JP4985063B2 - 自動改札システム - Google Patents
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請求項5の発明によれば、入場者及び退場者が双方向から通過可能なゲートを有した自動改札装置に適用することができる。
請求項6の発明によれば、入場者が通過する入場ゲートと退場者が反対方向から通過する退場ゲートを有した自動改札装置に適用することができる。
請求項8の発明によれば、非接触式ICカードリーダライタの動作記録を自動改札装置の不揮発性メモリに記憶するようにしたので、非接触式ICカードリーダライタが交換された場合であっても、動作履歴の継続性を維持することができると共に、何らかの異常が発生した場合は、不揮発性メモリに記憶されている情報を解析することにより原因究明が可能となる。
図2は、携帯端末の平面図である。この図2において、携帯端末(非接触式ICカードリーダライタに相当)1は、片手で持って操作可能な携帯式に構成されており、後述するように乗客(入場者、退場者に相当)が携帯する非接触式ICカードと無線通信を行なうようになっている。この携帯端末の上面には、テンキー(キー入力部に相当)2aを含んでなるキー入力部2及び表示部3が設けられ、その表示部3の反対面にはRF(Radio Frequency)通信を行なう読取部4(図3参照)が設けられている。この携帯端末1には、アプリケーションプログラムとして車内業務プログラムと改札業務プログラムとが搭載されている。
(1)基地局での携帯端末操作
管理事務所などの基地局では管轄路線で使用される携帯端末1を管理している。電車に搭乗予定の車掌が携帯端末1を利用するために起動すると、携帯端末1は、鉄道業務用のアプリケーションを起動し、本日の業務設定を要求する。管理者が本日の運行内容などの鉄道業務を設定すると、携帯端末1は、鉄道業務をメモリ23に記憶する。この鉄道業務としては、車内で行なわれる車内業務と、無人駅での改札業務とがある。
車掌は、上述のようにして本日の鉄道業務が設定された携帯端末1を携えて電車に搭乗する。
車内で乗客が非接触式ICカード26への入金を依頼した場合は、携帯端末1に入金金額を入力してから、乗客の非接触式ICカード26と通信する。携帯端末1は、非接触式ICカード26と通信することにより認証を行い、認証したときは非接触式ICカード26に入金金額を送信する。
尚、乗客から新規の非接触式ICカード26の購入を要求された場合は、非接触式ICカード26に入金金額を記憶して乗客に手渡す。
無人駅に停車した場合は、携帯端末1に駅情報を入力する。この場合の改札業務の運用としては、2通り考えられる。
<携帯方式で使用する場合>
無人駅の自動改札装置5のゲート18は図7に示すように常に開放しており、改札管理を車掌の操作により行なう。つまり、図7に示すように電車から降車した車掌は携帯端末1を携帯しており、キー入力部2に対する操作により停車駅を特定するための情報を入力する。降車する乗客の改札処理を行う場合は、乗客が携帯する非接触式ICカード26と通信する。携帯端末1は、非接触式ICカード26に記憶されている残金及び乗車駅を読取り、残金から乗車運賃を減算すると共に、降車駅情報を非接触式ICカード26に記憶する。この場合、残金が乗車運賃よりも少ないときは、不足金額を報知するので、乗客が不足金額を車掌に支払うことにより運賃精算することができる。電車に乗車する乗客に対しては、乗客が携帯する非接触式ICカード26と通信する。携帯端末1は、非接触式ICカード26に記憶されている残金を読取り、残金が当駅から次の駅までの最低運賃よりも少ない場合は、不足金額を報知するので、乗客が不足する運賃を車掌に支払うことにより乗車が許可される。残金が十分な場合は、非接触式ICカード26に乗車駅を記憶する。
無人駅の自動改札装置5のゲート18は図8に示すように常に閉鎖しており、車掌は、電車から降車したときは携帯端末1を自動改札装置5の設置部6に設置する。つまり、設置部6に設けられている蓋8を開放し、携帯端末1を裏返した状態で設置空間部7内に載置してから蓋8を閉鎖する。設置空間部7の底面には固有配置突起部9が設けられているので、携帯端末1が裏返し状態で設置空間部7に設置された状態で蓋8が閉鎖されたときは、固有配置突起部9が携帯端末1に設けられたキー入力部2のテンキー2aの特定のキーを押圧するようになる。これにより、テンキー2aのうち駅に対応した特定のキーが押圧されるので、携帯端末1は、自動改札装置5に設置された駅を特定するための情報を得ることができる。このとき、携帯端末1は、自動改札装置5側から給電されて動作するので、バッテリ20の消耗を防止することができると共に、バッテリ20に充電することができるので、携帯端末1を長時間使用することが可能となる。
携帯端末1は、非接触式ICカード26からカード情報を読取ることにより認証を行い、認証したときは、改札処理を実行する。つまり、乗客が携帯する非接触式ICカード26の改札処理を正常に行ったときは、ゲートを開放することを示す改札制御情報を自動改札装置5へ送信する。自動改札装置5は、受信した改札制御情報に基づいて図9に示すようにゲート18を開放する。これにより、乗客は、自動改札装置5のゲート18を通過することができる。
上記(2)と同様に携帯端末1による車内業務を実行する。
以上のようにして、車掌は、携帯端末1を利用して車内業務と改札業務とを交互に繰返すことになる。
上述のようにして業務が終了したときは、本日の業務を集計する。つまり、携帯端末1と赤外線通信することにより携帯端末1に記憶されている処理ログなどを管理装置に回収し、携帯端末処理を終了する。
また、このような優れた効果を奏するには、携帯端末1としては、ソフトの工夫のみで実施することができるので、携帯端末1を何ら改造することなく実施することができ、低コストで実施することができる。
加えて、携帯端末1の読取部4を窓部10を通じて目視することができるので、乗降客は、携帯端末1の読取部4の位置を容易に確認することができ、非接触式ICカード26の読取りを円滑に行うことができる。
自動改札装置5に設けられた設置部6の蓋8の窓部10を透明部材で閉鎖するようにしてもよい。この場合、窓部10を通じて携帯端末1の読取部4を確認できながら、窓部10を通じてゴミが携帯端末1側に落下してしまうことを防止できる。
図12に示すように、自動改札装置5の設置部6を、入場者及び退場者が双方向から通過可能な一つのゲート18を挟んだ両側にそれぞれ1つずつ設置するようにしてもよい。
鉄道の駅に設定されている自動改札装置に限定されることなく、テーマパーク、遊園地などの各種施設の自動改札装置に適用してもよい。
Claims (8)
- 入場者または退場者がそれぞれ所有する非接触式ICカードと無線通信を行なう読取部を有した非接触式ICカードリーダライタと、
前記非接触式ICカードリーダライタを設置するための設置部と、入場者または退場者の通過を開位置において許可し、閉位置において禁止するためのゲートとを有した自動改札装置と、
を備えた自動改札システムであって、
前記自動改札装置の設置部は、
前記自動改札装置が設置された施設に固有の配置で設けられた少なくとも1個の突起からなる固有配置突起部と、
前記設置部に設置された前記非接触式ICカードリーダライタと通信するための改札装置側通信インタフェースとを備え、
前記非接触式ICカードリーダライタは、
前記設置部に設置されたときに、前記固有配置突起部により押圧されてオンする少なくとも1個のキーを有するキー入力部と、
前記キー入力部の前記キーがオンすることに応じて、前記読取部が前記非接触式ICカードから読取った読取情報が前記施設への入場または退場を許可すべきものであるか否かを判断する改札情報制御部と、
前記改札情報制御部が判断した入場または退場を許可すべきものであるか否かの判断結果を含む改札制御情報を出力するリーダライタ側通信インタフェースとを備え、
前記自動改札装置は、
前記改札装置側通信インタフェースを介して前記設置部に設置された前記非接触式ICカードリーダライタから受信した前記改札制御情報に基づいて、前記ゲートを開または閉に制御する改札制御部を備えたことを特徴とする自動改札システム。 - 前記自動改札装置の前記設置部に設けられた前記固有配置突起部は、上向きに設けられ、
前記非接触式ICカードリーダライタは、前記固有配置突起部により前記キー入力部の特定のキーが下方から押圧されると共に前記読取部が上側に位置することを特徴とする請求項1記載の自動改札システム。 - 前記設置部は、前記非接触式ICカードリーダライタが位置する設置空間部を閉鎖する蓋を備え、
前記固有配置突起部は、前記蓋に設けられており、前記蓋が前記設置空間部を閉鎖した状態で前記設置空間部に位置する前記非接触式ICカードリーダライタの前記キー入力部の特定のキーを上方から押圧することを特徴とする請求項1記載の自動改札システム。 - 前記設置部は、前記非接触式ICカードリーダライタが位置する設置空間部を閉鎖する蓋を備え、
前記蓋は、前記設置空間部を閉鎖した状態で前記非接触式ICカードリーダライタの前記読取部を外方に臨ませる窓部を有していることを特徴とする請求項2記載の自動改札システム。 - 前記自動改札装置の前記設置部は、入場者及び退場者が双方向から通過可能な一つのゲートを挟んだ両側にそれぞれ1つずつ設置されていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の自動改札システム。
- 前記ゲートは、入場者が一方向から通過する入場ゲートと退場者が入場者と反対方向から通過する退場ゲートからなり、
前記入場ゲートと前記退場ゲートは、前記設置部を挟んだ両側に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の自動改札システム。 - 前記自動改札装置は、前記設置部に設置された前記非接触式ICカードリーダライタに動作電源を供給する給電手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の自動改札システム。
- 前記自動改札装置は、前記非接触式ICカードリーダライタが設置されてからの動作記録を保持する不揮発性メモリを備えていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の自動改札システム。
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