JP2005138868A - 電子部品連の製造方法および圧着治具 - Google Patents

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哲生 酒井
Mitsugi Iwasa
貢 岩佐
Yasuhiro Shimizu
保弘 清水
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Abstract

【課題】 圧着治具とは別体のテープ押さえ手段を設けなくても、カバーテープなどが弓形に膨らんだ状態でキャリアテープに圧着することを防止することができる電子部品連の製造方法および圧着治具を提供する。
【解決手段】 圧着治具25の下部には、対向する一対のレール状足部23a,23bが形成されている。足部23a,23bの先端部には、それぞれ対向する内側に平面状の面取り28が施されており、ヒータ22によって加熱される圧着面24a,24bを有している。この圧着治具25はアーム21に固定され、矢印K1方向に上下運動自在に設けられており、間欠的に搬送されるキャリアテープ4の送り停止の期間中に下降して上側カバーテープ5を押圧加熱する。
【選択図】 図3

Description

本発明は電子部品連の製造方法および圧着治具に関する。
従来より、図15に示すように、複数の電子部品収容キャビティ4aが所定間隔で設けられている長尺状のキャリアテープ4を、供給リールから引き出して送給し、各キャビティ4aに電子部品1を装填したのち、キャリアテープ4の上面に長尺状のカバーテープ5を圧着治具15で圧着して電子部品連7を製造し、該電子部品連7を巻取リールに巻取るようにした電子部品連7の製造方法が知られている(特許文献1参照)。
なお、図15は、電子部品連7の長尺方向が紙面に対して垂直な方向になっている。符号12はヒータであり、符号13a,13bは圧着治具15の足部であり、符号14a,14bは圧着面である。圧着治具15は矢印K1方向に上下運動(揺動)をして、その押圧力Fは圧着面14a,14bを通してカバーテープ5に対して垂直方向に印加されることになる。
ところで、通常、カバーテープ5は層状構造で各層毎に組成も異なり、環境条件による膨張差や収縮差により、カバーテープ5の幅方向中央部が、その両端縁部よりも盛り上がった弓形の状態(図15参照)になっている場合が多い。そして、このままの状態で圧着治具15にてキャリアテープ4の上面に圧着される場合があった。
カバーテープ5が弓形に膨らんだ状態で圧着されると、キャビティ4a内で電子部品1が回転し易くなり、電子部品1のエッジがキャビティ4aの内壁と噛み合う(係止する)おそれがある。噛み合いが発生すると、キャビティ4aから電子部品1を吸着取出しできないなどの包装不良が発生することとなる。
そこで、特許文献1には、圧着後のカバーテープ5の弓形の膨らみを抑えるために、圧着治具15の直前にテープ押さえ手段を設け、該テープ押さえ手段でカバーテープ5をキャリアテープ4の上面に沿わせるように押さえ付けるテーピング装置が記載されている。
特開平9−58607号公報
しかしながら、特許文献1のテープ押さえ手段を設けると、圧着治具の形状がテープ押さえ手段によって制限されるという問題がある。さらに、圧着治具とは別体のテープ押さえ手段を設けることは、テーピング装置の構造を複雑にする。
そこで、本発明の目的は、圧着治具とは別体のテープ押さえ手段を設けなくても、カバーテープなどが弓形に膨らんだ状態でキャリアテープに圧着することを防止することができる電子部品連の製造方法および圧着治具を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る電子部品連の製造方法は、複数の電子部品収容キャビティが所定間隔で設けられているキャリアテープを搬送する工程と、圧着治具の上下運動で間欠的にキャリアテープにカバーテープを圧着する工程とを備え、圧着治具でカバーテープをキャリアテープに圧着する際、キャリアテープの搬送方向と直交する方向にカバーテープを押し拡げて、カバーテープをキャリアテープの一面に沿うように矯正することを特徴とする。
このとき使用される圧着治具は、電子部品連の長尺方向と直交する方向にカバーテープ押し拡げる押拡げ手段を有している。押拡げ手段は、圧着治具の下端部に設けられた対向する一対の足部であり、該足部の内側のそれぞれには面取りが施されている。もしくは、押拡げ手段は、圧着治具の下端部に設けられた対向する一対の足部であり、該足部の内側のそれぞれには先細りのテーパ状の傾斜が施されている。あるいは、押拡げ手段は、圧着治具の下端部に設けられた対向する一対の足部であり、該足部の外側のそれぞれには切欠きが形成されている。
また、本発明に係る電子部品連の製造方法は、複数の電子部品収容キャビティが所定間隔で設けられているキャリアテープを搬送する工程と、キャリアテープにカバーテープを重ね合わせた上から圧着治具にて押さえ付け、カバーテープがキャリアテープの一面に沿うように圧着治具をカバーテーブ上に相対的に摺動させ、カバーテープの皺伸ばしをしながらキャリアテープにカバーテーブを連続的に圧着する工程とを備えたことを特徴とする。
このとき使用される圧着治具は、キャリアテープに重ね合わせたカバーテープの皺伸ばしをしながらカバーテープを圧着するための皺伸ばし手段を有している。皺伸ばし手段は、圧着治具の表面に形成された略矢先形状の溝である。
本発明によれば、圧着と同時にカバーテープを押し拡げたり、カバーテープの皺伸ばしをしたりするため、仮に圧着前にカバーテープの幅方向の中央部が弓形に膨らんだ状態になっていても、圧着時にはカバーテープの全体をキャリアテープの一面に沿うように矯正できる。この結果、圧着治具とは別体のテープ押さえ手段を設けなくても、カバーテープなどが弓形に膨らんだ状態でキャリアテープに圧着することを防止できる。
以下に、本発明に係る電子部品連の製造方法および圧着治具の実施例について添付図面を参照して説明する。
[第1実施例、図1〜図4]
図1は本発明に係る圧着治具25の一例を示す側面図であり、図2は正面図である。図3は圧着治具25の要部拡大正面図である。
本第1実施例において、電子部品連7は一つのキャリアテープ4と、上側カバーテープ(トップテープ)5と、下側カバーテープ(ボトムテープ)6とで構成されている。
長尺状のキャリアテープ4は、表1の紙キャリア仕様1に示すように、紙パルプに澱粉質などの添加剤を加えたものである。このキャリアテープ4の長手方向には、例えば平面視で矩形状のキャビティ(貫通穴)4aが、打抜き加工により所定の間隔で多数形成されている。このキャビティ4aには、チップ型電子部品1が収容される。
長尺状の下側カバーテープ6は、キャリアテープ4の裏面に重ね合わされるものであり、表1の紙キャリア仕様1に示すように、PE(ポリエチレン)樹脂を含浸した和紙からなる。PE樹脂は、所定温度以上に加熱されると、粘着性を発揮する性質を有している。
長尺状の上側カバーテープ5は、キャリアテープ4の表面に重ね合わされるものであり、表1の紙キャリア仕様1に示すように、組成1のPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂と組成2のPE樹脂と組成3の静防剤の3層構造からなる。PE樹脂に静防剤を含浸させたり、練り込んだりしたものであってもよい。
なお、電子部品連は、これに限るものではない。例えば、表1の紙キャリア仕様2に示すように、プレス加工によりキャリアテープの長手方向に矩形状のキャビティ(凹部)が所定の間隔で多数形成されたものであってもよい。あるいは、表1のエンポスキャリア仕様1,2,3に示すように、PS(ポリスチレン)樹脂やPC(ポリカーボネート)樹脂などからなるキャリアテープの長手方向に、エンボス加工により矩形状のキャビティ(凹部)が所定の間隔で多数形成されたものであってもよい。
また、表2のエンボスキャリア仕様4,5,6に示すように、PS樹脂やPC樹脂などにC(カーボン)を含浸させたり、練り込んだりした導電性キャリアテープに、エンボス加工によりキャビティ(凹部)を多数形成したものと、PET樹脂とPE樹脂の2層構造にC(カーボン)を含浸させたり、練り込んだりした導電性上側カバーテープとを重ね合わせたものであってもよい。
あるいは、表2の樹脂キャリア仕様1に示すように、樹脂製キャリアに打抜き加工によりキャビティ(貫通穴)を多数形成したものと、PET樹脂とPE樹脂と静防剤とからなる上側および下側カバーテープとを重ね合わせたものであってもよい。
Figure 2005138868
Figure 2005138868
次に、図1〜図3に示す圧着治具25の構造について詳説する。
圧着治具25はキャリアテープ4の表面に重ね合わされた上側カバーテープ5をキャリアテープ4に熱圧着させるためのものである。略直方体形状の圧着治具25はヒータ22を内蔵している。
圧着治具25の下部には、一定の間隔をおいて対向する一対のレール状足部23a,23bが形成されている。足部23a,23bの先端部には、それぞれ対向する内側に平面状の面取り28が施されており、ヒータ22によって加熱される圧着面24a,24bを有している。
この圧着治具25はアーム21に固定され、矢印K1方向に上下運動(揺動)自在に設けられており、間欠的に搬送されるキャリアテープ4の送り停止の期間中に下降して上側カバーテープ5を押圧加熱する。なお、図示していないが、キャリアテープ4を間に挟んで圧着治具25と対向する箇所には、キャリアテープ4を裏から支える支持台が設けられている。
次に、この圧着治具25を使用して電子部品連7を製造する方法について説明する。
まず、第1の供給ロールから繰り出されたキャリアテープ4の裏面に、第2の供給リールから繰り出された下側カバーテープ6を重ね合わせた後、下側カバーテープ6の上から従来の周知の圧着治具にて押圧加熱する。これにより、下側カバーテープ6の熱融着性のPE樹脂を溶融軟化させることができ、下側カバーテープ6がキャリアテープ4の裏面に接合する。キャリアテープ4のキャビティ(貫通穴)4aの裏面側開口は塞がれる。
次に、下側カバーテープ6が接合されたキャリアテープ4は、チップ型電子部品の装填機の位置へ間欠的に搬送される。そして、キャリアテープ4の搬送一時停止期間中に、キャビティ4a内にチップ型電子部品1が装填される。この後、第3の供給リールから繰り出された上側カバーテープ5が、キャリアテープ4の表面に重ね合わされる。
次に、図1および図2に示す圧着治具25を下降させて、上側カバーテープ5の両側部を圧着面24a,24bによって押圧加熱する。これにより、上側カバーテープ5の熱融着性のPE樹脂を溶融軟化させることができ、上側カバーテープ5がキャリアテープ4の表面に接合する。
圧着治具25はキャリアテープ4のキャビティ4aの部分を加熱しないように構成されている。なぜなら、キャビティ4a内には既にチップ型電子部品1が装填されており、このキャビティ4aの部分を圧着治具25で加熱すると、チップ型電子部品1が破損したり、上側カバーテープ5とチップ型電子部品1とが不要に接着したりするという不具合が発生するからである。
このとき、足部23a,23bの先端部に形成されている面取り28によって、足部23a,23bがそれぞれ外側に変形し(撓み)、圧着治具25の押圧力Fは上側カバーテープ5をキャリアテープ4に押し付ける力とともに、上側カバーテープ5を幅方向に押し拡げる力(図3参照)となる。従って、仮に圧着前に上側カバーテープ5の幅方向の中央部から弓形に膨らんだ状態になっていても、圧着時には上側カバーテープ5の全体をキャリアテープ4の表面に沿うように矯正できる。こうして、上側カバーテープ5を弓形に膨らんだ状態にすることなく、上側カバーテープ5の両側部をキャリアテープ4に接合することができる。キャリアテープ4のキャビティ4aの開口部は確実に塞がれ、キャビティ4a内でチップ型電子部品1が回転する心配がなくなり、チップ型電子部品1のエッジがキャビティ4aの内壁と噛み合う(係止する)おそれがなくなる。
足部23a,23bを撓み易くするために、面取り28の幅Bは圧着面24a,24bの幅A以上に設定することが好ましい。また、図15に示す従来の圧着治15の圧着面14a,14bの位置と、本第1実施例の圧着治具25の圧着面24a,24bの位置とを同じにした場合、足部23a,23bの内側に設けた面取り28の表面からの輻射熱により、上側カバーテープ5の予熱効果も向上し、上側カバーテープ5の接合強度(剥離強度)も向上する。
こうして製造された電子部品連7は、巻取リールに順次巻き取られる。
なお、図4に示すように、曲面状の面取り29を施した圧着治具25Aであっても同様の作用効果が得られる。
[第2実施例、図5および図6]
図5に示すように、圧着治具25Bは、下端部に設けた対向する一対のレール状足部23a,23bのそれぞれの内側に、先細りのテーパ状の傾斜面30が形成されている。また、図6に示すように、圧着治具25Cは、下端部に設けた対向する一対のレール状足部23a,23bが開脚構造を有している。
これらの圧着治具25B,25Cを使用して、上側カバーテープ5の両側部を圧着面24a,24bによって押圧加熱した際、足部23a,23bはそれぞれ外側に撓み、圧着治具25B,25Cの押圧力Fは、上側カバーテープ5をキャリアテープ4に押し付ける力とともに、上側カバーテープ5を幅方向に押し拡げる力となる。従って、上側カバーテープ5を弓形に膨らんだ状態にすることなく、上側カバーテープ5の両側部をキャリアテープ4に接合することができる。
足部23a,23bを撓み易くするために、内側の傾斜面30,31の幅Bは圧着面24a,24bの幅A以上に設定することが好ましい。また、足部23a,23bの内側の傾斜面30,31の表面からの輻射熱により、上側カバーテープ5の予熱効果も向上し、上側カバーテープ5の接合強度(剥離強度)も向上する。なお、傾斜面30,31が曲面であっても同様の作用効果が得られる。
[第3実施例、図7]
図7に示すように、圧着治具25Dは、下端部に設けた対向する一対のレール状足部23a,23bのそれぞれの外側に、切欠き32が形成されている。
この圧着治具25Dを使用して、上側カバーテープ5の両側部を圧着面24a,24bによって押圧加熱した際、足部23a,23bは切欠き32を支点として外側に撓み、圧着治具25Dの押圧力Fは、上側カバーテープ5をキャリアテープ4に押し付ける力とともに、上側カバーテープ5を幅方向に押し拡げる力となる。従って、上側カバーテープ5を弓形に膨らんだ状態にすることなく、上側カバーテープ5の両側部をキャリアテープ4に接合することができる。
足部23a,23bの撓み量を大きくするためには、切欠き32の位置を足部23a,23bの付根に近付ければよい。また、切欠き32は矩形の他に、半円形や三角形などであってもよい。
[第4実施例、図8および図9]
図8に示すように、圧着治具40は、ベース部材41と、一対の可動部材42,43と、可動部材42,43間に繋がっているばね45と、可動部材42,43に内蔵されたヒータ46a,46bとで構成されている。可動部材42,43はベース部材41に設けられた支軸44にそれぞれ揺動自在に取り付けられている。可動部材42,43は、ばね45を介して開脚状に配置されている。
可動部材42,43の下部には、それぞれレール状足部47a,47bが形成され、両者は対向している。足部47a,47bの先端部は、ヒータ46a,46bによって加熱される圧着面48a,48bを有している。
この圧着治具40を使用して、上側カバーテープ5の両側部を圧着面48a,48bによって押圧加熱する。圧着面48a,48bが上側カバーテープ5に接触した後も、さらに、圧着治具40を下降させると、圧着治具40の押圧力Fは、上側カバーテープ5をキャリアテープ4に押し付ける力とともに、可動部材42,43を外側方向(矢印K2方向)に一層開脚させる力、すなわち、上側カバーテープ5を幅方向に押し拡げる力となる。従って、仮に圧着前に上側カバーテープ5の幅方向の中央部から弓形に膨らんだ状態になっていても、圧着時には上側カバーテープ5の全体をキャリアテープ4の表面に沿うように矯正できる。こうして、上側カバーテープ5を弓形に膨らんだ状態にすることなく、上側カバーテープ5の両側部をキャリアテープ4に接合することができる。
また、図9に示すように、圧着治具40Aは、ベース部材51と、一対の可動部材52,53と、可動部材52,53とベース部材51との間に繋がっているばね54,55と、可動部材52,53に内蔵されたヒータ46a,46bとで構成されている。可動部材52,53は、ベース部材51の先細りのテーパ状の傾斜面51aにスライド自在に取り付けられている。
可動部材52,53の下部には、それぞれレール状足部47a,47bが形成され、両者は対向している。足部47a,47bの先端部は、ヒータ46a,46bによって加熱される圧着面48a,48bを有している。
この圧着治具40Aを使用して、上側カバーテープ5の両側部を圧着面48a,48bによって押圧加熱する。圧着面48a,48bが上側カバーテープ5に接触した後も、さらに、圧着治具40Aを下降させると、圧着治具40Aの押圧力Fは、上側カバーテープ5をキャリアテープ4に押し付ける力とともに、可動部材52,53をベース部材51の傾斜面51aに沿って矢印K3方向にスライドさせる力となる。可動部材52,53がスライドすると、足部47aと47bの間隔が広がるため、上側カバーテープ5を幅方向に押し拡げる力が発生する。従って、仮に圧着前に上側カバーテープ5の幅方向の中央部から弓形に膨らんだ状態になっていても、圧着時には上側カバーテープ5の全体をキャリアテープ4の表面に沿うように矯正できる。こうして、上側カバーテープ5を弓形に膨らんだ状態にすることなく、上側カバーテープ5の両側部をキャリアテープ4に接合することができる。
[第5実施例、図10〜図13]
図10に示す圧着治具60は、キャリアテープ4の裏面に重ね合わされた下側カバーテープ6をキャリアテープ4に熱圧着させるためのものである。
略直方体形状の圧着治具60は内部にヒータを内蔵している。圧着治具60の上面はヒータによって加熱される圧着面62であり、この圧着面62に矢先形状の溝61が一定のピッチで形成されている。溝61の横断面形状は矩形の他に、半円形や三角形などであってもよい。
この圧着治具60は固定されており、キャリアテープ4に重ね合わされた下側カバーテープ6が圧着面62に摺接しながら搬送される。このとき、圧着治具60は、溝61の矢先が指す方向とキャリアテープ4の搬送方向とが逆方向になるように配置する必要がある。なお、図示していないが、キャリアテープ4を間に挟んで圧着治具60と対向する箇所には、圧着治具60による熱圧着を確実に行わせるために、キャリアテープ4を裏から支える支持台が設けられている。なお、設備を一定時間停止させるような場合には、圧着治具60またはキャリアテープ4を相対的に上下方向に移動させて離して置き、熱がキャリアテープ4に伝わり過ぎないようにする。
次に、この圧着治具60を使用して電子部品連7を製造する方法について説明する。
まず、第1の供給リールから繰り出されたキャリアテープ4の裏面に、第2の供給リールから繰り出された下側カバーテープ6を重ね合わせる。
長尺状のキャリアテープ4の長手方向には、例えば平面視で矩形状のキャビティ(貫通穴)4aが所定の間隔で多数形成されている。また、キャリアテープ4の一側部には、このキャリアテープ4を搬送する際に利用される多数の送り穴4bが一定のピッチで形成されている。長尺状の下側カバーテープ6の幅は、キャリアテープ4の幅よりも小さく、下側カバーテープ6をキャリアテープ4の裏面に重ね合わせたときに、送り穴4bを塞がないでキャビティ4aの裏面側開口を塞ぐことができる。
下側カバーテープ6は、キャリアテープ4に重ね合わされた状態で、その片面を圧着治具60の圧着面62に連続的に摺接させる。これにより、下側カバーテープ6の熱融着性のPE樹脂を溶融軟化させることができ、下側カバーテープ6がキャリアテープ4の裏面に接合する。
このとき、圧着面62に形成されている溝61が、下側カバーテープ6の皺伸ばしをしながら、下側カバーテープ6を幅方向に拡げる。従って、仮に圧着前に下側カバーテープ6の幅方向の中央部が弓形に変形した状態になっていても、圧着時には下側カバーテープ6の全体をキャリアテープ4の裏面に沿うように矯正できる。こうして、下側カバーテープ6を弓形に変形した状態にすることなく、下側カバーテープ6をキャリアテープ4の裏面に接合することができる。なお、下側カバーテープ6をキャリアテープ4に係合する際には、未だキャリアテープ4のキャビティ4a内にチップ型電子部品1が装填されていない。従って、後述する上側カバーテープ5を接合する場合とは異なり、下側カバーテープ6の全面を加熱しても何ら不都合は生じない。
また、下側カバーテープ6を圧着面62に摺接させることにより、下側カバーテープ6の表面に付着している樹脂粉や紙粉などの異物を、圧着面62の溝61に落として下側カバーテープ6の表面をセルフクリーニングすることができる。また、これにより圧着治具60の保守サイクルを長くすることができる。
次に、下側カバーテープ6が接合されたキャリアテープ4は、チップ型電子部品装填機の位置へ連続的に搬送される。キャビティ4a内にチップ型電子部品1が装填された後、第3の供給リールから繰り出された上側カバーテープ5が、キャリアテープ4の表面に重ね合わされる。
次に、図11に示す圧着治具60Aによってキャリアテープ4の表面に重ね合わされた上側カバーテープ5をキャリアテープ4に熱圧着させる。圧着治具60Aは内部にヒータを内蔵している。圧着治具60Aの下面はヒータによって加熱される圧着面62であり、この圧着面62に矢先形状の溝61が一定のピッチで形成されるとともに、中央部にキャビティ4aと略同じ寸法の幅の中央溝63が形成されている。
この圧着治具60Aは固定されており、キャリアテープ4の表面に重ね合わされた上側カバーテープ5が圧着面62に摺接しながら搬送される。これにより、上側カバーテープ5の熱融着性のPE樹脂を溶融軟化させることができ、上側カバーテープ5の表面に接合させることができる。
圧着面62の中央部に設けた中央溝63によって、圧着治具60Aはキャリアテープ4のキャビティ4aの部分を加熱しないので、チップ型電子部品1が破損したり、上側カバーテープ5とチップ型電子部品1とが不要に接着したりという不具合が発生しない。なお、圧着治具60Aや後述の圧着治具60Cのような圧着面の中央部に中央溝が設けられた圧着治具を下側カバーテープの熱圧着に用いてもよい。
このとき、圧着面62に形成されている溝61が、上側カバーテープ5の皺伸ばしをしながら、上側カバーテープ5を幅方向に拡げる。従って、仮に圧着前に上側カバーテープ5の幅方向の中央部が弓形に変形した状態になっていても、圧着時には上側カバーテープ5の全体をキャリアテープ4の表面に沿うように矯正できる。こうして、上側カバーテープ5を弓形に変形した状態にすることなく、上側カバーテープ5をキャリアテープ4の表面に接合することができる。
こうして製造された電子部品連7は、巻取リールに順次巻き取られる。
なお、圧着面の形状は任意であり、図12〜図14に示す圧着治具60B,60C,60Dであっても、同様の作用効果が得られる。図12の圧着治具60Bは、圧着面62の先端部が180度以下の先端角を有するとともに、矢先形状の溝61の端部が圧着治具60Bの縁部に露出していない構造を備えている。図13の圧着治具60Cは、圧着面62の先端部が円弧形状を有するとともに、矢先形状の溝61が湾曲している構造を有している。図14の圧着治具60Dは、圧着面62の先端部が一つの曲面を組み合わせたものである。
[他の実施例]
なお、本発明は、前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
例えば、前記実施例は熱を利用して圧着する圧着治具について説明しているが、接着剤を利用して圧着する圧着治具にも本発明を適用してもよい。この場合、圧着治具は接着剤を外側方向に押し拡げるので、電子部品収容キャビティ内に接着剤が侵入しにくいという利点がある。
また、第1〜第4実施例の圧着治具25,25A,25B,25C,25D,40,40Aは、キャリアテープ4の裏面に重ね合わされた下側カバーテープ(ボトムテープ)6をキャリアテープ4に熱圧着させる際にも使用してもよい。ただし、下側カバーテープ6の場合には、キャビティ4a内のチッブ型電子部品を支える必要があるため、キャビティ4aの全周にわたって下側カバーテープ6をキャリアテープ4に熱圧着しなければならない。このため、2台の圧着治具を相互に90度異なる方向に縦列に配置して、それぞれキャリアテープ4の長手方向とこれに直交する方向を熱圧着する必要がある。
本発明に係る圧着治具の一実施例を示す側面図。 図1に示した圧着治具の正面図。 図1に示した圧着治具の要部拡大正面図。 図1に示した圧着治具の変形例を示す要部拡大正面図。 本発明に係る圧着治具の別の実施例を示す要部拡大正面図。 本発明に係る圧着治具のさらに別の実施例を示す要部拡大正面図。 本発明に係る圧着治具のさらに別の実施例を示す要部拡大正面図。 本発明に係る圧着治具のさらに別の実施例を示す正面図。 本発明に係る圧着治具のさらに別の実施例を示す正面図。 本発明に係る圧着治具のさらに別の実施例を示す斜視図。 図10に続く電子部品連の製造方法を示す斜視図。 図10に示した圧着治具の変形例を示す平面図。 図10に示した圧着治具の変形例を示す平面図。 図10に示した圧着治具の変形例を示す平面図。 従来の圧着治具を示す要部拡大正面図。
符号の説明
1…チップ型電子部品
4…キャリアテープ
4a…キャビティ
5…上側カバーテープ
6…下側カバーテープ
7…電子部品連
25,25A〜25D,40,40A,60,60A〜60D…圧着治具
23a,23b,47a,47b…足部
24a,24b,48a,48b…圧着面
28,29…面取り
30,31…傾斜面
32…切欠き
61…溝
62…圧着面

Claims (8)

  1. 複数の電子部品収容キャビティが所定間隔で設けられているキャリアテープを搬送する工程と、
    圧着治具の上下運動で間欠的に前記キャリアテープにカバーテープを圧着する工程とを備え、
    前記圧着治具で前記カバーテープを前記キャリアテープに圧着する際、前記キャリアテープの搬送方向と直交する方向に前記カバーテープを押し拡げて、前記カバーテープを前記キャリアテープの一面に沿うように矯正すること、
    を特徴とする電子部品連の製造方法。
  2. 複数の電子部品収容キャビティが所定間隔で設けられているキャリアテープに、カバーテープを上下運動で間欠的に圧着して、電子部品収容キャビティを有する電子部品連を製造する圧着治具であって、
    前記電子部品連の長尺方向と直交する方向に前記カバーテープを押し拡げる押拡げ手段を有していることを特徴とする圧着治具。
  3. 前記押拡げ手段は、圧着治具の下端部に設けられた対向する一対の足部であり、該足部の内側のそれぞれには面取りが施されていることを特徴とする請求項2に記載の圧着治具。
  4. 前記押拡げ手段は、圧着治具の下端部に設けられた対向する一対の足部であり、該足部の内側のそれぞれには先細りのテーパ状の傾斜が施されていることを特徴とする請求項2に記載の圧着治具。
  5. 前記押拡げ手段は、圧着治具の下端部に設けられた対向する一対の足部であり、該足部の外側のそれぞれには切欠きが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の圧着治具。
  6. 複数の電子部品収容キャビティが所定間隔で設けられているキャリアテープを搬送する工程と、
    前記キャリアテープにカバーテープを重ね合わせた上から圧着治具にて押さえ付け、前記カバーテープが前記キャリアテープの一面に沿うように前記圧着治具をカバーテーブ上に相対的に摺動させ、カバーテープの皺伸ばしをしながら前記キャリアテープに前記カバーテーブを連続的に圧着する工程と、
    を備えたことを特徴とする電子部品連の製造方法。
  7. 複数の電子部品収容キャビティが所定間隔で設けられているキャリアテープに、カバーテープを連続的に圧着して、電子部品収容キャビティを有する電子部品連を製造する圧着治具であって、
    前記キャリアテープに重ね合わせた前記カバーテープの皺伸ばしをしながら前記カバーテープを圧着するための皺伸ばし手段を有していることを特徴とする圧着治具。
  8. 前記皺伸ばし手段は、圧着治具の表面に形成された略矢先形状の溝であることを特徴とする請求項7に記載の圧着治具。
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