JP4992815B2 - 可変圧縮比機構を備えた内燃機関 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮比を変更可能な内燃機関に関する。
上死点におけるシリンダブロックとピストンとの相対距離を変化させることにより圧縮比を変更し、内燃機関の熱効率等を向上させることができる。
ところで、内燃機関には変速機等が接続されるが、これらを圧縮比の変更に伴い移動させるのは困難である。これに対し、クランクケースにエンジンマウントを接続する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この技術によれば、クランクケースは固定され、シリンダブロックが移動する。
特開2007−9774号公報
しかし、エンジンマウントにより発生する応力がシリンダブロックとクランクケースとの摺動部にかかると、該摺動部が変形する虞がある。これにより、摺動部におけるシールが不十分になる虞がある。また、摺動が円滑に行われなくなり、圧縮比の変更に支障をきたす虞もある。
本発明は上記したような種々の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、可変圧縮比機構を備えた内燃機関において、圧縮比の変更に伴い摺動する部材間の距離を一定に維持する点にある。
上記課題を達成するために本発明による可変圧縮比機構を備えた内燃機関は、以下のことを特徴とする。すなわち、
クランクシャフトを支持するクランクケースと、前記クランクケースと相対移動するシリンダブロックと、を備え、前記クランクケースと前記シリンダブロックとの相対距離を変化させて隙間容積を変化させることにより圧縮比を変更する可変圧縮比機構を備えた内燃機関において、
前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方に固定され且つエンジンマウントに固定される第1固定部と、
前記クランクケース又は前記シリンダブロックの他方に固定され且つ前記内燃機関の圧縮比を変更するときに前記第1固定部に沿って摺動する第2固定部と、
前記第1固定部においてエンジンマウントに固定される箇所から前記第1固定部における前記第2固定部が摺動する箇所に至るまでの応力伝達経路の途中に形成されるスリットと、
を備えることを特徴とする。
第1固定部はエンジンマウントに固定されているため、圧縮比を変更するときであっても移動しない。一方、第2固定部は、エンジンマウントには固定されておらず、圧縮比を変更するときにクランクケースまたはシリンダブロックと共に移動する。そして、第2固定部は第1固定部に沿って摺動している。つまり、圧縮比の変更によりクランクケースとシリンダブロックとの相対距離が変化する分、第2固定部は第1固定部に沿って摺動する。なお、この摺動する範囲にはシール部材が介在していても良い。
ところで、エンジンマウントに第1固定部が固定されていると、該第1固定部内に応力が発生する。この応力が第2固定部の摺動している箇所に至り、第1固定部が変形すると、該第1固定部と第2固定部との距離が変化する虞がある。これに対し本発明では、第1固定部にスリットを形成している。このスリットを形成する位置は、第1固定部においてエンジンマウントに固定される箇所から第1固定部における第2固定部が摺動する箇所に至るまでの応力伝達経路の途中である。この応力伝達経路は、スリットがないと仮定した場合に応力が伝達されると推定される経路である。つまり、スリットにより応力の伝達を遮断している。これにより応力は、第2固定部が摺動している箇所に直接かからなくなり、第1固定部がクランクケース又はシリンダブロックに固定されている箇所にかかることになる。このため、第1固定部における第2固定部が摺動している箇所の変形を抑制することができる。
本発明においては、前記第1固定部は、
前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面を覆うように前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方に固定され、
前記エンジンマウントを連結する連結部と、
前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面の左側端部近傍及び右側端部近傍とそれぞれ当接するとともに前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面と直交する方向に延びた側壁部と、
前記側壁部に連接し且つ前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面に対向する前壁部と、
を有し、
前記連結部は、
前記エンジンマウントが当接して固定される固定部と、
前記固定部から延び且つ該前壁部に連接するリブと、
を備え、
前記リブは、前記固定部から前記側壁部の一部まで延在するように形成され、
前記リブが前記側壁部に到達している該側壁部の一部の領域であるリブ到達領域から前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面に直交する方向に延びて前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面と当接する該側壁部の部分に、前記第1固定部と前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方とを固定するためのボルト用の座面が形成されていても良い。
ここで、リブを設けることにより第1固定部の剛性を高めることができる。そのため、エンジンマウントからの応力がリブを介してボルトに直接伝わる。この途中に摺動する箇所があると該摺動する箇所が変形する虞があるが、スリットを形成することにより変形を抑制できる。
本発明においては、前記スリットは、前記第1固定部におけるエンジンマウントが固定される箇所から、前記第1固定部に沿って前記第2固定部が摺動する全範囲に至るまでの応力伝達経路の途中に形成されていても良い。
つまり、第1固定部と第2固定部とが重なり合っている範囲にかかる応力を遮断する。これにより、この第1固定部と第2固定部とが重なり合っている範囲における第1固定部の変形を抑制できる。
本発明においては、前記第1固定部に沿って前記第2固定部が摺動する箇所では該第1固定部と該第2固定部との間にシール部材を備え、前記スリットは前記第1固定部におけるエンジンマウントが固定される箇所から前記シール部材が移動する全範囲に至るまでの応力伝達経路の途中に形成されていても良い。
このようにすることで、少なくともシール部材が備わる箇所における変形を抑制することができるため、十分なシール性能を得ることができる。
本発明においては、前記第1固定部および前記第2固定部はチェーンカバーであっても良い。
このチェーンカバーは、クランクシャフトの回転をカムシャフトに伝えるためのチェーンを保護するカバーを含んでいる。このようなチェーンカバーでチェーンを覆うには、クランクケース及びシリンダブロックの両側に夫々チェーンカバーを備える必要がある。このチェーンにはオイルが補給されるため、該オイルが外部へ漏れないようにシールする必要がある。そして、エンジンマウントからの応力によりチェーンカバーが変形する虞があるが、スリットを形成することにより、摺動する箇所における変形を抑制できる。これにより、オイル漏れを抑制できる。
本発明に係る可変圧縮比機構を備えた内燃機関によれば、圧縮比の変更に伴い摺動する部材間の距離を一定に維持することができる。これにより、オイル漏れを抑制することができる。また、圧縮比を円滑に変更することができる。
本発明の具体的な実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、圧縮比を可変とする可変圧縮比内燃機関(以下、単に「内燃機関」という)20の車両への搭載状態を示す図である。また、図2は、内燃機関20の概略構成を表す図である。なお、本実施例においては、内燃機関20を 簡潔に表示するため、一部の構成要素の表示を省略している。
内燃機関20は、クランクケース21、オイルパン22、シリンダブロック23及びシリンダヘッド24を含んでいる。
クランクケース21は、クランクシャフト21aを回転可能に支持している。オイルパン22は、クランクケース21の下方(下部)においてクランクケース21に固定されている。ここで、下方とは、内燃機関20が車体に搭載された状態において、内燃機関20上の任意の点から地面に向う向きを意味する。従って、上方とは、内燃機関20上の任意の点から天空に向かう向きを意味する。オイルパン22は、クランクケース21とともに、クランクシャフト21a及び潤滑油等を収容する空間を形成している。
シリンダブロック23は、クランクケース21の上方に配置されている。シリンダブロック23は、中空円筒状のシリンダ(シリンダボア)23aを複数個(例えば、4気筒分)シリンダブロックの前後方向に沿って直列に備えている。シリンダ23aには、図2に示したように略円筒形のピストン23bが収容されている。ピストン23bは、コネクティングロッド23cによってクランクシャフト21aに連結されている。シリンダブロック23は、後に詳述するように、クランクケース21に対してシリンダ23aの軸線方向に移動することにより、圧縮比を変更するようになっている。
シリンダヘッド24は、シリンダブロック23の上方に配置され、シリンダブロック23に固定されている。シリンダヘッド24の上部には、ヘッドカバー24iが固定されている。
そして、本実施例による内燃機関20は、例えば、特開2003−206771号公報に記載されているような、クランクケース21に対してシリンダブロック23をシリンダ軸方向(以下、上下方向ともいう。)へ進退自在に取り付けるとともに両者の連結部に二重偏心軸を設け、該二重偏心軸を揺動回転させることによりシリンダブロック23を進退駆動させる可変圧縮比機構25を備えている。
この可変圧縮比機構25によれば、シリンダブロック23と共にシリンダヘッド24を、シリンダ23aの軸線方向にクランクケース21に対して相対移動させる。これによって、シリンダブロック23、シリンダヘッド24およびピストン23bによって構成される燃焼室の容積(隙間容積)が変更される。その結果、内燃機関20の圧縮比が可変制御される。例えば、シリンダブロック23がクランクケース21から遠ざかる方向に相対移動されると、燃焼室容積が増えて圧縮比が低下する。
内燃機関20は、チェーンカバー26を備えている。チェーンカバー26は、クランクケース21及びシリンダブロック23の前面Pf(即ち、内燃機関20の前面)側に設けられ、クランクシャフトとカムシャフトとを連動回転させるための図示しないチェーン機構を覆うようになっている。チェーン機構には図示しない周知の機構によりクランクケース21の前面Pfから潤滑油が供給されるようになっている。
チェーンカバー26は、チェーンカバー26の斜視図である図3及び図4にも示したように、クランクケース側チェーンカバー(下側チェーンカバー)27と、シリンダブロック側チェーンカバー(上側チェーンカバー)28と、からなっている。なお、図3及び図4においては、判別を容易にするため、シリンダブロック側チェーンカバー28に斜線を付している。図3は、クランクケース21とシリンダブロック23との距離Dが最小の距離とされて内燃機関20の圧縮比が最高圧縮比に設定された場合を示す。また、図4は、距離Dが最大の距離とされて内燃機関20の圧縮比が最低圧縮比に設定された場合を示す。
なお、本実施例においてはクランクケース側チェーンカバー(下側チェーンカバー)27が、本発明における第1固定部に相当する。また、本実施例においてはシリンダブロック側チェーンカバー(上側チェーンカバー)28が、本発明における第2固定部に相当する。
クランクケース側チェーンカバー27は、側壁部27aと、前壁部27bと、支持部材連結部27cと、を備えている。本例において、これらは鋳造により一体的に形成される。
側壁部27aは、フランジ27a1と側壁27a2とからなっている。フランジ27a1は、所定の幅を有し、クランクケース側チェーンカバー27の左右の端部に設けられている。フランジ27a1は、クランクケース側チェーンカバー27をクランクケース21の前面Pf(前面Pfを構成するクランクケース21の前方壁)に固定するための部分を構成している。クランクケース側チェーンカバー27の右側及び左側に位置するフランジ27a1の外周の形状は、クランクケース21の前面Pfの左右の両端部にそれぞれ沿っている。クランクケース側チェーンカバー27の右側に位置するフランジ27a1には、複数のボルト孔BR1〜BR6が形成されている。図3及び図4において図示されないクランクケース側チェーンカバー27の左側に位置するフランジ27a1にも、図示されない複数のボルト孔BL1〜BL6が形成されている。クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、フランジ27a1のなす平面はクランクケース21の前面Pfと平行となり、フランジ27a1はクランクケース21の前
面Pfと当接するようになっている。
側壁27a2は、クランクケース側チェーンカバー27の左右の側壁を構成する板状部である。クランクケース側チェーンカバー27の右側に位置する側壁27a2は、クランクケース側チェーンカバー27の右側に位置するフランジ27a1の内周側の端部と連接されている。同様に、クランクケース側チェーンカバー27の左側に位置する側壁27a2は、クランクケース側チェーンカバー27の左側に位置するフランジ27a1の内周側の端部と連接されている。これら左右の側壁27a2のそれぞれは、クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、クランクケース21の前面Pfからクランクケース21の前面Pfと略直交する方向に延設されている(立設されている。)。以上から、クランクケース21の左側及び右側に位置する側壁部27aは、クランクケース21の前面Pfの左側端部近傍及び右側端部近傍とそれぞれ当接するとともにクランクケース21の前面Pfと直交する方向に延びているということもできる。左右の側壁27a2の上端は、図1及び後述する図5に示したように、クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、クランクケース21の上端面と略同じ平面内に位置するようになっている。
前壁部27bは、クランクケース側チェーンカバー27の前面壁を構成する板状部(本例では、実質的に平板状の部材)である。前壁部27bは、左側に位置する側壁27a2と右側に位置する側壁27a2とを連結している。前壁部27bのなす面は、クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、クランクケース21の前面Pfと対向し且つ略平行となる。
支持部材連結部27cは、支持部材固定部27c1とリブ27c2とを備えている。支持部材固定部27c1は、クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、支持部材連結部27cの上壁(上平面)を構成する部分である。支持部材連結部27cの正面視における形状は略長方形である。支持部材固定部27c1は、側壁部27aの上端よりも上方に位置している。従って、支持部材固定部27c1は、クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、クランクケース21の上端よりも上方に位置する。支持部材固定部27c1には、図1及び図5に示したエンジンマウントブラケット(支持部材)41を固定するための複数の(この例では3個の)ボルト孔BU1〜BU3が形成されている。
リブ27c2は、支持部材固定部27c1に連接するとともに、クランクケース側チェーンカバー27がクランクケース21の前面Pfに固定されたとき、支持部材固定部27c1に沿うように略水平方向に延びる中央部27cCと、中央部27cCの右端部近傍から(従って、支持部材固定部27c1の右端部近傍)から下方に延びる右側の脚部27cRと、中央部27cCの左端部近傍から(従って、支持部材固定部27c1の左端部近傍)から下方に延びる左側の脚部27cLと、からなっている。即ち、リブ27c2の形状は、正面視において逆U字状(一対の脚状)である。リブ27c2は、支持部材固定部27c1から側壁部27aの一部(上部)まで延在するように形成され、前壁部27bの剛性を向上している。即ち、左右の脚部27cR及び脚部27cLは、中央部27cCから側壁部27aの上部にまで延びている。従って、リブ27c2は、支持部材固定部27c1に連接するとともに、側壁部27aのうちの一部(上部)であって、その側壁部27aの一部のクランクケース21と当接している部分とは反対側の端部まで、延在して到達しているということができる。このように、リブ27c2は、クランクケース21の前面Pfと直交する方向の力に対する前壁部27bの剛性を向上する(前壁部27bの曲げ変形を防止する)補強部を構成している。
リブ27c2は、図5にも示したように、側壁部27aの上端から距離Lだけ下方の位
置にまで到達している。便宜上、リブ27c2が側壁部27a(側壁27a2)に到達している領域を「リブ到達領域」と称呼する。従って、リブ27c2が到達していない側壁部27a(側壁27a2)の領域を「リブ非到達領域」と称呼する。
図3乃至図5に示したように、ボルト孔BR1及びボルト孔BR2は、上述したリブ到達領域からクランクケース21の前面Pfに直交する方向に延びた側壁27a2の部分に連接しているフランジ27a1の部分(図5の領域Ar内)に形成されている。図示されないボルト孔BL1及びボルト孔BL2についても同様な位置に形成されている。
ボルト孔BR3乃至ボルト孔BR6は、上述したリブ非到達部からクランクケース21の前面Pfに直交する方向に延びた側壁27a2の部分に連接しているフランジ27a1の部分(図5の領域Ar以外の部分)に形成されている。図示されないボルト孔BL3乃至ボルト孔BL6についても同様な位置に形成されている。
このように構成されたクランクケース側チェーンカバー27は、図5に示したように、クランクケース側チェーンカバー27の右側に位置するフランジ27a1に形成された複数のボルト孔BR1〜BR6をそれぞれ挿通するボルトB1〜B6によりクランクケース21の前面Pfにボルト固定されるとともに、クランクケース側チェーンカバー27の左側に位置する図示しないフランジ27a1に形成された複数のボルト孔BL1〜BL6をそれぞれ挿通するボルトB1〜B6によりクランクケース21の前面Pfにボルト固定される。
ボルト孔BR1(及びボルト孔BL1)に使用されるボルトB1及びボルト孔BR2(及びボルト孔BL2)に使用されるボルトB2は互いに同一である。ボルトB1及びボルトB2は、便宜上第1ボルトと称呼される。他のボルト孔BR3〜BR6(及びボルト孔BL3〜BL6)に使用されるボルトB3〜B6は互いに同一である。ボルトB3〜B6は、便宜上第2ボルトと称呼される。第1ボルトの径は第2ボルトの径より大きい。例えば、第1ボルトの径は8mmであり、第2ボルトの径は6mmである。なお、クランクケース側チェーンカバー27の下端部にはフランジが形成され、そのフランジにはオイルパン締結用ボルト孔が形成されている。そして、クランクケース側チェーンカバー27は、そのオイルパン締結用ボルト孔を挿通するボルトによってオイルパン22と締結される。
シリンダブロック側チェーンカバー28は、板状側壁部28aと、前壁部28bと、上面部28cと、を備えている。
板状側壁部28aは、フランジ部28a1と側壁部28a2とからなっている。
フランジ部28a1は、所定の幅及び厚みを有する薄板からなっている。フランジ部28a1は、シリンダブロック側チェーンカバー28をシリンダブロック23の前面Pf側(実際には、前面Pfを構成するシリンダブロック23の最も前方となる前方壁Pf’)に固定するための部分を構成している。フランジ部28a1は、シリンダブロック側チェーンカバー28の下端部の左右に設けられている。左右のフランジ部28a1の外周の形状は、シリンダブロック23の前面Pfの下端部の左右両端部にそれぞれ沿う形状を有している。シリンダブロック側チェーンカバー28の右側に位置するフランジ部28a1には、ボルト孔DR1が形成されている。図3乃至図5において図示されないシリンダブロック側チェーンカバー28の左側に位置するフランジ部28a1にも、図示されないボルト孔DL1が形成されている。シリンダブロック側チェーンカバー28がシリンダブロック23の前面Pf側に固定されたとき、フランジ部28a1のなす平面はシリンダブロック23の前面Pfと平行となり、フランジ部28a1はシリンダブロック23の前方壁Pf’と当接するようになっている。
側壁部28a2は、シリンダブロック側チェーンカバー28の側壁を構成する板状部である。シリンダブロック側チェーンカバー28の右側に位置する側壁部28a2の下部は、シリンダブロック側チェーンカバー28の右側に位置するフランジ部28a1の内周側の端部と連接されている。同様に、シリンダブロック側チェーンカバー28の左側に位置する側壁部28a2の下部は、シリンダブロック側チェーンカバー28の左側に位置するフランジ部28a1の内周側の端部と連接されている。左右の側壁部28a2の下部のそれぞれは、シリンダブロック側チェーンカバー28がシリンダブロック23の前面Pf側に固定されたとき、フランジ部28a1の内周側の端部からシリンダブロック23の前面Pfと略直交する方向に延設されている(立設されている。)。
左右の側壁部28a2の上部のそれぞれは、シリンダブロック側チェーンカバー28がシリンダブロック23の前面Pf側に固定されたとき、シリンダブロック23及びシリンダヘッド24の前面Pfの左右の外周部近傍からシリンダブロック23及びシリンダヘッド24の各前面Pfと略直交する方向に延設されている(立設されている。)。左右の側壁部28a2の上端は、シリンダブロック側チェーンカバー28がシリンダブロック23の前面Pf側に固定されたとき、シリンダヘッド24の上端面より僅かに低い位置に存在している。
前壁部28bは、シリンダブロック側チェーンカバー28の前面壁を構成する板状部である。前壁部28bは、左側に位置する側壁部28a2と右側に位置する側壁部28a2とを連結している。従って、前壁部28bのなす平面は、シリンダブロック側チェーンカバー28がシリンダブロック23の前面Pfに固定されたとき、シリンダブロック23及びシリンダヘッド24の前面Pfと対向し且つ略平行となる。前壁部28bの上端は、シリンダブロック側チェーンカバー28がシリンダブロック23の前面Pf側に固定されたとき、シリンダヘッド24の上端面より僅かに低い位置に存在している。
上面部28cは、板状側壁部28a及び前壁部28bの上端部に形成されたフランジである。上面部28cの上部平面には、シリンダブロック側チェーンカバー28とヘッドカバー24iとを固定するための複数の(この例では2個の)ボルト孔DU1,DU2が形成されている。換言すると、上面部28cには、ヘッドカバー24iと連結するためのヘッドカバー連結部が配設されている。更に、上面部28cの左右両端の側部平面(前面)には、シリンダブロック側チェーンカバー28とシリンダヘッド24とを固定するための複数の(この例では2個の)ボルト孔DU3及び図3乃至図5に図示されないボルト孔DU4が形成されている。
このように構成されたシリンダブロック側チェーンカバー28は、図5に示したように、シリンダブロック側チェーンカバー28の右側に位置するフランジ部28a1に形成されたボルト孔DR1を挿通するボルトB11によりシリンダブロック23の前方壁Pf’にボルト固定されるとともに、シリンダブロック側チェーンカバー28の左側に位置する図示しないフランジ部28a1に形成されたボルト孔DL1を挿通するボルトB11によりシリンダブロック23の前方壁Pf’にボルト固定される。
更に、シリンダブロック側チェーンカバー28は、上面部28cのボルト孔DU1又はDU2とヘッドカバー24iのフランジ24jに形成されたボルト孔とを挿通するボルトB12によりヘッドカバー24iに固定される。加えて、シリンダブロック側チェーンカバー28は、上面部28cのボルト孔DU3(及び図示しないボルト孔DU4)を挿通するボルトB13によりシリンダヘッド24の前面Pfにボルト固定される。ボルトB11〜B13(シリンダブロック側チェーンカバー28をシリンダブロック23の前面Pf等に固定するボルト)は、上述した第2ボルトである。
そして、シリンダブロック側チェーンカバー28の下部は、クランクケース21の前面Pfに固定されたクランクケース側チェーンカバー27の内側(クランクケース側チェーンカバー27の前壁部27bの裏面、側壁27aの裏面及びクランクケース21の前面Pfにより画定される空間内)に入り込むようになっている。シリンダブロック側チェーンカバー28の下部には、シール部材28dが配設・固定されている。シール部材28dは、シリンダブロック側チェーンカバー28とクランクケース側チェーンカバー27との間をシールするようになっている。シール部材28dは、圧縮比が変更されるとき、クランクケース側チェーンカバー27の前壁部27bの裏面及び側壁27aの裏面に対して摺動し、チェーンカバー26内の油密を維持するようになっている。
図1及び図5に示したように、エンジンマウントブラケット41の一部は車体43に固定されたエンジンマウント部材(エンジンマウントインシュレータ)42に支持されている。エンジンマウント部材42は、液封部材及び弾性部材等からなる周知の振動減衰部材を備えている。エンジンマウントブラケット41の他部は、図3乃至図5に示したように、クランクケース側チェーンカバー27の支持部材固定部27c1に形成されたボルト孔BU1〜BU3を挿通するボルトB20によって支持部材固定部27c1に固定されている。この結果、クランクケース21は、エンジンマウント部材42、エンジンマウントブラケット41及びクランクケース側チェーンカバー27を通して車体43に吊り下げられるように支持される。
そして図6に示すように本実施例では、クランクケース側チェーンカバー27の左右の側壁27a2の上端が、支持部材連結部27cに接続している箇所において、該側壁27a2の下方に向けてクランクケース21の前面Ptと平行にスリット27dが形成されている。つまり、このスリット27dは、シリンダブロック側チェーンカバー28が上下方向に移動する範囲と平行に形成されている。そしてスリット27dは、クランクケース側チェーンカバー27の一方の側壁27a2から他方の側壁27a2まで横断している。これにより、前壁部27bおよび支持部材連結部27cに対してスリット27dが形成される。そして、スリット27dよりも前方と後方とに壁面が形成される。なお、スリット27dを形成する壁面のうち前方の壁面をスリット前壁面27d1と称し、後方の壁面をスリット後壁面27d2と称する。このスリット27dにより、クランクケース側チェーンカバー27の左右の側壁27a2の上端と、支持部材連結部27cと、が離間する。
スリット前壁面27d1は、前壁部27bおよび支持部材連結部27cの内燃機関20側の面(以下、裏面という。)を延長した面である。また、スリット後壁面27d2の裏面は、クランクケース側チェーンカバー27の前壁部27bの裏面の一部となる。
また、このスリットの最深部(つまり下方端部)27d3は、シリンダブロック側チェーンカバー28の下端が最も下側に位置しているとき、つまり圧縮比が最高のときに、該シリンダブロック側チェーンカバー28の下端と略同じ高さとなるように形成される。つまり、スリット後壁面27d2の裏面とクランクケース側チェーンカバー27の左右の側壁27a2とにより画定される空間内のみでシリンダブロック側チェーンカバー28が摺動する。
ここで、図6において実線で示した矢印Aは、スリット27dが形成されていないと仮定したときの、クランクケース側チェーンカバー27の応力伝達経路を示している。つまり、スリット27dが形成されていなければ、支持部材固定部27c1からボルト孔BR1に至る応力伝達経路の途中に、シリンダブロック側チェーンカバー28が摺動する箇所が存在するため、この箇所が変形する虞がある。
一方、図6において破線で示した矢印Bは、本実施例にかかるスリット27dが形成されているときの、クランクケース側チェーンカバー27の応力伝達経路を示している。つまり、スリット27dが形成されていれば、応力伝達経路がスリット27dよりも下側に位置するため、シリンダブロック側チェーンカバー28が摺動する箇所にかかる応力を減少させることができる。これにより、この箇所の変形を抑制することができる。
以上説明したように本実施例によれば、スリット27dを設けることにより、エンジンマウントブラケット41からクランクケース側チェーンカバー27を介してクランクケース21の前面Pfに伝達する応力が、シリンダブロック側チェーンカバー28の摺動している範囲にかかることを抑制できる。そのため、この箇所の変形を抑制できるので、内燃機関20の圧縮比を円滑に変更することができると共に、油密を維持することができる。
<第1変形例>
本変形例では、図7に示すように、スリット27dの最深部(つまり下方端部)を、シール部材28dが最も下側に位置しているとき、つまり圧縮比が最高のときと、略同じ高さとなるように形成している。
つまり、スリット後壁面27d2の裏面とクランクケース側チェーンカバー27の左右の側壁27a2とにより画定される空間内でのみシール部材28dが摺動するようにしても良い。これにより、エンジンマウントブラケット41からクランクケース側チェーンカバー27を介してクランクケース21の前面Pfに伝達する応力が、シール部材28dの摺動する範囲にかかることを抑制できる。そのため、シール部材28dの摺動する範囲の変形を抑制できるため、内燃機関20の圧縮比を円滑に変更することができると共に、油密を維持することができる。
<第2変形例>
次に、第2変形例について図8を参照しながら説明する。なお、図8において、クランクケース側チェーンカバー27が備える部分と実質的に同一の部分には同一の符号を付し、それらの説明を省略する。
この第2変形例に係るクランクケース側チェーンカバー60は、クランクケース側チェーンカバー27の支持部材連結部27cに代わる支持部材連結部61cを備える。支持部材連結部61cは、支持部材固定部27c1と同一の支持部材固定部61c1と、リブ27c2に代わるリブ61c2と、を備えている。
リブ61c2は、中央部61cC、右側の脚部61cR、左側の脚部61cL及び中央垂下部61cD備えている。リブ61c2は、中央部61cC、右側の脚部61cR及び左側の脚部61cLを備えている。更に、リブ61c2は、中央部61cCの左右方向略中央(一対の脚部61cL及び脚部61cRの中間部)から下方に延びる中央垂下部61cDを備えている。中央垂下部61cDの下端は、右側の脚部61cR及び左側の脚部61cLの下端と略同じ位置(側壁部27aの上端よりも下方の位置)にまで延設され、前壁部27bと連接している。
右側の脚部61cRは、中央部61cCの右端部から下方に延びている。右側の脚部61cRの側面(右側の側壁27a2が形成する面と同じ側の面)は、右側の側壁27a2と連接され、クランクケース側チェーンカバー27の上部右側における側壁となっている。右側の脚部61cRは、クランクケース21の前面Pfに向けて延出し、クランクケース21の前面Pfに当接するようになっている。右側の脚部61cRのクランクケース21の前面Pfとの当接部には、第1ボルト用の座面が形成されている。右側の脚部61cRには、その第1ボルト用の座面を使用するボルトを挿入する二つのボルト孔ER1,E
R2が形成されている。ボルト孔ER1,ER2のクランクケース21の前面Pfに対する位置は、ボルト孔BR1,BR2のクランクケース21の前面Pfに対する位置と同じである。
左側の脚部61cLは、中央部61cCの左端部から下方に延びている。左側の脚部61cLの側面(左側の側壁27a2が形成する面と同じ側の面)は、左側の側壁27a2と連接され、クランクケース側チェーンカバー27の上部左側における側壁となっている。左側の脚部61cLは、クランクケース21の前面Pfに向けて延出し、クランクケース21の前面Pfに当接するようになっている。左側の脚部61cLのクランクケース21の前面Pfとの当接部には、第1ボルト用の座面が形成されている。左側の脚部61cLには、その第1ボルト用の座面を使用するボルトを挿入する二つのボルト孔EL1,EL2が形成されている。ボルト孔EL1,EL2のクランクケース21の前面Pfに対する位置は、ボルト孔BL1,BL2のクランクケース21の前面Pfに対する位置と同じである。
このクランクケース側チェーンカバー60は、左右のフランジ27a1に形成されたボルト孔BR5、BR6、BL5及びBL6をそれぞれ挿通する第2ボルトによりクランクケース21の前面Pfにボルト固定されるとともに、中央垂下部61cDからの延出部に形成された第3ボルト用のボルト孔BCを挿通する第3ボルトによりクランクケース21の前面Pfにボルト固定される。更に、クランクケース側チェーンカバー60は、右側の脚部61cRに形成された第1ボルト用の座面及びボルト孔ER1,ER2と、左側の脚部61cLに形成された第1ボルト用の座面及びボルト孔EL1,EL2と、を使用する第3ボルトにより、クランクケース21の前面Pfにボルト固定される。
そして本変形例では、クランクケース側チェーンカバー27の左右の側壁27a2の上端が、支持部材連結部27cに接続している箇所において、該側壁27a2の下方に向けてクランクケース21の前面Ptと平行にスリット27dが形成されている。なお、ボルト孔ER1,EL1等は、スリット27dを避けて設けられている。
スリット27dを設けることにより、エンジンマウントブラケット41からクランクケース側チェーンカバー27を介してクランクケース21の前面Pfに伝達する応力が、クランクケース側チェーンカバー27におけるシリンダブロック側チェーンカバー28が上下方向に移動する範囲にかかることを抑制できる。そのため、この箇所の変形を抑制できるため、内燃機関20の圧縮比を円滑に変更することができると共に、油密を維持することができる。
<その他の変形例>
なお、本実施例ではチェーンカバーについて説明しているが、他の部材についても同様に適用可能である。他の部材とは、クランクケース側とシリンダブロック側とに分割される部材であり、一方がエンジンマウントブラケットに接続され、他方が一方に摺動する部材である。
また、本実施例ではクランクケース側チェーンカバーにエンジンマウントが固定されているが、シリンダブロック側チェーンカバーにエンジンマウントが固定されている場合にも適用できる。
さらに、本実施例ではクランクケース側チェーンカバー27に形成されるボルト孔が、スリット27dの横や下方に位置しているが、スリット27dよりも上方に位置していても効果を得ることができる。
内燃機関の車両への搭載状態を示す図である。 内燃機関の概略構成を表す図である。 圧縮比が最高のときのチェーンカバーの斜視図である。 圧縮比が最低のときのチェーンカバーの斜視図である。 クランクケース側チェーンカバーおよびシリンダブロック側チェーンカバーの側面図である。 クランクケース側チェーンカバーおよびシリンダブロック側チェーンカバーの拡大側面図である。 スリットの形成範囲を狭くしたときのクランクケース側チェーンカバーおよびシリンダブロック側チェーンカバーの拡大側面図である。 第2の変形例に係るチェーンカバーの斜視図である。
符号の説明
20 内燃機関
21 クランクケース
21a クランクシャフト
22 オイルパン
23 シリンダブロック
23a シリンダ
23b ピストン
23c コネクティングロッド
24 シリンダヘッド
24i ヘッドカバー
24j フランジ
25 可変圧縮比機構
26 チェーンカバー
27 クランクケース側チェーンカバー
27a 側壁部
27b 前壁部
27c 支持部材連結部
27d スリット
27d1 スリット前壁面
27d2 スリット後壁面
28 シリンダブロック側チェーンカバー
41 エンジンマウントブラケット
42 エンジンマウント部材
43 車体
60 クランクケース側チェーンカバー

Claims (3)

  1. クランクシャフトを支持するクランクケースと、前記クランクケースと相対移動するシリンダブロックと、を備え、前記クランクケースと前記シリンダブロックとの相対距離を変化させて隙間容積を変化させることにより圧縮比を変更する可変圧縮比機構を備えた内燃機関において、
    前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方に固定され且つエンジンマウントに固定される第1固定部と、
    前記クランクケース又は前記シリンダブロックの他方に固定され且つ前記内燃機関の圧縮比を変更するときに前記第1固定部に沿って摺動する第2固定部と、
    前記第1固定部においてエンジンマウントに固定される箇所から前記第1固定部における前記第2固定部が摺動する箇所に至るまでの応力伝達経路の途中に形成されるスリットと、
    を備え
    前記第1固定部に沿って前記第2固定部が摺動する箇所では該第1固定部と該第2固定部との間にシール部材を備え、前記スリットは前記第1固定部におけるエンジンマウントが固定される箇所から前記シール部材が移動する全範囲に至るまでの応力伝達経路の途中に形成されることを特徴とする可変圧縮比機構を備えた内燃機関。
  2. 前記第1固定部は、
    前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面を覆うように前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方に固定され、
    前記エンジンマウントを連結する連結部と、
    前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面の左側端部近傍及び右側端部近傍とそれぞれ当接するとともに前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面と直交する方向に延びた側壁部と、
    前記側壁部に連接し且つ前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面に対向する前壁部と、
    を有し、
    前記連結部は、
    前記エンジンマウントが当接して固定される固定部と、
    前記固定部から延び且つ該前壁部に連接するリブと、
    を備え、
    前記リブは、前記固定部から前記側壁部の一部まで延在するように形成され、
    前記リブが前記側壁部に到達している該側壁部の一部の領域であるリブ到達領域から前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面に直交する方向に延びて前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方の前面と当接する該側壁部の部分に、前記第1固定部と前記クランクケース又は前記シリンダブロックの一方とを固定するためのボルト用の座面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の可変圧縮比機構を備えた内燃機関。
  3. 前記第1固定部および前記第2固定部はチェーンカバーであることを特徴とする請求項1または2に記載の可変圧縮比機構を備えた内燃機関。
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