JP4985957B2 - 振動溶着機、および該振動溶着機における振動制御方法 - Google Patents
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Description
図5に示す振動溶着機1Bにおいては、所定の空間距離Lを隔てて対向する一対の電磁石11、21の間に、磁性体で形成される可動子14が振動自由に配置される。電磁石11は、鉄芯等のコア12にコイル13を巻回して構成され、電磁石21は、コア22にコイル23を巻回して構成される。
上記構成からなる本発明の振動溶着機では、可動子を一対の電磁石により交互に吸引して振動させることにより、可動子に装着された第1の成形体と、この第1の成形体に圧接された第2の成形体とを振動溶着する振動溶着機において、可動子を駆動する電磁石のコイルに流す電流を、可動子の起動時から所定の時間まで、定常電流にバイアス電流を付加して一時的に増加させる。
これにより、起動時に可動子の振動力を強めることができるので、可動子(及び可動子に装着された成形体)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる。このため、製品一個ごとの溶着時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。
上記構成からなる本発明の振動溶着機では、可動子に対する振幅指令信号を基に電磁石に流す定常電流の電流指令信号を生成する。そして、可動子の起動から所定の時間までは、前記定常電流の電流指令信号に対し、所定量のバイアス電流の電流指令信号を付加する。
これにより、起動時に可動子の振動力を強めることができるので、可動子(及び可動子に装着された成形体)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる。このため、製品一個ごとの溶着時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。
上記構成からなる本発明の振動溶着機では、可動子の起動時において、電磁石に対し、定常電流に付加して流すバイアス電流を、加圧装置の加圧力に応じて設定する。
これにより、可動子(及び可動子に装着された成形体)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる効果に加えて、溶着対象となる成形体の圧接力に応じて、バイアス電流を最適に調整できる。
上記構成からなる本発明の振動溶着機では、可動子を一対の電磁石により交互に吸引して振動させることにより、可動子に装着された第1の成形体と、この第1の成形体に圧接された第2の成形体とを振動溶着する振動溶着機において、可動子に対する振幅指令信号と可動子の振幅量のフィードバック信号の誤差信号を生成し、この誤差信号を基に比例積分回路により電磁石のコイルに流す電流の電流指令信号を生成する。この場合に、可動子の起動時に、比例積分回路中の積分回路に初期値を与え、比例積分回路から出力される電流指令信号を増加させることにより、可動子の起動時における電磁石のコイル電流を増加させる。
これにより、起動時に可動子の振動力を強めることができるので、可動子(及び可動子に装着された成形体)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる。また、可動子の振幅量を一定に制御することができる。このため、振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることで、製品一個ごとの溶着時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。また、可動子の振幅量を一定に制御することで、溶着品質の向上を図ることができる。
また、上記構成からなる本発明の振動溶着機では、電流指令信号を生成する比例積分回路中の積分回路に付与する初期値を、加圧装置の加圧力に応じて設定する。
これにより、可動子の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる効果に加えて、溶着対象となる成形体の圧接力に応じて、可動子の起動時に電磁石に流す電流を最適に調整できる。
上記手順を含む本発明の振動溶着機における振動制御方法では、可動子を一対の電磁石により交互に吸引して振動させることにより、可動子に装着された第1の成形体と、この第1の成形体に圧接された第2の成形体とを振動溶着する振動溶着機において、可動子を駆動する電磁石に流す電流を、可動子の起動時から所定の時間まで、定常電流にバイアス電流を付加して一時的に増加させる。
これにより、起動時に可動子の振動力を強めることができるので、可動子(及び可動子に装着された成形体)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる。このため、製品一個ごとの溶着時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。
上記手順を含む本発明の振動溶着機における振動制御方法では、可動子を一対の電磁石により交互に吸引して振動させることにより、可動子に装着された第1の成形体と、この第1の成形体に圧接された第2の成形体とを振動溶着する振動溶着機において、可動子に対する振幅指令信号と可動子の振幅量のフィードバック信号の誤差信号を生成し、この誤差信号を基に比例積分回路により電磁石のコイルに流す電流の電流指令信号を生成する。この場合に、可動子の起動時に、比例積分回路中の積分回路に初期値を与え、比例積分回路から出力される電流指令信号を増加させることにより、可動子の起動時における電磁石のコイル電流を増加させる。
これにより、起動時に可動子の振動力を強めることができるので、可動子(及び可動子に装着された成形体)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる。また、可動子の振幅量を一定に制御することができる。このため、振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることで、製品一個ごとの溶着時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。また、可動子の振幅量を一定に制御することで、溶着品質の向上を図ることができる。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係わる振動溶着機の構成を示す図である。
図1に示す本発明の振動溶着機1が、図5に示す従来技術の振動溶着機1Bと構成上、異なるのは、図5に示した従来技術の振動溶着機の構成に、初期バイアス電流付与回路7を新たに追加した点であり、他の構成は従来技術の振動溶着機1Bと同様であるので、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図2は、図1に示す振動溶着機におけるコイル電流と振幅の立ち上がり特性を示す図である。図2(A)は従来技術の振動溶着機の特性を示し、図2(B)は本発明の振動溶着機の特性を示している。
図3は、本発明の第2の実施の形態に係わる振動溶着機の構成を示す図である。図3に示す振動溶着機1Aでは、振動溶着機1Aの起動時に、可動子14の振動振幅の立ち上がり遅れ時間を短くすると共に、可動子14の振幅を一定量に制御する構成例である。
これにより、起動時に可動子14の振動力を強めることができるので、可動子14(及び可動子に装着されたワーク31)の振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることができる。また、可動子14(及び可動子に装着されたワーク31)の振幅量を一定に制御することができる。このため、ワークの振動振幅の立ち上がりの遅れ時間を短くすることで、製品一個ごとの溶着時間を短縮でき、生産性の向上を図ることができる。また、ワークの振動振幅を一定に制御することで、溶着品質の向上を図ることができる。
Claims (6)
- 所定の距離を隔てて吸引面が対向して配置されると共に交互に通電される一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に配置されると共に、前記一対の電磁石に交互に吸引されて振動する可動子と、前記可動子に装着された第1の成形体に、第2の成形体を圧接させる加圧装置とを備え、前記第1の成形体と前記第2の成形体とを圧接した状態において、前記可動子を前記成形体の圧接面に平行に振動させることにより、前記成形体の圧接面を溶着させる振動溶着機であって、
前記電磁石に流す電流として、前記可動子の起動時から所定の時間まで、定常電流に所定のバイアス電流を付加して流す初期バイアス電流付与手段を、
備えることを特徴とする振動溶着機。 - 前記可動子に対する振幅指令信号を基に前記電磁石に流す定常電流の電流指令信号を生成する電流指令生成回路と、
前記可動子の起動から所定の時間まで、前記定常電流の電流指令信号に所定のバイアス電流の電流指令信号を付加する初期バイアス電流付与回路と、
前記電流指令信号に応じた電流を前記一対の電磁石に交互に流すコイル電流制御回路と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の振動溶着機。 - 前記バイアス電流は、前記加圧装置の加圧力に応じて設定されること
を特徴とする請求項1または請求項2に記載の振動溶着機。 - 所定の距離を隔てて吸引面が対向して配置される共に交互に通電される一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に配置されると共に、前記一対の電磁石に交互に吸引されて振動する可動子と、前記可動子に装着された第1の成形体に、第2の成形体を圧接させる加圧装置とを備え、前記第1の成形体と前記第2の成形体とを圧接した状態において、前記可動子を圧接面に平行に振動させることにより、前記成形体の圧接面を溶着させる振動溶着機であって、
前記可動子の振幅量を検出し、振幅量のフィードバック信号を生成する振幅値検出回路と、
前記可動子に対する振幅指令信号から前記振幅量のフィードバック信号を減算して誤差信号を生成する減算器と、
前記誤差信号を基に前記電磁石に流す電流の電流指令信号を生成する比例積分回路と、
前記可動子の起動時に前記比例積分回路中の積分回路に初期値を与える初期値付与回路と、
前記比例積分回路から出力される電流指令信号に応じた電流を前記一対の電磁石に交互に流すコイル電流制御回路と、
を備え、
前記積分回路に付与する初期値は、前記加圧装置の加圧力に応じて設定されること
を特徴とする振動溶着機。 - 所定の距離を隔てて吸引面が対向して配置されると共に交互に通電される一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に配置されると共に、前記一対の電磁石に交互に吸引されて振動する可動子と、前記可動子に装着された第1の成形体に、第2の成形体を圧接させる加圧装置とを備え、前記第1の成形体と前記第2の成形体とを圧接した状態において、前記可動子を前記成形体の圧接面に平行に振動させることにより、前記成形体の圧接面を溶着させる振動溶着機における振動制御方法であって、
前記電磁石に流す電流として、前記可動子の起動時から所定の時間まで、定常電流に所定のバイアス電流を付加して流す初期バイアス電流付与手順を、
含むことを特徴とする振動溶着機における振動制御方法。 - 所定の距離を隔てて吸引面が対向して配置される共に交互に通電される一対の電磁石と、前記一対の電磁石の間に配置されると共に、前記一対の電磁石に交互に吸引されて振動する可動子と、前記可動子に装着された第1の成形体に、第2の成形体を圧接させる加圧装置とを備え、前記第1の成形体と前記第2の成形体とを圧接した状態において、前記可動子を圧接面に平行に振動させることにより、前記成形体の圧接面を溶着させる振動溶着機における振動制御方法であって、
前記可動子の振幅量を検出し、振幅量のフィードバック信号を生成する手順と、
前記可動子に対する振幅指令信号から前記振幅量のフィードバック信号を減算して誤差信号を生成する手順と、
前記誤差信号を基に前記電磁石に流す電流の電流指令信号を比例積分回路により生成する手順と、
前記可動子の起動時に前記比例積分回路中の積分回路に初期値を与える手順と、
前記比例積分回路から出力される電流指令信号に応じた電流を前記電磁石に交互に流す手順と、
を含むことを特徴とする振動溶着機における振動制御方法。
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