JP2000284863A - 冗長電源装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源ユニットの必要最小限の個数を把握する
ことができ、これにより、コスト削減を図ることができ
る冗長電源装置を提供する。 【解決手段】 電流検出回路５は、電源ユニット１〜３
から負荷４に流れる負荷電流Ｉを検出し、この電流Ｉを
内部に記憶されている複数の電流データと比較すること
によって必要な電源ユニットの最小限個数を検出する。
そして、電源ユニットの個数と同数の表示素子を有する
表示装置６によって、必要な電源ユニットの最小限個数
と同数の表示素子を点灯して検知結果を報知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、コンピュータ装
置等に電源を供給する冗長電源装置に係り、特に、必要
な電源装置の台数を即座に判別することを可能とする冗
長電源装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、コンピュータ等の電源装置と
して、複数の同一規格の電源ユニットを並列に接続した
冗長電源装置が知られている。この電源装置は、電源容
量に冗長性をもたせたもので、電源ユニットの１つに故
障が生じた場合にも、コンピュータ等の負荷をダウンさ
せることなく電源ユニット交換を行うことができる。図
２は、この冗長電源装置の概略構成を示すブロック図で
あり、電源ユニット５１〜５３の出力は並列接続され、
コンピュータ等の負荷６０の電源端子に接続されてい
る。そして、負荷電流Ｉ１は３台の電源ユニット５１〜
５３から等分に流れる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した冗
長電源装置の負荷となるコンピュータ装置には、種々の
構成のものがある。例えば、ＣＰＵ（中央処理装置）が
２個のもの、または３個のもの、ハードディスクが１台
のものまたは２台のもの、液晶表示装置を有するもの、
ＣＲＴ表示装置を有するもの等種々の組み合わせによる
装置がある。しかしながら、従来の冗長電源装置は電源
ユニットの個数が決まっており、このため、消費電流が
少なく、２台の電源ユニットでよい場合も３台の電源ユ
ニットが装備されて出荷される場合があり、生産コスト
が割高になる問題があった。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、電源ユニットの必要最小限の台数を的確に把
握することができ、これにより、コスト削減を図ること
ができる冗長電源装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１記載の発明は、並列接続された複数の電
源ユニットと、前記電源ユニットの出力端と負荷との間
に挿入され、負荷電流を検出する電流検出回路と、前記
電流検出回路の出力に基づいて前記電源ユニットの必要
最小限個数を表示する表示手段とを具備することを特徴
とする。

【０００６】また、請求項２に記載の発明は、請求項１
に記載の冗長電源装置において、前記電流検出手段が、
前記電源ユニットの台数に応じた電流データを記憶して
おり、前記負荷電流と前記電流データとを比較して必要
最小限個数を検出し、該検出結果を示す信号を出力する
ことを特徴とする。

【０００７】また、請求項３に記載の発明は、請求項２
に記載の冗長電源装置において、前記表示手段が、複数
の表示素子を具備し、前記電流検出手段の出力に基づい
て前記必要最小限個数の前記表示素子を表示することを
特徴とする。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照しこの発明の一
実施形態について説明する。図1は、この発明の一実施
形態による冗長電源装置の構成を示すブロック図であ
る。この図において１〜３は、電源ユニットであり、同
一規格のものが並列に接続されており、負荷４に電源を
供給する。電流検出回路５は負荷電流Ｉを測定し、この
測定結果と内部に予め設定されている電流値とを比較す
ることによって、必要とされる電源ユニットの個数を検
出し、その個数を示す個数表示信号Ｋを表示装置６へ出
力する。負荷４は中央処理装置、ハードディスク、ディ
スプレイ等によって構成されるコンピュータ装置であ
る。表示装置６は、必要とされる電源ユニットの個数を
表示する表示装置であり、個数表示信号Ｋによって駆動
される複数のＬＥＤ（発光ダイオード）によって構成さ
れている。

【０００９】このような構成において、操作者が、電源
ユニット１〜３および負荷４が装備された装置に電源を
投入すると、電流検出回路５が負荷電流Ｉを測定し、測
定した電流Ｉに基づいて電源ユニットの個数を検出し、
この検出結果に対応する個数表示信号Ｋを表示装置６へ
出力する。表示装置６はこの個数表示信号Ｋを表示す
る。例えば、個数表示信号Ｋが２個を示していた場合は
２個のＬＥＤを点灯させ、信号Ｋが３個を示していた場
合は３個のＬＥＤを点灯させる。

【００１０】なお、上記実施形態では、表示装置６にお
ける表示をＬＥＤの個数表示としたが、これに代えて数
字表示器等によって電源ユニットの個数を表示してもよ
い。

【００１１】

【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、負荷電流を検出し、その検出結果に従って電源ユニ
ットの必要最小限個数を検出し、表示するようにしたの
で、電源ユニットの必要最小限の個数を的確に把握する
ことができる。これにより、製品出荷前の段階でユーザ
が、実装する必要が無い電源ユニットを取り外すことに
より、実装部品の数が減り、製品の原価低減という効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の第一の実施形態による構成を示す
ブロック図である。

【図２】 従来の冗長電源装置の構成を示すブロック図
である。

【符号の説明】

１〜３ 電源ユニット ４ 負荷 ５ 電流検出回路 ６ 表示装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 並列接続された複数の電源ユニットと、 前記電源ユニットの出力端と負荷との間に挿入され、負
   荷電流を検出する電流検出手段と、 前記電流検出手段の出力に基づいて前記電源ユニットの
   必要最小限個数を表示する表示手段と、 を具備してなる冗長電源装置。
2. 【請求項２】 前記電流検出手段は、前記電源ユニット
   の台数に応じた電流データを記憶しており、前記負荷電
   流と前記電流データとを比較して必要最小限個数を検出
   し、該検出結果を示す信号を出力することを特徴とする
   請求項１に記載の冗長電源装置。
3. 【請求項３】 前記表示手段は、複数の表示素子を具備
   し、前記電流検出手段の出力に基づいて前記必要最小限
   個数の前記表示素子を表示することを特徴とする請求項
   ２に記載の冗長電源装置。