以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明する。
図1はコンテンツ検索機能を有する本発明による画面表示装置の第1の実施形態を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)での分断線A−Aに沿う断面図であり、1はこの実施形態の画面表示装置、2は表示画面、3はタッチ操作部、4は圧力感知部、5は枠状リブ、6は筐体、7はタッチパネル部、8は表示部、8aは表示面、9は基板、10は保持部である。
図1(a),(b)において、画面表示装置1は携帯情報端末装置をなすものであって、その筐体6内には、液晶の表示部8や基板9,電源(図示せず)が内蔵されており、また、筐体6の開放口側の全周にわたって形成された保持部10により、タッチパネル部7の周囲が保持されている。また、このタッチパネル部7の四隅では、圧力感知部4が、このタッチパネル部7とともに、保持部10によって保持されている。
タッチパネル部7は全体が光透過性のものであって、このタッチパネル部7を通して表示部8の表示面8aを見ることができ、これが画面表示装置1の、例えば、5インチの表示画面2をなしている。
また、このタッチパネル部7の表面でのこの表示画面2の縁部全体に沿って枠状をなすリブ(突起)5が設けられており、タッチパネル部7でのこのリブ5よりも外側の領域をタッチ操作部3としている。表示画面2で後述するコンテンツ検索画面が表示された状態でタッチ操作部3をタッチ操作することにより、コンテンツの検索のための操作をすることができる。リブ5はかかるタッチ操作部3の領域の内側(表示画面2側)の境界を規定するものであって、タッチ操作する指先の触覚によってもこのタツチ操作部3の境界を認識することができ、これにより、タッチ操作部7での表示部8の表示面8aに対向する上面に指先が触れることを防止することができて、表示画面2が汚れるのを防止することができる。
このタッチ操作部3でのタッチ操作位置は、圧力感知部4、特に、このタッチ操作位置を挟む2つの圧力感知部4によって感知される。
図2はコンテンツ検索機能を有する本発明による画面表示装置の第2の実施形態を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は同図(a)での分断線B−Bに沿う断面図であり、11はタッチパネル部(タッチ操作部)、12は保護ガラスであり、図1に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図2(a),(b)において、この第2の実施形態は、図1に示す第1の実施形態が表示部8の表示面8aを覆うようにしてタッチパネル部7を設けたのに対し、保護ガラス12でこの表示部8の表示面8aを覆って保護し、第1の実施形態でのタッチ操作部3の領域に相当する領域にのみタッチパネル部11を設けられた構成をなした携帯情報端末装置である。
ここで、この第2の実施形態では、表示部8の表示面8aによる表示画面2の4つの辺夫々毎に細長いタッチパネル部11が設けられ、これら4つのタッチパネル部11が表示画面2の周囲全体を囲んでいる。そして、これらタッチパネル部11の両端部に夫々圧力感知部4が設けられており、いずれかのタッチパネル部11にタッチすると、このタッチされたタッチパネル部11の両端部の2つの圧力感知部4がこれを感知する。従って、これらタッチパネル部11がこの画面表示装置1のタッチ操作部をなしている。以下では、このタッチパネル部11をタッチ操作部11ともいうことにする。
ここで、図1,図2に示す画面表示装置の各実施形態において、タッチ操作部3,11に指先でタッチすると、そのタッチ位置を挟む2つの圧力感知部4で検出される圧力(検知圧力)は、このタッチ位置に応じたものであり、タッチ位置がこれら2つの圧力感知部4の中間位置であるときには、これら圧力感知部4の検知圧力は等しいし、タッチ位置がこれら2つの圧力感知位置の一方に偏った場合には、このタッチ位置が近い方の圧力感知部4の検知圧力が遠い方の圧力感知部4の検知圧力よりも大きい。なお、図1に示す第1の具体例では、タッチパネル部3がその四隅で圧力感知部4によって下方から支持された形態となっているので、タッチ位置を挟む2つの圧力感知部4だけが圧力を感知し、それ以外の圧力感知部4はほとんど圧力を感知しない。また、図2に示す第2の実施形態では、表示画面2の夫々の辺に設けられるタッチパネル部11が別々のタッチパネル部であるため、タッチされたタッチパネル部11の両端部に設けられた2つの圧力感知部4だけが圧力を感知する。以上のことから、圧力感知部4の検知圧力により、タッチ位置が表示画面2のどの辺側のどの位置にあるかを確実に検出することができる。
図3はコンテンツ検索機能を有する本発明による画面表示装置の第3の実施形態を示す構成図であって、同図(a)はコンテンツ検索に使用している状態を示す図、同図(b)は同図(a)での分断線C−Cに沿う断面図であり、13はテレビ受像機、14は表示画面であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図3(a)において、この第3の実施形態の画面表示装置1は、図1または図2に示す実施形態と同様の構成をなす携帯情報端末装置であるが、コンテンツ検索画面をテレビ受像機13の表示画面14でも表示することができるようにしたものである。この場合、画面表示装置1では、図示しないが、コンテンツ検索画面をこの画面表示装置1の表示画面2で表示するか、テレビ受像機13の表示画面14で表示するかを選択するための選択手段が設けられている。
テレビ受像機13の表示画面14で表示することが選択された場合には、コンテンツ検索画面の映像信号が画面表示装置1からテレビ受像機13に送信されて、このコンテンツ検索画面が表示画面14に表示される。このように、コンテンツ検索画面がテレビ受像機13の表示画面14に表示された場合でも、このコンテンツ検索画面を用いたコンテンツ検索のための操作は、画面表示装置1でのタッチ操作部3(11)でのタッチ操作によって行なう。
また、この第3の実施形態の変形例として、画面表示装置1に表示機能を持たせず(即ち、表示部8(図1,図2)を設けず)、映像表示はテレビ受像機13で行なう構成とすることもできる。この場合には、画面表示装置1に映像処理部を設け、コンテンツ検索画面などの表示画像の映像信号を画面表示装置1で生成してテレビ受像機13に送信するようにしてもよいし、あるいは、テレビ受像機にコンテンツ検索画面の生成のための映像処理部を設け、画面表示装置1からコンテンツ検索画面に必要な情報をテレビ受像機13に送信するようにしてもよい。しかし、これら変形例のいずれにおいても、コンテンツ検索画面を用いたコンテンツ検索のための操作は、画面表示装置1でのタッチ操作部3(11)でのタッチ操作によって行なう。
図3(b)はかかる変形例での画面表示装置1の断面図であって、表示部8を設けない点を除いて、図1,図2に示す実施形態と同様である。
図4は図1,図2または図3に示す画面表示装置1の内部構成の一具体例とこの画面表示装置を用いたコンテンツ検索システムの構成の一具体例とを示すブロック構成図であって、15は情報表示部、16は入力装置、17は出力装置、18は情報処理装置、19はメモリ、20はハードディスク、21は通信部、22は情報送受信バス、23はネットワーク、24はサーバとしてのリモートストレージ、25は再生プログラム、26はカード情報テーブル、27は表示用画像ファイル、28は動画ファイル、29はカード情報テーブル、30は表示用画像ファイル、31は動画ファイルであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけている。
同図において、画面表示装置1は、図1,図2における液晶などの表示部8に画像表示させるための情報表示装置15と、タッチ操作部3,11などの情報入力のための入力装置16と、スピーカや、図3に示す具体例の場合では、テレビ受像機13にコンテンツ検索画面などの情報信号を送信するための送信手段などの出力装置17と、情報処理や制御装置として各部の制御を行なうCPU(中央処理ユニット)などからなる情報処理装置18と、情報処理装置18を動作させるためのプログラムや処理中の情報を一次記憶する情報記憶装置としてのメモリ19と、情報記憶装置としてのハードディスク20と、ネットワーク23を介してサーバとしてのリモートストレージ24との間で通信を行なうための通信部21などが情報送受信バス21を介して接続された構成をなしている。
ここで、詳細は後述するが、コンテンツ検索画面では、検索対象となるコンテンツ(動画)毎にその検索項目を表示するカード状の表示体(以下、カードアイコンという)で表わされるものであり、このカードアイコンには、これに該当するコンテンツに関する情報(表示用画像や動画)が表示される。
ハードディスク20には、コンテンツ検索画面に関するデータベースが格納されているものであって、このデータベースとしては、カードアイコンとコンテンツとの対応関係などが登録されているカード情報テーブル26と、コンテンツ毎のサムネイル(静止画像)などの表示用画像のファイル27と、コンテンツとしての動画情報のファイル(動画ファイル)28とが格納されているものであり、さらに、情報処理装置18からの指示に基づいてコンテンツ検索画面のための必要な情報を読み出すための再生用プログラム25が格納されている。従って、情報処理装置18からの指示により、このハードディスク20からコンテンツ検索画面のための必要な情報を取得し、情報処理装置18で処理した後、情報表示装置15により、表示画面2(図1〜図3)にコンテンツ検索画面を表示させることができる。
また、リモートストレージ24においても、同様にして、カード情報テーブル29や表示用画像ファイル30,動画ファイル31などが格納されており、情報処理装置18からの指示により、このリモートストレージ24からも、コンテンツ検索画面のための必要な情報を取得することができ、これによって、情報表示装置15により、表示画面2(図1〜図3)にコンテンツ検索画面を表示させることができる。
なお、コンテンツ検索画面の表示指示は、電源の投入により、あるいは、タッチ操作部3,11のタッチ操作による入力装置16からの指示入力により、情報処理装置18がハードディスク20やリモートストレージ24からの必要な情報の読み取りを指示して行なわれるものであり、また、コンテンツ検索画面による検索操作も、タッチ操作部3,11のタッチ操作によって行なわれ、その操作による指示が入力装置16から入力されて情報処理装置18に送られ、この情報処理装置18の制御のもとに、コンテンツの検索処理が行なわれるものである。検索結果に該当するコンテンツ、即ち、動画ファイル28または31がハードディスク20またはリモートストレージ24から取得され、情報表示装置15に供給されて表示画面2に表示される。図3に示す第3の実施形態やその変形例の場合には、この動画ファイルが出力装置17からテレビ受像機13に供給され、表示画面14に検索されたコンテンツが動画として表示される。
図5は図4におけるカード情報テーブル26,29の一具体例を示す図である。
同図において、コンテンツ検索画面に表示される各コンテンツの検索項目を表わすカードアイコンには、夫々カードID(IDentification:識別子)26aが割り当てられており、カードアイコン毎に、従って、カードID26a毎に該当するコンテンツ(動画ファイル28,31)のタイトル26b、カードアイコンに貼り付けて表示する表示用画像(テクスチャ)27,30のファイル名26c、該当するコンテンツ(動画ファイル28,31)のファイル名(ビデオファイル名)26d、ジャンル26e、該当するコンテンツ(動画ファイル28,31)の作成日時26f、該当するコンテンツ(動画ファイル28,31)の作成後の最後に再生した日時26g、カードアイコンが仮想的に配置された座標系をなす仮想の3次元空間(以下、カードアイコンの仮想3次元空間という)内でのこのカードアイコンの配置情報(位置や角度(姿勢))26h、関連するカードアイコンのカードID(関連カードID)26i、その他諸々の情報26jが付加されている。なお、一度も再生されないコンテンツについては、データ作成日時26fの情報は存在するものの、最後に再生した日時26gの情報は存在せず、その欄は空白となっている。
ここで、まず、図6により、コンテンツ検索画面に表示されるカードアイコンについて説明する。
同図において、カードアイコン32には、タイトル表示領域33と画像表示領域34とこれら以外の背景領域35とが設けられており、タイトル表示領域33には、図5に示すカード情報テーブル26に登録されている該当するコンテンツのタイトル26bが表示される。また、画像表示領域34には、同じく該当するコンテンツの表示用画像ファイル名26cのサムネイル(静止画像)などの表示用画像が貼り付けられて表示され、あるいは、このコンテンツ(ビデオファイル名26dの動画像ファイル)が動画像として表示される。なお、背景領域35では、所定の模様が表示されるが、他の情報、例えば、ジャンル26eやデータ作成日時26fなどを表示するようにしてもよい。
ここで、このカード情報テーブル26での配置情報26hについて説明する。
コンテンツ検索画面でのカードアイコン32の表示の仕方としては、後述するように、いくつかの表示状態があり、夫々毎に表示状態1,2,……ということにする。これら表示状態の1つである表示状態1では、各カードアイコン32がカードアイコンの仮想3次元空間内で夫々の位置に夫々の姿勢で配置されている状態を示すものであり、夫々のカードアイコンの位置,姿勢を表わすのが配置情報26hである。
図7はかかる配置情報26hを説明するための図であって、カードアイコンの仮想3次元空間内でのカードアイコン32の位置と姿勢(角度)とを示すものである。
カードアイコン32の位置は、XYZ軸からなるのカードアイコンの仮想3次元空間でのこのカードアイコン32の中心位置の座標(x1,y1,z1)で表わされ、このカードアイコン32の姿勢は、ヨー(yaw:方位角),ピッチ(pitch:仰角),ロール(roll:回旋角)で表わされる。ヨーはカードアイコン32の中心位置を通るZ軸に平行なZ’軸を中心軸として回動した状態を表わすものであって、この回動状態はその回動角(yaw角)で表わされる。ピッチはカードアイコン32の中心位置を通るY軸に平行なY’軸を中心軸として回動した状態を表わすものであって、この回動状態はその回動角(pitch角)で表わされる。ロールはカードアイコン32の中心位置を通るX軸に平行なX’軸を中心軸として回動した状態を表わすものであって、この回動状態はその回動角(roll角)で表わされる。これらyaw角度,pitch角度及びroll角度によってカードアイコン32の姿勢が表わされる。例えば、図5でのカード情報テーブル26,29に登録されたカードID26aが「0001」のカードアイコン32は、このカードアイコンの仮想3次元空間での位置が(x0,y0,z0)であり、姿勢がヨー,ピッチ,ロールの角度によって(yaw0,pitch0,roll0)となっている。また、他のカードアイコン32a,32bについても、カード情報テーブル26,29において、カードアイコンの仮想3次元空間でのその位置,姿勢に応じた配置情報が設定登録されている。
このようにして、検索対象となるコンテンツの全てに該当するカードアイコン32が、カードアイコンの仮想3次元空間において、夫々の位置に夫々の姿勢で配置された状態に仮想されるものであり、かかる位置,姿勢の情報が、配置情報26hとして、カード情報テーブル26,29に登録される。
上記の表示状態1は、カードアイコンの仮想3次元空間での各カードアイコン32の配置状態をZ軸に平行な方向から見たものであって、カードアイコンの1つを1枚のトランプのカードに見立て、まるでトランプのカードがテーブル上に散乱しているかのように表示されているものである。これは、上述のように、カードアイコンが夫々異なる位置,異なる姿勢の情報を有していることにより、実現できる。
図8はカードアイコンの仮想3次元空間での各カードアイコン32の配置状態(位置,姿勢)をそのZ軸方向から見た図を示すものであって、画面表示装置1の表示画面2で表示される部分は、その一部の枠2’で示す領域である。この枠2’内の領域が表示画面2の領域に相当するものであって、この枠2’をカードアイコンの仮想3次元空間でのXY平面に平行に移動させることにより、表示画面2で表示されるカードアイコンの仮想3次元空間での領域が変更されて、別のカードアイコン32を表示させることができるものである。また、この枠2’をカードアイコンの仮想3次元空間のZ軸に平行に移動させることにより、表示画面2で表示させる領域を拡大,縮小させることができ、特定のカードアイコン32を拡大して表示させたり、縮小してより大きな領域でのカードアイコン32の配置状態を表示させたりすることができるものである。
図5において、関連カードID26iは、コンテンツ毎にそれに関連するコンテンツをカードアイコン32で表わしたものである。関連カードID26iを用いることにより、コンテンツ検索画面では、関連し合うコンテンツのカードアイコン32を関連付けて表示するとともに、表示画面2全体にコンテンツを表示する表示状態(表示状態3)では、自動的に関連するコンテンツの表示に切り替えることができるようにしている。このために、関連カードID26iでは、関連するコンテンツのカードID26aを登録するとともに、関連するコンテンツの表示の切り替わり時点を表わす情報も登録される。
例えば、カードID26aが「0001」のコンテンツについて見ると、関連カードID26iでは、関連するコンテンツとして、「0003」,「0004」のカードID26aが登録されており、さらに、「00:30:10=0003」,「00:39:10=0004」とカードID26aに関連して時間情報が登録されているが、これは、カードID26aが「0001」のコンテンツが再生開始されてから30分10秒後にカードID26aが「0003」のコンテンツの再生に切り替わり、さらに、39分10秒後にカードID26aが「0004」のコンテンツの再生に切り替わることを表わしている。この時間情報は、最初に再生開始されたコンテンツに関連するコンテンツの再生開始時刻を決めるものであり、最初に再生開始されたコンテンツから再生が切り換わるコンテンツは、この再生開始されたコンテンツに関連する関連カードID26iに登録されているコンテンツのみである。
そこで、カードID26aが「0003」のコンテンツの関連カードID26iには、カードID26aが「0006」,「0004」が登録されているが、上記のように、カードID26aが「0001」の最初に再生されるコンテンツから切り替わってカードID26aが「0003」のコンテンツが再生開始されても、カードID26aが「0003」のコンテンツの関連カードID26iでの登録内容に関係なく、カードID26aが「0001」のコンテンツの関連カードID26iでの登録内容に従って、上記のように、カードID26aが「0004」のコンテンツの再生に切り替わるものである。
次に、以上の構成の画面表示装置1を用いた本発明によるコンテンツ検索画面の表示方法の実施形態について説明する。
図9は本発明による画面表示装置でのコンテンツ検索画面の表示方法の一具体例を示すフローチャートである。以下、図4を参照して説明する。なお、この具体例では、電源が投入されると、コンテンツ検索モードが設定されるものとするが、所定の操作によってコンテンツ検索モードが設定されるようにしてもよい。
図9において、画面表示装置1に電源が投入されると(ステップS1−1)、情報処理装置18はハードディスク20から再生プログラム25を読み込んでメモリ19に書き込み(ステップS1−2)、これを実行開始する(ステップS1−3)。これにより、情報処理装置18はハードディスク20からカード情報テーブル26を読み取り、これをもとに各コンテンツ毎のカードアイコン32(図6)を作成し、各アイコン32を、カード情報テーブル26での配置情報26hに基づいて、図7で説明したように、カードアイコンの仮想3次元空間内の指定される位置に指定される姿勢で配置し、カードアイコン32を初期化する(ステップS1−4)。そして、図8に示す表示枠2’の位置(即ち、視点)をカード情報テーブル26での先頭のカードID「0001」に対応するカードアイコン32がこの表示枠2’の中心位置にあるように、視点の位置を設定して視点を初期化する(ステップS1−5)。
なお、上記の再生プログラム25により、リモートストレージ24の情報も読み取られるが、これはハードディスク20から読み取られる情報と同様のものであるので、以下では、ハードディスク20から読み取られる情報について説明する。
情報処理装置18は、このように各カードアイコン32の位置,姿勢が初期設定され、視点が初期設定された状態での表示枠2’内の画像情報を処理して情報表示装置15に供給し、この画像情報をコンテンツ検索画面として表示画面2(図1,図2)に表示させる。このとき、表示画面2の中央部で表示されているカードアイコン32(上記の場合、先頭のカードID「0001」に対応するカードアイコン)では、これに対する動画ファイル28がハードディスク20から読み出されてその画像表示領域34(図6)に表示され、これ以外のカードアイコン32では、これに対する表示用画像ファイル27がハードディスク20から読み出されて、その画像表示領域34に貼り付け表示される(ステップS1−6)。
この場合には、図10(a)に示すように、カードアイコンの仮想3次元空間内にカードアイコン32が分散して配置された状態で表示されるものであるが、かかる表示状態を表示状態(分散表示状態)1という。また、後述するように、画面表示装置1のタッチ操作部3,11をタッチ操作することにより、他の表示状態を表示させることができるが、その1つは、図10(b)に示すように、カードアイコン2を2つのグループに分けて重ね合わせたようにした表示状態があり、これを表示状態(重ね合わせ表示状態)2ということにする。他の1つは、検索されたコンテンツの動画ファイル28をハードディスク19から読み込んで動画表示させる表示状態であって、この場合には、図10(c)に示すように、他の付加情報36も多重して表示できるものであり、これを表示状態(多重表示状態)3という。さらに他の1つは、図10(d)に示すように、選択されたカードアイコンと、このカードアイコンのコンテンツと関連するコンテンツのカードアイコンとを表示するものであって、これを表示状態(関連表示状態)4という。
このように、この実施形態では、4種類の表示状態1〜4をタッチ操作部3,11の操作によって選択できるものであって、表示画面2に表示される表示状態に応じて、メニューボタンや再生位置選択手段,多重情報も表示画面2に表示される(図9でのステップS1−7)。なお、ステップS1−7で表示されたメニューボタンや再生位置選択手段,多重情報は、一定時間経過すると、自動的に表示されなくなる。
画面表示装置1のタッチ操作部3,11でタッチ操作がなされ(図9でのステップS1−8の“Yes”)、このタッチ操作がコンテンツ検索画面の表示終了のためのものであるときには(図9でのステップS1−9の“Yes”)、再生プログラム25による動作が終了し、コンテンツ検索画面の表示が終了するが(図9でのステップS1−12)、このタッチ操作がコンテンツ検索画面の選択や操作のためのものであるときには(図9でのステップS1−9の“No”)、このタッチ操作による指示に従った処理が実行され(図9でのステップS1−10)、図11で後述するように、ステップS1−10での処理がカード視点の位置・角度の移動・変更目標を変更後の状態に対応する値にセットする処理であった場合には、移動・変更目標への移動を動画として表示するために、動画を時間で分割することにより、移動・変更目標へ向かう途中経過の分割された静止状態にカードアイコン32の位置や姿勢を変化させる(図9でのステップS1ー11)。その後、ステップS1−6,S1−7で再度描画を行ない、入力操作がない場合(図9でのステップS1−8での“No”)には、再度ステップS1−11で前に表示された静止状態の次の時間における静止状態にカードアイコン32の位置や姿勢を変化させる(図9でのステップS1−11)。このように、高速にステップS1−11,S1−6,S1−7,S1−8の一連の処理を繰り返すことにより、最終の移動・更新目標への変化の様子を動画として表示することができる。
ここで、ステップS1−10で、タッチ操作部3,11でのタッチ操作に応じて行なわれる表示状態の変更について説明する。
図11は図9におけるステップS1−10の一具体例を示すフローチャートである。
同図において、画面表示装置1のタッチ操作部3,11でコンテンツ検索画面の表示終了指示以外のタッチ操作が行なわれると(図9でのステップS1−8,1−9)、このタッチ操作に伴う入力装置16からの指示入力を判定する。この指示入力が表示状態の変更を指示するものであれば(図11でのステップ2−1の“Yes”)、カードアイコン32や視点の位置,姿勢を指定される表示状態に応じた値がセットされ(図11でのステップ2−2)、図9のステップS1−10に進む(図11でのステップ2−11)。図9のステップS1−11では、カードアイコン32や視点の位置,姿勢がこのセットされた値に設定され、指定された表示状態のコンテンツ検索画面が表示画面2に表示される(図9のステップS1−6)。
入力装置16からの指示入力が、表示状態の変更を指示するものでなく(図11でのステップ2−1の“No”)、表示状態1での操作を指示するものであれば(図11でのステップ2−3の“Yes”)、この指令に基づくこの表示状態1でのカードアイコン32や視点の位置,姿勢の目標値をセットし(図11でのステップ2−4)、図9のステップS1−11でカードアイコン32や視点の位置,姿勢をこの目標値に設定する。
入力装置16からの指示入力が、表示状態の変更を指示するものでなく(図11でのステップ2−1の“No”)、表示状態2での操作を指示するものであれば(図11でのステップ2−5の“Yes”)、この指令に基づくこの表示状態1でのカードアイコン32や視点の位置,姿勢の目標値をセットし(図11でのステップ2−6)、図9のステップS1−11でカードアイコン32や視点の位置,姿勢をこの目標値に設定する。
入力装置16からの指示入力が、表示状態の変更を指示するものでなく(図11でのステップ2−1の“No”)、表示状態3での操作を指示するものであれば(図11でのステップ2−7の“Yes”)、この指令に基づくこの表示状態1でのカードアイコン32や視点の位置,姿勢の目標値をセットし(図11でのステップ2−8)、図9のステップS1−11でカードアイコン32や視点の位置,姿勢をこの目標値に設定する。
入力装置16からの指示入力が、表示状態の変更を指示するものでなく(図11でのステップ2−1の“No”)、表示状態4での操作を指示するものであれば(図11でのステップ2−9の“Yes”)、この指令に基づくこの表示状態1でのカードアイコン32や視点の位置,姿勢の目標値をセットし(図11でのステップ2−10)、図9のステップS1−11でカードアイコン32や視点の位置,姿勢をこの目標値に設定する。
図12は図11におけるステップS2−4の一具体例を示すフローチャートである。これを図1に示す画面表示装置1の表示画面2での図13に示す表示状態1のコンテンツ検索画面の表示を用いて説明するが、図2,図3に示す画面表示装置1であっても、同様である。また、ここでは、図4でのハードディスク20での記憶情報を利用するものとするが、リモートストレージ24での記憶情報を利用しても同様である。
また、図13は表示状態1での検索操作手順の一具体例を示す図であって、321,322,323はカードアイコン、3Rはタッチ操作部であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
表示状態1では、図13(a)に示すように、画面表示装置1の表示画面2には、カードアイコン321,322,323,……が分散して配置されたコンテンツ検索画面が通常の縮尺率で表示されており、そのうちの1つ、ここでは、カードアイコン321が表示画面2の中央部に表示されている。この1つのカードアイコン321は、表示画面2の中央部で大きく表示されるように、コンテンツ検索画面がズームイン(拡大)された状態にあり、これに伴い、このカードアイコン321の近傍のカードアイコン322,323は一部表示画面2からはみ出して表示される。
そして、情報処理装置18は、通常、これらカードアイコン32の画像表示領域34(図6)には、該当するコンテンツのサムネイルなどの表示用画像が表示されているが、後述する動画処理プロセスを実行して、表示画面2の中央部に表示されているカードアイコン321だけは、ハードディスク20(図4)から読み込んだ該当するコンテンツの動画ファイル28(図4)が動画として表示される。これにより、表示画面2の中央部での1つのカードアイコン321では、この動画が拡大して表示され、その内容が確認し易いものとなっている。
かかる処理は、情報処理装置18(図4)により、図9でのステップS1−4,S1−5の表示状態1での表示に際し、動画処理プロセスにより、表示画面2の中央部で表示されるカードアイコン321に該当するコンテンツの動画ファイル28の読み込みが行なわれ、ステップS1−6で表示画面2に表示状態1のコンテンツ検索画面を表示するとともに、この動画ファイルをカードアイコン321の画像表示領域34に動画として表示させるものである。
次に、コンテンツの検索を行なうために、図13(b)に示すように、画面表示装置1での右側のタッチ操作部3Rに指先(指先以外でもよいが、以下では、指先でタッチするものとする)でタッチし、図13(c)に示すように、この指先を、タッチ操作部13Rにタッチしたまま、矢印で示す下方(または、上方)に滑らせる(スライドさせる)と、入力部16からこの操作に応じた指令が入力され、この指令に応じて、情報処理装置18はカードアイコン321での動画の表示を終了させ(ステップS3−1の“Yes”)、カードアイコン321に対する動画処理プロセスを終了させて(ステップS3−2)、表示画面2の中央に表示させる次のカードアイコン322に対し、動画処理プロセスを実行して該当する動画ファイル28の読み込みを開始する(ステップS3−3)。そして、上記のように、タッチ操作部3Rにタッチした指先のスライドに応じて、表示画面2でズームアウト(縮小表示)が生ずるように、視点の目標位置がセットされ、そのセット値が順次変更されていく(ステップS3−6)。
これにより、図9のステップS1−11では、この目標値の変更とともに、図6に示す枠2’、従って、視点が、図7において、あたかもZ軸方向にXY平面から遠ざかる方向に移動する処理が情報処理装置18によって行なわれ、表示画面2で表示される領域が、カードアイコン321を中心として、広がるように、表示画面2では、縮尺率が小さくなって表示されるズームアウトが行なわれる。そして、このカードアイコン322に対する動画処理プロセスによる動画ファイル28の読み込みが完了すると(ステップS3−4)、動画処理プロセスに動画再生が指示され、このカードアイコン322の画像表示領域34に動画が表示される。
次いで、図13(d)に示すように、タッチ操作部3Rから指先を離すと、入力部16からこれに応じた指令が入力され、情報処理装置18により、表示画面2では、縮尺率が小さくなったズームアウト状態で、図9のステップS1−11の処理により、上記のカードアイコン322が表示画面2の中央位置に位置付けられるように、コンテンツ検索画面が上記と同じ縮小の縮尺率でスクロールする。この間、ステップS3−1,3−4,3−5の処理が行なわれ、カードアイコン322の画像表示領域34に動画が表示され続ける。このようなスクロールを行なうための視点の目標位置も、先のステップS3−6の処理でセットされており、この目標位置に視点が移動するように、図9のステップS1−11の処理が行なわれる。
そして、このカードアイコン322が表示画面2の中央位置に達した状態になり、この場合も、指先がタッチ操作部3Rにタッチしない状態にあると、図13(e)に示すように、コンテンツ検索画面のスクロールが終了し、上記のカードアイコン322が表示画面2の中央部に配置され、また、これとともに、図13(a),(b)でのもとの縮尺率に戻ってズームイン(拡大表示)が行なわれ、このカードアイコン322が拡大表示される。この場合の視点位置もステップS3−6によって目標位置としてセットされたものであり、指定がこの目標値に移動するように、図9のステップS1−11の処理が行なわれる。この場合の処理は、視点を、図7で示す仮想3次元空間のZ軸に平行で、図13(c)に示したズームアウトの場合とは逆方向に移動させるものである。
なお、上記の図13(c)に示す状態から図13(e)に示す状態に移ったとき、表示画面2の中央部に配置されたカードアイコン322は、図13(b)に示すタッチ操作の開始前よりも拡大表示され(縮小率が小さい)、所定時間の経過後、このタッチ操作の開始前のもとの大きさに戻るようにしてもよい。
このようにして、次のカードアイコン322が表示画面2の中央部に表示された状態に設定することができるが、次のカードアイコン323を同様に表示させるためには、再度図13(b)からの操作を行なえばよい。
以上のように、この表示状態1では、スクロールすることによって順次他のカードアイコン32が表示画面2の中央部に表示されるようにしており、これにより、必要なコンテンツを検索することができる。この場合、表示画面2の中央部に表示される1つのカードアイコン32は拡大表示されるため、このカードアイコン32に表示されるコンテンツの内容が確認し易いものとなり、また、カードアイコン32を移動させる操作も、表示画面2の脇に設けられたタッチ操作部3Rを操作するだけで行なうことができるので、コンテンツ検索画面を見ながらの操作が可能となり、操作が非常にし易いものとなる。
また、表示状態1のスクロールでは、コンテンツを移動する際、拡大表示から縮小率が小さくなった縮小表示を介して移動するため、移動前に中央部に表示されているカードアイコンの周辺に配置され、かつ、拡大表示の際には、表示されていなかったカートアイコンのサムネイルなどの表示用画面が表示される。そのため、コンテンツ検索者が、スクロールにより、次に移動する所定のカードアイコン以外のコンテンツを認識でき、スクロールの際であっても、コンテンツ検索を行なうことができ、検索時間を短縮できる。
さらには、縮小表示を介してスクロールによって連続的に移動するため、コンテンツ検索者は、移動前に中央部に表示されていたカードアイコンまたは移動後に中央部に表示されるカードアイコンとの位置関係により、スクロールの前後に中央部に表示されるカードアイコン以外のコンテンツを認識することができ、所定のカードアイコンとの相対的な位置情報を手がかりに、そのコンテンツを検索することができ、検索が容易になる。また、相対的な位置情報とは別に、そのカードアイコンの固有の姿勢を記憶しておくことにより、姿勢を手がかりにコンテンツを検索することができ、検索が容易になる。
なお、表示画面2の中央部に表示されるカードアイコンの順序は予め決められており、この順序としては、例えば、カード情報テーブル26,29(図5)に登録されているカードID26aの順序とするが、これ以外の情報を基に、順序を決めるようにしてもよい。また、スクロールの方向は、現在表示画面2の中央部に表示されているカードアイコン32と次にこの中央部に表示されるカードアイコン32との位置関係によって決まるものである。
図14は表示状態1から他の表示状態に切り替える場合の操作の流れを示す図であって、3Lはタッチ操作部、37a〜37eは選択ボタン、38a,38bはカード群であり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図14(a)に示す表示状態1でのコンテンツ検索画面の表示状態で、図14(b)に示すように、表示画面2の左側のタッチ操作部3Lに指先でタッチすると、表示画面2の左辺部にこのタッチ操作部3Lに沿って複数(この場合、5個)の選択ボタン37a〜37eが表示される。ここでは、選択ボタン37aは表示状態2を選択するボタン、選択ボタン37bは表示画面2の中央部に表示されるカードアイコン32を選択決定するボタン、……とする。
なお、選択ボタン37bで表示画面2の中央部に表示されるカードアイコン32を選択決定すると、このカードアイコン32に該当するコンテンツの動画ファイル28,31(図4)によって表示画面2の全体に動画像が表示され、これとともに、図10(c)に示すように、付加情報36が表示される表示状態3の画像が表示されることになる。
図14(b)に示すように、指先でタッチ操作部3Lをタッチしてこれら選択ボタン37a〜37eが表示された状態では、この指先のタッチ操作部3Lでのタッチ位置に最も近い選択ボタン37、この場合には、選択ボタン37bが選択されている状態となり、太枠で示すように、カーソルによってフォーカスされて表示される。
ここで、表示状態2の表示を行なわせるために、タッチ操作部3Lにタッチしたまま、指先に選択ボタン37aのそばまでスライドさせると、図14(c)に示すように、この選択ボタン37aがフォーカスされ、このタッチ位置をダブルタップなどの操作をすると、この操作に伴う指示が入力部16(図4)から入力され(図11でのステップS2−1)、情報処理装置18(図4)は、これを認識し、表示状態2のための処理を行なう(図11でのステップS2−2)。
これにより、この選択ボタン37aが選択決定され、図14(d)に示すように、全部のカードアイコン32が2つのグループに分けられて夫々積み重ねられて2つのカード群38a,38bが形成された状態を示す表示状態2のコンテンツ検索画面の表示に切り替わる。
同様にして、選択ボタン37bが選択決定されると、図10(c)に示したような表示状態3の画像が表示される。なお、図10(a),(b)に示す表示状態1,2のコンテンツ検索画面は、表示画面2を横長にした状態に表示されるものであるが、かかる表示状態1,2のコンテンツ検索画面の表示の状態で表示画面2を、縦長となるように、画面表示装置1を持ち変えると、図10(d)に示すような表示状態4のコンテンツ検索画面に表示が自動的に切り替わる。このような表示状態の切り替え指示があると、情報処理装置18(図4)は、図11でのステップS2−2の処理を行ない、指示された表示状態のコンテンツ検索画面を表示画面2に表示させる。
なお、図14に示す画面で操作が慣れて、夫々の選択ボタン37a〜37eの表示位置が無意識に覚えているような状態となっている場合もある。このような場合、図14に示した方法で希望する選択ボタン37を選択決定することは面倒に思える場合もある。このために、この実施形態では、図15(a)に示す状態で、例えば、タッチ操作部3Lでの選択ボタン37aの近くをダブルタップもしくは強く押し込むようなタッチ操作をすることにより、図15(b)に示すように、直ちに表示状態2のコンテンツ検索画面に表示を切り替えるようにすることもできるようにしている。これにより、操作の手間を省くことができる。
ここで、上記の動画処理プロセスについて説明する。
図16は動画処理プロセスの一具体例を示すフローチャートである。
情報処理装置18(図4)には、画面表示装置1が動作を実行するためのメインプロセスが設定されており、電源が投入されると、図9に示す処理を実行するものである。そして、かかる処理の実行により、ハードディスク20(図4)から再生用プログラム25(図4)が読み込まれると、図16において、メインプロセスから動画処理プロセスが生成される(ステップS3−1)。この動画処理プロセスが実行されることにより、メインプロセスから指定されるコンテンツの動画ファイル28(図4)がハードディスク20(図4)から読み込まれ、メモリ19(図4)に記録される(ステップS3−2)。この読み込みが完了すると、メインプロセスからの再生指示があるまで、待機する(ステップS3−3)。
以上の動作が、電源投入後の図9でのステップS1−3〜S−5の処理中に行なわれる処理動作であり、図12での次のカードアイコン32に対するステップS3−3からの処理動作である。
次いで、メインプロセスからの再生指示があると、ハードディスク20から読み込まれてメモリ19に記録された動画ファイル28について、先頭の1フレームの映像情報とその期間での音声情報とをこのメモリ19から再生し(ステップS3−4)、このメモリ19上の上記指定されるコンテンツのカードアイコン32の画像表示領域34(図6)に相当する領域に格納する(ステップS3−5)。そして、かかるステップS3−4,S3−5の処理動作を、メインプロセスからの終了指示があるまで(ステップS3−6)、繰り返す。これにより、上記の指定されたコンテンツのカードアイコン32の画像表示領域34にこのコンテンツが動画としてが表示されることになり、これが図9におけるステップS1−6〜S1−11の繰り返し処理動作中に行なわれるものである。
図17は図11におけるステップS2−6の一具体例を示すフローチャートである。これを図1に示す画面表示装置1の表示画面2での図18,図19に示す表示状態2のコンテンツ検索画面の表示を用いて説明するが、図2,図3に示す画面表示装置1であっても、同様である。
ここで、図18,図19は夫々表示状態2での検索操作手順の具体例を示す図であって、38cはカード群、39a〜39eは選択ボタンであり、図14,図15などの前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
表示状態2では、図18(a)に示すように、画面表示装置1の表示画面2には、アイコンカード32が積み込まれた2つのカード群38a,38bが配置されたコンテンツ検索画面が表示されており、その一方のカード群、この場合、カード群38aの一番上のカードアイコン321が表示画面2の中心部に表示されるように、これらカード群38a,38bの表示位置が設定されている。そして、カード群38aの一番上のこのカードアイコン321では、上記の動画処理プロセスにより、これに該当するコンテンツが動画として画像表示領域34(図6)に表示されている(図17のステップS4−1,S4−2)。これらカード群38a,38bでは、夫々カードアイコン32が、少なくともそれらの縁部が見えるように、全てずらして積み込まれており、これらカード群38a,38bでのカードアイコン32の量、検索量が一目で分かるようにしている。
ここで、図18(b)に示すように、画面表示装置1の右側のタッチ操作部3Rを指先でタッチすると、これに応じた指令が入力部16(図4)から入力され、情報処理装置18は、この指令がタッチ操作部3Rのタッチによる指令であることから、「カードアイコン切り替え操作」の指令があったと判定し(図17のステップS4−3)、メインプロセスが動画処理プロセスに終了を指示する処理を行なう(図17のステップS4−4)。これにより、カード群38aのカードアイコン321の画像表示領域34での動画の表示が終了する(これが、図16でのステップS3−7の動作である)。
そして、図16に示すように、メインプロセスが動画処理プロセスを生成し、他方のカード群38bの一番上のカードアイコン322を次のカードアイコンとして、このカードアイコン322に該当するコンテンツの動画ファイル28がハードディスク20から読み込まれでメモリ19に格納する図16のステップS3−2,3−3の処理が行なわれ(図17でのステッブS4−5)、さらに、このカードアイコン322の移動先となる目標位置の値をセットする(図17でのステップS4−6)。
ここで、この目標位置は、カード群38aの上であって、図18(c)に示すように、指先をタッチ操作部3Rにタッチした状態にして下方にスライドさせると、図9でのステップS1−11,S1−6〜S1−9,S1−10の繰り返しの処理により、カードアイコン322がカード群38bからカード群38aの方に移動する。これとともに、図16のステップS3−4,S3−5の処理が繰り返し行なわれ、カードアイコン322の画像表示領域34に上記動画ファイル28が動画として表示され続ける。
そして、図18(d)に示すように、このカードアイコン322がカード群38aでのカードアイコン321に、少しずれて重なった状態となり、その画像表示領域34で動画が表示され続ける。これにより、カード群38aでは、やはりカードアイコン32の量を一目で分かることになる。かかる状態は、次の操作があるまで継続する(図9のステップS1−8)。
なお、動画の再生が終了した場合には、情報処理装置18(図4)の処理は、図9において、ステップS1−9を介してステップS1−10に進み、図17でのステップS4−1,S4−2の処理を行ない、再び動画を再生して画像表示領域34に表示させるようにする。
また、図18(d)の状態でカード群38bの次のカードアイコン32をカード群38aに移動させる場合には、図14(b)からの操作を繰り返せばよい。
タッチ操作部3Rでの指先の操作方向を上記とは逆方向にすることにより、カードアイコン32の移動方向をカード群38aからカード群38bの方向にすることができる。この場合には、移動するカードアイコン32の画像表示領域34での動画の表示は終了し、代わりにカード群38aに残ったカードアイコン32のうちの一番上となるカードアイコン32の画像表示領域34で動画が表示される。
このようにして、表示状態2では、2つのカード群38a,38bのみが表示されるので、これらカード群38a,38bを大きく表示することができて、一方のカード群38aでの最前列のカードアイコン32で表示されるコンテンツを大きく表示することができて、その内容を確認し易いものとなる。なお、最前列のカードアイコン32で動画表示されないカード群38bは、その一部が表示画面2からはみ出すように表示させてもよく、この分カード群38a,38bを拡大して表示することができて、カード群38aの最前列のカードアイコン32でのコンテンツをより拡大表示させることができる。この場合であっても、カード群38bの一部の表示により、その縁部が見えるように表示されているので、カード群38bのカードアイコンの量、検索量を一目で把握することができる。
また、表示画面2の右側のタッチ操作部3Rを指先でタッチ操作することにより、一方のカード群から他方のカード群に、1枚ずつカードアイコン32を移動させることができ、これにより、所望とするコンテンツのカードアイコン32を探し出すことができるので、表示画面2を見ながらの操作が可能となり、操作がし易いものとなる。言い替えると、1枚ずつカードアイコン32を移動させて検索する方式であり、カードアイコンが表示されている領域が一方のカード群が表示されている領域内に収まっているので、視線を移動することなく、コンテンツ検索を行なうことができる。このため、視線を移動する時間を省略することができ、検索時間を短縮することができる。
さらに、図18(c)に示すように、タッチ操作部3Rをスライドさせるような操作方式を採用した場合には、カードアイコンを擬似的にトランプのカードを扱うように操作することができ、操作がし易いものとなる。これは、スライド操作が表示画面に平行な面内での動作であり、カードアイコンの移動方向も表示画面に平行な面内での移動であるためである。
図18(a)と同様の図19(a)に示す状態で、画面表示装置1の左側のタッチ操作部3Lを指先でタッチすると、図19(b)に示すように、表示画面2の左辺部にこのタッチ操作部3Lに沿って複数(この場合、5個)の選択ボタン39a〜39eが表示される。ここでは、例えば、選択ボタン39aが表示状態1を選択するためなどの選択ボタン、選択ボタン39bが表示画面2の中央部に表示されるカード群38aのカードアイコン32を選択決定するボタンとするが、さらに、例えば、選択ボタン39cはカード群の切り替えを行なわせるための選択ボタンとする。
指先でタッチ操作部3Lがタッチされてこれら選択ボタン39a〜39eが表示された状態では、タッチ操作部3Lでのこの指先のタッチ位置に最も近い選択ボタン39、この場合には、選択ボタン39bが選択されている状態にあり、太枠で示すように、カーソルによってフォーカスされて表示される。
ここで、表示状態2でカード群を切り替えるために、タッチ操作部3Lにタッチしたまま、指先を選択ボタン39cのそばまでスライドさせると、図19(c)に示すように、この選択ボタン39cがフォーカスされ、このタッチ位置を強く押し込む、あるいはダブルタップする、もしくはタッチし直すなどの操作をすると、「カード群の組み替え操作」の指示が入力部16(図4)から入力される。これにより、情報処理装置18(図4)は、この指示が「カード群の切り替え操作」であることを判定する(図17のステップS4−7)。
これにより、情報処理装置18は、図16に示すように、メインプロセスが動画処理プロセスを生成し、組み替え後のカード群の最も上の位置(以下、最前列という)となるカードアイコン323に該当するコンテンツの動画ファイル28がハードディスク20から読み込んでメモリ19に格納する図16のステップS3−2,3−3の処理が行なわれ(図17のステップS4−9)、さらに、カードアイコン322毎にその移動先となる目標位置,姿勢の値をセットする(図17のステップS4−10)。
ここで、この目標位置,姿勢は、全てのカードアイコン32が積み重ねられて同じカード群を形成する場合の夫々のカードアイコン32の位置と姿勢であって、図9のステップS1−11での処理により、図19(d)に示すように、全てのカードアイコン32が1つのカード群38cにまとめられて積み重ねられる。この場合、このカード群38cの最前列のカードアイコン323では、メモリ19に格納された動画ファイル28により、その画像表示領域34に該当するコンテンツが動画で表示される。このカード群38cでは、夫々カードアイコン32が、少なくともそれらの縁部が見えるように、全てずらして積み込まれており、このカード群38cでのカードアイコン32の量、検索量が一目で分かるようにしている。
図19(c)の表示の状態から図19(d)に示す表示の状態に移行するときには、カード群38bでのカードアイコン32が1枚ずつ自動的に、かつ迅速にカード群38aに移動して順次積み重ねられるようにしてもよいし、また、カード群38a,38bの全てのカードアイコン32が一旦、図8に示すように、散らばった状態となり、しかる後、所定の順序で(例えば、図5に示すカード情報テーブル26,29で設定されているカードID26aが大きい順に)積み重ねられるようにしてもよい。
この図19(d)に示す状態で、図18に示したカードアイコン切り替え操作をすると、カードアイコン32が1枚ずつ順に移動していって他のカード群が形成されていく。なお、この場合には、カード群38cで1枚ずつカードアイコン32が移動すると、その度に図17のステップS4−3〜S4−6の処理が行なわれ、このカード群38cでその次に現われるカードアイコン32で動画の表示が行なわれる。
このようにして、カード群を作り直すこともでき、コンテンツ検索のやり直しなどを簡単に行なうことができる。
図20は図11におけるステップS2−8の一具体例を示すフローチャートである。これを図1に示す画面表示装置1の表示画面2での図21〜図23に示す表示状態3のコンテンツ検索画面の表示を用いて説明するが、図2,図3に示す画面表示装置1であっても、同様である。
ここで、図21〜図23は夫々表示状態3での検索操作手順の具体例を示す図であって、3Dはタッチ操作部、40は再生位置選択手段、41はタイムスケール、42はタイムススライダ、43a〜43eは選択ボタン、44a,44bはカードIDアイコンであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図14(b)に示す表示状態1のコンテンツ検索画面の表示の状態で、選択ボタン37bを選択決定操作すると、この操作に伴う指示が入力部16(図4)から入力され(図11でのステップS2−1)、情報処理装置18(図4)は、これを認識し、表示状態3のための処理を行なう(図11でのステップS2−2)。これにより、図21(a)に示すように、表示状態1または表示状態2に代わって、このときの表示画面2の中央に表示されるカードアイコン32に該当するコンテンツ(動画)が、表示画面2の全体に表示される表示状態3に切り替えられる。また、同様に、図19(b)に示す表示状態2のコンテンツ検索画面の表示の状態で、選択ボタン39bを選択決定操作すると、図21(a)に示すように、表示状態2に代わって、このときの表示画面2の中央表示されるカード群38aのカードアイコン32に該当するコンテンツ(動画)が、表示画面2の全体表示される表示状態3に切り替えられる。
そして、この表示状態3において、表示画面の下側のタッチ操作部3Dを指先でタッチすると(図20のステップS5−1)、図21に示すように、表示画面2の下辺部に横長のタイムスケール41とこのタイムスケール41上のタイムスライダ42とからなる再生位置選択手段40が表示される。タイムスライダ42は、このタイムスケール41上のタッチ操作部3Dでの指先のタッチ位置に近い部分に表示され(図20のステップS5−2)、タッチ操作部3Dがタッチされたことにより、コンテンツの再生表示位置が、このコンテンツの開始からこのタイムスライダ42の位置によって指摘されるタイムスケール41上での時間経過したときの位置に切り替えられる。従って、図21(b)に示す状態から図21(c)に示す状態へと指先をタッチ操作部3Dにタッチしたまま左右方向に移動させると(図20でのステップS5−3)、この指先に追従してタイムスライダ42が左右に移動し、コンテンツの再生位置が高速に移動して表示内容が急激に変化する(図20でのステップS5−4)。
そして、一定時間かかる操作が行なわれないと(図20でのステップS5−8)、タイムスケール41やタイムスライダ42の表示が自動的に終了する(図20でのステップS5−9)。
図21(a)と同様の表示の状態の図22(a)において、表示画面2の右側のタッチ操作部3Rを指先でタッチすると、図22(b)に示すように、表示画面2の右辺部にこのタッチ操作部3Rに沿って複数(この場合、5個)の選択ボタン43a〜43eが表示される。ここで、選択ボタン43aは表示状態1を選択するためなどの選択ボタン、選択ボタン43bは再生位置選択手段40を表示させるためのボタン、選択ボタン43cは多重情報表示を選択するためのボタンとする。その他の選択ボタンは、その他の適宜の機能を選択するためのボタンである。これら選択ボタン43a〜43eも、その近傍がタッチ操作部3Rでの指先のタッチ位置とすると、選択ボタン43bのように、太枠で示すように、カーソルによってフォーカスされて表示される。
そこで、図22(b)に示す状態で指先をタッチ操作部3Rにタッチしながらスライドさせ、図22(c)に示すように、タッチ操作部3Rでのタッチ位置を選択ボタン3cの近傍まで移すと、この選択ボタン43cがフォーカスされて選択された状態となり、さらに、かかる状態で指先で強く押す、あるいはダブルタップするなどの決定操作をすると、かかる操作による入力部16(図4)からの指示の入力により、情報処理装置18(図4)は、これを判定すると(図20でのステップS5−5)、この表示画面2に表示されているコンテンツと関連するコンテンツのカードIDとその再生時刻とをカード情報テーブル26の関連カードID26i(図5)から取得し(図20のステップS5−6)、図22(d)に示すように、表示画面2の下辺部に再生位置選択手段40と取得したこれらカードIDを示すカードIDアイコン44a,44bとを、多重情報として、表示する。これらカードID44a,44bは、再生位置選択手段40のタイムスケール41での上記取得した時刻に相当する位置に表示される(図20でのステップS5−7)。
その後、操作がなくても、かかる多重情報が表示され続くが、一定時間操作されない状態が経過すると(ステップ図20でのS5−8)、図22(e)に示すように、再生位置選択手段40とカードIDアイコン44a,44bとの多重情報の表示は終了する(図20でのステップS5−9)。
しかし、このように、多重情報が表示されなくなっても、この多重情報を表示する表示状態3は解除されておらず、図22(e)に示す表示の状態で、図23(a)に示すように、表示画面2の下側のタッチ操作部3Dを指先でタッチすると、再生位置選択手段40とカードIDアイコン44a,44bとが再び表示され、図22(d)に示す表示の状態に戻る。
そして、図23(b)に示すように、タッチ操作部3Dでの指先のタッチ位置をカードIDアイコンの表示位置のいずれか、例えば、カードIDアイコン44aの表示位置に合わせると、これによる指示情報が入力部16(図4)から入力され、情報処理装置18(図4)は、これを認識し(図20でのステップS5−10)、この再生位置でのカードIDアイコン44aのカードIDをカード情報テーブル26の関連カードID26i(図5)から取得して(図20でのステップS5−11)、このカードIDのカードアイコン32を表示画面2の目標とする場所に表示させるための目標位置や姿勢の値をセットする(ステップS5−12)。これにより、図9のステップS1−11の処理が情報処理装置18によって行なわれ、この結果、図23(b)に示すように、このカードアイコン32が表示画面2の目標とする場所に表示される(図9でのステップS1−6)。このカードアイコン32の画像表示領域32には、該当するコンテンツの動画ファイル28が動画として表示され、あるいは表示用画像ファイル27がサムネイルなどの静止画として表示される。
指先のタッチ位置をカードIDアイコン44bのそばとした場合も同様である。また、図23(b)では、カードアイコン32が表示画面2の右上隅に表示されるものとしているが、これのみに限るものではない。
なお、図23(b)に示す表示の状態で、指先のタッチ位置をカードIDアイコン44bの位置の方に移動させた場合には、カードIDアイコン44に対するカードアイコン32の表示が終了し、このタッチ位置がカードIDアイコン44bのそばになると、このカードIDアイコン44bに対するカードアイコン32が同じ目標位置に表示されることになる。
図23(b)に示す表示の状態で指先をタッチ操作部3Dから離すと、図23(c)に示すように、再生位置選択手段40とカードIDアイコン44a,44bとの多重情報の表示は終了するが、カードアイコン32はそのまま表示され続き、さらに、一定時間タッチ操作なしが経過すると、図23(d)に示すように、カードアイコン32も表示が終了する。この場合も、多重情報の表示状態3は解除されておらず、図23(a)に示す表示の状態での操作を繰り返すことができる。
なお、他のコンテンツについて、同様の多重情報の表示状態3を設定する場合には、図22(b),(c)のタッチ操作をすることにより、表示状態1または2の表示の状態にし、カードアイコン32を適宜選択して同様の操作をすればよい。
図24は図11におけるステップS2−10の一具体例を示すフローチャートである。これを図1に示す画面表示装置1の表示画面2での図25,図26に示す表示状態4のコンテンツ検索画面の表示を用いて説明するが、図2,図3に示す画面表示装置1であっても、同様である。
ここで、図25,図26は夫々表示状態4での検索操作の具体例を示す図であって、3Dはタッチ操作部、40は再生位置選択手段、41はタイムスケール、42はタイムススライダ、43a〜43eは選択ボタン、44a,44bはカードIDアイコンであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
図14(a)あるいは図18(a)で示す表示状態1または2のコンテンツ検索画面が表示された状態で、これまで表示画面2が横長となるように所持していた画面表示装置1を、表示画面2が縦長となるように、持ち替えると、これに対する指示が入力部16(図4)から入力され、情報処理部18(図4)はこれを認識して(図11でのステップS2−1)、表示状態4で表示するための処理を行なう(図11でのステップS2−2)。
この処理は、図25に示すように、図10(a),(b)に示す表示状態1または2のとき、表示画面2の中央に表示されていたカードアイコン321を選択カードアイコン32Xとし、この選択カードアイコン32Xとこれにコンテンツが関連するカードアイコン(以下、関連カードアイコンという)32X1,32X2,32X3,32X4,32X5,……とを表示するものであり、一例として、1つの表示の状態を示すと、選択カードアイコン32Xと関連カードアイコンの少なくともいずれか1つ(ここでは、カードアイコン32X1)とが互いに重なり合って隠れないように縦方向に並んで表示されるが、これら以外の少なくとも1つ(ここでは、関連カードアイコン32X2〜32X5)は互いに重なり合うようにして表示される。ここでは、重なりによって隠れない関連カードアイコン32を関連カードアイコン32X1とし、これ以外の互いに重なり合った関連アイコンを関連カードアイコン32X2〜32X5としている。つまり、表示状態4では、選択カードアイコン32Xの組と、少なくとも1つの関連カードアイコン32X1からなる組と、それ以外の関連カードアイコン32X2〜32X5からなる組との3つの組が、互いに重ならないように、縦方向に配列されて表示される。
関連カードアイコンは、カード情報テーブル26(図5)での関連カードID26iをもとに取得する。関連カードアイコンの配列順序としては、例えば、カード情報テーブル26に登録されているカードID26aの順としてもよいし、関連カードID26iに登録されている再生時刻の順としてもよいし、それ以外の順序としてもよい。
図11でのステップS2−2は、選択カードアイコン32Xと関連カードアイコン32X1〜32X5とがこのような配列となるように、夫々のカードアイコン32の位置や姿勢の値を決めるものである。これらカードアイコン32がこのような位置,姿勢で設定されるのは、図9のステップS1−11での処理によって行なわれる。
なお、一方の組(カード群)での最も上の隠れない関連カードアイコン(ここでは、カードアイコンX1)には、その画像表示領域34(図6)に該当するコンテンツが動画として表示される。
また、重なり合った各関連カードアイコン32(図25では、カードアイコン32X2〜32X5側の組)は、上記の表示状態2の場合と同様、1枚ずつずらすようにして他方のカードアイコンの組(図25では、カードアイコン32X1側の組)に移動させることにより、その全体が表示させるようにすることができる。このように全体が表示された関連カードアイコンでは、その画像表示領域に該当するコンテンツが動画として表示される。
なお、以下では、この表示状態4については、図1,図2に示す第1,第2の実施形態を例にして説明するが、図3に示す第3の実施形態についても同様であり、この場合、テレビ受像機13の表示画面14(図3)で上記のカードアイコンの3つの組が縦方向に配列されて表示される。
図26は表示状態4での操作手順、即ち、関連カードアイコンを1つずつ順番に見えるように、ずらすようにして移動させる操作手順を示す図である。
図26(a)に示す表示の状態では、選択カードアイコン32Xと並んで、関連カードアイコン32X1,32X2,32X2を積み重ねた塊(カード群)45aが形成され、さらに、このカード群45aと並んで、関連カードアイコン32X4,32X5を積み重ねたカード群45bが形成されているものとしている。この表示の状態では、選択カードアイコン32Xに隣り合ったカード群45aでの最前列の関連カードアイコン32X1の画像表示領域34に該当するコンテンツが動画として表示されている。これらカード群45a,45bでは、夫々カードアイコン32が、少なくともそれらの縁部が見えるように、全てずらして積み込まれており、このカード群45a,45bでのカードアイコン32の量、検索量が一目で分かるようにしている。
かかる表示の状態で、図26(b)に示すように、表示領域2の上側のタッチ操作部3Uに指先でタッチし、図26(c)に示すように、そのタッチ状態で指先をした方向にタッチ操作部3Uに沿ってスライドさせると、これに応じた指示が入力部16(図4)から入力され、情報処理部18はこれを認識してカードアイコン32の切り替え操作と判定し(図24でのステップS6−3)、カード群45aでのずらすように移動させるカードアイコン32X1がカード群45bの下に侵入して隠れ、これとともに、カード群45aでの次のカードアイコン32X2が現われてくるように、夫々のカードアイコンの目標位置,姿勢の値をセットする(図24でのステップS6−4)。また、次に現われるカードアイコン32X2に対し、先の他の表示状態と同様、該当するコンテンツの動画ファイル28(図4)の読み込みが行なわれる。これにより、情報処理装置18は、図9のステップS1−11の処理を行ない、図26(c)に示すように、カードアイコン32X1がカード群45bの下に(最後列に)潜るように移動し、これとともに、カード群45aでは、次のカードアイコン32X2が表面に現われてくる。このとき、移動中のカードアイコン32X1では、その画像表示領域34に動画は表示されない。
そして、カードアイコン32X1がカード群45bの最後列に潜り込み終わると、カード群45aで最前列となったカードアイコン32X2は、その画像表示領域34が完全に表面に現われた状態となり、図26(d)に示すように、タツチ操作部3Uから指先を離すと、その指令が入力装置16から入力され、情報処理装置18の処理動作により、この画像表示領域34に先に読み込んだ該当するコンテンツが動画として表示される。この場合、カード群45bの最後列に差し込まれたカードアイコン32X1は、少なくともそれらの縁部が見えるように、その上に積まれているカードアイコン32とは少しずらして差し込まれており、これにより、このカード群45aでのカードアイコン32の量、検索量が一目で分かるようにしている。
このように、図26(b)〜(d)の操作を繰り返すことにより、選択カードアイコン32Xの隣りのカード群45aで次々に新たなカードアイコン32にコンテンツが動画として表示されることになる。また、タッチ操作部3Uでの指先のスライド方向を図26(c)の場合とは逆方向にすると、カード群45bの下からカードアイコン32がカード群45aの上に移動し、このカードアイコン32がこのカード群45aの最前列のカードアイコン32となると、その画像表示領域34に動画が表示されることになる。この場合、カード群45aの最前列のカードアイコン32は、その上に次のカードアイコン32が乗ってくるようになると、画像表示領域の動画の表示は終了し、新たに乗ってきたカードアイコン32の画像表示領域に該当するコンテンツが動画として表示されることになる。
コンテンツが動画として再生して表示しているとき、このコンテンツの再生が終了すると(図24でのステップS6−1)、先の各表示状態と同様、動画処理プロセスによって再生が指示され(図24でのステップS6−2)、これにより、動画の表示が継続する。
このようにして、この表示状態4では、選択カードアイコン32Xと関連カードアイコン32の2つのカード群45a,45bとが表示画面に表示されるだけものであるから、夫々のカードアイコン32を大きく表示することができ、カード群45aの最前列に表示されるカードアイコン32でのコンテンツを大きく表示できて、コンテンツが見易くなり、その内容を確認し易くなって、その内容を瞬時に確認できるようになる。特に、図26に示すように、最前列のカードアイコン32でコンテンツが表示されないカード群45bを表示画面2から一部はみ出して表示することにより、この分カードアイコン32を大きく表示させることができ、コンテンツがより見易いものとなる。
また、1つの選択カードアイコンに対して、簡単な操作により、それに関連するカードアイコンでのコンテンツ検索が可能となる。しかも、かかる表示状態4は、表示状態1,2の表示の状態のとき、画面表示装置1の向きを替えるという簡単な操作により、簡単かつ確実に実現可能である。
さらに、図26(c)に示すように、タッチ操作部3Uをスライドさせるような操作方式を採用した場合には、カードアイコンを擬似的にトランプのカードを扱うように操作することができ、操作がし易いものとなる。これは、スライド操作が表示画面に平行な面内での動作であり、カードアイコンの移動方向も表示画面に平行な面内での移動であるためである。
以上のように、カードを操作する形態でコンテンツの検索が可能であり、その検索の仕方も、表示状態1,2,3,4といった異なる方法のいずれかを適宜選択して行なうことができるものであるから、ユーザの好みに応じた表示状態でコンテンツの検索を行なうことができる。しかも、同時に表示されるカードアイコンのうちの決まった位置に配置される1つだけにコンテンツが表示されるものであるので、他の情報に惑わされることなく、コンテンツの内容を把握することが可能となり、迅速かつ確実に希望するコンテンツの検索が可能となる。