JP4989432B2 - 運動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、案内対象が直線運動するのを案内するスプライン、リニアブッシュ、直動ガイドなどの運動案内装置、並びにねじ軸を回転させてナットを相対的に直線運動させるボールねじなどのねじ装置(以下、これら運動案内装置及びねじ装置を総称して運動装置という)に関する。
スプライン、リニアブッシュ、直動ガイドなどの運動案内装置は、軌道部材と、軌道部材に移動可能に組み付けられる移動体と、を備える。これらの運動案内装置は、案内対象が直線運動又は曲線運動するのを案内する運動案内装置として用いられる。一般的に運動案内装置の移動体が案内対象に取り付けられ、軌道部材が固定側に取り付けられる。軌道部材に対して移動体が円滑にスライドできるように、軌道部材と移動体との間には転がり運動可能にボール、ローラなどの転動体が介在される。
運動案内装置のうちのスプラインは、軌道軸のトルクを移動体に伝動する場合に用いられる。リニアブッシュは、真円の軌道軸上をボールが転がり運動するので、移動体を軽快に動かす場合に用いられる。直動ガイドは、テーブルなどの移動体が直線運動又は曲線運動するのを案内する場合に用いられる。
他方、ボールねじは、ねじ軸の外周面の螺旋状のボール転走溝と、ナットの内周面の螺旋状の負荷ボール転走溝との位置を合わせ、これらの間に転がり運動可能に多数のボールを介在させたものである。ボールが循環できるように、ナットにはボール循環路の一部を構成する無負荷戻し通路が形成される。ナットに対してねじ軸を回転させたときの摩擦係数は、ボールの転がり運動によって低減される。ボールねじは、工作機械の送り機構、位置決め機構、自動車のステアリングなどの様々な分野で多用されている。
ところで、この種の運動装置を使用する際には、転動体が転がり運動する転動体転走部に良好な潤滑をする必要がある。無給油のままで使用すると、転動体及び転動体転走部の摩耗が進行し、早期寿命の原因となるからである。運動装置の転動体転走部に潤滑剤を供給する装置として、特許文献1には、フェルトなどの潤滑剤吸蔵体に吸収した潤滑剤を転動体転走部に供給する潤滑剤供給装置が開示されている。この潤滑剤供給装置は、潤滑剤を吸収する潤滑剤吸蔵体と、潤滑剤を軌道部材の転動体転走部に塗布する塗布体と、これらが収容される樹脂製のケースと、から構成される。ケースは移動体の移動方向の端部に取り付けられる。ケースには、止めねじやボルトを通すための通し孔が開けられる。止めねじやボルトをケースの通し孔に通し、これらを移動体の端部のねじ穴にねじ込むことで、潤滑剤供給装置が移動体に取り付けられる。
潤滑剤供給装置を移動体に取り付ける取付け方法として、ねじを使用した取付け方法の他にも、止め輪を使用した取付け方法も知られている(特許文献2参照)。この止め輪を使用した取付け方法においては、移動体の端部に、潤滑剤供給装置の外形形状に対応した装着穴が開けられる。装着穴には、潤滑剤供給装置が装入される。潤滑剤供給装置が外れないように、止め輪が装着穴の内周面の溝に嵌められる。
この他にも、潤滑剤供給装置の樹脂製のケースにばねフックを一体に成型し、移動体の端面に加工した受け口にばねフックを着脱可能に係合させるスナップフック締結方法(特許文献3参照)が開示されている。
特許第3288961号公報(図1,図12,図16参照) 特開2007−255590号公報(図3参照) 特開2006−234040号公報(図2参照)
近年、運動装置が取り付けられる製品の小型化に伴い、運動装置にも小型化が要求される場合がある。勿論、このような場合、移動体に取り付けられる潤滑剤供給装置にも小型化が望まれる。
しかし、上記の締結方法においては、いずれも樹脂製のケースにある程度の強度を持たせる必要があり、ケース自体の肉を薄くすることに限界があった。そして、ケースの肉を薄くするのに限界がある分だけ、ケースの内部の潤滑剤吸蔵体などの付属部品を収容するスペースが小さくなる。
また、ねじを使用した取付け方法にあっては、いくら止めねじやボルトの径を細くしても、ケースに通し孔などを開けたり、ねじの座面を形成したりする必要があるので、その分ケースの内部の容積が小さくなる。
止め輪で締結するスナップフック締結方法にあっては、移動体の装着穴の内周面の周囲に止め輪が嵌る溝の寸法を確保する必要があるので、その分移動体を小さくすることができない。
そこで本発明は、ケースの肉を薄くすることができ、ケースに収容される潤滑剤吸蔵体などの付属部品の収容スペースを大きく取ることができる運動装置の付属部品の装着構造、運動装置、及び運動装置の付属部品の装着方法を提供することを目的とする。
以下、本発明について説明する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、軌道部材に対して移動体が相対的に運動する運動装置の前記移動体に付属部品を取り付けるための運動装置の付属部品の装着構造であって、移動体の端部に被せられ、ゴムもしくはエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料、又は金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなる口元部を有するケースと、前記ケースの内部に収容される付属部品と、を備え、弾性変形した前記ケースの前記口元部と前記移動体の端部との摩擦力を利用して、前記ケースが前記移動体に取り付けられる運動装置の付属部品の装着構造である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の運動装置の付属部品の装着構造において、前記移動体の端部の周囲には、環状の溝が形成され、前記ケースの口元部には、前記環状の溝に引っ掛かり、前記口元部よりも肉厚で環状の止め部が設けられることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の運動装置の付属部品の装着構造において、前記付属部品は、前記軌道部材に供給する潤滑剤を貯蔵する潤滑剤吸蔵体を含み、前記ケースは、前記潤滑剤吸蔵体を覆うケースを兼ねることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、軌道部材と、前記軌道部材に相対的に運動可能に組み付けられる移動体と、前記移動体の端部に被せられ、ゴムもしくはエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料、又は金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなる口元部を有するケースと、前記ケースの内部に収容される付属部品と、を備え、弾性変形した前記ケースの前記口元部と前記移動体の端部との摩擦力を利用して、前記ケースが前記移動体に取り付けられる運動装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の運動装置において、前記軌道部材は、転動体が転がり運動する転動体転走部を有し、前記移動体は、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を有すると共に、転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動体本体と、前記移動体本体の移動方向の両端部に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、を備え、前記移動体の前記転動体循環路には、複数の転動体が配列され、前記ケースの口元部は、前記移動体の端部である前記蓋部材に被せられることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の運動装置において、前記蓋部材の周囲には、環状の溝が形成され、前記ケースの口元部には、前記蓋部材の前記環状の溝に引っ掛かり、前記口元部よりも肉厚で環状の止め部が設けられることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5又は6に記載の運動装置において、前記軌道部材は、断面が略円形状の軌道軸からなり、前記移動体は、前記軌道軸を囲む外筒からなり、前記蓋部材は、前記軌道軸を囲むように円環状に形成され、前記ケースは、前記付属部品を収容できるように有底円筒形状に形成されると共に、その底部に前記軌道軸が貫通する貫通孔が開けられることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の運動装置において、前記蓋部材に被せられた前記ケースの外径は、前記移動体の外径以下であることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項4又は5に記載の運動装置において、前記付属部品は、前記軌道部材に供給する潤滑剤を貯蔵する潤滑剤吸蔵体を含み、前記ケースは、前記潤滑剤吸蔵体を覆うケースを兼ねることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、軌道部材に対して移動体が相対的に運動する運動装置の前記移動体に付属部品を取り付ける運動装置の付属部品の装着方法であって、ゴムもしくはエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料、又は金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなるケースの内部に付属部品を収容し、前記ケースの口元部を移動体の端部に被せ、弾性変形した前記ケースの前記口元部と前記移動体の端部との摩擦力を利用して、前記ケースを前記移動体に取り付ける運動装置の付属部品の装着方法である。
請求項1に記載の発明によれば、ゴム弾性を有する材料又は金属の弾性を有する複合体からケースの口元部を製造することで、ケースの口元部の肉を可能な限り薄くすることができる。このため、ケース内に付属部品を内包するスペースをできるだけ大きく取ることができる。また、ケースの口元部を移動体に端部に被せるだけで、付属部品を移動体に取り付けることができるので、移動体への付属部品の取付け・取外しが容易になる。
請求項2に記載の発明によれば、移動体の端部からケースが抜けるのを防止でき、ケースを移動体の端部に強固に固定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、ケースの内部に潤滑剤貯蔵体の収納スペースを大きく取ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、ゴム弾性を有する材料又は金属の弾性を有する複合体からケースの口元部を製造することで、ケースの口元部の肉を可能な限り薄くすることができる。このため、ケース内に付属部品を内包するスペースをできるだけ大きく取ることができる。また、ケースの口元部を移動体に端部に被せるだけで、付属部品を移動体に取り付けることができるので、移動体への付属部品の取付け・取外しが容易になる。
請求項5に記載の発明によれば、蓋部材に被さるケースの肉を薄くできるので、蓋部材の外径を移動体本体の外径に近づけるまで大きくすることができる。このため、蓋部材に方向転換路や位置決め部などを加工し易くなる。
請求項6に記載の発明によれば、蓋部材からケースが抜けるのを防止でき、ケースを蓋部材に強固に固定することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ケースの形状を単純にすることで、付属部品を内包するスペースを大きくすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、移動体を例えばハウジングの孔に嵌めるときに、蓋部材に被せたケースが邪魔になることがない。
請求項9に記載の発明によれば、ケースの内部に潤滑剤貯蔵体の収納スペースを大きく取ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、ゴム弾性を有する材料又は金属の弾性を有する複合体からケースの口元部を製造することで、ケースの口元部の肉を可能な限り薄くすることができる。このため、ケース内に付属部品を内包するスペースをできるだけ大きく取ることができる。また、ケースの口元部を移動体に端部に被せるだけで、付属部品を移動体に取り付けることができるので、移動体への付属部品の取付け・取外しが容易になる。
図1及び図2は、運動装置の一種であるスプラインに本発明を適用した実施形態を示す。このスプラインは、軌道部材として、断面がほぼ円形状に形成された軌道軸1と、移動体として、軌道軸に対して相対的に直線運動可能に組み付けられた外筒2と、を備える。外筒2は軌道軸1を囲む円筒形状に形成される。外筒2と軌道軸1との間には、転がり運動可能に複数のボール3が介在される。軌道軸1に対する外筒2の直線運動は相対的なものであって、軌道軸1又は外筒2のいずれか一方が案内対象に、残りが固定側に取り付けられる。
外筒2の軸線方向の端部には、潤滑剤供給装置7が装着される。潤滑剤供給装置7は、外筒2の端部に取り付けられる薄肉のケース6と、ケース6内に収容され、潤滑剤を貯蔵する潤滑剤吸蔵体5と、潤滑剤吸蔵体5から供給される潤滑剤を軌道軸1に塗布する塗布体4と、から構成される。潤滑剤供給装置7の構成については後述する。
軌道軸1は中実丸棒又は中空丸棒からなる。軌道軸1には、転動体が転がり運動する転動体転走部として、軸線方向に伸びるボール転走溝1aが形成される。この実施形態においては、軌道軸1の外周面には軸方向に伸びる4条のボール転走溝1aが形成される。各ボール転走溝1aの断面形状は、曲率半径が一定のサーキュラアーク溝形状に形成される。
軌道軸1の材質には、好ましくは軸受け鋼、炭素工具鋼等の焼入れに適した材質が用いられる。ボール転走溝1aの表面を直接ボール3(図5参照)が転動するので、ボール転走溝1aの表面には焼入れ等の熱処理が施されるのが望ましい。
外筒2は軌道軸1に対して直線運動できるが、軌道軸1のトルクを外筒2に伝動できるように、外筒2は軌道軸1の周囲を回転運動できない。軌道軸1のボール転走溝1aは、外筒2が軌道軸1の周囲を矢線A方向に回転する場合に荷重を負荷するボール転走溝1a−1と、矢線B方向に回転する場合に荷重を負荷するボール転走溝1a−2と、から構成される。互いに隣接するボール転走溝1a−1とボール転走溝1a−2が一つのグループとなって、相反するA方向及びB方向の荷重を負荷できるようになっている。図1に示されるスプラインにおいては、2グループで合計4条のボール転走溝1aが軌道軸1の外周面に形成されている。グループの数は、伝動するトルクの大きさに応じて様々に設定される。
外筒2は中空の筒形状である。外筒は、移動体本体としての中央の外筒本体9と、外筒本体9の軸線方向の両端部に設けられる一対の蓋部材としてのエンドプレート8と、から構成される。
図3は、外筒本体9を示す。外筒本体9の外周面は円筒形状である。外筒本体9の内周面は、ほぼ円筒形状に形成されると共に、軸線方向に伸びる負荷転動体転走部としての負荷ボール転走溝9aを有する。負荷ボール転走溝9aは、その断面が軌道軸1のボール転走溝1aと同様にサーキュラアーク溝形状に形成される。また、外筒本体9の内周面には、負荷ボール転走溝9aと平行に伸びる無負荷戻し通路9bが形成される。一つの負荷ボール転走溝9aと、一つの無負荷ボール戻し通路9bとが、一組のボール循環路を構成する。負荷ボール転走溝9aはボール3が転動する際の軌道になるので、所定の硬度を有すると共に表面粗さも低減しているのが望ましい。
外筒2の材質には、好ましくは軸受け鋼、炭素工具鋼等の焼入れに適した材質が用いられる。外筒2は完全な円筒形でなくても、軸線方向に切断された所謂開放形であってもよい。
図4は、外筒本体9の軸線方向の端部に取付けられるエンドプレート8の斜視図を示す。エンドプレート8には、外筒本体9の負荷ボール転走溝9aと無負荷戻し通路9bとを接続するU字状の方向転換路8aが形成される。エンドプレート8の内周面には、軌道軸1のボール転走溝1aと僅かなすきまを介して対向するシール突部8bが形成される。また、エンドプレート8には、外筒本体9に対するエンドプレート8の位置を決める位置決め用スタッド8cが突設されている。スタッド8cを外筒本体9の基準溝9dに嵌合させることによって、エンドプレート8が外筒本体9に対して正確に位置決めされる。さらに、エンドプレート8には、エンドプレート8を外筒本体9に取り付けるための通し穴8dが開けられる。通し穴8dにねじやボルトを通し、外筒本体9のねじ穴9eにねじ込むことで、エンドプレート8が外筒本体9に取り付けられる。エンドプレート8は複雑な形状をしていることから、合成樹脂の射出成型、又は金属の射出成型によって製造される。
図5は、軌道軸のボール転走溝1aと外筒本体9の負荷ボール転走溝9aとの間に介在されるボール3を示す。上述のように、外筒本体9の負荷ボール転走溝9aは、軌道軸1のボール転走溝1aに対向する。ボール3は、これらの間に挟まれて圧縮荷重を受ける。軌道軸1に対して外筒2を軸線方向に移動させると、ボール3が転がり運動する。一方、移動体本体9の無負荷戻し通路9bの深さは、負荷ボール転走溝9aの深さよりも深い。無負荷戻し通路においては、ボール3の周囲に僅かなすきまがあり、ボール3は後続のボール3に押されながら移動する。ボール3の材質は、一般の軸受けに用いられる転動体と同様に鋼製である。
図6は、外筒2に形成されるボール循環路10を示す。外筒本体9とエンドプレート8とを組み合わせると、ボール3を循環させるためのサーキット状のボール循環路10が形成される。ボール循環路10は、外筒本体9の負荷ボール転走溝9aと、外筒本体9の無負荷戻し通路9bと、エンドプレート8のU字状の方向転換路8aから構成される。外筒2の全体の肉を薄くするために、この実施形態のボール循環路10は、その全域において軌道軸1に向けて開放されている。ボール循環路10に配列されたボール3は、軌道軸1と面した状態で該ボール循環路10内を循環する。
外筒2を軌道軸1に沿って移動させると、軌道軸1のボール転走溝1aと外筒2の負荷ボール転走溝9aとの間に挟まれているボール3が、これらの間を転がり運動する。負荷ボール転走溝9aの一端まで到達したボールは、方向転換路8a内に入る。方向転換路8a内でボール3は荷重から解放され、後続のボール3に押されながら方向転換路8a内を移動する。方向転換路8a内でその転走方向を反転させたボール3は、無負荷戻し通路9b内に入る。無負荷戻し通路9bを通過したボール3は、反対側の方向転換路8aから再び負荷ボール転走溝9aに入る。以上により、ボールの循環が行われる。
図1に示されるように、外筒2の外周面には、外筒2を固定側又は案内対象に取り付けるための取付け溝2aが加工される。外筒2を固定側又は案内対象のハウジングに一体にするために、取付け溝2aにはキーやピンが挿入される。
図1及び図2に示されるように、一対のエンドプレート8のうちの一方には、付属部品である潤滑剤供給装置7が取り付けられる。この実施形態のスプラインは小型のものであり、外筒2の直径は例えば10mm以下に設定される。一例として、外筒2の直径が6.5mmに設定され、軌道軸1の直径が4mmに設定される。このとき、エンドプレート8の外径を外筒2の外径まで大きくしたとしても、内径4mm・外径6.5mmの円環の僅かに1.25mmの厚さの中に、方向転換路、位置決めのスタッド8c及び通し穴8dを加工する必要がある。これらの機能をエンドプレート8に持たせようとすると、エンドプレート8の外径をあまり小さくすることはできない。エンドプレート8の外径を外筒の外径にできるだけ近づけることができるように、エンドプレート8に被せるケース6の肉を薄くするための工夫がなされている。
ケース6は、ゴム又はエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料からなる。ゴムには、天然ゴム、ウレタン、シリコンゴムなどの合成ゴムを用いることができる。エラストマーには、ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーなどのエラストマーを用いることができる。ケース6は有底円筒形状に形成されると共に、その底部には軌道軸が貫通する貫通孔が開けられる。例えば、ゴム成分が乳液状に分散したラテックスを含む混合液にケースの型を浸漬し、ゴム成分が付着したケースの型を混合液から引き上げ、乾燥させ、その後、加硫処理を施すことによりゴム製のケース6を製造することができる。エラストマー製のケース6は、エラストマー樹脂を射出成型後、加硫処理することで製造することができる。
ケース6に潤滑剤吸蔵体及び塗布体を収容した後、ケース6の口元部6bを広げ、エンドプレート8に被せる。エンドプレート8には、周方向に伸びる溝8fが形成される。より詳細には、エンドプレート8の外筒本体9側の端部には、外径を狭めるような段差が形成される。この段差により、エンドプレート8の端部と外筒本体9との間に溝8fが形成される。ケース6の口元部6bの開放端には、口元部6bよりも肉厚な環状の止め部6aが形成される。この環状の止め部6aも、口元部6bと共に一旦広げられた後、エンドプレート8の環状の溝8fに嵌められる。
弾性変形したケース6の口元部6bとエンドプレート8との摩擦力を利用して、ケース6がエンドプレート8に取り付けられる。ケース6の環状の止め部6aは、エンドプレート8の環状の溝8fに引っ掛かるので、たとえケース6を取り外そうとする力が働いても、ケース6がエンドプレート8から外れるのを防止することができる。
ゴム弾性を有する材料からケース6を製造することで、ケース6の肉を薄く(例えば0.5mm以下、望ましくは0.2mm以下、一例として0.1mm程度に設定することができる。ケース6の肉をできるだけ薄くすることで、エンドプレート8の外径もできるだけ大きくすることができる。エンドプレート8に被せられたケース6の外径W1は、外筒2の外径W2以下に設定される。図7に示されるように、移動体のハウジング13などに外筒2を取り付けるとき、外筒2はハウジング13の孔13a内に嵌めこまれる。エンドプレート8に被せたケース6の外径を外筒の外径以下にすることで、外筒2をハウジング13の孔内に挿入するときにもケース6が邪魔になることがない。
図1に示されるように、伸縮性のあるケース6には、付属部品として、潤滑剤を貯蔵する潤滑剤吸蔵体5、並びに潤滑剤吸蔵体5から供給された潤滑剤を軌道軸1に塗布する塗布体4が収容される。潤滑剤吸蔵体5及び塗布体4は専用の樹脂製のケース及びゴム製のケース6に二重に収容されるのではなく、裸のままゴム製のケース6に直接収容される。
潤滑剤吸蔵体5及び塗布体4は、いずれも吸蔵体からなる。吸蔵体とは、潤滑剤を含浸できる空洞があり、かつ該空洞が連接している材料である。例えば、フェルト、発泡ゴム、発泡した焼結樹脂、焼結金属、焼結セラミックスを挙げることができる。潤滑剤吸蔵体及び塗布体には、潤滑剤が含浸されている。潤滑剤は、摺動面油、タービン油などの摺動面油でもよいし、リチウム系グリース、ウレア系グリースなどのグリースでもよい。塗布体4の空隙率は、潤滑剤吸蔵体5の空隙率よりも低い。言い換えれば、塗布体4の密度は潤滑剤吸蔵体5の密度よりも大きい。塗布体4の空隙率が潤滑剤吸蔵体5の空隙率よりも高いときに、潤滑剤吸蔵体5から塗布体4に潤滑剤を供給する毛細管現象が働く。
図1及び図2に示されるように、潤滑剤吸蔵体5は、リング形状であると共に、塗布体4よりも厚いフェルトからなる。潤滑剤吸蔵体5のフェルトには、例えば空隙率80%のレーヨン+羊毛フェルトが用いられる。潤滑剤吸蔵体5の体積が大きければ大きいほど多量の潤滑剤を貯蔵することができる。
塗布体4は、リング形状であると共に、一定の厚みのフェルトからなる。塗布体4のフェルトには、例えば空隙率50%程度の羊毛フェルトが用いられる。塗布体4には、軌道軸1のボール転走溝1aに向かって突出してボール転走溝1aに接触する塗布部4aが形成される。軌道軸1に対する外筒2の相対的な移動に伴って、塗布部4aから軌道軸1のボール転走溝1aに潤滑剤が塗布される。塗布部4aが吸収している潤滑剤が少なくなると、毛細管現象によって潤滑剤吸蔵体5から塗布体4に潤滑剤が供給される。
なお、ケース6の内部にエンドシールを設けてもよい。エンドシールは、軌道軸1に付着した異物を除去し、外筒2内へ異物が浸入するのを防ぎ、また外筒2内の潤滑剤が外部に漏れるのを防止する。
図8は、潤滑剤供給装置の他の例を示す。この例では、ケース6内に潤滑剤吸蔵体と塗布体とが一体化した潤滑剤供給部14が収容される。その他のケース6、エンドプレート8、外筒2の構成は、上記実施形態のスプラインと同一なので同一の符号を附してその説明を省略する。より省スペース化を図る場合には、潤滑剤吸蔵体5と塗布体4とを一体化させてもよい。
図9は、本発明の付属部品の装着構造の他の例を示す。この例では、第一及び第二のケース15,16を用いて、エンドプレート8に二重に付属部品を取り付けている。エンドプレート8の軸線方向の端部には、第一の溝17aと、第二の溝17bと、が形成される。エンドプレート8には、まず、第一のケース15が被せられる。エンドプレート8の第一の溝17aに第一のケース15の止め部15aが嵌まる。この第一のケース15には、潤滑剤吸蔵体などの第一の付属部品18が収容される。
エンドプレート8に第一のケース15が被せられた後、エンドプレート8にはさらに第二のケース16が被せられる。第二のケース16の止め部16aは、エンドプレート8の第二の溝17bに嵌まる。第二のケース16には、エンドシールなどの第一の付属部品とは異なる第二の付属部品19が収容される。この例のように、複数のケース15,16を用いれば、複数の付属部品をエンドプレート8に取り付けることができる。
図10は、金属ばね42とフィルム状有機材料43との複合体からなるケース41の斜視図を示す。上記図1に示されるケース6は、ゴム弾性を利用してエンドプレート8に取り付けられる。これに対し、この例のケース41は、金属ばね42の弾性を利用してエンドプレート8に取り付けられる。
金属ばね42は、鋼線をコイル形に巻いて作られたコイルばねである。金属ばね42によってケース41の骨格が作られる。ケース41の軸線方向の端部には、エンドプレート8の溝8fに嵌まる肉厚の止め部42aが形成される。止め部42aは金属ばね42の一部から構成される。
金属ばね42には、蛇腹状のフィルム状有機材料43が被覆される。フィルム状有機材料43は、金属ばね42に接着又は一体に樹脂成型される。フィルム状有機材料43とは、炭素を主要元素として、酸素、水素、窒素原子などで構成される材料である。フィルム状有機材料43には、耐薬品性に優れた樹脂材料を用いるのが望ましい。フィルム状有機材料43は、内部の潤滑剤吸蔵体5や塗布体4をクーラントなどから守る。
図11及び図12は、金属ばね45とフィルム状有機材料43との複合体からなるケース41の他の例を示す。図11は斜視図、図12は側面図を示す。この例のケース47も金属ばね45の弾性を利用してエンドプレート8に取り付けられる。
ケース47の骨格を作る金属ばね45は、リングばね44を多段に積層してなる。図13は各リングばね44の平面図を示す。リングばね44の平面形状は、円環状に形成される。リングばね44は、直交するXY軸上において、Y軸上に位置する両端部44aが、X軸上に位置する中央部44bに対して、XY平面に直交するZ方向に折り曲げられている(図11も参照)。折り曲げることで、各リングばね44に弾性を持たせることができる。
図11に示されるように、背中合わせに並べられた一対のリングばね44−1,44−2同士は、その中央部44bがスポット溶接などで結合される。リングばね44−2とリングばね44−1とは、周方向に90度ずらしたその両端部44aがスポット溶接などで結合される。すなわち、多段に重ねられた複数のリングばね44は、弾性変形量を大きくとれるように、周方向に90度ずらした位置で互い違いに溶接される。
ケース47の軸線方向の端部には、エンドプレート8の溝8fに嵌まる肉厚の止め部45aが形成される。止め部45aは、鋼線を丸めると共に一部に切欠きを設けたリングばねから構成される。
金属ばね45に被せられるフィルム状有機材料43は、図11に示されるフィルム状有機材料43と同一の構成なので、同一の符合を附してその説明を省略する。
図14は、本発明をねじ装置に適用した例を示す。ねじ装置は、外周面に螺旋状のボール転走溝21aが形成される軌道部材としてのねじ軸21と、内周面に螺旋状の負荷ボール転走溝22aが形成される移動体としてのナット22と、を備える。ナット22は、ナット本体24と、ナット本体24の軸線方向の両端に取り付けられる蓋部材としてのエンドプレート25と、を備える。ナット本体24には、ボール循環路の一部を構成する無負荷戻し通路26が形成される。エンドプレート25には、負荷ボール転走溝22aと無負荷戻し通路26とを接続する方向転換路25aが形成される。ボール循環路には、複数のボール27が配列される。
エンドプレート25には、ケース6が被せられる。ケース6には肉厚で環状の止め部6aが形成される。エンドプレート25には、環状の溝25bが形成される。ケース6はエンドプレート25に被せられる。エンドプレート25の環状の溝25bにケース6の環状の止め部6aが嵌まる。ケース6には、上記スプラインと同様に、潤滑剤吸蔵体5及び塗布体4が収容される。塗布体4には、ねじ軸21のボール転走溝21aに接触する塗布部4aが形成される。
図15は、本発明を直動ガイドに適用した例を示す。直動ガイドは、長手方向に沿ってボール転走溝31aが形成される軌道部材としての軌道レール31と、ボール転走溝31aに対向する負荷ボール転走溝32aが形成される移動体としての移動ブロック32と、を備える。移動ブロック32は、移動ブロック本体34と、移動ブロック本体34の移動方向の両端に取り付けられる一対のエンドプレート35と、を備える。移動ブロック本体34には、ボール循環路の一部を構成する、負荷ボール転走溝32aと平行な無負荷戻し通路36が形成される。エンドプレート35には、負荷ボール転走溝32aと無負荷戻し通路36とを接続する方向転換路が形成される。ボール循環路には、複数のボール37が配列される。
エンドプレート35には、エンドプレート35と正面形状を合わせた鞍形状のケース38が被せられる。ケース38には、肉厚で環状の止め部38aが形成される。エンドプレート35には、環状の溝35aが形成される。ケース38はエンドプレート35に被せられ、エンドプレート35の環状の溝35aにケース38の環状の止め部38aが嵌まる。ケース38には、正面形状が鞍形状の潤滑剤吸蔵体39及び塗布体40が収容される。塗布体40には、軌道レール31のボール転走溝31aに接触する塗布部40aが形成される。
なお、本発明は上記実施形態に限られることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で様々に変更可能である。例えば、ケースは、フィルム状に形成されてもよいし、不織布状に形成されてもよい。一枚のシートからではなく、ゴム弾性を有する複数枚のシートを積層することで、ケースを製造してもよい。エンドプレートに被せられるケースの口元部がゴム弾性を有する材料であれば、ケースの他の部分をゴム弾性を有さない樹脂製としてもよい。ケースの口元部とエンドプレートとの摩擦力が大きい場合には、肉厚の止め部を省略してもよい。
さらに本発明の付属部品の装着構造は、付属部品の脱着が容易になるという利点を有するから、小型の運動装置に限られることなく、大型の運動装置に適用することができる。付属部品は、潤滑剤供給装置に限られることなく、シールや他の付属部品であってもよい。
本発明の第一の実施形態のスプラインの斜視図 上記スプラインの側面図(一部断面を含む) 上記スプラインの外筒本体の斜視図 上記スプラインのエンドプレートの斜視図 上記スプラインの断面図 外筒に形成されるボール循環路を示す図 ハウジングの装着されたスプラインの外筒を示す図 潤滑剤供給装置の他の例を示す側面図(一部断面を含む) 本発明の付属部品の装着構造の他の例を示す側面図(一部断面を含む) 金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなるケースを示す斜視図 金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなるケースの他の例を示す斜視図 図11のケースの側面図 金属ばねを構成するリングばねの平面図 本発明の第二の実施形態のねじ装置の斜視図(一部断面を含む) 本発明の第三の実施形態の直動ガイドの斜視図(一部断面を含む)
符号の説明
1…軌道軸(軌道部材),1a…ボール転走溝(転動体転走部),2…外筒(移動体),3,27…ボール(転動体),4…塗布体(付属部品),5…潤滑剤吸蔵体(付属部品),6,15,16…ケース,6b…口元部,6a,15a,16a…止め部,8f,17a,17b…溝,8…エンドプレート(蓋部材),8a…方向転換路,9…外筒本体(移動体本体),9a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走部),9b…無負荷戻し通路,10…ボール循環路,14…潤滑剤供給部(付属部品),18,19…付属部品,21a…ボール転走溝(転動体転走部),21…ねじ軸(軌道部材),22…ナット(移動体),22a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走部),24…ナット本体(移動体本体),25…エンドプレート(蓋部材),25b…溝,25a…方向転換路,26…無負荷戻し通路,27…ボール,31a…ボール転走溝(転動体転走部),31…軌道レール(軌道部材),32…移動ブロック(移動体),32a…負荷ボール転走溝(負荷転動体転走部),34…移動ブロック本体(移動体本体),35…エンドプレート(蓋部材),35a…溝,36…無負荷戻し通路,37…ボール,38…ケース,38a…止め部,39…潤滑剤吸蔵体(付属部品),40…塗布体(付属部品),41,47…金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなるケース

Claims (10)

  1. 軌道部材に対して移動体が相対的に運動する運動装置の前記移動体に付属部品を取り付けるための運動装置の付属部品の装着構造であって、
    移動体の端部に被せられ、ゴムもしくはエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料、又は金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなる口元部を有するケースと、
    前記ケースの内部に収容される付属部品と、を備え、
    弾性変形した前記ケースの前記口元部と前記移動体の端部との摩擦力を利用して、前記ケースが前記移動体に取り付けられる運動装置の付属部品の装着構造。
  2. 前記移動体の端部の周囲には、環状の溝が形成され、
    前記ケースの口元部には、前記環状の溝に引っ掛かり、前記口元部よりも肉厚で環状の止め部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の運動装置の付属部品の装着構造。
  3. 前記付属部品は、前記軌道部材に供給する潤滑剤を貯蔵する潤滑剤吸蔵体を含み、
    前記ケースは、前記潤滑剤吸蔵体を覆うケースを兼ねることを特徴とする請求項1又は2に記載の運動装置の付属部品の装着構造。
  4. 軌道部材と、
    前記軌道部材に相対的に運動可能に組み付けられる移動体と、
    前記移動体の端部に被せられ、ゴムもしくはエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料、又は金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなる口元部を有するケースと、
    前記ケースの内部に収容される付属部品と、を備え、
    弾性変形した前記ケースの前記口元部と前記移動体の端部との摩擦力を利用して、前記ケースが前記移動体に取り付けられる運動装置。
  5. 前記軌道部材は、転動体が転がり運動する転動体転走部を有し、
    前記移動体は、前記転動体転走部に対向する負荷転動体転走部を有すると共に、転動体循環路の一部を構成する無負荷戻し通路を有する移動体本体と、前記移動体本体の移動方向の両端部に設けられ、前記負荷転動体転走部と前記無負荷戻し通路とを接続する方向転換路を有する一対の蓋部材と、を備え、
    前記移動体の前記転動体循環路には、複数の転動体が配列され、
    前記ケースの口元部は、前記移動体の端部である前記蓋部材に被せられることを特徴とする請求項4に記載の運動装置。
  6. 前記蓋部材の周囲には、環状の溝が形成され、
    前記ケースの口元部には、前記蓋部材の前記環状の溝に引っ掛かり、前記口元部よりも肉厚で環状の止め部が設けられることを特徴とする請求項5に記載の運動装置。
  7. 前記軌道部材は、断面が略円形状の軌道軸からなり、
    前記移動体は、前記軌道軸を囲む外筒からなり、
    前記蓋部材は、前記軌道軸を囲むように円環状に形成され、
    前記ケースは、前記付属部品を収容できるように有底円筒形状に形成されると共に、その底部に前記軌道軸が貫通する貫通孔が開けられることを特徴とする請求項5又は6に記載の運動装置。
  8. 前記蓋部材に被せられた前記ケースの外径は、前記移動体の外径以下であることを特徴とする請求項7に記載の運動装置。
  9. 前記付属部品は、前記軌道部材に供給する潤滑剤を貯蔵する潤滑剤吸蔵体を含み、
    前記ケースは、前記潤滑剤吸蔵体を覆うケースを兼ねることを特徴とする請求項4又は5に記載の運動装置。
  10. 軌道部材に対して移動体が相対的に運動する運動装置の前記移動体に付属部品を取り付ける運動装置の付属部品の装着方法であって、
    ゴムもしくはエラストマーなどの室温にてゴム弾性を有する材料、又は金属ばねとフィルム状有機材料との複合体からなるケースの内部に付属部品を収容し、前記ケースの口元部を移動体の端部に被せ、弾性変形した前記ケースの前記口元部と前記移動体の端部との摩擦力を利用して、前記ケースを前記移動体に取り付ける運動装置の付属部品の装着方法。
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