JP4987278B2 - トランスミッション用円すいころ軸受 - Google Patents

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Description

この発明は、自動車のトランスミッションの歯車装置に好適に組み込まれる円すいころ軸受に関する。
自動車のトランスミッション(主変速機)は大別するとマニュアルタイプとオートマチックタイプがあり、また車輌の駆動方式によって前輪駆動(FWD)用トランスアクスル、後輪駆動(RWD)用トランスミッション、および四輪駆動(4WD)用トランスファ(副変速機)がある。これらは、エンジンからの駆動力を変速して駆動軸などへ伝達するものである。
図12は、自動車のトランスミッションの一構成例を示している。このトランスミッションは同期噛合式のもので、同図で左方向がエンジン側、右方向が駆動車輪側である。メインシャフト41とメインドライブギヤ42との間に円すいころ軸受43が介装される。この例では、メインドライブギヤ42の内周に円すいころ軸受43の外輪軌道面が直接形成されている。メインドライブギヤ42は、円すいころ軸受44でケーシング45に対して回転自在に支持される。メインドライブギヤ42にクラッチギヤ46が係合連結され、クラッチギヤ46に近接してシンクロ機構47が配設される。
シンクロ機構47は、セレクタ(図示省略)の作動によって軸方向(同図で左右方向)に移動するスリーブ48と、スリーブ48の内周に軸方向移動自在に装着されたシンクロナイザーキー49と、メインシャフト41の外周に係合連結されたハブ50と、クラッチギヤ46の外周(コーン部)に摺動自在に装着されたシンクロナイザーリング51と、シンクロナイザーキー49をスリーブ48の内周に弾性的に押圧する押さえピン52及びスプリング53とを備えている。
同図に示す状態では、スリーブ48及びシンクロナイザーキー49が押さえピン52によって中立位置に保持されている。この時、メインドライブギヤ42はメインシャフト41に対して空転する。一方、セレクタの作動により、スリーブ48が同図に示す状態から例えば軸方向左側に移動すると、スリーブ48に従動してシンクロナイザーキー49が軸方向左側に移動し、シンクロナイザーリング51をクラッチギヤ46のコーン部の傾斜面に押し付ける。これにより、クラッチギヤ46の回転速度が落ち、逆にシンクロ機構47側の回転速度が高められる。そして、両者の回転速度が同期した頃、スリーブ48がさらに軸方向左側に移動して、クラッチギヤ46と噛み合い、メインシャフト41とメインドライブギヤ42との間がシンクロ機構47を介して連結される。これにより、メインシャフト41とメインドライブギヤ42とが同期回転する。
このようなトランスミッション用円すいころ軸受は、一般には、外径面の軌道面の両側に小つばと大つばが設けられた内輪と、内径面に軌道面が設けられた外輪と、内輪と外輪の軌道面間に配列された複数の円すいころと、これらの円すいころをポケットに収納して保持する保持器とからなり、保持器には、円すいころの小径端面側で連なる小環状部と、円すいころの大径端面側で連なる大環状部と、これらの環状部を連結する複数の柱部とからなり、ポケットが、円すいころの小径側を収納する部分が狭幅側、大径側を収納する部分が広幅側となる台形状に形成されたものが用いられている。
そして、トランスミッション用円すいころ軸受は、その回転に伴って油浴の油が潤滑油として軸受内部に流入する。この場合、潤滑油が円すいころの小径側から軸受内部に流入し、保持器よりも外径側から流入する潤滑油は外輪の軌道面に沿って円すいころの大径側へ通過し、保持器よりも内径側から流入する潤滑油は内輪の軌道面に沿って円すいころの大径側へ通過する。
このように潤滑油が外部から流入する部位に使用される円すいころ軸受には、保持器のポケットに切欠きを設けて、保持器の外径側と内径側とに分かれて流入する潤滑油がこの切欠きを通過するようにし、軸受内部での潤滑油の流通を向上させるようにしたものがある(特許文献1、2参照)。特許文献1に記載されたものでは、図15(A)に示すように、保持器5のポケット9間の柱部8の中央部に切欠き10dを設け、潤滑油に混入する異物が軸受内部に滞留しないようにしている。また、特許文献2に記載されたものでは、図15(B)に示すように、保持器5のポケット9の軸方向両端の小環状部6と大環状部7に切欠き10eを設け、保持器の外径側から流入する潤滑油が内輪側へ流れやすくなるようにしている。なお、各図中に記入したポケット9の各寸法は、後述するトルク測定試験における比較例に用いたものの値である。
また、自動車のトランスミッションは、近年、ミッションのAT化、CVT化および低燃費化等のために低粘度の油が使われる傾向にある。低粘度オイルが使用される環境化では、(1)油温が高い、(2)油量が少ない、(3)予圧抜けが発生するなどの悪条件が重なった場合に、潤滑不良に起因する非常に短寿命の表面起点剥離が面圧の高い内輪軌道面に生じることがある。
この表面起点剥離による短寿命対策としては最大面圧低減が直接的かつ有効な解決策である。最大面圧を低減するためには軸受寸法を変更するか、軸受寸法を変えない場合は軸受のころ本数を増大させる。ころ直径を減少させないでころ本数を増やすためには保持器のポケット間隔を狭くしなければならないが、そのためには保持器のピッチ円を大きくして外輪側にできるだけ寄せる必要がある。
保持器を外輪内径面に接するまで寄せた例として、図13に記載の円すいころ軸受がある(特許文献6参照)。この円すいころ軸受61は保持器62の小径側環状部62aの外周面と大径側環状部62bの外周面を外輪63内径面と摺接させて保持器62をガイドし、保持器62の柱部62cの外径面に引きずりトルクを抑制するため凹所64を形成して、柱部62cの外径面と外輪63の軌道面63aの非接触状態を維持するようにしている。保持器62は、小径側環状部62aと、大径側環状部62bと、小径側環状部62aと大径側環状部62bとを軸方向に繋ぎ外径面に凹所64が形成された複数の柱部62cとを有する。そして柱部62c相互間に円すいころ65を転動自在に収容するための複数のポケットが設けられている。小径側環状部62aには、内径側に一体に延びたつば部62dが設けられている。図13の円すいころ軸受は、保持器62の強度向上を図るもので、保持器62の柱部62cの周方向幅を大きくするために保持器62を外輪63の内径面に接するまで寄せた例である。
特開平09−32858号公報(第3図) 特開平11−201149号公報(第2図) 特開平09−096352号公報 特開平11−0210765公報 特開2003−343552号公報 特開2003−28165号公報
特許文献1及び特許文献2に記載のように、潤滑油が保持器の外径側と内径側とに分かれて軸受内部へ流入する円すいころ軸受では、保持器の内径側から内輪側へ流入する潤滑油の割合が多くなると、トルク損失が大きくなることが分かった。この理由は、以下のように考えられる。
すなわち、保持器の外径側から外輪側へ流入する潤滑油は、外輪の内径面には障害物がないので、その軌道面に沿って円すいころの大径側へスムーズに通過して軸受内部から流出するが、保持器の内径側から内輪側へ流入する潤滑油は、内輪の外径面には大つばがあるので、その軌道面に沿って円すいころの大径側へ通過したときに大つばで堰き止められ、軸受内部に滞留しやすくなる。このため、保持器の内径側から内輪側へ流入する潤滑油の割合が多くなると、軸受内部に滞留する潤滑油の量が多くなり、この滞留する潤滑油が軸受回転に対する流動抵抗となってトルク損失が増大するものと考えられる。
したがって、軸受内部に潤滑油が流入する円すいころ軸受における潤滑油の流動抵抗によるトルク損失を低減させる必要がある。以上が低トルク化のために油の流動抵抗を減少させる方法であるが、大幅な低トルク化を行うためには、転がり粘性抵抗が低下するように軸受諸元を変更することが必要である。しかしながら、従来の低トルク化手法(特許文献3〜5参照)では、定格荷重を低下させない低トルク化は可能であるが、軸受剛性はいくらか低下する。
特許文献6に記載の円すいころ軸受61では、保持器62を外輪63の内径面に接するまで外径に寄せて保持器62の柱部62cの周方向幅を大きくしている。また、保持器62の柱部62cに凹所64があるので、板厚が必然的に薄くなって保持器62の剛性が低下し、軸受61の組立て時の応力によって保持器62が変形したり、軸受61の回転中に保持器62が変形したりする等の可能性もある。
この発明は、ころ本数を増やすことによって負荷容量を増加させると共に軌道面の面圧過大による早期破損を防止し、かつ軸受剛性を低下させることなく、低トルク化を実現することを目的とする。
この発明のトランスミッション用円すいころ軸受は、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に配された複数の円すいころと、円すいころを円周所定間隔に保持する保持器とを備えた円すいころ軸受において、ころ係数γが0.94を越え、保持器が、円すいころの小径端面側で連なる小環状部と、円すいころの大径端面側で連なる大環状部と、これらの環状部を連結する複数の柱部とからなり、隣接する柱部間に、円すいころの小径側を収納する部分が狭幅側、大径側を収納する部分が広幅側となる台形状のポケットが形成され、ポケットの狭幅側の柱部と小環状部の中央部、前記保持器と前記内輪との間に流入した潤滑油を前記外輪側へ速やかに逃がすための切欠きを設けたことを特徴とするものである。
ころ係数γ(ころの充填率)は(ころ本数×ころ平均径)/(π×PCD)で表されるパラメータであって、ころ平均径が一定とした場合、γの値が大きいほどころ本数が多いことを意味する。従来の典型的な保持器付き円すいころ軸受では、ころ係数γを、通常0.94以下にして設計しているので、ころ係数γが0.94を越えるということは、従来と比較して、ころ充填率ひいては軸受剛性が高いことを意味する。
ところで、図16は円すいころ軸受においてころピッチ径(PCD)を変化させたときの剛性比(−●−)およびトルク比(−○−)を表したものである。図16に示すように、PCDを小さくすると軸受のトルクは大幅に低下するが、軸受剛性はあまり低下しないことが、ころの弾性変形量を計算確認した結果として得られた。そこで、ころ本数を減らさないか増加させつつPCDを小さくすれば、剛性を低下させずにトルクを低減させることができる。
本発明では、ころ係数γが0.94を越えるようにすることによって、ころ本数を増加させつつころPCDを小さくできる。これにより、軸受剛性を低下させることなく、低トルク化を実現できる。また、ころ本数を増加させることによって、負荷容量がアップするばかりでなく、軌道面の最大面圧を低下させることができる。
また、保持器の台形状のポケットの狭幅側の柱部に切欠きを設けることにより、次のような作用が得られる。すなわち、保持器の内径側から内輪側へ流入した潤滑油を、この切欠きを通して外輪側へ速やかに逃がすことができる。
ケットの狭幅側の小環状部にも切欠きを設けたことにより、保持器の内径側から内輪側へ流入する潤滑油をこの切欠きからも外輪側へ逃がしてやることができる。
この発明によれば、ころ係数γが0.94を越えるようにすることによって、ころ本数を増加させつつこのPCDを小さくできる。これにより、軸受剛性を低下させることなく、低トルク化を実現できる。また、ころ本数を増加させることによって、負荷容量がアップするばかりでなく、軌道面の最大面圧を低下させることができるため、過酷潤滑条件下での極短寿命での表面起点剥離を防止することができる。
また、保持器の台形状ポケットの狭幅側の柱部に切欠きを設けることにより、保持器の内径側から内輪側へ流入した潤滑油を、この切欠きを通して外輪側へ速やかに逃がすことができるため、内輪の軌道面に沿って大つばに至る潤滑油の量が少なくなり、軸受内部に滞留する潤滑油の量が減少して、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失が低減する。
前記ポケットの狭幅側の小環状部にも切欠きを設けることにより、保持器の内径側から内輪側へ流入する潤滑油をこの小環状部の切欠きからも外輪側へ逃がし、内輪の軌道面に沿って大つばまで到る潤滑油の量をより少なくして、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失をさらに低減することができる。
以下、図面に従ってこの発明の実施の形態を説明する。
図1(A)(B)に示す実施の形態の円すいころ軸受1は、トランスミッション用であって、内輪2と、外輪3と、円すいころ4と、保持器5とで構成されている。内輪2は外周に円すい状の軌道面2aを有し、外輪3は内周に円すい状の軌道面3aを有する。複数の円すいころ4が、内輪2の軌道面2aと外輪3の軌道面3aとの間に転動自在に介在させてある。円すいころ4は保持器5に形成されたポケット内に収容されている。各円すいころ4は、内輪2の軌道面2aの両側に設けた小つば2bと大つば2cとで軸方向への移動を規制されている。
保持器5は、円すいころ4の小径端面側で連なる小環状部6と、円すいころ4の大径端面側で連なる大環状部7と、これらの小環状部6と大環状部7を連結する複数の柱部8とを含んでいる。そして、図2に示すように、隣り合った柱部8間にポケット9が形成される。保持器5のポケット9は台形状で、円すいころ4の小径側を収納する部分が狭幅側、大径側を収納する部分が広幅側となる。ポケット9の狭幅側と広幅側には、それぞれ両側の柱部8に2つずつ、外径側から内径側まで切り通した切欠き10a、10bが設けてある。各切欠き10a、10bの寸法は、いずれも深さ1.0mm、幅4.6mmとされている。狭幅側だけでなく広幅側にも切欠きを設けることにより、円錐ころをバランスよく柱部に接触させることができる。なお、図面に例示した切欠きは、保持器5の半径方向に切り通した溝の形態をしているが、保持器5の内径側と外径側を連絡して潤滑油の円滑な通過を許容することができる限り、形状や寸法は任意である。
図3および図4に保持器5の変形例を示す。図3に示す変形例は、ポケット9の狭幅側の小環状部6にも切欠き10cを設けたものである。そして、狭幅側の3つの切欠き10a、10cの合計面積が、広幅側の2つの切欠き10bの合計面積よりも広くなっている。なお、切欠き10cは深さ1.0mm、幅5.7mmとしてある。
図4に示す変形例は、狭幅側の柱部8の各切欠き10aの深さが1.5mmと広幅側の柱部8の各切欠き10bよりも深く、狭幅側の各切欠き10aの合計面積が、広幅側の各切欠き10bの合計面積よりも広くなっている。図3、図4に例示したような構成を採用することにより、内輪の軌道面に沿って大鍔に至る潤滑油の量をより少なくして、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失をさらに低減させることができる。
図5に示すように、保持器5の小環状部6の軸方向外側には、内輪2の小鍔2bの外径面に対向させた径方向内向きのつば11が設けてあり、このつば11の内径面と内輪2の小鍔2bの外径面との間のすきまδは、小鍔2bの外径寸法の2.0%以下に狭く設定してある。このような構成を採用することにより、保持器の内径側から内輪側へ流入する潤滑油の量を少なくし、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失をより低減させることができる。
また、図示は省略するが、円錐ころ4の全表面には微小凹形形状のくぼみがランダムに無数に設けてある。このくぼみを設けた表面は、面粗さパラメータRyniが0.4μm≦Ryni≦1.0μm、かつ、Sk値が−1.6以下としてある。このような構成を採用することにより、円錐ころの表面に満遍なく潤滑油を保持させて、軸受内部に滞留する潤滑油の量を減らしても、円錐ころと内輪、外輪との接触部を十分に潤滑することができる。
パラメータRyniは、基準長毎最大高さの平均値、すなわち、粗さ曲線からその平均線の方向に基準長さだけ抜き取り、この抜き取り部分の山頂線と谷底線との間隔を粗さ曲線の縦倍率の方向に測定した値である(ISO 4287:1997)。また、Sk値は粗さ曲線のひずみ度、すなわち、粗さの凹凸分布の非対称性を表す値であり(ISO 4287:1997)、ガウス分布のように対称な分布ではSk値は0に近くなり、凹凸の凸部を削除した場合は負の値、逆に凹部を削除した場合は正の値となる。Sk値のコントロールは、バレル研磨機の回転速度、加工時間、ワーク投入量、研磨チップの種類と大きさ等を選ぶことにより行うことができ、Sk値を−1.6以下とすることにより、無数の微小凹形形状のくぼみに満遍なく潤滑油を保持することができる。
ところで、軸受内部へは、図5に矢印で示すように、円すいころ4の小径側から、保持器5の外径側を介して流入したり、内径側を介して流入したりする。保持器5の外径側から流入した潤滑油は、外輪3の軌道面3aに沿って円すいころ4の大径側へ通過して流出する。一方、保持器5の内径側から内輪2側へはすきまδから流入するが、その流入する潤滑油の大半は、ポケット9の狭幅側の柱部8に設けた切欠き10aを通過して、保持器5の外径側へ移動する。また、すきまδから流入する潤滑油は、保持器5の外径側から流入する潤滑油よりも遥かに少ない。このため、内輪2の軌道面2aに沿って大つば2cに至る潤滑油の量は非常に少なくなり、軸受内部に滞留する潤滑油の量を減らすことができる。
保持器5は、例えばPPS、PEEK、PA、PPA、PAI等のスーパーエンプラで一体成形される。保持器に、機械的強度、耐油性および耐熱性に優れたエンジニアリング・プラスチックを使用することにより、鉄板製保持器に比べ、保持器重量が軽く、自己潤滑性があり、摩擦係数が小さいという特徴があるため、軸受内に介在する潤滑油の効果と相俟って、外輪との接触による摩耗の発生を抑えることが可能になる。また、これらの樹脂は鋼板と比べると重量が軽く摩擦係数が小さいため、軸受起動時のトルク損失や保持器摩耗の低減に好適である。
エンジニアリング・プラスチックは、汎用エンジニアリング・プラスチックとスーパー・エンジニアリング・プラスチックを含む。以下に代表的なものを掲げるが、これらはエンジニアリング・プラスチックの例示であって、エンジニアリング・プラスチックが以下のものに限定されるものではない。
〔汎用エンジニアリング・プラスチック〕ポリカーボネート(PC)、ポリアミド6(PA6)、ポリアミド66(PA66)、ポリアセタール(POM)、変性ポリフェニレンエーテル(m−PPE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、GF強化ポリエチレンテレフタレート(GF−PET)、超高分子量ポリエチレン(UHMW−PE)
〔スーパー・エンジニアリング・プラスチック〕ポリサルホン(PSF)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリアリレート(PAR)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、液晶ポリマー(LCP)、熱可塑性ポリイミド(TPI)、ポリベンズイミダゾール(PBI)、ポリメチルベンテン(TPX)、ポリ1,4−シクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリアミド46(PA46)、ポリアミド6T(PA6T)、ポリアミド9T(PA9T)、ポリアミド11,12 (PA11,12)、フッ素樹脂、ポリフタルアミド(PPA)
なお、保持器材料の例としてPPS、PEEK、PA、PPA、PAI等のスーパーエンプラを挙げたが、必要に応じて、強度増強のため、これら樹脂材料またはその他のエンジニアリング・プラスチックに、ガラス繊維または炭素繊維などを配合したものを使用してもよい。
円すいころ軸受1は、ころ係数γがγ>0.94となっている。ころ係数γはころの充填率を表し、次式で定義される。
ころ係数γ=(Z・DA)/(π・PCD)
ここに、
Z:ころ本数
DA:ころ平均径
PCD:ころピッチ径。
柱面5aの窓角θは、図6に示すように下限窓角θminが55°であり、図7に示すように上限窓角θmaxが80°である。窓角とは、一つのころの周面に当接する柱部の案内面のなす角度をいう。下限窓角θminを55°以上としたのは、ころとの良好な接触状態を確保するためであり、窓角55°未満ではころとの接触状態が悪くなる。すなわち、窓角を55°以上とすると、保持器強度を確保した上でγ>0.94として、かつ、良好な接触状態を確保できるのである。また、上限窓角θmaxを80°以下としたのは、これ以上大きくなると半径方向への押し付け力が大きくなり、自己潤滑性の樹脂材であっても円滑な回転が得られなくなる危険性が生じるからである。
比較のために従来の技術に言及するならば、図8に示すように、保持器が外輪から離間している典型的な保持器付き円すいころ軸受では、窓角は大きくても約50°である。図8のように外輪71と保持器72との接触を避けた上で、保持器72の柱幅を確保し、適切な保持器72の柱強度と円滑な回転を得るために、ころ係数γを通常0.94以下にして設計している。なお、図8で符号73は円すいころ、74は柱面、75は内輪である。
この発明によれば、ころ係数γが0.94を越えるようにすることによって、ころ本数を増加させつつこのPCDを小さくできる。これにより、軸受剛性を低下させることなく、低トルク化を実現できる。また、ころ本数を増加させることによって、負荷容量がアップするばかりでなく、軌道面の最大面圧を低下させることができるため、過酷潤滑条件下での極短寿命での表面起点剥離を防止することができる。したがって、トランスミッションの小型化、長寿命化に貢献できる。
また、保持器5の台形状のポケット9の狭幅側の柱部8に切欠き10を設けることにより、保持器5の内径側から内輪側へ流入した潤滑油を、この切欠き10を通して外輪側へ速やかに逃がすことができるため、内輪2の軌道面2aに沿って大つば2cに至る潤滑油の量が少なくなり、軸受内部に滞留する潤滑油の量が減少して、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失が低減する。
前記ポケット9の狭幅側の小環状部6にも切欠き10cを設けることにより、保持器5の内径側から内輪側へ流入する潤滑油をこの小環状部6の切欠き10cからも外輪3側へ逃がし、内輪2の軌道面2aに沿って大つば2cまで到る潤滑油の量をより少なくして、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失をさらに低減することができる。
前記ポケット9の広幅側の少なくとも柱部8に切欠き10bを設けることにより、円すいころ4をバランスよく柱部に摺接させることができる。
前記ポケット9の狭幅側に設けた切欠き10aの合計面積を、台形状のポケット9の広幅側に設けた切欠き10bの合計面積よりも広くすることによっても、内輪2の軌道面に沿って大つば2cまで到る潤滑油の量をより少なくして、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失をさらに低減することができる。
前記保持器5の小環状部6の輪方向外側に、内輪2の小つば2bの外径面に対向させた径方向内向きのつば11を設け、この対向させた小環状部6のつば11の内径面と内輪2の小つば2bの外径面とのすきまδを、内輪2の小つば2cの外径寸法の2.0%以下とすることにより、保持器5の内径側から内輪側へ流入する潤滑油の量を少なくし、潤滑油の流動抵抗によるトルク損失をより低減することができる。
少なくとも前記円すいころ4の表面に、微小凹形形状のくぼみをランダムに無数に設け、このくぼみを設けた表面の面粗さパラメータRyniを0.4μm≦Ryni≦1.0μmとし、かつ、Sk値を−1.6以下とすることにより、円すいころ4の表面に満遍なく潤滑油を保持させて、軸受内部に滞留する潤滑油の量を減らしても、円すいころ4と内外輪2、3との接触部を十分に潤滑することができる。
図9に軸受の寿命試験の結果を示す。同図中、「軸受」欄の「比較例1」が保持器と外輪とが離れた典型的な従来の円すいころ軸受(図9)、「実施例1」がこの発明の円すいころ軸受のうち従来品に対してころ係数γのみをγ>0.94とした円すいころ軸受、「実施例2」がころ係数γをγ>0.94とし、かつ、窓角を55°〜80°の範囲にしたこの発明の円すいころ軸受である。試験は、過酷潤滑、過大負荷条件下で行なった。同図より明らかなように、「実施例1」は「比較例」の2倍以上の長寿命となる。さらに、「実施例2」の軸受はころ係数が「実施例1」と同じ0.96であるが、寿命時間は「実施例1」の約5倍以上にもなる。なお、「比較例1」、「実施例1」および「実施例2」の寸法はφ45×φ81×16(単位mm)、ころ本数は24本(「比較例1」)、27本(「実施例1」、「実施例2」)、油膜パラメータΛ=0.2である。
図10および図11に示す変形例は、エンジニアリング・プラスチックで一体成形した保持器5の柱部8の外径面に、外輪3の軌道面3a側に向けて凸状を成す突起部5bを形成したものである。その他は前述した保持器5と同じである。この突起部5bは図11に示すように柱部8の横断方向の断面輪郭形状が円弧状を成している。この円弧状の曲率半径R2は外輪3の軌道面3aの半径R1より小さく形成されている。これは突起部5bと外輪3の軌道面3aとの間に良好な楔状油膜が形成されるようにするためであり、望ましくは突起部5bの曲率半径R2は外輪3の軌道面3aの半径R1の70〜90%程度に形成するとよい。70%未満であると楔状油膜の入口開き角度が大きくなりすぎて却って動圧が低下する。90%を超えると楔状油膜の入口角度が小さくなりすぎて同様に動圧が低下する。また、突起部5bの横幅W2は望ましくは柱部8の横幅W1の50%以上となるように形成する(W2≧0.5×W)。50%未満では良好な楔状油膜を形成するための充分な突起部5bの高さが確保できなくなるためである。なお、外輪3の軌道面3aの半径R1は大径側から小径側へと連続的に変化しているので、突起部5bの曲率半径R2もそれに合わせて大環状部7の大きな曲率半径R2から小環状部6の小さな曲率半径R2へと連続的に変化するようにする。
図10および図11の円すいころ軸受1は以上のように構成されているため、軸受1が回転して保持器5が回転し始めると、外輪軌道面と保持器5の突起部5bとの間に楔状油膜が形成される。この楔状油膜は軸受1の回転速度にほぼ比例した動圧を発生するので、保持器5のピッチ径(PCD)を従来よりも大きくして外輪3の軌道面3aに近接させても、軸受1を大きな摩耗ないしトルク損失を生じることなく回転させることが可能となり、無理なくころ本数を増加させることが可能となる。
実施例として、図2に示した保持器を用いた円すいころ軸受(実施例A)と、図3に示した保持器を用いた円すいころ軸受(実施例B)を用意した。また、比較例として、ポケットに切欠きのない保持器を用いた円すいころ軸受(比較例A)と、図15(A)、(B)に示した保持器を用いた円すいころ軸受(比較例B、C)を用意した。なお、各円すいころ軸受は、寸法が外径100mm、内径45mm、幅27.25mmであり、ポケットの切欠き以外の部分は同じである。
実施例と比較例の円すいころ軸受について、縦型トルク試験機を用いたトルク測定試験を行った。試験条件は以下のとおりである。
アキシアル荷重:300kgf
回転速度:300〜2000rpm(100rpmピッチ)
潤滑条件:油浴潤滑(潤滑油:75W−90)
図14に試験結果を示す。同図のグラフの縦軸は、ポケットに切欠きのない保持器を用いた比較例Aのトルクに対するトルク低減率を表す。ポケットの柱部中央部に切欠きを設けた比較例Bや、ポケットの小環状部と大環状部に切欠きを設けた比較例Cも、トルク低減効果が認められるが、ポケットの狭幅部側の柱部に切欠きを設けた実施例Aは、これらの比較例よりも優れたトルク低減効果が認められ、狭幅側の小環状部にも切欠きを設け、狭幅側の切欠きの合計面積を広幅側のそれよりも広くした実施例Bは、さらに優れたトルク低減効果が認められる。
また、試験の最高回転速度である2000rpmにおけるトルク低減率は、実施例Aが9.5%、実施例Bが11.5%であり、トランスミッションにおける高速回転での使用条件でも優れたトルク低減効果を得ることができる。なお、比較例Bと比較例Cの回転速度2000rpmにおけるトルク低減率は、それぞれ8.0%と6.5%である。
この発明の実施の形態の円すいころ軸受を示し、(A)は横断面図であり、(B)は縦断面図である。 図1の円すいころ軸受における保持器の展開平面図である。 保持器の変形例を示す図2と類似の展開平面図である。 保持器の別の変形例を示す図2と類似の展開平面図である。 図1(B)の部分拡大図である。 窓角が下限の円すいころ軸受の部分拡大断面図である。 窓角が上限の円すいころ軸受の部分拡大断面図である。 従来の技術を示す円すいころ軸受の部分拡大断面図である。 軸受の寿命試験の結果を示す図である。 保持器の変形例を示す円すいころ軸受の部分横断面図である。 図10の軸受における保持器の柱部の拡大断面図である。 トランスミッションの断面図である。 保持器を外輪側に寄せた従来の円すいころ軸受の断面図である。 トルク測定試験の結果を示すグラフである。 A、Bは、それぞれ従来の技術を示す保持器の展開平面図である。 円すいころ軸受においてころピッチ径(PCD)を変化させたときの剛性比およびトルク比の変化を表す線図である。
符号の説明
1 軸受
2 内輪
2a 軌道面
2b 小つば
2c 大つば
3 外輪
3a 軌道面
5 保持器
5a 柱面
5b 突起部
6 小環状部
7 大環状部
8 柱部
9 ポケット
10a、10b、10c
11 つば

Claims (1)

  1. 内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に転動自在に配された複数の円すいころと、円すいころを円周所定間隔に保持する保持器とを備えた円すいころ軸受において、ころ係数γが0.94を越え、保持器が、円すいころの小径端面側で連なる小環状部と、円すいころの大径端面側で連なる大環状部と、これらの環状部を連結する複数の柱部とからなり、隣接する柱部間に、円すいころの小径側を収納する部分が狭幅側、大径側を収納する部分が広幅側となる台形状のポケットが形成され、ポケットの狭幅側の柱部と小環状部の中央部、前記保持器と前記内輪との間に流入した潤滑油を前記外輪側へ速やかに逃がすための切欠きを設けたことを特徴とするトランスミッション用円すいころ軸受。
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