JP4987842B2 - パンの製造方法 - Google Patents
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Description
さらに、販売店においても、時間の経過に伴うパンの品質の低下が少なければ、品質のよい製品を消費者に販売することができる。
それ故、焼成後冷却したパンの時間の経過に伴う品質の低下を如何に少なくするかが極めて重要な問題であり、パンの物性を改良しパンを焼成し冷却が完了したパンの品質を、長時間維持することができるパンの製造方法が要望されている。
そこで、焼成したパンの品質をできるだけ低下させないように、従来からその対策について提案がされている。例えば、 特開昭57−196918公報(特許文献1)に示されている発明は、温度制御が可能な加熱手段と、蒸発蒸気を吹き出す加湿装置と、湿度検知部材と、送風器とを設けてなる陳列兼用保存ケースであり、該陳列兼用保存ケース内の温度を23℃〜28℃の範囲に、湿度を略60%程度に自動的に維持できるようにしたものである。しかし、パンの水分蒸散が進み品質の劣化を防ぐ効果が充分でなく、また、消費者・販売店がパンを上記保存ケースに入れて保存しなければ効果が得られないという問題点がある。
これらの発明は、主原料に副原料を添加し、自由水の代わりにグルコマンナンの水和ゲルを使用したり、或いは、焼成して得られたショートブレッドを冷却した後、アルコール水を添加するものである。それ故、風味が悪く製造単価が高くなり、また、添加物を用いて品質の劣化を遅らせるものは、近年の消費者の自然志向に合わないものである。
しかし、この発明は、パンの表面温度がパンを取り巻く雰囲気温度と近似した温度となるまで前記雰囲気中に滞留させることを特徴とするパン類の冷却方法に関するものであり、焼成し冷却が完了したパンの物性を改良するものではなく、したがって、パンの品質の劣化を防止する効果が充分ではない等の問題点があった。
前記パンの製造方法は、前記冷却工程後に、冷却が完了した焼成物を低温高湿度雰囲気中に所定時間放置する低温保湿処理工程を行うものであり、さらに、前記冷却工程は、前記焼成物の中心温度が、25℃以下、かつ、冷却が完了した焼成物の水分活性値が0.92〜0.96となるように行うものであり、そして、前記低温保湿処理工程は、温度20℃以下、湿度95%〜99%の低温高湿度雰囲気中であり、かつ前記冷却が完了した焼成物の水分活性値より、%ではなく小数点で表した湿度が高い雰囲気中にて行い、前記冷却が完了した焼成物に自由水を浸透させ、前記冷却が完了した焼成物の水分活性値に対して、前記低温保湿処理工程後の焼成物の水分活性値が+0.001〜+0.020となるように行うものであることを特徴とするパンの製造方法である。
(2)前記パンの製造方法は、前記低温保湿処理工程の後に、低温保湿処理された焼成物を包装する包装工程を行うものである前記(1)記載のパンの製造方法。
(4)前記低温保湿処理工程は、冷却が完了した前記焼成物を低温高湿度の雰囲気中において、30分以上放置するものである前記(1)ないし(3)のいずれかに記載のパンの製造方法。
(5)前記低温保湿処理工程は、冷却が完了した前記焼成物を低温高湿度の雰囲気中において、30分〜24時間放置するものである前記(1)ないし(3)のいずれかに記載のパンの製造方法。
(7)前記低温保湿処理工程は、超微細ミストを前記焼成物が放置される低温雰囲気中に噴出することにより形成された低温高湿度の雰囲気中にて行うものである前記(1)ないし(5)のいずれかに記載のパンの製造方法。
(8)前記微細化した水または前記超微細ミストの大きさは、80〜100ナノメーターである前記(6)または(7)に記載のパンの製造方法。
その結果、生地表面のクラスト部分の乾燥を防止することができるため、焼成物の冷却工程から生じ始める収縮を、低温保湿処理工程において軽微な状態で留めることができ、焼成物であるパンの老化を遅らせ、かつ、ソフトでもっちりとした食感が維持される。それ故、パンが本来有している食感を損なうことがなく、外観上も品質の良いパンを製造することができる。
したがって、本発明により製造されたパンは、ソフトでもっちりとした食感としっとりとして口溶けがよい食感とボリューム感を、併せて味わうことができる。
尚、前記冷却が完了した焼成物の水分活性値と同じ程度の湿度に設定した雰囲気中において前記低温保湿処理を行った場合は、前記効果はわずかで、パンのクラム部分の柔らかさが少し増加し、水分及び水分活性が微増する程度である。
そして、前記低温保湿処理工程が、温度14℃〜16℃、湿度95%〜99%の雰囲気中に焼成物を放置すると、ソフトでもっちりとした食感としっとりとして口溶けがよい食感とボリューム感が得られる製品となる。
さらに、前記低温保湿処理工程が、冷却が完了した焼成物を低温高湿度の雰囲気中において、30分以上放置するものであり、30分以上で24時間以内の時間放置すると、パンの表層部の水分が経時的に変化し、歩留まりが99%以上になり、自由水も増加し、しっとりとして口溶けがよい食感とボリューム感を味わうことができるパンを製造することができる。
特に、温度14℃〜16℃、湿度95%〜99%の低温高湿度の雰囲気中に6時間以上放置すると、パンのクラム部分の水分の増加と水分活性の増加が顕著になり、しっとりとして口溶けのよい食感を得ることができる製品となり、また、時間が経過しても柔らかさを持続することができ、製品の形状とボリュームも向上させることができる。
また、前記微細化した水または前記超微細ミストの大きさは、80〜100ナノメーターとすると、一層水滴が気化し易くなり、従来の加湿方式では期待できない低温下における湿度調節が安定的に行われ、焼成後冷却が完了したパンの物性を改良する効果が大きくなる。
前記冷却工程は、前記焼成物の中心温度が、25℃以下となるように行うものである。
図1は、パンの製造工程の一例を示す説明図、図2〜図5は、低温保湿処理工程の設定温度を15℃、設定湿度を98%に設定して、焼成後冷却が完了したホットドッグ用ロールパン(以下ロールパンAという。)を測定したもので、図2は、ロールパンAを低温保湿処理工程に放置する時間と歩留まりの関係を示す図、図3は、ロールパンAを低温保湿処理工程に放置する時間と水分活性値の関係を示す図、図4は、ロールパンAを低温保湿処理工程に放置する時間と硬さの関係を示す図、図5は、ロールパンAを低温保湿処理工程に放置する時間と凝集性(もっちり感)の関係を示す図である。
尚、図4及び図5において、低温保湿処理工程後ロールパンAを包装し保存した温度は20℃である。
そして、図6と図7は、低温保湿処理工程の条件を変えて処理したロールパンBについて、包装後20℃で保存した日数(日)とクラム部分の硬さの関係を示す図、図8と図9は、同じく低温保湿処理工程に放置する時間と包装後に20℃でD+4日保存時点での製品のクラム部分の硬さを示す図、図10と図11は、低温保湿処理工程に放置する時間とパン全体及びクラム部分の水分の関係を示す図、図12と図13は、低温保湿処理工程に放置する時間とパン全体及びクラム部分の水分活性値の関係を示す図、図14と図15は、低温保湿処理工程に放置する時間と製品重量の関係を示す図、図16と図17は、低温保湿処理工程に放置する時間と製品体積の関係を示す図である。
さらに、図18は、ホットドッグ用ロールパンについての製品評価を示す表1であり、図19は、あんぱんについての製品評価を示す表2である。
この整形され最終発酵されたパン生地は焼成工程において焼成され、焼成された焼成物は冷却工程において芯温が約25℃付近にまで冷却される。通常はこの冷却が完了した焼成物が製品としてのパンとなり包装し出荷されるが、本発明は、冷却が完了した焼成物を包装する前の未包装の状態で、さらに低温保湿処理工程を行い製品としてのパンにするものである。
この低温保湿処理工程は、低温高湿度に調整された雰囲気中にパンを放置する工程であり、前記低温保湿処理工程は30分以上行われ、いわゆる高湿度の冷蔵保存状態にパンを置きパンの物性を改良するものである。低温保湿処理工程が終了するとパンはその後包装工程において包装され、製品として出荷される。
そして、前記低温保湿処理工程は、低温高湿度の雰囲気に調整されたパン収納冷蔵庫内において行われるようになっている。
それ故、焼成後冷却が完了した焼成物の水分活性値に対し、パンが放置される雰囲気の(相対)湿度を高く設定して前記低温保湿処理工程を行う。
なお、水分活性値は、冷却が完了した焼成物を入れた密閉容器内の水蒸気圧とその温度における純水の蒸気圧の比から算出した値で、その水分活性値は焼成物の置かれる雰囲気の平衡状態になり得る相対湿度との関係において、水分活性値以上の相対湿度に雰囲気湿度を設定することである。
前記雰囲気の湿度調節は、微細化した水滴を前記冷却が完了した焼成物を放置する雰囲気中に放散し還流させて行う。温度が14℃〜16℃の低温で湿度95%〜99%に調整することは難しく、超微細ミストの大きさが80〜100ナノメーターのいわゆるナノミストを使用すると、水滴が微細粒であることから気化し易く湿度調整が容易となり、例えば、温度15℃で湿度98%の安定した雰囲気を作ることができる。
このように、低温保湿処理工程において焼成物の放置される時間が長くなると、焼成直後からパンのクラム部分の水分が表皮に向かって移動し表皮から水分蒸散が始まるが、低温高湿度の雰囲気内に放置することにより、放置する時間に従いパンの表層部の水分蒸散が変化し、やがて水分蒸散が停止し、雰囲気の水蒸気がパンの表層部に浸透し始め、歩留まりが99%〜100.80%になり、しっとりとして口溶けがよい食感を味わうことができ、パンの重量も増加したものとなる。
a.低温保湿処理工程を行わないで包装し、温度20℃で保存した場合のロールパンの硬さは、保存2日目0.61、保存3日目0.76、保存4日目0.85
となり、
低温保湿処理工程後に包装し、温度20℃で保存した場合、
b.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が30分の場合、ロールパンの硬さは、保存2日目0.59、保存3日目0.78、保存4日目0.82
c.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が6時間の場合、ロールパンの硬さは、保存2日目0.55、保存3日目0.73、保存4日目0.78
d.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が12時間の場合、ロールパンの硬さは、保存2日目0.54、保存3日目0.72、保存4日目0.74
e.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が18時間の場合、ロールパンの硬さは、保存2日目0.54、保存3日目0.66、保存4日目0.72
f.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が24時間の場合、ロールパンの硬さは、保存2日目0.52、保存3日目0.60、保存4日目0.68
となり、パンの低温保湿処理工程における放置時間が30分〜24時間とした場合、保存2日目、3日目、4日目と時間が経過するに従いロールパンAの硬さは、柔らかくなる傾向を示している。しかし、低温保湿処理工程を行わないロールパンは、低温保湿処理工程を行ったロールパンより保存2日目、3日目、4日目のいずれにおいてもパンが硬くなっていることを示している。
イ.低温保湿処理工程を行わないで包装し、温度20℃で保存した場合のロールパンのもっちりさは、2日目0.444、3日目0.425、4日目0.426
となり、
低温保湿処理工程後に包装し、温度20℃で保存した場合、
ロ.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が30分の場合、ロールパンのもっちりさは、保存2日目0.450、保存3日目0.452、保存4日目0.423
ハ.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が6時間の場合、ロールパンのもっちりさは、保存2日目0.472、保存3日目0.474,保存4日目0.430
ニ.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が12時間の場合、ロールパンのもっちりさは、保存2日目0.473,保存3日目0.475,保存4日目0.456
ホ.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が18時間の場合、ロールパンのもっちりさは、保存2日目0.472,保存3日目0.470,保存4日目0.468
ヘ.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が24時間の場合、ロールパンのもっちりさは、保存2日目0.500,保存3日目0.474,保存4日目0.489
となり、パンの低温保湿処理工程における放置時間が30分〜24時間の場合、保存2日目、3日目のロールパンのもっちりさは、30分〜6時間放置するともっちりさが徐々に増加し、6時間〜18時間放置すると前記増加したもっちりさを持続し、24時間放置すると保存2日目におけるもっちりさが大きく増している。保存4日目は30分放置させたロールパンはもっちりさが一時減退するが、放置時間が30分〜24時間と長く放置する程もっちりさが増加し、低温保湿処理工程を行わないロールパンに比べもっちりさが増していることを示している。
上記図4及び図5から、低温保湿処理工程における放置時間を30分〜24時間とした場合、保存2日目〜保存4日目のパンの物性は、(0.5H:保存4日目を除き)柔らかくもっちりさのあるロールパンとなることが分かる。
上記表1より明らかなように、発酵条件と焼成時間を同一にして焼成し、その後冷却したホットドッグ用ロールパンは、低温保湿処理工程を行わない場合と行った場合では、外観品質、焼色、内相についてはほとんど差違がないが、ロールパンのボリュームについては、
1.低温保湿処理工程を行わないロールパンのボリュームは、324.88cc
2.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が30分の場合、ロールパンのボリュームは、328.09cc
i.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が6時間の場合、ロールパンのボリュームは、336.65cc
j.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が12時間の場合、ロールパンのボリュームは、343.44cc
k.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が18時間の場合、ロールパンのボリュームは、344.55cc
l.低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が24時間の場合、ロールパンのボリュームは、345.21cc
となっており、ホットドッグ用ロールパンAのボリュームは、低温保湿処理工程に30分以上放置すると放置時間が長い程増加し、また、食感・風味については、低温保湿処理工程を行わないロールパンより、低温保湿処理工程におけるパンの放置時間が30分〜24時間のものは、ロールパンを食したときのしっとり感と口溶けの良さにおいて優れた製品となった。
上記表2より明らかなように、発酵条件と焼成時間を同一にして焼成し冷却したあんぱんについて、低温保湿処理工程を行わない場合と行った場合では、外観品質、焼色、内相についてはほとんど差違がないが、食感・風味については、低温保湿処理工程を18時間〜24時間放置させて行うことにより、しっとりとして口どけが良い食感を味わうことができるあんぱんとなった。
図6は、ロールパンBのクラム部分の柔らかさを測定したもので、製品保存日数(日)を横軸に取り、硬さを縦軸に表したもので、低温保湿処理工程の条件を変えて該処理工程を行ったロールパンBについて、包装後20℃で保存した日数が1日目は低温保湿処理工程を行ったものと行わなかったものの硬さの差は殆どないが、2日目からわずかに硬さを増して行くが、低温保湿処理工程を長く行ったもの程柔らかさが持続し、低温保湿処理工程を行わなかったものは硬さが増している。製品保存日数が3日、4日と長くなるにつれ、低温保湿処理工程を行わなかったものと長い時間該工程を行ったものとの差が顕著になっている。
これに対し、設定湿度を94%として測定した図7では、20℃で保存した日数が1日目から4日目になるに従い低温保湿処理工程を行った時間にほとんど関係なく次第にクラム部分が硬くなっている。
これに対し、設定湿度を94%として測定した図9では、低温保湿処理工程を行った時間を長くしても当初は柔らかさが増すが、8時間以上長く行っても柔らかさはほとんど変わらず、水分活性値と同程度の湿度94%(0.94)で低温保湿処理工程を行っても効果は極めて小さいことが分かる。
これに対し、設定湿度を94%として測定した図13では、クラム部分の水分活性値の上昇はわずかで、低温保湿処理工程を行う時間が長くなってもその増加はわずかで、パン全体では0〜16時間は水分活性値の増加はわずかであるが、16時間以上になると急増している。
これに対し、設定湿度を94%として測定した図15、図17では、低温保湿処理工程を行う時間が長くなっても製品重量がわずかに増加する程度であり、設定湿度を98%に設定した場合の略二分の一である。また、製品体積についてはほとんど増加はない。
低温保湿処理工程における雰囲気の相対湿度と水分活性値との関係は、図6、図8、図10、図12、図14、図16に示された測定値と、図7、図9、図11、図13、図15、図17に示された測定値とを対比すれば、水分活性値より相対湿度を高くした雰囲気中に焼成物を放置し低温保湿処理工程を行うと、パンの物性の改良に効果があることが明らかである。
特に、温度14℃〜16℃、湿度95%〜99%の低温高湿度雰囲気中にて低温保湿処理工程を行うと効果が明確に現れた。
また、微細化した水を低温保湿処理工程の雰囲気中に放散させ、低温で高湿度の安定した雰囲気を作成できるので、パン表面に結露が生じることもなく低温で98%前後の高湿度の中で、低温保湿処理工程を行うことができ、上記の品質の優れた日保ちの良いパンを提供することができる。
Claims (8)
- 少なくともパン生地を焼成する焼成工程と、前記焼成工程にて作製された焼成物を冷却する冷却工程とを行うパンの製造方法において、
前記パンの製造方法は、前記冷却工程後に、冷却が完了した焼成物を低温高湿度雰囲気中に所定時間放置する低温保湿処理工程を行うものであり、さらに、前記冷却工程は、前記焼成物の中心温度が、25℃以下、かつ、冷却が完了した焼成物の水分活性値が0.92〜0.96となるように行うものであり、そして、前記低温保湿処理工程は、温度20℃以下、湿度95%〜99%の低温高湿度雰囲気中であり、かつ前記冷却が完了した焼成物の水分活性値より、%ではなく小数点で表した湿度が高い雰囲気中にて行い、前記冷却が完了した焼成物に自由水を浸透させ、前記冷却が完了した焼成物の水分活性値に対して、前記低温保湿処理工程後の焼成物の水分活性値が+0.001〜+0.020となるように行うものであることを特徴とするパンの製造方法。 - 前記パンの製造方法は、前記低温保湿処理工程の後に、低温保湿処理された焼成物を包装する包装工程を行うものである請求項1記載のパンの製造方法。
- 前記低温保湿処理工程が、温度14℃〜16℃にて行うものである請求項1または2に記載のパンの製造方法。
- 前記低温保湿処理工程は、冷却が完了した前記焼成物を低温高湿度の雰囲気中において、30分以上放置するものである請求項1ないし3のいずれかに記載のパンの製造方法。
- 前記低温保湿処理工程は、冷却が完了した前記焼成物を低温高湿度の雰囲気中において、30分〜24時間放置するものである請求項1ないし3のいずれかに記載のパンの製造方法。
- 前記低温保湿処理工程は、微細化した水を前記焼成物が放置される低温雰囲気中に放散させることにより形成された低温高湿度の雰囲気中にて行うものである請求項1ないし5のいずれかに記載のパンの製造方法。
- 前記低温保湿処理工程は、超微細ミストを前記焼成物が放置される低温雰囲気中に放散させることにより形成された低温高湿度の雰囲気中にて行うものである請求項1ないし5のいずれかに記載のパンの製造方法。
- 前記微細化した水または前記超微細ミストの大きさは、80〜100ナノメーターである請求項6または7記載のパンの製造方法。
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