JP4994155B2 - 押下ヘッド - Google Patents

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Description

本発明は、ポンプに装着される押下ヘッドに関する。
従来、押下ヘッド付きのポンプがボトルの口部に取り付けられた吐出容器が提供されている。上記ポンプは、シリンダーやピストンからなるポンプ本体と、ボトル容器等の口部に取り付けるための取付キャップと、ポンプ本体の内部に連通されたステムと、を備えている。上記ステムは、取付キャップの天板部に貫設されたリングに挿通されており、取付キャップの天板部から上方付勢状態で押込み可能に起立している。
一方、上記押下ヘッドとしては、例えば下記特許文献1に示されるように、前方に向けて開口したノズルを有するヘッド本体と、ヘッド本体と上記ステムとの間に介装される連結部材と、ノズルを開閉する弁部材と、ノズルを開閉させる方向に弁部材を移動させる移動機構と、が備えられているものが存在する。
連結部材は、天板部と、天板部の下面に垂設された下筒部と、天板部の上面に立設された上筒部と、を備えている。下筒部は、ステムの上端部に嵌着されてステムの内部に連通されているとともに、天板部に形成された貫通孔を介して上筒部の内部に連通されている。
ヘッド本体の内部には、ノズルを介して外部に連通可能な弁室が形成されており、この弁室内には、上記弁部材が収容されている。また、ヘッド本体の内側には、上記弁室に連通された垂筒部が垂設されており、この垂筒部が上筒部に上下方向に摺動可能に嵌合されることで、上筒部が垂筒部を介して弁室に連通されるとともにヘッド本体は連結部材に取り付けられる。そして、その連結部材(上筒及び下筒)を介して弁室がステムの内部に連通されている。
上記した構成の押下ヘッドによれば、ヘッド本体を連結部材に対して押し下げることにより、まず、弁部材が後方にスライドしてノズルが開口する。続いて、ヘッド本体をさらに押し下げることによって、ステムが下方に押し込まれて、容器体内の液体がステムから弁室内に流入し、ノズルから噴出される。その後、ヘッド本体の押し下げを解除したときに、ステムがコイルスプリング等の付勢力により上方に復元移動するとともに、弁部材がコイルスプリング等の付勢力により前方にスライドしてその前端部でノズルを閉塞する。
特開2002−326044号公報
しかしながら、上記した従来の押下ヘッドでは、ステムの上端部が、連結部材の下筒部の内側に嵌合されているため、ヘッド本体を押し下げていくと、取付キャップの天板部の上面、あるいはステム挿通孔の開口縁部に下筒部の下端が当接し、押下ヘッドをそれ以上押し下げることができない。したがって、所望の押し下げ長さを確保するために、ステムの突出長さを長くする必要があり、その結果、吐出容器の高さ寸法が大きくなるという問題が存在する。吐出容器の高さ寸法が大きいと、吐出容器を置いたときの安定性や使用感(操作性)が劣るだけでなく、デザイン状の制限や商品陳列時の制限が大きくなる。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、吐出容器の高さ寸法を小さくすることができる押下ヘッドを提供することを目的としている。
本発明に係る押下ヘッドは、上方付勢状態で押込み可能に起立したステムを有するポンプに装着される押下ヘッドであって、ノズルを有するとともに、該ノズルを介して外部に連通可能な弁室が内部に形成されたヘッド本体と、該ヘッド本体と前記ステムとの間に介装される連結部材と、前記弁室内に収容され、前記ノズルを開閉する弁部材と、前記ヘッド本体を押し下げることにより前記ノズルを開放させる方向に前記弁部材を移動させる移動機構と、を備え、前記連結部材は、天板部と、該天板部の下面から下方に向かって延びた下筒部と、前記天板部の上面から上方に向かって延びて前記下筒部の内部及び前記弁室にそれぞれ連通された上筒部と、を備え、前記下筒部は、前記ステムの上端部の内側に嵌合されていることを特徴としている。
このような特徴により、押下ヘッドを押し下げることにより、弁部材がノズルから離間する方向へ移動してノズルが開放されるとともに、ステムが下方に押し込まれてポンプが稼動し、ボトル内の内容物がステムから弁室内に流入し、ノズルから噴出される。このとき、下筒部がステムの内側に嵌合されているため、ポンプの取付キャップの天板部、あるいはステム挿通孔の開口縁部に下筒部を干渉させずに押下ヘッドを押し下げることが可能である。
本発明に係る押下ヘッドによれば、下筒部が取付キャップの天板部、あるいはステム挿通孔の開口縁部に干渉することなく、押下ヘッドを押し下げ可能なので、ステムの突出長さを短くすることができる。これにより、従来の押下ヘッドと比べて吐出容器の高さ寸法を小さくすることができる。
以下、本発明に係る押下ヘッドの実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は、吐出容器1の上部の縦断面図であって、本発明の一実施例である押下ヘッド4が装着された押下ヘッド付きポンプ2を表す図である。
なお、本実施の形態では、吐出容器1のボトル3からみて押下ヘッド4側(図1における上側)を上方とし、その反対側(図1における下側)を下方とする。また、後述するノズル13の突出側(図1における左側)を前方とし、その反対側(図1における右側)を後方とする。また、上下方向に延在する図1に示す符号L1は、後述する周壁部12やステム62の中心軸線L1を示しており、また、前後方向に延在する図1に示す符号L2は、後述するノズル13や横筒部14の中心軸線L2を示している。
まず、吐出容器1の概略構成について説明しておく。
吐出容器1は、ボトル3内に収容された図示せぬ液体を押下ヘッド付きポンプ2によって吐出する容器であり、ボトル3と押下ヘッド付きポンプ2とが備えられている。
ボトル3は、液体を収容する容器であり、その上端部には、口部3aが形成されている。口部3aは、中心軸線L1上に配設された円筒形状のものであり、その外周面には雄ネジ3bが形成されている。
押下ヘッド付きポンプ2は、ボトル3内に収容された液体を吐出させるためのものであり、押下ヘッド4と取付キャップ5とポンプ本体6とを備えている。
取付キャップ5は、ボトル3の口部3aに螺着されるキャップ体であり、中心軸線L1を中心軸にして設けられて上方に向うに従い漸次縮径された外筒部5aと、中心軸線L1を中心軸にして設けられて外筒部5aの上端から下方に向かって延びた円筒形状の内筒部5bと、内筒部5bの中心軸線L1方向の中間部分に設けられた天板部5cと、を備えている。内筒部5bの下部(天板部5cよりも下方の部分)の内周面には雌ネジ5dが形成されており、内筒部5bの下部はボトル3の口部3aに螺合されている。天板部5cの中央部には、上方に向けて突出され、中央部に挿通孔5fを有する円筒状のリング部5eが設けられている。
ポンプ本体6は、取付キャップ5の天板部5cの下面に連設配置されて上記リング部5eの軸線延長線(中心軸線L1)上に配設されたシリンダ60と、シリンダ60の内側に配設された円筒形状のピストン部材61と、ピストン部材61に連結されたステム62と、図示せぬコイルスプリング及び弁部材等と、を備える公知のポンプ機構であり、種々のポンプ機構を用いることができる。ステム62は、円筒形状の部材であり、図示せぬコイルスプリングによって上方付勢状態で押込み可能に起立している。このステム62の下部の内側には、ピストン部材61の上部が挿嵌されている。また、ステム62は、リング部5eの内側に挿入されており、リング部5eの上端から上記挿通孔5fを通して上方に突出されている。
次に、上記した押下ヘッド4の構成について説明する。
押下ヘッド4は、上記したポンプ本体6に装着されるものであり、ヘッド本体10と連結部材20と弁部材30と移動機構40とが備えられている。
ヘッド本体10は、天板部11と、天板部11の外周縁から下方に向かって延びた筒状の周壁部12と、周壁部12の前方側の上部に設けられたノズル13と、天板部11の下方に設けられた横筒部14と、周壁部12の内側に嵌合された隔壁部17と、を備えている。
天板部11の上面には、指等で押圧するための押圧面11aが形成されている。具体的に説明すると、押圧面11aは、左右方向の中央部が円弧状に窪んだ形状になっている。
周壁部12は円筒形状のものであり、周壁部12の下端部は、取付キャップ5の内筒部5bの上端部の内側に挿入されており、ヘッド本体10は、取付キャップ5に対して相対的に上下方向へ移動可能に配置されている。
横筒部14は、その内部に断面形状円形の内周孔(弁室15)が形成された筒部である。横筒部14は、前後方向に延設されているとともに上記した天板部11の下面に付設されている。つまり、横筒部14の上壁は、天板部11により構成されている。横筒部14の前方側の端面は、周壁部12を貫通して周壁部12の外側に向けて開放されており、弁室15は、ノズル13を介して外部に連通可能になっている。一方、横筒部14の後方側の端面は、周壁部12の内周面との間に隙間をあけて配設された端壁部14aにより閉塞されている。この端壁部14aの中央部分には円形の貫通孔14bが形成されている。また、端壁部14aの前方側(横筒部14の内部側)の面には、弁室15(横筒部14内)に配置され、横筒部14の中心軸線L2方向(前後方向)に延在するガイド筒部14cが突設されている。また、横筒部14の下壁部分には、上下方向に延在する円筒形状の垂筒部16が垂設されている。この垂筒部16は、中心軸線L1を中心軸にして配設されている。また、垂筒部16の上下両端はそれぞれ開放されており、垂筒部16の内部は弁室15に連通されている。
隔壁部17は、中心軸線L1に対して垂直に配設された壁部である。この隔壁部17は、横筒部14の下方に設けられており、その上面は、横筒部14の下面に当接されている。隔壁部17の中央部分には、上記した垂筒部16が貫設されており、また、隔壁部17の後方部分には、後述する梃部材41を挿通させるための開口17aが形成されている。また、この開口17aの左右両側には、後述する梃部材41を支持するための支持部17bがそれぞれ垂設されている。
ノズル13は、両端がそれぞれ開放された筒体であり、横筒部14(弁室15)と同軸上に配置され、中心軸線L2方向(前後方向)に延設されている。ノズル13の後端部は、上記した横筒部14の前端部の内側に嵌合されており、ノズル13は周壁部12の外周面に突設され、ノズル13の内部は弁室15に連通されている。詳しく説明すると、ノズル13は、前方側に向けて漸次縮径されたテーパー状の先端部13aと、先端部13aの後端(拡径側の端部)からノズル径方向外側に突出されているとともにノズル全周に亘って形成されたリング状のフランジ13bと、フランジ13bから後方に向けて突出し、横筒部14の前端部の内側に嵌合される円筒形状の嵌合部13cと、を備えている。このノズル13(嵌合部13c及び先端部13a)の内周面には、前後方向(ノズル軸方向)に延在するリブ13dが、ノズル内周面の周方向に間隔をあけて配設されており、これらリブ13dの間に、液体を流通させるための流路13eが形成されている。
連結部材20は、ヘッド本体10をポンプ本体6のステム62の上端部に連結させるための部材であり、ヘッド本体10の周壁部12の内側に配置され、ヘッド本体10とステム62との間に介装されている。連結部材20は、中央部分に円形の貫通孔21aが形成された天板部21と、この天板部21の外縁部から下方に向かって延びた円筒形状の外筒部22と、天板部21の中央部分から下方に向かって延びた円筒形状の下筒部23と、天板部21の中央部分から上方に向かって延びた円筒形状の上筒部24と、を備えている。
上記した外筒部22、下筒部23及び上筒部24は、中心軸線L1を中心軸にしてそれぞれ配設されている。また、外筒部22の外周面はヘッド本体10の周壁部12の内周面に摺接され、また、上筒部24の上端部の外周面は垂筒部16の内周面に摺接されており、ヘッド本体10は、連結部材20に対して相対的に上下方向に摺動可能に配置されている。また、下筒部23の下端及び上筒部24の上端はそれぞれ両端が開放されており、下筒部23の内部と上筒部24の内部とは貫通孔21aを介して連通されている。また、下筒部23は、上記したステム62の内側に嵌合され、下筒部23とピストン部材61とは連通されている。この時、下筒部23の下端がポンプ本体6のピストン部材61の上端に当接されてもよい。また、上筒部24は、ヘッド本体10の垂筒部16の内側に挿入されており、垂筒部16を介して弁室15に連通されている。また、上筒部24の上端部の内周孔は、上方に向うに従い漸次拡径されており、この上筒部24の上端部の内側には球状の弁体50が載置されている。なお、上記弁体50が下筒部23の内側に配設されていてもよく、或いは、上記弁体50が無くてもよい。
弁部材30は、ノズル13を開閉するための棒状の部材であり、横筒部14内(弁室15)に収容されている。また、弁部材30は、横筒部14(弁室15)及びノズル13と同軸上に配設されており、弁部材30の材軸方向(前後方向)に移動自在に配置されている。具体的に説明すると、弁部材30は、前方側から順に、前方(先端)に向うに従い漸次縮径された先端部30aと、ノズル13の嵌合部13c内に収容された大径部30bと、大径部30bの後端部の外縁部から後方に向けて突設されているとともに後方に向うに従い漸次拡径されたスカート部30cと、スカート部30cの内側に配設されているとともに大径部30bの後端面から後方に向けて突設された小径部30dと、を備えている。
弁部材30の先端部30aは、ノズル13の先端部13aの先端開口(吐出口13f)に着脱自在に嵌め込まれている。スカート部30cは、横筒部14内のガイド筒部14c内に挿入されている。また、スカート部30cの後端部は、その径方向外側に折り返した折り返し部30eが全周に亘って形成されており、この折り返し部30eは、ガイド筒部14cの内周面に摺接されている。小径部30dは、スカート部30cの内周面との間に隙間をあけて配設されている。また、小径部30dの後端部は、横筒部14の端壁部14aに形成された貫通孔14b内に挿通されており、端壁部14aと周壁部12の内周面との間に形成された隙間に突出されている。また、小径部30dの後端部には、その径方向内側に凹んだ凹溝30fが全周に亘って形成されている。
上記した構成からなる弁部材30は、上記したスカート部30cの折り返し部30eがガイド筒部14cに案内されるとともに、上記した大径部30bがノズル13のリブ13dに案内されることで、弁部材30の材軸方向に移動するようになっている。
移動機構40は、ヘッド本体10を押し下げることにより、ノズル13を開放させる方向(後方)へ弁部材30を移動させる機構である。移動機構40は、左右方向に延在する回転軸41c周りに回転可能な梃部材41と、弁部材30を前方に付勢するコイルスプリング42と、が備えられている。
梃部材41は、左右方向からみて、く字状に形成された部材である。具体的に説明すると、梃部材41は、平面視コ字形状の第一アーム部41aと、第一アーム部41aに対して角度をつけて連結された板状の第二アーム部41bと、第一アーム部41aと第二アーム部41bとの連結部分の左右両側の側面にそれぞれ突設されたピン状の回転軸41cと、を備えている。第一アーム部41aは、ヘッド本体10の隔壁部17の下方に配設されており、その先端部が連結部材20の天板部21の上面に当接されている。また、第一アーム部41aの内側には、垂筒部16が配置されている。第二アーム部41bは、隔壁部17に形成された開口17aから隔壁部17の上方に突出されて、横筒部14の端壁部14aと周壁部12の内周面との間の隙間に配置されている。第二アーム部41bの上端部には、U字状に切り欠いた凹部41dが形成されており、この凹部41dは、弁部材30の後端部に形成された凹溝30fに掛合されている。また、回転軸41cは、隔壁部17の支持部17bに軸支されている。
コイルスプリング42は、横筒部14内(弁室15)に収容され、弁部材30と同軸上に配設されている。具体的に説明すると、コイルスプリング42は、弁部材30のスカート部30cと小径部30dとの間に設けられており、弁部材30の大径部30bの後端面と横筒部14の端壁部14aとの間に介装されている。なお、このコイルスプリング42は、上記したポンプ本体6の図示せぬコイルスプリングよりも付勢力(復元力)が弱いものを用いることが好ましい。つまり、移動機構40のコイルスプリング42は、ポンプ本体6の図示せぬコイルスプリングによりもばね定数が小さいものを用いることが好ましい。
次に、上記した構成からなる押下ヘッド4の作用について説明する。
まず、ヘッド本体10の押圧面11aを指等で押圧し、ヘッド本体10を押し下げる。このとき、連結部材20は動かず、ヘッド本体10とともに弁部材30及び移動機構40がそれぞれ下方に移動するため、梃部材41が回転して弁部材30が後方に移動する。詳しく説明すると、梃部材41の第一アーム部41aの下端が連結部材20の天板部21の上面に当接した状態で梃部材41の回転軸41cが下降するため、梃部材41は、第二アーム部41bの上端を後方に移動させる方向に回転軸41c周りに回動する。このとき、第二アーム部41bの凹部41dが弁部材30の凹溝30fに掛止されているため、回動する梃部材41により弁部材30の後端部が後方に引っ張られ、弁部材30は後方に移動する。これにより、ノズル13の吐出口13fから弁部材30の先端部30aが離間し、ノズル13が開口される。
なお、ヘッド本体10が押し下げられたとき、ヘッド本体10の周壁部12が取付キャップ5の内筒部5bに沿って移動する。また、ヘッド本体10の周壁部12が連結部材20の外筒部22に沿って下方へ摺動するとともに、ヘッド本体10の垂筒部16が連結部材20の上筒部24に沿って下方へ摺動する。このため、ヘッド本体10は、中心軸線L1方向に沿って下降する。
また、弁部材30が後方に引っ張られたとき、弁部材30のスカート部30cの折り返し部30eが横筒部14のガイド筒部14cの内周面上を摺動するとともに、弁部材30の大径部30bがノズル13のリブ13dに摺動する。このため、弁部材30は、横筒部14の中心軸線L2に沿って後方へ移動する。
続いて、ヘッド本体10を更に押し下げていくと、ヘッド本体10の垂筒部16の下端が連結部材20の天板部21の上面に当接すること、及び/又は、梃部材41の第二アーム部41bの上端部がヘッド本体10の周壁部12の内周面に当接することにより、梃部材41の回動が規制される。これにより、連結部材20は、垂筒部16及び/又は梃部材41により下向きに押圧され、ヘッド本体10とともに下降し、押下ヘッド4全体が押し下げられる。このとき、下筒部23がステム62の内側に嵌合されているため、取付キャップ5の天板部5cに立設されたリング部5eの上端面に下筒部23が干渉せず、連結部材20の天板部21の下面が上記リング部5eの上端面(挿通孔5fの開口縁部)に当接するところまで、押下ヘッド4を押し下げることが可能である。
また、上述したように連結部材20が下降すると、連結部材20の下筒部23に嵌合されたステム62が下降するとともに、このステム62に嵌合されたポンプ本体6のピストン部材61が押し下げられる。これにより、ボトル3内に収容された液体が、ポンプ本体6のポンプ機構によって、弁室15に移送され、ノズル13の吐出口13fから吐出される。詳しく説明すると、押し下げられたピストン部材61が上方に復帰する際に、ボトル3内の液体は、シリンダ60内に流入する。このシリンダ60内の液体は、押下ヘッド4の押し下げにより、ピストン部材61内を通り、さらに、連結部材20の下筒部23、上筒部24及びヘッド本体10の垂筒部16の各内部を流通して弁室15に移送される。そして、弁室15内の液体は、ノズル13のリブ13d間に形成された流路13eを通って吐出口13fから外部に吐出される。
次に、ヘッド本体10の押圧面11aを押圧していた指等を離し、ヘッド本体10の押し下げを解除すると、ポンプ本体6の図示せぬコイルスプリングによりピストン部材61が上方に付勢されて上昇するとともに、弁室15内のコイルスプリング42により弁部材30が前方に付勢されて前方に移動する。
前記押し下げの解除によってピストン部材61が上昇すると、ピストン部材61と嵌合したステム62が上昇し、さらに、ステム62に嵌合された連結部材20が上昇する。これにより、ヘッド本体10の垂筒部16が連結部材20の天板部21により上向きに押圧され、ヘッド本体10が押し上げられ、ヘッド本体10が取付キャップ5に対して上方に移動する。
また、弁部材30が前方に移動すると、弁部材30の先端部30aがノズル13の吐出口13fに嵌め込まれ、ノズル13が閉じられる。また、弁部材30が前方に移動すると、梃部材41の第二アーム部41bの凹部41dが弁部材30の後端部の凹溝30fに掛止されているため、梃部材41が、第二アーム部41bの上端を前方に移動させる方向に回動する。これにより、連結部材20の天板部21の上面から梃部材41の第一アーム部41aが反力をとり、梃部材41(移動機構40)及び弁部材30とともにヘッド本体10が上方に押し上げられ、ヘッド本体10が連結部材20に対して上方に移動する。
以上により、押下ヘッド4は元の位置に戻る。
上記した構成からなる押下ヘッド4によれば、取付キャップ5のリング部5eの上端に連結部材20の天板部21が当接するところまで押し下げ可能なので、ステム62の突出長さHを短くすることができる。これにより、従来の押下ヘッドと比べて吐出容器1の高さ寸法を小さくすることができ、吐出容器1の安定性、操作性(使用感)を向上させることができ、また、吐出容器1のデザイン上の制限を少なくできるとともに商品陳列時の制限を小さくすることができる。
以上、本発明に係る押下ヘッドの実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、弁部材30を移動させる移動機構40として、梃部材41を用いた機構になっているが、本発明は、上記した移動機構40に限定されるものではなく、他の移動機構により弁部材30を移動させてもよい。
例えば、図2に示すように、弁部材30の中心軸線L2に対して傾斜した傾斜面141a,142aを介して摺接された移動部141及び受部142を備える移動機構140を用いることも可能である。詳しく説明すると、弁部材30の後端部に設けられた移動部141には、後方に向うに従い下方に傾いた傾斜面141aが形成されている。一方、連結部材20の天板部21に立設された受部142には、後方に向うに従い下方に傾いた傾斜面142aが形成されている。これらの傾斜面141a,142aは互いに当接されており、移動部141は受部142の傾斜面142aに沿って移動可能に設けられている。上記した構成からなる移動機構140によると、ヘッド本体10が押し下げられたとき、移動部141が受部142の傾斜面142aに沿って摺り落ちるように後方斜め下方に向けて移動する。これにより、移動部141に取り付けられた弁部材30が後方に移動し、ノズル13が開放される。また、上記したヘッド本体10の押し下げを解除すると、図示せぬコイルスプリング等により弁部材30が前方に付勢される。これにより、弁部材30が前方に移動し、ノズル13が弁部材30により閉じられる。このとき、弁部材30の前方への移動とともに、移動部141が受部142の傾斜面142aに沿って摺り上がるように前方斜め上方に向けて移動する。これにより、ヘッド本体10は連結部材20に対して押し上げられ、元の位置に戻る。
また、上記した実施の形態では、液体を吐出するポンプ本体6に装着される押下ヘッド4について説明しているが、本発明に係る押下ヘッドは、泡等の他の内溶液を吐出するポンプ(フォーマーポンプ等)に装着させることも可能である。
また、上記した実施の形態では、ノズル13が前方(中心軸線L1に対して直交する方向)に向けられているが、本発明は、ノズル13が上方(中心軸線L1に平行する方向)に向けられていてもよく、或いは、ノズル13が斜め上方に向けられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、連結部材20の天板部21の外縁部に、下方に向かって延びた外筒部22が設けられているが、本発明は、上記した外筒部22が備えられていない連結部材を用いることも可能である。例えば、天板部21の外縁部から外筒部或いは非筒状の壁部が立設された構成にすることも可能である。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態を説明するための押下ヘッドが装着された押下ヘッド付きポンプを表した縦断面図である。 本発明の他の実施の形態を説明するための押下ヘッドの縦断面図である。
符号の説明
1 吐出容器
2 押下ヘッド付きポンプ
4 押下ヘッド
6 ポンプ本体(ポンプ)
10 ヘッド本体
13 ノズル
15 弁室
20 連結部材
21 天板部
23 下筒部
24 上筒部
30 弁部材
40、140 移動機構
62 ステム

Claims (1)

  1. 上方付勢状態で押込み可能に起立したステムを有するポンプに装着される押下ヘッドであって、
    ノズルを有するとともに、該ノズルを介して外部に連通可能な弁室が内部に形成されたヘッド本体と、
    該ヘッド本体と前記ステムとの間に介装される連結部材と、
    前記弁室内に収容され、前記ノズルを開閉する弁部材と、
    前記ヘッド本体を押し下げることにより前記ノズルを開放させる方向に前記弁部材を移動させる移動機構と、を備え、
    前記連結部材は、天板部と、該天板部の下面から下方に向かって延びた下筒部と、前記天板部の上面から上方に向かって延びて前記下筒部の内部及び前記弁室にそれぞれ連通された上筒部と、を備え、
    前記下筒部は、前記ステムの上端部の内側に嵌合されていることを特徴とする押下ヘッド。
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