JP5837454B2 - 制御装置 - Google Patents

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本発明は、太陽光発電による発電電力の昇圧を行う制御装置に関する。
太陽光発電による発電電力を商用系統に逆潮流して売却する場合、太陽電池から最大電力を引き出しつつ、その電力を定格の交流電力に変換できるような任意電圧(以下、DCリンク電圧という)に昇圧することが求められる。たとえば、住宅向けの単相用太陽光発電用のパワーコンディショナは、太陽電池の電圧が上昇すると電流が下降し、電圧が下降すると電流が上昇する特性を利用して、最大電力点追跡(MPPT:Maximum Power Point Tracking)制御によりP−V曲線上のピークを追従するような運転を行うことで、太陽電池から常に最大電力を取り出す(例えば、特許文献1、2)。そして、太陽電池からの入力電圧は昇圧回路でDCリンク電圧まで昇圧され、インバータで直流から交流に変換されて、商用電力系統へ逆潮流される(たとえば、特許文献3)。
一般的なパワーコンディショナでは、昇圧回路に含まれる昇圧チョッパのスイッチング期間を変化させ、これにより太陽電池からの直流入力電圧を調整して、P−V曲線上のピークを追従する。よって、MPPT制御には、昇圧チョッパが動作することが必要条件となっている。この点、住宅用のシステムでは、単相200Vの系統に接続する場合、DCリンク電圧は310V〜350V程度で選定されることが多い。これは、系統の交流電圧波形のピーク以上の直流電圧が必要とされるところ、定格の系統電圧200Vに対しては、最低282V以上が必要となり、さらに電力損失等を勘案すると、310V以上が望ましいからである。また、電気事業法等で定められる接地工事が容易であることにもよる。よって、パワーコンディショナの入力電圧はDCリンク電圧(310V〜350V)以下であり、常に昇圧チョッパの動作が求められる。すなわち、MPPT制御のための必要条件が満たされていた。
ところで、近年、太陽電池の直流出力電圧の増大傾向を呈し、次のような懸念が生じている。まず、太陽電池の直流出力電圧がDCリンク電圧以上となると、昇圧の必要がなくなるので、昇圧チョッパが動作せず、MPPT制御が行われなくなる。すると、日射に見合った最大電力が得られなくなるおそれがある。この点、DCリンク電圧を太陽電池からの入力電圧上限まで高く設定しておけば、入力電圧がその範囲でいかに上昇しても昇圧チョッパが動作する余地を常に確保することが可能である。しかし、DCリンク電圧を高くすると、昇圧回路では昇圧比が高くなる一方、出力電流が低下するので、パワーコンディショナの電力変換効率が低下し、電力損失が大きくなる。よって、最大可能な発電電力を得ようとすることと相反する。
そこで、かかる問題に対処すべく、種々の方法が提案されている。たとえば、昇圧チョッパへの入力電圧のレベルに応じて、DCリンク電圧の目標値(以下、DCリンク電圧目標)を設定することで、昇圧部を停止させない方法が提案されている(たとえば、特許文献4)。
特許第3426947号公報 特開2005−73321号公報 特開2001−103768号公報 国際公開WO2008/029711号
ところで、昇圧チョッパはその入出力レベルにおいて、連続モードと不連続モードという動作形態がある。連続モードは、入力電圧と出力電圧の比が、スイッチング素子のON時間とOFF時間のみで決まるモードであり、一般的に電流リップルが小さいが応答性が低いという特性を有する。一方、不連続モードは、入力電圧と出力電圧の比が、ON時間とOFF時間に加えて出力電流や昇圧回路のインダクタ値にも左右されるモードであり、一般的に電流リップルは大きいが応答性は高いという特性を有する。また、連続モードと不連続モードでは、安定性についての極の位置が異なるため、連続モードで安定動作していても、不連続モードに切り替わったときに動作が不安定になる場合もある。よって、これらのモードは、制御目的に応じて固定されることが望ましい場合があり、たとえば、昇圧回路の負荷電流が大きいシステムでは、制御しやすく安定度が高い連続モードに固定することが好ましい。
しかしながら、たとえば特許文献4に記載の方法は、昇圧回路への入力電圧レベルとDCリンク電圧の差異に基づいてDCリンク電圧目標を変更するものであり、昇圧チョッパがどのような動作モードにあるかが考慮されていない。従って、入力電圧が高くなっても昇圧動作は継続しているが、そのときの昇圧チョッパの動作が不安定となるおそれがある。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明の目的は、昇圧回路を連続モードで動作させつつ、変換効率よく、MPPT制御を行うことができる制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る制御装置は、発電装置からの直流の入力電圧を、当該入力電圧と電圧目標の比に対応するデューティ比の駆動信号に応答して前記電圧目標まで昇圧する昇圧チョッパと、前記昇圧チョッパの、前記入力電圧と昇圧された電圧との比が前記駆動信号のデューティ比に対応する第1の動作モードと、前記駆動信号のデューティ比に対応しない第2の動作モードとの変曲点におけるデューティ比の第1の判定値を前記入力電圧と前記電圧目標の組合せから求め、当該第1の判定値と前記駆動信号のデューティ比との比較に基づいて前記電圧目標を増減する制御部と、前記昇圧チョッパから出力される直流電力を交流電力に変換して系統に出力する変換部とを有する。
前記制御部は、前記駆動信号のデューティ比が前記第1の判定値を下回ると前記電圧目標を増加させ、前記駆動信号のデューティ比を前記第1の判定値以上に維持することを特徴とする。
前記制御部は、前記駆動信号のデューティ比が前記第1の判定値より大きい第2の判定値以上になると、当該電圧目標を減少させ、前記駆動信号のデューティ比を前記第1の判定値以上かつ前記第2の判定値未満に維持する、制御装置。
前記制御部は、前記入力電圧を調節することで前記発電装置の最大動作点に追従して発電電力を取り出す、制御装置に適用される。
本発明における制御装置によれば、昇圧回路を連続モードで動作させつつ、変換効率よく、MPPT制御を行うことができる。
本発明の実施形態における、パワーコンディショナのブロック図である。 制御部5によるDCリンク電圧目標の決定方法を示す図である。 制御部5のDCリンク電圧目標の制御手順を示すフローチャートである。 昇圧部2の昇圧チョッパの一例を示す図である。 昇圧回路におけるシミュレーション例を示す図である。 昇圧回路におけるシミュレーション例を示す図である。 連続モードと不連続モードとを説明する図である。 変曲点について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態における、パワーコンディショナのブロック図である。パワーコンディショナ4は、太陽電池アレイ1と、太陽電池アレイ1に接続しているDC/DC電圧変換手段である昇圧部2と、昇圧部2で昇圧された直流電力を交流電力に変換する電力変換手段である電力変換部3と、昇圧部2と電力変換部3をソフトウエアで制御する制御部5を備えている。制御部5は、たとえば、プロセッサとソフトウエアプログラムを格納したメモリとを備えたマイクロコンピュータである。電力変換部3から出力される交流電力は、商用電力系統6に出力(逆潮流)される。パワーコンディショナ4が、本実施形態の「制御装置」の例である。
太陽電池アレイ1は、シリコン系多結晶太陽電池、シリコン系単結晶太陽電池、あるいはCIGS等薄膜系太陽電池等、光電変換可能なものであればよく、太陽電池の種類によって制限されない。太陽電池アレイ1が、本実施形態における「発電装置」の例である。ただし、発電装置には、その最大動作点を追跡して直流の発電電力を取り出すMPPT制御が適用可能な、蓄電池や燃料電池が含まれる。さらに、風力発電機、小型水力発電機など、交流電力を整流して出力するものを含んでもよい。昇圧部2は、昇圧チョッパを構成するDC/DC変換回路を有する。昇圧部2には、制御部5によりDCリンク電圧目標が設定される。そして、昇圧部2は、入力電圧を設定されたDCリンク電圧目標まで昇圧して電力変換部3に出力する。電力変換部3は、たとえばDC/AC変換回路を有するが、その他各種制御回路で構成されていてもよい。
制御部5は、太陽電池アレイ1の発電電力(動作点電圧および動作点電流)を太陽電池アレイ1と昇圧部2との間に配置されたセンサなど(図示省略)によって検出し、太陽電池アレイ1に対してMPPT制御を行う。具体的には、制御部5は、太陽電池アレイ1の動作点電圧及び動作点電流が最大となるように、昇圧部2の入力電圧を設定する。
なお、商用電力系統6は、低圧連系を行う単相3線式100Vまたは単相2線式200Vである。
図2は、制御部5によるDCリンク電圧目標の決定方法を示す。図2には、太陽電池アレイ1のI−V曲線が示される。図2(A)は、DCリンク電圧目標が入力電圧に対して十分高い場合を示す。たとえば、DCリンク電圧目標が330Vであるのに対し、入力電圧が250Vである。このとき、MPPT制御が実行され、入力電圧は最適な(最大発電電力が得られるような)入力電圧Vmとなることで昇圧比が決まり、昇圧比に応じたデューティ比で昇圧部2の昇圧チョッパが動作する。
図2(B)は、DCリンク電圧目標が入力電圧に対して接近した場合を示す。たとえば、入力電圧が320Vまで上昇した場合である。図2(A)と比べて、昇圧比は小さくなる。入力電圧がDCリンク電圧目標未満であるかぎり、昇圧チョッパは動作する。よって、MPPTの動作により、入力電圧は最適入力電圧Vmとなる。ただし、DCリンク電圧目標が入力電圧に対して接近すると、DCリンク電圧目標や入力電圧の急変などで(入力電圧<目標リンク電圧)なる大小関係が成立しなくなって昇圧チョッパが停止する可能性が高まる。たとえば、図2(C)に示すように、DCリンク電圧目標が太陽電池アレイ1の最適入力電圧より低い場合、昇圧チョッパは入力電圧がDCリンク電圧目標と等しくなった時点で停止するため、入力電圧はDCリンク電圧目標以上とはならない。すると、昇圧チョッパの停止によりMPPT制御は機能しなくなるので、最適入力電圧Vmを追従することができなくなる。すると、本来得られる入力電力が得られなくなる。よって、MPPT制御を確実に実行するためには、必ず昇圧チョッパが動作するように、DCリンク電圧目標を上昇させることが望ましい。
そこで、本実施形態では、図2(D)に示すように、制御部5は、DCリンク電圧目標が入力電圧に対して十分高くなるように昇圧部3を制御する。具体的には、最適入力電圧がDCリンク電圧目標以下になり、確実に昇圧チョッパが動作するように、DCリンク電圧目標を随時上昇させる(たとえば、330Vから350Vまで段階的に上昇させる)。そうすることで、昇圧チョッパを停止させることなく、確実にMPPT制御が実行される。よって、最適入力電圧を追従でき、本来MPPT制御で得られる入力電力を得ることができる。
図3は、制御部5のDCリンク電圧目標の制御手順を示すフローチャートである。制御部5は、センサにより取得した動作点電圧および動作点電流を用いてMPPT制御を行う(S100)。なお、MPPT制御手法は、様々な方法が提案されており特定の方法には限定されない。次いで、制御部5は、最新のPV動作点電圧とDCリンク電圧目標を計測する(S101)。
次いで、制御部5は、PV動作点電圧(つまり昇圧部2の入力電圧)が通常時のDCリンク電圧目標に対して近づいている状態であるかを判断する。ここでは、通常時の目標330Vに対して−10Vの320Vをしきい値として、PV動作点電圧が320V未満かを判断する(S102)。判断結果がYesのとき、昇圧部2の入出力電圧がDCリンク電圧目標に接近していないので、通常時のDCリンク電圧目標330Vにセットする(S103)。一方、判断結果がNoのとき、すなわち、昇圧部2の入出力電圧が320V以上となり、DCリンク電圧目標に接近したときは、DCリンク電圧目標の調整を開始する。日射急変や系統急変により、入力電圧やDCリンク電圧目標が急に上昇下降することもあるため、そのような場合でも入力電圧<DCリンク電圧目標の関係を確実に維持するため、10V程度の差異を設けることが望ましい。
制御部5は、手順S101で取得したPV動作点電圧とDCリンク電圧目標から変曲点を算出する(S104)。
ここで、図4〜7を用いて、変曲点について説明する。
図4は、昇圧部2の昇圧チョッパの一例を示す。この昇圧チョッパは、直流入力電圧Vdcを昇圧出力部電圧Vddまで昇圧させるための回路である。スイッチ部400は、VddとVdcの差分に対応したデューティ比の駆動信号をスイッチSW1に印加するように構成される。この昇圧チョッパでは、スイッチSW1がONのときに昇圧用コイルL1に蓄積された電気エネルギーが、OFFのときに入力電圧Vdcに加算されて出力される。
図5、図6は、それぞれ図4の昇圧回路におけるシミュレーション例を示す。図5、図6では、横軸にスイッチSW1に印加されるパルス信号のデューティ比である昇圧デューティが示され、縦軸に出力電力Pout[kW]と出力電圧Vdd[V]とが示される。図5、図6のシミュレーションでは、昇圧回路の出力電圧Vdd[V]がDCリンク電圧目標330Vとなるように、昇圧出力側に任意の負荷を接続する。出力電力Pout[kW]は、接続した負荷での消費電力を示し、それとともに昇圧チョッパでどれだけ出力が得られるかを示している。なお、直流入力には、無限に電流が吸い込める電圧源が接続される。
図5は、入力電圧Vdc=250V時の昇圧デューティに対する出力を示す。このグラフのVddから、昇圧デューティが0.10以上あれば、DCリンク電圧目標330Vが得られることが分かる。また、昇圧デューティ0.25付近でグラフのPoutに変曲点が見られる。この0.25を境に、昇圧デューティが低いと(すなわち、入力電圧とリンク電圧との差が小さく、昇圧比が小さいと)昇圧チョッパが不連続モードとなっており、昇圧デューティが高いと(すなわち、入力電圧とリンク電圧との差が大きく、昇圧比が大きいと)連続モードとなっている。連続モードでは、入力電圧と出力電圧の比が、ON時間とOFF時間のみで決まるが、不連続モードは、入力電圧と出力電圧の比が、ON時間とOFF時間に加えて出力電流や昇圧回路のインダクタ値にも左右される。
また、図6は、入力電圧Vdc=150Vの昇圧デューティに対する出力を示す。こちらのグラフでは、昇圧デューティ0.55付近でグラフのPoutに変曲点が見られる。図5との比較において、入力電圧が高くなると、変曲点が現れる昇圧デューティが低くなることが示される。
図7は、連続モードと不連続モードとを説明する図である。図7(A)は連続モード、図7(B)は不連続モードに対応する。図7(A)、(B)において、横軸が時間を示し、各モードでの駆動昇圧チョッパの信号波形S1と、昇圧用コイルのリアクトル電流ILを示す。いずれのモードでも、リアクトル電流ILは駆動信号がONのときに増加し、OFFのときに減少する。連続モードでは、OFFの時間が短く、すなわち昇圧デューティが高いので、リアクトル電流ILが連続して増減する。一方、不連続モードでは、OFFの時間が長く、すなわち昇圧デューティが低いので、リアクトル電流ILの増減周期に不連続が生じる。かかる連続モードと不連続モードとの境界となる昇圧デューティが、変曲点である。
図8は、変曲点について説明する図である。横軸が入力電圧、縦軸が昇圧デューティを示し、図4で示す回路のシミュレーション結果から、DCリンク電圧目標ごとの変曲点がマッピングされる。このグラフから、変曲点と入力電圧は略比例関係とみなすことができる。よって、たとえば、入力電圧から変曲点を求める線形式をあらかじめ導出し、その式を制御部5内のメモリに格納しておいたり、入力電圧と変曲点との対応関係をマッピングしたデータテーブルを予めメモリ格納しておいたりすることで、これらのデータを用いて入力電圧から変曲点を導出することができる。
図3に戻り、制御部5は、手順S104で変曲点を算出すると、変曲点となる昇圧デューティから、DCリンク電圧目標を上昇させる判定値を決定する(105)。この判定値は、(入力電圧<電圧目標)なる関係式が成立し、かつ連続モードが維持されるような昇圧デューティが選定される。例えば、図4の昇圧チョッパの例では、DCリンク電圧目標330Vに対して入力電圧320Vとなった場合、昇圧デューティが0.01以上あれば、330Vへの昇圧は可能である。また、変曲点は昇圧デューティが0.03付近に現れる。つまり、昇圧デューティが0.03以下になると、昇圧チョッパの入出力電圧がDCリンク電圧目標に接近して不連続モードに遷移する、と判断できる。従って昇圧動作の連続モードを維持するには、0.03以上の昇圧デューティを維持すればよい。よって、ある程度の余裕をもって、たとえば0.03の倍の0.06を上昇判定値とする。
次いで、制御部5は、前回制御周期でDCリンク電圧目標を既に操作していた場合はその操作が昇圧部により反映されるまで、たとえば30秒間待機する(S106のYes)。待機時間は、昇圧チョッパが目標に追従するまで十分な任意の時間に設定される。30秒経過すると(S106のNo)、制御部5は、DCリンク電圧目標に対して昇圧デューティが上昇判定値未満となった場合に(S107のYes)、DCリンク電圧目標を10V上昇させる(S108)。このように、昇圧チョッパの入力電圧に対して出力電圧を常に10V以上に目標設定することで、昇圧チョッパを常時動作させることができる。昇圧チョッパを動作させるための入力差異10Vは一例であり、たとえば1Vの上昇でもよい。ただし、日射急変や系統急変を考慮したとき、ある程度の上昇幅であることが望ましい。
既にDCリンク電圧目標を上限(ここでは380Vとする)まで上昇させている場合(S109のYes)、DCリンク電圧目標を380V以上には上昇させず、入力過電圧異常等とみなして運転停止させる(S110)。一方、一旦DCリンク電圧目標を上昇させて、上限に達していなければ(S109のNo)、一定時間(たとえば30秒)の待機を行う(S113)。
一方で、DCリンク電圧目標を上昇させても、入力電圧が低下した場合には、高いDCリンク電圧目標を維持する必要は無い。その場合はDCリンク電圧目標を下げることで変換効率を優先する。よって、DCリンク電圧目標に対して昇圧デューティが過大になったことを、下降判定値との比較により判断する。たとえば、日射急変や系統急変時の外乱を考慮して、(上昇判定値+0.2)を下降判定値とし、昇圧デューティが下降判定値より大きければ昇圧デューティは十分大きい、つまりDCリンク電圧目標に対して入力電圧が十分低下した、と判断できる。
手順S107でNoの場合、制御部5は、昇圧デューティが下降判断値より大きいかを判断し、判断結果がYesであれば、電圧目標が過大であるので、DCリンク電圧目標を10V低下させる(S112)。その後は、上昇時と同様、一定時間の待機を行う。一方、判断結果がNoであれば、電圧目標は適切であるので、そのまま今回の制御処理を終了する。
以上説明した本実施形態によれば、昇圧チョッパを停止させずに、MPPT制御を機能させたままで入力電圧をDCリンク電圧まで昇圧できるので、最大発電電力を出力することができる。また、昇圧デューティを連続モードが維持できるように制御することで、昇圧動作を安定させ、かつ良好な変換効率を得ることができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各手段、各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段やステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
1 太陽電池アレイ
2 昇圧部
3 電力変換部
4 パワーコンディショナ
5 制御装置
6 商用電力系統

Claims (4)

  1. 発電装置からの直流の入力電圧を、当該入力電圧と電圧目標の比に対応するデューティ比の駆動信号に応答して前記電圧目標まで昇圧する昇圧チョッパと、
    前記昇圧チョッパの、前記入力電圧と昇圧された電圧との比が前記駆動信号のデューティ比に対応する第1の動作モードと、前記駆動信号のデューティ比に対応しない第2の動作モードとの変曲点におけるデューティ比の第1の判定値を前記入力電圧と前記電圧目標の組合せから求め、当該第1の判定値と前記駆動信号のデューティ比との比較に基づいて前記電圧目標を増減する制御部と、
    前記昇圧チョッパから出力される直流電力を交流電力に変換して系統に出力する変換部とを有する制御装置。
  2. 請求項1において、
    前記制御部は、前記駆動信号のデューティ比が前記第1の判定値を下回ると前記電圧目標を増加させ、前記駆動信号のデューティ比を前記第1の判定値以上に維持する、制御装置。
  3. 請求項2において、
    前記制御部は、前記駆動信号のデューティ比が前記第1の判定値より大きい第2の判定値以上になると、当該電圧目標を減少させ、前記駆動信号のデューティ比を前記第1の判定値以上かつ前記第2の判定値未満に維持する、制御装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記制御部は、前記入力電圧を調節することで前記発電装置の最大動作点に追従して発電電力を取り出す、制御装置。
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