JP4983789B2 - 農用トラクタ - Google Patents
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Description
この前後進クラッチ制御装置は、油圧クラッチの駆動油圧をクラッチペダルの操作位置に応じて調節することにより、オペレータがクラッチペダルの踏込操作を介して油圧クラッチの伝達動力を調節可能とし、かつ、クラッチペダル操作時やリバースレバー操作時におけるクラッチ接続操作と対応して設定量のオイルを供給するようにして、クラッチピストンをクラッチ板のミートポイント付近まで早く近づけるように駆動制御することにより、クラッチ接続時のフィーリングの良いクラッチ合わせ操作を可能ならしめんとするものである。
前記クラッチペダルを踏み込んで前進クラッチと後進クラッチとを共に遮断した状態から、該クラッチペダルを復帰操作しながら前記前進クラッチまたは後進クラッチを接続していくように構成するにあたり、
前記クラッチペダルの復帰操作の初期には、前記前進クラッチまたは後進クラッチのクラッチ板がミートする位置までクラッチピストンをすばやく移動させるように所定の定圧でクラッチ作動用のシリンダへ送油し、
この定圧での送油中において、前記クラッチ作動用のシリンダ内の圧力が設定圧力以上に達したときに、前記定圧での送油を中止して、クラッチペダルの操作角度に応じて変更される圧力での送油に切り換えるように連繋し、前記前後進クラッチに直列に接続した有段変速装置の変速段に応じて、前記クラッチペダルの操作角度に応じて設定した複数の圧力ラインが択一的に選択されるように構成した農用トラクタにおいて、
作業状態を指示するスイッチを設け、それとは別に様々な自動制御機構を入切する操作部を設け、作業状態を指示するスイッチ操作に応じて自動制御機能を複数パターン入切指示できるように構成し、
副変速レバーは、路上走行に適した変速位置と作業に適した変速位置とが選択できる構成にし、副変速レバーを路上走行に適した位置に変速した場合は、作業指示スイッチの設定を強制的に走行モードに切換えるように構成し、
主変速位置は、副変速部を作業に適した変速位置にして作業している時、一番長く作業していた主変速位置をメモリーし、次回副変速部を操作したとき主変速位置をメモリー位置に変速するものにおいて、作業指示スイッチの指示位置毎に副変速位置と主変速位置の一番長く作業した位置を記憶するように構成し、作業指示スイッチを切換えたとき、前回副変速位置と今回設定副変速位置が一致していたら、主変速位置を記憶主変速位置に変更するように構成したことを特徴とする農用トラクタとする。
上記の構成により、クラッチペダルの接続操作の初期からクラッチ板がミートするまでは所定の定圧でクラッチ作動用のシリンダへ送油がなされてクラッチピストンがすばやく作動し、この定圧での送油中においてクラッチ作動用のシリンダ内の圧力が設定圧力以上に達したときに、前記定圧での送油が中止されて、クラッチペダルの操作角度に応じて変更される圧力で送油される。
また、クラッチペダルの操作により、前後進クラッチに直列に接続した有段変速装置の変速段に応じた圧力ラインで前進クラッチ又は後進クラッチへ送油される。
また、作業状態を指示するスイッチ操作に応じて自動制御機能を複数パターン入切指示する。
主変速位置は、副変速部を作業に適した変速位置にして作業している時、一番長く作業していた主変速位置をメモリーする。
作業指示スイッチを切換えたとき、前回副変速位置と今回設定副変速位置が一致していたら、主変速位置を記憶主変速位置に変更する。
請求項1の発明により、前進クラッチ又は後進クラッチのミートポイントのばらつきがあったり、クラッチペダルの操作が一様でなくても、クラッチのミートポイントに達する前に、クラッチペダルの操作位置に応じた圧力での送油が開始されたり、クラッチ接続時に過大な圧力が発生してクラッチが衝撃的に繋がる不具合が少なくなるので、安定したフィーリングの良い発進が可能となる。また、クラッチペダルの操作により、有段変速装置の変速段に応じた圧力ラインで前進クラッチ又は後進クラッチへ送油されることから、走行車速に応じたフィーリングの良い発進が可能となる。
図1は、本発明に係るトラクタ走行制御装置を搭載した作業車両の1例を示す農用トラクタの側面図である。
農用トラクタ1は、前輪Aと後輪Bとを備えた機体前部にエンジンCを搭載し、このエンジンCの回転動力を変速伝動装置2に伝達し、この変速伝動装置2で適宜減速された動力を前輪Aと後輪Bとに伝達するとともに、後部のPTO軸Eを介して後部連結の作業機Fに出力するように構成している。この作業機Fを作業機昇降シリンダ54によって傾動される左右の昇降アーム54aによって昇降可能に支持するとともに、ローリング調整シリンダ53を介設して作業機Fの左右高さが調節可能に構成される。
前後進切換部について詳細に説明すると、図5の要部縦断面図に示すように、入力軸11aには2つの走行方向別の出力ギア34a,34bを軸支する。2段クラッチ11は、入力軸11aの2つの走行方向別の出力ギア34a,34bに対して伝動制御する走行方向別の2つの油圧クラッチ機構35a,35bを一体に構成する。各クラッチ機構は、駆動油圧を受けるクラッチピストンR及び該クラッチピストンRとクラッチケースTとの間に形成したシリンダUと、該シリンダU内への送油によるクラッチピストンRの軸方向への移動によって圧接されるクラッチ板Sから構成される。
初期駆動タイマが0になった場合やクラッチ圧力センサ33a又は33bによって検出されるクラッチ接続圧が規定値以上になった場合は、初期駆動タイマリセット「0」処理およびクラッチペダル設定値によるクラッチ圧力の制御処理(S5b)によって圧接駆動、すなわち、ペダル操作対応圧までの油圧駆動を行う。
次に、高速走行時の制御処理について説明する。
トラクターの車速を検知し、ある一定以上の車速で前後進切換レバーKの切換え操作をしたとき、クラッチを「切」にして主変速を安全な変速段に自動的に減速させ、再度クラッチを「入」とする制御処理を構成する。このとき主クラッチ(前後進かハイロー切換)は昇圧制御する。この場合において、再度クラッチをつなぐとともに、自動的に最初の変速段に増速させて元に戻し、高速時の前後進切換え操作の自動変速モードを設定しても良い。
次に、リバース制御について説明する。図11の縦断面図に示すように、リバース制御のオン・オフとしてクラッチペダルOの操作圧を配置した構成において、ペダル操作圧バルブを機械的動作により設定圧力が可変となるリリーフバルブ71として構成する。上記構成により、簡易なオン・オフだけのバルブでは、クラッチペダルの動きに追従した圧力操作が不可能であったが、そのような欠点を解消することができる。
次に、操作パネルについて説明する。
運転席近傍に、図12の自動化機能セットパネルとその制御構成図、図13の各設定例に示すように、作業状態を指示するスイッチ81a,81bを設け、それとは別に様々な自動制御機構を入切する操作部81cを設け、作業状態を指示するスイッチ操作に応じて自動制御機能を複数パターン入切指示できるように構成する。このように構成することにより、従来全自動項目を一括設定する構成として操作の容易化を図っていたが、作業毎に自動化機能を選択設定することが可能となる。
例えば、図13の「耕耘」「代掻き」「作業1」及び「作業2」のように予め指定された作業ごとに、操作部81cに示したスイッチ群にて設定操作しておくことによって、個々の作業に対応できるものとなる。なお、「耕耘」を選択すると、後進時作業機を自動上昇制御し(バックアップ)、旋回時作業機上昇(オートリフト)、旋回内側制動(オートブレーキ)、作業機昇降制御感度の調整(3Pオート感度「敏」)、…を得るものとし、「作業1」、「作業2」を選択すると、オペレータの任意に設定した項目を設定記憶できる構成である。「走行」に関しても、各項目の入り切り、乃至感度設定を設定記憶させることができる構成である。
路上走行中は、通常、前輪駆動を2WD或いは前・後輪車速差に応じて自動的に2輪駆動と4輪駆動とに切り換わるオート4WDで走行し、その他の制御は切れた状態にする。また、作業中は、耕耘作業や代掻き作業など作業パターンが複数有り、作業によって使用する自動化機能が異なる場合がある。本案では、設定モードの中に必ず路上走行中の作業切状態が簡単に設定でき、また作業になったら行う作業に適したモード設定が可能になり使いやすくなる。
2 変速伝動装置
11 2段クラッチ(前後進切換部)
15 シフトギア機構(副変速部)
15s 副変速位置センサ
31 前後進切換弁
32 比例圧力制御弁(油圧制御手段)
33a,33b クラッチ圧力センサ
35a,35b 油圧クラッチ機構(油圧クラッチ)
51 制御装置(走行制御部)
62 クラッチペダルセンサ(操作角度検出手段)
81a,81b 作業状態を指示するスイッチ
81c 自動制御機構を入切する操作部
A 前輪
B 後輪
d1 境界位置
K 前後進切換レバー
O クラッチペダル
R クラッチピストン
S クラッチ板
Claims (1)
- クラッチペダル(O)の操作角度検出手段(62)を設けると共に、該操作角度検出手段(62)による検出結果に基づいて、前進クラッチ又は後進クラッチ(35a,35b)への送油圧を制御可能に構成し、
前記クラッチペダル(O)を踏み込んで前進クラッチと後進クラッチ(35a,35b)とを共に遮断した状態から、該クラッチペダル(O)を復帰操作しながら前記前進クラッチまたは後進クラッチ(35a,35b)を接続していくように構成するにあたり、
前記クラッチペダル(O)の復帰操作の初期には、前記前進クラッチまたは後進クラッチ(35a,35b)のクラッチ板(S)がミートする位置までクラッチピストン(R)をすばやく移動させるように所定の定圧でクラッチ作動用のシリンダ(U)へ送油し、
この定圧での送油中において、前記クラッチ作動用のシリンダ(U)内の圧力が設定圧力以上に達したときに、前記定圧での送油を中止して、クラッチペダル(O)の操作角度に応じて変更される圧力での送油に切り換えるように連繋し、前記前後進クラッチ(35a,35b)に直列に接続した有段変速装置(15)の変速段に応じて、前記クラッチペダル(O)の操作角度に応じて設定した複数の圧力ラインが択一的に選択されるように構成した農用トラクタにおいて、
作業状態を指示するスイッチ(81a),(81b)を設け、それとは別に様々な自動制御機構を入切する操作部(81c)を設け、作業状態を指示するスイッチ操作に応じて自動制御機能を複数パターン入切指示できるように構成し、
副変速レバーは、路上走行に適した変速位置と作業に適した変速位置とが選択できる構成にし、副変速レバーを路上走行に適した位置に変速した場合は、作業指示スイッチの設定を強制的に走行モードに切換えるように構成し、
主変速位置は、副変速部を作業に適した変速位置にして作業している時、一番長く作業していた主変速位置をメモリーし、次回副変速部を操作したとき主変速位置をメモリー位置に変速するものにおいて、作業指示スイッチの指示位置毎に副変速位置と主変速位置の一番長く作業した位置を記憶するように構成し、作業指示スイッチを切換えたとき、前回副変速位置と今回設定副変速位置が一致していたら、主変速位置を記憶主変速位置に変更するように構成したことを特徴とする農用トラクタ。
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