JP4991463B2 - 車両の風防板取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、風防板取付部に風防板を取り付ける車両の風防板取付構造の改良に関する。
車両の前方に設けた風防板取付部に、曲面状に形成されている風防板を取り付ける車両の風防板取付構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−96294公報(図12)
特許文献1の図12において、風防板取付構造には、車両の前方に設けたウインドスクリーン支持ステー35と、このウインドスクリーン支持ステー35にボルト91、91を介して取り付けた角度調整ステーと、この角度調整ステーにボルト92、92及びナット93、93を介して取り付けたウインドスクリーン34とが備えられている。
ウインドスクリーン34は、曲面に形成されており、ウインドスクリーン34の曲面形状に合わせて角度調整ステーの長手方向両端には、第1上側取付部85及び第2上側取付部87が設けられている。そして、角度調整ステーに設けた第1上側取付部85及び第2上側取付部87にウインドスクリーン34が取り付けられている。
この場合に、走行中に風圧を受けるウインドスクリーン34を強固に固定するためには、ウインドスクリーン34と角度調整ステーの第1上側取付部85及び第2上側取付部87は、各々所定の曲面に形成する必要がある。そのためには、ウインドスクリーン34と角度調整ステーの各取付部85、87の各々が高い寸法精度で形成されている必要がある。高い寸法精度が得られない場合には、ウインドスクリーン34(以下、「風防板」と云う。)と角度調整ステー間の合わせ面に、例えば、ラバーなどの緩衝部材を介在させる。
しかし、高い寸法精度をもつウインドスクリーンを得るためには、ウインドスクリーンの成形精度を高めることが必要になる。成形精度を高めるためには、部品コストの上昇を伴う。緩衝部材を追加する場合には、部品点数が増加し、組立コスト及び部品点数の増加を伴うことになる。
本発明は、部品コストの上昇や部品点数の増加を伴うことなく風防板を強固に固定することができる車両の風防板取付構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、曲面状に形成され、且つ車両の前方に設けた風防板取付部に上下調整可能に取り付けられる風防板を備えた車両の風防板取付構造において、風防板には、車両に臨む側に突出し風防板取付部に取り付けられる取付突部が備えられ、風防板取付部には、平面状を呈し風防板が接触する第1平坦面が設けられ、取付突部には、平面状を呈し第1平坦面に対して上下調整範囲にわたって接触する第2平坦面が設けられ、第2平坦面を第1平坦面に接触させて、風防板取付部に風防板が取り付けられ、取付突部には、風防板を取り付ける締結部材が挿通する貫通穴が車両の外側から内側に向け複数個設けられ、これらの貫通穴のうちの1つを選択することにより、風防板を調整可能に取り付け、風防板には、車両の外側から内側に向け取り付けられ少なくとも締結部材を覆うカバー部材が備えられ、取付突部の裏面には、締結部材の頭部が収納される凹部が形成され、カバー部材には、カバー部材を固定するカバー固定穴に嵌合する突起が設けられ、カバー固定穴に突起を嵌合することで、風防板にカバー部材が取り付けられ、突起は、カバー部材の中心に配置される中心突起と、この中心突起から互いに異なる向きに且つ異なる距離をもって配置される一方及び他方の突起とからなり、カバー固定穴には、中心突起が嵌合する中心穴と、一方及び他方の突起が各々嵌合する一方及び他方の穴とが形成されていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、第2平坦面よりも第1平坦面が大きく形成され、この第1平坦面のうち取付突部と接触しない部分に、カバー部材の内側を流れる走行風を抜く風抜穴が設けられるとともに、この風抜穴はカバー部材によって覆われていることを特徴とする。
請求項に係る発明は、カバー部材には、外観面に凹部が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、風防板取付部には、第1平坦面が設けられ、風防板には、第2平坦面が設けられ、第2平坦面を第1平坦面に接触させて、風防板取付部に風防板が取り付けられる。風防板取付部は、平坦に形成されているので、合わせ部となる取付突部を平坦に形成すればよく、風防板の取付突部に高い成形精度が要求されることはない。
加えて、第1平坦面と第2平坦面との間の接触は、平坦部同士の接触であるので、曲面部同士の接触に較べると、第1平坦面と第2平坦面との間には、隙間等は発生し難い。隙間等が発生し難いため、第1平坦面と第2平坦面の間に緩衝用の部材を介在させることなく、風防板取付部に風防板を強固に取り付けることができる。
風防板には高い成形精度が要求されることがなく、緩衝用の部材は不要となるので、風防板取付構造に係るコストの上昇や部品点数の増加を招くことなく、風防板取付部に風防板を強固に取り付けることが可能になる。
また、取付突部には、風防板を取り付ける貫通穴が複数個設けられ、これらの貫通穴のうちの1つを選択して風防板取付部に取り付けるようにした。貫通穴のうちの1つを選択して取り付けるため、風防板の曲面形状に影響されることなく、乗員の要求に合わせた好ましい高さに風防板を取り付けることが可能になる。
また、風防板にはカバー部材が備えられ、このカバー部材にて締結部材が覆われている。外方から締結部材を見えなくすることによって、車両の外観性を低下させる虞はなく、車両の外観性を高いレベルで維持させることができる。
また、取付突部の裏面には、締結部材の頭部を収納する凹部が形成され、カバー部材に設けた突起をカバー固定穴に嵌合するようにした。
カバー部材に突起を設けることによって、風防板にカバー部材を取り付け可能に構成したので、カバー部材を薄板状に構成すれば、風防板の表面からの突出を抑えることができる。風防板の表面からカバー部材の突出が抑えられるため、風防板の空気抵抗の増加が抑えられ、走行風の流れを乱れ難くすることができる。
また、突起は、前記カバー部材の中心に配置される中心突起と、この中心突起から互いに異なる向きに且つ異なる距離をもって配置される一方及び他方の突起とからなり、カバー固定穴には、これらの各突起に各々嵌合する中心穴と一方及び他方の穴とが形成されている。
一方及び他方の突起において、これらの突起の配置方向及び位置を互いに異なるように配置するようにしたので、風防板にカバー部材を取り付ける場合、仮に、カバー部材の上下の方向を誤って取り付けようとしても、カバー固定穴の位置に突起の位置を合わせることができず、カバー部材を取り付けることはできない。つまり、カバー部材を誤った向きに取り付けられないようにしたので、手直しに係る費用が発生することはなく、生産性の低下を抑えることができ、車両の外観品質を安定化させることができる。
請求項に係る発明では、第1平坦面のうち取付突部と接触しない部分に、風抜穴が設けられているので、風抜穴を目立たない位置に配置することができる。
風抜穴は、目立たない位置に且つ外方に露出しないように配置されているので、風抜穴を設けることによる外観性の低下を回避することができる。
また、風抜穴はカバー部材によって覆われているので、カバー部材の内側において、くもりや水滴などを付着し難くできるとともに、風抜穴を外方に露出しないように配置することができる。
請求項に係る発明では、カバー部材には、外観面に凹部が形成されているので、雨天時に、カバー部材に付着した水滴を凹部で剥離させることにより、水滴を走行風に乗せて吹き飛ばし易くすることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。図中、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者からみた方向を示す。なお、前方、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、車両としての自動二輪車10は、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下に延びているメインフレーム12L、12R(手前側の符号12Lのみ示す。)と、前記ヘッドパイプ11の下部から斜め後下に延び、次いで略下方に延び、最後に後方に延びて前記メインフレーム12L、12Rに連結されているダウンフレーム13L、13R(手前側の符号13Lのみ示す。)と、これらのダウンフレーム13L、13Rに取り付けられるとともに平面視で略並行に配置され後述するステップフロアを支持するステー部材15L、15R(手前側の符号15Lのみ示す。)と、メインフレーム12L、12Rの後部から斜め後上に延びているシートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)と、このシートレール14L、14Rの中間点16L、16R(手前側の符号16Lのみ示す。)とメインフレーム12L、12Rの後端部との間を連結しているミドルフレーム17L、17R(手前側の符号17Lのみ示す。)と、これらのミドルフレーム17L、17Rの上部と前記シートレール14L、14Rの後部との間を連結しているレールステー18L、18R(手前側の符号18Lのみ示す。)と、前記シートレール14L、14Rとミドルフレーム17L、17Rとの間に掛け渡してピボット軸19を支持しているピボットプレート21L、21R(手前側の符号21Lのみ示す。)と、これらのピボットプレート21L、21Rにピボット軸19を介して下方に延びているリンク部材22と、このリンク部材22及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部とシートレール14Lとの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25Lと、パワーユニット24の後部に設けた駆動軸としての後輪車軸26と、この後輪車軸26に取り付けた後輪27と、車体フレーム31の構成要素としてのシートレール14L、14Rに取り付けられ運転者が座るフロントシート33と、このフロントシート33の後方に配置され同乗者が座るリヤシート34と、このリヤシート34の周囲を囲うリヤスポイラ35と、前部のヘッドパイプ11に転舵自在に取り付けられているフロントフォーク36と、このフロントフォーク36に前輪車軸37を介して取り付けられている前輪38と、フロントフォーク36の上端部に取り付けられているステアリングハンドル41とを備える。なお、パワーユニット24にはエンジン42を含む。
前輪38の後方でダウンフレーム13L、13Rの前方には、エンジン42を冷却するラジエータユニット43が配置されている。
図中、45はフロントデイスクブレーキユニット、46はフロントデイスクプレート、47はパワーユニット24から延出されている排気管、48は排気管47の後端部に連結している消音器、49はサイドスタンド、51はメインスタンドである。
上述したフレームやパワーユニットなどの部材を覆い車両の意匠面を構成する外装部材について以下に説明する。
自動二輪車10は、前から後に、走行中の風よけとしての風防板52と、この風防板52に連続して設けられ車両の前部を覆うフロントカウル53と、ステアリングハンドル41とフロントシート33の間に配置され車両の前部から中間部にかけて側方を覆う前サイドカバー55L、55R(手前側の符号55Lのみ示す。)と、この前サイドカバー55L、55Rの下方に連続して設けられ車両側方のカバーを兼ねるとともに運転者が足を載せるステップフロア56L、56R(手前側の符号56Lのみ示す。)と、このステップフロア56L、56Rの下方に連続して設けられ車両の側方下部を覆うフロアスカート57L、57R(手前側の符号57Lのみ示す。)と、前サイドカバー55L、55Rとステップフロア56L、56Rの後方に連続して設けられ車両の中間部から後部にかけて側方を覆う後サイドカバー58と、を備える。図中、61は前輪38の上方を覆うフロントフェンダ、62は後輪27の上方を覆うリヤフェンダである。
なお、着座シート54は、フロントシート33とリヤシート34とからなる。
図2は本発明に係る車両の風防板取付構造の分解斜視図、図3は本発明に係る風防板取付構造の正面図である。以下、図2と図3を参照して説明を行う。
車両の風防板取付構造64には、車体フレーム31を構成するヘッドパイプ(図1の符号11)に前方に向け取り付けられ風防板52を支持するフロントカバーステー部65と、このフロントカバーステー部65の前方に配置され計器類の前方を覆うフロントメータパネル66と、このフロントメータパネル66の前方に配置され乗員の風よけをする曲面状に形成された風防板52と、フロントメータパネル66及び風防板52をフロントカバーステー部65に取り付ける複数の締結部材68・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)と、風防板52の前方から締結部材68・・・を覆うカバー部材69L、69Rとが設けられている。
フロントカバーステー部65には、左右二本のパイプ71L、71Rが斜め上後方に立設され、これら二本のパイプ71L、71Rには、車両の前方に向けて設け風防板取付部72としてのフロントメータパネル66を介して風防板52が4つの締結部材68・・・によって取り付けられている。
なお、本実施例において、風防板取付部72は、フロントメータパネル66であるが、フロントカバーステー部65に直接取り付けることは差し支えない。以下、風防板のより詳細な取付構造について説明を行う。
図4は図3の4−4線断面図であり、先ず、車体フレーム側に設けた風防板取付部72を説明し、次に、風防板52に設けた取付突部75を説明し、最後に、取付突部75の裏面に形成された凹部76を覆うカバー部材69Lを説明する。
先ず、風防板取付部72について説明すると、フロントカバーステー部65に立設されている左のパイプ71Lには、フロントメータパネル66が取り付けられている。図中、78はパイプに溶接した断面コ字状に形成され風防板取付部72が接触するサブステーである。
フロントメータパネル66には、車両前方に向け断面凸形状に風防板取付部72が形成されており、この風防板取付部72には、平面状を呈し風防板52が接触する第1平坦面81が設けられている。
次に、取付突部75について説明すると、風防板52には、車両に臨む側に突出し風防板取付部72に取り付けられる上下の取付突部75T、75Bが備えられ、これらの取付突部75T、75Bには、平面状を呈するとともに第1平坦面81に対して上下調整範囲にわたって接触する第2平坦面82T、82Bが設けられ、第2平坦面82T、82Bを第1平坦面81に接触させて、風防板取付部72としてのフロントメータパネル66に風防板52が取り付けられる。
最後に、カバー部材69について説明すると、取付突部75T、75Bの裏面には、締結部材の頭部68h・・・が収納される凹部76T、76Bが形成され、カバー部材69Lには、風防板52に設けたカバー固定穴84に嵌合する突起85が設けられ、カバー固定穴84に突起85を嵌合することで、風防板52にカバー部材69Lが取り付けられている。
つまり、風防板52には、車両の外側から内側に向け取り付けられ締結部材68、68を覆うカバー部材69Lが備えられている。締結部材の構成要素であるナット67、67はパイプ71Lに溶接された溶接ナットである。
図中、70aはカバー部材69Lを取付突部75に止める樹脂クリップである。なお、金属製クリップにすることは差し支えない。また、70b、70bは風防板取付部において緩衝材の機能を有する樹脂カラーである。なお、樹脂カラー70b、70bを省略することは差し支えない。
風防板52にはカバー部材69Lが備えられ、このカバー部材69Lにて締結部材68、68が覆われているので、締結部材68、68の一部が風防板の表面52sから突き出すことはない。カバー部材69Lが設けられているので、車両の外観性を高めることができる。
また、カバー部材69Lを薄板状に構成したので、風防板の表面52sからのカバー部材69Lの突出を抑えることができる。カバー部材69Lの風防板の表面52sからの突出が抑えられるため、風防板52が有する空気抵抗の増加が抑えられ、走行風の流れを乱れ難くすることができる。
なお、カバー部材69Lの裏面69uには、複数の突起85・・・を設けることで、風防板52にカバー部材69Lが取り付け可能に構成されている。突起85・・・の配列及び配置の詳細については後述する。
以下、第1平坦面81に設け、カバー部材69Lを通過する走行風の一部をフロントメータパネル66の内側に流す風抜穴86及びその周辺部の構成について説明する。
風防板取付部72としての第1平坦面81の面積は、取付突部75に設けた第2平坦面82Tと第2平坦面82Bとを加えた面積よりも大きく形成され、この第1平坦面81のうち取付突部75と接触しない部分に、カバー部材69Lの内側を流れる走行風を抜く風抜穴86が設けられるとともに、この風抜穴86はカバー部材69Lによって覆われている。
第1平坦面81のうち取付突部75と接触しない部分に、風抜穴86が設けられているので、風抜穴86を目立たない位置に配置することができる。
また、風抜穴86はカバー部材69Lによって覆われているので、カバー部材69Lの内側において、くもりなどの発生を防止できるとともに、風抜穴86を外方に露出しないように配置することができる。風抜穴86は、目立たない位置に且つ外方に露出しないように配置されているので、風抜穴86を設けることによる外観性の低下を回避することができる。
図5は本発明に係る風防板の取付位置が調整可能であることを説明する図であり、前図に較べると風防板52は低い位置に配置されている。
詳細に説明すると、取付突部75T、75Bには、風防板52を取り付ける締結部材68、68が挿通する貫通穴88・・・が車両の外側から内側に向け上下に2つづつ設けられ、これらの貫通穴88・・・のうちの上の貫通穴88T又は下の貫通穴88Tを選択することにより、風防板52のフロントカバーステー部65に対する取付位置を上下に調整可能にすることができる。
図において、上下の貫通穴88T、88B、88T、88Bのうち下側に設けた貫通穴88B、88Bに締結部材68、68が締結されている。
取付突部75には、風防板52を取り付ける貫通穴88・・・が上下に各々2つ設けられ、これらの上下の貫通穴88・・・のうちの上の貫通穴88T、88T又は下の貫通穴88B、88Bを選択して風防板取付部72に取り付けるようにした。このため、風防板52の曲面形状に影響されることなく、乗員の嗜好などを考慮した好ましい高さに風防板52を取り付けることが可能になる。
本実施例において、各々の取付突部75T、75Bには貫通穴88・・・が上下に各2つ設けられているが、3つ又は4つでも良く、任意の数に設定可能である。貫通穴88・・・の数を増やすとともに、第1平坦面81の高さ方向長さを大きくすることによって、風防板の調整範囲を広い範囲にすることが可能となり、乗員の嗜好に合わせた高さに風防板52を取り付けることができる。
なお、上記説明では、左側の風防板取付構造について説明したが、左側の風防板取付構造と右側の風防板取付構造とは同様な構造を有し、車両の中心軸に対称に配置されているので、説明を省略する。
図6は本発明に係るカバー部材の取付作用図(正しい位置に取り付ける場合)であり、カバー部材69L、69Rの裏面には、カバー部材69L、69Rを風防板52に取り付ける突起85L、85Rが設けられ、これらの突起85L、85Rは、風防板52に開けたカバー固定穴84L、84Rに合わせて取付可能に構成されていることを説明する。
突起85Lは、カバー部材69Lの中心に配置される中心突起85Lcと、この中心突起85Lcから互いに異なる向きに且つ異なる距離をもって配置される一方及び他方の突起85Lt、85Lbとからなる。
カバー固定穴84Lは、中心突起85Lcに対応する中心穴84Lcと、一方及び他方の突起85Lt、85Lbに各々対応する一方及び他方のカバー固定穴84Lt、84Lbとからなる。
突起85Rは、カバー部材69Rの中心に配置される中心突起85Rcと、この中心突起85Rcから互いに異なる向きに且つ異なる距離をもって配置される一方及び他方の突起85Rt、85Rbとからなる。
カバー固定穴84Rは、中心突起85Rcに対応する中心穴84Rcと、一方及び他方の突起85Rt、85Rbに各々対応する一方及び他方のカバー固定穴84Rt、84Rbとからなる。
左のカバー固定穴84Lの配置について説明すると、中央穴84Lcから鉛直方向上方に距離a、中央穴84cから水平方向外方に距離w1だけ離して一方のカバー固定穴84Ltを設け、中央穴84Lcから鉛直方向下方に距離b、水平方向内方に距離w2だけ離して他方のカバー固定穴84Lbを設けた。ここで、a≠b、w1≠w2である。
右のカバー固定穴84Rの配置について説明すると、中央穴84Lcから鉛直方向上方に距離c、中央穴84Lcから水平方向外方に距離w3だけ離して一方のカバー固定穴84Rtを設け、中央穴84Rcから鉛直方向下方に距離d、水平方向内方に距離w4だけ離して他方のカバー固定穴84Rbを設けた。ここで、c≠d、w3≠w4である。
また、左右のカバー部材69L、69Rが、左右反対側のカバー固定穴に取り付けられることを防止するため、a≠d、b≠cとする。
これらのカバー固定穴84Lt、84Lb、84Rt、84Rbに対応するように、左右のカバー板69L、69Rの裏面には、突起が配置されている。
カバー部材69L、69Rには、各々外観面69s、69sに凹部69c、69cが形成されているので、雨天時に、カバー部材69L、69Rに付着した水滴を凹部で剥離させることにより、水滴を走行風に乗せて吹き飛ばし易くすることができる。
また、凹部69c、69cは、カバー部材69L、69Rの中央部から上下又は左右に偏位させた位置に設けられているので、形状的に特徴をもたせることができる。従って、誤組立を防止することができる。
図7は本発明に係るカバー部材の取付作用図(誤った位置に取り付けようとする場合)であり、図6を併せて参照して説明を行う。
(a)において、左のカバー部材69Lを、誤って、左のカバー固定穴84Lに上下反対向きに取り付けようとするとき、中央突起85から一方の突起85までの距離aと中央突起85から他方の突起85までの距離bとが異なる距離(a≠b)に設定されているので、左のカバー部材69Lを左のカバー固定穴84Lに矢印A方向に取り付けようとしても、取り付けることができない。
なお、右のカバー部材69Rを、誤って、左のカバー固定穴84Lに取り付けようとしても、右のカバー部材69Rが有する突起の位置と、左のカバー固定穴84Lの位置とは水平方向及び鉛直方向とも異なる位置にあるため、取り付けることはできない。
従って、カバー部材を誤った向きに取り付けることを避けることができる。
(b)において、左のカバー部材69Lを、誤って、右のカバー固定穴84Rに上下反対向きに、取り付けようとしても取り付けることができないことを示す。
左のカバー部材69Lを誤った向きに取り付けることができない理由は、(a)と同様な理由であり、説明を省略する。
すなわち、中央突起85cに対する一方及び他方の突起85t、85bにおいて、配置方向及び位置を互いに異なるように配置するようにしたので、仮に、風防板52にカバー部材69L、69Rを取り付ける場合に、カバー部材69L、69Rの上下の方向を誤って取り付けようとしても、カバー固定穴84L、84Rの位置に突起85の位置を合わせることができず、カバー部材69L、69Rを取り付けることは難しい。つまり、カバー部材69L、69Rを誤った向きに取り付けることができないようにすることにより、車両の外観品質を高めることができる。
以上に述べた車両の風防板取付構造の作用を次に述べる。
図4に戻って、風防板取付部72には、第1平坦面81が設けられ、風防板52には、第2平坦面82が設けられ、第2平坦面82を第1平坦面81に接触させて、風防板取付部72に風防板52が取り付けられる。
従来、車両側に設けた取付部に、曲面により構成された風防板を強固に取り付ける場合には、取付部の曲率に風防板の所定位置の曲率を一致させ、合わせ面にて相互の曲面を隙間なく合わせる必要があった。曲面同士を隙間なく合わせるためには、風防板及び取付部の寸法精度を高める必要がある。あるいは、例えば、ラバー部材などの弾性を有する緩衝部材を介在させる必要があった。寸法精度を高めること又は緩衝部材を介在させることは、部品コストの上昇や部品点数の増加を伴う。
この点、本発明では、風防板取付部72に風防板を取り付ける面は、相互に平坦に形成したので、風防板52の取付突部75に高い成形精度が要求されることはない。
加えて、第1平坦面81と第2平坦面82との間は、平坦部同士の接触であるので、第1平坦面81と第2平坦面82との間には、隙間等は発生しない。このため、緩衝用の部材を介在させることなく、風防板取付部72に風防板52を強固に取り付けることができる。
風防板52には高い成形精度が要求されることはなく、緩衝用の部材は不要となるので、風防板取付構造64に係るコストの上昇を招くことなく、風防板取付部72に風防板52を強固に取り付けることが可能になる。
尚、請求項1では、締結部材を覆うカバー部材を設けないことは差し支えない。
また、請求項3では、カバー部材は、係合穴及び突起によって固定する代わりに、接着剤などによって固定することは差し支えない。
本発明は、実施の形態では自動二輪車に適用したが、一般の車両に適用することは差し支えない。
本発明は、自動二輪車の風防板に利用すれば好適である。
本発明に係る自動二輪車の左側面図である。 本発明に係る車両の風防板取付構造の分解斜視図である。 本発明に係る風防板取付構造の正面図である。 図3の4−4線断面図である。 本発明に係る風防板の取付位置が調整可能であることを説明する図である。 本発明に係るカバー部材の取付作用図(正しい位置に取り付ける場合)である。 本発明に係るカバー部材の取付作用図(誤った位置に取り付けようとする場合)である。
符号の説明
52…風防板、68…締結部材、68h…締結部材の頭部、69L、69R…カバー部材、69s…外観面、69c…凹部、72…風防板取付部、74…車両の風防板取付構造、75、75T、75B…取付突部、76…凹部、81…第1平坦面、84L、84R、84Lt、84Lb、84Rt、84Rb…カバー固定穴、85Lt、85Rt…一方の突起、85Lb、85Rb…他方の突起、85Lc、85Rc…中心突起。

Claims (3)

  1. 曲面状に形成され、且つ車両の前方に設けた風防板取付部(72)に上下調整可能に取り付けられる風防板(52)を備えた車両の風防板取付構造において、
    前記風防板(52)には、車両に臨む側に突出し前記風防板取付部(72)に取り付けられる取付突部(75)が備えられ、
    前記風防板取付部(72)には、平面状を呈し前記風防板(52)が接触する第1平坦面(81)が設けられ、
    前記取付突部(75)には、平面状を呈し前記第1平坦面(81)に対して上下調整範囲にわたって接触する第2平坦面(82)が設けられ、
    前記第2平坦面(82)を前記第1平坦面(81)に接触させて、前記風防板取付部(72)に前記風防板(52)が取り付けられ
    前記取付突部(75)には、前記風防板(52)を取り付ける締結部材(68)が挿通する貫通穴(88)が車両の外側から内側に向け複数個設けられ、これらの貫通穴(88)のうちの1つを選択することにより、前記風防板(52)を調整可能に取り付け
    前記風防板(52)には、車両の外側から内側に向け取り付けられ少なくとも前記締結部材(68)を覆うカバー部材(69L、69R)が備えられ
    前記取付突部(75)の裏面には、前記締結部材(68)の頭部が収納される凹部(76T、76B)が形成され、前記カバー部材(69L、69R)には、前記カバー部材(69L、69R)を固定するカバー固定穴(84L、84R)に嵌合する突起(85、85)が設けられ、前記カバー固定穴(84L、84R)に前記突起(85、85)を嵌合することで、前記風防板(52)に前記カバー部材(69L、69R)が取り付けられ
    前記突起(85、85)は、前記カバー部材(69L、69R)の中心に配置される中心突起(85Lc、85Rc)と、この中心突起(85Lc、85Rc)から互いに異なる向きに且つ異なる距離をもって配置される一方及び他方の突起(85La、85Ra、85Lb、85Rb)とからなり、
    前記カバー固定穴(84L、84R)には、前記中心突起(85Lc、85Rc)が嵌合する中心穴(84Lc、84Rc)と、前記一方及び他方の突起(85Lb、85Lt、85Rb、85Rt)が各々嵌合する一方及び他方の穴(84Lt、84Lb、84Rt、84Rb)とが形成されていることを特徴とする車両の風防板取付構造。
  2. 前記第2平坦面(82)よりも前記第1平坦面(81)が大きく形成され、この第1平坦面(81)のうち前記取付突部(75)と接触しない部分に、前記カバー部材(69L、69R)の内側を流れる走行風を抜く風抜穴(86、86)が設けられるとともに、この風抜穴(86、86)は前記カバー部材(69L、69R)によって覆われていることを特徴とする請求項記載の車両の風防板取付構造。
  3. 前記カバー部材(69L、69R)には、外観面に凹部(69c、69c)が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項載の車両の風防板取付構造
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