JP4982474B2 - 直流電源装置 - Google Patents
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Description
各整流器ユニットは、負荷に対して並列に接続されているため、負荷への負荷電流を並列に接続しているそれぞれが均一に供給している。例えば、負荷に対して100Aを供給すする場合、並列に5台の整流器ユニットが設けられていると、それぞれの整流器ユニットが20Aずつ電源を供給することとなる。
以下、図を用いて本発明の第1の実施形態の直流電源装置の説明を行う。図1は本発明の第1の実施形態による直流電源装置の構成例を示すブロック図である。
この図に示すように、本実施形態による直流電源装置1は、商用系統電力源(交流電力源)100から交流電力を入力し、負荷設備200に対して定電圧にて直流電力を供給している。
直流電源装置1は、遮断器(配線用遮断器)2−1、遮断器2−2、遮断器2−3、…、遮断器2−nと、整流器ユニット3−1、整流器ユニット3−2、整流器ユニット3−3、…、整流器ユニット3−nと、電流センサ4と、電流計測部5と、電圧センサ6と、電圧計測部7と及び稼働台数制御部8とを有している。
整流器ユニット3−1〜整流器ユニット3−nの各々は、負荷設備200に対して並列に設けられ、それぞれの出力が接続点Aにおいて接続され、それぞれの入力が遮断器2−1〜遮断器2−nの各々を介して商用系統電力源100に接続されている。すなわち、各整流器ユニットは、それぞれの入力が、遮断器を介して商用系統電力源100と接続されている。
電流計測部5は、入力される電流値を、予め設定された一定の測定周期により読み込み、電流値データとして稼働台数制御部8へ出力する。
電圧センサ6は、例えば、上記電流センサ4の出力端の電圧値を測定し(出力端子9から出力される出力電圧の電圧値を測定するため直流電源装置1から負荷設備200との間のいずれの位置に設けても良い)、測定した電圧値を電圧計測部7へ出力する。
電圧計測部7は、入力される電圧値を、予め設定された一定の測定周期により読み込み、電圧値データとして稼働台数制御部8へ出力する。
稼働台数制御部8は、入力部11、演算部12、タイマー13、記憶部14及び制御部15から構成されている。
制御部15は、負荷電流の電流値と、この電流値において交流から直流への変換の効率が最小となる稼働台数とが対応して示された稼働台数テーブルを、上記入力部11を介して読み込み、上記記憶部14に直流電源装置の稼働前に予め記憶させる。
また、制御部15は、電流計測部5から入力される負荷電力の電流値を、読み込んだ時刻に対応して記憶部14に記憶し、制御周期に最新の時刻に対応した負荷電力の電流値を記憶部14から読み出し、演算部12に対して出力する。
演算部12は、上記制御周期において制御部15から入力される負荷電力の電流値に対応する稼働台数を、記憶部14の稼働台数テーブルから読み出す。
整流器ユニット3−1〜3−nの各々は、同一電圧を目標とした電圧制御(CV)であり、複数が並列に接続され、出力が全て共通に接続されているため、直流電源装置から出力される負荷電力の電流値を、稼働台数で除算した電流値が均等に配分されて出力される。
直流電源装置の出力する負荷電流ILを、その負荷電流ILを合計して供給できる最低の稼働台数以上の台数にて除算し、異なる稼働台数毎における各整流器ユニット単位の出力電流を算出する。
Iun’=IL/n’、Iun’=IL/(n’−1)、…、Iun’=IL
ここで、出力電流Iun’は整流器ユニットn’台にて運転した場合における各整流器ユニットの出力電流を示している。
記憶部14には、すでに図3に示す稼働台数テーブルが読み込まれている状態にて説明する。
a.電流計測部5は、予め設定された周期毎に電流センサ4の出力する負荷電力の電流値を読み込み、稼働台数制御部8へ出力する。
制御部15は、入力される負荷電力の電流値を、入力された時刻に対応して記憶部14に書き込む。
b.タイマー13から制御周期を示す信号が入力されると、制御部15は、現在の時刻に最も近い時刻に対応し、記憶部14に記憶されている負荷電力の電流値、すなわち最新の電流値を読み出し、演算部12へ出力する。
c.演算部12は、入力される負荷電力の電流値に対応した停止台数を記憶部14の稼働台数テーブルから読み出し、制御部15へ出力する。
d.制御部15は、現時点の直流電源装置において、遮断器が開となっている(非導通状態)整流器ユニットの数、すなわち停止台数が、演算部12から入力される停止台数と同一とするため、各遮断器の閉(導通状態)開(非導通状態)制御を行う。
上述したb.〜d.の処理が各周期及び制御周期毎にて行われる。a.については予め設定された、制御周期より短い周期にて行われる。
上述したように、本実施形態によれば、負荷設備200に供給する負荷電力を、直流電源装置に設けられた整流器ユニットの損失合計の最も小さい状態にて動作させることができ、無駄なエネルギの消費を抑制することができる。
また、本実施形態においては、図3のテーブルにあるように、負荷電流の電流値が0の場合、全台、すなわち8台の整流器ユニットに対応した遮断器を開とし、全ての整流器ユニットを停止状態とする構成となっている。しかしながら、負荷電流の電流値が0の場合も、稼働台数が1台において整流器ユニットの損失合計が最も小さくなる場合に含めるようにして、7台の整流器ユニットに対応した遮断機を開とし、1台の整流器ユニットに対応した遮断機を閉として、負荷電流の電流値が0の際にも、最低1台の整流器ユニットを稼働状態とするように構成しても良い。
制御部15は、電圧計測部7から入力される電圧値データを常時検知しており、この電圧値データが定電圧値Vnから低下し、予め設定した電圧値VL未満となったことを検出すると、予め設定した台数(1台、あるいは全台を含めた複数台)の整流器ユニットを稼働させるため、対応する整流器ユニットに接続されている遮断器を閉とする。以下の説明において、直流電源装置に設けられている整流器ユニットは、2−1〜2−8の8台とする。
これにより、整流器ユニット3−4が稼働することにより、整流器ユニット3−1〜3−4にて負荷設備200に負荷電力を供給することになる。
また、上述した処理により、4台の整流器ユニットで負荷電力を負荷設備200に供給した結果において、出力電圧が電圧値VL未満である場合、制御部15は、出力電圧が上記電圧値VL未満となったことを検出すると、断となっている遮断器を番号順に、すなわち遮断器2−5を閉とする。このように、出力電圧が電圧値VL以上となるまで、制御部15が順次、整流器ユニットを稼働させることになる。
これにより、整流器ユニット3−4及び3−5が稼働することにより、整流器ユニット3−1〜3−5にて負荷設備200に負荷電力を供給することになる。
また、上述した処理により、5台の整流器ユニットで負荷電力を負荷設備200に供給した結果において、出力電圧が電圧値VL未満である場合、制御部15は、出力電圧が上記電圧値VL未満となったことを検出すると、開となっている遮断器を番号順に、すなわち遮断器2−6及び2−7を閉とする。このように、出力電圧が電圧値VL以上となるまで、制御部15が順次、整流器ユニットを稼働させることになる。
これにより、整流器ユニット3−4〜3−8が稼働することにより、整流器ユニット3−1〜3−8にて負荷設備200に負荷電力を供給することになる。
上述したように、制御周期における稼働台数制御が行われる時点(すなわち、b.〜d.の制御が行われる時点)において負荷電力が増加し、出力電圧が電圧値VL未満となった場合、制御部15は出力電圧を電圧値VL以上となるように、上記b.〜d.における稼働台数制御の処理とは無関係に、出力電圧の電圧値により遮断器を閉とする制御を行う。
しかしながら、制御周期となると、b.〜d.の制御、すなわち稼働台数制御の処理が新たに行われ、b.〜d.の処理が繰り返されることになる。
上述した出力電圧の電圧値の変動を検知し、整流器ユニットの稼働台数を制御する処理を付加することにより、制御周期にて稼働台数制御を行う時点以外にて、負荷電力が急激に変化しても、出力電圧を大幅に低下させることなく、負荷設備200に対して定格の電力を供給することができる。
以下、図を用いて本発明の第2の実施形態の直流電源装置の説明を行う。第2の実施形態は、図1に示す第1の実施形態と構成は同様であり、異なる点は演算部12で行われる稼働台数の算出と、記憶部14に記憶されている演算部12が稼働台数の算出に用いるテーブルが異なるのみである。
以下、第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点を説明する。
記憶部14に記憶されているテーブルは、図5に示すように、1台の整流器ユニットの出力電流(定格電流に対し0%〜100%の出力電流)ILSと、この出力電流ILSを出力する際の電力損失Plossとが対応付けられている損失テーブルである。
上記損失テーブルも、直流電源装置が稼働する前に、制御部15は、外部から入力部11を介して入力し、予め記憶部14に書き込んで記憶させておく。
制御部15は、閉となっている遮断器の数から稼働している整流器ユニットの数を検出し、現在の整流器ユニットの稼働台数ntとして演算部12へ出力し、また同時に電流計測部5から入力される負荷電力の電流値を、電流値データの総合電流ILtとして演算部12へ出力する。
総合電流ILtが入力されると、演算部12は、制御部15から現在の稼働台数ntと、総合電流ILtとを入力し(ステップS1)、入力される総合電流ILtを稼働台数ntにより除算し、整流器ユニットの1台当たりの単位負荷電流ILtnを算出する(ステップS2)。
そして、演算部12は、算出した単位負荷電流ILtnに対応する電力損失Plossnを、損失テーブルから探索して読み出す(ステップS3)。
そして、演算部12は、、算出した単位負荷電流ILtn+1に対応する電力損失Plossn+1を、損失テーブルから探索して読み出す(ステップS5)。
そして、演算部12は、、算出した単位負荷電流ILtn−1に対応する電力損失Plossn−1を、損失テーブルから探索して読み出す(ステップS7)。
電力損失Plossn+1が電力損失Plossnより大きいとき、演算部12は、nがnallであるか否かの判定を行い(ステップS10)、nがnallである場合、nallを超えて稼働台数を増加させられないため、処理をステップS12へ進める。
電力損失Plossn−1が電力損失Plossnより大きいとき、演算部12は、nが1であるか否かの判定を行い(ステップS11)、nが1である場合、n=1より稼働台数を減少させられないため、処理をステップS6へ進め、nが1でない場合に処理をステップS6へ進める。
例えば、演算部12は、電力損失Plossnが最も小さい場合、現在の稼働台数ntを、演算結果の稼働台数として制御部15へ出力し、電力損失Plossn+1が最も小さい場合、現在の稼働台数nt+m台(mはステップS4を処理した回数)を、演算結果の稼働台数として制御部15へ出力し、電力損失Plossn−1が最も小さい場合、現在の稼働台数nt−m台(mはステップS6を処理した回数)を、演算結果の稼働台数として制御部15へ出力する。
これにより、制御部15は、第1の実施形態と同様に、演算部12から入力される稼働台数となるように、遮断器の開閉制御を行う。
また、図8に示すように、図6のフローチャートにおけるステップS5とステップS6との間にステップS8を行うように、かつステップS7とステップS12との間にステップS9を行い、稼働台数を増加させると電力損失が減少する場合には稼働台数を順次増加させる処理のみを行う。一方、稼働台数を減少させると電力損失が減少する場合には稼働台数を減少させる処理のみを行う。この図8のフローチャートに示す順番にて処理を行うようにしても、図6のフローチャートの処理と同様に電力損失が最も小さい整流器ユニットの稼働台数を求めることができる。
また、図9に示すように、図6のフローチャートにおけるステップS4及びS5と、ステップS6及びS7との処理の順番を入れ替え、ステップS7とステップS4との間にステップS9を行うようにし、かつステップS5とステップS12との間にステップS8を行い、稼働台数を減少させると電力損失が減少する場合には稼働台数を順次減少させる処理のみを行う。一方、稼働台数を増加させると電力損失が減少する場合には稼働台数を増加させる処理のみを行う。この図9のフローチャートに示す順番にて処理を行うようにしても、図6のフローチャートの処理と同様に電力損失が最も小さい整流器ユニットの稼働台数を求めることができる。
2−1,2−2,2−3,2−n…遮断器
3−1,3−2,3−3,3−n…整流器ユニット
4…電流センサ
5…電流計測部
6…電圧センサ
7…電圧計測部
8…稼働台数制御部
9…出力端子
11…入力部
12…演算部
13…タイマー
14…記憶部
15…制御部
100…商用系統電力源
200…負荷設備
Claims (6)
- 直流電力を出力する出力端子に対し並列に接続された複数の整流器ユニットと、
前記整流器ユニット毎に、当該整流器ユニットと交流電力源との間に設けられた配線用遮断器と、
前記直流出力電力の電流値を測定し、当該直流出力電力の電流値を出力する電流センサと、
前記電流値を前記整流器ユニットの稼動台数で除算して第1の電流値を求め、前記整流器ユニット各々の交流から直流へ変換する際の負荷電流と損失電力との特性から、前記第1の電流値に対応する損失電力の前記稼働台数の合計が最小となる前記整流器ユニットの稼働台数を求め、当該稼働台数の整流器ユニットから直流電力が出力されるよう制御する稼働台数制御部と
を有し、
前記稼働台数制御部が、前記稼働台数に対応するように、前記整流器ユニットに接続されている配線用遮断器の開閉制御行うことを特徴とする直流電源装置。 - 前記稼働台数制御部が予め設定された周期にて、前記電流値を入力し、前記整流器ユニットの稼働台数の算出を行うことを特徴とする請求項1に記載の直流電源装置。
- 前記出力端子に設けられ、当該出力端子の電圧値を測定し、電圧値を出力する電圧センサがさらに設けられ、
前記稼働台数制御部が、予め設定された閾値電圧と、前記電圧値とを比較し、前記電圧値が前記閾値電圧を逸脱した場合、全ての整流器ユニットを稼働状態とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流電源装置。 - 前記出力端子に設けられ、当該出力端子の電圧値を測定し、電圧値を出力する電圧センサがさらに設けられ、
前記稼働台数制御部が、予め設定された閾値電圧と、前記電圧値とを比較し、前記電圧値が前記閾値電圧を逸脱した場合、一つあるいは予め設定した数の整流器ユニットを、前記電圧値が前記閾値電圧を超えるまで、順次稼働状態としていくことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の直流電源装置。 - 前記稼働台数制御部が、
前記直流出力電力の電流値と、当該電流値において直流へ変換する際の損失が最も小さい整流器ユニットの稼働台数とが対応して設定されている稼働台数テーブルと、
前記電流センサからの前記電流値に対応する前記整流器ユニットの稼働台数を、前記稼働台数テーブルから読み出し、整流器ユニットの稼働台数を求める算出部と、
前記算出部が求めた稼働台数に対応させて、前記遮断器を制御する制御部と
を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の直流電源装置。 - 前記稼働台数制御部が、
前記整流器ユニット1台当たりの出力する電流値と、当該電流値の場合の電力損失とを対応付けた損失テーブルと、
前記電流センサからの前記電流値を、現在稼働している整流器ユニットの稼働台数により除算し、1台当たりの出力電流の第1の電流値を求めて、この第1の電流値に対応する電力損失を前記損失テーブルから読み出すとともに、現在の稼働台数を1台ずつ増減した台数により、前記電流センサからの前記電流値を除算し、それぞれ第2及び第3の電流値を求め、当該第2及び第3の電流値各々に対応する電力損失を前記損失テーブルから読み出し、第1の電流値における電力損失が第2及び第3の電流値における電力損失より小さい場合、現在の稼働台数を算出結果として出力し、また、減らした台数における電力損失が小さい場合、最も小さい電力損失となる台数まで減算し、一方、増加した台数における電力損失が小さい場合、最も小さい電力損失となる台数まで増加し、最も小さな電力損失を得た台数を前記整流器ユニットの稼働台数として出力する算出部と、
前記算出部が求めた稼働台数に対応させて、前記遮断器を制御する制御部と
を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の直流電源装置。
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