JP4994002B2 - 緑化構造 - Google Patents

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Description

本発明は、砂漠、砂丘あるいは砂地などの乾燥地域における植物の生育を可能とする緑化構造に関する。
砂漠や砂丘などを緑化する技術については、従来、様々な方式が提案されているが、本願に関連するものとして、例えば、特許文献1記載の「砂地における緑化基礎工法」あるいは特許文献2記載の「砂地緑化のための生分解苗木ポット並びに砂地緑化方法」などがある。これらの緑化技術は、吸水性、保水性を有する柱状の構造体を地中に起立状態で埋設し、これらの構造体の保水機能を利用して植物を育成するものである。
特開平6−197626号公報 特開2003−235365号公報
特許文献1記載の「緑化基礎工法」の場合、砂中に埋設された構造体は吸水性、保水性を有しているが、乾燥地域の降雨量のみでは構造体に吸水させる水分そのものが不足するため、施工後に散水、灌水などを行わないと植物が生育しないことがある。
一方、特許文献2記載の「砂地緑化方法」の場合、砂中に埋設された構造体(苗木ポット)の下端部が伏流水層を有する土壌基盤まで到達しているため、構造体(苗木ポット)が伏流水層から吸い上げた水分を利用して植物を育成することができる。しかしながら、構造体(苗木ポット)を構成する外層が生分解可能な非木材繊維で形成されているため、生分解が完了した後は、外層が消失してしまう結果、伏流水層から吸い上げられ中間層や内層を上昇する水分が植物の根に到達する前に周囲の砂地に拡散してしまい、植物が生育不良となることがある。このため、特許文献2記載の「砂地緑化方法」は長期間にわたって使用することができず、耐久性に乏しい面がある。
本発明が解決しようとする課題は、施工後の給水が不要で、耐久性にも優れた緑化構造を提供することにある。
本発明の緑化構造は、少なくとも下端開口部が地下水層若しくは含水層に到達する状態で地中に立設された耐食性を有する不透水性の管状体と、前記管状体内に充填された吸水材と、前記管状体の上端開口部を含む領域に形成された緑化地盤と、を備え、前記管状体内を軸方向に並ぶ複数の隔室に区画する透水性の隔壁を設け、前記隔室内に前記吸水材を充填したことを特徴とする。
このような構成とすれば、地下水層若しくは含水層に存在する水分が管状体の下端開口部から管状体内の吸水材に吸い込まれ、吸水材中を上昇していき、やがて上端開口部を含む領域に形成された緑化地盤に拡散していくため、緑化地盤において植物を育成することができる。吸水材は耐食性を有する不透水性の管状体内に充填されているため、上端開口部以外の部分で水分が地中に拡散することがなく、地下水層若しくは含水層の水分を長期間にわたり効率良く緑化地盤へ供給することができる。このため、施工後の給水が不要であり、耐久性にも優れている。
また、本発明の緑化構造においては、前記管状体内を軸方向に並ぶ複数の隔室に区画する透水性の隔壁を設け、前記隔室内に前記吸水材を充填している。このような構成としたことにより、施工後、水分を吸収して重さが増大した吸水材が自重で沈下して管状体の下部に集積され、水分の上昇が妨げられたり、管状体の上部に吸水材のない空洞ができたりするのを防止することができるため、耐久性の向上に有効である。
一方、前記緑化地盤内に、前記管状体の上端開口部と連続する保水層を設けることもできる。このような構成とすれば、緑化地盤自体の保水性を高めることができるため、当該緑化地盤における植物の生育状態がさらに向上する。
この場合、前記保水層の上面の少なくとも一部を不透水性部材で被覆した構成とすることもできる。このような構成とすれば、緑化地盤内の保水層からの水分蒸発を抑制することができるため、降雨量の少ない地域における緑化を図る上で有効である。
また、本発明の緑化構造は、少なくとも下端開口部が地下水層若しくは含水層に到達する状態で地中に立設された耐食性を有する不透水性の管状体と、前記管状体内を軸方向に並ぶ複数の隔室に区画するとともに前記管状体内周面との間に貯水部を形成する複数の隔壁と、前記貯水部内の水をその上方に位置する他の前記貯水部内へ移動させる揚水部材と、前記管状体の上端開口部を含む領域に形成された緑化地盤と、を備えたことを特徴とする。
このような構成とすれば、地下水層若しくは含水層に存在する水が管状体の下端開口部から管状体内の最下部分に位置する揚水部材に吸い込まれ、最下部に位置する隔壁の貯水部に貯留され、この水は、その上方に配置された揚水部材により、上方に位置する他の貯水部内へ移動して貯留され、順次、このような過程を繰り返しながら管状体内を水が上昇していく。そして、管状体の上端開口部まで達した水は、ここを含む領域に形成された緑化地盤に拡散していくため、緑化地盤において植物を育成することができる。揚水部材は耐食性を有する不透水性の管状体内に充填されているため、上端開口部以外の部分で水が地中に拡散することがなく、地下水層若しくは含水層の水を長期間にわたり効率良く緑化地盤へ供給することができる。このため、施工後の給水が不要であり、耐久性にも優れている。
本発明により、施工後の給水が不要で、耐久性にも優れた緑化構造を提供することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の第1実施形態である緑化構造を示す垂直断面図、図2は図1に示す緑化構造を構成する管の一部切欠斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の緑化構造10は、下端開口部11bが含水層Wに到達する状態で砂地D中に立設された耐食性を有する不透水性の管状体11と、管状体11内に充填された吸水材12と、管状体11の上端開口部11aを含む領域に形成された緑化地盤Gと、を備えている。管状体11は合成樹脂製であり、図2に示すように、管状体11内を軸方向Cに並ぶ複数の隔室11cに区画するため、複数の隔壁11dが一定間隔ごとに設けられ、吸水材12はそれぞれの隔室11c内に充填されている。
また、隔壁11dに透水性を付与するため、それぞれの隔壁11dに4つまたは5つの貫通孔11eが設けられている。上下に隣り合う隔壁11dにおいて上下の貫通孔11eが同一直線上に並ぶのを回避するため、これらの隔壁11dの間では互いに貫通孔11eの位相をずらせて配置されている。なお、管状体11の下端開口部11bには、吸水材12の落下を防止するため、透水性を有する蓋体11fが取り付けられている。
さらに、図1に示すように、管状体11の上端開口部11aは緑化地盤G内で開放状態にあり、最上部の隔室11c内に充填された吸水材12が緑化地盤Gに接している。そして、緑化地盤Gにおける管状体11の上方部分に植物Pが植えられている。また、この植物Pの両側の緑化地盤G上に盛土層Mが設けられている。緑化地盤Gは保水性に優れた培土に各種肥料などを混入させて形成されている。
緑化構造10においては、含水層Wの水分が管状体11の下端開口部11bから管状体11の最下部に位置する隔室11c内の吸水材12に吸い込まれ、複数の隔室11c内の吸水材12中を順番に上昇していき、やがて上端開口部11aを含む領域に形成された緑化地盤Gに拡散していく。従って、緑化地盤Gに植えられた植物Pは緑化地盤Gおよび最上部の隔室11c内に充填された吸水材12に含まれる水分を吸収しながら生育する。
吸水材12は耐食性を有する不透水性の管状体11内に充填されているため、上端開口部11a以外の部分(例えば、砂地Dなど)において水分が拡散することがなく、含水層Wの水分を長期間にわたり効率良く緑化地盤Gへ供給することができる。従って、施工後に給水をしなくても植物Pの生育は良好であり、耐久性にも優れている。また、植物Pの両側の緑化地盤G上に盛土層Mが設けられているため、これらの盛土層Mによる盤圧が含水層Wに加わることとなる。このため、含水層W中の水分を効率的に管状体11内の吸水材12中へ吸い込ませることができる。
また、管状体11内を複数の隔壁11dで複数の隔室11cに区画し、それぞれの隔室11c内に吸水材12を充填しているため、施工後、水分を吸収して重さが増大した吸水材12が自重で沈下して管状体11の下部に集積され、水分の上昇が妨げられたり、管状体11の上部に吸水材12のない空洞が生じたりするのを防止することができ、耐久性の向上に有効である。複数の隔壁11dには複数の貫通孔11eが設けられ、それぞれ透水性を有しているため、隔壁11dを挟んで隣り合う吸水材12の間の水分の上昇が妨げられることもない。
本実施形態の緑化構造10においては、合成樹脂製の管状体11を使用しているが、これに限定するものではないので、耐食性を有する金属管、不透水性のセラミック管などを使用することもできる。そのほか、管状体11として、生分解性プラスチックス管を使用することも可能である。また、吸水材12は高分子吸水材を使用しているが、これに限定しないので、そのほか、吸水紙、鹿沼土、綿状物質などの毛細管現象に基づく吸水性を有する物質を使用することもできる。
次に、図3,図4に基づいて、本発明の第2実施形態及び参考形態について説明する。図3は本発明の第2実施形態である緑化構造を示す垂直断面図、図4は参考形態である緑化構造を示す垂直断面図である。なお、図3,図4において図1,図2に示す符号と同じ符号を付している部分は第1実施形態の緑化構造10の構成部分と同じ機能、効果を発揮する部分であり、説明を省略する。
図3に示す緑化構造20においては、緑化地盤G内に、管状体11の上端開口部11aと連続する保水層21を設け、保水層21の上面を不透水性部材23で被覆している。保水層21は、管状体11の最上部の隔室11c内の吸水材12と同じ材質で吸水材12と連続して茸形状に形成された下部保水層21aと、多数の塊状吸水体22を下部保水層21aの上面を覆うようにドーム状に積層して形成された上部保水層21bと、で形成されている。そして、不透水性部材23は上部保水層21bの上面全体を覆うように敷設されている。また、植物Pの幹と不透水性部材23との境界部分には、不透水性および伸縮性を備えたリング部材23aが、植物Pの幹が当該リング部材23a内を貫通した状態で配置されている。リング部材23aは不透水性部材23に伸縮可能に一体化した状態で設けられている。
このような構成とすれば、緑化地盤G中の保水層21の存在により緑化地盤G自体の保水性が高まるため、緑化地盤Gに植えられた植物Pの生育状態が向上する。また、保水層21の上面を不透水性部材23で被覆したことにより、緑化地盤G内の保水層21からの水分蒸発が抑制されるため、降雨量の少ない地域における緑化を図る上で有効である。また、保水層21中の余剰水分は蒸発することなく、下方に位置する緑化地盤G内へ浸透するため、植物Pの育成に有効である。
図4に示す緑化構造30は、下端開口部31bが含水層Wに到達する状態で砂地D中に立設された耐食性を有する不透水性の管状体31と、管状体31内に充填された多数の塊状吸水体32と、管状体31の上端開口部31aを含む領域に形成された緑化地盤Gと、を備えている。また、緑化地盤G内に、管状体31の上端開口部31aと連続する保水層33を設け、保水層33の上面を不透水性部材23で被覆している。保水層33は、多数の塊状吸水体32を茸形状に積層することによって形成されている。なお、管状体31の下端開口部31bには塊状吸水体32の落下を防止するため透水性を有する蓋体31fが取り付けられている。
緑化構造30が管状体31、塊状吸水体32および不透水性部材23という比較的少ない構成部材で形成されているため、施工が容易である。また、含水した状態にある塊状吸水体32それぞれが自重を支えることができるため、図3に示す隔壁11dに相当する部材が不要であり、構造を簡素化することができる。この場合、隣接する塊状吸水体32同士の間においては、互いの含水比の差により毛細管現象に基づく水分若しくは水蒸気の移動が行われるため、含水槽Wから保水層33への水分供給も安定して行われる。
なお、図3に示す塊状吸水体22および図4に示す32としては塊状の鹿沼土が好適であり、不透水性部材23としては合成樹脂製のシート材が好適であるが、これらに限定するものではない。
次に、図5〜図7に基づいて、本発明の第実施形態について説明する。図5は本発明の第実施形態である緑化構造を示す垂直断面図、図6は図5に示す緑化構造の一部拡大図、図7は図5に示す緑化構造を構成する管状体の一部切欠斜視図である。なお、図5〜図7において図1,図2に示す符号と同じ符号を付している部分は第1実施形態の緑化構造10の構成部分と同じ機能、効果を発揮する部分であり、説明を省略する。
図5〜図7に示すように、本実施形態の緑化構造40においては、管状体11内を軸方向Cに並ぶ複数の隔室11gに区画するため、形状の異なる2種類の隔壁14,15が管状体11内に交互に配置され、それぞれの隔室11g内に吸水材12が充填されている。隔壁14は、下端が底板14eで閉塞された筒状体14aの上端開口部14dの外周にフランジ14bを設け、フランジ14bに複数の貫通孔14cを設けた形状であり、フランジ14bの外周が管状体11の内周に密着した状態で配置されている。隔壁15は、上端に天板15eを有する筒状体15aの下端開口部15dの外周にフランジ15bを設け、天板15eに貫通孔15cを設けた形状であり、フランジ15bの外周が管状体11の内周に密着した状態で配置されている。
緑化構造40においては、含水層Wの水分が管状体11の下端開口部11bから管状体11の最下部に位置する隔室11g内の吸水材12に吸い込まれ、この水分は、隔壁15の貫通孔15cおよび隔壁14の貫通孔14cを交互に通過しながら複数の隔室11g内の吸水材12中を上昇していき、やがて上端開口部11aを含む領域に形成された緑化地盤Gに拡散していく。従って、緑化地盤Gに植えられた植物Pは緑化地盤Gおよび管状体11内の最上部付近に位置する吸水材12に含まれる水分を吸収しながら生育する。
また、緑化構造40においては、隔壁14の筒状体14aの下端部分は底板14eで閉塞され、隔壁15の筒状体15aの外周と管状体11の内周との間の空間の下端部分はフランジ15bで閉塞されている。このため、吸水材12に含まれる水分は、筒状体14aの底板14eあるいは筒状体15のフランジ15bによって下降が阻止される。従って、含水層Wの水分は管状体11内の吸水材12を経由して確実に上昇し、管状体11の最上部付近に位置する吸水材12に効率良く水分を供給することができる。その他の部分の構造、機能は前述した緑化構造10と同様である。
次に、図8〜図10に基づいて、本発明の第実施形態について説明する。図8は本発明の第実施形態である緑化構造を示す垂直断面図、図9は図8におけるX−X線断面図、図10は図8に示す緑化構造を構成する隔壁の斜視図である。なお、図8〜図10において図1,図2に示す符号と同じ符号を付している部分は第1実施形態の緑化構造10の構成部分と同じ機能、効果を発揮する部分であり、説明を省略する。
図8,図9に示すように、本実施形態の緑化構造50においては、下端開口部11bが含水層Wに到達する状態で地中に立設された管状体11内を軸方向Cに並ぶ複数の隔室11hに区画するとともに管状体11内周面との間に貯水部53を形成するために複数の隔壁51が管状体11内に配置されている。そして、それぞれの隔壁51と管状体11内周面とによって形成された貯水部53内に貯留された水W1をその上方に位置する他の貯水部53内へ移動させる揚水部材52が設けられている。
図10に示すように、隔壁51は、略円板状の水平壁部51aと、水平壁部51aから上方に突設された水平断面が略U字状の垂直壁部51bと、垂直壁部51bの上端部を覆う天板51cと天板51cに開設された通気孔51dおよび貫通孔51eとを備えている。通気孔51dは、管状体11内における水蒸気や空気などの移動を確保するための孔であり、貫通孔51eは、図9に示すように、揚水部材52を挿通させるための孔である。隔壁51を管状体11内に配置することにより、水平壁部51aを底部とし、管状体11内周面および垂直壁部51bで囲まれた貯水部53が形成される。
上下方向に隣り合う隔壁51同士は、その姿勢が、管状体11の軸方向Cを中心に互いに180度異なるように配列されている。揚水部材52の上方部分は貫通孔51eに挿通され、その上端部はUターンした状態で貯水部53内に収容され、下端部は下方に位置する他の貯水部53内に収容されている。また、図8に示すように、管状体11内の最上部に位置する隔壁51上方の管状体11内には吸水材12が充填されている。
本実施形態の緑化構造50においては、図8に示すように、含水層Wに存在する水が管状体11の下端開口部11bから管状体11内の最下部分に位置する揚水部材52に吸い込まれ、最下部に位置する隔壁51の貯水部53に貯留され、この水W1は、その上方に配置された揚水部材52により、上方に位置する他の貯水部53内へ移動して貯留され、順次、前述した過程を繰り返しながら水が管状体11内を上昇していく。そして、管状体11の最上部の吸水材12まで達した水は、管状体11の上端開口部11aを含む領域に形成された緑化地盤Gに拡散していくため、緑化地盤Gにおいて植物を育成することができる。また、含水層Wに存在する水分は水蒸気となって、それぞれの隔壁51の貫通孔51dを通過していき、管状体11の最上部の吸水材12まで到達することも可能である。
揚水部材52は耐食性を有する不透水性の管状体11内に充填されているため、上端開口部11a以外の部分で水分が地中に拡散することがなく、地下水層若しくは含水層Wの水分を長期間にわたり効率良く緑化地盤Gへ供給することができる。このため、施工後の給水は不要であり、耐久性にも優れている。その他の部分の構造、機能は前述した緑化構造10と同様である。揚水部材52としては、例えば、繊維材、吸水紙材あるいは綿状材など、毛細管現象に基づく揚水機能を有する物質を使用することができる。
なお、本実施形態の緑化構造50においては、最上部の貯水部53以外の貯水部53は空洞状であり、それぞれの貯水部53内に水W1が貯留される方式であるが、全ての貯水部内53内に吸水材12を充填し、揚水部材52によって吸い上げられた水を順次吸水材12に吸い込ませて貯留する方式を採用することもできる。
本発明の緑化構造は、砂漠、砂丘あるいは砂地などの乾燥地域における緑化手段として広く利用することができる。
本発明の第1実施形態である緑化構造を示す垂直断面図である。 図1に示す緑化構造を構成する管状体の一部切欠斜視図である。 本発明の第2実施形態である緑化構造を示す垂直断面図である。 参考形態である緑化構造を示す垂直断面図である。 本発明の第実施形態である緑化構造を示す垂直断面図である。 図5に示す緑化構造の一部拡大図である。 図5に示す緑化構造を構成する管状体の一部切欠斜視図である。 本発明の第実施形態である緑化構造を示す垂直断面図である。 図8におけるX−X線断面図である。 は図8に示す緑化構造を構成する隔壁の斜視図である。
符号の説明
10,20,30,40,50 緑化構造
11,31 管状体
11a,31a,14d 上端開口部
11b,31b,15d 下端開口部
11c,11g,11h 隔室
11d,14,15,51 隔壁
11e,14c,15c,51d 貫通孔
11f,31f 蓋体
12 吸水材
14a,15a 筒状体
14b,15b フランジ
14e 底板
15e 天板
21,33 保水層
21a 下部保水層
21b 上部保水層
22,32 塊状吸水体
23 不透水性部材
23a リング部材
51a 水平壁部
51b 垂直壁部
51c 天板
51d 通気孔
52 揚水部材
53 貯水部
C 軸方向
D 砂地
G 緑化地盤
M 盛土層
W 含水層
W1 水

Claims (4)

  1. 少なくとも下端開口部が地下水層若しくは含水層に到達する状態で地中に立設された耐食性を有する不透水性の管状体と、前記管状体内に充填された吸水材と、前記管状体の上端開口部を含む領域に形成された緑化地盤と、を備え、前記管状体内を軸方向に並ぶ複数の隔室に区画する透水性の隔壁を設け、前記隔室内に前記吸水材を充填したことを特徴とする緑化構造。
  2. 前記緑化地盤内に、前記管状体の上端開口部と連続する保水層を設けたことを特徴とする請求項1記載の緑化構造。
  3. 前記保水層の上面の少なくとも一部を不透水性部材で被覆したことを特徴とする請求項記載の緑化構造。
  4. 少なくとも下端開口部が地下水層若しくは含水層に到達する状態で地中に立設された耐食性を有する不透水性の管状体と、前記管状体内を軸方向に並ぶ複数の隔室に区画するとともに前記管状体内周面との間に貯水部を形成する複数の隔壁と、前記貯水部内の水をその上方に位置する他の前記貯水部内へ移動させる揚水部材と、前記管状体の上端開口部を含む領域に形成された緑化地盤と、を備えたことを特徴とする緑化構造。
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