JP6967364B2 - 電力系統安定化装置および電力系統安定化方法 - Google Patents

電力系統安定化装置および電力系統安定化方法 Download PDF

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Description

本発明は、電力系統の安定化装置および安定化方法に関する。
電力系統の安定化装置は、想定する各故障に対して故障発生前の系統情報を用いて制御対象(電制機や負制対象)をあらかじめ演算(事前演算)し、故障発生時に故障情報と事前演算結果に基づいて予め定めた制御対象を制御するものである。
他方、将来、電力系統に再生可能エネルギー(太陽光発電や風力発電)が大量に導入されると、不確実で急峻な潮流変動が発生する。これに対し、オンライン事前演算型の電力系統安定化装置では、再生可能エネルギーに起因する急峻な潮流変動を想定していないので、事前演算時と制御時の潮流状態の差によって適切な制御とならず、制御過不足が発生する可能性がある。
この課題に対し、特許文献1では、電制機の設定結果を直ちに制御に反映させることで、現在の系統状態にあった適切な制御を可能とするオンライン事前演算型の電力系統安定化装置を提案している。
具体的には、特許文献1では、「電力系統の現在の接続状態および需給状態と予め記憶されている系統設備データに基づいて解析用系統モデルを作成して複数の想定事故データの各解析条件に対する電力系統の安定度を判定し、各想定事故が発生した際に電力系統の安定度維持に必要な電制機(電源制限する発電機)を制御テーブルとして設定する中央演算装置と、電力系統に事故が発生したことを起動条件として当該事故の種別を判定し検出する事故検出端末装置と、検出した事故種別を制御テーブルと照合して電制機を決定する演算装置と、この演算装置で決定した電制機を電力系統から解列する制御端末装置と、を備えて成るオンライン事前演算型の電力系統安定化システムにおいて、前記中央演算装置は、安定度判定、電制機選択、および制御テーブルへの電制機設定が完了した想定事故がある場合は、他の想定事故の処理完了を待つことなく、電制機設定結果もしくはそれを示す制御テーブルを前記演算装置へ送信することを特徴とする電力系統安定化システム」のように構成している。
特開2013−59217号公報
しかしながら特許文献1では、各想定故障に対する制御対象を一定周期で演算するため、設定された制御対象が更新されるまで演算周期分の時間を要する。この更新周期内に潮流変動が発生した場合、潮流変化によって安定化に必要な制御量が大きく変化する想定故障については、設定されている制御対象では適切な制御とならず、制御過不足が発生する可能性があるという課題がある。
このことから本発明においては、潮流変化によって安定化に必要な制御量が大きく変化する想定故障についても、制御過不足を防止し、系統状態にあった適切な制御を可能とする電力系統安定化装置および電力系統安定化方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば、特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「再生可能エネルギーを含む電力系統における想定故障発生時の安定性維持に必要な制御対象機器を予め定めておく中央演算装置を含む電力系統安定化装置であって、
中央演算装置は、複数の想定故障に対して各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行するとともに、天候に関する再生可能エネルギーの出力変動シナリオに応じて、各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先度を定めている」ことを特徴とする。
また本発明は、「電力系統の安定性を判定し、各想定故障が発生した際の電力系統の安定性維持に必要な制御対象(安定化制御対象)を制御テーブルとして計算する中央演算装置と、電力系統に生じた故障種類と制御テーブルを照合して制御対象を決定する演算装置を含む電力系統安定化装置であって、
中央演算装置は、
系統構成データと系統計測データを用いて系統状態を作成する系統状態作成部と、
系統状態の作成結果と系統構成データと再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位を用いて電力系統の安定性を計算して安定化制御対象を算出する系統安定性計算部と、
系統安定性の計算結果を用いて制御テーブルを計算する制御テーブル計算部と、
制御テーブルを前記演算装置に送信する制御テーブル送信部を備える」ことを特徴とする。
また本発明は、「再生可能エネルギーを含む電力系統における想定故障発生時の安定性維持に必要な制御対象機器を予め定めておく電力系統安定化方法であって、
複数の想定故障に対して各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行するとともに、天候に関する再生可能エネルギーの出力変動シナリオに応じて、各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先度を定めている」ことを特徴とする。
また本発明は、「再生可能エネルギーを含む電力系統における想定故障発生時の安定性維持に必要な制御対象機器を予め定めておく電力系統安定化方法であって、
系統構成データと系統計測データを用いて系統状態を作成し、
系統状態の作成結果と系統構成データと再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位を用いて電力系統の安定性を計算し、
系統安定性の計算結果を用いて各想定故障と制御対象の関係である制御テーブルを計算し、
故障データと制御テーブルを用いて安定化制御対象を決定する」ことを特徴とする。
本発明によれば、制御過不足が防止され、系統状態にあった適切な制御が可能となる。
実施例1に係る電力系統安定化装置10の全体構成例を示す図。 図1の電力系統安定化装置を電力系統に適用した場合の電力系統安定化システムの全体構成例を示す図。 電力系統安定化装置の安定化計算プログラムデータの内容を示す構成例を示す図。 電力系統安定化装置の制御決定プログラムデータの内容を示す構成例を示す図。 系統計測データベースDB32に記憶された系統計測データD32の例を示す図。 想定故障計算優先順位データベースDB33に記憶された想定故障計算優先順位データD33の例を示す図。 故障データベースDB61に記憶された故障データD61の例を示す図。 系統状態作成結果データベースDB41に記憶された系統状態作成結果データD41の例を示す図。 制御テーブル作成結果データベースDB43に記憶された制御テーブル作成結果データD43の例を示す図。 実施例1に係る電力系統安定化装置における中央演算装置の処理内容の一例を示すフローチャート。 実施例1に係る電力系統安定化装置における演算装置の処理内容の一例を示すフローチャート。 実施例1に係る電力系統安定化装置の画面表示例を示す図。 実施例2に係る電力系統安定化装置10の全体構成例を示す図。 図13の電力系統安定化装置を電力系統に適用した場合の電力系統安定化システムの全体構成例を示す図。 実施例2に係る電力系統安定化装置の安定化計算プログラムデータの内容を示す構成例を示す図。 再生可能エネルギー出力変動データベースDB36に記憶された再生可能エネルギー出力変動データD36の例を示す図。 想定故障過酷度計算結果データベースDB46に記憶された想定故障過酷度計算結果データD46の例を示す図。 実施例2に係る電力系統安定化装置における中央演算装置の想定故障計算優先順位計算処理内容の一例を示すフローチャート。 図18の処理ステップS1100の詳細フローチャート。 図19の処理ステップS1200の詳細フローチャート。 実施例2に係る電力系統安定化装置の画面表示例を示す図。 実施例3に係る電力系統安定化装置10の全体構成例を示す図。 図22の電力系統安定化装置を電力系統に適用した場合の電力系統安定化システムの全体構成例を示す図。 実施例3に係る電力系統安定化装置の安定化計算プログラムデータの内容を示す構成例を示す図。 想定故障計算優先順位テーブルデータベースDB37に記憶された想定故障計算優先順位テーブルデータD37の例を示す図。 実施例3に係る電力系統安定化装置における中央演算装置の想定故障計算優先順位選択処理内容の一例を示すフローチャート。 図26の処理ステップS1500の詳細フローチャート。 実施例3に係る電力系統安定化装置の画面表示例を示す図。 実施例4に係る電力系統安定化装置10の全体構成例を示す図。 図29の電力系統安定化装置を電力系統に適用した場合の電力系統安定化システムの全体構成例を示す図。 実施例4に係る電力系統安定化装置の安定化計算プログラムデータの内容を示す構成例を示す図。 計算周期データベースDB38に記憶された計算周期データD38の例を示す図。 実施例4に係る電力系統安定化装置における中央演算装置の想定故障計算周期計算処理内容の一例を示すフローチャート。 実施例4に係る電力系統安定化装置における中央演算装置の制御テーブル計算処理内容の一例を示すフローチャート。 図33の処理ステップS1600の詳細フローチャート。 実施例4に係る電力系統安定化装置の画面表示例を示す図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、実施例1に係る電力系統安定化装置10の全体構成を示す図である。なお図1は電力系統安定化装置10について、その機能構成の観点から表記したものである。
電力系統安定化装置10は、中央演算装置1000と、演算装置2000により構成されている。中央演算装置1000は、安定化計算入力データベースDB30と、安定化計算部20と、安定化計算結果データベースDB40と、表示部25により構成されている。演算装置2000は、制御決定入力データベースDB60と、制御決定部50と、制御決定結果データベースDB70により構成されている。
安定化計算入力データベースDB30は、複数のデータベースDB31からDB33により構成されている。
このうち系統構成データベースDB31は、系統構成データD31を記憶している。系統計測データベースDB32は、図5に例示される系統計測データD32を記憶している。想定故障計算優先順位データベースDB33は、図6に例示される想定故障計算優先順位データD33を記憶している。これらの記憶内容の詳細事例については後述する。
安定化計算部20は、想定故障発生時の電力系統の安定化計算を行う機能であり、この一連の処理内容が図10のフローチャートに示されている。また安定化計算部20における処理の機能は、以下の処理機能部(21から24)である。
このうち、系統状態作成部21は、系統状態を作成する機能である。系統安定性計算部22は、系統安定性の計算および安定性維持に必要な制御対象(安定化制御対象)を算出する機能である。制御テーブル計算部23は、制御テーブルを作成する機能である。制御テーブル送信部24は、制御テーブルを演算装置に送信する機能である。
安定化計算結果データベースDB40は、複数のデータベースDB41からDB43により構成されている。これらの複数のデータベースDB41からDB43は、要するに処理機能部(21から23)における処理結果をそれぞれ蓄積記憶したものである。
このうち系統状態作成結果データベースDB41は、図8に例示される系統状態作成部21において作成した系統状態作成結果データD41を記憶している。系統安定性計算結果データベースDB42は、系統安定性計算部22において計算した系統安定性計算結果データD42を記憶している。制御テーブル作成結果データベースDB43は、図9に例示される制御テーブル計算部23において作成した制御テーブル計算結果データD43を記憶している。なお、安定化計算結果データベースDB40に記憶されるこれらのデータは、計算結果としてのデータばかりではなく、中間処理時点における結果のデータも含めて記憶されており、適宜の場面において流用が可能とされている。これらの記憶内容の詳細事例については後述する。
表示部25には、中央演算装置1000において取り扱う各種のデータが、適宜見やすい形式に加工されて表示される。また表示部25の機能には、マウスやキーボードなどの入力手段を含み、適宜入力結果が表示画面に反映されている。
演算装置2000について、まず制御決定入力データベースDB60は、データベースDB61により構成されている。
故障データベースDB61は、図7に例示される故障データD61を記憶している。この記憶内容の詳細事例については後述する。
制御決定部50は、実際に故障が発生した時の電力系統の安定化制御対象を決定する機能であり、この一連の処理内容が図11のフローチャートに示されている。また制御決定部における処理の機能は、以下の処理機能部(51と52)である。
このうち、制御対象決定部51は、実際に故障が発生した時の電力系統の安定化制御対象を決定する機能である。制御指令部52は、制御指令する機能である。
制御決定結果データベースD70は、データベースDB71により構成されている。このデータベースDB71は、要するに処理機能部51における処理結果を蓄積記憶したものである。
制御対象決定結果データベースDB71は、制御対象決定部51において決定した制御対象決定結果データD71を記憶している。なお、制御決定データベースDB70に記憶されるこのデータは、決定結果としてのデータばかりでなはなく、中間処理時点における結果のデータも含めて記憶されており、適宜の場面において流用が可能とされている。
以上で述べたように、中央演算装置1000の入力データは、安定化計算入力データベースDB30に保管、記憶されており、これらは系統構成データD31、系統計測データD32、想定故障計算優先順位データD33などである。また、演算装置2000の入力データは、制御決定入力データベースDB60に保管、記憶されており、これは故障データD61などである。
中央演算装置1000の系統状態作成部21では、系統構成データD31と系統計測データD32を用いて、系統状態を作成し、系統状態作成結果データD41を出力する。
また、中央演算装置1000の系統安定性計算部22では、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と想定故障計算優先順位データD33を用いて、系統安定性を計算して安定化制御対象を算出し、系統安定性計算結果データD42を出力する。
また、中央演算装置1000の制御テーブル計算部23では、系統安定性計算結果データD42を用いて、制御テーブル計算結果データD43を出力する。
また、中央演算装置1000の制御テーブル送信部24では、制御テーブル計算結果データD43を用いて、制御テーブルを送信する。
また、中央演算装置1000の表示部25では、安定化計算結果データD40などを用いて各計算結果の情報を表示する。
演算装置2000の制御対象決定部51では、故障データD61と制御テーブル計算結果データD43を用いて、制御対象を決定し、制御対象決定結果データD71を出力する。
また、演算装置2000の制御指令部52では、制御対象決定結果データD71を用いて、制御指令する。
図2は、図1の電力系統安定化装置を電力系統に適用した場合の電力系統安定化システムの全体の構成例を示す図である。なお、図2における電力系統安定化装置10の構成はハード構成の観点で記載している。
図2において、電力系統安定化装置10が適用される電力系統100は、狭義には送電系統100Aを意味しており、広義には発電系統も含む概念である。図示において電力系統100は、発電機110(110A、110B)、母線120(ノード:120A、120B、120C、120D)、変圧器130(130A、130B)、送電線140(ブランチ:140A、140B、140C、140D)などで構成された事例を表記しているが、これ以外にも負荷やその他制御可能な装置(バッテリー、充放電可能な二次電池、EVの蓄電池、フライホイール、調相設備等)のいずれか一つまたは複数の設備を含んで構成されている。
電力系統を構成する上記の設備や機器は、電力系統の安定性確保の観点から監視、制御されており、例えば監視制御装置200からの制御信号により適宜の制御、保護が実行されている。他方、係る監視制御のために電力系統各所に設置された各種の計測装置150から、各所の電流、電圧、その他状態信号などの計測信号D32、D61が直接、あるいは通信ネットワーク300を介して間接的に監視制御装置200に取り込まれている。また、電力系統安定化装置10にも同様にして、各種の計測装置150から計測信号が取り込まれている。なおここで、発電機110としては、火力発電機や水力発電機や原子力発電機などの大型電源のほかに、太陽光発電や風力発電といった分散型電源を含んでいる。
ここで、計測装置150とは、ノード電圧V、ブランチ電流I、力率Φ、有効電力P、無効電力Q、故障様相のいずれか一つまたは複数を計測する装置(計器用変圧器(VT:Voltage Transformer、PT:Potential Transformer)や計器用変流器(CT:Current Transformer)、母線保護リレー(BP:Bus Protection)、送電線保護リレー(LP:Line Protection)、変圧器保護リレー(TP:Transformer Protection))などであり、データ計測箇所識別IDや計測装置の内臓タイムスタンプを含んでデータを送信する機能(テレメータ(TM:Telemeter)などである)を備える。なお、GPSを利用した絶対時刻付きの電力情報(電圧のフェーザ情報)を計測する装置や、位相計測装置(PMU:Phasor Measurement Units)や、他の計測機器であってもよい。また、計測装置150は、狭義の電力系統100A内にあるように記述しているが、発電機110と変圧器130と計測装置150と負荷に接続する母線や線路などに設置されてもよい。
また、計測信号D32は、計測装置150にて計測された前記の各データ(系統計測データ)であり、通信ネットワーク300を介して系統計測データベースDB32に受信する。また、計測信号D61は、計測装置150にて計測された前記の各データ(故障データ)であり、通信ネットワーク300を介して故障データベースDB61に受信する。ただし、計測信号D32と計測信号D61は、計測装置150から直接系統データを受信する代わりに、監視制御装置200に一端集約されてから、通信ネットワーク300を介して系統計測データベースDB32と故障データベースDB61にそれぞれ受信してもよいし、計測装置150と監視制御装置200の両方から通信ネットワーク300を介して系統計測データベースDB32および故障データベースD61に受信してもよい。なお、系統計測データD32および故障データD61は、データを識別するための固有番号と、タイムスタンプとを含んでもよい。また、系統計測データD32は、計測されたデータであるように書いたが、あらかじめ系統データベースに保有していても良い。
図2に示した電力系統安定化装置10のハード構成について説明する。
中央演算装置1000は、表示部1005、キーボードやマウス等の入力部1003、通信部1004、コンピュータや計算機サーバ(CPU:Central Processing Unit)1001、メモリ1002、安定化計算入力データベースDB30(系統構成データベースDB31、系統計測データベースDB32、想定故障計算優先順位データベースDB33)、安定化計算結果データベースDB40(系統状態作成結果データベースDB41、系統安定性計算結果データベースDB42、制御テーブル計算結果データベースDB43)、安定化計算プログラムデータベースDB81が、バス線91に接続されている。
このうち、表示部1005は、例えば、ディスプレイ装置として構成される。また、表示部1005は、例えば、ディスプレイ装置に代えて、または、ディスプレイ装置と共に、プリンタ装置または音声出力装置等を用いる構成でもよい。
入力部1003は、例えば、キーボードスイッチ、マウス等のポインティング装置、タッチパネル、音声指示装置等の少なくともいずれか一つを備えて構成できる。
通信部1004は、通信ネットワーク300に接続するための回路及び通信プロトコルを備えている。
CPU1001は、安定化計算プログラムデータベースDB81から、所定のコンピュータプログラムを読み込んで実行する。CPU1001は、一つまたは複数の半導体チップとして構成してもよいし、または、計算サーバのようなコンピュータ装置として構成してもよい。
メモリ1002は、例えば、RAM(Random Access Memory)として構成され、安定化計算プログラムデータベース81から読み出されたコンピュータプログラムを記憶したり、各処理に必要な計算結果データ及び画像データ等を記憶したりする。メモリ1002に格納された画面データは、表示部1005に送られて表示される。表示される画面の例は後述する。
演算装置2000は、通信部2004、コンピュータや計算機サーバ(CPU:Central Processing Unit)2001、メモリ2002、制御決定入力データベースDB60(故障データベースDB61)、制御決定結果データベースDB70(制御対象決定結果データベースDB71)、制御決定プログラムデータベースDB82が、バス線92に接続されている。
通信部2004は、通信ネットワーク300に接続するための回路及び通信プロトコルを備えている。
CPU2001は、制御決定プログラムデータベースDB82から、所定のコンピュータプログラムを読み込んで実行する。CPU2001は、一つまたは複数の半導体チップとして構成してもよいし、または、計算サーバのようなコンピュータ装置として構成してもよい。
メモリ2002は、例えば、RAM(Random Access Memory)として構成され、制御決定プログラムデータベース82から読み出されたコンピュータプログラムを記憶したり、各処理に必要な計算結果データ及び画像データ等を記憶したりする。
ここで、図3を参照して、安定化計算プログラムデータベースDB81の記憶内容を説明する。図3は、中央演算装置1000のプログラムデータの内容を示す構成例を示す図である。安定化計算プログラムデータベースDB81には、例えば、系統状態作成プログラムP811と、系統安定性計算プログラムP812と、制御テーブル計算プログラムP813と、制御テーブル送信プログラムP814と、表示プログラムP815が格納されている。
図2に戻り、CPU1001は、安定化計算プログラムデータベースDB81からメモリ1002に読み出された演算プログラム(系統状態作成プログラムP811、系統安定性計算プログラムP812、制御テーブル計算プログラムP813、制御テーブル送信プログラムP814、表示プログラムP815)を実行して、系統状態の作成、系統安定性の計算、制御テーブルの計算、制御テーブルの送信、表示すべき画像データの指示、各種データベース内のデータの検索等を行う。
メモリ1002は、表示用の画像データ、系統状態作成結果データ、系統安定性計算結果データ、制御テーブル計算結果データ等の計算一時データ及び計算結果データを一旦格納するメモリであり、CPU1001によって必要な画像データを生成して表示部1005(例えば表示ディスプレイ画面)に表示する。なお、中央演算装置1000の表示部1005は、各制御プログラムやデータベースの書き換えを行うためだけの簡単な画面だけであってもよい。
ここで、図4を参照して、制御決定プログラムデータベースDB82の記憶内容を説明する。図4は、演算装置2000のプログラムデータの内容を示す構成例を示す図である。制御決定プログラムデータベースDB82には、例えば、制御対象決定プログラムP821と、制御指令プログラムP822が格納されている。
図2に戻り、CPU2001は、制御決定プログラムデータベースDB82からメモリ2002に読み出された演算プログラム(制御対象決定プログラムP821、制御指令プログラムP822)を実行して、制御対象の決定、制御指令、各種データベース内のデータの検索等を行う。
メモリ2002は制御対象決定結果データ等の計算一時データ及び計算結果データを一旦格納するメモリである。
電力系統安定化装置10には、大きく分けて10個のデータベースDBが格納されている。以下では、安定化計算プログラムデータベースDB81および制御決定プログラムデータベースDB82を除く、安定化計算入力データベースDB30(系統構成データベースDB31、系統計測データベースDB32、想定故障計算優先順位データベースDB33)と、安定化計算結果データベースDB40(系統状態作成結果データベースDB41、系統安定性計算結果データベースDB42、制御テーブル計算結果データベースDB43)と、制御決定入力データベースDB60(故障データベースDB61)と、制御決定結果データベースDB70(制御対象決定結果データベースDB71)について説明する。
系統構成データベースDB31には、系統構成データD31が、系統構成、線路インピーダンス(R+jX)、対地静電容量(サセプタンス:jB)、系統構成と状態推定に必要なデータ(バットデータの閾値など)、発電機データ、その他の潮流計算・状態推定・時系列変化計算に必要なデータとして記憶されている。なお、手動で入力する際には、入力部1003によって手動で入力し記憶する。なお、入力の際はCPU1001によって必要な画像データを生成して表示部1005に表示する。入力の際は、補完機能を利用して、大量のデータを設定できるように半手動にしてもよい。
図5は、系統計測データベースDB32に記憶された系統計測データD32の例を示す図である。系統計測データベースDB32には、系統計測データD32として、計測箇所D321、計測データ種類D322、計測値D323などのデータが記憶されている。
このうち、計測箇所D321は、送電線A(送電端)、送電線A(受電端)、送電線B(送電端)、母線A、母線Bなどである。
計測データ種類D322は、有効電力P、無効電力Q、電圧V、電圧位相角δ、電流I、力率Φなどである。また計測値D323は、例えば単位化された値である。これらは、時刻スタンプ付きデータやPMUデータでもよい。例えば、電力系統100に接続するノード120Bや120Cにおける電圧および電圧位相角と、電力系統100に接続するノード120Bや120Cに接続するブランチ140Bや140Cの線路潮流(P+jQ)と、電力系統100に接続するノード120Bや120Cに接続する変圧器130Aや130Bの線路潮流(P+jQ)と、変圧器130Aや130Bに接続するノード120Aや120Dの電圧Vおよび電圧位相角δと、ノード120Aや120Dに接続する発電機110Aや110Bの有効電力Pや無効電力Qや力率Φと、計測装置150や監視制御装置200などから通信ネットワークを介して計測する電力系統100に接続するその他のノードやブランチや発電機や負荷や制御装置などの有効電力Pや無効電力Qや力率Φや電圧Vおよび電圧位相角δなどが記憶されている。なお、電圧位相角δは、PMUやGPSを利用した他の計測機器を利用して計測したものでもよい。計測装置は、VTやCTなどである。VTやCTなどで計測した電流Iと電圧Vと力率Φから線路潮流(P+jQ)を計算することができる。また、系統状態作成プログラムP811の計算結果である、もっともらしい系統の各ノード、ブランチ、発電機、負荷、制御機器の有効電力P、無効電力Q、電圧V、電圧位相角δ、電流I、力率Φ、を推定計算した結果も、系統計測データとして保存しておく。
図6は、想定故障計算優先順位データベースDB33に記憶された想定故障計算優先順位データD33の例を示す図である。想定故障計算優先順位データD33には、再生可能エネルギー出力変動シナリオD333として、計算の優先レベルD331と故障種類D332が備えられ、故障種類D332はさらに故障箇所D334と故障様相D335で形成されている。
図6の場合に、故障箇所D334は例えば送電線A(送電端)、送電線B(受電端)、送電線D(送電端)などを想定しており、故障様相D335は、故障した線路の相、線数、故障様態の組合せなどである。故障様相D335において、3φ6LG(ABCA’B’C’)は、三相六線地絡事故でA相とB相とC相とA’相とB’相とC’相が地絡したことを表している。この場合の優先レベルD331は、当該想定故障の場合に、電力系統の擾乱が大きく、電力系統が不安定になる順に順位づけされている。
図6の上段に例示した再生可能エネルギー出力変動シナリオD333は、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類がAの時のものである。従ってシナリオ種類D336には複数のものがあり、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類D336は図6下段に示すように、その内容D337により定義されている。シナリオ種類D336ごとの内容D337は、さらに複数の地点D338毎に定義され、地点毎に天気D339、風速D3310などのデータで定義される。再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類Aの場合、地点A、Bの天気D339は晴れ時々曇り、風速D3310は0(m/s)であることを記述しており、この地点の天気情報に合致する場合に、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類Aに合致する優先レベルの想定故障計算優先順位データD33が形成されることを図6は表している。
従って同様に再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類Bに記述の地点の天気情報に合致する場合には、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類Bに合致する優先レベルの想定故障計算優先順位データD33が形成されることになる。この図6は、想定故障ごとに優先レベルが設定されるとともに、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類ごとに想定故障の優先レベルが変化するように設定されていることを意味している。別の言い方をすると、天候により再生可能エネルギー出力変動の様相が変化していく場合に、その都度の天候状態に応じた優先レベルに変更されていくことを意味している。
ここで、図6における再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類は、例えば、あらかじめ分析によって求めた、最も発生する可能性が高い再エネ出力変動のパターンとする。また、過去の再生可能エネルギー出力変動の実績データを分析し、各想定故障に対する安定性維持に必要な制御量(安定化制御量)が最も多くなる再生可能エネルギー出力変動パターンとしても良い。
優先レベルは、例えば、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量の大きい想定故障の順とする。また、再生可能エネルギー出力変動シナリオが発生した場合の安定化制御量と再生可能エネルギー出力変動シナリオが発生しなかった場合の安定化制御量の差分が大きい想定故障の順でも良いし、他の順でも良い。これにより、想定する再生可能エネルギー出力変動時の各想定故障に対する系統安定性計算の優先順位を決定できる。
なお、図6の想定故障計算優先順位データベースDB33を生成するに当たり、電力系統各地点の天候情報に応じて、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類を判別して、適宜優先レベルを可変に調整していることは言うまでもない。
図7は、故障データベースDB61に記憶された故障データD61の例を示す図である。故障データベースDB61には、故障データD61として、故障箇所D611、故障様相D612などのデータが記憶されている。
図8は、系統状態作成結果データベースDB41に記憶された系統状態作成結果データD41の例を示す図である。系統状態作成結果データベースDB41には、系統状態作成結果データD41として、対象母線D411、系統状態の種類D412、系統状態の値D413などのデータが記憶されている。対象母線は、発電機母線や負荷母線などである。系統状態の種類は、有効電力P、無効電力Q、電圧V、電圧位相角δ、電流I、力率Φなどである。また値D413は、例えば単位化された値である。
系統安定性計算結果データベースDB42には、系統安定性計算結果データD42が、系統安定性計算の結果算出された安定化制御対象などのデータとして記憶されている。
図9は、制御テーブル作成結果データベースDB43に記憶された制御テーブル作成結果データD43の例を示す図である。制御テーブル計算結果データベースDB43には、制御テーブル計算結果データD43として、計算の優先レベルD431、故障種類D432、制御対象D433などのデータが記憶されている。制御対象は、発電機や負荷などである。バッテリー、充放電可能な二次電池、EVの蓄電池、フライホイール、調相設備等でも良い。ここで、図9における「発電機G1+G2+G3」の表記は、電制機が発電機G1と発電機G2と発電機G3であること、すなわち、発電機G1と発電機G2と発電機G3を制御対象として遮断することを表している。
図1に戻り、図1の安定化計算結果データベースDB40内の系統状態作成結果データベースDB41には、系統構成データD31と系統計測データD32を用いて、系統状態作成プログラムP811によって作成された系統状態作成結果データD41が保存される。系統状態の作成方法は後述する。
系統安定性計算結果データベースDB42には、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と想定故障計算優先順位データD33を用いて、系統安定性計算プログラムP812によって作成された系統安定性計算結果データD42が保存される。系統安定性の計算方法は後述する。
制御テーブル計算結果データベースDB43には、系統安定性計算結果データD42を用いて、制御テーブル計算プログラムP813によって計算された制御テーブル計算結果データD43が保存される。制御テーブルの計算方法は後述する。
図1の制御決定結果データベースDB70において、制御対象決定結果データベースDB71には、制御テーブル計算結果データD43と故障データD61を用いて、制御対象計算プログラムP821によって決定された制御対象決定結果データD71が保存される。制御対象の決定方法は後述する。
次に電力系統安定化装置10の演算処理内容の一例について図10と図11を用いて説明する。図10と図11は、電力系統安定化装置10の処理の全体を示すフローチャートの例であり、図10は中央演算装置1000の処理、図11は演算装置2000の処理である。
まず、図10を用いて中央演算装置1000の処理の流れを説明する。
処理ステップS100では、系統構成データD31と系統計測データD32を用いて、状態推定計算し、状態推定結果を系統状態として系統状態作成結果データベースDB41に保存する。状態推定計算では、もっともらしい系統の各ノード、ブランチ、発電機、負荷、制御機器の有効電力P、無効電力Q、電圧V、電圧位相角δ、電流I、力率Φを推定する。状態推定計算の方法は、例えば、横山明彦、太田宏次、「電力系統安定化システム工学」、電気学会、2014、pp。49に記載の計算方法などに則して行う。
処理ステップS200では、図6に示した想定故障計算優先順位データD33を用いて、未選択の故障種類のうち、最も優先レベルの高い故障種類を選択する。
処理ステップS300では、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41を用いて、処理ステップS200で選択した故障種類に対する電力系統の安定性を計算し、安定性維持に必要な制御対象を算出し、算出結果を系統安定性計算結果データDB42に保存する。安定性は、例えば、横山明彦、太田宏次、「電力系統安定化システム工学」、電気学会、2014、pp。54−57、に記載の計算方法などに則して行った数値シミュレーション結果を基に計算する。安定性は、過渡安定性、電圧安定性などである。過渡安定性の計算指標は、同期発電機の内部相差角などであり、基準発電機の内部操作角との偏差が閾値を超過した場合に過渡不安定と判定する。電圧安定性の計算指標は、横山明彦、太田宏次、「電力系統安定化システム工学」、電気学会、2014、pp。42−45、に記載のP−V曲線の安定余裕などであり、安定余裕が閾値を超過した場合に電圧不安定と判定する。制御対象の算出方法は、例えば、過渡安定性に対しては、基準発電機との内部操作角の偏差が閾値を超過した同期発電機を制御対象として設定する。また、横山明彦、太田宏次、「電力系統安定化システム工学」、電気学会、2014、pp。189−191に記載のオンラインTSCシステム搭載の方法などに即して行っても良い。電圧安定性に対しては、P−V曲線の安定余裕が閾値を超過するような同期発電機を制御対象候補として設定する。なお、前記計算方法は一例であり、その他の計算方法を使用しても良い。
処理ステップS400では、系統安定性計算結果データD42を用いて、制御テーブルを作成し、制御テーブル計算結果データベースDB43に保存する。
処理ステップS500では、想定故障優先順位データD33の全ての故障種類を処理ステップS200で選択したか否か判定する。全ての故障種類を選択済みの場合、処理ステップS600に進む。選択済みでない場合、ステップS200に戻る。
処理ステップS600では、制御テーブル計算結果データD43を用いて、制御テーブルを演算装置2000に送信する。
以上により、想定する再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障の優先順位に従って制御テーブルを作成できるため、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量が大きい故障や、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生有無によって安定化制御量が大きく変化する故障に対し、優先的に制御対象を算出できる。これにより、前記故障に対して系統状態にあった適切な制御をすることができる。
なお、中央演算装置1000の処理に、処理周期(演算周期)が設定されている場合、処理ステップS100からS600までの一連の処理が完了する前に処理周期が終了する場合がある。この場合は、処理周期終了時点での制御テーブル作成結果データD43を処理ステップS600で演算装置に送信する。これにより、全ての想定故障に対する制御テーブルを作成できなかった場合でも、制御テーブルの作成が完了した故障に対しては、系統状態にあった適切な制御をすることができる。
このようにして得られた各種計算結果や計算途中でメモリに蓄積されるデータは、監視制御装置200の画面に逐次表示されてもよい。これにより、運用者が電力系統安定化装置10の運用状況を容易に把握できる。
次に、図11を用いて演算装置2000の処理の流れを説明する。
処理ステップS700では、故障データD61を受信する。
処理ステップS800では、故障データD61と制御テーブル計算結果データD43を用いて、故障種類に対する制御対象を決定し、制御対象決定結果データベースDB71に保存する。制御対象は、制御テーブル計算結果データD43に記載の故障データD61と同じ故障種類に対応する制御対象とする。
処理ステップ900では、処理ステップS800で決定した制御対象に制御指令する。
図12は、実施例1に係る電力系統安定化装置の画面表示例を示す図である。ここで、図12を参照して具体的な表示内容の例について説明する。図12は、想定故障優先順位253と、再生可能エネルギー出力変動シナリオとして、再生可能エネルギーの地点254、天気255、風速256を表示したものである。また、図12の表示には系統図251や凡例252も併せて表示されることにより、利用者が理解しやすい表示形式となっている。
図12のように、安定化計算結果を電力系統安定化装置10や通信ネットワーク300を介して監視制御装置200の画面に表示することで、電力系統10における各想定故障に対する安定性計算の優先順位が一目でわかる効果がある。
以上説明した実施例1の電力系統安定化装置10は、中央演算装置1000において、系統構成データD31と系統データD32を用いて系統状態を作成し、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と想定故障計算優先順位データD33を用いて系統安定性を計算して安定化制御対象を算出し、系統安定性計算結果データD42を用いて制御テーブルを計算し、制御テーブル計算結果データD43を用いて制御テーブルを演算装置に送信し、各計算結果の表示を行い、演算装置2000において、故障データD61と制御テーブル計算結果データD43を用いて制御対象を決定し、制御対象決定結果データD71を用いて制御指令するものである。実施例1では、この際に想定故障計算優先順位データD33は、再生可能エネルギー出力変動シナリオを考慮している。
また、実施例1は、電力系統安定化装置10を電力系統に適用して電力系統安定化システムを構成したものである。
実施例1では、あらかじめ決定した再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位に基づいて安定化計算する電力系統安定化装置10について説明した。実施例2では、気象予測データD35と再生可能エネルギー出力変動データD36を用いて再生可能エネルギー出力変動シナリオを作成することで、系統状態に応じた適切な各想定故障の安定性計算の優先順位を計算する電力系統安定化装置について一例を説明する。なお、図1から図12で説明した内容と重複する説明については省略する。
図13は、実施例2に係る電力系統安定化装置の一例を示している。図13の電力系統安定化装置は、図1の電力系統安定化装置10に、気象予測データD35と再生可能エネルギー出力変動データD36と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成部26と想定故障過酷度計算部27と想定故障計算優先順位計算部28と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データD45と想定故障過酷度計算結果データD46と想定故障計算優先順位計算結果データD47を追加したものである。図13では、追加部分を太線で示している。
また、中央演算装置1000の入力データとしては、系統構成データD31、系統計測データD32以外に、気象予測データD35、再生可能エネルギー出力変動データD36が追加されている。
演算装置2000の入力データは、図1と同じである。
また、中央演算装置1000の結果データとしては、系統状態作成結果データD41、系統安定性計算結果データD42、制御テーブル計算結果データD43以外に、再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データD45、想定故障過酷度計算結果データD46、想定故障計算優先順位計算結果データD47が追加されている。
演算装置2000の出力データは、図1と同じである。
また、中央演算装置1000の機能としては、系統状態作成部21、系統安定性計算部22、制御テーブル計算部23、制御テーブル送信部24以外に、再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成部26、想定故障過酷度計算部27、想定故障計算優先順位計算部28が追加されている。
再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成部26では、気象予測データD35と再生可能エネルギー出力変動データD36と系統状態作成結果データD41を用いて、再生可能エネルギー出力変動シナリオを作成し、再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データD45を出力する。想定故障過酷度計算部27は、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データD45を用いて、各想定故障に対する過酷度を計算し、想定故障過酷度計算結果データD46を出力する。想定故障計算優先順位28は、想定故障過酷度計算結果データD46を用いて、各想定故障に対する安定性計算の優先順位を計算し、想定故障計算優先順位計算結果データD47を出力する。
演算装置2000の機能は、図1と同じである。
図14は、実施例2における電力系統安定化装置10のハード構成と電力系統100のシステム全体構成図の例であり、図2に示した実施例1における電力系統安定化装置10と電力系統100の全体構成図に、気象予測データベースDB35と再生可能エネルギー出力変動データベースDB36と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データベースDB45と想定故障過酷度計算結果データベースD46と想定故障計算優先順位計算結果データベースD47がバス線91に接続され、追加されたものになっている。図14では、追加部分を太線で示している。
図15は、中央演算装置1000のプログラムデータの内容を示す構成例を示す図であり、図3に示した実施例1における安定化計算プログラムデータベースP81の構成図に、再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成プログラムP816と想定故障過酷度計算プログラムP817と想定故障計算優先順位計算プログラムP818が追加されたものになっている。図15では、追加部分を太線で示している。
図14のうち、既に説明した図2に示された同一の符号を付された構成と、同一機能を有する部分については、説明を省略する。
電力系統安定化装置10には、大きく分けて14個のデータベースが格納される。以下においては、既に説明済みのデータベースの説明を割愛して、新規に追加された気象予測データベースDB35と再生可能エネルギー出力変動データベースD36と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データベースDB45と想定故障過酷度計算結果データベースDB46と想定故障計算優先順位計算結果データベースDB47について説明する。
気象予測データベースDB35には、気象予測データD35が記憶されている。気象予測データD35は、例えば、各地点の、快晴、晴れ時々曇り、曇り時々晴れ、曇り、雨などの天気データと、風速データなどである。また、天気データは、各地点の雲量のデータであっても良い。また、これらのデータに時刻を対応付けたデータであっても良い。
図16は、再生可能エネルギー出力変動データベースDB36に記憶された再生可能エネルギー出力変動データD36の例を示す図である。再生可能エネルギー出力変動データベースDB36には、再生可能エネルギー出力変動データD36として、太陽光発電に対しては、再生可能エネルギーの箇所D361、天気の種類D362、各天気の種類に対応する有効電力の変動量D363および無効電力の変動量D364が記憶され、風力発電に対しては、再生可能エネルギーの箇所D365、風速D366、風速に対応する有効電力の変動量D367および無効電力の変動量D368などのデータとして記憶されている。ここで、図16におけるD367の−現在出力(出力0)は、風力発電のカットアウトなどによって出力が0になることを表している。天気の種類D362としては、気象予測データD35の天気データなどである。
図17は、想定故障過酷度計算結果データベースDB46に記憶された想定故障過酷度計算結果データD46の例を示す図である。想定故障過酷度計算結果データベースDB46には、想定故障過酷度計算結果データD46として、故障種類D461、各想定故障種類に対する過酷度D462などのデータとして記憶されている。故障種類D461は、故障箇所D463、故障様相D464などのデータである。過酷度D462は、各想定故障の再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する電力系統の安定性の過酷度を表す指標であり、例えば、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量である。また、再生可能エネルギー出力変動シナリオが発生した場合の安定化制御量と再生可能エネルギー出力変動シナリオが発生しなかった場合の安定化制御量の差分でも良いし、他の指標であっても良い。
想定故障計算優先順位計算結果データベースDB47には、想定故障計算優先順位計算結果データD47が、各想定故障に対する安定性計算の優先順位などのデータとして記録されている。
次に、電力系統安定化装置10の計算処理内容について説明する。中央演算装置1000の処理の全体を示すフローチャートは、図10に図18を加えたものである。このため、以下では、図18について説明する。
図18は、中央演算装置1000の処理における想定故障計算優先順位計算処理の全体を示すフローチャートの例である。
処理ステップS1000は、処理ステップS100の内容と同じである。
処理ステップS1100では、気象予測データD35と再生可能エネルギー出力変動データD36と系統状態作成結果データD41を用いて、再生可能エネルギー出力変動シナリオを作成し、再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データベースDB45に保存する。
ここで、図19を用いて、図18の処理ステップS1100による再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成の流れを説明する。図19は、図13の再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成部26の処理を説明するフローチャートの例である。
処理ステップS1101では、再生可能エネルギー出力変動データD36に記憶されている再生可能エネルギー箇所を選択する。
処理ステップS1102では、処理ステップS1101で選択した再生可能エネルギーの出力変動時刻を設定する。出力変動時刻は、気象予測データD35に時刻データが対応づいている場合は、天気または風速が変化する時刻を設定し、気象予測データD35に時刻データが対応づいていない場合は、現在の時刻とする。
処理ステップS1103では、再生可能エネルギー出力変動データD36から、処理ステップS1101で設定した時刻の天気種類および風速に対応する有効電力変動量および無効電力変動量を、設定時刻における再生可能エネルギーの出力変動量として設定する。
処理ステップS1104では、処理ステップS1102において、全ての出力変動時刻を選択済みか否か判定する。選択済みの場合、処理ステップS1105に進む。選択済みでない場合、処理ステップS1102に戻る。
処理ステップS1105では、処理ステップS1101において、再生可能エネルギー出力変動データD36に記憶されている全ての再生可能エネルギー箇所を選択済みか否か判定する。選択済みの場合、処理を終了する。選択済みでない場合、処理ステップS1101に戻る。
図18に戻り、処理ステップS1200では、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データD45を用いて、各想定故障に対する過酷度を計算し、想定故障過酷度計算結果データベースDB46に保存する。
ここで、図20を用いて、図18の処理ステップS1200による想定故障過酷度計算の流れを説明する。図20は、図13の想定故障過酷度計算部27の処理を説明するフローチャートの例である。
処理ステップS1201では、処理ステップS1000で作成した系統状態を設定する。
処理ステップS1202では、過酷度を計算する想定故障を選択する。
処理ステップS1203では、処理ステップS1201で設定した系統状態を初期状態とし、処理ステップS1202で選択した想定故障に対する電力系統の安定性を計算し、安定性維持に必要な制御対象を算出する。処理ステップS1202は、処理ステップS300の内容と同じである。
処理ステップS1204では、処理ステップS1201で設定した系統状態に対し、処理ステップS1100で作成した再生可能エネルギー出力変動シナリオを設定する。
処理ステップS1205では、処理ステップS1204で設定した再生可能エネルギー出力変動シナリオと処理ステップS1202で選択した想定故障に対し、電力系統の安定性を計算し、安定性維持に必要な制御対象を算出する。処理ステップS1205は、処理ステップS300の内容と同じである。
処理ステップS1206では、処理ステップS1205で算出した制御対象の制御量から処理ステップS1203で算出した制御対象の制御量を差し引くことで、選択中の想定故障に対する制御量の変化量を算出し、算出した変化量を選択中の想定故障に対する過酷度とする。
処理ステップS1207では、処理ステップS1202において、全ての想定故障を選択済みか否か判定する。選択済みの場合、処理を終了する。選択済みでない場合、処理ステップS1202に戻る。
図18に戻り、処理ステップS1300では、想定故障過酷度計算結果データD46を用いて、各想定故障に対する安定性計算の優先順位を計算し、想定故障計算優先順位計算結果データベースDB47に保存する。安定化計算の優先順位は、例えば、処理ステップS1200で計算した過酷度の順とする。
ここで、図21を参照して具体的な表示内容の例について説明する。図21は、電力系統安定化装置10の表示画面(図12)と基本的には同じであるが、安定化計算結果253に過酷度を加えて表示し、再生可能エネルギー出力変動シナリオとして、再生可能エネルギーの出力変動時刻および出力変動量(有効電力の出力変動量258、無効電力の出力変動量259)を新たに加えて表示したものである。有効電力出力変動量258および無効電力出力変動量259のように、グラフ表示することで、各再生可能エネルギーの出力変動時刻および出力変動量が一目で分かる効果がある。
以上説明した実施例2の電力系統安定化装置10は、中央演算装置1000において、系統構成データD31と系統計測データD32を用いて系統状態を作成し、気象予測データD35と再生可能エネルギー出力変動データD36と系統状態作成結果データD41を用いて再生可能エネルギー出力変動シナリオを作成し、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データD45を用いて各想定故障に対する過酷度を計算し、想定故障過酷度計算結果データD46を用いて各想定故障に対する安定性計算の優先順位を計算し、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と想定故障計算優先順位計算結果データD47を用いて系統安定性を計算して安定化制御対象を算出し、系統安定性計算結果データD42を用いて制御テーブルを計算し、制御テーブル計算結果データD43を用いて制御テーブルを演算装置に送信し、各計算結果の表示を行い、演算装置2000において、故障データD61と制御テーブル計算結果データD43を用いて制御対象を決定し、制御対象決定結果データD71を用いて制御指令するものである。
また、実施例2は、電力系統安定化装置10を電力系統に適用して電力系統安定化システムを構成したものである。
実施例1では、あらかじめ決定した再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位に基づいて安定化計算する電力系統安定化装置10について説明した。
実施例3では、あらかじめ決定した複数の再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位に対し、気象予測データD35を用いて系統状態に応じた再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位を選択する電力系統安定化装置について一例を説明する。なお、図1から図21で説明した内容と重複する説明については省略する。
図22は、実施例3に係る電力系統安定化装置の一例を示している。図22の電力系統安定化装置は、図1の電力系統安定化装置10に、気象予測データD35と想定故障計算優先順位テーブルデータD37と想定故障計算優先順位選択部29と想定故障計算優先順位選択結果データD48を追加したものである。図22では、追加部分を太線で示している。
中央演算装置1000の入力データとしては、系統構成データD31、系統計測データD32以外に、気象予測データD35、想定故障計算優先順位テーブルデータD37が追加されている。
演算装置2000の入力データは、図1と同じである。
また、中央演算装置1000の結果データとしては、系統状態作成結果データD41、系統安定性計算結果データD42、制御テーブル計算結果データD43以外に、想定故障計算優先順位選択結果データD48が追加されている。
演算装置2000の出力データは、図1と同じである。
また、中央演算装置1000の機能としては、系統状態作成部21、系統安定性計算部22、制御テーブル計算部23、制御テーブル送信部24以外に、想定故障計算優先順位選択部29が追加されている。想定故障計算優先順位選択部29では、気象予測データD35と想定故障計算優先順位テーブルデータD37を用いて、想定故障計算優先順位を選択し、想定故障計算優先順位選択結果データD48を出力する。
演算装置2000の機能は、図1と同じである。
図23は、実施例3における電力系統安定化装置10のハード構成と電力系統100のシステム全体構成図の例であり、図2に示した実施例1における電力系統安定化装置10と電力系統100の全体構成図に、気象予測データベースDB35と想定故障計算優先順位テーブルデータDB37と想定故障計算優先順位選択結果データベースDB48がバス線91に接続され、追加されたものになっている。図23では、追加部分を太線で示している。
図24は、中央演算装置1000のプログラムデータの内容を示す構成例を示すものであり、図3に示した実施例1における安定化計算プログラムデータベースP81の構成図に、想定故障計算優先順位選択プログラムP819が追加されたものになっている。図24では、追加部分を太線で示している。
図23のうち、既に説明した図2および図14に示された同一の符号を付された構成と、同一機能を有する部分については、説明を省略する。
図23に示すように、電力系統安定化装置10には、大きく分けて12個のデータベースが格納される。以下においては、既に説明済みのデータベースの説明を割愛して、新規に追加された想定故障計算優先順位テーブルデータベースDB37と想定故障計算優先順位選択結果データベースDB48について説明する。
図25は、想定故障計算優先順位テーブルデータベースDB37に記憶された想定故障計算優先順位テーブルデータD37の例を示す図である。想定故障計算優先順位テーブルデータベースDB37には、想定故障計算優先順位テーブルデータD37として、各再生可能エネルギー出力変動シナリオD373に対する計算の優先レベルD371、故障種類D372と、再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類D374とその内容D375などのデータとして記憶されている。再生可能エネルギー出力変動シナリオの内容は、地点D376、その地点における天気D377、風速D378などである。
各再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する計算の優先レベルは、例えば、想定故障計算優先順位データD35における優先レベルと同じように決める。これにより、想定する複数の再生可能エネルギー出力変動シナリオに対し、各想定故障の系統安定化計算の優先順位を決定できる。
想定故障計算優先順位選択結果データベースDB48には、想定故障計算優先順位選択結果データD48が、複数の再生可能エネルギー出力変動シナリオの中から選択された再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位として記憶されている。
次に、電力系統安定化装置10の計算処理内容について説明する。中央演算装置1000の処理の全体を示すフローチャートは、図10に図26を加えたものである。このため、以下では、図26について説明する。
図26は、中央演算装置1000の処理における想定故障計算優先順位選択処理の全体を示すフローチャートの例である。
処理ステップS1400は、処理ステップS100の内容と同じである。
処理ステップS1500では、気象予測データD35と想定故障計算優先順位テーブルデータD37を用いて、想定故障計算優先順位を選択し、想定故障計算優先順位選択結果データベースDB48に保存する。
図27は、図26の処理ステップS1500の詳細フローチャートである。ここで、図27を用いて、図26の処理ステップS1500における想定故障計算優先順位選択の流れを説明する。
処理ステップS1501では、想定故障計算優先順位テーブルデータD37に記憶されている再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類における地点を選択する。
処理ステップS1502では、想定故障計算優先順位テーブルデータD37に記憶されている再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類の中から、気象予測データD35に記憶されている天気データと同じ天気の再生可能エネルギー出力変動シナリオを抽出する。
処理ステップS1503では、処理ステップS1502で抽出した再生可能エネルギー出力変動シナリオの中から、気象予測データD35に記憶されている風速データと同じ風速の再生可能エネルギー出力変動シナリオを抽出する。
処理ステップS1504では、処理ステップS1501において、想定故障計算優先順位テーブルデータD37に記憶されている再生可能エネルギー出力変動シナリオ種類における全ての地点を選択済みか否か判定する。選択済みの場合、処理ステップS1505に進む。選択済みでない場合、処理ステップS1501に戻る。
処理ステップS1505では、処理ステップS1501から処理ステップS1504の結果抽出された再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位を選択する。
図28は、実施例3に係る電力系統安定化装置の画面表示例を示す図である。ここで、図28を参照して具体的な表示内容の例について説明する。図28は、電力系統安定化装置10の表示画面(図12)と基本的には同じであるが、再生可能エネルギー出力変動シナリオとして、再生可能エネルギーの出力変動シナリオの種類2510を新たに加えて表示したものである。これにより、表示されている安定化計算結果における想定故障計算優先順位が、どのような再生可能エネルギー出力変動シナリオに基づいて選択されたかが一目で分かる効果がある。
以上説明した実施例3の電力系統安定化装置10は、中央演算装置1000において、系統構成データD31と系統計測データD32を用いて系統状態を作成し、気象予測データD35と想定故障計算優先順位テーブルデータD37を用いて、想定故障計算優先順位を選択し、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と想定故障計算優先順位選択結果データD48を用いて系統安定性を計算して安定化制御対象を算出し、系統安定性計算結果データD42を用いて制御テーブルを計算し、制御テーブル計算結果データD43を用いて制御テーブルを演算装置に送信し、各計算結果の表示を行い、演算装置2000において、故障データD61と制御テーブル計算結果データD43を用いて制御対象を決定し、制御対象決定結果データD71を用いて制御指令するものである。
また、実施例3は、電力系統安定化装置10を電力系統に適用して電力系統安定化システムを構成したものである。
実施例1では、あらかじめ決定した再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位に基づいて安定化計算をする電力系統安定化装置10について説明した。
実施例4では、あらかじめ決定した再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する想定故障計算優先順位から、各想定故障の安定性計算の周期(演算周期)を計算し、計算した周期に基づいて各想定故障に対して安定化計算をする電力系統安定化装置について一例を説明する。なお、図1から図28で説明した内容と重複する説明については省略する。
図29は、実施例4に係る電力系統安定化装置の一例に示している。図29の電力系統安定化装置10は、図1の電力系統安定化装置10に、計算周期計算データD38と想定故障計算周期計算部210と想定故障計算周期変更部211と想定故障計算周期計算結果データD49と想定故障計算周期変更結果データD410を追加したものである。図29では、追加部分を太線で示している。
中央演算装置1000の入力データとしては、系統構成データD31、系統計測データD32、想定故障計算優先順位データD33以外に、計算周期計算データD38が追加されている。
演算装置2000の入力データは、図1と同じである。
また、中央演算装置1000の結果データとしては、系統状態作成結果データD41、系統安定性計算結果データD42、制御テーブル計算結果データD43以外に、想定故障計算周期計算結果データD49、想定故障計算周期変更結果データD410が追加されている。
演算装置2000の出力データは、図1と同じである。
また、中央演算装置1000の機能としては、系統状態作成部21、系統安定性計算部22、制御テーブル計算部23、制御テーブル送信部24以外に、想定故障計算周期計算部210、想定故障計算周期変更部211が追加されている。想定故障計算周期計算部210では、計算周期計算データD38と想定故障計算優先順位データD33を用いて、各想定故障に対する系統安定性計算の計算周期を計算し、想定故障計算周期計算結果データD49を出力する。想定故障計算周期変更部211では、想定故障計算周期計算結果データD49を用いて、各想定故障に対する系統安定性計算の周期を変更し、想定故障計算周期変更結果データD410を出力する。
演算装置2000の機能は、図1と同じである。
図30は、実施例4における電力系統安定化装置10のハード構成と電力系統100のシステム全体構成図の例であり、図2に示した実施例1における電力系統安定化装置10と電力系統100の全体構成図に、計算周期計算データベースDB38と想定故障計算周期計算結果データベースDB49と想定故障計算周期変更結果データベースDB410がバス線91に接続され、追加されたものになっている。図30では、追加部分を太線で示している。
図31は、中央演算装置1000のプログラムデータの内容を示す構成例を示すものであり、図3に示した実施例1における安定化計算プログラムデータベースP81の構成図に、想定故障計算周期計算プログラムP8110と想定故障計算周期変更プログラムP8111が追加されたものになっている。図31では、追加部分を太線で示している。
図30のうち、既に説明した図2、図14、図23に示された同一の符号を付された構成と、同一機能を有する部分については、説明を省略する。
電力系統安定化装置10には、大きく分けて13個のデータベースが格納される。以下においては、既に説明済みのデータベースの説明を割愛して、新規に追加された計算周期計算データベースDB38と想定故障計算周期計算結果データベースDB49と想定故障計算周期変更結果データベースDB410について説明する。
計算周期計算データベースDB38には、系統安定化計算の計算周期計算データD38が図32に示すように、優先レベルD381と、それに対応する計算周期D382などのデータとして記憶されている。優先レベルは、想定故障計算優先順位データD33における優先レベルD331を表している。これにより、各優先レベルの想定故障に対する系統安定性計算の計算周期を決定できる。計算周期は、例えば、優先レベルが高いほど短くする。これにより、優先レベルの高い想定故障は系統安定性計算の結果算出される制御対象の更新周期が短くなるため、更新周期内に発生する潮流変動に起因する制御過不足を防止することができる。
想定故障計算周期計算結果データベースDB49には、想定故障計算周期計算結果データD49が、各想定故障とそれに対する計算周期などのデータとして記憶されている。
想定故障計算周期変更結果データベースDB410には、想定故障計算周期変更結果データD410が、各想定故障とそれに対して設定された計算周期などのデータとして記憶されている。
次に、電力系統安定化装置10の計算処理内容について説明する。図33と図34は、中央演算装置1000の処理の全体を示すフローチャートの例であり、図33は、想定故障計算周期計算処理、想定故障計算周期変更処理、図34は、系統状態作成処理、系統安定性計算処理、制御テーブル計算処理、制御テーブル送信処理である。
まず、図33を用いて中央演算装置1000における想定故障計算周期計算処理、想定故障計算周期変更処理の流れを説明する。
処理ステップS1600では、計算周期計算データD38と想定故障計算優先順位データD33を用いて、各想定故障に対する安定性計算の計算周期を計算し、想定故障計算周期計算結果データベースDB49に保存する。
ここで、図35を用いて、図33の処理ステップS1600における想定故障計算周期計算の流れを説明する。図35は、図29の想定故障計算周期計算部210の処理を説明するフローチャートの例である。
処理ステップS1601では、想定故障計算優先順位データD33に記憶されている故障種類を選択する。
処理ステップS1602では、処理ステップS1601で選択した故障種類に対する優先レベルを判定する。
処理ステップS1603では、計算周期計算データD38から、処理ステップS1602で判定した優先レベルに対する計算周期を抽出する。
処理ステップS1604では、処理ステップS1603で抽出した計算周期を、処理ステップS1601で選択した想定故障種類に対する計算周期に設定する。
処理ステップS1605では、処理ステップS1601において、想定故障計算優先順位データD33に記憶されている全ての故障種類を選択したか否か判定する。選択済みの場合、処理を終了する。選択済みでない場合、処理ステップS1601に戻る。
図33に戻り、処理ステップS1700では、想定故障計算周期計算結果データD49を用いて、各想定故障に対する計算周期を変更し、想定故障計算周期変更結果データベースDB410に保存する。
次に、図34を用いて中央演算装置1000における系統状態作成処理、系統安定性計算処理、制御テーブル計算処理、制御テーブル送信処理の流れを説明する。図34の処理は、図10の処理から、処理ステップS200と処理ステップS500を除いたものになっており、各想定故障に対して処理ステップS1700で設定した計算周期で図34の処理をする。これにより、各想定故障に対し、逐次、処理ステップS1700で設定した計算周期で制御テーブルを作成し、演算装置2000に送信することができる。
ここで、図36を参照して具体的な表示内容の例について説明する。図36は、電力系統安定化装置10の表示画面(図12)と基本的には同じであるが、想定故障計算優先順位253に計算周期を加えて表示したものである。これにより、表示されている安定化計算結果における各想定故障の計算周期が一目で分かる効果がある。
以上説明した実施例4の電力系統安定化装置10は、中央演算装置1000において、系統構成データD31と系統計測データD32を用いて系統状態を作成し、計算周期計算データD38と想定故障計算優先順位データD33を用いて、想定故障計算周期を計算し、想定故障計算周期計算結果データD49を用いて、各想定故障に対する系統安定性の計算周期を変更し、系統構成データD31と系統状態作成結果データD41と想定故障計算周期変更結果データD410を用いて系統安定性を計算して安定化制御対象を算出し、系統安定性計算結果データD42を用いて制御テーブルを計算し、制御テーブル計算結果データD43を用いて制御テーブルを演算装置に送信し、各計算結果の表示を行い、演算装置2000において、故障データD61と制御テーブル計算結果データD43を用いて制御対象を決定し、制御対象決定結果データD71を用いて制御指令するものである。
また、実施例4は、電力系統安定化装置10を電力系統に適用して電力系統安定化システムを構成したものである。
10:電力系統安定化装置
1000:中央演算装置
1001:中央演算装置のCPU
1002:中央演算装置のメモリ
1003:中央演算装置の入力部
1004:中央演算装置の通信部
1005:中央演算装置の表示部
91:中央演算装置のバス線
2000:演算装置
2001:演算装置のCPU
2002:演算装置のメモリ
2004:演算装置の通信部
92:演算装置のバス線
100:電力系統
110A、110B:発電機
120A、120B、120C、120D:ノード(母線)
130A、130B:変圧器
140A、140B、140C、140D:ブランチ(線路)
150:計測装置
200:監視制御装置
300:通信ネットワーク
20:安定化計算部
21:系統状態作成部
22:系統安定性計算部
23:制御テーブル計算部
24:制御テーブル送信部
25:表示部
D30:安定化計算入力データ
DB30:安定化計算入力データベース
D31:系統構成データ
DB31:系統構成データベース
D32:系統計測データ
DB32:系統計測データベース
D33:想定故障計算優先順位データ
DB33:想定故障計算優先順位データベース
D35:気象予測データ
DB35:気象予測データベース
D36:再生可能エネルギー出力変動データ
DB36;再生可能エネルギー出力変動データベース
D37:想定故障計算優先順位テーブルデータ
DB37:想定故障計算優先順位テーブルデータベース
D38:計算周期計算データ
DB38:計算周期計算データベース
D40:安定化計算結果データ
DB40:安定化計算結果データベース
D41:系統状態作成結果データ
DB41:系統状態作成結果データベース
D42:系統安定性計算結果データ
DB42:系統安定性計算結果データベース
D43:制御テーブル計算結果データ
DB43:制御テーブル計算結果データベース
D45:再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データ
DB45:再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成結果データベース
D46:想定故障過酷度計算結果データ
DB46:想定故障過酷度計算結果データベース
D47:想定故障計算優先順位計算結果データ
DB47:想定故障計算優先順位計算結果データベース
D48:想定故障計算優先順位選択結果データ
DB48:想定故障計算優先順位選択結果データベース
D49:想定故障計算周期計算結果データ
DB49想定故障計算周期計算結果データベース
D410:想定故障計算周期変更結果データ
DB410想定故障計算周期変更結果データベース
50:制御決定部
51:制御対象決定部
52:制御指令部
D60:制御決定入力データ
DB60:制御決定入力データベース
D61:故障データ
DB61:故障データベース
D70:制御決定結果データ
DB70:制御決定結果データベース
D71:制御対象決定結果データ
DB71:制御対象決定結果データベース
D81:安定化計算プログラムデータ
DB81:安定化計算プログラムデータベース
D82:制御決定プログラムデータ
DB82:制御決定プログラムデータベース
P811:系統状態作成プログラム
P812:系統安定性計算プログラム
P813:制御テーブル計算プログラム
P814:制御テーブル送信プログラム
P815:表示プログラム
P816:再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成プログラム
P817:想定故障過酷度計算プログラム
P818:想定故障計算優先順位計算プログラム
P819:想定故障計算優先順位選択プログラム
P8110:想定故障計算周期計算プログラム
P8111:想定故障計算周期変更プログラム
P821:制御対象決定プログラム
P822:制御指令プログラム

Claims (33)

  1. 制御対象及び再生可能エネルギー発電設備が接続された電力系統における故障発生に備えて、想定故障が電力系統に発生した時の安定性維持に必要な制御対象を予め定めておく中央演算装置を含む電力系統安定化装置であって、
    前記中央演算装置は、複数の想定故障に対して各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行するとともに、天候に関する再生可能エネルギーの出力変動シナリオに応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先順位想定故障の故障種類ごとに定めていることを特徴とする電力系統安定化装置。
  2. 請求項1に記載の電力系統安定化装置であって、
    電力系統の潮流計算、状態推定に使用する少なくとも電力系統の構成、電力系統の特性の情報を含む系統構成データと、電力系統の発電機母線、負荷母線における少なくとも有効電力、無効電力、電圧、電圧位相角の情報を含む系統状態と、前記天候に関する前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオを用いて、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量を前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する電力系統の安定性の過酷度を表す指標として各想定故障について定め、当該過酷度を表す指標に応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先順位を定めていることを特徴とする電力系統安定化装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電力系統安定化装置であって、
    電力系統における天候を計測し、過去における天候に関する前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先順位を定めていることを特徴とする電力系統安定化装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記優先順位に応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する演算周期を可変にすることを特徴とする電力系統安定化装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電力系統安定化装置であって、
    電力系統安定化装置は表示装置を備えており、表示装置の画面には電力系統の系統図と、優先順位ごとの想定故障種種別と天候に関する前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオが表示されていることを特徴とする電力系統安定化装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力系統安定化装置であって、
    電力系統安定化装置は、電力系統における前記想定故障発生時に、前記中央演算装置で求めた制御対象を操作する演算装置を含むことを特徴とする電力系統安定化装置。
  7. 制御対象及び再生可能エネルギー発電設備が接続された電力系統における故障発生に備えて、想定故障が電力系統に発生した時の安定性を判定し、各想定故障が発生した際の電力系統の安定性維持に必要な制御対象各想定故障と制御対象の関係である制御テーブルとして作成する中央演算装置と、電力系統に生じた故障種類と前記制御テーブルを照合して前記制御対象を決定する演算装置を含む電力系統安定化装置であって、
    前記中央演算装置は、
    電力系統の潮流計算、状態推定に使用する少なくとも電力系統の構成、電力系統の特性の情報を含む系統構成データと、電力系統の送電線、母線で計測した少なくとも有効電力、無効電力、電圧、電圧位相角の情報を含む系統計測データを用いて、電力系統の発電機母線、負荷母線における少なくとも有効電力、無効電力、電圧、電圧位相角の情報を含む系統状態を作成する系統状態作成部と、
    前記系統状態の作成結果と前記系統構成データと再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の故障種類ごとに定められた安定性計算の優先順位を用いて電力系統の安定性を計算して制御対象定める演算を実行する系統安定性計算部と、
    前記電力系統の安定性の計算結果を用いて制御テーブルを作成する制御テーブル計算部と、
    前記制御テーブルを前記演算装置に送信する制御テーブル送信部を備えることを特徴とする電力系統安定化装置。
  8. 請求項7に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位は、想定故障計算優先順位データベースに保存されていることを特徴とする電力系統安定化装置。
  9. 請求項8に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記中央演算装置は、
    気象予測データと再生可能エネルギー出力変動データを用いて各再生可能エネルギーの出力変動シナリオを作成する再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成部と、
    前記系統構成データと前記系統状態の作成結果のデータと前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオの作成結果データを用いて、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量を再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の過酷度を表す指標として計算する想定故障過酷度計算部と、
    前記想定故障の過酷度の計算結果データを用いて再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位を計算する想定故障計算優先順位計算部を備えることを特徴とする電力系統安定化装置。
  10. 請求項9に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記再生可能エネルギー出力変動シナリオ作成部は、各再生可能エネルギーに対して出
    力変動時刻と出力変動量を設定することを特徴とする電力系統安定化装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記想定故障過酷度計算部は、再生可能エネルギーの出力変動シナリオが発生した場合の電力系統の安定性維持に必要な制御量(安定化制御量)と再生可能エネルギーの出力変動シナリオが発生しなかった場合の安定化制御量の差分として各想定故障に対する過酷度を計算することを特徴とする電力系統安定化装置。
  12. 請求項9から請求項11のいずれか1項に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記想定故障計算優先順位計算部は、各想定故障に対する安定性計算の優先順位を、各想定故障の過酷度の順とすることを特徴とする電力系統安定化装置。
  13. 請求項8に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記中央演算装置は、
    気象予測データと一つ以上の再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位データを用いて各想定故障の安定性計算の優先順位を選択する想定故障計算優先順位選択部を備えることを特徴とする電力系統安定化装置。
  14. 請求項13に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記気象予測データは、天気情報と風速情報の一つ以上の情報を含み、前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位データは、天気情報と風速情報の一つ以上の情報を含む再生可能エネルギーの出力変動シナリオ種類と各シナリオに対する各想定故障の優先順位を含むことを特徴とする電力系統安定化装置。
  15. 請求項13に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記想定故障計算優先順位選択部は、天気情報と風速情報の一つ以上の情報を用いて、気象予測データと同じ再生可能エネルギーの出力変動シナリオ種類に対する各想定故障の安定性計算の優先順位を選択することを特徴とする電力系統安定化装置。
  16. 請求項8に記載の電力系統安定化装置であって、
    安定性計算の計算周期計算データと再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位データを用いて各想定故障の安定性計算の計算周期を計算する想定故障計算周期計算部と、
    前記想定故障の計算周期の計算結果データを用いて各想定故障の安定性計算の計算周期を変更する想定故障計算周期変更部を備えることを特徴とする電力系統安定化装置。
  17. 請求項16に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記計算周期計算データは、優先順位に対する計算周期情報を含むことを特徴とする電力系統安定化装置。
  18. 請求項17に記載の電力系統安定化装置であって、
    前記想定故障計算周期計算部は、再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位に対応する計算周期を各想定故障の計算周期に設定することを特徴とする電力系統安定化装置。
  19. 制御対象及び再生可能エネルギー発電設備が接続された電力系統における故障発生に備えて、想定故障が電力系統に発生した時の安定性維持に必要な制御対象を予め定めておく電力系統安定化方法であって、
    複数の想定故障に対して各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行するとともに、天候に関する再生可能エネルギーの出力変動シナリオに応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先順位想定故障の故障種類ごとに定めていることを特徴とする電力系統安定化方法。
  20. 請求項19に記載の電力系統安定化方法であって、
    電力系統の潮流計算、状態推定に使用する少なくとも電力系統の構成、電力系統の特性の情報を含む系統構成データと、電力系統の発電機母線、負荷母線における少なくとも有効電力、無効電力、電圧、電圧位相角の情報を含む系統状態と、前記天候に関する前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオを用いて、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量を前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する電力系統の安定性の過酷度を表す指標として、各想定故障について定め、当該過酷度を表す指標に応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先順位を定めていることを特徴とする電力系統安定化方法。
  21. 請求項19または請求項20に記載の電力系統安定化方法であって、
    電力系統における天候を計測し、過去における天候に関する前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する優先順位を定めていることを特徴とする電力系統安定化方法。
  22. 請求項19から請求項21のいずれか1項に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記優先順位に応じて、前記各想定故障の時の安定性維持に必要な制御対象を定める演算を実行する演算周期を可変にすることを特徴とする電力系統安定化方法。
  23. 制御対象及び再生可能エネルギー発電設備が接続された電力系統における故障発生に備えて、想定故障が電力系統に発生した時の安定性維持に必要な制御対象を予め定めておく電力系統安定化方法であって、
    電力系統の潮流計算、状態推定に使用する少なくとも電力系統の構成、電力系統の特性の情報を含む系統構成データと、電力系統の送電線、母線で計測した少なくとも有効電力、無効電力、電圧、電圧位相角の情報を含む系統計測データを用いて、電力系統の発電機母線、負荷母線における少なくとも有効電力、無効電力、電圧、電圧位相角の情報を含む系統状態を作成し、
    前記系統状態の作成結果と前記系統構成データと再生可能エネルギー出力変動シナリオに対する各想定故障の故障種類ごとに定められた安定性計算の優先順位を用いて電力系統の安定性を計算し、
    前記電力系統の安定性の計算結果を用いて各想定故障と制御対象の関係である制御テーブルを作成し、
    故障データと前記制御テーブルを用いて制御対象定める演算を実行することを特徴とする電力系統安定化方法。
  24. 請求項23に記載の電力系統安定化方法であって、
    気象予測データと再生可能エネルギー出力変動データを用いて各再生可能エネルギーの出力変動シナリオを作成し、
    前記系統構成データと前記系統状態の作成結果データと前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオ作成結果データを用いて、再生可能エネルギー出力変動シナリオ発生時の安定化制御量を再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の過酷度を表す指標として計算し、
    前記想定故障の過酷度の計算結果データを用いて再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位を計算することを特徴とする電力系統安定化方法。
  25. 請求項24に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオは、各再生可能エネルギーに対して出力変動時刻と出力変動量を設定することで作成することを特徴とする電力系統安定化方法。
  26. 請求項24または請求項25に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記想定故障の過酷度は、再生可能エネルギーの出力変動シナリオが発生した場合の電力系統の安定性維持に必要な制御量(安定化制御量)と再生可能エネルギーの出力変動シナリオが発生しなかった場合の安定化制御量の差分として各想定故障に対する過酷度を計算することを特徴とする電力系統安定化方法。
  27. 請求項24から請求項26のいずれか1項に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記各想定故障の安定性計算の優先順位は、各想定故障の過酷度の順とすることを特徴とする電力系統安定化方法。
  28. 請求項23に記載の電力系統安定化方法であって、
    気象予測データと一つ以上の再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位データを用いて各想定故障の安定性計算の優先順位を選択することを特徴とする電力系統安定化方法
  29. 請求項28に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記気象予測データは、天気情報と風速情報の一つ以上の情報を含み、前記再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位データは、天気情報と風速情報の一つ以上の情報を含む再生可能エネルギーの出力変動シナリオ種類と各シナリオに対する各想定故障の優先順位を含むことを特徴とする電力系統安定化方法。
  30. 請求項29に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記各想定故障の安定性計算の優先順位は、天気情報と風速情報の一つ以上の情報を用いて、気象予測データと同じ再生可能エネルギーの出力変動シナリオ種類に対する各想定故障の安定性計算の優先順位とすることを特徴とする電力系統安定化方法。
  31. 請求項23に記載の電力系統安定化方法であって、
    安定性計算の計算周期の計算データと再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位データを用いて各想定故障の安定性計算の計算周期を計算し、
    前記想定故障の計算周期計算結果データを用いて各想定故障の安定性計算の計算周期を変更することを特徴とする電力系統安定化方法。
  32. 請求項31に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記計算周期の計算データは、優先順位に対する計算周期情報を含むことを特徴とする電力系統安定化方法。
  33. 請求項32に記載の電力系統安定化方法であって、
    前記各想定故障の安定性計算の計算周期は、再生可能エネルギーの出力変動シナリオに対する各想定故障の安定性計算の優先順位に対応する計算周期を各想定故障の計算周期とすることを特徴とする電力系統安定化方法。
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