JP4983290B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

この発明は電磁誘導加熱方式の定着装置に関する。この種の電磁誘導加熱方式の定着装置は、典型的には、複写機・プリンタなどの画像形成装置に組み込まれ、紙などのシートにトナーを定着させるのに用いられる。
一般的な電磁誘導加熱方式の定着装置は、電磁誘導コイルによって加熱される定着部材(ローラやベルトなど)と別の加圧部材(ローラなど)とを互いに圧接してニップを形成し、そのニップを通してトナーが付着されたシートを搬送することによって、上記トナーをシートに定着させるようになっている。そして、電磁誘導コイルの異常検知を行なうために、温度センサによって定着部材の温度を検出して、検出された定着部材の温度が所定の温度範囲から外れたときに、異常であると判定している。
また、電磁誘導コイルの異常検知を行なうために、特許文献1(特開2003−156965号公報)では、電磁誘導コイルに流れる電流を検出することによって、過電流が発生したとき定着部材へ投入される電力を低減する方式が提案される。
特開2003−156965号公報
しかしながら、最初に述べた一般的な方式では、定着装置を或る程度加熱して初めて異常検出が可能となるため、例えばジャムを取り除くために電磁誘導コイルと定着部材とを装着し直したことによって、電磁誘導コイルと定着部材との間の組み立て状態がばらついたとき、異常検出前にしばらくの間、規定値以上の電力が定着部材に供給されて、機内の部品が破損したり劣化したりする可能性がある。
また、特許文献1の方式では、電源からの入力電圧が変動した場合は、異常発生を十分には検出できず、結果として、上記定着部材に対して所望の電力を投入できないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、電磁誘導コイルと定着部材との間の組み立て状態がばらつく、電源からの入力電圧が変動するなどの様々な変動要因があっても、首尾良く異常発生を検出でき、結果として、上記定着部材に対して所望の電力を投入できる定着装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の定着装置は、
電磁誘導方式の定着装置であって、
搬送されるシートが外周面に圧接される定着部材と、
上記定着部材を電磁誘導によって直接又は間接に加熱する電磁誘導コイルと、
上記シートの幅方向に関して上記定着部材の端部に沿って配置され、上記シートのサイズに応じて開閉される消磁コイルと、
上記電磁誘導コイルに接続されて等価的に共振回路を構成するキャパシタと、
電源と上記共振回路との間に介挿され、制御信号を受けて、上記電源からの電力を上記制御信号に応じた出力周波数で上記共振回路へ出力するインバータ回路と、
上記インバータ回路が出力すべき電力に応じて、上記インバータ回路へ上記制御信号を出力して制御を行う出力制御部と、
上記消磁コイルが開の場合と閉の場合のそれぞれについて、上記インバータ回路から上記共振回路へ上記制御信号に応じて出力される、想定された出力電力値と出力周波数とを対応付けて記憶する記憶部と、
上記インバータ回路から上記共振回路へ実際に出力される出力電力値と出力周波数を検出する出力検出部と、
前記想定された出力電力値と上記出力検出部によって検出された出力電力値が一致した状態において、上記想定された出力周波数と上記出力検出部によって検出された出力周波数との間のずれ基準範囲を外れているとき、異常が発生したと判断する異常判定部を備え
上記出力制御部は、上記消磁コイルが開の場合と閉の場合のそれぞれについて、上記インバータ回路が出力すべき電力に応じて、上記インバータ回路へ上記制御信号を出力して制御を行い、
上記異常判定部は、上記消磁コイルが開の場合と閉の場合に応じて異常が発生したか否かを判断することを特徴とする。
なお、電磁誘導によって「直接」に加熱するとは、上記定着部材が電磁誘導コイルによる電磁誘導を直接受けて渦電流によって加熱される場合を指す。また、電磁誘導によって「間接」に加熱するとは、電磁誘導コイルによる電磁誘導を受けて渦電流によって発熱する別の発熱部材を介して上記定着部材が間接的に加熱される場合を指す。
この発明の定着装置では、出力制御部は、上記インバータ回路が出力すべき電力に応じて、上記インバータ回路へ制御信号を出力して制御を行う。記憶部は、上記インバータ回路から上記共振回路へ上記制御信号に応じて出力される、想定された出力電力値と出力周波数とを対応付けて記憶している。出力検出部は、上記インバータ回路から上記共振回路へ実際に出力される出力電力値と出力周波数を検出する。そして、異常判定部は、前記想定された出力電力値と上記出力検出部によって検出された出力電力値が一致した状態において、上記想定された出力周波数と上記出力検出部によって検出された出力周波数との間のずれ基準範囲を外れているとき、異常が発生したと判断する。このようにした場合、電磁誘導コイルと定着部材との間の組み立て状態がばらつく、電源からの入力電圧が変動する、別機種のための電磁誘導コイルが誤装着されたなどの様々な変動要因があっても、首尾良く異常発生を検出できる。その結果、異常を解消する処置を迅速に施すことができ、上記定着部材に対して所望の電力を投入できるようになる。
また、この定着装置に設けられた「消磁コイル」は、上記シートの幅方向に関して最大サイズ(規格上)のシートよりも小さい小サイズのシートが搬送されるときに、閉じられて、上記定着部材の端部に投入される余分な電力を吸収して、上記シートの幅方向に関して上記定着部材の温度分布を均一化する。
この定着装置では、上記消磁コイルが開閉される場合であっても、それらの場合に応じて異常発生を精度良く検出できる。
一実施形態の定着装置では、
上記出力制御部は、上記インバータ回路が出力すべき電力を表す電力指示値を設定し、上記インバータ回路へ上記制御信号を出力して上記出力周波数を可変して、上記電力指示値と上記電力検出部が検出した出力電力値とが一致するように制御を行い、
上記異常判定部は、上記電力指示値と一致した出力電力値に対応する上記出力周波数が上記基準範囲を外れているか否かを判断することを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記電力指示値と一致した出力電力値に対応する上記出力周波数が上記基準範囲を外れているか否かに基づいて、首尾良く異常発生を検出できる。
一実施形態の定着装置では、
上記記憶部は、上記想定された出力電力値と出力周波数との対応関係として、上記共振回路の周波数特性グラフを記憶し、
上記出力制御部は、上記電力指示値を複数設定し、上記各電力指示値毎に、その電力指示値と上記電力検出部が検出した出力電力値とが一致するように制御を行い、
上記異常判定部は、上記周波数特性グラフ上の複数の出力電力値について、それぞれその出力電力値に対応する上記出力周波数が上記基準範囲を外れているか否かを判断することを特徴とする。
なお、「グラフを記憶」とは、そのグラフ上の点を表すデータの集合として記憶する場合を含む。
この一実施形態の定着装置では、上記異常判定部は、上記周波数特性グラフ上の複数の出力電力値について、それぞれその出力電力値に対応する上記出力周波数が上記基準範囲を外れているか否かを判断するので、異常発生を精度良く検出できる。しかも、目標の電力値が様々に設定されたとしても、容易に異常発生を検出できる。
一実施形態の定着装置では、上記異常判定部が異常発生を検出したとき、この定着装置に異常が発生した旨を表示するか又はその旨の警報を発する異常報知部を備えたことを特徴とする。
この一実施形態の定着装置では、上記異常判定部が異常発生を検出したとき、異常報知部は、この定着装置に異常が発生した旨を表示するか又はその旨の警報を発する。これにより、異常を解消すべきことをメンテナンス担当者等に促すことができる。その結果、異常が解消されれば、上記定着部材に対して所望の電力を投入できるようになる。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の定着装置の機構部分を示している。この定着装置の機構部分は、定着部材としての定着ローラ1と、加圧部材としての加圧ローラ2と、電磁誘導コイル3と、温度検出部としての温度検出センサ4とを備えている。これらの部品1,2,3,4は、この定着装置の本体としての図示しないフレームに位置決めして取り付けられている。
定着ローラ1と加圧ローラ2とは、紙などのシート6を通すニップ5を形成するように、図示しないバネなどの付勢手段によって互いに圧接されている。ただし、ジャム発生時は、電磁誘導コイル3や定着ローラ1を残して、図1において右方向に加圧ローラ2が取り外し可能になっている。また、部品交換時は、電磁誘導コイル3を残して、定着ローラ1や加圧ローラ2が図1において右方向に取り外し可能になっている。
図1に示すように、上記各部品1,2,3,4が上記フレームに取り付けられた状態で、定着ローラ1は図示しない駆動源(モータなど)によって矢印a方向(図1において反時計回り)に回転され、それに従動して、加圧ローラ2は矢印b方向(図1において時計回り)に回転される。定着動作時には、片面6aにトナー9が付着されたシート6が図1においてニップ5を通して下方から上方へ搬送される。これにより、トナー9がシート6に定着される。
定着ローラ1は、例えば鉄製の芯金上に、厚さ5mmのSi(シリコン)スポンジゴム層と、厚さ50μmのNi(ニッケル)とCr(クロム)からなる合金層と、厚さ1mmのSiゴム層と、厚さ20μmのPFA(テトラフルオロエチレンとペルフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体)からなる表層とを設けて構成されている。また、加圧ローラ2は、鉄製の芯金上に、厚さ5mmのSi発泡ゴム層と、厚さ30μmのPFA表層とを設けて構成されている。
電磁誘導コイル3は、定着ローラ1の外周面に沿って配置され、定着ローラ1が含むNiCr合金層を電磁誘導によって直接加熱するようになっている。具体的には、電磁誘導コイル3は、層を成すように複数回巻回された導線からなり、その層が図示しないフェライトコアとホルダに支持されて、上記定着ローラ1の外周面に沿うように湾曲されて配置されている。これにより、電磁誘導コイル3が作る磁束は、上記フェライトコアと上記定着ローラ1のNiCr合金層とが作る磁気回路を通るようになっている。
温度検出センサ4は、定着ローラ1の外周面に対向して配置され、公知の赤外線方式で定着ローラ1の表面温度を検出するようになっている。この温度検出センサ4が検出した温度は配線22を通して定着制御回路21(後述)へ送られる。
図2は、図1の機構部分を制御するための本発明の基礎となる制御系のブロック構成を示している。なお、図2では、簡単のため、加圧ローラ2の図示が省略されている(後述する図3、図4でも同様。)。
この図2に示すように、商用電源(AC電源)12と電磁誘導コイル3との間に、インバータ回路11が介挿されている。インバータ回路11は、商用電源12から商用電力供給路13を通して入力される商用電力を高周波の交番電力に変換して、得られた高周波電力を、高周波電力供給路14を通して電磁誘導コイル3へ出力する。
制御部としての定着制御回路21が、温度検出センサ4からの検出信号に基づいて、インバータ回路11に電力指示値を含む制御信号を与える。電力指示値は、インバータ回路11が出力すべき電力値を表す。これにより、定着ローラ1、温度検出センサ4、定着制御回路21、インバータ回路11、定着ローラ1というループが構成され、定着ローラ1の表面温度が目標温度になるようにフィードバック制御が行われる。上述のような定着制御回路21は、例えばCPU(中央演算処理装置)によって構成される。なお、この定着制御回路21は、定着装置のみを制御する回路であっても良いし、上位の全体装置、例えば、この定着装置が組み込まれた画像形成装置の全体を制御する回路の一部であっても良い。
図3は、図1に示した機構部分を制御するための、一実施形態の制御系の概略ブロック構成を示している。
この例では、出力検出部としての出力電力検出装置31および出力周波数検出装置61が設けられている。この出力電力検出装置31は、インバータ回路11から電磁誘導コイル3ヘの出力電力値を検出する。なお、出力電力値に代えて、出力電流値を検出しても良い。このような出力電力検出装置31としては、例えば高周波電力供給路14をなすケーブルに巻回されたピックアップコイルを備え、このピックアップコイルに誘起される逆起電力を用いて電力または電流を検出する公知のものを採用できる。この出力電力検出装置31が検出した出力電力値は、定着部材1に投入される投入電力値を表すものとして、定着制御回路21へ送られる。出力周波数検出装置61は、インバータ回路11による変換後の周波数(これを「出力周波数」と呼ぶ。)を検出する機能を有している。
さらに、この例では、入力検出装置33が設けられている。この入力検出装置33は、商用電源12からインバータ回路11ヘの入力電流値と入力電圧値(または入力電力)を検出する。このような入力検出装置33としては、例えば商用電力供給路13をなすケーブルに巻回されたピックアップコイルを備え、このピックアップコイルに誘起される逆起電力を用いて入力電流、入力電圧を検出する公知のものを採用できる。この入力検出装置33が検出した入力電流値、入力電圧値は、定着制御回路21へ送られる。
定着制御回路21は、この例では、出力電力検出装置31が検出した出力電力値および出力周波数検出装置61が検出した出力周波数を用いて、後述する異常判定部としての制御を行う。なお、出力周波数検出装置61は、定着制御回路21内に含まれていても良い。
図5は、IHユニット43に通電を行うインバータ回路11の回路構成を具体的に示している。インバータ回路11の回路構成としては並列共振回路と直列共振回路とが考えられるが、図5は好ましい直列共振回路の例である。
IHユニット43は、図1中に示した電磁誘導コイル3に加えて、電磁誘導コイル3に対して電磁誘導により結合する定着ローラ1やコア32などの寄与を含むものであり、図5中ではインダクタンスLs43と実効抵抗Rs43とからなる直列等価回路によって表されている。なお、これらのインダクタンスLs43と実効抵抗Rs43の値は、一般的にLCRメータと呼ばれるインピーダンス測定器を、電磁誘導コイル3の両端部に接続して測定することにより求められる。
IHユニット43、実際には電磁誘導コイル3には、キャパシタとしての共振コンデンサ44が直列接続されて直列共振回路42を構成している。この直列共振回路42の共振周波数f(単位;Hz)は、次式(1)で与えられる。
=1/(2π(LsC)1/2) …(1)
ただし、LsはインダクタンスLs43の値(単位;H(ヘンリ))、Cは共振コンデンサ44の容量(単位;F(ファラッド))である。
インバータ回路11は、商用電源(AC電源)12に接続されたダイオードブリッジDB41、平滑コイルLf41および平滑コンデンサCf41からなる整流回路41と、それぞれパワートランジスタからなる一対のスイッチング素子45A,45Bと、これらのスイッチング素子45A,45Bを過電圧から保護するためのフライホイールダイオードD45A,D45Bとから構成されている。
上記一対のスイッチング素子45A,45Bは、定着制御回路21によって或る出力周波数fでオンオフ制御されるようになっている。これにより、IHユニット43を介して定着ローラ1へ電力が投入される。
図6は、直列共振回路42の駆動波形を示している。ILsはIHユニット43を流れる電流を示し、VCEは各スイッチング素子45A,45Bのコレクタ・エミッタ間電圧を示し、また、Tはスイッチング素子オン期間を示している。
図7は、インバータ回路11の出力周波数fと定着ローラ1へ投入される投入電力Pとの間の対応関係、言い換えれば直列共振回路42の周波数特性を例示している。直列共振回路42では、出力周波数fと共振周波数fとが一致しているときに、インピーダンスZが最小となり、電流が最も多く流れる。したがって、定着ローラ1へ投入される電力値が最大となる。
図5中に示す定着制御回路21は、定着ローラ1へ投入される電力を制御するために、出力周波数fを共振周波数fから幾分増加させて、図7に示す周波数特性のスロープに応じて、直列共振回路42に流れる電流を可変して設定する。具体的には、定着制御回路21内には、インバータ回路11が出力すべき電力と、それに対応する想定された出力周波数(想定出力周波数)とを対応付けて記憶し得る記憶部23が設けられている。なお、想定出力周波数は、許容される基準範囲(後述)を有している。定着制御回路21は、インバータ回路11が出力すべき電力を表す電力指示値を任意に設定することができる。また、その電力指示値に応じて、インバータ回路11の出力周波数fを可変して設定することができる。また、定着制御回路21は、電力指示値、出力周波数fを設定した際の実際のインバータ回路11の出力電力値や出力周波数を出力電力検出装置31、出力周波数検出装置61の検出結果によって確認することができる。これらの検出結果に基づいて、定着制御回路21は、インバータ回路11をフィードバック制御する。なお、それとともに、定着制御回路21は、インバータ回路11への入力電流や入力電圧を入力検出装置33の検出結果によって確認することができる。
定着制御回路21がインバータ回路11を制御する仕方を、図9を用いて具体的に説明する。図9は、電磁誘導コイル3の装着が正常である場合の直列共振回路42の周波数特性グラフ(実線で示す)51と、電磁誘導コイル3の装着が異常である場合の直列共振回路42の周波数特性グラフ(破線で示す)53とを、対比して例示している。例えば、定着制御回路21がインバータ回路11に電力Pを出力させようとする場合、まずその電力値P(正確には電力指示値)に対応する想定出力周波数fでインバータ回路11の駆動を開始する。電磁誘導コイル3の装着が正常であれば、出力電力検出装置31からはPまたはその近傍の出力電力値Pが得られる。定着制御回路21は、出力周波数fを可変して出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値PをPに一致させる制御を行う。この制御の目標は周波数特性グラフ51上の点Cである。このとき、電磁誘導コイル3の装着が正常であれば、出力周波数検出装置61が検出する出力周波数fは、想定出力周波数fに応じた基準範囲Δf内に収まる。これに対して、電磁誘導コイル3の装着が異常であれば、出力周波数検出装置61が検出する出力周波数fは、想定出力周波数fに応じた基準範囲Δfを外れて、例えば周波数特性グラフ52上の点Cに対応する周波数fとなる。基準範囲Δfは、想定出力周波数fに対する差や比のいずれでも規定可能であり、定着制御回路21によって設定される。以下では、定着制御回路21によるインバータ回路11のこのような制御を出力制御と呼ぶ。
図8は、この定着装置の異常検出制御のフローの一例(その1)を示している。
まず、図8中のステップS1において、この定着装置が組み込まれた画像形成装置のウォームアップ動作が開始され、これに応じて、定着制御回路21はこの定着装置の初期状態(現状)を確認する。ステップS2において、定着制御回路21は、インバータ回路11が出力すべき電力Pを表す電力指示値と、その電力指示値に対応する想定出力周波数fを含む制御信号をインバータ回路11へ送って、インバータ回路11の上述の出力制御を開始する。ステップS3において、定着制御回路21は出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値Pが規定値(図9中にPxで示す。)以下であるか否かを判定する。ここで、出力電力値が規定値Pxを超えているときは(S3でNO)、異常が発生したと判断して、ステップS6へ進んで後述の異常処理を行う。一方、出力電力値Pが規定値Px以下であるときは(S3でYES)、ステップS4に進む。ステップS4では、定着制御回路21は、出力周波数fを可変して出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値Pを目標の電力値Pに一致させる制御を行いつつ、電力値Pに対応する想定出力周波数fと出力周波数検出装置61から送られてくる出力周波数fとの間のずれを観測する。そして、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが、想定出力周波数fに応じた基準範囲Δfを外れているか否かを判定する。ここで、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが基準範囲Δfを外れていると判定したときは(S4でNO)、異常が発生したと判断して、ステップS6へ進んで後述の異常処理を行う。一方、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが基準範囲Δf内に収まっていると判定したときは(S4でYES)、正常であると判断する。そして、ステップS5に進んで、定着制御回路21の記憶部23に最新の値を記憶し、情報を更新する。
このようにした場合、電磁誘導コイル3と定着ローラ1との間の組み立て状態がばらつく、電源12からの入力電圧が変動する、別機種のための電磁誘導コイルが誤装着されたなどの様々な変動要因があっても、首尾良く異常発生を検出できる。
上述の異常検出制御のフロー(その1)では、異常発生を検出するためにインバータ回路11が出力すべき電力は一つ(P)であるものとしたが、これに限られるものではない。図11中に示すように、異常発生を検出するためにインバータ回路11が出力すべき電力をP,P,…というように複数設定しても良い。その場合は、定着制御回路21の記憶部23に、電磁誘導コイル3の装着が正常である場合の直列共振回路42の周波数特性グラフ51を作成するためのデータを、予め記憶させておく。例えば、図11中の電力Pに対応する周波数特性グラフ51上の2点B,Cの出力周波数、電力Pに対応する周波数特性グラフ51上の2点B′,C′の出力周波数、出力電力規定値Pxに対応する周波数特性グラフ51上の2点B″,C″の出力周波数を、そのデータとして用いることができる。例えば、図12(A)に示す周波数特性表のように、最下段に出力電力規定値Pxに対応する周波数特性グラフ51上の2点B″,C″の出力周波数がそれぞれ25kHz,36kHzと記憶されている。そして、上段側から順に、電力値(Px−200)、(Px−400)、…(単位;W(ワット))に対応する周波数特性グラフ51上の2点の出力周波数がそれぞれ(23kHz,39kHz)、(21kHz,33kHz)、…と記憶されている。
図10は、インバータ回路11が出力すべき電力を複数設定する場合の異常検出制御のフローの一例(その2)を示している。
まず、図10中のステップS101において、この定着装置が組み込まれた画像形成装置のウォームアップ動作が開始され、これに応じて、定着制御回路21はこの定着装置の初期状態(現状)を確認する。ステップS102において、記憶部23に予め記憶されているデータを用いて、電磁誘導コイル3の装着が正常である場合の直列共振回路42の周波数特性グラフ51を作成する。ステップS103において、定着制御回路21は、例えばインバータ回路11が出力すべき電力Pを表す電力指示値と、その電力指示値に対応する想定出力周波数fを含む制御信号をインバータ回路11へ送って、インバータ回路11の上述の出力制御を開始する。ステップS104において、定着制御回路21は出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値Pが規定値(図11中にPxで示す。)以下であるか否かを判定する。ここで、出力電力値が規定値Pxを超えているときは(S104でNO)、異常が発生したと判断して、ステップS108へ進んで後述の異常処理を行う。一方、出力電力値Pが規定値Px以下であるときは(S104でYES)、ステップS105に進んで、電力Pに対応して出力周波数検出装置61から送られてくる出力周波数fを記憶部23に格納する。そして、図12(B)に示すような検出値に基づく周波数特性表を構築してゆく(なお、図12(B)は、この例では電磁誘導コイル3の装着が異常である場合のデータが格納されているが、これに限られるものではなく、電磁誘導コイル3の装着が正常である場合はその正常時のデータが格納される。)。ステップS106において、直列共振回路42の周波数特性グラフを作成可能な状態になっているか否かを判断する。なお、一般的に言って、直列共振回路42の周波数特性は、インバータ回路11の駆動周波数fと出力電力値(または入力電力値)との対応データが2組、または3組あれば、認識可能である。最初はデータが不足しているので(ステップS106でNO)、ステップS103に戻って、定着制御回路21は、例えばインバータ回路11が出力すべき電力Pを表す電力指示値と、その電力指示値に対応する想定出力周波数f′(図示せず)を含む制御信号をインバータ回路11へ送って、インバータ回路11の上述の出力制御を行う。そして、再びステップS105で、電力Pに対応して出力周波数検出装置61から送られてくる出力周波数fを記憶部23に格納する。このようにして、直列共振回路42の周波数特性グラフを作成可能な状態になれば(ステップS106YES)、ステップS107に進む。ステップS107では、定着制御回路21は、作成した周波数特性グラフに基づいて、目標の電力値(例えばPとする)に対応する想定出力周波数fを算出する。そして、出力周波数fを可変して出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値Pを目標の電力値Pに一致させる制御を行いつつ、電力値Pと出力周波数検出装置61から送られてくる出力周波数fとの間のずれを観測する。そして、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが、想定出力周波数fに応じた基準範囲Δfを外れているか否かを判定する。なお、基準範囲Δfは、想定出力周波数fに対する差または比のいずれでも規定可能であり、定着制御回路21によって設定される。ここで、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが基準範囲Δfを外れていると判定したときは(S107でNO)、異常が発生したと判断して、ステップS108へ進んで後述の異常処理を行う。一方、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが基準範囲Δf内に収まっていると判定したときは(S107でYES)、正常であると判断する。そして、定着制御回路21の記憶部23に最新の値を記憶し、情報を更新する。
このようにした場合、電磁誘導コイル3と定着ローラ1との間の組み立て状態がばらつく、電源12からの入力電圧が変動する、別機種のための電磁誘導コイルが誤装着されたなどの様々な変動要因があっても、首尾良く異常発生を検出できる。しかも、目標の電力値Pが様々に設定されたとしても、容易に異常発生を検出できる。
図4は、図3の構成に加えて、定着ローラ1の長手方向(シートの幅方向に相当する)の端部(両端でも一端でも良い。)に沿って消磁コイル71を配置した構成を例示している。この種の消磁コイル71は、シートのサイズ(幅)に応じて開閉される。つまり、消磁コイル71は、最大サイズ(規格上)のシートよりも小さい小サイズのシートが搬送されるときに、閉じられて、定着ローラ1の長手方向端部に投入される余分な電力を吸収して、定着ローラ1の長手方向の温度分布を均一化するために働く。この例では、消磁コイル71はインバータ回路11から消磁コイル制御信号路51を通して送られてくる消磁コイル制御信号によって開閉される。消磁コイル71の開閉状態を表す情報は、インバータ回路11から消磁コイル制御検出信号路52を通して定着制御回路21に送られる。なお、消磁コイル71の開閉は、インバータ回路11ではなく、定着制御回路21が直接行っても良いし、上位の全体制御回路が行っても良い。
上述のような消磁コイル71の開閉に伴って、電磁誘導コイル3に対する電力供給側(インバータ回路11)から見た負荷、つまり電磁誘導コイル3とそれに電磁的に結合した消磁コイル71や定着ローラが作る等価回路(IHユニット43)のインダクタンスLs43や実効抵抗Rs43が変化する。具体的には、図13中に、消磁コイル71が開いているときのLs、Rsを実線で示し、消磁コイル34が閉じているときのLs、Rsを破線で示している。この図13から分かるように、消磁コイル71を開から閉へ切り換えることにより、Ls、Rsはともに低下する。これに伴って、直列共振回路42の共振波形が、図13中の実線から破線で示すように変化する。すなわち、共振周波数はf01からf02へ高周波側にシフトし、共振周波数での投入電力値(電力ピーク値)は増加する。
ここで、この定着装置では、消磁コイル71の開閉に伴って、定着制御回路21がインバータ回路11の想定出力周波数fを切り換えてシフトして設定する。このため、定着制御回路21の記憶部23は、消磁コイル71が開の場合と閉の場合とのそれぞれについて、インバータ回路11が出力すべき電力とそれに対応する想定出力周波数fとを対応付けて記憶している。そして、定着制御回路21は、消磁コイル71が開の場合と閉の場合とのそれぞれについて異常が発生したか否かを判断するようになっている。
図14は、この場合の定着装置の異常検出制御のフローの一例(その3)を示している。
まず、図14中のステップS201において、この定着装置が組み込まれた画像形成装置のウォームアップ動作が開始され、これに応じて、定着制御回路21はこの定着装置の初期状態(現状)を確認する。ステップS202において、定着制御回路21は、インバータ回路11が出力すべき電力(例えば図9中に示したPとする。)を表す電力指示値と、その電力指示値に対応する想定出力周波数fを含む制御信号をインバータ回路11へ送って、インバータ回路11の上述の出力制御を開始する。ステップS203において、定着制御回路21は出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値Pが規定値(図9中にPxで示す。)以下であるか否かを判定する。ここで、出力電力値が規定値Pxを超えているときは(S203でNO)、異常が発生したと判断して、ステップS206へ進んで後述の異常処理を行う。一方、出力電力値Pが規定値Px以下であるときは(S203でYES)、ステップS204に進む。ステップS204では、定着制御回路21は、インバータ回路11からの消磁コイル71の開閉状態を表す情報に基づいて、記憶部23から、消磁コイル71が開状態の場合の電力Pに応じた想定出力周波数または消磁コイル71が閉状態の場合の電力Pに応じた想定出力周波数のいずれかを読み出す。この例では、消磁コイル71が閉状態の場合の電力Pに応じた想定出力周波数をfとする。そして、定着制御回路21は、出力周波数fを可変して出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値Pを目標の電力値Pに一致させる制御を行いつつ、電力値Pに対応する想定出力周波数fと出力周波数検出装置61から送られてくる出力周波数fとの間のずれを観測する。ステップS205において、定着制御回路21は、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが、想定出力周波数fに応じた基準範囲Δfを外れているか否かを判定する。ここで、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが基準範囲Δfを外れていると判定したときは(S205でNO)、異常が発生したと判断して、ステップS206へ進んで後述の異常処理を行う。一方、その想定出力周波数fと検出された出力周波数fとの間のずれが基準範囲Δf内に収まっていると判定したときは(S205でYES)、正常であると判断する。そして、定着制御回路21の記憶部23に最新の値を記憶し、情報を更新する。
このようにした場合、消磁コイル71が開閉される場合であっても、それらの場合に応じて異常発生を精度良く検出できる。
図15は、上述の各異常検出制御によって異常が発生したと判断された場合、定着制御回路21がさらに異常報知部として実行する異常処理制御のフローを示している。
図15のステップS301では、まず定着制御回路21がインバータ回路11へ出力している制御信号をオフして、インバータ回路11が出力電力を発生しないようにする。ステップS302において、出力電力検出装置31から送られてくる出力電力値に基づいて、実際に出力電力がゼロになったか否かを検出する。ここで、出力電力がゼロになっていなければ(ステップS302でNO)、ステップS304に進んで、インバータ回路11に印加される入力電力を遮断する。入力電力の遮断は入力電圧・入力電流の遮断であっても良いものとする。その後、ステップS303に進む。一方、出力電力がゼロになっていれば(ステップS302でYES)、直接ステップS303に進んで、異常箇所を表示する。異常箇所の表示は、この定着装置に異常が発生した旨を表示するか又はその旨の警報を発することにより行う。
これにより、異常を解消すべきことをメンテナンス担当者等に促すことができる。その結果、異常が解消されれば、定着ローラ1等の定着部材に対して所望の電力を投入できるようになる。
なお、上述の実施形態では、定着部材としての定着ローラ1が、電磁誘導コイルによる電磁誘導を直接受けて渦電流によって加熱される場合(これを直接加熱方式と呼ぶ。)について説明したが、これに限られるものではない。この発明は、定着部材が電磁誘導コイルによる電磁誘導を受けて渦電流によって発熱する別の発熱部材を介して間接的に加熱される場合(これを間接加熱方式と呼ぶ。)にも好適に適用される。
また、上述の実施形態では、電磁誘導コイル3と共振コンデンサ44とが直列接続されて直列共振回路42を構成するものとしたが、これに限られるものではない。この発明は、電磁誘導コイルとキャパシタとで並列共振回路を構成する場合にも適用可能である。
本発明の一実施形態の定着装置の機構部分の構成を示す図である。 図1の機構部分を制御するための本発明の基礎となる制御系のブロック構成を示す図である。 図1の機構部分を制御するための、一実施形態の制御系のブロック構成を示す図である。 図1の機構部分を制御するための、別の実施形態の制御系のブロック構成を示す図である。 図3中のインバータ回路の構成を具体的に示す図である。 図3中のインバータ回路による直列共振回路の駆動波形を示す図である。 電磁誘導コイルとキャパシタとが作る直列共振回路の周波数特性を例示する図である。 図3のブロック構成を有する定着装置の異常検出制御のフローの一例を示す図である。 図8の異常検出制御のフローによる定着装置の具体的な動作を説明する図である。 図3のブロック構成を有する定着装置の異常検出制御のフローの別の例を示す図である。 図10の異常検出制御のフローによる定着装置の具体的な動作を説明する図である。 (A)は予め記憶部に格納される周波数特性表の例を示す図であり、(B)は検出値に基づいて記憶部に格納される周波数特性表の例を示す図である。 消磁コイルが開の場合と閉の場合とのそれぞれについて直列共振回路の周波数特性を例示する図である。 図4のブロック構成を有する定着装置において消磁コイルを開閉する場合の異常検出制御のフローの一例を示す図である。 上述の各異常検出制御によって異常が発生したと判断された場合の異常処理制御のフローを示す図である。
1 定着ローラ
2 加圧ローラ
3 電磁誘導コイル
4 温度検出センサ
5 ニップ
11 インバータ回路
12 商用電源
21 定着制御回路
23 記憶部
31 出力電力検出装置
33 入力検出装置
61 出力周波数検出装置
71 消磁コイル

Claims (4)

  1. 電磁誘導方式の定着装置であって、
    搬送されるシートが外周面に圧接される定着部材と、
    上記定着部材を電磁誘導によって直接又は間接に加熱する電磁誘導コイルと、
    上記シートの幅方向に関して上記定着部材の端部に沿って配置され、上記シートのサイズに応じて開閉される消磁コイルと、
    上記電磁誘導コイルに接続されて等価的に共振回路を構成するキャパシタと、
    電源と上記共振回路との間に介挿され、制御信号を受けて、上記電源からの電力を上記制御信号に応じた出力周波数で上記共振回路へ出力するインバータ回路と、
    上記インバータ回路が出力すべき電力に応じて、上記インバータ回路へ上記制御信号を出力して制御を行う出力制御部と、
    上記消磁コイルが開の場合と閉の場合のそれぞれについて、上記インバータ回路から上記共振回路へ上記制御信号に応じて出力される、想定された出力電力値と出力周波数とを対応付けて記憶する記憶部と、
    上記インバータ回路から上記共振回路へ実際に出力される出力電力値と出力周波数を検出する出力検出部と、
    前記想定された出力電力値と上記出力検出部によって検出された出力電力値が一致した状態において、上記想定された出力周波数と上記出力検出部によって検出された出力周波数との間のずれ基準範囲を外れているとき、異常が発生したと判断する異常判定部を備え
    上記出力制御部は、上記消磁コイルが開の場合と閉の場合のそれぞれについて、上記インバータ回路が出力すべき電力に応じて、上記インバータ回路へ上記制御信号を出力して制御を行い、
    上記異常判定部は、上記消磁コイルが開の場合と閉の場合に応じて異常が発生したか否かを判断することを特徴とする定着装置。
  2. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記出力制御部は、上記インバータ回路が出力すべき電力を表す電力指示値を設定し、上記インバータ回路へ上記制御信号を出力して上記出力周波数を可変して、上記電力指示値と上記電力検出部が検出した出力電力値とが一致するように制御を行い、
    上記異常判定部は、上記電力指示値と一致した出力電力値に対応する上記出力周波数が上記基準範囲を外れているか否かを判断することを特徴とする定着装置。
  3. 請求項2に記載の定着装置において、
    上記記憶部は、上記想定された出力電力値と出力周波数との対応関係として、上記共振回路の周波数特性グラフを記憶し、
    上記出力制御部は、上記電力指示値を複数設定し、上記各電力指示値毎に、その電力指示値と上記電力検出部が検出した出力電力値とが一致するように制御を行い、
    上記異常判定部は、上記周波数特性グラフ上の複数の出力電力値について、それぞれその出力電力値に対応する上記出力周波数が上記基準範囲を外れているか否かを判断することを特徴とする定着装置。
  4. 請求項1に記載の定着装置において、
    上記異常判定部が異常発生を検出したとき、この定着装置に異常が発生した旨を表示するか又はその旨の警報を発する異常報知部を備えたことを特徴とする定着装置。
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