JP2002192305A - 鋳造用中子の製造方法 - Google Patents

鋳造用中子の製造方法

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JP2002192305A
JP2002192305A JP2000395179A JP2000395179A JP2002192305A JP 2002192305 A JP2002192305 A JP 2002192305A JP 2000395179 A JP2000395179 A JP 2000395179A JP 2000395179 A JP2000395179 A JP 2000395179A JP 2002192305 A JP2002192305 A JP 2002192305A
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Takuo Okumura
卓夫 奥村
Kazufumi Niwa
一文 丹羽
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Aisin Takaoka Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鋳造品が鋳肌状態で用いられる場合に特に好適
に用いられ、かつ、寸法安定性に優れた中子を、工数
増、サイクルタイムの長期化を招くことなく低コストで
製造することのできる鋳造用中子の製造方法を提供す
る。 【解決手段】金型装置12によってキャビティ15を形
成し、所定の圧力下でブローを施すことにより、キャビ
ティ15内に中子砂17を導出し充填し、さらに、充填
状態を所定時間保持して中子砂17を硬化させ、金型装
置12から中子を取り出す。中子砂17として粒度指数
90以上100以下の砂とレジンとを混練したレジンコ
ーテッドサンドを用いるとともに、ブロー圧力を245
kPa以上343kPa以下とし、さらに、焼成温度が
250℃以上320℃以下となるよう設定し、かつ、充
填状態を保持する所定時間を40秒以上90秒以下とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳造用中子の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳物を製造するに際し、その鋳物形状に
応じて中子が用いられることがある。かかる中子は、中
子砂が金型装置内において硬化、成形されることによっ
て得られる。
【0003】近年、鋳造品のうち中子に対応する面が鋳
肌状態のまま使用に供される場合がある。すなわち、最
終的に製造される鋳造品のうち、中子に対応する面が、
特に加工されることなく中子表面を転写したままの状態
で最終製品とされる場合がある。このような場合には、
鋳造品の鋳肌面が滑らかで、かつ、きめ細やかであるこ
とを要求される機会が多い。
【0004】従来の中子の製造方法としては、シェルモ
ールド法、セラミックコア成形法等を挙げることができ
る。前者の製造方法によれば、表面側が固形状に形成さ
れ、その内部が中空状に形成される。また、後者の製造
方法によれば、中実状の中子が形成される。
【0005】しかし、前者の成形方法では、内部が中空
状に形成されていることから、十分な圧縮強度が得られ
ず、鋳造に際して寸法ずれが生じてしまうおそれがあ
る。そのため、最終的に得られる鋳造品の寸法精度が不
十分となるおそれがある。また、後者の成形方法では、
注湯後の砂の崩壊性がよくない(いわゆる砂落ちが悪
い)という課題が存在する。
【0006】これに対し、特公平6−102248号公
報においては、レジンコーテッドサンドを200〜30
0℃に加熱された金型内に空気と一緒に圧入し、約30
秒保持した後、約80℃に加熱された10〜50%の珪
酸ソーダ溶液中に10〜20分間浸漬保持後、800〜
1000℃にて焼成するという製造方法が記されてい
る。そして、この製造方法によれば、上記2者の製造方
法の欠点が補われる旨が記されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
記載された製造方法では、次に記すような課題が生じ
る。すなわち、上記製法では、金型内にサンドを圧入
し、約30秒保持する工程と、珪酸ソーダ溶液中に10
〜20分間浸漬保持する工程と、さらに、高温で2時間
程度焼成する工程とを必要としている。このため、著し
い工数増及びサイクルタイムの長期化を招くこととな
る。しかも、成形とは基本的に無関係な製造設備等を必
要とし、製造コストの高騰を招いてしまう。
【0008】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、鋳造品が鋳肌状態で用いら
れる場合に特に好適に用いられ、かつ、寸法安定性に優
れた中子を、工数増、サイクルタイムの長期化を招くこ
となく低コストで製造することのできる鋳造用中子の製
造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】上記目的を
達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、
各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記
載する。
【0010】まず、請求項1に記載の発明においては、
金型装置によってキャビティを形成し、所定の圧力下で
ブローを施すことにより、前記キャビティ内に中子砂を
導出し充填し、さらに、前記充填状態を所定時間保持し
て中子砂を硬化させ、前記金型装置から中子を取り出す
鋳造用中子の製造方法であって、前記中子砂として粒度
指数90以上100以下の砂とレジンとを混練したレジ
ンコーテッドサンドを用いるとともに、少なくとも前記
中子砂の導出時の前記金型装置の温度が250℃以上3
20℃以下となるよう設定し、かつ、前記充填状態を保
持する所定時間を40秒以上90秒以下としたことをそ
の要旨としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明においては、
中実状の鋳造用中子を製造するための製造方法であっ
て、第1の成形面を有する固定型及び第2の成形面を有
する可動型からなる金型装置によってキャビティを形成
する工程と、ブローノズルを有するブローヘッド装置
を、前記キャビティの一端側に形成された吹込口に相対
させ、所定の圧力下でブローを施すことにより、前記キ
ャビティ内に中子砂を導出し充填する工程と、前記充填
状態を所定時間保持して中子砂を硬化させ、前記固定型
から可動型を離間させて中子を取り出す工程とを備え、
前記中子砂として粒度指数90以上100以下の砂とレ
ジンとを混練したレジンコーテッドサンドを用いるとと
もに、少なくとも前記中子砂の導出時の前記両成形面の
温度が250℃以上320℃以下となるよう設定し、か
つ、前記充填状態を保持する所定時間を40秒以上90
秒以下としたことをその要旨としている。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の鋳造用中子の製造方法において、前
記ブローを施す際の所定圧力を245kPa以上343
kPa以下に設定したことをその要旨としている。
【0013】併せて、請求項4に記載の発明では、請求
項1乃至3のいずれかに記載の鋳造用中子の製造方法に
おいて、前記金型装置には、前記キャビティ内と外部と
を連通するガス抜き孔を設けたことをその要旨としてい
る。
【0014】上述のとおり、請求項1乃至4に記載の発
明では、中子砂として粒度指数(AFS)90以上10
0以下の砂とレジンとを混練したレジンコーテッドサン
ドを用いる必要がある。粒度指数が90未満の場合に
は、成形性に支障はないものの、良好な面粗度が得られ
ず、製造される鋳造品の中子に対応する面が滑らかなも
のとならず、寸法安定性に欠けたものとなってしまう。
また、粒度指数が100を超える場合には、面粗度の面
では問題がないものの、熱膨張率のばらつきが大きく、
かつ、強度の弱いものとなってしまい、成形性が悪化し
てしまうといった問題が生じる。
【0015】なお、より好ましい粒度指数は92以上9
8以下であり、さらに好ましくは94以上96以下であ
る。
【0016】また、少なくとも前記中子砂の導出時の前
記金型装置の温度(請求項2等では両成形面の温度)が
250℃以上320℃以下とし、かつ、充填状態を保持
する時間を40秒以上90秒以下とする必要がある。3
20℃を超える温度で導出を行った場合には、熱膨張収
縮の部位による差が大きなものとなってしまい、寸法の
ばらつきが大きくなってしまい、場合によっては割れや
ひびが発生するおそれがある。このため、出来る限り低
温で導出し保持(焼成)することが望ましいが、あまり
にも低温過ぎたり、焼成時間が短かったりすると、今度
は中子に未焼成部分ができてしまう。かかる未焼成部分
の存在は、鋳造時の欠陥発生の原因となったり、寸法ば
らつきの原因となったりする。さらに、あまりに長期間
の焼成を行うと、成形時間が長くなり、生産性の低下を
招いてしまう。すなわち、上記数値は、上述した不具合
を解消するべく本願発明者が度重なる実験を繰り返し、
鋭意検討を重ねた結果、導出されたものである。
【0017】なお、より好ましい温度範囲は270℃以
上300℃以下であり、さらに好ましくは280℃以上
290℃以下である。また、より好ましい所定時間は5
0秒以上80秒以下であり、さらに好ましくは60秒以
上70秒以下である。併せて、上記各発明において、
「少なくとも前記中子砂の導出時の前記金型装置の温
度」に代えて、「前記充填状態を所定時間保持して中子
砂を硬化させる際の硬化温度」としてもよい。
【0018】上記請求項1,2に記載の発明によれば、
鋳造品が鋳肌状態で用いられる場合に特に好適に用いら
れ、かつ、寸法安定性に優れた中子を製造することがで
きる。しかも、工数増、サイクルタイムの長期化を招く
ことなく低コストで製造することができる。
【0019】また、請求項3に記載の発明のように、前
記ブローを施す際の所定圧力を245kPa以上343
kPa以下に設定することで、圧力が低い場合に起こり
うる中子砂の充填不足を解消することができ、かつ、圧
力が高い場合に起こりうる砂の分布が不均一になること
による充填ばらつきを解消することができる。すなわ
ち、より均質な中子を得ることができ、結果的により寸
法精度を高めることができる。
【0020】さらに、請求項4に記載の発明のように、
金型装置に、キャビティ内と外部とを連通するガス抜き
孔を設けることで、焼成の際に中子砂から発生するガス
を効率的に排出することができ、もって、上記作用効果
をより確実なものとすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、中子の製造方法を具体化
した一実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】まず、本実施の形態の中子を用いて製造さ
れる鋳造品について説明する。図2に示すように、本実
施の形態において製造される鋳造品1は、一対の円盤部
2,3と、両円盤部2,3を連結する柱状の連結部4と
を備えている。この鋳造品1は、後述する中子5(図3
参照)に対応する面(図2のα,β,γ面)が鋳肌状態
でそのまま使用に供されるようになっている。また、両
円盤部2,3間の距離L、つまり、連結部4の長さの寸
法は、誤差範囲プラスマイナス0.2mm以内と非常に
厳しく設定されている。また、円盤部2,3の平面度に
関しては0.2mm以内、平行度に関しては0.2mm
以内と厳しく設定されている。しかも、前記鋳肌面たる
α,β,γ面の面粗度が80Z以下となるように設定さ
れている。
【0023】このような設定条件を満足する鋳造品1を
製造するに際しては、寸法精度に優れ、かつ、表面が滑
らかな中子を用いる必要があり、本実施の形態では、図
3に示すような中子5が用いられる。すなわち、中子5
は円環筒状をなし、中心部分には前記連結部4を形成す
るための孔6が形成されている。
【0024】かかる中子5は、図1に示すような製造装
置11によって製造される。同図に示すように、本実施
の形態の製造装置11は、金型装置12を備えている。
金型装置12は、固定型13と、固定型13に対し接離
可能(図1の左右方向に移動可能)に設けられた可動型
14とを有している。固定型13及び可動型14はそれ
ぞれ成形面を有しており、これらの成形面によって前記
中子5を成形するためのキャビティ15が形成されるよ
うになっている。金型装置12のキャビティ15と外部
との間には、ガス抜き孔12aが形成されている。ま
た、金型装置12にはキャビティ15と外部とを連通す
る供給口12bが設けられている。
【0025】金型装置12の端部(図1の上端部)に
は、ブローヘッド装置16が移動可能に設けられてい
る。ブローヘッド装置16の内部には図示しない中子砂
供給部から供給される中子砂17(図4参照)が貯留さ
れている。この中子砂17は、粒度指数90以上100
以下の砂とレジン(例えばフェノール樹脂等の熱硬化性
樹脂)とを混練したレジンコーテッドサンド(RCS)
によって構成されており、所定温度以上の熱で硬化する
ようになっている。ブローヘッド装置16には図示しな
いガス供給路が設けられているとともに、該ガス供給路
から高圧のガス(空気等)がブローヘッド装置16の内
部へと供給され、これにより中子砂17の吹込みが導出
されるようになっている。ブローヘッド装置16は、前
記キャビティ15に連通可能なブローノズル18を備え
ている。
【0026】次に、上記のように構成されてなる製造装
置11を用いて、中子5を成形(製造)する際の製造方
法について説明する。
【0027】まず最初に、図1に示すように、固定型1
3に対し、可動型14を接触させた状態で型締めを行
う。また、ブローヘッド装置16を所定位置に移動さ
せ、金型装置12の上面に接触させる。このとき、ブロ
ーノズル18が金型装置12の供給口12bに臨むよう
にする。
【0028】そして、ガス供給路から高圧ガスを供給す
ることにより、図4に示すように、ブローノズル18か
ら中子砂17がキャビティ15内に向けて吹き込まれ、
充填される。このとき、高圧ガスの圧力(ブロー圧力)
は、245kPa以上343kPa以下に設定される。
キャビティ15内に中子砂17が充填されたならば、所
定時間放置される。このときの金型装置12の成形面の
温度(焼成温度)は、250℃以上320℃以下となる
よう設定されている。すなわち、中子砂17は、250
℃以上320℃以下の温度で加熱されることに基づき、
焼成され硬化させられる。本実施の形態において前記焼
成時間(保持される所定時間)は、40秒以上90秒以
下とされる。
【0029】所定時間が経過した後(硬化が完了した
後)、ブローヘッド装置16を幾分上動させ、待機位置
へと移動させる。その後、固定型13から可動型14を
離間させることにより、図3に示すような中子5が得ら
れる。
【0030】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、中子砂17として粒度指数90以上100以下の砂
とレジンとを混練したレジンコーテッドサンドを用い、
硬化(焼成)温度を250℃以上320℃以下とし、か
つ、保持時間を40秒以上90秒以下とした。このた
め、得られる中子5に関し寸法安定性の著しい向上を図
ることができる。しかも、該中子5を用いて製造された
鋳造品1は、表面が滑らかなものとなり、鋳肌状態で特
に好適に用いることができる。さらに、中子5の製造に
際しては、複雑多岐にわたる工程を必要とせず、ひいて
は、工数増、サイクルタイムの長期化を招くことなく低
コストで製造することができる。
【0031】また、ブロー圧力を245kPa以上34
3kPa以下に設定したため、中子砂17の充填不足、
充填ばらつきを解消することができる。その結果、より
均質な中子5を得ることができ、結果的により寸法精度
を高めることができる。
【0032】さらに、金型装置12に、キャビティ15
内と外部とを連通するガス抜き孔12aを設けたため、
焼成の際に中子砂17から発生するガスを効率的に排出
することができ、もって、上記作用効果をより確実なも
のとすることができる。
【0033】次に、上記の作用効果を裏付けるべく、各
種製造条件を設定して中子を製造したときの実験結果に
ついて説明する。まずは、ブロー圧力及び焼成条件(焼
成温度、焼成時間)を上述した範囲内に設定した上で、
粒度指数の相違する中子砂を用いて中子を成形した。そ
して、当該中子に関する評価結果を表1に示す。
【0034】
【表1】 上記表1に示すように、粒度指数が90未満の場合に
は、成形性に支障はないものの、良好な面粗度(80Z
以下)が得られず、製造される鋳造品の中子に対応する
面が滑らかなものとならず、寸法安定性に欠けたものと
なってしまった。また、粒度指数が100を超える場合
には、面粗度の面では問題がないものの、熱膨張率のば
らつきが大きく、かつ、強度の弱いものとなってしま
い、成形性が悪化してしまうといった問題が発生した。
これに対し、粒度指数が90以上100以下の場合に
は、成形性及び面粗度ともに何ら問題が生じず、優れた
中子を得ることができた。
【0035】次に、焼成条件及び中子砂の粒度指数を上
述した範囲内に設定した上で、ブロー圧力を種々変更し
て中子を充填、成形した。そして、これにより得られた
当該中子に関する評価結果を表2に示す。
【0036】
【表2】 上記表2に示すように、ブロー圧力が245kPa未満
の場合には、中子砂の充填不足が発生してしまい、ま
た、343kPaを超える場合には、中子砂の分布が不
均一になり充填ばらつきが発生してしまった。これに対
し、ブロー圧力が245kPa以上343kPa以下の
場合には、均質な中子を得ることができた。
【0037】さらに、中子砂の粒度指数及びブロー圧力
を上述した範囲内に設定した上で、焼成条件(焼成温
度、焼成時間)を種々変更して中子を充填、成形した。
そして、これにより得られた当該中子等に関する評価結
果を表3に示す。
【0038】
【表3】 上記表3に示すように、焼成温度が250℃未満の場合
であって、かつ、焼成時間が90秒以下の場合には、未
焼成部分が発生してしまうという不具合が生じた。ま
た、焼成温度が250℃未満の場合であって、かつ、焼
成時間が90秒よりも長い場合には、未焼成部分の発生
はほとんど認められなかったものの、成形時間が長いも
のとなってしまい、結果的に生産性の悪化を招いてしま
うという不具合が起こる。
【0039】また、焼成温度が250℃以上320℃以
下の場合であって、かつ、焼成時間が40秒未満の場合
にも、未焼成部分が発生してしまった。一方、焼成温度
が250℃以上320℃以下の場合であって、かつ、焼
成時間が90秒を超える場合には、焼成が過度に行われ
ることとなり、砂の崩壊が起こりやすいものとなってし
まった。
【0040】さらに、温度が320℃を超える場合であ
って、かつ、焼成時間が40秒未満の場合には、急激な
焼成を行うことにより、焼成が不均一なものとなり、寸
法ばらつきが大きくなってしまった。また、温度が32
0℃を超える場合であって、かつ、焼成時間が40秒以
上90秒以下の場合には、上記同様、寸法ばらつきが大
きくなってしまったのみならず、ひびや割れが発生して
しまうものもあった。さらに、温度が320℃を超える
場合であって、かつ、焼成時間が90秒を超える場合に
は、焼成しすぎにより、砂の崩壊が発生してしまった。
【0041】これに対し、焼成温度が250℃以上32
0℃以下の場合であって、かつ、焼成時間が40秒以上
90秒以下の場合には、寸法ばらつきが小さく、表面も
滑らかな高品質の中子を得ることができた。
【0042】尚、上記実施の形態の記載内容に限定され
ず、例えば次のように実施してもよい。
【0043】(a)中子の形状は上記実施の形態のもの
に何ら限定されるものではない。但し、鋳造品の一部が
鋳肌状態で用いられる場合に、特に好適に本発明が採用
される。
【0044】(b)可動型は複数の分割型により構成さ
れていてもよい。
【0045】(c)中子砂の材質として上記実施の形態
とは別の材質を用いてもよい。
【0046】(d)ガス抜き孔12aを省略する構成と
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態における中子の製造のための製造
装置を模式的に示す断面図である。
【図2】一実施の形態の中子を用いることにより得られ
た鋳造品を示す斜視図である。
【図3】中子を示す斜視図である。
【図4】中子砂をキャビティ内に充填した状態を示す製
造装置の模式的な断面図である。
【符号の説明】
1…鋳造品、5…中子、11…製造装置、12…金型装
置、12a…ガス抜き孔、13……固定型、14…可動
型、15…キャビティ、16…ブローヘッド装置、17
…中子砂、18…ブローノズル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型装置によってキャビティを形成し、
    所定の圧力下でブローを施すことにより、前記キャビテ
    ィ内に中子砂を導出し充填し、さらに、前記充填状態を
    所定時間保持して中子砂を硬化させ、前記金型装置から
    中子を取り出す鋳造用中子の製造方法であって、 前記中子砂として粒度指数90以上100以下の砂とレ
    ジンとを混練したレジンコーテッドサンドを用いるとと
    もに、少なくとも前記中子砂の導出時の前記金型装置の
    温度が250℃以上320℃以下となるよう設定し、か
    つ、前記充填状態を保持する所定時間を40秒以上90
    秒以下としたことを特徴とする鋳造用中子の製造方法。
  2. 【請求項2】 中実状の鋳造用中子を製造するための製
    造方法であって、 第1の成形面を有する固定型及び第2の成形面を有する
    可動型からなる金型装置によってキャビティを形成する
    工程と、 ブローノズルを有するブローヘッド装置を、前記キャビ
    ティの一端側に形成された吹込口に相対させ、所定の圧
    力下でブローを施すことにより、前記キャビティ内に中
    子砂を導出し充填する工程と、 前記充填状態を所定時間保持して中子砂を硬化させ、前
    記固定型から可動型を離間させて中子を取り出す工程と
    を備え、前記中子砂として粒度指数90以上100以下
    の砂とレジンとを混練したレジンコーテッドサンドを用
    いるとともに、少なくとも前記中子砂の導出時の前記両
    成形面の温度が250℃以上320℃以下となるよう設
    定し、かつ、前記充填状態を保持する所定時間を40秒
    以上90秒以下としたことを特徴とする鋳造用中子の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記ブローを施す際の所定圧力を245
    kPa以上343kPa以下に設定したことを特徴とす
    る請求項1又は2に記載の鋳造用中子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金型装置には、前記キャビティ内と
    外部とを連通するガス抜き孔を設けたことを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれかに記載の鋳造用中子の製造方
    法。
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