JP4992767B2 - コンデンサ装置。 - Google Patents

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Description

本発明は、金属化フィルムを巻回して構成された複数のコンデンサ素子を、正極バスプレートと負極バスプレートとの間に並列接続してなるコンデンサ装置に関する。
従来より、金属化フィルムを巻回して構成された複数のコンデンサ素子を並列接続してなるコンデンサ装置がある(特許文献1等)。
コンデンサ装置は、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車等に用いられるインバータ等の電力変換装置の構成部品として配設される。
かかるコンデンサ装置は、同等の大きさの複数のコンデンサ素子を、例えば直線的あるいは平面的に並べて配置している。
特開2004−319799号公報
しかしながら、上記コンデンサ装置は、上記コンデンサ素子に電流を流したときに振動が生じ、この振動が車両等に伝播して、振動音を発生することがある。すなわち、コンデンサ素子に流れる電流のうちのリプル電流の脈動によって、金属化フィルムが膨張収縮を高周波で繰り返すことによりコンデンサ素子が振動する。
そのため、流れるリプル電流が大きいほど、コンデンサ素子の振幅は大きくなる。
ところで、コンデンサ装置において、複数のコンデンサ素子を並列接続するに当たっては、一対のバスバーに各コンデンサ素子の一対の電極端子を電気的に接続する。そして、通常、一対のバスバーにおけるそれぞれの一箇所に、外部電源との接続を図る外部端子が形成されるが、この外部端子と各コンデンサ素子との間の距離はそれぞれ異なっている。すなわち、一対のバスバーにおけるそれぞれの外部端子とコンデンサ素子の電極端子との間の電路長の総和(総電路長)は、コンデンサ素子ごとに異なっている。
この総電路長が長いほど、バスバーの配線インダクタンスによって、電源から各コンデンサ素子に供給されるリプル電流を抑制することができる。そのため、上記外部端子との間の上記総電路長が長いコンデンサ素子は、比較的振幅が小さくなるが、上記外部端子との間の上記総電路長の短いコンデンサ素子は、振幅が大きくなってしまう。このように、コンデンサ素子間において振幅が不均一となるため、コンデンサ装置の全体としての振動が大きくなるという問題がある。
また、振幅を小さくするために単純に全てのコンデンサ素子の大きさを一律に小さくしたのでは、コンデンサ素子の静電容量が小さくなり、コンデンサ装置の静電容量が小さくなってしまう。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、複数のコンデンサ素子の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置を提供しようとするものである。
本発明は、金属化フィルムを巻回して構成された複数のコンデンサ素子を、正極バスプレートと負極バスプレートとの間に並列接続してなるコンデンサ装置であって、
上記正極バスプレート及び上記負極バスプレートは、それぞれ外部電源と接続するための正極外部端子及び負極外部端子を設けてなり、
上記コンデンサ素子は、一対の電極端子をそれぞれ上記正極バスプレートと上記負極バスプレートとに接続しており、
上記複数のコンデンサ素子のうち、上記正極バスプレートにおける上記正極外部端子と上記電極端子との間の電路長と、上記負極バスプレートにおける上記負極外部端子と上記電極端子との間の電路長との総和である総電路長が短い上記コンデンサ素子ほど、体積が小さく、巻回軸方向に直交する断面の断面積が小さく、
上記複数のコンデンサ素子は、一定の方向に沿って配列されており、
上記正極外部端子と上記負極外部端子とは、上記コンデンサ素子の配列方向に関して互いに同一位置に配設されていると共に、上記複数のコンデンサの配列方向の一端側に配設され、
かつ、上記複数のコンデンサ素子は、上記配列方向において、上記正極外部端子及び上記負極外部端子が配設された一端側から他端側へ向かって、体積が徐々に大きくなっていることを特徴とするコンデンサ装置にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上述のごとく、上記総電路長が長いほど、上記正極バスプレート及び上記負極バスプレートの配線インダクタンスによって、コンデンサ素子の振動の原因となるリプル電流が小さくなる。逆に、上記総電路長が短いほど、コンデンサ素子に流れるリプル電流が大きくなる。
そこで、本発明のコンデンサ装置においては、上記総電路長が短いコンデンサ素子ほど体積が小さくなるように、上記複数のコンデンサ素子を配置してある。すなわち、大きなリプル電流が流れる、総電路長の短いコンデンサ素子の体積を小さくしてある。これにより、コンデンサ素子の振幅を小さくすることができる。
一方、流れるリプル電流が小さい、総電路長の長いコンデンサ素子は、もともと振幅が比較的小さいため、総電路長の短いコンデンサ素子よりも体積が大きくても振幅が大きくなり過ぎない。そして、総電路長の長いコンデンサ素子の体積を大きくすることにより、そのコンデンサ素子の静電容量を大きくすることができる。
それ故、上記コンデンサ装置全体として、充分な静電容量を確保しつつ、複数のコンデンサ素子間の振幅のばらつきを低減することができる。その結果、コンデンサ装置の静電容量を低減することなく、振動を抑制することができる。
以上のごとく、本発明によれば、複数のコンデンサ素子の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記コンデンサ素子を構成する上記金属化フィルムは、例えば、樹脂フィルム(誘電体)の表面に金属層を蒸着してなる。上記樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリカーボネート(PC)などからなる樹脂フィルムが挙げられる。また、金属層の金属としては、アルミニウム、亜鉛、これらの合金などが挙げられる。
また、上記総電路長が短い上記コンデンサ素子ほど、巻回軸方向に直交する断面の断面積が小さい。
これにより、容易に、コンデンサ素子の体積を調整して、複数のコンデンサ素子の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置を提供することができる。
また、上記総電路長が短い上記コンデンサ素子ほど、巻回軸方向の高さが低いものとすることもできる(請求項)。
この場合にも、容易に、コンデンサ素子の体積を調整して、複数のコンデンサ素子の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置を提供することができる。
また、上記複数のコンデンサ素子は、一定の方向に沿って配列されており、上記正極外部端子と上記負極外部端子とは、上記コンデンサ素子の配列方向に関して互いに同一位置に配設されている。
これにより、上記正極外部端子及び上記負極外部端子への外部電源の接続を容易にし、コンデンサ装置及びその周辺の装置の配置や配線を簡素化しやすくなる。
また、上記コンデンサ装置は、電力変換装置の一部を構成するものであることが好ましい(請求項)。
この場合には、電力変換装置の振動を効果的に抑制することができる。
上記電力変換装置としては、例えば、DC−DCコンバータやインバータ等がある。また、上記電力変換装置は、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の動力源である交流モータに通電する駆動電流の生成に用いることができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるコンデンサ装置につき、図1〜図5を用いて説明する。
本例のコンデンサ装置1は、図1、図3に示すごとく、金属化フィルム22を巻回して構成された複数のコンデンサ素子2(図5)を、正極バスプレート31と負極バスプレート32との間に並列接続してなる。
図4に示すごとく、正極バスプレート31及び上記負極バスプレート32は、それぞれ外部電源と接続するための正極外部端子41及び負極外部端子42を設けてなる。
図1、図3に示すごとく、コンデンサ素子2は、一対の電極端子21をそれぞれ正極バスプレート31と負極バスプレート32とに接続している。
そして、図2に示すごとく、複数のコンデンサ素子2のうち、正極バスプレート31における正極外部端子41と電極端子21との間の電路長Lpと、負極バスプレート32における負極外部端子42と電極端子21との間の電路長Lnとの総和である総電路長Ls(=Lp+Ln)が短いコンデンサ素子2ほど、体積が小さい。
本例においては、コンデンサ素子2の体積を変化させる手段として、巻回軸方向Zに直交する断面の断面積を変化させる手段を採っている。すなわち、総電路長Lsが短いコンデンサ素子2ほど、巻回軸方向Zに直交する断面(図2に表れるコンデンサ素子2の断面)の断面積が小さい。
例えば、図2に示すコンデンサ素子2aとコンデンサ素子2bとを比較して説明する。コンデンサ素子2aにおける電路長Lpと電路長Lnとの総和である総電路長Ls(=Lp+Ln)と、コンデンサ素子2bにおける電路長Lpと電路長Lnとの総和である総電路長Ls(=Lp+Ln)とを比較すると、コンデンサ素子2aにおける総電路長Lsの方が短い。それ故、コンデンサ素子2aは、コンデンサ素子2bよりも体積を小さくしてある。
また、複数のコンデンサ素子2は、一定の方向Aに沿って配列されている。そして、正極外部端子41と負極外部端子42とは、コンデンサ素子2の配列方向Aに関して互いに同一位置に配設されている。
例えば、図2に示すごとく、複数のコンデンサ素子2を、一定の方向Aに沿って2列並行に配列する。そして、コンデンサ装置1における方向Aの一方の端部付近に、正極外部端子41と負極外部端子42とが配設されている。また、複数のコンデンサ素子2は、正極外部端子41及び負極外部端子42よりも、コンデンサ装置1における方向Aの他端側に向かって配列されている。
そして、この配列方向Aにおいて、正極外部端子41及び負極外部端子42が配設された一端側から他端側へ向かって、コンデンサ素子2の体積(断面積)が徐々に大きくなっている。
なお、本例においては、図3に示すごとく、複数のコンデンサ素子2の巻回軸方向Zの高さは一定である。
コンデンサ素子2は、図5に示すごとく、樹脂フィルム(誘電体)の表面に金属層を蒸着してなる金属化フィルム22を巻回した後、巻回軸方向Zに平行な2つの平面によってプレスして構成されている。そして、コンデンサ素子2は、図1、図3に示すごとく、巻回軸方向Zを高さ方向として配置して、ケース11の内部に複数並列配置してある。
また、コンデンサ素子2を構成する上記金属化フィルム22は、樹脂フィルム(誘電体)の表面に金属層を蒸着してなる。樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリカーボネート(PC)などからなる樹脂フィルムが挙げられる。また、金属層の金属としては、アルミニウム、亜鉛、これらの合金などが挙げられる。
また、コンデンサ素子2の巻回軸方向Zの両端面には、メタリコン金属が溶射されており、該メタリコン金属がコンデンサ素子2の電極端子21となる。そして、図1、図3、図4に示すごとく、コンデンサ素子2の上端面および下端面には、複数のコンデンサ素子2の一対の電極端子21にそれぞれ接続される正極バスプレート31及び負極バスプレート32が配設されている。正極バスプレート31及び負極バスプレート32は、ケース11の内部において、モールド材12によって、コンデンサ素子2と共にモールドされている。そして、正極バスプレート31及び負極バスプレート32には、それぞれモールド材12から露出した正極外部端子41及び負極外部端子42が接続されている。
なお、正極バスプレート31と負極バスプレート32とは、上記の配置関係に限られるものではなく、例えば逆の配置であってもよい。
上記モールド材12は、例えば、エポキシ系やウレタン系の樹脂からなる。また、上記ケース11は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリカーボネート(PC)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等からなる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上述のごとく、上記総電路長Lsが長いほど、正極バスプレート31及び負極バスプレート32の配線インダクタンスによって、コンデンサ素子2の振動の原因となるリプル電流が小さくなる。逆に、上記総電路長Lsが短いほど、コンデンサ素子2に流れるリプル電流が大きくなる。
そこで、本発明のコンデンサ装置1においては、総電路長Lsが短いコンデンサ素子2ほど体積が小さくなるように、複数のコンデンサ素子2を配置してある。すなわち、大きなリプル電流が流れる、総電路長Lsの短いコンデンサ素子2(例えば図2のコンデンサ素子2a)の体積を小さくしてある。これにより、コンデンサ素子2の振幅を小さくすることができる。
一方、流れるリプル電流が小さい、総電路長Lsの長いコンデンサ素子2(例えば図2のコンデンサ素子2b)は、もともと振幅が比較的小さいため、総電路長Lsの短いコンデンサ素子2よりも体積が大きくても振幅が大きくなり過ぎない。そして、総電路長Lsの長いコンデンサ素子2の体積を大きくすることにより、そのコンデンサ素子2の静電容量を大きくすることができる。
それ故、コンデンサ装置1全体として、充分な静電容量を確保しつつ、複数のコンデンサ素子2間の振幅のばらつきを低減することができる。その結果、コンデンサ装置1の静電容量を低減することなく、振動を抑制することができる。
また、本例においては、総電路長Lsが短いコンデンサ素子2ほど、巻回軸方向Zに直交する断面の断面積が小さくしてある。そのため、容易に、コンデンサ素子2の体積を調整して、複数のコンデンサ素子2の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置1を得ることができる。
また、複数のコンデンサ素子2は、一定の方向Aに沿って配列されており、正極外部端子41と負極外部端子42とは、コンデンサ素子2の配列方向に関して互いに同一位置に配設されている。そのため、正極外部端子41及び負極外部端子42への外部電源の接続を容易にし、コンデンサ装置1及びその周辺の装置の配置や配線を簡素化しやすくなる。
以上のごとく、本例によれば、複数のコンデンサ素子の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置を提供することができる。
参考例1
本例は、図6、図7に示すごとく、総電路長Lsが短いコンデンサ素子2ほど、巻回軸方向Zの高さを低くしたコンデンサ装置1の例である。
すなわち、図7に示すごとく、正極外部端子41及び負極外部端子42に近いコンデンサ素子2ほど、巻回軸方向Zの高さを小さくしている。また、各コンデンサ素子2の高さの差に起因して、少なくとも最も高さの大きいコンデンサ素子2以外のコンデンサ素子2と正極バスプレート31との間に隙間が生じる。そのため、それらのコンデンサ素子2における一方の電極端子21と正極バスプレート31との間には、両者を電気的に接続する接続配線13が別途設けてある。
なお、コンデンサ素子2は、負極バスバー32との間に隙間が生じるように配置してもよい。この場合には、それらのコンデンサ素子2における一方の電極端子21と負極バスプレート32との間に、両者を電気的に接続する接続配線を別途設ける。
また、本例においては、図6に示すごとく、複数のコンデンサ素子2の巻回軸方向Zに直交する断面の断面積は一定である。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合にも、容易に、コンデンサ素子2の体積を調整して、複数のコンデンサ素子2の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制したコンデンサ装置1を得ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
参考例2
本例は、図8、図9に示すごとく、総電路長Lsが長くなるにつれて段階的にコンデンサ素子2の体積が大きくなるように複数のコンデンサ素子2を配置したコンデンサ装置1の例である。
例えば、図8に示すごとく、12個のコンデンサ素子2を、正極外部端子41及び負極外部端子42に近い(総電路長Lsが長い)ものから順に3つのグループに分け、各グループ内のコンデンサ素子2の体積をそれぞれ同等にする。そして、最も総電路長Lsが短いグループのコンデンサ素子2cの体積を最も小さくし、最も総電路長Lsが長いグループのコンデンサ素子2eの体積を最も大きくし、総電路長Lsが中間のグループのコンデンサ素子2dの体積を中間の大きさとする。
本例においては、上記グループ間のコンデンサ素子2の体積の差は、巻回軸方向Zに直交する断面の断面積の差によってつけている。すなわち、図8に示すごとく、総電路長Lsが長くなるにつれてコンデンサ素子2の断面積が段階的に大きくなっている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、互いに体積の異なるコンデンサ素子2の種類の数を低減することができるため、コンデンサ装置1の生産効率を向上させることができるとともに、製造コストを低減することができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
なお、上記参考例2においては、上記グループ間のコンデンサ素子2の体積の差を、巻回軸方向Zに直交する断面の断面積の差によってつけているが、上記体積の差は、巻回軸方向Zの高さの差によってつけることもできる。
また、本発明において、上記コンデンサ素子の体積を変化させる手段としては、上記実施例1に示した手段に限らず、巻回軸方向Zに直交する断面の断面積と巻回軸方向Zの高さとの双方を変化させる手段を採ることもできるし、その他の手段を採ることもできる。
(比較例)
本例は、図10、図11に示すごとく、複数のコンデンサ素子2の体積を全て同等としたコンデンサ装置9の例である。
すなわち、複数のコンデンサ素子2を、巻回軸方向Zに直交する断面の断面積及び巻回軸方向Zの高さが同じもので揃えている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、正極外部端子41及び負極外部端子42との間の総電路長Ls(=Lp+Ln)が長いコンデンサ素子2ほど、流れるリプル電流が大きくなり、振幅が極端に大きくなってしまう。すなわち、コンデンサ素子2間において振幅が不均一となり、コンデンサ装置9の全体としての振動が大きくなるという問題がある。
具体的には、例えば、図10に示すコンデンサ素子2fとコンデンサ素子2gとを比較すると、正極外部端子41との間の電路長Lpと、負極外部端子42との間の電路長Lnとの総和である総電路長Ls(=Lp+Ln)が、コンデンサ素子2fの方が圧倒的に短い。そのため、コンデンサ素子2fとコンデンサ素子2gとを同体積の素子で構成すると、コンデンサ素子2fの振幅がコンデンサ素子2gに比べて極端に大きくなる。
また、振幅を小さくするために単純に全てのコンデンサ素子2の大きさを一律に小さくしたのでは、全てのコンデンサ素子2の静電容量が小さくなり、コンデンサ装置9の静電容量が小さくなってしまう。
これに対して、本発明(実施例1)のコンデンサ装置1は、上述のごとく、総電路長Lsが短いコンデンサ素子2ほど体積を小さくしてあるため、複数のコンデンサ素子2の振幅のばらつきを低減し、静電容量を小さくすることなく振動を抑制することができる。
実施例1における、コンデンサ装置の斜視図。 実施例1における、コンデンサ素子の巻回軸方向Zに直交する平面によるコンデンサ装置の断面説明図。 図2のB−B線矢視断面図。 図2のC−C線矢視断面図。 実施例1における、コンデンサ素子の斜視図。 参考例1における、コンデンサ素子の巻回軸方向Zに直交する平面によるコンデンサ装置の断面説明図。 図6のD−D線矢視断面図。 参考例2における、コンデンサ素子の巻回軸方向Zに直交する平面によるコンデンサ装置の断面説明図。 図8のE−E線矢視断面図。 比較例における、コンデンサ素子の巻回軸方向Zに直交する平面によるコンデンサ装置の断面説明図。 図10のF−F線矢視断面図。
符号の説明
1 コンデンサ装置
2 コンデンサ素子
21 金属化フィルム
31 正極バスプレート
32 負極バスプレート
41 正極外部端子
42 負極外部端子

Claims (3)

  1. 金属化フィルムを巻回して構成された複数のコンデンサ素子を、正極バスプレートと負極バスプレートとの間に並列接続してなるコンデンサ装置であって、
    上記正極バスプレート及び上記負極バスプレートは、それぞれ外部電源と接続するための正極外部端子及び負極外部端子を設けてなり、
    上記コンデンサ素子は、一対の電極端子をそれぞれ上記正極バスプレートと上記負極バスプレートとに接続しており、
    上記複数のコンデンサ素子のうち、上記正極バスプレートにおける上記正極外部端子と上記電極端子との間の電路長と、上記負極バスプレートにおける上記負極外部端子と上記電極端子との間の電路長との総和である総電路長が短い上記コンデンサ素子ほど、体積が小さく、巻回軸方向に直交する断面の断面積が小さく、
    上記複数のコンデンサ素子は、一定の方向に沿って配列されており、
    上記正極外部端子と上記負極外部端子とは、上記コンデンサ素子の配列方向に関して互いに同一位置に配設されていると共に、上記複数のコンデンサの配列方向の一端側に配設され、
    かつ、上記複数のコンデンサ素子は、上記配列方向において、上記正極外部端子及び上記負極外部端子が配設された一端側から他端側へ向かって、体積が徐々に大きくなっていることを特徴とするコンデンサ装置。
  2. 請求項1において、上記総電路長が短い上記コンデンサ素子ほど、巻回軸方向の高さが低いことを特徴とするコンデンサ装置。
  3. 請求項1又は2において、上記コンデンサ装置は、電力変換装置の一部を構成するものであることを特徴とするコンデンサ装置。
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