JP4984603B2 - 粘着テープの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水分散型粘着剤組成物を粘着剤層に用いた粘着テープの製造方法に関する。特に、本発明は、水分散型粘着剤組成物を不織布又は発泡体へ効果的に含浸させる粘着テープの製造方法に関する。
従来から使用されている溶剤型粘着剤は、有機溶剤中で合成されるため、粘着テープ生産段階での溶剤の揮発、また粘着テープに微量に残留する溶剤の揮発が、人体、環境へ及ぼす影響が問題になっており、近年水分散型粘着剤への転換が求められている。
一方、不織布や発泡体を中芯や基材として使用する両面粘着テープ、または片面粘着テープの製造方法として、剥離紙に粘着剤を塗工し、溶媒を乾燥させ、不織布や発泡体へ積層させる転写塗工法が一般に採用されている。転写塗工法では、粘着テープの品質を確保する上で、粘着剤層を不織布や発泡体へ充分に含浸させること(以下、含浸性という)が重要となる。含浸性が不足した場合、粘着テープとしての接着強度の不足や、一定期間貼付した後剥離する再剥離性が発現されないとう不具合が生じ、粘着テープとしての品質の著しい低下を招く。
しかしながら、水分散型粘着剤を使用した場合、充分な含浸性を得ることが難しいと言う問題があった。
粘着テープの製造方法として、特許文献1には、寸法安定性にすぐれ、生産性がよく、品質のよい両面粘着テープの製造方法を提供することを目的として、剥離紙にアクリルエマルジョン型粘着剤を塗布し、乾燥炉にて残留水分1〜3%に乾燥したのち不織布と積層し、巻き取るという工程で一次原反を作成し、同様の工程で作成した二次原反と積層する両面粘着テープの製造方法が開示されている。
特許文献2には、粘着シートの非極性被着体への接着性等を向上させる手段として、全固形分中の溶剤可溶分が20〜90重量%であり、かつガラス転移温度が−20℃以下であり、重量平均分子量が10万以上のアクリル系樹脂を含有するアクリル系接着剤組成物が提案されている。ここでは、例えば、アクリル系接着剤組成物を紙基材剥離紙に塗布し、120℃で3分乾燥し、厚さ70μmの粘着剤層を形成させ、この粘着剤層を坪量14gのレーヨン・パルプ製不織布の両面に貼り合わせ、粘着テープを作製している。
上記のように、不織布を構成材料として水分散型粘着剤組成物を用いた粘着シートは、一般に、剥離紙に水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布し、乾燥炉にて残留水分1〜3%に乾燥させたのち不織布と積層するという工程で製造されている。
特開平8−67862号公報 特開2003−105298号公報
溶剤型粘着剤組成物を用いた粘着テープの場合には、図3に示すように、一般に溶剤型粘着剤組成物が粘着剤層21から不織布又は発泡体30の側に良好に含浸し易い。ここで、粘着テープ42は、剥離紙11、溶剤型粘着剤組成物からなる粘着剤層21及び溶剤型粘着剤組成物が含浸した不織布又は発泡体32から構成される。これに対し、一般に水分散型粘着剤組成物は粘着剤層20から不織布又は発泡体30の側に充分には含浸し難い。これは、水分散型粘着剤は、一般に高分子量化や三次元化し易く、溶剤型粘着剤に比べ粘着剤の流動性が乏しくなり含浸性に劣る傾向にある。ここで、粘着テープ41は、剥離紙11、水分散型アクリル系粘着剤組成物からなる粘着剤層20、水分散型アクリル系粘着剤組成物が含浸した不織布又は発泡体31及び不織布又は発泡体30から構成される。
特に、水分散型のアクリル系樹脂の場合には、乳化剤や界面活性剤を用いることにより水性媒体中に形成されるミセルにモノマー滴からモノマーが移動し、そのミセル中で重合を進行させることにより製造されるが、このような製造方法では、溶液重合と比較してモノマーが高度に濃縮された状態となり、ラジカル重合性不飽和二重結合以外の部位にラジカルが発生し易く、分岐又は架橋構造の樹脂が生成しやすい。すなわち、溶液重合型のアクリル系樹脂に比べて、水分散型のアクリル系樹脂は、高分子量化し易く、三次元化し易い。その結果、溶剤型に比べ水分散型は不織布や発泡体への含浸性に劣る傾向にあった。
粘着剤組成物の粘着剤層から不織布又は発泡体の側への含浸(以下、含浸性という)が不足した場合、反発力の掛かる用途において不織布又は発泡体から粘着剤が脱離することにより粘着テープとしての接着強度が不足したり、一定期間貼付した後にリサイクル等の目的で剥離する際には、粘着剤が被着体に残ってしまい良好な再剥離性が発現されないという不具合が生じ、粘着テープとしての品質の著しい低下を招く。したがって、粘着テープの品質を確保する上で、良好な含浸性の確保が重要となっている。
そこで、本発明の課題は、水分散型粘着剤組成物を用い、不織布又は発泡体を構成要素とする粘着テープにおいて、不織布又は発泡体に水分散型粘着剤組成物を効果的に含浸させる粘着テープの製造方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題を解決するために、水分散型粘着剤組成物を用いた粘着テープの製造方法について鋭意研究を重ねた結果、剥離紙上に塗布された粘着剤層に不織布又は発泡体を接触させて粘着テープを調製する方法において、水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層が20%以上の水分をもつ状態、すなわち、充分な粘着力を発現できない状態で不織布又は発泡体と積層して積層シートを形成し、シート積層後に粘着テープとして好適な水分量に調節することにより、水分散型粘着剤組成物の流動性が保持されて、粘着剤層から不織布又は発泡体の側へ良好に含浸し、粘着剤層と不織布又は発泡体層とが好適に積層された粘着テープが得られることが分かった。更には、透湿性の剥離紙を使用することにより、高い含水率にて形成された積層シートからの水分量の調整が好適にできると共に、高い含水率で形成された積層シートをそのまま巻き取った原反状態でも好適な含水率に調整でき、好適に粘着テープが得られることを見出した。
すなわち、本発明は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該剥離紙付き粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
該積層シートの該粘着剤層の水分率を5%以下に調整することを特徴とする粘着テープの製造方法である。
本発明の粘着テープの製造方法においては、既存の生産設備を用いることができるうえに、水分散型粘着剤組成物を用いて有機溶剤を使用しないので、粘着テープ生産段階における溶剤の揮発や、粘着剤中に微量に残留する溶剤の経時的揮発の心配がない。また、本発明の粘着テープの製造方法においては、図1に示すように、透湿性剥離紙付き粘着剤層50と不織布又は発泡体30とを積層するので、水分散型粘着剤組成物26を不織布又は発泡体30の側に効果的に含浸させることができ、透湿性剥離紙10を用いることにより良好に乾燥させることができる。この結果、水分散型粘着剤であっても良好な含浸性を確保することができ、反発力のかかる部分の用途で使用された場合でも強固な接着性を発現することができる。更に、再剥離性が求められる場合においても、粘着剤が不織布又は発泡体に充分に含浸しているために、剥離作業時に粘着剤が不織布又は発泡体から脱離することなく剥がすことが可能となる。なお、図1において、粘着テープ40は、透湿性剥離紙10、水分散型粘着剤組成物26からなる粘着剤層20及び水分散型粘着剤組成物26が含浸した不織布又は発泡体31から構成されている。
本発明の粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
該積層シートの該粘着剤層の水分率を5%以下に調整するものである。
<剥離紙付き粘着剤層の調製>
本発明の製造方法においては、まず、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙つき粘着剤層を調製する。
本発明において使用する透湿性剥離紙としては、少なくとも片方の表面に剥離処理がなされているものを使用できる。具体的には、グラシン紙又はクラフト紙の少なくとも片方の表面に、透湿性の樹脂からなる目止め剤層又はクレー層を介して、剥離剤層が積層されてなる透湿性剥離紙を挙げることができる。一般に「ダイレクトグラシン紙」又は「クレーコート紙」として市販されているリサイクル可能な透湿性剥離紙を使用することができる。目止め剤層を構成する透湿性の樹脂としてはポリビニルアルコールを挙げることができ、剥離剤層を構成する剥離剤としては、フッソ樹脂又はシリコーン樹脂を挙げることができる。例えば、図4又は図5に示すような、透湿性剥離紙10(第一の透湿性剥離紙、第二の透湿性剥離紙)を用いることができる。図4に示す透湿性剥離紙10は、剥離剤層12、クレー層13、クラフト紙14及びクレー層13が、この順に積層されて構成されている。図5に示す透湿性剥離紙10は、剥離剤層12、目止め剤層15及びクラフト紙14が、この順に積層されて構成されている。
図6に示すような、剥離剤層12、ポリエチレン層16、クラフト紙14及びポリエチレン層16がこの順に積層されて構成される非透湿性の剥離紙11を用いて、粘着剤層の含水率が20%以上の条件で不織布又は発泡体を積層した場合には、湿った粘着剤層から水分が放出されず、良好に乾燥させることができない。したがって、それによって得られるシートは粘着テープとしての機能を発揮しない。一方、本発明の粘着テープの製造方法において用いる透湿性剥離紙10は、良好に水分を放出させることができ、適度な条件で、粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生又は加熱乾燥させることが可能となり、上記課題に適合した粘着テープを得ることができる。
本発明の粘着テープの製造方法において用いる透湿性剥離紙の厚さとしては、50〜200μmのものを好適に用いることができる。
本発明において透湿性剥離紙上に塗布する水分散型粘着剤組成物としては、特に限定されず、アクリル系、ゴム系、ビニルエーテル系、ウレタン系、ポリエステル系、シリコーン系等の水分散型粘着剤を使用することができる。
当該水分散型粘着剤組成物を透湿性剥離紙に塗布する時の、水分散型粘着剤組成物の粘度が高すぎると、スジができて、均一な膜厚の粘着層が形成されない。したがって、剥離紙に粘着剤層を均一に塗布しようとすると、この時の水分散型粘着剤組成物の粘度を特定の範囲にする必要があり、そのためには、水分率を所定の範囲にする必要がある。透湿性剥離紙に水分散型粘着剤組成物を塗布する時の、水分散型粘着剤組成物の水分率は、35〜60%が好ましい。
透湿性剥離紙に水分散型粘着剤組成物を塗布する方法としては、コンマコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ダイコーター、リップコーターなど、慣用のコーターを用いた方法を採用することができる。
<積層シートの調製>
本発明の製造方法においては、上記剥離紙付き粘着剤層を調製した後、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製する。
当該積層シートの調製においては、剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層する際、粘着剤層の含水率を20〜60%の高含水率の条件で積層する。従来の方法においては、不織布又は発泡体を積層する際の粘着剤層の含水率は、良好な粘着性を発現させるために低い含水率とされている。これに対し、本発明においては、この含水率を20%以上とすることにより、水分散型アクリル系粘着剤組成物を不織布又は発泡体に良好に含浸させることができる。この含水率が、60%を超えて水分が多すぎると、不織布又は発泡体と積層した際に横から水分散型アクリル系粘着剤組成物がはみ出すおそれがある。
当該粘着剤層の含水率は、20〜60%の含水率の水分散型粘着剤組成物を塗布してもよいし、必要に応じて乾燥処理してもよい。後の工程で粘着剤層の水分率を養生により5%以下とする場合には、当該含水率は20〜50%とすることが好ましく、20〜40%がさらに好ましい。乾燥処理を行う場合には、例えば、80〜100℃の乾燥炉にて30〜60秒間乾燥処理する方法が好ましく挙げられる。
剥離紙付き粘着剤層に積層する不織布又は発泡体としては、通常粘着テープに使用される不織布や発泡体を使用できる。不織布の材質としては、パルプ、レーヨン、麻、アクリロニトリル、ナイロン、ポリエステル等が挙げられ、それらを単独又は併用する形で使用することができる。また、発泡体の材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ゴム等が挙げられ、それらを単独又は併用する形で使用することができる。
<水分率の調整>
本発明の製造方法においては、上記のとおり、高含水率の粘着剤層と、不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製した後、該粘着剤層の水分率を5%以下、好ましくは3%以下に調整して好適な粘着性を有する粘着テープを得る。
水分率の調整は、養生、加熱乾燥又はこれらの併用により調整できる。なかでも、養生は、高い含水率で粘着剤層と不織布とを積層させても、生産後に特別な処理を必要とせず、生産効率を落とすことなく粘着テープの製造が可能となるため、好適に適用できる。
前記養生は1〜7日間の養生であることが好ましい。本発明の粘着テープの製造方法においては、透湿性剥離紙を用いているので、剥離紙付き粘着剤層が枚葉状又はロール状に多数積層された形態であっても、室温下、1日〜1週間の養生で、該粘着剤層の水分率を5%以下にすることができる。また、室温下、1日〜1週間の養生で、該粘着剤層の水分率を3〜4%にできる透湿性剥離紙を選択することがより好ましい。また、養生する環境を35〜45℃とすることが好ましい。35〜45℃とすることにより、剥離紙に吸湿された水分が空気中へ蒸発される速度を加速することができ、養生時間を短縮することができる。
加熱乾燥により水分率を5%以下にする場合には、剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層した後、温風、赤外線照射又はその併用により、含有する水分を蒸発させる。本加熱乾燥法は、特に不織布を中芯とする両面粘着テープの製造に効果的である。
また、本発明においては、剥離紙に透湿性の剥離紙を使用しているため、含水率の高い状態で巻き取った原反の状態で、水分率の調整をすることができる。これにより、高い含水率で粘着剤層と不織布とを積層させても、生産効率を落とすことなく粘着テープの製造が可能となる。
本発明の粘着テープの製造方法において、養生又は加熱乾燥後の粘着剤層の好ましい厚さは、30〜200μmであり、より好ましくは50〜100μmである。
本発明の粘着テープの製造方法において、粘着テープの製品形態は特に限定されるものではなく、枚葉状若しくはロール状であっても良く、又はシート状であっても良い
<両面テープ>
本発明の製造方法においては、上記にて形成された粘着テープの裏面に、再度粘着剤層を形成することにより両面粘着テープを得ることもできる。当該粘着剤層には剥離紙を有していてもよいし、剥離紙を有さないものであってもよい。
<具体的態様>
本発明の粘着テープの製造方法、両面粘着テープの製造方法の態様としては、以下の6つの態様を好ましく例示できる。
本発明の第一の形態の粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製して、該粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
該積層シートの該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
該粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生させることを特徴とする。
本発明の第二の形態の粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製して、該粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
該積層シートの該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
該粘着剤層の水分率が5%以下になるまで加熱乾燥させることを特徴とする。
本発明の第三の形態の両面粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第一の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、第一の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第二の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、第二の剥離紙付き粘着剤層を調製して、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、両面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
該両面に剥離紙を有する両面積層シートの該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の側に、該不織布又は発泡体の該第一の透湿性剥離紙とは反対の側を積層して、該第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生させることを特徴とする。
本発明の第四の形態の両面粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第一の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、第一の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第二の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、第二の剥離紙付き粘着剤層を調製して、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、両面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
該両面に剥離紙を有する両面積層シートの該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の側に、該不織布又は発泡体の該第一の透湿性剥離紙とは反対の側を積層して、該第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで加熱乾燥させることを特徴とする。
本発明の第五の形態の両面粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
該不織布又は発泡体の該透湿性剥離紙とは反対の側に、第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物からなる含水率が20〜50%の第二の粘着剤層を形成し、該第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、て、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、片面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
該片面に剥離紙を有する両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生させることを特徴とする。
本発明の第六の形態の両面粘着テープの製造方法は、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
該不織布又は発泡体の該透湿性剥離紙とは反対の側に、第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物からなる含水率が20〜60%の第二の粘着剤層を形成し、該第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、片面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
該片面に剥離紙を有する両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで加熱乾燥させることを特徴とする。
本発明の第五及び第六の形態の両面粘着テープの製造方法において、第二の粘着剤層を形成する工程としては、該不織布又は発泡体の該透湿性剥離紙とは反対の側に、第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、第二の粘着剤層を形成することができ、第三又は第四の形態の両面粘着テープの製造方法と同様に、少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第二の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第二の水分散型アクリル系粘着剤組成物を塗布して、第二の粘着剤層を形成し、その後、第二の透湿性剥離紙を剥離する方法を採用することもできる。
(実施例1)
(粘着剤の合成)
撹拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に脱イオン水40部を入れ、窒素を吹き込みながら75℃まで昇温した。撹拌下、t−ブチルハイドロパーオキサイド0.02部、L−アスコルビン酸0.01部を添加し、続いてアクリル単量体としてアクリル酸ブチル92部、酢酸ビニル5部、アクリル酸2部、N−メチロールアクリルアミド1部、ラウリルメルカプタン0.02部からなる単量体混合物に、ラテムルE−118B(花王社製:有効成分25%)1.6部と脱イオン水15部を加えて乳化させたモノマープレエマルジョンの一部(4部)を添加し、反応容器内温度を75℃に保ちながら60分間で重合させた。引き続き、反応容器内温度を75℃に保ちながら、残りのモノマープレエマルジョンと、t−ブチルハイドロパーオキサイドの水溶液(有効成分1%)15部、L−アスコルビン酸の水溶液(有効成分0.5%)15部を各々別の滴下漏斗を使用して、反応容器内温度を75℃に保ちながら240分間かけて滴下して重合せしめた。滴下終了後、同温度にて180分間撹拌し、内容物を冷却した後、pHが8.5になるようにアンモニア水(有効成分10%)で調整した。ここで得られた水性分散液100部に対して、レベリング剤としてサーフィノール420(エアー・プロダクツ・ジャパン社製)1.0部を添加した後、固形分が53%となるように水分調製し、100メッシュ金網で濾過してエマルジョン型粘着剤を調製した。
(粘着テープの調整)
次に、透湿性剥離紙(王子製紙株式会社製「100GVW」)に、乾燥後の厚みが70μmとなるように前記エマルジョン型粘着剤を塗工し、80℃で30秒間乾燥させ、残留水分37%の剥離紙付き粘着剤層を2枚調製した。次に、坪量14g/mのレーヨン系不織布の両面に、前記剥離紙付き粘着剤層を両面に40N/cmの圧力で転写し、40℃のオーブンにて2日間放置し、残留水分1.5%の両面粘着テープを作成した。
(実施例2)
粘着テープの調整において、乾燥時間を80℃で60秒間乾燥させ、残留水分25%の剥離紙付き粘着剤層を2枚調製した以外は、実施例1と同様とすることにより、残留水分1.3%の両面粘着テープを作成した。
(比較例1)
粘着テープの調整において、乾燥時間を80℃で180秒間乾燥させ、残留水分6%の剥離紙付き粘着剤層を2枚調製した以外は、実施例1と同様とすることにより、残留水分1.0%の両面粘着テープを作成した。
(比較例2)
粘着テープの調整において、剥離紙として非透湿性剥離紙(王子製紙株式会社製「OKB−105NC」)を使用すること以外は、実施例1と同様とすることにより、残留水分33%の両面粘着テープを作成した。
(含浸性の評価)
JIS Z 0237に準拠して、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気中にて、前記両面粘着テープを幅20mm、長さ100mmに切断し、ステンレス板に2kgのローラーで圧着速さ5mm/s、圧着回数1往復で貼り付けた後、10分間放置した。次いで、引っ張り試験機(株式会社エーアンドディ製、RTA100)にて、300mm/minの速さで、180度引き剥がし、不織布から粘着剤が脱落するか否かを測定した。
○:不織布からの粘着剤の脱落が認められない。
×:不織布からの粘着剤の脱落が認められる。
××:粘着剤の残留水分により、両面粘着テープとしての充分な粘着性が発現されない。
Figure 0004984603
図1は、本発明の粘着テープの製造方法において、透湿性剥離紙付き粘着剤層50と不織布又は発泡体30とを積層するので、水分散型アクリル系粘着剤組成物26を不織布又は発泡体30に効果的に含浸させることができる様子を概念的に示す概略断面図である。 図2は、水分散型アクリル系粘着剤組成物を用いた粘着テープの場合に、水分散型アクリル系粘着剤組成物が粘着剤層20から不織布又は発泡体30の側に充分には含浸しない様子を概念的に示す概略断面図である。 図3は、溶剤型粘着剤組成物を用いた粘着テープの場合に、溶剤型粘着剤組成物が粘着剤層21から不織布又は発泡体30の側に良好に含浸する様子を概念的に示す概略断面図である。 図4は、本発明の粘着テープの製造方法において用いる透湿性剥離紙10の一例を示す概略断面図であって、剥離剤層12、クレー層13、クラフト紙14及びクレー層13が、この順に積層されて構成されている。 図5は、本発明の粘着テープの製造方法において用いる透湿性剥離紙10の一例を示す概略断面図であって、剥離剤層12、目止め剤層15及びクラフト紙14が、この順に積層されて構成されている。 図6は、剥離剤層12、ポリエチレン層16、クラフト紙14及びポリエチレン層16がこの順に積層されて構成される通常の剥離紙を示す、概略断面図である。
符号の説明
10:透湿性剥離紙
11:剥離紙
12:剥離剤層
13:クレー層
14:クラフト紙
15:目止め剤層
16:ポリエチレン層
20:水分散型アクリル系粘着剤組成物からなる粘着剤層
21:溶剤型粘着剤組成物からなる粘着剤層
26:水分散型アクリル系粘着剤組成物
30:不織布又は発泡体
31:水分散型アクリル系粘着剤組成物が含浸した不織布又は発泡体
32:溶剤型粘着剤組成物が含浸した不織布又は発泡体
40:粘着テープ
41:粘着テープ
42:粘着テープ
50:剥離紙付き粘着剤層

Claims (27)

  1. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
    該積層シートの該粘着剤層の水分率を5%以下に調整することを特徴とする粘着テープの製造方法。
  2. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該剥離紙付き粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
    該積層シートの該粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生させることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープの製造方法。
  3. 前記養生が1〜7日間の養生である請求項2に記載の粘着テープの製造方法。
  4. 前記養生が、前記積層シートを巻き取った原反状態での養生である請求項2又は3に記載の粘着テープの製造方法。
  5. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該剥離紙付き粘着剤層と該不織布又は発泡体とが積層された積層シートを調製し、
    該積層シートの該粘着剤層の水分率が5%以下になるまで加熱乾燥させることを特徴とする請求項1に記載の粘着テープの製造方法。
  6. 前記透湿性剥離紙がダイレクトグラシン紙又はクレーコート紙である、請求項1〜5のうちいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  7. 前記水分散型粘着剤組成物が、水分散型アクリル系粘着剤組成物である請求項1〜6のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  8. 前記剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層を加熱乾燥して粘着剤層の含水率を調整する請求項1〜7のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  9. 前記剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の含水率が20〜40%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層する請求項1〜8のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  10. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第一の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型粘着剤組成物を塗布して、第一の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第二の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第二の水分散型粘着剤組成物を塗布して、第二の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の側に、該不織布又は発泡体の該第一の透湿性剥離紙とは反対の側を積層して、該第二の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、両面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
    該両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率を5%以下に調製することを特徴とする両面粘着テープの製造方法。
  11. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第一の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型粘着剤組成物を塗布して、第一の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第二の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第二の水分散型粘着剤組成物を塗布して、第二の剥離紙付き粘着剤層を調製して、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、両面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
    該両面積層シートの該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の側に、該不織布又は発泡体の該第一の透湿性剥離紙とは反対の側を積層して、該第二の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生させることを特徴とする請求項10に記載の両面粘着テープの製造方法。
  12. 前記養生が1〜7日間の養生である請求項11に記載の両面粘着テープの製造方法。
  13. 前記養生が、前記積層シートを巻き取った原反状態での養生である請求項11又は12に記載の粘着テープの製造方法。
  14. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第一の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型粘着剤組成物を塗布して、第一の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている第二の透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第二の水分散型粘着剤組成物を塗布して、第二の剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の側に、該不織布又は発泡体の該第一の透湿性剥離紙とは反対の側を積層して、該第二の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、両面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
    該両面に剥離紙を有する両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで加熱乾燥させることを特徴とする請求項10に記載の両面粘着テープの製造方法。
  15. 前記第一の透湿性剥離紙又は前記第二の透湿性剥離紙がダイレクトグラシン紙又はクレーコート紙である、請求項1014のうちいずれかに記載の両面粘着テープの製造方法。
  16. 前記水分散型粘着剤組成物が、水分散型アクリル系粘着剤組成物である請求項1015のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  17. 前記第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層を加熱乾燥して該第一の粘着剤層の含水率を調整し、前記第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層を加熱乾燥して該第二の粘着剤層の含水率を調整する請求項10〜16のいずれかに記載の両面粘着テープの製造方法。
  18. 前記第一の粘着剤層の含水率が20〜40%の条件下で、該第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層し、且つ
    前記第二の粘着剤層の含水率が20〜40%の条件下で、該第二の剥離紙付き粘着剤層の該第二の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層する請求項10〜17のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  19. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    該不織布又は発泡体の該透湿性剥離紙とは反対の側に、第二の水分散型粘着剤組成物からなる含水率が20〜60%の第二の粘着剤層を形成し、該第二の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、片面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
    該片面に剥離紙を有する両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率を5%以下に調製することを特徴とする両面粘着シートの製造方法。
  20. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜50%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    該不織布又は発泡体の該透湿性剥離紙とは反対の側に、第二の水分散型粘着剤組成物からなる含水率が20〜50%の第二の粘着剤層を形成し、該第二の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、片面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
    該片面に剥離紙を有する両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで養生させることを特徴とする請求項19に記載の両面粘着テープの製造方法。
  21. 前記養生が1〜7日間の養生である請求項20に記載の両面粘着テープの製造方法。
  22. 前記養生が、前記積層シートを巻き取った原反状態での養生である請求項20又は21に記載の粘着テープの製造方法。
  23. 少なくとも片方の表面に剥離処理が施されている透湿性剥離紙の、該剥離処理が施されている面上に、第一の水分散型粘着剤組成物を塗布して、剥離紙付き粘着剤層を調製し、
    該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の含水率が20〜60%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層して、該第一の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させ、
    該不織布又は発泡体の該透湿性剥離紙とは反対の側に、第二の水分散型粘着剤組成物からなる含水率が20〜60%の第二の粘着剤層を形成し、該第二の水分散型粘着剤組成物を該不織布又は発泡体に含浸させて、該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層と、該不織布又は発泡体とが積層された、片面に剥離紙を有する両面積層シートを調製し、
    該片面に剥離紙を有する両面積層シートの該第一の粘着剤層及び該第二の粘着剤層の水分率が5%以下になるまで加熱乾燥させることを特徴とする請求項19に記載の両面粘着テープの製造方法。
  24. 前記透湿性剥離紙がダイレクトグラシン紙又はクレーコート紙である、請求項1923のうちいずれかに記載の両面粘着テープの製造方法。
  25. 前記水分散型粘着剤組成物が、水分散型アクリル系粘着剤組成物である請求項1924のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
  26. 前記第一の剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層を加熱乾燥して該第一の粘着剤層の含水率を調整し、前記第二の水分散型粘着剤組成物からなる第二の粘着剤層の含水率の調整を加熱乾燥により調整する請求項19〜25のいずれかに記載の両面粘着シートの製造方法。
  27. 前記第一の粘着剤層の含水率が20〜40%の条件下で、該剥離紙付き粘着剤層の該第一の粘着剤層の側に不織布又は発泡体を積層し、且つ
    前記第二の水分散型粘着剤組成物からなる含水率が20〜40%の第二の粘着剤層を形成する請求項19〜26のいずれかに記載の粘着テープの製造方法。
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