JP4984365B2 - インジェクション成形用金型の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、深さのある例えば蓄電池用電槽の如き合成樹脂製容器を製造するのに好適なインジェクション成形用金型及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、コア型を用いるインジェクション成形用金型は、図3に示すように、キャビティ1と、このキャビティ1内に所定間隔で挿入される複数本のコア型2と、これらコア型2を一体に保持しているコア型ホルダー3とで構成され、キャビティ1と各コア型2とで形成される空間に合成樹脂4を注入して複数のセル室を有する蓄電池用電槽の如き合成樹脂製容器5を形成していた。この場合、コア型2の表面は図4に示すように鏡面仕上げされていた。合成樹脂製容器5は、容器本体5aの内部が複数の隔壁5bで複数の部屋5cに区画された構造になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の如き従来のインジェクション成形用金型では、それによって成形された合成樹脂製容器5の離型性が悪く、離型時に、合成樹脂製容器5に破損箇所6ができたり、白化箇所7ができたりするという問題点があった。
【0004】
本発明の目的は、成形品の離型性を向上させることで、成形品の品質を向上できるインジェクション成形用金型及びその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明はキャビティと該キャビティ内に挿入される複数のコア型とを備えて、前記キャビティと各コア型との間に形成された空間に合成樹脂を注入することにより、内部が複数の隔壁により複数の部屋に区画された構造を有する合成樹脂容器が成形されるように構成されたインジェクション成形用金型を製造するインジェクション成形用金型の製造方法を対象とする。
【0006】
本発明に係るインジェクション成形用金型の製造方法では、F100〜F300の粒度(粒度規格JISR6001研磨材の粒度による)を有するガラスビーズからなるブラスト粒子を用いて、コア型の表面をブラスト処理して、該コア型の表面に凹凸を形成する。
【0007】
このようにコア型の表面をブラスト処理すると、離型し易いインジェクション成形用金型を容易に低コストで製造することができる。
【0008】
特に本発明のように、F100〜F300の粒度を有するガラスビーズからなるブラスト粒子を用いて、コア型の表面をブラスト処理すると、後記する表1に示されているように、離型性をよくして、白化や変形が生じるのを防ぐことができることが実験により確認されている。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1及び図2は本発明に係るインジェクション成形用金型の実施の形態の一例を示したもので、図1は本例のインジェクション成形用金型の縦断面図、図2は図1のA部の拡大断面図である。
【0010】
本例のコア型を用いるインジェクション成形用金型は、コア型2の表面がブラスト処理されて凹凸面2aとなっている。
【0011】
このようにコア型2の表面がブラスト処理されていると、コア型2の表面が小さな凹凸面2aとなっているので離型時に空気が入り易くなり、コア型2の離型性がよくなり、破損箇所ができたり、白化箇所ができたりするのがなくなり、成形品の品質を向上させることができる。また、白化を防止するために必要であった冷却時間も短くでき、成形品のコストを低減することができる。
【0012】
このようなコア型を用いるインジェクション成形用金型の製造は、コア型2の表面をブラスト処理することにより行う。ブラスト処理に用いるブラスト粒子としては、F10〜F300(粒度規格JISR6001研磨材の粒度による)の粒度のものを用いる。ブラスト粒子としては、ガラスビーズが好ましい。
【0013】
このようにコア型2の表面をブラスト処理すると、離型し易いインジェクション成形用金型を容易に低コストで製造することができる。
【0014】
【実施例】
次に、本発明の実施例を説明する。
【0015】
(実施例1)
真空焼入れコア型2(材質SKD61,硬度HRC55.0)の表面をブラスト粒子[昭和電工株式会社製 モランダムA−40褐色アルミナ研削材#20(粒度F20、物質:褐色溶融アルミナ)]により、圧力5Kgf/cm2 でブラスト処理する。その後、更に、ブラスト粒子[不二製作所製 不二ガラスビーズ FGB−200(粒度F150、物質:ソーダライムシリケートガラス)]により、圧力5Kgf/cm2 でブラスト処理し、コア型2の表面の凸部の先端を丸める。このようにして、図2に示すような表面に凹凸を設けたコア型2を作製する。
【0016】
(実施例2)
焼入れしないコア型2(材質SKD61,硬度HB230)の表面をブラスト粒子[不二製作所製 不二ガラスビーズFGB−300(粒度F240、物質:ソーダライムシリケートガラス)]により、圧力5Kgf/cm2 でブラスト処理する。このようにして、図2に示すような表面に凹凸を設けたコア型2を作製する。
【0017】
表1には、褐色溶融アルミナでブラスト粒子を形成し、またソーダライムシリケートガラスでブラスト粒子を形成し、それぞれのブラスト粒子の粒度を変えて成型品の白化、変形、離型性について調査した調査結果を示した。この表1より、ブラスト粒子の粒度がF10〜F300の範囲であれば白化、変形、離型性がよいことがわかった。また、ブラスト粒子はガラスビーズが好ましいこともわかった。
【0018】
【表1】
Figure 0004984365
【0019】
【発明の効果】
本発明に係わるインジェクション成形用金型の製造方法では、F100〜F300の粒度を有するガラスビーズからなるブラスト粒子を用いて、コア型の表面をブラスト処理して、コア型の表面に凹凸を形成するようにしたので、成形品に白化箇所ができたり、成形品が変形したりするのを防いで、成形品の品質を向上させることができる離型が容易なインジェクション成形用金型を容易に低コストで製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインジェクション成形用金型の実施の形態の一例のコア型の縦断面図である。
【図2】 図1のA部の拡大図である。
【図3】 従来のコア型を用いるインジェクション成形用金型の縦断面図である。
【図4】 従来のコア型の先端の拡大図である。
【図5】 従来の合成樹脂製容器の斜視図である。
【符号の説明】
1 キャビティ
2 コア型
3 コア型ホルダー
4 合成樹脂
5 合成樹脂製容器
5a 容器本体
5b 隔壁
5c 部屋
6 破損箇所
7 白化箇所

Claims (1)

  1. キャビティと該キャビティ内に挿入される複数のコア型とを備えて、前記キャビティと各コア型との間に形成された空間に合成樹脂を注入することにより、内部が複数の隔壁により複数の部屋に区画された構造を有する合成樹脂容器が成形されるように構成されたインジェクション成形用金型を製造するインジェクション成形用金型の製造方法であって、
    F100〜F300の粒度を有するガラスビーズからなるブラスト粒子を用いて、前記コア型の表面をブラスト処理して該コア型の表面に凹凸を形成すること、
    を特徴とするインジェクション成形用金型の製造方法。
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