JP4989284B2 - 車両用可動ステップ取付構造 - Google Patents

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本発明は、車両用可動ステップ取付構造に関するものである。
一般に、トラック等の大型車両においては、キャブにおける運転室の外側からフロントウィンド等を清掃する際にキャブ前面下部のフロントバンパをステップに利用することが行われているが、該フロントバンパ上面は足場としてのスペースが狭く不安定で作業がしにくい場合があった。
そのため、従来においては、フロントバンパの上面に足場を広げるステップを一体に取り付けたもの(例えば、特許文献1参照)や、フロントバンパの前面に走行風の取入口を形成し、該取入口を開閉して使用時はフロントバンパ前方へ略水平に展開可能なステップを設け、該ステップにラジエータへの走行風を案内するルーバを形成したもの(例えば、特許文献2参照)等がある。
因みに、特許文献2に記載のものは、シャシフレームの前端面にブラケットが設けられ、ステップはブラケットにピン(水平軸)を介して取り付けられ、バンパ面の前方へ略水平に展開する使用位置と、取付口のルーバとして機能する格納位置との間を回動可能となっており、前記ステップの荷重を支持するために、シャシフレームとステップとの間に、二本の屈伸自在なリンクで形成されたステイが介装され、ステップが略水平に展開する使用状態において、前記二本のリンクが一直線上に伸びてステップを懸垂するようになっている。
特開平8−156716号公報 特開平10−147194号公報
しかしながら、特許文献1に記載のステップでは、足を載せる部分がフロントバンパの奥行きとあまり変わらずに狭いため、作業がしやすくなるとは言えず、又、特許文献2には、シャシフレームの前端面に対するブラケットの具体的な取付構造に関しては明示されておらず、その取付作業性や取付強度についても考慮されているとは言えなかった。
本発明は、斯かる実情に鑑み、大型車両におけるフロントウィンドの清掃作業性を良好とし得、且つ取付作業性並びに取付強度の向上を図り得る車両用可動ステップ取付構造を提供しようとするものである。
本発明は、キャブ前面下部のフロントバンパ上方に、ステップを格納位置と、前方へ張り出す展開位置との間で回動自在に配設してなる車両用可動ステップ取付構造において、
ステップの車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するベースブラケットをそれぞれ、シャシフレームの前端部に掛け渡すように設けられたクロスメンバ上に配設されるベース部と、該ベース部前端から垂下してクロスメンバ前面に当接するよう車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部と、前記ベース部後端から上方へ立ち上がってクロスメンバと一体の取付ブラケット前面に当接するよう配設される後部上側取付部と、前記ベース部から前部下側取付部と直交する方向へ延び且つ前記車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部の間に位置して前記ステップの車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するよう立ち上がる立壁部とから構成し、
車両前後方向へ延びる締結部材により車両正面側から前記前部下側取付部と後部上側取付部とをクロスメンバに対して固定するよう構成したことを特徴とする車両用可動ステップ取付構造にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
前述の如く、ステップの車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するベースブラケットをそれぞれ、シャシフレームの前端部に掛け渡すように設けられたクロスメンバ上に配設されるベース部と、該ベース部前端から垂下してクロスメンバ前面に当接するよう車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部と、前記ベース部後端から上方へ立ち上がってクロスメンバと一体の取付ブラケット前面に当接するよう配設される後部上側取付部とから構成すると、車両前後方向へ延びる締結部材により車両正面側から前記前部下側取付部と後部上側取付部とをクロスメンバに対して固定することが作業性良く容易に行えるようになる。
実際の使用時には、ステップが格納位置に収められた状態から、該ステップを車両前方へ回動させ展開位置に保持でき、足を載せるためのステップがフロントバンパより前方へ張り出し、作業者がステップに足を載せやすくなるため、フロントウィンドの清掃作業がしやすくなる。
ここで、前記前部下側取付部は車両幅方向へ所要間隔をあけて配設され、且つ前記後部上側取付部は前記前部下側取付部に対し車両前後方向並びに上下方向へ所要間隔をあけて配設され、しかも、前記ステップの車両幅方向左右両端部を回動自在に支持する立壁部は前記ベース部から前部下側取付部と直交する方向へ延び且つ前記車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部の間に位置して立ち上がる形となるため、作業者がステップに乗った際に立壁部へ加わる荷重を、ベース部から前部下側取付部及び後部上側取付部に分散させることが可能となり、作業者がステップに乗った際に作用するモーメントに対して有利となり、取付強度の向上にも役立つこととなる。
前記車両用可動ステップ取付構造においては、前記ベースブラケットのクロスメンバへの取付時に前記取付ブラケットに係止されてベースブラケットのクロスメンバからの脱落を防止可能な仮置フック部を、前記後部上側取付部に形成することができ、このようにすると、前記ベースブラケットのクロスメンバへの取付時に前記取付ブラケットに仮置フック部を係止させれば、該ベースブラケットがクロスメンバから脱落することを防止可能となり、前記締結部材の締め付けも非常に行いやすくなる。
本発明の車両用可動ステップ取付構造によれば、大型車両におけるフロントウィンドの清掃作業性を良好とし得、且つ取付作業性並びに取付強度の向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図10は本発明を実施する形態の一例であって、キャブ1(図9及び図10参照)前面下部のフロントバンパ2上方に、ステップ3を格納位置と、前方へ張り出す展開位置との間で回動自在に配設したものであり、ステップ3の車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するベースブラケット4をそれぞれ、シャシフレーム5の前端部に掛け渡すように設けられたクロスメンバ6上に配設されるベース部4aと、該ベース部4a前端から垂下してクロスメンバ6前面に当接するよう車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部4b,4cと、前記ベース部4a後端から上方へ立ち上がってクロスメンバ6と一体の取付ブラケット7前面に当接するよう配設される後部上側取付部4dとから構成し、車両前後方向へ延びるボルト等の締結部材8により車両正面側から前記前部下側取付部4b,4cと後部上側取付部4dとをクロスメンバ6に対して固定するよう構成したものである。
本図示例の場合、前記ベースブラケット4は、二枚の金属板4A,4Bをそれぞれ所要形状に折り曲げ加工して互いに溶接することにより形成してあり、一方の金属板4Aは、前記ベース部4aの一部と、締結部材8の締付孔4b´が穿設された前部下側取付部4bと、前記ベース部4aから前部下側取付部4bと直交する方向へ延びるよう立ち上がる立壁部4eとを有し、該立壁部4eの前端側下部にはヒンジピン孔9を穿設すると共に、該立壁部4eの中央部には前記ヒンジピン孔9を中心とする円弧状長孔10を穿設してあり、他方の金属板4Bは、前記ベース部4aの残りの部分と、締結部材8の締付孔4c´が穿設された前部下側取付部4cと、締結部材8の締付孔4d´が穿設された後部上側取付部4dとを有し、前記立壁部4eが前部下側取付部4bと前部下側取付部4cとの間に位置するよう組み付けてある。又、前記後部上側取付部4dの端部には、前記ベースブラケット4のクロスメンバ6への取付時に前記取付ブラケット7の突片部7a(図1及び図6参照)に係止されてベースブラケット4のクロスメンバ6からの脱落を防止可能な仮置フック部4fを形成してある。尚、図2には車両右側に配置されるベースブラケット4を示し、図3には車両左側に配置されるベースブラケット4を示し、互いに左右対称な形状としてある。但し、車両右側に配置されるベースブラケット4の立壁部4eの後端側下部には、後述するロックレバー16を取り付けるためのロックレバー支持ピン孔11を穿設してある。又、前記ベースブラケット4は、必ずしも図2及び図3に示すような組み合わせの二枚の金属板4A,4Bを用いる必要はなく、例えば、前記ベース部4aと前部下側取付部4b,4cと後部上側取付部4dとを略Z状の一枚の金属板で形成し、立壁部4eのみを別部材として溶接するようにしても良い。
前記ベースブラケット4の立壁部4eには、図4、図6及び図7に示す如く、前記ヒンジピン孔9に車両幅方向へ延びるよう挿通固着されるヒンジピン12を介して、ステップ支持アーム13を回動自在に取り付け、該ステップ支持アーム13から突設したストッパピン14を前記円弧状長孔10にスライド自在に嵌入させ、これにより、前記ステップ支持アーム13の回動範囲を規制すると共に、前記ステップ支持アーム13間に、アルミニウムの押出成形材等を用いたステップ本体3aを掛け渡すように取り付けてある。尚、前記ステップ本体3aの表面は樹脂カバー3b(図9参照)で覆い、ステップ3を格納した際の外観が良くなるようにしてある。
又、前記ベースブラケット4のうち車両右側に配置されるベースブラケット4の立壁部4eには、図4、図6及び図7に示す如く、前記ロックレバー支持ピン孔11に車両幅方向へ延びるよう挿通固着される支持ピン15を介して、ロックレバー16を回動自在に取り付け、トーションスプリング17(図8参照)の作用によりロックレバー16を図6中、反時計回りに回動させる方向へ付勢するようにしてある。
前記ロックレバー16は、前記ステップ支持アーム13から突設したロックピン18をくわえ込んでステップ支持アーム13が格納位置から展開位置側へ回動することを阻止可能なロックフック部16aと、前記ベースブラケット4のベース部4aに接触して前記トーションスプリング17によるロックレバー16の図6における反時計回り方向の回動を規制するストッパ部16bと、前記トーションスプリング17による付勢力に抗してロックレバー16を図6における時計回り方向へ回動させるための手掛部16cとを備えてなる構成を有しており、前記ロックフック部16aとストッパ部16bとの間における所要箇所に穿設された貫通孔16d(図8参照)に対し、前記支持ピン15をブッシュ19を介して挿通させるようにしてある。
又、前記支持ピン15は、図8に示す如く、前記トーションスプリング17が嵌装されるピン本体部15aの基端側に、該ピン本体部15aより小径で且つ前記ベースブラケット4の立壁部4eに穿設されたロックレバー支持ピン孔11に挿通可能な基端ネジ部15bを形成すると共に、前記ピン本体部15aの先端側に、前記ブッシュ19が嵌着される貫通孔16dより大径のフランジ部15cと、前記ブッシュ19に挿通される軸部15dと、該軸部15dより小径の先端ネジ部15eとを形成し、前記基端ネジ部15bをロックレバー支持ピン孔11に挿通させ、該基端ネジ部15bに基端ナット20を締め付けることにより、前記ベースブラケット4の立壁部4eに前記支持ピン15を片持ち支持させると共に、前記先端ネジ部15eと軸部15dとを前記ブッシュ19に挿通させ、該先端ネジ部15eに対しワッシャ21を介して先端ナット22を締め付けることにより、ロックレバー16を支持ピン15に回動自在に取り付けるようにしてあるが、前記軸部15dの軸線方向長さL1をブッシュ19の長さL2より所要寸法だけ長くすることにより、前記先端ナット22をきつく締め付けても、前記ワッシャ21とブッシュ19との間に必ず僅かな隙間が形成され、ロックレバー16が円滑に回動できるようにしてある。
尚、前記クロスメンバ6に対するベースブラケット4の前部下側取付部4bの締結部材8による締め付け状態と、前記取付ブラケット7に対するベースブラケット4の後部上側取付部4dの締結部材8による締め付け状態は、図5に示す形となり、又、図6に示す如く、前記ベースブラケット4の前部下側取付部4cの方が前部下側取付部4bより車両前方側に張り出しているのは、前記クロスメンバ6の前面の車両幅方向左右両端部より中央部分の方が、図1に示す如く、前方へ張り出しており、この形状に倣うようにするためである。
次に、上記図示例の作用を説明する。
前述の如く、ステップ3の車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するベースブラケット4はそれぞれ、シャシフレーム5の前端部に掛け渡すように設けられたクロスメンバ6上に配設されるベース部4aと、該ベース部4a前端から垂下してクロスメンバ6前面に当接するよう車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部4b,4cと、前記ベース部4a後端から上方へ立ち上がってクロスメンバ6と一体の取付ブラケット7前面に当接するよう配設される後部上側取付部4dとから構成してあるため、図1に示す如く、車両前後方向へ延びるボルト等の締結部材8により車両正面側から前記前部下側取付部4b,4cと後部上側取付部4dとをクロスメンバ6に対して固定することが作業性良く容易に行えるようになり、しかも、前記後部上側取付部4dの端部には仮置フック部4fを形成してあるため、前記ベースブラケット4のクロスメンバ6への取付時に前記取付ブラケット7の突片部7a(図1及び図6参照)に仮置フック部4fを係止させれば、該ベースブラケット4がクロスメンバ6から脱落することを防止可能となり、前記締結部材8の締め付けも非常に行いやすくなる。
実際の使用時には、図6及び図9(a)に示す如く、ステップ3が格納位置に収められた状態から、ロックレバー16の手掛部16cをトーションスプリング17(図8参照)による付勢力に抗して引き上げると、ロックレバー16が図6における時計回り方向へ回動し、ロックフック部16aからロックピン18が外れ、ステップ支持アーム13のロック状態が解除され、該ステップ支持アーム13及びステップ3を車両前方へ回動させることが可能となる。
前記ステップ支持アーム13及びステップ3を車両前方へ回動させると、ストッパピン14は、円弧状長孔10に沿ってスライドし、該円弧状長孔10の上端においてそれ以上回動することが規制され、前記ステップ支持アーム13及びステップ3が、図7及び図9(b)に示す如く、前方へ張り出す展開位置に保持される。
この結果、特許文献1に記載のステップに比べ、足を載せるためのステップ3がフロントバンパ2より前方へ張り出し、作業者がステップ3に足を載せやすくなるため、図10に示す如く、フロントウィンドの清掃作業がしやすくなる。
ここで、前記前部下側取付部4b,4cは車両幅方向へ所要間隔をあけて配設され、且つ前記後部上側取付部4dは前記前部下側取付部4b,4cに対し車両前後方向並びに上下方向へ所要間隔をあけて配設され、しかも、前記ステップ3の車両幅方向左右両端部を回動自在に支持する立壁部4eは前記ベース部4aから前部下側取付部4b,4cと直交する方向へ延び且つ前記車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部4b,4cの間に位置して立ち上がる形となるため、作業者がステップ3に乗った際に立壁部4eへ加わる荷重を、ベース部4aから前部下側取付部4b,4c及び後部上側取付部4dに分散させることが可能となり、作業者がステップ3に乗った際に作用するモーメント(図6において反時計回り方向へ作用するモーメント)に対して有利となり、取付強度の向上にも役立つこととなる。
前記フロントウィンドの清掃作業終了後は、図7及び図9(b)に示す状態から、ステップ3を持ち上げるようにしていくと、ストッパピン14は前述の軌跡を逆戻りする形て円弧状長孔10に沿ってスライドし、該円弧状長孔10の下端においてそれ以上回動することが規制されると共に、ロックピン18がロックレバー16をトーションスプリング17の付勢力に抗して図7における時計回り方向へ回動させ、ロックフック部16aに再びくわえ込まれる形となり、図6及び図9(a)に示す如く、ステップ3が格納位置に再度収められた状態となる。
前記ステップ3が格納位置に収められた状態では、特許文献1に記載のステップのようにフロントバンパの上面に異種材料からなるステップが常に存在するのではなく、樹脂カバー3bの表面が外部から見えるだけで違和感がないため、見栄えが悪くなる心配は全くなく、デザイン的にも優れたものとなる。
こうして、外観を損なうことなく、大型車両におけるフロントウィンドの清掃作業性を良好とし得、且つ取付作業性並びに取付強度の向上を図り得る。
尚、本発明の車両用可動ステップ取付構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態の一例を示す分解斜視図である。 本発明を実施する形態の一例における車両右側のベースブラケットを示す斜視図である。 本発明を実施する形態の一例における車両左側のベースブラケットを示す斜視図である。 本発明を実施する形態の一例における車両右側のベースブラケット及びそれに組み付けられる構成部品を示す正面図である。 図4のV−V断面図である。 本発明を実施する形態の一例における車両右側のベースブラケット及びそれに組み付けられる構成部品を示す側面図であって、ステップを格納位置に保持した状態を示す側面図であり、図4のVI−VI矢視相当図である。 本発明を実施する形態の一例における車両右側のベースブラケット及びそれに組み付けられる構成部品を示す側面図であって、ステップを展開位置に保持した状態を示す側面図である。 本発明を実施する形態の一例におけるロックレバーのベースブラケットに対する取付部分を示す拡大断面図であって、図4のVIII−VIII矢視相当図である。 本発明を実施する形態の一例におけるステップの展開手順を示す図であって、(a)はロックレバーを引き上げる操作を示す図、(b)はステップが展開された状態を示す図である。 本発明を実施する形態の一例におけるステップに人が乗った状態を示す正面図である。
符号の説明
1 キャブ
2 フロントバンパ
3 ステップ
4 ベースブラケット
4A 金属板
4B 金属板
4a ベース部
4b 前部下側取付部
4b´ 締付孔
4c 前部下側取付部
4c´ 締付孔
4d 後部上側取付部
4d´ 締付孔
4e 立壁部
4f 仮置フック部
5 シャシフレーム
6 クロスメンバ
7 取付ブラケット
7a 突片部
8 締結部材
9 ヒンジピン孔
10 円弧状長孔
11 ロックレバー支持ピン孔
12 ヒンジピン
13 ステップ支持アーム
14 ストッパピン
15 支持ピン
16 ロックレバー
16a ロックフック部
16b ストッパ部
16c 手掛部
16d 貫通孔
17 トーションスプリング
18 ロックピン

Claims (2)

  1. キャブ前面下部のフロントバンパ上方に、ステップを格納位置と、前方へ張り出す展開位置との間で回動自在に配設してなる車両用可動ステップ取付構造において、
    ステップの車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するベースブラケットをそれぞれ、シャシフレームの前端部に掛け渡すように設けられたクロスメンバ上に配設されるベース部と、該ベース部前端から垂下してクロスメンバ前面に当接するよう車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部と、前記ベース部後端から上方へ立ち上がってクロスメンバと一体の取付ブラケット前面に当接するよう配設される後部上側取付部と、前記ベース部から前部下側取付部と直交する方向へ延び且つ前記車両幅方向へ所要間隔をあけて配設される前部下側取付部の間に位置して前記ステップの車両幅方向左右両端部を回動自在に支持するよう立ち上がる立壁部とから構成し、
    車両前後方向へ延びる締結部材により車両正面側から前記前部下側取付部と後部上側取付部とをクロスメンバに対して固定するよう構成したことを特徴とする車両用可動ステップ取付構造。
  2. 前記ベースブラケットのクロスメンバへの取付時に前記取付ブラケットに係止されてベースブラケットのクロスメンバからの脱落を防止可能な仮置フック部を、前記後部上側取付部に形成した請求項1記載の車両用可動ステップ取付構造。
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