JP6551143B2 - パワーコンディショナ及び太陽光発電システム - Google Patents

パワーコンディショナ及び太陽光発電システム Download PDF

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Description

本発明は、太陽電池からの出力電圧を昇圧するとともに直流電力を交流電力に変換し、商用電源と連系運転する電力系統又は負荷に供給するパワーコンディショナ及び太陽光発電システムに関する。
太陽電池の発電量は、刻一刻と変化する日射量や気温に応じて変化する。そして、太陽電池には所定の電流−電圧特性(IV特性とも呼ばれる)があるため、発電効率が最も良くなる場合の太陽電池の出力電流および出力電圧は、日射量や気温に応じて刻一刻と変化する。このため、太陽光発電システムでは、太陽電池から最大限の電力が出力されるよう、MPPT(Maximum Power Point Tracking)制御と呼ばれる処理が行われている。MPPT制御とは、太陽電池から出力される電力が最大になる太陽電池の出力電圧を探索し、太陽電池がその出力電圧となるように調整するものである。
MPPT制御には各種の手法があるが、その一種に、例えば、「山登り法」と呼ばれる方式がある。山登り法とは、太陽電池の出力電流を監視しながら出力電圧を僅かに増減させて、出力電流と出力電圧の積である出力電力が最も高くなる場合の出力電圧を探索するというものである(例えば、特許文献1を参照)。
特開2011−170835号公報
太陽光発電システムは、通常、電力系統に接続される。そして、太陽光発電システムから電力系統へ送電可能な最大電力は、当該システムの設置者と電力会社との間の契約で取り決められた範囲内に制限される。よって、日射量の不足等により発電量が多少減っても最大限の売電収入が得られるよう、太陽光発電システムには、契約上送電可能な最大電力を上回る発電能力の太陽電池が設けられる。そして、契約で取り決められた範囲を超える電力が電力系統へ送電されないよう、太陽電池と電力系統との間に、太陽電池の発電能力を下回る容量のパワーコンディショナが設けられる。このため、パワーコンディショナは、自身の容量を超える量の電力が太陽電池から出力されると、太陽電池の出力電圧を増加させて発電効率を意図的に下げ、太陽電池の出力電力を抑制する。
ところで、太陽光発電システムには、上述したような山登り法によるMPPT制御が行われているものがある。よって、山登り法によるMPPT制御が行われる太陽光発電システムにおいて、パワーコンディショナの容量を超える量の電力が太陽電池から出力されると、パワーコンディショナは、太陽電池の出力電圧を増加させて太陽電池の出力電力を抑制する処理を行う。そして、太陽電池の出力電力がパワーコンディショナの容量の範囲内に収まると、当該パワーコンディショナは、太陽電池の出力電力を抑制する処理を中止して、山登り法によるMPPT制御を再開し、太陽電池の出力電圧を増減させて太陽電池の出力電力が最大になる出力電圧の探索が行われる。山登り法によるMPPT制御によって太陽電池の出力電圧が減少すると、パワーコンディショナの容量を超える量の電力が太陽電池から再び出力され、結果的に太陽電池の出力電力を抑制する処理が再度行われることになる。太陽電池の発電能力を下回る容量のパワーコンディショナを設けた太陽光発電システムにおいて、山登り法によるMPPT制御が行われると、パワーコンディショナの容
量の上限(以下、「抑制値」という)付近でこのような太陽電池の出力電力の増減が繰り返される。パワーコンディショナの抑制値付近でこのような太陽電池の出力電力の増減が繰り返されると、出力電力の増減が繰り返されている間の太陽電池の出力電力の平均値は、抑制値より低い値となる。換言すると、太陽電池ではパワーコンディショナの容量を超える電力を発電できるにも関わらず、パワーコンディショナの容量の上限に達しない状態が継続され、太陽光発電システムの設置者は、売電収入の一部を逸失する。
そこで、本願は、太陽電池の発電能力を下回る容量のパワーコンディショナを設けた太陽光発電システムにおいて、山登り法によるMPPT制御で生ずる発電効率の低下を抑制する技術を開示する。
上記課題を解決するため、本発明では、複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する出力電圧の値を探索する際、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、互いに異なるタイミングで各太陽電池モジュールの基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御することにした。
より詳しくは、パワーコンディショナは、複数の太陽電池モジュールに各々対応する複数のDC/DCコンバータを有する電力処理部と、電力処理部を制御する制御部と、を備え、制御部は、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、複数の太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御して、複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する出力電圧の値を各々探索し、各基準電圧を探索した値に修正する基準電圧修正機能と、総電力が電力処理部の容量の上限にある場合は、太陽電池モジュールの出力電圧が保持または上昇するように複数のDC/DCコンバータを各々制御し、総電力を制限する電力制限機能と、を有し、基準電圧修正機能は、少なくとも総電力が電力処理部の容量の上限にある場合は、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、互いに異なるタイミングで各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御する。
上記パワーコンディショナであれば、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、互いに異なるタイミングで各基準電圧を挟んで増減するので、山登り法によるMPPT制御において変動する太陽電池モジュール全体の総電力の変動幅が、互いに同じタイミングで各基準電圧を挟んで増減する場合よりも抑制される。山登り法によるMPPT制御において変動する太陽電池モジュール全体の総電力の変動幅が小さくなると、太陽電池モジュールの総電力が電力処理部の容量の上限に達した場合に、変動する総電力の平均が電力処理部の容量の上限により近接する。変動する総電力の平均が電力処理部の容量の上限により近接すると、太陽電池モジュールの総電力が電力処理部の容量の上限に達した場合における発電効率の低下が抑制される。
なお、基準電圧修正機能は、総電力が電力処理部の容量の上限にある場合は、各基準電圧の値の修正を停止するものであってもよい。総電力が電力処理部の容量の上限にある場合に基準電圧の値の修正が停止されれば、DC/DCコンバータの昇降比の調整による太陽電池モジュールの総電力の上昇が止まるため、太陽電池モジュールの総電力を電力処理部の容量の上限で保つことができる。
また、基準電圧修正機能は、DC/DCコンバータの個数によって定まる位相差に従った互いに異なるタイミングで各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御して、総電力が増大する出力電圧の値を探索し、各基準電圧を探索した値に修正するものであってもよい。各太陽電池モジュールの出力電圧が、DC/DCコンバ
ータの個数によって定まる位相差に従った互いに異なるタイミングで昇降圧されれば、山登り法によるMPPT制御において変動する太陽電池モジュール全体の総電力の変動幅が可及的に抑制できる。
また、本発明は、複数の太陽電池モジュールに各々対応する複数のDC/DCコンバータを有する電力処理部と、電力処理部を制御する制御部と、を備え、制御部は、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、複数の太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御して、複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する出力電圧の値を各々探索し、各基準電圧を探索した値に修正する基準電圧修正機能と、総電力が電力処理部の容量の上限にある場合は、複数の太陽電池モジュールのうち一部の太陽電池モジュールの出力電圧が上昇するように、一部の太陽電池モジュールに対応する所定のDC/DCコンバータを制御し、総電力を制限する電力制限機能と、を有するパワーコンディショナであってもよい。
上記パワーコンディショナであれば、少なくとも太陽電池モジュールの総電力が電力処理部の容量の上限に達した場合に、山登り法によるMPPT制御において変動する太陽電池モジュール全体の総電力の変動幅が、全ての太陽電池モジュールの出力電圧が互いに同じタイミングで基準電圧を挟んで増減する場合よりも抑制される。よって、太陽電池モジュールの総電力が電力処理部の容量の上限に達した場合に、変動する総電力の平均が電力処理部の容量の上限により近接する。変動する総電力の平均が電力処理部の容量の上限により近接すると、太陽電池モジュールの総電力が電力処理部の容量の上限に達した場合における発電効率の低下が抑制される。
また、基準電圧修正機能は、各太陽電池モジュールの出力電圧が互いに同じタイミングで各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御して、複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する出力電圧の値を各々探索し、各基準電圧を探索した値に修正するものであってもよい。各太陽電池モジュールの出力電圧が互いに同じタイミングで昇降圧されれば、山登り法によるMPPT制御を簡素化できる。
また、本発明は、パワーコンディショナであって、複数の太陽電池モジュールに各々対応する複数のDC/DCコンバータを有する電力処理部と、電力処理部を制御する制御部と、を備え、制御部は、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、複数の太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御して、複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する出力電圧の値を各々探索し、各基準電圧を探索した値に修正する基準電圧修正機能と、総電力が電力処理部の容量の上限にある場合は、複数の太陽電池モジュールのうち一部の太陽電池モジュールの出力電圧が上昇するように、一部の太陽電池モジュールに対応する所定のDC/DCコンバータを制御し、総電力を制限する電力制限機能と、を有し、基準電圧修正機能は、総電力が電力処理部の容量の上限にない場合は、複数のDC/DCコンバータが各々調整する各太陽電池モジュールの出力電圧が、互いに異なるタイミングで各基準電圧を挟んで増減するように複数のDC/DCコンバータを各々制御するものであってもよい。
上記のパワーコンディショナであれば、複数の太陽電池モジュールの総電力が電力処理部の容量の上限に達する前の段階において、各太陽電池モジュールの出力電圧が互いに異なるタイミングで基準電圧を挟んで増減されるので、総電力が電力処理部の容量の上限に達するまでのタイミングを遅らせることができる。
また、本発明は、太陽光発電システムとしての側面から捉えることもできる。例えば、
本発明は、上記何れかのパワーコンディショナと、複数の太陽電池モジュールと、を備える太陽光発電システムであってもよい。
本発明によれば、太陽電池の発電能力を下回る容量のパワーコンディショナを設けた太陽光発電システムにおいて、山登り法によるMPPT制御で生ずる発電効率の低下を抑制することができる。
図1は、実施例1における太陽光発電システムの概略構成を示す。 図2は、各太陽電池モジュールの電力−電圧特性(P−V特性)を表したグラフの一例である。 図3は、山登り法によるMPPT制御をイメージした図である。 図4は、電力制限部が実現する制御内容を示したフローチャートである。 図5は、基準電圧修正部が実現する制御内容を示したフローチャートである。 図6は、制御装置が制御を行うと観測される太陽光発電システムの各プロセス値の挙動の一例を示した図である。 図7は、基準電圧修正部が、出力電圧が互いに異なるタイミングで昇降圧を行わず、出力電圧を同じタイミングで昇圧および降圧すると仮定した場合に観測される太陽光発電システムの各プロセス値の挙動の一例を示した図である。 図8は、第1変形例の太陽光発電システムにおいて観測される各プロセス値の挙動の一例を示した図である。 図9は、第2変形例の太陽光発電システムにおいて観測される各プロセス値の挙動の一例を示した図である。 図10は、第2実施例において、基準電圧修正部が実現する制御内容を示したフローチャートである。 図11は、実施例2の制御装置が制御を行うと観測される太陽光発電システムの各プロセス値の挙動の一例を示した図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。
<実施例1>
図1は、実施例1における太陽光発電システム1の概略構成を示す。太陽光発電システム1には複数の太陽電池モジュール2A,2B,2Cとパワーコンディショナ3が設けられている。実際のシステムにおいては、各太陽電池モジュール2A,2B,2Cが複数個直列に繋がった太陽電池ストリング(不図示)がさらに並列に複数連結されることで太陽電池アレイ(不図示)が構成されている。各太陽電池モジュール2A,2B,2Cは、パワーコンディショナ3に備わっているDC/DCコンバータ4A,4B,4Cに各々接続されており、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの出力がDC/DCコンバータ4A,4B,4Cに入力される。DC/DCコンバータ4A,4B,4Cによって変圧された太陽電池モジュール2A,2B,2Cの直流電力は、パワーコンディショナ3に備わっているDC/ACインバータ5に入力される。DC/ACインバータ5は、系統電源10に接続されている。
パワーコンディショナ3は、各太陽電池モジュール2A,2B,2Cの出力電圧をDC/DCコンバータ4A,4B,4Cで昇圧し、DC/DCコンバータ4A,4B,4Cによって昇圧された太陽電池モジュール2A,2B,2Cの直流電力をDC/ACインバータ5で交流電力に変換する。パワーコンディショナ3で生成された交流電力は、系統電源
10に給電され、太陽光発電システム1が設置されている宅内(構内)で消費され或いは電力系統へ売電される。
パワーコンディショナ3には、DC/DCコンバータ4A,4B,4CやDC/ACインバータ5を制御する制御装置6が備わっている。制御装置6は、CPU(Central Processing Unit)やメモリを内蔵する電子機器であり、メモリに保存されているコンピュー
タプログラムをCPUが実行して、太陽光発電システム1の各部にあるセンサ類の情報を基にした各種演算処理を行い、DC/DCコンバータ4A,4B,4CやDC/ACインバータ5へ制御信号を出力する。制御装置6は、メモリに保存されているコンピュータプログラムをCPUが実行すると、少なくとも電力制限部7と基準電圧修正部8という2つの機能部を実現する。
電力制限部7は、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力(以下、「総電力PT」という)が、パワーコンディショナ3が処理できる容量の上限を超えないように、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの発電量を抑制する機能部である。図2は、各太陽電池モジュール2A,2B,2Cの電力−電圧特性(P−V特性)を表したグラフの一例である。太陽電池モジュール2A,2B,2Cの発電効率は、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの出力電圧(以下、「出力電圧VM」といい、特に太陽電池モジュール2Aの出力電圧をいう場合は「出力電圧VMA」といい、太陽電池モジュール2Bの出力電圧をいう場合は「出力電圧VMB」、太陽電池モジュール2Cの出力電圧をいう場合は「出力電圧VMC」という。)と出力電流とのバランスに応じて増減するため、太陽電池モジュール2A,2B,2Cが発電する総電力PTと出力電圧VMとの関係をグラフで表すと、図2に示すように、ある出力電圧において電力がピークとなる山形のカーブを描く。出力電圧VMは、DC/DCコンバータ4A,4B,4Cにおける電圧の昇降比を調整することで制御可能なため、電力制限部7は、3つのDC/DCコンバータ4A,4B,4Cのうち少なくとも何れかのDC/DCコンバータの昇降比を調整することで、当該DC/DCコンバータに対応する太陽電池モジュールの発電効率を低下させ、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTを抑制することができる。
基準電圧修正部8は、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTが増大する出力電圧VMの値を探索し、DC/DCコンバータ4A,4B,4Cが制御する太陽電池モジュール2A,2B,2Cの出力電圧VMの制御目標値として設定される基準電圧(以下、「基準電圧VR」という)を探索した値に修正する機能部である。なお、説明の便宜上、以下においては各太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を一律に基準電圧VRというが、各太陽電池モジュールには基準電圧VRが各々独立して設定されているものとする。基準電圧修正部8は、いわゆる山登り法と呼ばれる手法でMPPT制御を行う機能部であり、出力電圧VMが基準電圧VRを僅かに上回ったり下回ったりすることを繰り返すようにDC/DCコンバータ4A,4B,4Cの昇降比を意図的に変動させて、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTが増大する方の出力電圧VMの値を探索する。図3は、山登り法によるMPPT制御をイメージした図である。例えば、出力電圧VMが基準電圧VRを僅かに上回った場合の総電力PTが、出力電圧VMが基準電圧VRに一致する場合の総電力PTよりも大きければ、基準電圧VRは僅かに高い値へ修正される。また、例えば、出力電圧VMが基準電圧VRを僅かに下回った場合の総電力PTが、出力電圧VMが基準電圧VRに一致する場合の総電力PTよりも大きければ、基準電圧VRは僅かに低い値へ修正される。基準電圧修正部8による基準電圧VRの修正が継続されれば、出力電圧VMは、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの発電効率が最も高くなる値に調整され続けることになる。
以下、制御装置6において実行される制御の内容を説明する。
図4は、電力制限部7が実現する制御内容を示したフローチャートである。電力制限部7は、図4に示すように、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTを取得する(S101)。電力制限部7は、ステップS101の処理を実行した後、取得した総電力PTがパワーコンディショナ3の容量の上限である抑制開始電力量(以下、「抑制開始電力PJ」という)以上であるか否かを判定する(S102)。抑制開始電力PJは、パワーコンディショナ3が過熱等により損傷するのを防ぐために、DC/DCコンバータ4A,4B,4CやDC/ACインバータ5の容量に応じてパワーコンディショナ3の出荷時に予め設定された値である。電力制限部7は、ステップS102の処理で肯定判定を行った場合、基準電圧修正部8に対し、抑制モードを開始する旨の通知を行う(S103)。一方、電力制限部7は、ステップS102の処理で否定判定を行った場合、取得した総電力PTが、抑制モードを解除すべき電力である抑制解除電力(以下、「抑制解除電力PK」という)以下であるか否かを判定する(S104)。抑制解除電力PKは、抑制モードの開始と終了が連続して繰り返されるのを防ぐために、抑制開始電力PJよりも僅かに小さい値に設定されており、パワーコンディショナ3の出荷時に予め設定された値である。電力制限部7は、ステップS104の処理で肯定判定を行った場合、基準電圧修正部8に対し、抑制モードを停止する旨の通知を行う(S105)。電力制限部7は、ステップS103の処理を終えるか、ステップS104の処理で否定判定を行うか、或いは、ステップS105の処理を終えると、再びステップS101以降の処理を実行する。
図5は、基準電圧修正部8が実現する制御内容を示したフローチャートである。基準電圧修正部8は、DC/DCコンバータ4A,4B,4Cの昇降比を調整し、出力電圧VMAと出力電圧VMBと出力電圧VMCが、互いに異なるタイミングで、基準電圧VRに対して既定の電位差(以下、「電位差ΔV」という)を加算した値となったり、基準電圧VRから電位差ΔVだけ減算した値となったりするように昇降圧を行う(S201)。電位差ΔVとは、MPPT制御の一種である山登り法において行われる電圧変動の変動幅であり、DC/DCコンバータ4A,4B,4Cや太陽電池モジュール2A,2B,2Cの性能等に応じて、パワーコンディショナ3の工場出荷時に適宜設定された既定の電位差である。そして、基準電圧修正部8は、太陽電池モジュール2Aの出力電圧VMAが基準電圧VRに電位差ΔVを加算した値となっている時の太陽電池モジュール2Aの電力PTiAと、太陽電池モジュール2Aの出力電圧VMAが基準電圧VRから電位差ΔVを減算した値となっている時の太陽電池モジュール2Aの電力PTdAとを取得する(S202)。次に、基準電圧修正部8は、電力PTiAが電力PTdAより大きいか否かを判定する(S203)。基準電圧修正部8は、ステップS203で肯定判定を行った場合、電力制限部7が抑制モードにあるか否かの確認処理(S204)を行い、ステップS204で否定判定を下した場合には、基準電圧VRが電位差ΔVを加算した値となるように基準電圧VRの値を修正する(S205)。そして、基準電圧修正部8は、ステップS205の処理を実行した後、ステップS201以降の処理を再び実行する。一方、基準電圧修正部8は、ステップS203の処理で否定判定を行った場合、電力PTiAが総電力PTdAより小さいか否かを判定する(S206)。基準電圧修正部8は、ステップS206で肯定判定を行った場合、電力制限部7が抑制モードにあるか否かの確認処理(S207)を行い、ステップS207で否定判定を下した場合には、基準電圧VRが電位差ΔVを減算した値となるように基準電圧VRの値を修正する(S208)。そして、基準電圧修正部8は、ステップS208の処理を実行した後、ステップS201以降の処理を再び実行する。他方、基準電圧修正部8は、ステップS203の処理とステップS206の処理の何れにおいても否定判定を行った場合、ステップS204の処理で肯定判定を行った場合、または、ステップS207の処理で肯定判定を行った場合、基準電圧VRの値を修正することなく、ステップS201以降の処理を再び実行する。
なお、ここでは説明の便宜上、出力電圧VMAと出力電圧VMBと出力電圧VMCを全て基準電圧VRに合わせて制御することを前提に説明しているが、出力電圧VMAと出力
電圧VMBと出力電圧VMCは、各々に対して個別に用意された基準電圧となるように制御されてもよい。また、ここでは説明の便宜上、太陽電池モジュール2Aの電力を基にして基準電圧VRを修正することを前提に説明しているが、基準電圧VRは、太陽電池モジュール2Bまたは太陽電池モジュール2Cの電力を基にして修正されてもよい。
図6は、制御装置6が上記の制御を行うと観測される太陽光発電システム1の各プロセス値の挙動の一例を示した図である。電力制限部7が抑制モードになる前は、基準電圧修正部8が山登り法によるMPPT制御を行うことにより、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTが徐々に増加する。そして、総電力PTが抑制開始電力PJに達すると、電力制限部7が抑制モードへ移行する。電力制限部7が抑制モードへ移行すると、基準電圧修正部8による基準電圧VRの値の修正が行われなくなるため、総電力PTの増加が止まる。そして、3つの太陽電池モジュール2A,2B,2Cを備える太陽光発電システム1においては、基準電圧修正部8の処理によって出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧される太陽電池モジュール2A,2B,2Cの発電により、図6に示されるように、総電力PTに微小な振れはあるものの、総電力PTは概ね抑制開始電力PJの付近で安定した挙動を示す。
図7は、基準電圧修正部8が、上記のように出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧を行わず、出力電圧VMA,VMB,VMCを同じタイミングで昇圧および降圧すると仮定した場合に観測される太陽光発電システム1の各プロセス値の挙動の一例を示した図である。出力電圧VMA,VMB,VMCが同じタイミングで昇圧および降圧される場合、図6と図7とを見比べると明らかなように、総電力PTの振れ幅が大きい。よって、例えば、総電力PTが抑制開始電力PJに達すると、山登り法によるMPPT制御に従って互いに同じタイミングで昇降圧される出力電圧VMA,VMB,VMCの変動により、総電力PTが抑制開始電力PJ付近で振れ幅の大きい増減を繰り返す。このため、総電力PTが抑制開始電力PJ付近にある場合の総電力PTの平均は、必然的に抑制開始電力PJより低い値となる。太陽電池モジュール2A,2B,2Cでは抑制開始電力PJを上回る量の電力を発電できるにも関わらず、総電力PTが抑制開始電力PJより低い値で安定すると、太陽光発電システム1の設置者は、売電収入の一部を逸失してしまう。一方、本実施例の太陽光発電システム1では、山登り法によるMPPT制御において、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧を行っているため、総電力PTが抑制開始電力PJに達しても、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに同じタイミングで昇降圧される場合に比べて、逸失する売電収入を抑制することができる。
<実施例1の第1変形例>
以下、実施例1の第1変形例について説明する。本第1変形例では、太陽光発電システム1に備わる太陽電池モジュールが太陽電池モジュール2A,2Bの2つであり、DC/DCコンバータもDC/DCコンバータ4A,4Bの2つである。その他については、上記実施例1と同様である。
本第1変形例のように、太陽電池モジュールおよびDC/DCコンバータが偶数個ずつ備わる太陽光発電システム1では、各プロセス値が以下のような挙動を示す。図8は、本第1変形例の太陽光発電システム1において観測される各プロセス値の挙動の一例を示した図である。太陽電池モジュールおよびDC/DCコンバータが偶数個ずつ備わっている場合、基準電圧修正部8は、出力電圧VMAと出力電圧VMBが交互に昇降圧するようにDC/DCコンバータ4A,4Bを制御する。このため、2つの太陽電池モジュール2A,2Bの総電力PTは、図8に示されるように、振れ幅の無い一定の値を示す。このため、総電力PTが抑制開始電力PJに達すると、総電力PTが抑制開始電力PJで一定となり、逸失する売電収入を実施例1よりも更に抑制することができる。
<実施例1の第2変形例>
以下、実施例1の第2変形例について説明する。本第2変形例では、基準電圧修正部8が、山登り法によるMPPT制御において基本的に出力電圧VMA,VMB,VMCを同じタイミングで昇降圧する。そして、電力制限部7が抑制モードの場合のみ、基準電圧修正部8は、出力電圧VMA,VMB,VMCが同じタイミングで昇降圧するようにしていたDC/DCコンバータ4A,4B,4Cに対する制御方法を変更し、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧するようにDC/DCコンバータ4A,4B,4Cを制御する。その他については上記実施例1と同様である。
図9は、本第2変形例の太陽光発電システム1において観測される各プロセス値の挙動の一例を示した図である。電力制限部7が非抑制モードにあり、出力電圧VMA,VMB,VMCが同じタイミングで昇降圧される状態においては、総電力PTが振れ幅の大きい挙動を示す。そして、総電力PTが抑制開始電力PJに達し、電力制限部7が非抑制モードから抑制モードへ移行すると、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧され、総電力PTの振れ幅が小さくなる。
本第2変形例の太陽光発電システム1では、少なくとも総電力PTが抑制開始電力PJに達している間、山登り法によるMPPT制御において、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧が行われる。よって、総電力PTが抑制開始電力PJに達しても、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに同じタイミングで昇降圧され続ける場合に比べて、逸失する売電収入を抑制することができる。
<実施例2>
以下、実施例2について説明する。実施例2は、実施例1の太陽光発電システム1の電力制限部7と基準電圧修正部8が行う制御内容を改変したものであり、その他については実施例1と同様である。そこで、以下、相違点についてのみ説明し、その他の説明については省略する。
本実施例では、電力制限部7が上記のステップS103およびステップS105において行う処理が実施例1のものと少々異なっている。すなわち、実施例1のステップS103では、ステップS102の処理で肯定判定を行った場合、基準電圧修正部8に対して抑制モードを開始する旨の通知を行っていた。また、実施例1のステップS105では、ステップS104の処理で肯定判定を行った場合、基準電圧修正部8に対して抑制モードを停止する旨の通知を行っていた。本実施例では、基準電圧修正部8に対する通知に代えて、電力制限部7がDC/DCコンバータ4Cの昇降比の調整を行う。すなわち、本実施例では、電力制限部7が上記のステップS103の抑制モードに遷移すると、電力制限部7がDC/DCコンバータ4Cの昇降比を調整して、太陽電池モジュール2Cの出力電圧VMCを上げる。そして、電力制限部7は、ステップS105が実行されて抑制モードが停止され、非抑制モードへ遷移するまで、総電力PTが抑制開始電力PJを超えないようにDC/DCコンバータ4Cの昇降比を調整し続ける。
また、本実施例では、基準電圧修正部8が行う処理が実施例1のものと異なっている。基準電圧修正部8は、実施例1のように、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで昇降圧されるようにDC/DCコンバータ4A,4B,4Cを制御するのではなく、出力電圧VMA,VMB,VMCが同じタイミングで昇降圧されるようにDC/DCコンバータ4A,4B,4Cを制御する。
図10は、本実施例において、基準電圧修正部8が実現する制御内容を示したフローチャートである。本実施例において、基準電圧修正部8は、DC/DCコンバータ4A,4
B,4Cの昇降比を調整し、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの各出力電圧VMA,VMB,VMCが、基準電圧VRに既定の電位差ΔVを加算した値となるように昇圧する(S301)。基準電圧修正部8は、ステップS301の処理を実行して、出力電圧VMが基準電圧VRに電位差ΔVを加算した値(VR+ΔV)となるようにDC/DCコンバータ4A,4B,4Cの昇降比を調整した後、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTを取得する(S302)。ステップS302において取得された総電力PTを、以下、「総電力PTi」という。基準電圧修正部8は、ステップS302の処理を実行した後、DC/DCコンバータ4A,4B,4Cの昇降比を調整し、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの出力電圧VMが、基準電圧VRから電位差ΔVを減算した値となるように降圧する(S303)。基準電圧修正部8は、ステップS303の処理を実行して、出力電圧VMが基準電圧VRから電位差ΔVを減算した値(VR−ΔV)となるようにDC/DCコンバータ4A,4B,4Cの昇降比を調整した後、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTを取得する(S304)。ステップS304において取得された総電力PTを、以下、「総電力PTd」という。基準電圧修正部8は、ステップS304の処理を実行した後、総電力PTiが総電力PTdより大きいか否かを判定する(S305)。基準電圧修正部8は、ステップS305で肯定判定を行った場合、基準電圧VRが電位差ΔVを加算した値となるように基準電圧VRの値を修正する(S306)。そして、基準電圧修正部8は、ステップS306の処理を実行した後、ステップS301以降の処理を再び実行する。一方、基準電圧修正部8は、ステップS305の処理で否定判定を行った場合、総電力PTiが総電力PTdより小さいか否かを判定する(S307)。基準電圧修正部8は、ステップS307で肯定判定を行った場合、基準電圧VRが電位差ΔVを減算した値となるように基準電圧VRの値を修正する(S308)。そして、基準電圧修正部8は、ステップS308の処理を実行した後、ステップS301以降の処理を再び実行する。他方、基準電圧修正部8は、ステップS305の処理とステップS307の処理の何れにおいても否定判定を行った場合、基準電圧VRの値を修正することなく、ステップS301以降の処理を再び実行する。
図11は、実施例2の制御装置6が上記の制御を行うと観測される太陽光発電システム1の各プロセス値の挙動の一例を示した図である。電力制限部7が抑制モードになる前は、基準電圧修正部8が山登り法によるMPPT制御を行うことにより、太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTが徐々に増加する。そして、総電力PTが抑制開始電力PJに達すると、電力制限部7が抑制モードへ移行する。電力制限部7が抑制モードにある間は、総電力PTが抑制開始電力PJを超えないようにDC/DCコンバータ4Cの昇降比が調整され続けるため、総電力PTの増加が止まる。
本実施例では、山登り法によるMPPT制御において、出力電圧VMA,VMB,VMCが同じタイミングで昇降圧されるため、総電力PTの振れ幅は実施例1よりも大きい。しかし、総電力PTが抑制開始電力PJに達すると、DC/DCコンバータ4Cの昇降比の調整により、総電力PTの振れ幅が抑制される。よって、本実施例も実施例1と同様、総電力PTが抑制開始電力PJに達した場合に、出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに同じタイミングで昇降圧され続ける場合に比べて、逸失する売電収入を抑制することができる。
<その他の変形例>
その他の変形例としては、例えば、上記実施例1の技術思想と実施例2の技術思想とを組み合わせたものが考えられる。すなわち、例えば、総電力PTが抑制開始電力PJに達するまでは、実施例1のように山登り法によるMPPT制御において出力電圧VMA,VMB,VMCを互いに異なるタイミングで昇降圧し、電力抑制部7が抑制モードにある間は、実施例2のように、総電力PTが抑制開始電力PJを超えないようにDC/DCコンバータ4Cの昇降比を調整して総電力PTの増加を止めるようにしてもよい。
このような変形例であれば、複数の太陽電池モジュール2A,2B,2Cの総電力PTが抑制開始電力PJに達する前の段階において、各太陽電池モジュール2A,2B,2Cの出力電圧VMA,VMB,VMCが互いに異なるタイミングで基準電圧VRを挟んで増減されるので、総電力PTが抑制開始電力PJに達するまでのタイミングを遅らせることができる。
1・・・太陽光発電システム
2A,2B,2C・・・太陽電池モジュール
3・・・パワーコンディショナ
4A,4B,4C・・・DC/DCコンバータ
5・・・DC/ACインバータ
6・・・制御装置
7・・・電力制限部
8・・・基準電圧修正部
10・・・系統電源

Claims (6)

  1. 複数の太陽電池モジュールに各々対応する複数のDC/DCコンバータを有する電力処理部と、
    前記電力処理部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のDC/DCコンバータが各々調整する前記各太陽電池モジュールの出力電圧が、前記複数の太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を挟んで増減するように前記複数のDC/DCコンバータを各々制御して、前記複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する前記出力電圧の値を各々探索し、前記各基準電圧を前記探索した値に修正する基準電圧修正機能と、
    前記総電力が前記電力処理部の容量の上限にある場合は、前記総電力が保持されるように前記複数のDC/DCコンバータの昇降比を各々調整し、前記総電力を制限する電力制限機能と、を有し、
    前記基準電圧修正機能は、前記総電力が前記電力処理部の容量の上限にある場合は、前記各基準電圧の値の修正を停止し、前記複数のDC/DCコンバータが各々調整する前記各太陽電池モジュールの出力電圧が、互いに異なるタイミングで前記各基準電圧を挟んで増減するように前記複数のDC/DCコンバータを各々制御する、
    パワーコンディショナ。
  2. 前記基準電圧修正機能は、前記DC/DCコンバータの個数によって定まる位相差に従った互いに異なるタイミングで前記各基準電圧を挟んで増減するように前記複数のDC/DCコンバータを各々制御して、前記総電力が増大する前記出力電圧の値を探索し、前記各基準電圧を前記探索した値に修正する、
    請求項1に記載のパワーコンディショナ。
  3. 複数の太陽電池モジュールに各々対応する複数のDC/DCコンバータを有する電力処理部と、
    前記電力処理部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のDC/DCコンバータが各々調整する前記各太陽電池モジュールの出力電圧が、前記複数の太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を挟んで増減するよう
    に前記複数のDC/DCコンバータを各々制御して、前記複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する前記出力電圧の値を各々探索し、前記各基準電圧を前記探索した値に修正する基準電圧修正機能と、
    前記総電力が前記電力処理部の容量の上限にある場合は、前記複数の太陽電池モジュールのうち一部の太陽電池モジュールの出力電圧が上昇するように、前記一部の太陽電池モジュールに対応する所定のDC/DCコンバータの昇降比を調整し、前記総電力を制限する電力制限機能と、を有する、
    パワーコンディショナ。
  4. 前記基準電圧修正機能は、前記各太陽電池モジュールの出力電圧が互いに同じタイミングで前記各基準電圧を挟んで増減するように前記複数のDC/DCコンバータを各々制御して、前記複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する前記出力電圧の値を各々探索し、前記各基準電圧を前記探索した値に修正する、
    請求項に記載のパワーコンディショナ。
  5. 複数の太陽電池モジュールに各々対応する複数のDC/DCコンバータを有する電力処理部と、
    前記電力処理部を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数のDC/DCコンバータが各々調整する前記各太陽電池モジュールの出力電圧が、前記複数の太陽電池モジュールに各々設定される各基準電圧を挟んで増減するように前記複数のDC/DCコンバータを各々制御して、前記複数の太陽電池モジュールの総電力が増大する前記出力電圧の値を各々探索し、前記各基準電圧を前記探索した値に修正する基準電圧修正機能と、
    前記総電力が前記電力処理部の容量の上限にある場合は、前記複数の太陽電池モジュールのうち一部の太陽電池モジュールの出力電圧が上昇するように、前記一部の太陽電池モジュールに対応する所定のDC/DCコンバータの昇降比を調整し、前記総電力を制限する電力制限機能と、を有し、
    前記基準電圧修正機能は、前記総電力が前記電力処理部の容量の上限にない場合は、前記複数のDC/DCコンバータが各々調整する前記各太陽電池モジュールの出力電圧が、互いに異なるタイミングで前記各基準電圧を挟んで増減するように前記複数のDC/DCコンバータを各々制御する、
    パワーコンディショナ。
  6. 請求項1からの何れか一項に記載のパワーコンディショナと、
    複数の太陽電池モジュールと、を備える
    太陽光発電システム。
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