JP4985204B2 - テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法 - Google Patents

テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4985204B2
JP4985204B2 JP2007208379A JP2007208379A JP4985204B2 JP 4985204 B2 JP4985204 B2 JP 4985204B2 JP 2007208379 A JP2007208379 A JP 2007208379A JP 2007208379 A JP2007208379 A JP 2007208379A JP 4985204 B2 JP4985204 B2 JP 4985204B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
iron
tape
thermocompression
thermocompression bonding
electronic component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007208379A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009040475A (ja
Inventor
哲生 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2007208379A priority Critical patent/JP4985204B2/ja
Publication of JP2009040475A publication Critical patent/JP2009040475A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4985204B2 publication Critical patent/JP4985204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Package Closures (AREA)

Description

本発明は、例えば、テープ本体に配設された収納穴に電子部品を収納し、カバーテープをテープ本体に熱圧着して、収納穴をカバーする工程を経て製造されるテーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法に関し、詳しくは、テープ本体にカバーテープを熱圧着する機構に特徴を有するテーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法に関する。
表面実装型の電子部品を実装する場合、自動化された実装機を用いて実装されることが多い。そして、電子部品を実装機に供給する場合、テープ本体に、その長手方向に沿って連続して形成された収納穴に電子部品を収納してカバーテープで封止したテーピング電子部品が広く用いられている。
そして、このテーピング電子部品として、テープ本体に形成された収納穴に電子部品を収納し、樹脂製のカバーテープをテープ本体に熱圧着することにより、収納穴に収納された電子部品が確実に収納穴内に保持されるようにしたテーピング電子部品がある。
そして、上述のようなテーピング電子部品の製造工程において、カバーテープをテープ本体に熱圧着する際に用いられる熱圧着装置として、図6に示すように、収納穴52に電子部品56が収納されたテープ本体53にカバーテープ51を熱圧着するための熱圧着面54aを有する熱圧着用こて部54を備えた熱圧着装置が提案されている(特許文献1参照)。
この熱圧着装置においては、熱圧着用こて部54が、軸(図示せず)を回動中心として回動するアーム55の先端に保持されており、アーム55を矢印Aの方向に回動させることにより、熱圧着用こて部54をカバーテープ51を介してテープ本体53に押圧し、矢印Bの方向に回動させることにより、熱圧着用こて部54をカバーテープ51から引き離すことができるように構成されている。
そして、この熱圧着装置は、熱圧着用こて部54の主要部を覆う、熱伝導率の低い材料からなるカバー部材を備えているため、熱圧着用こて部54の熱圧着面54a以外からの余分な放熱を抑えることが可能で、エネルギー効率を向上させて、熱圧着工程の繰り返しサイクルを短くすることができるとされている。
ところで、この特許文献1のような熱圧着装置においては、熱圧着面54aを有する熱圧着用こて部54が、アーム55の先端に保持されており、この熱圧着装置を用いて、カバーテープ51をテープ本体53に熱圧着する場合、テープ本体53およびカバーテープ51を間欠的に搬送しながら、テープ本体53およびカバーテープ51が搬送されていないタイミングで、アーム55を回動させ、熱圧着用こて部54をカバーテープ51上からテープ本体53に押し当てることにより熱圧着が行われる。
しかしながら、アーム55が回転駆動するように構成されており、アーム55の先端側に位置する熱圧着用こて部54の先端側部分54bよりも、アーム55の回転中心(すなわち、特に図示しない回転軸)側の基端側部分54cが先にカバーテープ51に当接し、その後、徐々に先端部分54bが当接することになるため、基端側部分54cが、カバーテープ51に最も強く押し当てられることになり、カバーテープ51のテープ本体53に対する接合強度も間欠的に強い部分と弱い部分が存在することになる。
そして、テープ本体53へのカバーテープ51の接合強度(熱圧着強度)の強い部分のピッチが大きくなると、全体としての接合強度が不十分になって信頼性が低下するとともに、長さ方向におけるカバーテープの剥離強度の脈動が大きくなり、実装工程でカバーテープを剥離する際の作業性にも悪影響を与えるという問題が発生する。
特開2006−137442号公報
本発明は、上記課題を解決するものであり、テーピング電子部品を構成する、テープ本体へのカバーテープの接合強度の強い部分と弱い部分とのピッチが小さく、全体としてのテープ本体へのカバーテープの接合強度が大きい、信頼性の高いテーピング電子部品を効率よく製造することが可能なテーピング電子部品の製造装置および製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明(請求項1)の、テーピング電子部品の製造装置は、
長手方向に沿って、チップ型電子部品を収納する複数の収納穴が配設され、前記収納穴にチップ型電子部品が収納された状態で間欠搬送されるテープ本体に、前記収納穴の開口部を封止するためのカバーテープを熱圧着する熱圧着機構部を備えたテーピング電子部品の製造装置において、
前記熱圧着機構部が、
前記テープ本体の搬送方向に所定の長さを有し、加熱された状態で、前記カバーテープを介して前記テープ本体に、前記搬送方向の一方端から他方端に至るように押圧されることにより、間欠搬送される前記テープ本体に前記カバーテープを、前記搬送方向に所定距離だけ位置をずらして繰り返し熱圧着するメインアイロンと、
加熱された状態で、前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧されることにより、所定の位置において、前記カバーテープを前記テープ本体に熱圧着するサブアイロンとを具備し、かつ、
前記メインアイロンにより搬送方向に所定距離だけずれた位置に形成される各熱圧着領域のうちの一つの熱圧着領域の最強熱圧着部分と、該熱圧着領域と隣り合う熱圧着領域の最強熱圧着部分の間に、前記サブアイロンによる熱圧着領域の最強熱圧着部分が位置するように、前記メインアイロンおよび前記サブアイロンによる熱圧着が行われること
を特徴としている。
また、前記メインアイロンとしては、回転軸を回転中心として動作する駆動アームと、前記駆動アームに配設され、所定の温度に加熱された状態で、前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧される熱圧着用こて部とを具備し、前記駆動アームを、前記回転軸を回転中心として動作させることにより、前記熱圧着用こて部が、前記搬送方向の一方端から他方端に至るように、前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧されるように構成されているものを用いることができる。
また、前記メインアイロンおよび前記サブアイロンによる熱圧着は、前記テープ本体の間欠搬送における停止のタイミングで行われるようにすることが望ましい。
また、前記メインアイロンが、前記カバーテープを前記テープ本体に押圧する押圧力よりも、前記サブアイロンが、前記カバーテープを前記テープ本体に押圧する押圧力の方が小さくなるようにすることが望ましい。
また、前記テープ本体の搬送方向についてみた場合に、前記サブアイロンを、前記メインアイロンの下流に配置することが望ましい。
また、前記サブアイロンは、所定の温度に加熱された状態で前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧される熱圧着用こて部を備えているとともに、前記熱圧着用こて部の前記テープ本体の搬送方向の寸法が、前記テープ本体の間欠搬送ピッチよりも短いことが望ましい。
本発明のテーピング電子部品の製造方法は、請求項1から請求項6のいずれかに記載のテーピング電子部品の製造装置を用い、チップ型電子部品が前記収納穴に収納された前記テープ本体に、前記収納穴の開口部を封止するためのカバーテープを熱圧着する工程を備えていることを特徴としている。
メインアイロンにより搬送方向に所定距離だけずれた位置に形成される各熱圧着領域のうちの一つの熱圧着領域の最強熱圧着部分と、該熱圧着領域と隣り合う熱圧着領域の最強熱圧着部分の間に、サブアイロンによる熱圧着領域の最強熱圧着部分が位置するように、メインアイロンおよび前記サブアイロンによる熱圧着を行われるようにしているので、テーピング電子部品を構成する、テープ本体へのカバーテープの接合力の強い部分と弱い部分とのピッチが小さく、また、接合力の強い部分と弱い部分とにおける接合力の差が小さく、剥離強度のばらつきも小さいテーピング電子部品を効率よく製造することができる。
すなわち、本発明においては、メインアイロンで熱圧着を行うとともに、メインアイロンの押圧力が弱くなり、熱圧着が不十分になりやすい部分が、サブアイロンで補助的に熱圧着されることになるため、全体として、カバーテープのテープ本体への接合力のばらつきを小さくすることが可能になり、剥離強度のばらつきが小さく、信頼性の高いテーピング電子部品を効率よく製造することが可能になる。
また、メインアイロンとして、回転軸を回転中心として動作する駆動アームと、駆動アームに配設され、所定の温度に加熱された状態で、カバーテープを介してテープ本体に押圧される熱圧着用こて部とを備えたものを用いた場合、搬送方向についてみた場合の熱圧着用こて部の一方端と他方端とで、カバーテープのテープ本体への押圧力にばらつきが生じ、接合力もばらつくことになるが、このような場合に、メインアイロンによる熱圧着が不十分になりやすい部分を、サブアイロンにより熱圧着するようにした本発明を適用することにより、メインアイロンによる熱圧着の不十分さを、サブアイロンによる熱圧着により補完することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができて特に有意義である。
また、メインアイロンおよびサブアイロンによる熱圧着を、テープ本体の間欠搬送における停止のタイミングで行うことにより、特に熱圧着のために搬送を停止することを不要にして、生産性の低下を招くことなく、効率よくテーピング電子部品を製造することができる。
また、メインアイロンが、カバーテープをテープ本体に押圧する押圧力よりも、サブアイロンが、カバーテープをテープ本体に押圧する押圧力が小さくなるように構成することにより、熱圧着強度のばらつきの幅(熱圧着による接合強度の最も大きい部分と最も小さい部分の差)を小さくすることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
また、テープ本体の搬送方向についてみた場合に、サブアイロンを、メインアイロンの下流に配置するようにした場合、サブアイロンによる熱圧着を先にする場合よりも、安定して効率よくテーピング電子部品を製造することができる。すなわち、サブアイロンによる熱圧着を先にすると、テープ本体とカバーテープの接合が不十分な状態で間欠搬送が行われ、電子部品が収納穴から飛び出したりするおそれが、先にメインアイロンによる熱圧着を行うようにした場合に比べて、大きくなる。
また、サブアイロンの熱圧着用こて部の長さを、テープ本体の間欠搬送ピッチよりも短くすることにより、メインアイロンによる最強熱圧着部分の間にサブアイロンによる最強熱圧着部分を確実に位置させることが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
本発明のテーピング電子部品の製造方法は、本発明のテーピング電子部品の製造装置を用いて、チップ型電子部品が収納穴に収納されたテープ本体に、収納穴の開口部を封止するためのカバーテープを熱圧着するようにしているので、メインアイロンの押圧力が弱くなる部分を、サブアイロンで補助的に熱圧着して、剥離強度のばらつきが小さく、信頼性の高いテーピング電子部品を効率よく製造することができる。
以下に本発明の実施例を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1(a)は本発明の一実施例(実施例1)にかかるテーピング電子部品の製造装置の熱圧着機構部を示す図、図1(b)はその要部拡大図である。
この実施例1のテーピング電子部品の製造装置における熱圧着機構部10は、図1(a),(b)に示すように、テーピング電子部品を製造する工程において、長手方向に沿って形成された複数の収納穴4にチップ型電子部品6を収納したテープ本体1に、収納穴4の開口部4aを封止するためのカバーテープ5を熱圧着して、テーピング電子部品とするための機構部である。
そして、この熱圧着機構部10は、テープ本体1にカバーテープ5を熱圧着するためのメインアイロン20と、メインアイロン20により熱圧着が行われる位置とは異なる位置において、テープ本体1にカバーテープ5を熱圧着するサブアイロン30とを備えている。
メインアイロン20は、駆動アーム21と、駆動アーム21の先端側に保持され、テープ本体1の搬送方向(図1(a)の矢印Yの方向)に所定の長さを有するとともに、所定の温度まで加熱できるように構成され、カバーテープ5を介してテープ本体1に押圧される熱圧着用こて部22と、駆動アーム21を回転可能に保持する回転軸23とを備えており、駆動アーム21を、回転軸23を回転中心として動作させることにより、熱圧着用こて部22がカバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されるように構成されている。
また、サブアイロン30も、メインアイロン20と同様に、サブアイロン用の駆動アーム31と、駆動アーム31の先端側に設けられ、テープ本体1の搬送方向に所定の長さを有するとともに、所定の温度まで加熱できるように構成され、カバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されるサブアイロン用の熱圧着用こて部32と、駆動アーム31を回転可能に保持するサブアイロン用の回転軸33とを備えており、駆動アーム31を、回転軸33を回転中心として動作させることにより、熱圧着用こて部32がカバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されるように構成されている。
そして、サブアイロン30は、テープ本体1の搬送方向についてみた場合に、メインアイロン20の下流側に配置されている。
そして、メインアイロン20の熱圧着用こて部22が、搬送方向の下流側端部22aから上流側端部22bに至るようにカバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されて形成される熱圧着領域Hm(図2,図3参照)のうち、熱圧着用こて部22の下流側端部(回転軸23側の端部)22aにより熱圧着される部分が最強熱圧着部分Aとなる。
また、サブアイロン30による熱圧着に関しては、サブアイロン30の熱圧着用こて部32が、搬送方向の下流側端部32aから上流側端部32bに至るようにカバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されて形成される熱圧着領域Hs(図3参照)のうち、熱圧着用こて部32の下流側端部(回転軸33側の端部)32aにより熱圧着される部分が最強熱圧着部分Bとなる。
また、サブアイロン30の熱圧着用こて部32は、その長さが、テープ本体1の間欠搬送ピッチよりも短く形成されており、間欠搬送の停止のタイミングでこのサブアイロン30により熱圧着を行うことにより、同じく間欠搬送の停止のタイミングでメインアイロン20により熱圧着が行われる場合において、メインアイロン20による、最強熱圧着部分A(A1)と、それに隣り合う最強熱圧着部分A(A2)の間に、サブアイロン30による最強熱圧着部Bが形成されるように構成されている(図3参照)。
なお、図2,図3では、発明を理解しやすいように、メインアイロンによる一回の熱圧着工程で形成される熱圧着領域Hmと、その次の熱圧着工程で形成される熱圧着領域Hmとを間隔をおいて示しているが、実際には各熱圧着領域Hmは連続して形成されている。
すなわち、メインアイロン20の、テープ本体1の搬送方向に沿う方向の寸法は、テープ本体1の間欠搬送ピッチよりも長いため、間欠搬送の停止のタイミングでメインアイロン20により熱圧着を繰り返して行った場合、間欠搬送ピッチ分だけずれた位置で複数回繰り返して熱圧着が行われることになり、熱圧着領域Hmも連続することになる。ただし、その場合もメインアイロン20による最強熱圧着領域Aはテープ本体1の間欠搬送ピッチと同じ間隔をおいて形成されることになる。
次に、上述のように構成されたテーピング電子部品の製造装置の熱圧着機構によりカバーテープ5をテープ本体1に熱圧着する方法について説明する。
まず、図1(a)に示すように、テープ本体1が矢印Yの方向に間欠搬送されてくると、カバーテープ5もガイド3に沿って、テープ本体1と同期して間欠搬送される。
そして、間欠搬送されているテープ本体1(とカバーテープ5)の、メインアイロン30による熱圧着が行われるべき位置が、メインアイロン20の下方の領域に達すると、間欠搬送の停止のタイミングで、メインアイロン20の駆動アーム21が回転して、加熱された熱圧着用こて部22がカバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されることにより、メインアイロン20による、カバーテープ5のテープ本体1への熱圧着が行われ、テープ本体1とカバーテープ5がさらに下流側に間欠搬送されて行く。なお、メインアイロン20による熱圧着は、間欠搬送されてゆくテープ本体1が所定の領域(メインアイロン20の下方の領域)に達するたびに、間欠搬送の停止のタイミングで、繰り返して行われる。
図2は、メインアイロン20により熱圧着を繰り返して行った状態を示す図である。そして、この図2に示すように、間欠搬送の搬送ピッチ毎に形成されたメインアイロン20による各熱圧着領域Hmにおいて、熱圧着用こて部22の、搬送方向の下流側端部22aに対応する熱圧着部分が最強熱圧着部分Aとなる。
そして、テープ本体1(とカバーテープ5)がサブアイロン30による熱圧着が行われるべき位置に達すると、間欠搬送の停止のタイミングで、サブアイロン30の駆動アーム31が回転して、加熱された熱圧着用こて部32がカバーテープ5を介してテープ本体1に押圧されることにより、サブアイロン30による、カバーテープ5のテープ本体1への熱圧着が行われる。
図3は、サブアイロン30により熱圧着を繰り返して行った状態を示す図である。
なお、図3に示すように、間欠搬送の搬送ピッチ毎に形成された、サブアイロン30による各熱圧着領域Hsの、サブアイロン30の熱圧着用こて部32の、搬送方向の下流側端部32aに対応する圧着部分が最強熱圧着部分Bとなる。
このようにして、メインアイロン20およびサブアイロン30による熱圧着を繰り返して行うことにより、図3に示すように、メインアイロン20による一つの熱圧着領域Hmの最強熱圧着部分A(例えばA1)と、隣り合う熱圧着領域Hmの最強熱圧着部分A(例えばA2)の間に、サブアイロン30による最強熱圧着部分Bが形成されるような態様で、カバーテープ5のテープ本体1への熱圧着が行われる。
なお、メインアイロン20とサブアイロン30による熱圧着は、実際には、図2に示すように、メインアイロン20による熱圧着だけが先にまとめて行われ、その後に、図3に示すように、サブアイロン30による熱圧着がまとめて行われるのではなく、テープ本体1が所定の位置(メインアイロン20の下方の位置およびサブアイロン30の下方の位置)に搬送された時点で、メインアイロン20およびサブアイロン30による熱圧着が行われ、それが繰り返されて図3に示すような状態が実現されることになる。
上述のように、メインアイロン20による熱圧着が行われるとともに、メインアイロン20により十分な熱圧着が行われない部分が、サブアイロン30により補助的、補完的に熱圧着されるため、カバーテープ5のテープ本体1への接合強度を十分なものとすることが可能になるとともに、圧着強度のばらつき(すなわち剥離強度のばらつき)を小さくすることが可能になり、信頼性の高いテーピング電子部品を効率よく製造することができる。
なお、上記実施例では、メインアイロンによる熱圧着領域が途切れることなく、連続して形成されるようにしているが、メインアイロンの、テープ本体の搬送方向の寸法を小さくして、メインアイロンによる熱圧着領域が所定の間隔をおいて形成されるように構成することも可能であり、その場合にも、メインアイロンにより熱圧着が行われない部分を、サブアイロンにより補助的、補完的に熱圧着することにより、信頼性の高いテーピング電子部品を得ることができる。
また、上記実施例では、メインアイロンおよびサブアイロンとして、回転駆動させることが可能な駆動アームに熱圧着用こて部を保持させた構造のものを用いたが、メインアイロンとサブアイロンの具体的な構成は上記実施例のものに限らず、カバーテープをテープ本体に熱圧着することが可能な種々の構成のものを用いることが可能である。
[変形例]
図4は上記実施例1のテーピング電子部品の製造装置の熱圧着機構部の変形例を示す図である。
なお、図4において、図1(a)と同一符号を付した部分は同一部分または相当する部分を示している。
この図4の熱圧着機構部10は、メインアイロン20として、実施例1のメインアイロンと同様の構成を有するものが用いられている。
一方、サブアイロン30としては、熱圧着用こて部32を下面側に備え、昇降手段35に保持されて、上下に動作することにより、所定の位置でサブアイロン30による熱圧着が行われるように構成されている。
なお、熱圧着用こて部32のテープ本体1の搬送方向の寸法が、テープ本体1の間欠搬送ピッチよりも小さく形成されており、メインアイロン20による最強圧着部Aを避けて、サブアイロン30による熱圧着を行うことができるように構成されている。
その他の構成は実施例1の場合と同様である。
この変形例の場合にも、実施例1の場合と同様に、メインアイロン20およびサブアイロン30による熱圧着を繰り返して行うことにより、図5に示すように、メインアイロン20による一つの熱圧着領域Hmの最強熱圧着部分A(例えばA1)と、隣り合う熱圧着領域Hmの最強熱圧着部分A(例えばA2)の間に、サブアイロン30による最強熱圧着部分Bが形成されるような態様で、カバーテープ5のテープ本体1への熱圧着が行われることになる。
この変形例の場合、上記実施例1の場合と同様にしてメインアイロン20による熱圧着が行われるとともに、メインアイロン20の押圧力が弱く、十分な熱圧着が行われない部分が、サブアイロン30により補助的、補完的に熱圧着されるため、カバーテープ5のテープ本体1への接合強度を十分なものとすることが可能になるとともに、圧着強度のばらつきを小さくすることが可能になり、信頼性の高いテーピング電子部品を効率よく製造することができる。
また、この変形例の場合、メインアイロン20の最強熱圧着部分Aを避けて局所的にサブアイロン30による熱圧着を行うことができるため、メインアイロンによる最強圧着部が、サブアイロン30によりさらに熱圧着されることを回避して、カバーテープ5のテープ本体1への接合強度をより高精度に制御することができる。
本発明は、上記実施例および変形例に限定されるものではなく、テープ本体の収納穴の形状や、その配設態様、チップ型電子部品の種類や形状などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
上述のように、本発明によれば、熱圧着機構部において、メインアイロンで熱圧着を行うとともに、メインアイロンによる熱圧着が不十分になる部分を、サブアイロンで補助的に熱圧着することにより、全体として、カバーテープのテープ本体への接合強度が大きく、かつ、接合強度のばらつきが小さくて信頼性の高いテーピング電子部品を効率よく製造することが可能になる。
したがって、本発明は、チップ型電子部品がテープ本体の収納穴に収納され、収納穴の開口部がカバーテープにより封止された構造を有するテーピング電子部品の製造技術の分野に広く適用することが可能である。
(a)は本発明の一実施例(実施例1)にかかるテーピング電子部品の製造装置の熱圧着機構部を示す図、(b)はその要部拡大図である。 本発明の実施例1において、熱圧着機構部を構成するメインアイロンによる熱圧着を繰り返して行った場合におけるカバーテープのテープ本体への熱圧着の状態を示す平面図である。 本発明の実施例1において、熱圧着機構部を構成するサブアイロンによる熱圧着を繰り返して行った場合におけるカバーテープのテープ本体への熱圧着の状態を示す平面図である。 本発明の実施例1のテーピング電子部品の製造装置を構成する熱圧着機構部の変形例を示す図である。 図4の熱圧着機構部により熱圧着を行った後の、カバーテープのテープ本体への熱圧着状態を示す平面図である。 カバーテープをテープ本体に熱圧着するために用いられる従来の熱圧着装置を示す図である。
符号の説明
1 テープ本体
3 ガイド
4 収納穴
4a 収納穴の開口部
5 カバーテープ
6 チップ型電子部品
10 熱圧着機構部
20 メインアイロン
21 メインアイロンを構成する駆動アーム
22 メインアイロンの熱圧着用こて部
22a メインアイロンの熱圧着用こて部の下流側端部
22b メインアイロンの熱圧着用こて部の上流側端部
23 メインアイロン用駆動アームの回転軸
30 サブアイロン
31 サブアイロンを構成する駆動アーム
32 サブアイロンの熱圧着用こて部
32a サブアイロンの熱圧着用こて部の下流側端部
32b サブアイロンの熱圧着用こて部の上流側端部
33 サブアイロン用駆動アームの回転軸
35 昇降手段
A,A1,A2 メインアイロンによる最強熱圧着部分
B サブアイロンによる最強熱圧着部分
Hm メインアイロンによる熱圧着領域
Hs サブアイロンによる熱圧着領域
Y 搬送方向を示す矢印

Claims (7)

  1. 長手方向に沿って、チップ型電子部品を収納する複数の収納穴が配設され、前記収納穴にチップ型電子部品が収納された状態で間欠搬送されるテープ本体に、前記収納穴の開口部を封止するためのカバーテープを熱圧着する熱圧着機構部を備えたテーピング電子部品の製造装置において、
    前記熱圧着機構部が、
    前記テープ本体の搬送方向に所定の長さを有し、加熱された状態で、前記カバーテープを介して前記テープ本体に、前記搬送方向の一方端から他方端に至るように押圧されることにより、間欠搬送される前記テープ本体に前記カバーテープを、前記搬送方向に所定距離だけ位置をずらして繰り返し熱圧着するメインアイロンと、
    加熱された状態で、前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧されることにより、所定の位置において、前記カバーテープを前記テープ本体に熱圧着するサブアイロンとを具備し、かつ、
    前記メインアイロンにより搬送方向に所定距離だけずれた位置に形成される各熱圧着領域のうちの一つの熱圧着領域の最強熱圧着部分と、該熱圧着領域と隣り合う熱圧着領域の最強熱圧着部分の間に、前記サブアイロンによる熱圧着領域の最強熱圧着部分が位置するように、前記メインアイロンおよび前記サブアイロンによる熱圧着が行われること
    を特徴とするテーピング電子部品の製造装置。
  2. 前記メインアイロンは、
    回転軸を回転中心として動作する駆動アームと、
    前記駆動アームに配設され、所定の温度に加熱された状態で、前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧される熱圧着用こて部とを具備し、
    前記駆動アームを、前記回転軸を回転中心として動作させることにより、前記熱圧着用こて部が、前記搬送方向の一方端から他方端に至るように、前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧されるように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のテーピング電子部品の製造装置。
  3. 前記メインアイロンおよび前記サブアイロンによる熱圧着は、前記テープ本体の間欠搬送における停止のタイミングで行われることを特徴とする請求項1または請求項2記載のテーピング電子部品の製造装置。
  4. 前記メインアイロンが、前記カバーテープを前記テープ本体に押圧する押圧力よりも、前記サブアイロンが、前記カバーテープを前記テープ本体に押圧する押圧力の方が小さくなるように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のテーピング電子部品の製造装置。
  5. 前記テープ本体の搬送方向についてみた場合に、前記サブアイロンが、前記メインアイロンの下流に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のテーピング電子部品の製造装置。
  6. 前記サブアイロンは、所定の温度に加熱された状態で前記カバーテープを介して前記テープ本体に押圧される熱圧着用こて部を備えているとともに、前記熱圧着用こて部の前記テープ本体の搬送方向の寸法が、前記テープ本体の間欠搬送ピッチよりも短いことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のテーピング電子部品の製造装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のテーピング電子部品の製造装置を用い、チップ型電子部品が前記収納穴に収納された前記テープ本体に、前記収納穴の開口部を封止するためのカバーテープを熱圧着する工程を備えていることを特徴とするテーピング電子部品の製造方法。
JP2007208379A 2007-08-09 2007-08-09 テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法 Active JP4985204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208379A JP4985204B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007208379A JP4985204B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009040475A JP2009040475A (ja) 2009-02-26
JP4985204B2 true JP4985204B2 (ja) 2012-07-25

Family

ID=40441658

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007208379A Active JP4985204B2 (ja) 2007-08-09 2007-08-09 テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4985204B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0219217A (ja) * 1988-06-30 1990-01-23 Nippon Chemicon Corp キャリアテープのシール方法
JP2005138868A (ja) * 2003-11-06 2005-06-02 Murata Mfg Co Ltd 電子部品連の製造方法および圧着治具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009040475A (ja) 2009-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2151862A1 (en) Semiconductor device and its manufacturing method, and display and its manufacturing method
JP2009147103A5 (ja)
US20160365306A1 (en) Package module and method of fabricating the same
JP2009049272A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP3829940B2 (ja) 半導体装置の製造方法及び製造装置
JP4985204B2 (ja) テーピング電子部品の製造装置およびそれを用いたテーピング電子部品の製造方法
JP2006032775A (ja) 電子装置
US20130083492A1 (en) Power module package and method of manufacturing the same
JP5991540B2 (ja) フレキシブル基板の実装方法
JP2009038375A (ja) 半導体パッケージ装置及びその製造方法
WO2015125671A1 (ja) 半導体装置の製造方法及びワイヤボンディング装置
JP6211441B2 (ja) 電子部品連及びその製造方法
JP2009164240A (ja) 半導体装置
TWI543284B (zh) 半導體裝置的製造方法以及打線裝置
JP5245276B2 (ja) 電子部品の実装構造及びその実装方法
JP4337898B2 (ja) 半導体装置
JP5317068B2 (ja) 包装体の製造方法
JP3746719B2 (ja) フリップチップ実装方法
JP2006245108A (ja) フレキシブル配線基板の接続方法および接続構造
JP2005209805A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2009272542A (ja) 半導体製造装置
JP2009054950A (ja) バンプ形成方法
JP2007012674A (ja) 基板パッド接続構造及び基板パッド接続用ボンディングツール
JP5309937B2 (ja) 電子部品のテーピング方法
JP2007095929A (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4985204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3