JP4992272B2 - 呼制御サーバ - Google Patents

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Description

この発明は、呼制御サーバに関し、特にインターネットプロトコルを利用したIP電話サービスにおいて移動端末を管理する呼制御サーバに関する。
近年、IP電話サービスが普及してきている。一般的に普及しているIP電話システムでは、IP電話機は、一般の有線による加入者電話サービスと同様、固定端末である。呼制御を行う呼制御サーバは、通常、セッション・イニシエーション・プロトコル(Session Initiation Protocol)を利用するため、SIPサーバと呼ばれる。
SIPサーバは、ユーザの識別子として、SIP−URI(SIP uniform resource indicator)を利用しているが、このSIP−URIからユーザ、すなわちIP電話機の設置場所を特定することはできない。呼処理等を行う際に、IP電話機の所在情報を利用する必要がある場合には、SIP−URIとIP電話機の設置場所との関係を静的に対応づけるテーブルを用意する必要がある。しかし、この手法は、IP電話機の位置を静的に管理するだけであるため、IP電話機が移動しない場合には対応できるが、移動する場合には対応できない。
一方、無線LAN(Local Area Network)を利用した無線IP電話システムが、企業の内線電話として利用され始めている。今後、通信事業者(キャリア)等によって、無線IP電話サービスが企業内に限らず、公衆無線LANや家庭内にまで提供されるようになると、ユーザは、企業、公衆無線LANおよび家庭の間を自由に移動しながらIP電話機を利用することが可能となる。
ところで、公衆通信ネットワーク及び私設通信ネットワークの統合化された利用に関し、次のような通信システムが公知である。この通信システムは、移動交換システム(MSC)と、移動端末装置(MS)を用いてエア・インターフェースを介して交信する少なくとも1つの基地局(BTS)を有する第1のサブシステム(BSS)と、エア・インターフェースを介して前記移動端末装置(MS)と交信する少なくとも1つの基地局(BTS)を有し、前記通信システムの移動通信加入者の第1のグループによってアクセス可能な第2のサブシステム(WIO、BTS)とを有する(例えば、特許文献1参照。)。
特表2002−507869号公報
しかしながら、上述したように、従来のIP電話システムでは、端末の所在を動的に管理することができないため、無線IP電話サービスの提供場所が拡大された場合に、ユーザが端末を携帯して移動すると、種々の問題が発生する。例えば、企業内や公衆無線LANや家庭内などの各領域には、帯域などの環境の違いによって同時に接続可能な最大端末数の制限がある。しかし、端末がそれらの領域を自由に移動できると、SIP−URIでは、端末がどの領域から発呼しているかをSIPサーバで認識できないため、各領域から同時に接続する端末数を制限することができない。
また、端末が企業内LANを介して接続している場合や、公衆無線LANを介して接続している場合などで、課金レートを変えることがある。しかし、SIP−URIでは、移動する端末がどの領域から接続しているかをSIPサーバで認識できないため、端末の所在に応じた課金レートで課金することができない。さらには、ある課金レートの領域で接続中の端末が、接続したまま課金レートの異なる領域に移動しても、その移動先をSIPサーバで認識できないため、移動に応じて課金することができない。
端末の移動に対応する手段の一つとして、端末の所在地をIPアドレスで判別することが考えられる。しかし、一般に、企業等では、企業内のLANにおいてのみ通用するプライベートIPアドレスを利用している。プライベートIPアドレスは、通信事業者側のキャリア網に設置されたALG(Application Level Gateway)によってグローバルIPアドレスに動的に変換される。そのため、プライベートIPアドレスを使用する環境では、IPアドレスで端末の所在地を一意に特定することができない。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、移動する端末の所在地を動的に管理することができる無線IP電話システム等を実現する位置管理サーバ、アクセスポイントおよび呼制御サーバを提供することを目的とする。また、この発明は、端末が環境の異なる種々の領域間を移動できるように構築された無線IP電話システム等において、領域ごとに同時に接続する端末数を制限することを可能とする位置管理サーバ、アクセスポイントおよび呼制御サーバを提供することを目的とする。さらに、この発明は、端末が環境の異なる種々の領域間を移動できるように構築された無線IP電話システム等において、領域ごとに異なる課金レートで課金することを可能とする位置管理サーバ、アクセスポイントおよび呼制御サーバを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、以下の特徴を有する。位置管理サーバは、アクセスポイントグループテーブル、端末位置情報テーブル、位置情報登録手段、位置情報変更手段、位置情報通知手段および接続情報通知手段を備える。アクセスポイントグループテーブルは、アクセスポイントグループとアクセスポイントとの対応関係を管理する。アクセスポイントグループは、複数のアクセスポイントを複数のグループに分けたものである。各アクセスポイントグループには、1または2以上のアクセスポイントが含まれている。
端末位置情報テーブルは、アクセスポイントグループと移動端末との対応関係を管理する。位置情報登録手段は、移動端末の識別子および接続先のアクセスポイントの識別子に基づいて、端末位置情報テーブルに移動端末の現在位置を登録する。位置情報変更手段は、移動端末の接続先のアクセスポイントが、その移動端末の接続先として既に端末位置情報テーブルに登録されているアクセスポイントグループに属さない場合に、現在の接続先のアクセスポイントに基づいて、端末位置情報テーブルに登録されている位置を現在の位置に変更する。
位置情報通知手段は、呼制御サーバからの移動端末の現在位置の問い合わせに対して、その移動端末が所在するアクセスポイントグループを通知する。接続情報通知手段は、接続中の移動端末がその接続先を、異なるアクセスポイントグループに属するアクセスポイントに変更した場合に、呼制御サーバに、新たな接続先のアクセスポイントが属するアクセスポイントグループと接続先の変更時刻を通知する。
アクセスポイントは、識別情報通知手段により、移動端末の現在位置を管理するサーバ(位置管理サーバ)に、自身の識別子と自身に接続中の移動端末の識別子の組を通知する。アクセスポイントの識別子として、BSSID(Basic Service Set Identifier)を利用してもよいし、グローバルIPアドレスを利用してもよい。
呼制御サーバは、位置情報取得手段、同時接続数管理テーブル、接続制御手段および接続情報記録手段を備える。位置情報取得手段は、移動端末の現在位置を管理するサーバ(位置管理サーバ)に、移動端末の現在位置を問い合わせ、そのサーバから移動端末の現在位置の情報を取得する。同時接続数管理テーブルは、アクセスポイントグループごとに接続可能な端末数および実際に接続中の端末数を管理する。
接続制御手段は、移動端末の現在位置を管理するサーバ(位置管理サーバ)から取得した移動端末の現在位置の情報および同時接続数管理テーブルの登録情報に基づいて、移動端末の接続の可否を制御する。接続情報記録手段は、ネットワークに接続中の移動端末が一接続中に2以上のアクセスポイントグループのそれぞれに属するアクセスポイントに接続した場合に、その接続先のアクセスポイントグループごとに接続時間を記録する。
この発明によれば、アクセスポイントから位置管理サーバに、アクセスポイントの識別子とそのアクセスポイントに接続中の移動端末の識別子の組が通知される。位置管理サーバでは、アクセスポイントグループテーブルを参照することにより、その通知されたアクセスポイントが属するアクセスポイントグループが判明するので、位置情報登録手段が、端末位置情報テーブルの該当するアクセスポイントグループに移動端末の識別子を登録することによって、移動端末の所在を管理することができる。また、端末の実際の位置が登録済みの位置と異なる場合には、位置情報変更手段が端末位置情報テーブルの登録内容を更新するので、移動端末の所在を動的に管理することができる。
また、この発明によれば、接続中に移動端末が移動することによって接続先のアクセスポイントが変更になった場合、位置管理サーバでは、接続情報通知手段が呼制御サーバに、新たな接続先のアクセスポイントが属するアクセスポイントグループとその変更時刻を通知する。そして、呼制御サーバでは、接続情報記録手段が、位置管理サーバから通知された情報に基づいて、同一接続中に接続したアクセスポイントグループとその接続時間を記録するので、アクセスポイントグループごとに異なる課金レートで課金することができる。
また、この発明によれば、呼制御サーバでは、位置管理サーバから移動端末の現在位置の情報を取得し、同時接続数管理テーブルを参照することによって、その移動端末が所在するアクセスポイントグループの接続可能数に空きがあるか否かを確認することができる。空きがある場合には、その移動端末に対する呼処理を継続し、空きがない場合には、呼処理を中止することによって、アクセスポイントグループごとに同時に接続する端末数を制限することができる。
本発明によれば、移動する端末の所在地を動的に管理することができる無線IP電話システム等を実現することができるという効果を奏する。また、そのような無線IP電話システム等において、領域ごとに異なる課金レートで課金することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる呼制御サーバの好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明にかかる位置管理サーバ、アクセスポイントおよび呼制御サーバを用いた無線IP電話システムの概略を示す図である。図1に示すように、無線IP電話システムは、呼制御サーバであるSIPサーバ1、ALG2、位置管理サーバ3、課金サーバ4、DHCPサーバ(図示省略)および認証サーバ(図示省略)などが設置されたキャリア網5を備えている。
また、無線IP電話システムは、1個以上のアクセスポイント(AP)6a,6b,6c,6dが設置された企業網7aや一般家庭7bなどのユーザ網、1個以上のアクセスポイント(AP)6e,6f,6gが設置された通信事業者の公衆無線LAN7c、並びにそれら企業網7a、一般家庭7bおよび公衆無線LAN7cの間を自由に移動可能な端末8により構成されている。なお、図1において、端末8が3個示されているのは、端末8が企業網7a、一般家庭7bおよび公衆無線LAN7cの間を移動できることを表すためである。
端末8は、IEEE802.11a/b/gなどの無線LAN機能を有しており、アクセスポイント6a〜6gに無線により接続することによって、ネットワークとの通信を行う。アクセスポイント6a〜6gは、IEEE802.11a/b/gなどの無線LAN機能を有する。アクセスポイント6a〜6gは、無線により接続された端末8にネットワークとの通信を提供する。各アクセスポイント6a〜6gは、位置管理サーバ3に接続中の端末8を識別する情報を通知する。
アクセスポイント6a〜6gは、グループ化されてアクセスポイントグループとして管理される。グループの単位は、企業の全体もしくは拠点ごとの企業網7a、一般家庭7bまたは公衆無線LAN7cなどのように、任意に設定可能である。企業網7aや一般家庭7bでは、一般に各アクセスポイント6a〜6gにプライベートIPアドレスが付与される。公衆無線LAN7cでは、各アクセスポイント6a〜6gに、グローバルIPアドレスが付与される場合と、プライベートIPアドレスが付与される場合がある。本実施の形態では、各アクセスポイント6a〜6gにグローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスのどちらが付与されていてもよい。
ALG2は、企業網7a、一般家庭7bまたは公衆無線LAN7cなどと通信キャリア網5との間で送受信されるIPパケットのIPアドレスやポートの変換を行うとともに、SIPメッセージ内の情報の変換を行う。また、端末8や各アクセスポイント6a〜6gにプライベートIPアドレスが付与されている場合に、ALG2は、プライベートIPアドレスをグローバルIPアドレスに変換する。それによって、プライベートIPアドレスが付与されている端末8や各アクセスポイント6a〜6gと、グローバルIPアドレスが付与されているキャリア網側の装置との通信が可能となる。
SIPサーバ1は、SIPプロトコルによるセッション制御を行う。SIPサーバ1は、端末8の位置を位置管理サーバ3に問い合わせ、その問い合わせに対する回答を位置管理サーバ3から受け取る。また、SIPサーバ1は、端末8の課金情報を課金サーバ4に通知する。課金サーバ4は、SIPサーバ1から通知される課金情報に基づいて、端末8のユーザに課金すべき料金を計算する。
位置管理サーバ3は、各アクセスポイント6a〜6gがいずれのグループに属しているか、ということと、端末8が現在、いずれのアクセスポイントに接続中であるか、ということを管理する。また、位置管理サーバ3は、各アクセスポイント6a〜6gから通知される接続中の端末8の情報を受け取る。さらに、位置管理サーバ3は、SIPサーバ1からの端末8の位置の問い合わせに応答する。
図2は、位置管理サーバ、アクセスポイント、SIPサーバ、課金サーバおよび端末の構成を示す図である。図2に示すように、端末8は、接続先のアクセスポイントに、自身の識別子を通知する端末情報通知手段81を備えている。端末8の識別子として、端末8のSIP−URIが用いられる。あるいは、全ての端末8にグローバルIPアドレスが付与されている場合には、端末8の識別子として、グローバルIPアドレスを用いてもよい。
特に限定しないが、アクセスポイントグループとして、第1のアクセスポイントグループ(#1)7dと第2のアクセスポイントグループ(#2)7eが設定されているとする。また、第1のアクセスポイントグループ7dに、第1のアクセスポイント(#1)6h、第2のアクセスポイント(#2)6jおよび第3のアクセスポイント(#3)6kが所属し、第2のアクセスポイントグループ(#2)7eに、第4のアクセスポイント(#4)6m、第5のアクセスポイント(#5)6nおよび第6のアクセスポイント(#6)6pが所属しているとする。
第1のアクセスポイント6hは、端末情報取得手段61および識別情報通知手段62を備えている。端末情報取得手段61は、接続中の端末8から端末8の識別子を受け取る。識別情報通知手段62は、SNMP(Simple Network Management Protocol)やSIP等を用いて、位置管理サーバ3に、自身の識別子と、端末情報取得手段61により取得した接続中の端末8の識別子の組を通知する。なお、識別情報通知手段62は、他の通信プロトコルを用いてもよい。第2〜第6のアクセスポイント6j〜6pの構成および動作は、第1のアクセスポイント6hと同じであるので、説明を省略する。
各アクセスポイント6h〜6pの識別子として、通信事業者内で各アクセスポイント6h〜6pを一意に識別できるものが用いられる。例えば、BSSIDやアクセスポイントに固有の名前等が用いられる。あるいは、全てのアクセスポイント6h〜6pにグローバルIPアドレスが付与されている場合には、各アクセスポイント6h〜6pの識別子として、グローバルIPアドレスを用いてもよい。
位置管理サーバ3は、識別情報取得手段31、アクセスポイントグループテーブル32、端末位置情報テーブル33、位置情報登録手段34、位置情報変更手段35、位置情報通知手段36および接続情報通知手段37を備えている。識別情報取得手段31は、各アクセスポイント6h〜6pから、各アクセスポイント6h〜6pの識別子と、各アクセスポイント6h〜6pに接続中の端末8の識別子の組を受け取る。
アクセスポイントグループテーブル32は、各アクセスポイントグループ7d,7eと、各グループに所属する各アクセスポイント6h,6j,6k,6m,6n,6pとの対応関係を管理するデータベースである。図3に、アクセスポイントグループテーブルの一例を示す。各アクセスポイントグループ7d,7eには、通信事業者内で一意に識別可能な名前が付与される。
ここでは、一例として、第1のアクセスポイントグループ7dおよび第2のアクセスポイントグループ7eの名前をそれぞれG#1およびG#2とする。また、第1、第2、第3、第4、第5および第6のアクセスポイント6h,6j,6k,6m,6n,6pの識別子をそれぞれAP#1、AP#2、AP#3、AP#4、AP#5およびAP#6とする。
端末位置情報テーブル33は、各アクセスポイントグループ7d,7eの名前と、各アクセスポイントグループ7d,7eに接続中の端末8との対応関係を管理するデータベースである。位置情報登録手段34は、端末位置情報テーブル33に、各アクセスポイント6h〜6pから取得した各アクセスポイント6h〜6pの識別子と、各アクセスポイント6h〜6pに接続中の端末8の識別子の組に基づいて、端末8の識別子を、接続先のアクセスポイントが所属するアクセスポイントグループの欄に登録する。
図4に、端末位置情報テーブルの一例を示す。図4には、端末Tが第1のアクセスポイントグループ7dに属するアクセスポイントに接続しており、第2のアクセスポイントグループ7eに属するアクセスポイントに端末が接続されていない例が示されている。なお、端末位置情報テーブル33の端末の欄には、端末の識別子であるSIP−URIが登録されるが、ここでは、簡単のため端末Tと表すことにする。
位置情報変更手段35は、端末位置情報テーブル33に登録されている端末8の位置と、該端末8の現在位置が異なる場合に、端末位置情報テーブル33に登録されている端末8の位置を現在の位置に変更する。例えば、端末Tが前回、第1のアクセスポイントグループ7dに属するアクセスポイントに接続したため、端末位置情報テーブル33では、第1のアクセスポイントグループ7dの欄に端末Tの識別子が登録されているとする(図4参照)。
この状態のときに、端末Tが今回、第2のアクセスポイントグループ7eに属するアクセスポイントに接続すると、位置情報変更手段35は、端末位置情報テーブル33に対して、第1のアクセスポイントグループ7dの欄から端末Tの識別子を削除し、第2のアクセスポイントグループ7eの欄に端末Tの識別子を登録する。図5に、端末Tの現在位置を変更した端末位置情報テーブルを示す。
位置情報通知手段36は、SIPサーバ1から、端末8の現在位置の問い合わせがあると、それに応答して、端末位置情報テーブル33を参照し、SIPサーバ1に、端末8が所在するアクセスポイントグループ(図4の例では、第1のアクセスポイントグループ7d)を通知する。接続情報通知手段37は、1回の接続中に、端末8がその接続先を、例えば第1のアクセスポイントグループ7dに属するアクセスポイントから、第2のアクセスポイントグループ7eに属するアクセスポイントに変更した場合に、SIPサーバ1に、変更後の第2のアクセスポイントグループ7eとその変更時刻を通知する。
SIPサーバ1は、位置情報取得手段11、同時接続数管理テーブル12、接続制御手段13、接続情報記録手段14および課金情報通知手段15を備えている。位置情報取得手段11は、位置管理サーバ3に、端末8の現在位置を問い合わせ、それに対する応答として、位置管理サーバ3から、端末8が接続しているアクセスポイントが属するアクセスポイントグループ(図4の例では、第1のアクセスポイントグループ7d)の情報を取得する。
同時接続数管理テーブル12は、アクセスポイントグループ7d,7eごとに、同時に接続可能な端末数と実際に接続中の端末数を管理する。図6に、同時接続数管理テーブルの一例を示す。図6には、第1のアクセスポイントグループ7dの同時接続可能数(契約数)が10で、実際に第1のアクセスポイントグループ7dの各アクセスポイント6h,6j,6kに接続している端末数の合計が5であり、第2のアクセスポイントグループ7eの同時接続可能数(契約数)が15で、実際に第2のアクセスポイントグループ7eの各アクセスポイント6m,6n,6pに接続している端末数がゼロである例が示されている。
接続制御手段13は、端末8から発呼要求があったときに、位置管理サーバ3から、端末8の接続先のアクセスポイントが属するアクセスポイントグループの情報を取得する。そして、接続制御手段13は、同時接続数管理テーブル12を参照して、そのアクセスポイントグループの実際の接続数が同時接続可能数未満であれば、発呼要求を受け付けて呼処理を継続する。一方、実際の接続数が同時接続可能数に等しければ、呼処理を中止する。
接続情報記録手段14は、端末8の発呼要求に対する呼処理の開始時刻とそのときの接続先アクセスポイントが属するアクセスポイントグループ名、接続中に異なるアクセスポイントグループに属するアクセスポイントに接続した場合に位置管理サーバ3の位置情報通知手段36から取得した新たな接続先のアクセスポイントグループ名とその変更時刻、および一連の呼処理の終了時刻を、接続情報として記録する。課金情報通知手段15は、課金サーバ4に、接続情報記録手段14により記録された接続情報を課金情報として通知する。
課金サーバ4は、課金テーブル41を備えている。課金テーブル41は、各アクセスポイントグループ7d,7eと課金レートとの対応関係を管理するデータベースである。図7に、課金テーブルの一例を示す。図7には、第1のアクセスポイントグループ7dの課金レートが3分当たり10円であり、第2のアクセスポイントグループ7eの課金レートが3分当たり8円である例が示されている。なお、SIPサーバ1、ALG2、アクセスポイント6h,6j,6k,6m,6n,6pおよび端末8において、データの送信処理や受信処理や秘匿処理など、端末8の位置管理以外の機能を実現する構成およびその動作については、省略する。
次に、端末8(以下、端末T8とする)が第1のアクセスポイントグループ7dの第1のアクセスポイント6hに接続する場合の動作について説明する。ここでは、端末T8がいずれかのアクセスポイントに初めて接続するか、あるいは、端末T8が前回、アクセスポイントに接続してから一定時間が経過したことによって位置管理サーバ3から端末T8の登録情報が抹消されているため、位置管理サーバ3に端末T8の情報が登録されていないものとする。従って、端末T8の接続によって、端末T8の初期位置を登録する処理が実行される。
図8および図9は、初期位置登録処理のフローチャートであり、図9は、図8の続きである。まず、図8に示すように、端末T8が第1のアクセスポイント6hに対して無線接続を開始する(ステップA1)。接続できたら(ステップA2:Yes)、端末T8は、SIP REGISTERにより、SIPサーバ1に対して登録を開始する(ステップA3)。登録できたら(ステップA4:Yes)、第1のアクセスポイント6hは、SIP REGISTERから、端末T8のSIP−URIを読みとる(ステップA5)。
端末T8が第1のアクセスポイント6hに接続できない場合(ステップA2:No)、または、端末T8がSIPサーバ1に登録されない場合(ステップA4:No)には、エラー処理を行い、初期位置登録処理を終了する。ステップA5に続いて、図9に示すように、第1のアクセスポイント6hは、位置管理サーバ3に、端末T8の位置情報として、端末T8のSIP−URIと自身の識別子を通知する(ステップA6)。
位置管理サーバ3は、第1のアクセスポイント6hから受け取った情報のうち、第1のアクセスポイント6hの識別子をキーにアクセスポイントグループテーブル32を検索し、第1のアクセスポイント6hが属するアクセスポイントグループを検索する(ステップA7)。検索できない場合(ステップA8:No)には、エラー処理を行い、初期位置登録処理を終了する。検索できた場合(ステップA8:Yes)には、第1のアクセスポイント6hが第1のアクセスポイントグループ7dに属することが判明するので、位置管理サーバ3は、端末T8の識別子(SIP−URI)をキーに端末位置情報テーブル33を検索し、端末T8のエントリの有無を検索する(ステップA9)。
その結果、端末T8のエントリを検索できれば(ステップA10:Yes)、初期位置登録処理を終了する。端末T8のエントリが見つからなければ(ステップA10:No)、端末位置情報テーブル33の第1のアクセスポイントグループ7dに対応する端末欄に端末T8の識別子を追加し(ステップA11)、一連の初期位置登録処理を終了する。
次に、端末T8が第1のアクセスポイントグループ7dに属するアクセスポイントに接続した後、移動して、第2のアクセスポイントグループ7eの領域に所在し、第4のアクセスポイント6mに接続する場合の動作について説明する。ここでは、端末位置情報テーブル33の第1のアクセスポイントグループ7dに対応する端末欄に、端末T8の識別子が登録されているとする。従って、端末T8が移動後に第4のアクセスポイント6mに接続することによって、端末T8の移動時の位置を登録する処理が実行される。
図10〜図12は、移動時位置登録処理のフローチャートであり、図11および図12は、それぞれ図10および図11の続きである。まず、図10に示すように、端末T8が第4のアクセスポイント6mに対して無線接続を開始する(ステップB1)。接続できたら(ステップB2:Yes)、端末T8は、SIP REGISTERにより、SIPサーバ1に対して登録を開始する(ステップB3)。登録できたら(ステップB4:Yes)、第4のアクセスポイント6mは、SIP REGISTERから、端末T8のSIP−URIを読みとる(ステップB5)。
端末T8が第4のアクセスポイント6mに接続できない場合(ステップB2:No)、または、端末T8がSIPサーバ1に登録されない場合(ステップB4:No)には、エラー処理を行い、移動時位置登録処理を終了する。ステップB5に続いて、図11に示すように、第4のアクセスポイント6mは、位置管理サーバ3に、端末T8の位置情報として、端末T8のSIP−URIと自身の識別子を通知する(ステップB6)。
位置管理サーバ3は、第4のアクセスポイント6mから受け取った情報のうち、第4のアクセスポイント6mの識別子をキーにアクセスポイントグループテーブル32を検索し、第4のアクセスポイント6mが属するアクセスポイントグループを検索する(ステップB7)。検索できない場合(ステップB8:No)には、エラー処理を行い、移動時位置登録処理を終了する。検索できた場合(ステップB8:Yes)には、第4のアクセスポイント6mが第2のアクセスポイントグループ7eに属することが判明するので、位置管理サーバ3は、端末T8の識別子(SIP−URI)をキーに端末位置情報テーブル33を検索し、端末T8のエントリの有無を検索する(ステップB9)。
端末T8のエントリが見つからなければ(ステップB10:No)、端末位置情報テーブル33の第2のアクセスポイントグループ7eに対応する端末欄に端末T8の識別子を追加する初期登録処理を行う(ステップB11)。端末T8のエントリを検索できた場合(ステップB10:Yes)には、端末T8が第1のアクセスポイントグループ7dに対応する端末欄に登録されていることが判明する。
続いて、図12に示すように、ステップB7でアクセスポイントグループテーブル32を検索したことにより判明したアクセスポイントグループ名(G#1)と、ステップB9で端末位置情報テーブル33を検索したことにより判明したアクセスポイントグループ名(G#2)を比較する(ステップB12)。その結果、両グループ名が一致すれば(ステップB13:Yes)、移動時位置登録処理を終了する。
グループ名の比較の結果、両グループ名が一致しなければ(ステップB13:No)、端末位置情報テーブル33の第1のアクセスポイントグループ7dに対応する端末欄に登録されている端末T8の識別子を削除する。そして、端末位置情報テーブル33の第2のアクセスポイントグループ7eに対応する端末欄に端末T8の識別子を追加する。このような端末位置情報テーブル33の更新を行い(ステップB14)、一連の移動時位置登録処理を終了する。
この移動時位置登録処理を実行することにより、位置管理サーバ3は、端末T8が所在するアクセスポイントグループの情報をリアルタイムで管理することができる。この移動時位置登録処理は、端末T8が1回の接続中に移動して複数のアクセスポイントグループの領域に所在する場合と、端末T8が前回と異なるアクセスポイントグループの領域で発呼する場合の両方に対応できる。
次に、アクセスポイントグループごとに同時に接続する端末数を制限する処理について説明する。上述した初期位置登録処理や移動時位置登録処理によって、アクセスポイントグループと端末T8の対応関係が既知であるとする。端末T8が発呼要求をすると、端末の同時接続数を制限する処理が実行される。
図13および図14は、同時接続数制限処理のフローチャートであり、図14は、図13の続きである。まず、図13に示すように、端末T8がSIPサーバ1にSIP INVITEにより発呼要求をする(ステップC1)と、SIPサーバ1は、位置管理サーバ3に、端末T8がどのアクセスポイントグループに所在するか、ということを問い合わせる(ステップC2)。位置管理サーバ3は、SIPサーバ1からの問い合わせに応答して、端末T8が所在するアクセスポイントグループの名前を回答する(ステップC3)。
続いて、SIPサーバ1は、同時接続数管理テーブル12を参照し、位置管理サーバ3から回答されたアクセスポイントグループについて、現在の実際の接続数と同時接続可能数(契約数)を比較する(ステップC4)。その結果、現在の実際の接続数が同時接続可能数(契約数)に等しければ(ステップC5:Yes)、図14に示すように、SIPサーバ1は、呼処理を中止して端末T8にビジーを回答し(ステップC6)、一連の同時接続数制限処理を終了する。
一方、現在の実際の接続数と同時接続可能数(契約数)が等しくなければ(ステップC5:No)、現在の実際の接続数が同時接続可能数(契約数)よりも少ないことになる。従って、図14に示すように、SIPサーバ1は、同時接続数管理テーブル12の該当するアクセスポイントグループに対応する現在の実際の接続数欄の値に1を加算する(ステップC7)。そして、SIPサーバ1は、呼接続処理を継続し(ステップC8)、一連の同時接続数制限処理を終了する。この同時接続数制限処理を実行することにより、例えば、企業の拠点ごとに端末の同時接続数を設定することによって、拠点ごとに、実際に同時に接続する端末の数を契約数以下に制限するサービスなどを行うことができる。
次に、アクセスポイントグループごとに課金レートを設定し、端末T8が1回の接続中に課金レートの異なるアクセスポイントグループの領域間を移動する場合に、アクセスポイントグループごとに異なる課金レートで課金する処理について説明する。上述した初期位置登録処理や移動時位置登録処理によって、アクセスポイントグループと端末T8の対応関係が既知であるとする。端末T8が発呼要求をすると、課金処理が実行される。
図15および図16は、課金処理のフローチャートであり、図16は、図15の続きである。まず、図15に示すように、端末T8がSIPサーバ1にSIP INVITEにより発呼要求をする(ステップD1)と、SIPサーバ1は、位置管理サーバ3に、端末T8がどのアクセスポイントグループに所在するか、ということを問い合わせる(ステップD2)。
位置管理サーバ3は、SIPサーバ1からの問い合わせに応答して、端末T8が所在するアクセスポイントグループの名前を回答する(ステップD3)。ここでは、端末T8が第1のアクセスポイント6hに接続しており、位置管理サーバ3からSIPサーバ1に、第1のアクセスポイントグループ7dの名前であるG#1が回答されるとする。続いて、SIPサーバ1は、呼の接続を行い(ステップD4)、課金情報の記録を開始し、呼処理の開示時刻と接続先アクセスポイントグループ名を記録する(ステップD5)。
接続中に端末T8が移動し、その結果、接続先が第1のアクセスポイント6hから第4のアクセスポイント6mに変わると(ステップD6)、上述した移動時位置登録処理を行い、端末位置情報テーブル33を更新する(ステップD7)。続いて、図16に示すように、位置管理サーバ3は、SIPサーバ1に端末移動情報として、端末T8の新たな接続先となるアクセスポイントを含むアクセスポイントグループの名前と、接続先が変更された時刻を通知する(ステップD8)。ここでは、位置管理サーバ3からSIPサーバ1に、第2のアクセスポイントグループ7eの名前であるG#2が回答される。
続いて、SIPサーバ1は、位置管理サーバ3から受けた情報を課金情報として記録する(ステップD9)。呼の終了時に、SIPサーバ1は、呼処理を終了し(ステップD10)、その終了時刻を記録し、課金情報の記録を終了する(ステップD11)。そして、SIPサーバ1は、課金サーバ4に、記録していた課金情報を送信する(ステップD12)。
送信される課金情報には、呼の開始時刻、呼の終了時刻、および接続先のアクセスポイントを含むアクセスポイントグループの名前が含まれる。1回の接続中に端末T8の接続先が、異なるアクセスポイントグループに属するアクセスポイントに変わった場合には、新たな接続先のアクセスポイントが属するアクセスポイントグループの名前とその変更時刻も課金情報として送信される。なお、課金情報は、これらの情報に限らず、課金方式の違いに応じて適宜、変更される。
続いて、課金サーバ4は、課金テーブル41を参照し、SIPサーバ1から受け取った課金情報に基づいて、各アクセスポイントグループのレートに応じた料金計算を行い(ステップD13)、一連の課金処理を終了する。この課金処理を実行することにより、ユーザの発信エリアに応じた課金が可能となる。例えば、ユーザが公衆無線LAN7cから発信する場合と、一般家庭7bから発信する場合で、課金レートを変えることができる。
以上説明したように、実施の形態によれば、第1のアクセスポイント6hから位置管理サーバ3に、端末8の識別子と、端末8が接続中の第1のアクセスポイント6hの識別子が通知され、その通知された識別子の組に基づいて、位置管理サーバ3において、アクセスポイントグループテーブル32および端末位置情報テーブル33によりアクセスポイントとアクセスポイントグループの対応関係およびアクセスポイントグループと端末8の対応関係を管理する。従って、移動する端末8の所在を動的に管理することができる。それによって、加入者は、企業内、公衆無線LANおよび一般家庭において、場所を意識することなく、通信事業者から無線IP電話サービスをシームレスに受けることができる。
また、同時接続数管理テーブル12により端末の実際の接続数と契約数を管理することによって、アクセスポイントグループごとに端末の同時接続数を制限することができる。また、課金テーブル41によりアクセスポイントグループごとに課金レートを設定することによって、アクセスポイントグループごとに異なる課金レートで課金することができる。
また、アクセスポイントグループ内のユーザ数に応じて、同時に接続可能な端末数の最大値を動的に変更することができる。また、ユーザがあるアクセスポイントグループ、すなわちあるネットワークから発信するのを制限することができる。また、アクセスポイントグループ内のユーザ数に応じて、課金レートを変更することができる。
さらに、通信事業者が加入者の所在地をリアルタイムに把握することができるので、通信事業者は、加入者の位置情報を利用した新しいサービス、例えば端末が所在するアクセスポイントグループの領域に応じて、端末にその領域に関する情報を流すサービスなど、を提供することが可能となる。また、端末が所在するアクセスポイントグループの領域に応じて、端末がアクセスできるネットワークやサービス等を制限したり、呼の転送先を変更したりするサービスなど、を提供することができる。
(付記1)ネットワークのアクセスポイントに無線により接続された移動端末の位置を管理する位置管理サーバであって、
複数のアクセスポイントをグループ化してそれぞれが1または2以上のアクセスポイントを含む複数のアクセスポイントグループとし、アクセスポイントグループとアクセスポイントとの対応関係を管理するアクセスポイントグループテーブルと、
アクセスポイントグループと移動端末との対応関係を管理する端末位置情報テーブルと、
移動端末の識別子および接続先のアクセスポイントの識別子に基づいて、前記端末位置情報テーブルに移動端末の現在位置を登録する位置情報登録手段と、
を備えることを特徴とする位置管理サーバ。
(付記2)移動端末の接続先のアクセスポイントが、当該移動端末の接続先として既に前記端末位置情報テーブルに登録されているアクセスポイントグループに属さない場合に、現在の接続先のアクセスポイントに基づいて、前記端末位置情報テーブルに登録されている位置を現在の位置に変更する位置情報変更手段、
をさらに備えることを特徴とする付記1に記載の位置管理サーバ。
(付記3)呼制御サーバからの移動端末の現在位置の問い合わせに対して、該移動端末が所在するアクセスポイントグループを通知する位置情報通知手段、
をさらに備えることを特徴とする付記1または2に記載の位置管理サーバ。
(付記4)接続中の移動端末がその接続先を、異なるアクセスポイントグループに属するアクセスポイントに変更した場合に、新たな接続先のアクセスポイントが属するアクセスポイントグループと接続先の変更時刻を呼制御サーバに通知する接続情報通知手段、
をさらに備えることを特徴とする付記1に記載の位置管理サーバ。
(付記5)前記アクセスポイントの識別子として、BSSIDを利用することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の位置管理サーバ。
(付記6)無線により接続された移動端末とネットワークとの中継を行うアクセスポイントであって、
移動端末の現在位置を管理するサーバに、自身の識別子と自身に接続中の移動端末の識別子の組を通知する識別情報通知手段、
を備えることを特徴とするアクセスポイント。
(付記7)識別子として、BSSIDを利用することを特徴とする付記6に記載のアクセスポイント。
(付記8)ネットワークのアクセスポイントに無線により接続された移動端末とネットワークとの接続の制御を行う呼制御サーバであって、
移動端末の現在位置を管理するサーバに、移動端末の現在位置を問い合わせ、前記サーバから移動端末の現在位置の情報を取得する位置情報取得手段、
を備えることを特徴とする呼制御サーバ。
(付記9)複数のアクセスポイントをグループ化してそれぞれが1または2以上のアクセスポイントを含む複数のアクセスポイントグループとし、アクセスポイントグループごとに接続可能な端末数および実際に接続中の端末数を管理する同時接続数管理テーブルと、
前記サーバから取得した移動端末の現在位置の情報および前記同時接続数管理テーブルの登録情報に基づいて、移動端末の接続の可否を制御する接続制御手段と、
をさらに備えることを特徴とする付記8に記載の呼制御サーバ。
(付記10)複数のアクセスポイントをグループ化してそれぞれが1または2以上のアクセスポイントを含むように管理された複数のアクセスポイントグループに対して、ネットワークに接続中の移動端末が一接続中に2以上のアクセスポイントグループのそれぞれに属するアクセスポイントに接続した場合に、その接続先のアクセスポイントグループごとに接続時間を記録する接続情報記録手段、
をさらに備えることを特徴とする付記8に記載の呼制御サーバ。
(付記11)前記アクセスポイントの識別子として、グローバルIPアドレスを利用することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の位置管理サーバ。
(付記12)識別子として、グローバルIPアドレスを利用することを特徴とする付記6に記載のアクセスポイント。
以上のように、本発明にかかる呼制御サーバは、移動可能な端末を用いた無線通信システム等に有用であり、特に、無線IP電話システムに適している。
本発明にかかる位置管理サーバ、アクセスポイントおよび呼制御サーバを用いた無線IP電話システムの概略を示す図である。 位置管理サーバ、アクセスポイント、SIPサーバ、課金サーバおよび端末の構成を示す図である。 アクセスポイントグループテーブルの一例を示す図である。 端末位置情報テーブルの一例を示す図である。 端末Tの現在位置を変更した端末位置情報テーブルを示す図である。 同時接続数管理テーブルの一例を示す図である。 課金テーブルの一例を示す図である。 初期位置登録処理のフローチャート(その1)である。 初期位置登録処理のフローチャート(その2)である。 移動時位置登録処理のフローチャート(その1)である。 移動時位置登録処理のフローチャート(その2)である。 移動時位置登録処理のフローチャート(その3)である。 同時接続数制限処理のフローチャート(その1)である。 同時接続数制限処理のフローチャート(その2)である。 課金処理のフローチャート(その1)である。 課金処理のフローチャート(その2)である。
符号の説明
1 呼制御サーバ
3 位置管理サーバ
6a〜6p アクセスポイント
7a 企業網
7b 一般家庭
7c 公衆無線LAN
8 端末
11 位置情報取得手段
12 同時接続数管理テーブル
13 接続制御手段
14 接続情報記録手段
32 アクセスポイントグループテーブル
33 端末位置情報テーブル
34 位置情報登録手段
35 位置情報変更手段
36 位置情報通知手段
37 接続情報通知手段
62 識別情報通知手段

Claims (1)

  1. ネットワークのアクセスポイントに無線により接続された移動端末とネットワークとの接続の制御を行う呼制御サーバであって、
    前記移動端末の現在位置を管理する位置管理サーバに、前記移動端末の現在位置を問い合わせ、前記位置管理サーバから前記移動端末の現在位置の情報を取得する位置情報取得手段と、
    複数の前記アクセスポイントをサービス種別毎にグループ化してそれぞれが1または2以上の前記アクセスポイントを含むように管理された複数のアクセスポイントグループに対して、前記位置管理サーバから前記ネットワークに接続中の前記移動端末が一接続中に2以上の前記アクセスポイントグループのそれぞれに属する前記アクセスポイントに接続した情報を取得した場合に、その接続先の前記アクセスポイントグループごとに接続時間を記録する接続情報記録手段と、
    を備えることを特徴とする呼制御サーバ。
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