下限電圧が電圧閾値であり、前記動作下限電圧が最大電力点の電圧となるような動作点の電力値が電力閾値である2つの閾値を持ち、
    前記太陽光発電システムの開放電圧が前記電圧閾値以下では、前記最大電力点追従部は、前記動作電圧指令値として0Vを出力し、
    前記太陽光発電システムの開放電圧が前記電圧閾値以上かつ前記太陽光発電システムの発電電力が前記電力閾値以下である場合には、前記最大電力点追従部は、前記動作電圧指令値として所定の一定値を出力し、
    前記太陽光発電システムの発電電力が前記電力閾値以上である場合に、最大電力点追従制御により前記動作電圧指令値を決定して出力する、太陽光発電システムの制御システム。
  5. 請求項2記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時の前記太陽電池アレイの動作電圧設定方法において、前記最大電力点追従部による電圧設定方法と、前記電力抑制時の電圧設定方法とを有し、前記電力抑制時の電圧設定方法を電力抑制値と電力計測値との比較に基づいて決定する、太陽光発電システムの制御システム。
  6. 請求項2記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時の前記太陽電池アレイの動作電圧設定方法において、前記最大電力点追従部による電圧設定方法と、前記電力抑制時の電圧設定方法とを有し、前記電力抑制時の電圧設定方法を事前に準備した電力抑制値と前記電力抑制値に対応する電圧指令値との一覧表から選択する、太陽光発電システムの制御システム。
  7. 請求項2記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの制御において、電力抑制解除時の電圧指令値設定方法を複数有し、前記複数の電圧指令値設定方法を切り替える電圧閾値を、前記太陽光発電システムの最小起動電圧値から決定する、太陽光発電システムの制御システム。
  8. 請求項7記載の太陽光発電システムの制御システムにおいて、
    前記複数の電圧指令値設定方法は、二分探索法および山登り法を含み、
    前記二分探索法は、前記太陽光発電システムの最小起動電圧から決まる電圧閾値を境に前記二分探索法の探索幅初期値を決定する、太陽光発電システムの制御システム。
  9. 太陽電池アレイの動作電圧を設定し、かつ前記太陽電池アレイの出力する直流電力を交流に変換するインバータと、
    前記太陽電池アレイの出力する電流および電圧を計測する計測部と、
    前記計測部により計測される前記太陽電池アレイの動作電圧および出力電流値を基に前記太陽電池アレイの動作電圧指令値を算出する最大電力点追従部と、
    前記計測部より得られる前記太陽電池アレイの動作電圧値と、前記最大電力点追従部より設定される前記太陽電池アレイの動作電圧指令値とを比較し、その差分を基に比例積分制御を行う自動電圧調整部と、
    前記自動電圧調整部より出力される電流指令値を基に前記インバータのゲート信号を生成するパルス幅変調信号生成部と、
    電力制御部と、
    を有する、太陽光発電システムの制御方法であって、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの制御を、日の出から日の入りまで、低日射の場合も含めて常に最大電力点追従による電圧指令出力により行い、
    さらに、前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時の前記太陽電池アレイの動作電圧設定方法として、前記最大電力点追従部による電圧設定方法と、電力抑制時の電圧設定方法とを有する、太陽光発電システムの制御方法。
  10. 請求項9記載の太陽光発電システムの制御方法において、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時にも前記最大電力点追従部によって前記太陽電池アレイの動作電圧を設定する、太陽光発電システムの制御方法。
  11. 請求項10記載の太陽光発電システムの制御方法において、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの制御電圧を一定に保つ場合にも、前記最大電力点追従部によって前記太陽電池アレイの動作電圧を設定する、太陽光発電システムの制御方法。
  12. 請求項10記載の太陽光発電システムの制御方法において、
    前記太陽光発電システムの動作下限電圧が電圧閾値であり、前記動作下限電圧が最大電力点の電圧となるような動作点の電力値が電力閾値である2つの閾値を持ち、
    前記太陽光発電システムの開放電圧が前記電圧閾値以下では、前記最大電力点追従部は、前記動作電圧指令値として0Vを出力し、
    前記太陽光発電システムの開放電圧が前記電圧閾値以上かつ前記太陽光発電システムの発電電力が前記電力閾値以下である場合には、前記最大電力点追従部は、前記動作電圧指令値として所定の一定値を出力し、
    前記太陽光発電システムの発電電力が前記電力閾値以上である場合に、最大電力点追従制御により前記動作電圧指令値を決定して出力する、太陽光発電システムの制御方法。
  13. 請求項10記載の太陽光発電システムの制御方法において、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時の前記太陽電池アレイの動作電圧設定方法において、前記最大電力点追従部による電圧設定方法と、前記電力抑制時の電圧設定方法とを有し、前記電力抑制時の電圧設定方法を電力抑制値と電力計測値との比較に基づいて決定する、太陽光発電システムの制御方法。
  14. 請求項10記載の太陽光発電システムの制御方法において、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの電力抑制時の前記太陽電池アレイの動作電圧設定方法において、前記最大電力点追従部による電圧設定方法と、前記電力抑制時の電圧設定方法とを有し、前記電力抑制時の電圧設定方法を事前に準備した電力抑制値と前記電力抑制値に対応する電圧指令値との一覧表から選択する、太陽光発電システムの制御方法。
  15. 請求項10記載の太陽光発電システムの制御方法において、
    前記電力制御部は、前記太陽光発電システムの制御において、電力抑制解除時の電圧指令値設定方法を複数有し、前記複数の電圧指令値設定方法を切り替える電圧閾値を、前記太陽光発電システムの最小起動電圧値から決定する、太陽光発電システムの制御方法。
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