JP4981649B2 - ラジオ受信装置、オーディオシステム、及びラジオ受信装置の製造方法 - Google Patents

ラジオ受信装置、オーディオシステム、及びラジオ受信装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、少なくともFM(Frequency Modulation)放送信号を受信し、デジタル信号処理によって復調を行なうラジオ受信装置に関する。
近年、マルチパス対応及び電装ノイズ除去等の高機能化及び高性能化、並びに隣接チャネル妨害の除去等による妨害特性の向上に伴って、車載用FM/AMラジオ受信機のデジタル信号処理化が普及してきている。例えば、非特許文献1〜3には、デジタル信号処理によるラジオ受信に関する技術、製品が開示されている。
非特許文献1に開示されたSTMicroelectronics社の製品"TDA7580"は、外部のアナログフロントエンド(AFE)モジュールによってRF(Radio Frequency)帯域からIF(Intermediate Frequency)帯域に変換されたアナログIF信号を入力し、これをデジタルサンプリングしてデジタル復調処理を行うデジタル信号処理プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)である。つまり、非特許文献1に開示された製品は、IF信号のデジタル復調処理を行うデジタル回路(TDA7580)と、RF−IF変換を行うアナログ回路(AFEモジュール)とが隔離されている。
また、非特許文献1に開示されたDSP製品"TDA7580"は、外部の74.1MHzの水晶発振子に同期して発振する発振回路を内蔵しており、デジタル信号処理のための動作クロックを生成すると共に、AFEモジュールに対して基準クロック(FM用100kHz、欧州AM用18kHz)を供給する。
非特許文献2に開示されたPhilips Semiconductors社の製品 "SAF7730HV"は、車載用のDSPである。非特許文献2に開示されたDSPも、上述した非特許文献1のものと同様に、外部のAFEモジュールから供給されるアナログIF信号を入力し、これをデジタルサンプリングしてデジタル復調処理を行う。したがって、非特許文献2に開示された製品もまた、IF信号のデジタル復調処理を行うデジタル回路(SAF7730HV)と、RF−IF変換を行うアナログ回路とが隔離されている。
また、非特許文献2に開示されたDSP製品"SAF7730HV"は、外部の41.6MHzの水晶発振子に同期して発振する発振回路を内蔵しており、デジタル信号処理のための動作クロックを生成する。
非特許文献3に開示された Freescale Semiconductor社の製品は、FM/AM放送信号をRF−IF変換してアナログIF信号を出力するRFフロントエンドIC"SDR510100"と、アナログIF信号を入力し、これをデジタルサンプリングしてデジタル復調処理を行う、IFアナログインタフェースIC"SDR530100"とを含む。したがって、非特許文献3に開示された製品もまた、IF信号のデジタル復調処理を行うデジタル回路(IFアナログインタフェースIC)と、RF−IF変換を行うアナログ回路(RFフロントエンドIC)とが隔離されている。
また、非特許文献3に開示されたIFアナログインタフェースIC"SDR530100"は、外部の28.8MHzの水晶発振子に同期して発振する発振回路を内蔵しており、デジタル信号処理のための動作クロックを生成すると共に、RFフロントエンドIC"SDR510100"に対して基準クロック(7.2MHz)を供給する。
ところで、特許文献1には、FM多重放送受信装置におけるFM放送波受信時の受信障害を抑制する技術が開示されている。特許文献1に開示されているFM多重放送受信装置のブロック図を図7に示す。図7において、FM受信部1は、多くの部分がアナログ回路で構成されており、FM放送波を受信し、これに多重されたデジタル信号であるFM多重放送信号を復調する。検知部2は、FM受信部1によるFM放送波の受信の有無を検知する。主制御部3は、FM受信部1の復調処理によって得られたFM多重放送信号を入力し、誤り訂正、表示装置への情報表示処理等を行う。クロック制御部4は、主制御部3に供給されるクロック信号を生成する。さらに、クロック制御部4は、検知部2による検知結果に応じて、FM受信部1がFM放送波を受信しているときに、クロック信号の周波数を下げる。これにより、クロック信号の干渉によるFM放送波の受信障害を抑制する。
特許文献1は、FM多重放送のデジタル信号の転送レートが低いことから(例えば、16kbit/s)、デジタル回路である主制御部3があまり高速に動作しなくても、デジタルデータを取りこぼすことがないことに着目している。
特開平9−93149号公報 "TDA7580" Data Sheet, STMicroelectronics, 2007. "SAF7730HV", Philips Semiconductors, Car Stereo Designer's Guide 2004/2005, order # 9397 750 13849, p.29, Sep. 2004. "SymphonyTM Digital Radio Introduction", Product Preview, p.18 and 26, Freescale Semiconductor, Inc., SYMPHONYCHPSET/D Rev.0, 01/2003.
デジタル信号処理によってFM放送信号の復調を行なう受信機においては、デジタル信号処理を実行するデジタル回路の動作クロックの周波数又はその高調波周波数がFM放送帯域に重なってしまうことにより、デジタル回路から放射される電磁波が、高周波のFM放送信号に対する妨害波になるという問題を有している。デジタル回路にクロック信号を供給する発振回路からの直接の放射だけでなく、クロック信号に同期した電流の発生、特にその電流が電源(VDD)と接地(GND)間を流れることによる電界の放射が、FM放送信号に対する妨害波となるケースが多い。
FM放送信号を受信する場合を例に説明する。全世界のFM放送帯域は、日本が76.0MHz 〜 90.0MHz、欧州が87.5MHz 〜 108.0MHz、北米が87.9MHz 〜 107.9MHz、東欧が65.0MHz 〜 74.0MHz である。このため、デジタル回路の動作周波数又はその高調波周波数がこれらのFM放送帯域に重なる場合に、その特定の周波数のFM放送波の受信に著しい障害が発生するおそれがある。
上述したように、特許文献1には、FM多重放送を受信しているときにデジタル回路のクロック信号の周波数を下げるよう制御することが記載されている。しかしながら、FMラジオのアナログ本放送の信号(FM放送信号)の受信にデジタル信号処理を適用する場合に、クロック信号の周波数を下げることは信号処理性能の低下に繋がる。つまり、クロック信号の周波数を下げることによって、FM放送信号の受信処処理が実行できないおそれがあるため、実質的には、実現が困難と考えられる。
非特許文献1の例では、デジタル回路の動作周波数が74.1MHzとなっており、東欧のFM放送帯域の上限周波数74.0MHzと100kHzしか離間していない。このため、デジタル回路から放射される電磁波が、74.0MHzのFM放送信号を受信する際の妨害となり得る。
非特許文献2の例では、デジタル回路の動作周波数が41.6MHzとなっており、その2次高調波の周波数83.2MHzが日本のFM放送帯域に重なる。このため、デジタル回路から放射される電磁波が、83.2MHz近傍のFM放送信号を受信する際の妨害となり得る。
非特許文献3の例では、デジタル回路の動作周波数が28.8MHzとなっており、その3次高調波の周波数86.4MHzが日本のFM放送帯域に重なる。このため、デジタル回路から放射される電磁波が、86.4MHz近傍のFM放送信号を受信する際の妨害となり得る。
このように、FM放送信号の復調をデジタル信号処理によって行なう製品であっても、デジタル回路自身の動作周波数又はその高調波周波数がFM放送帯域と重なることによる妨害を避けることができていない。これは、背景技術欄で非特許文献1〜3に関して述べたように、デジタル信号処理によりFM放送信号の復調を行なうラジオ受信機では、受信妨害を回避する手段として、動作クロックを生成する発振回路を含むデジタル復調部を、RF信号を取り扱う高周波回路、つまりAFEモジュールから遠ざけて配置する構成を採用するためである。さらに、通常は、デジタル復調部からの電磁波がAFEモジュールに干渉することを抑制することを確実に抑制するために、AFEモジュールとデジタル復調部とを遠ざけて配置した上で、デジタル復調部を含むIC若しくはAFEモジュールを含むIC又はこれら両方を、電磁波を遮蔽するシールド部材によって覆う構成が採用される。
参考のために、従来のラジオ受信機を用いた自動車搭載用の車載オーディオ機器の構成例を図8に示す。図8において、RF−IF変換部101は、アンテナ100により受信されたRF帯域の信号を入力し、周波数シンセサイザ(不図示)が生成する局所周波数を調整することによって所望のチャネルを選択するとともに、例えば10.7MHzのアナログIF信号に変換して出力する。図8の例では、RF−IF変換部101が有する周波数シンセサイザの基準周波数は、後述するIF復調部107から供給される。
IF復調部107は、RF−IF変換部101から供給されるアナログIF信号をデジタルサンプリングし、デジタル復調処理を行ってステレオオーディオ信号(L信号及びR信号)を出力する。また、IF復調部107は、IF復調部107に接続されたラジオ受信機用の発振子(ラジオ用OSC)108に同期して発振する発振回路(不図示)を有しており、当該発振回路の出力するクロック信号又はその逓倍クロックを動作クロックとしてデジタル信号処理を実行する。さらに、IF復調部107は、ラジオ用OSC108に同期する発振回路(不図示)の出力を分周することにより基準クロック信号(基準周波数f_REF)を生成し、これをRF−IF変換部101が有する周波数シンセサイザに供給する。
オーディオ信号処理部110は、いわゆるDSPであり、IF復調部107、半導体メモリ処理部113、及び光ディスク処理部114等から供給されるデジタルオーディオ信号に対して、音量補正及び周波数イコライジング等のデジタルオーディオ信号処理を実行する。オーディオ信号処理部110により処理されたオーディオ信号は、D/A変換されて増幅部112に供給され、スピーカ118より出力される。
オーディオ用OSC111は、デジタルオーディオ信号処理用の発振子である。オーディオ信号処理部110はオーディオ用の発振子(オーディオ用OSC)111に同期して発振する発振回路(不図示)を有しており、当該発振回路の出力するクロック信号又はその逓倍クロックを動作クロックとしてデジタルオーディオ信号処理を実行する。
半導体メモリ処理部113は、半導体メモリ131に記憶されたオーディオファイルを読み出して、デジタルオーディオ信号をオーディオ信号処理部110に供給する。
光ディスク処理部114は、光ディスク132に記録されたデジタルオーディオ信号を読み出して、これをオーディオ信号処理部110に供給する。
主制御部115は、車載用オーディオ機器の全体制御を実行する。システム用の発振子(システム用OSC)116は、主制御部115に動作クロックを与える発振子である。
表示制御部117は、表示装置133の表示を制御する。表示装置133には、例えば、現在チューニングされているFM放送チャネルの周波数が表示される。
図8の車載オーディオ機器では、RF−IF変換部101を含むAFE部分をサブ基板122上に実装し、IF復調部107以降のデジタル回路部分をサブ基板122とは別の主基板123上に実装する。さらに、AFE部分を実装したサブ基板122を金属シールド構造のチューナモジュールとした上で、主基板123のデジタル信号処理モジュールに接続することで、上述した3種類の発振子(ラジオ用OSC108、オーディオ用OSC111、システム用OSC116)によって生成されるクロック信号が、アンテナ100後段の高周波回路、すなわちRF−IF変換部101に影響することを抑制することができる。
なお、ラジオ受信機に含まれるRF−IF変換部101及びIF復調部107を統合し、これらを1つのチューナモジュールとして構成することは、アナログラジオ受信機においては通例として行なわれていた。しかしながら、デジタル信号処理によってFM放送信号の復調処理を行うデジタルラジオ受信機において、このような構成を採用することは困難である。なぜなら、ラジオ用OSC108やこれに同期して発振する発振回路(不図示)等のIF復調部107のデジタル信号処理に関する構成要素から放射される電磁波がFM放送信号に干渉してしまうためである。すなわち、アナログラジオ受信機では通例であった構成が、デジタル信号処理で復調を行なうラジオ受信機においては、受信妨害を引き起こすために適用できず、実装上の自由度が小さいという問題を有している。
本発明の第1の態様にかかるラジオ受信装置は、FM放送信号の復調処理をデジタル信号処理により行う。当該ラジオ受信装置は、周波数変換部、発振回路、A/D変換器、及びデジタル復調部を有する。前記周波数変換部は、前記FM放送信号を中間周波数信号に変換する。前記発振回路は、クロック信号を発振する。前記A/D変換器は、前記クロック信号の発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかをサンプリング周波数として、前記中間周波数信号をデジタルサンプリングする。前記デジタル復調部は、前記発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかを動作周波数として、デジタルサンプリングされた前記中間周波数信号を用いてデジタル復調処理を行う。さらに、前記クロック信号の発振周波数が、37.1MHz以上37.9MHz以下、54.1MHz以上64.8MHz以下、又は74.2MHz以上75.8MHz以下の範囲内に含まれることを特徴とする。
前記クロック信号の発振周波数を上記の通り選択することにより、世界中で使用されているFM放送帯域のいずれとも衝突せず、かつ200kHz以上離間する。このため、非特許文献1〜3に開示されている動作周波数とは対照的に、デジタル復調部から放射される電磁波がFM放送信号へ干渉することがない。したがって、例えば、アナログラジオ受信機では通例であった上述した構成、すなわち、前記周波数変換部、前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部を、電磁波に対するシールド構造を有する共通のパッケージ内に収容することが可能となる。
また、本発明の第1の態様にかかるラジオ受信装置は、非特許文献1に開示されているように、FM放送信号の受信中にデジタル信号処理の動作周波数を低下させる必要はない。
本発明の第2の態様は、デジタル信号処理により復調処理を行うラジオ受信装置の製造方法である。本態様にかかる製造方法は、以下の工程(a)〜(e)を含む。
(a)FM放送信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部を配置する工程、
(b)クロック信号を発振する発振回路の配置を配置する工程、
(c)前記クロック信号の発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかをサンプリング周波数として、前記中間周波数信号をデジタルサンプリングするA/D変換器の配置を配置する工程、
(d)前記発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかを動作周波数として、デジタルサンプリングされた前記中間周波数信号を用いてデジタル復調処理を行うデジタル復調部の配置を配置する工程、
(e)前記クロック信号の周波数及び前記クロック信号の高調波周波数が、前記FM放送信号を含むFM放送帯域と衝突せず、かつ、前記FM放送帯域と200kHz以上離間するように、前記クロック信号の周波数を選択する工程。
上述した本発明の第2の態様の製造方法を用いることにより、デジタル復調部から放射される電磁波がFM放送信号の妨害波となることが抑制されたラジオ受信装置を製造できる。したがって、例えば、アナログラジオ受信機では通例であった上述した構成、すなわち、前記周波数変換部、前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部を、電磁波に対するシールド構造を有する共通のパッケージ内に収容することが可能となる。
本発明によれば、FM放送信号の復調をデジタル信号処理により行なうラジオ受信装置において、デジタル復調処理を行うデジタル回路から放射される電磁波がFM放送信号の妨害波となることを抑制できる。また、RF−IF変換を行うアナログフロントエンドとデジタル復調処理を行うデジタル回路の近接配置を可能とし、装置設計の自由度を向上させることができる。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
発明の実施の形態1.
<1.本実施の形態にかかるラジオ受信機の構成>
図1は、本実施の形態にかかるラジオ受信機のブロック図である。図1において、アンテナ100、RF−IF変換部101、IF復調部107、ラジオ用OSC108は、上述した図8に示したものと同様である。本実施の形態のラジオ受信機の特徴の1つは、ラジオ用OSC108の周波数を37.8MHzとしている点にある。この周波数選択の有効性を説明する際の前提として、以下では、RF−IF変換部101及びIF復調部107の詳細な構成例及び動作について説明する。
図1に従って、IF復調部107の構成及び動作について説明する。A/D変換器102は、RF−IF変換部101から供給されるアナログIF信号をデジタルサンプリング(A/D変換)し、デジタルIF信号を生成する。A/D変換器102によるアナログIF信号のサンプリングレートは、発振回路104から供給されるクロックに応じて決定される。
A/D変換器102によってデジタル化されたIF信号はデジタル復調部103に入力される。デジタル復調部103は、デジタルIF信号に対するラジオ検波処理、オーディオ帯域処理、及びノイズ除去処理を行い、ステレオオーディオ信号(L信号及びR信号)を出力する。
発振回路104はIF復調部107の外部に配置されたラジオ用OSC108の固有振動数に同期したクロック信号を生成する。
逓倍回路105は、発振回路104により生成されるクロック信号を逓倍して高速クロック信号を生成し、これをデジタル復調部103に供給する。デジタル復調部103は、逓倍回路105が出力する高速クロックを動作クロックとして使用し、デジタル復調処理を実行する。
分周回路106は、発振回路104により生成されるクロック信号を分周して低速クロック信号を生成し、基準周波数f_REFの基準クロック信号としてRF−IF変換部101に供給する。この基準クロック信号は、RF−IF変換部101が有する周波数シンセサイザ200で、局所周波数を生成するために用いられる。
続いて、以下では、アンテナ100により受信されたFM放送信号をアナログIF信号に変換するRF−IF変換部101の構成例について説明する。図2は、RF−IF変換部101の構成例を示すブロック図である。
図2において、周波数シンセサイザ200は、基準周波数f_REFの基準クロック信号を入力し、FM放送信号のIF変換用の局所周波数f_FMLO及びAM放送信号のIF変換用の局所周波数f_AMLOを生成する。周波数シンセサイザ200により生成された局所周波数f_FMLOの信号は、FM放送信号のIF帯域への変換器として機能するFM用ミキサ213に供給される。また、局所周波数f_AMLOの信号は、AM放送信号のIF帯域への変換器として機能するAM用ミキサ223に供給される。
また、図2の例では、FM用ミキサ213の前段に低雑音アンプ211と、FM放送帯域を選択するためのバンドパスフィルタ212が配置されている。FM用ミキサ213の後段には、IF信号を選択するためのバンドパスフィルタ214と、アンプ215が配置されている。同様に、AM用ミキサ223の前段に低雑音アンプ221と、AM放送帯域を選択するためのバンドパスフィルタ222が配置されている。AM用ミキサ223の後段には、IF信号を選択するためのバンドパスフィルタ224と、アンプ225が配置されている。なお、FM用ミキサ213及びAM用ミキサ223の前段及び後段の構成は特に限定されるものではなく、アンプ及びフィルタの配置は適宜選択すればよい。
周波数シンセサイザ200は、例えば、図2に示すように、PLL(Phase Locked Loop)構成を有する。具体的には、移送比較器201、ローパスフィルタ202、電圧制御発振器(VCO:voltage controlled oscillator)、及びPLL分周器204がPLLを構成し、基準周波数f_REFのN倍の周波数を有するクロック信号を生成する。ここで、Nは、PLL分周器204の分周比である。
FMLO分周器205は、周波数f_VCOを有するVCO203の出力を分周して局所周波数f_FMLOを生成する。また、AMLO分周器206は、周波数f_VCOを有するVCO203の出力を分周して局所周波数f_AMLOを生成する。
周波数シンセサイザ200から出力される局所周波数f_FMLO及びf_AMLOは、当然に、これらとFM放送信号の周波数又はAM放送信号の周波数との差が中間周波数と一致するよう調整される必要がある。例えば、受信されるFM放送信号の周波数が80MHzであり、中間周波数が10.7MHzである場合、局所周波数f_FMLOは、80.0+10.7MHz又は80.0−10.7MHz調整される。FM放送信号の周波数の上側(例えば90.7MHz)と下側(例えば69.3MHz)のうち、FM放送帯域との重なりが生じない一方を局所周波数f_FMLOに選択すればよい。
局所周波数f_FMLO及びf_AMLOの生成源であるVCO203の発振周波数f_VCOは、FM放送信号を受信するためには、100MHz〜200MHzの範囲に設定されることが通例である。日本や東欧のように比較的低いFM放送帯域と、北米や欧州のように比較的高いFM放送帯域の両方に1つの周波数シンセサイザ200で対応するために、VCO203の出力を分周して利用するためである。例えば、発振周波数f_VCOを200MHz帯前後に設定すれば、これを2分周又は3分周することにより、全世界のFM放送帯域をカバーできる。
ところで、AM放送信号を受信する場合に、FM放送信号と共通の発振周波数f_VCOを利用し、かつFM放送信号と同じ中間周波数 (例えば10.7MHz)とするためには、AM用の局所周波数f_AMLOはかなり低い値となる。例えばAM放送信号の受信周波数が999kHzであり、中間周波数が10.7MHzの場合、局所周波数f_AMLOは、10.7+0.999MHz又は10.7−0.999MHzに設定する必要がある。つまり、局所周波数f_AMLOは、局所周波数f_FMLOは、に比べて1桁程度低い値となる。
従って、周波数シンセサイザ200をFM放送受信及びAM放送受信に共用するためには、f_VCOを200MHz前後に設定し、AMLO分周器206の分周比Mを10〜20程度とすればよい。これにより、全世界の中波(MW)、短波(SW)、及び長波(LW)の各AM放送をカバー可能な局所周波数f_AMLOを生成することができる。
なお、本実施の形態の特徴の1つは、周波数シンセサイザ200が有するPLL分周器204、FMLO分周器205及びAMLO分周器206の分周比と、周波数シンセサイザ200に入力される基準周波数f_REFとの関係にある。この点に関しては、ラジオ用OSC108の発振周波数の選択について説明した後に述べる。
<2.FM放送帯域と衝突しない発振周波数の選択方法>
続いて以下では、ラジオ用OSC108の発振周波数の最適な選択について詳しく説明する。IF復調部107が有する発振回路104に接続されるラジオ用OSC108の発振周波数に求められる第1の条件は、典型的な中間周波数(例えば10.7MHz)に対して、デジタル復調を行ううえで十分なサンプリング周波数をA/D変換器102に供給できることである。また、第2の条件は、A/D変換器012やデジタル復調部103の消費電力低減の観点からできるだけ小さな周波数が望ましいことである。さらに、第3の条件は、ラジオ用OSC108の発振周波数及びその高調波周波数が、全世界のFM放送帯域と重ならず、少なくとも200kHz以上離間することである。なお、FM放帯域と200kHz以上離間させるのは、FM放送信号がチャネル中心周波数に対して±75kHz程度の拡がりを持つためである。このため、干渉を避けるためのガードバンドを200kHz程度とすることが適切である。これら第1〜第3の条件を満足する周波数について、図3を参照しながら説明する。
<第1の選択肢>
上述した第1〜第3の条件を満足するためのラジオ用OSC108の発振周波数の第1の選択肢は、37.1MHz以上、37.9MHz以下の範囲内である。例えば、IF信号周波数が10.7MHzである場合、ラジオ用OSC108の発振周波数を37.1M〜37.9MHzの範囲内から選択すれば、IF信号周波数の約4倍の周波数となる。したがって、アナログIF信号のデジタルサンプリングを行うために十分なクロック信号をA/D変換器102に対して供給でき、上述した第1の条件を満足する。
また、ラジオ用OSC108の発振周波数が37.1M〜37.9MHzの範囲内である場合、図3に示すように、その2次高調波の周波数 74.2MHz〜75.8MHzは、東欧バンドの上限周波数74.0MHzと日本バンドの下限周波数76.0MHzの間に位置し、かつ、その各々から200KHz以上離れている。このため、2次高調波による擬似的な隣接局妨害の発生を抑制できる。また、3次高調波の周波数 111.3MHz〜113.7MHzは、欧州バンドの上限周波数108.0MHzと3MHz以上離れているため、欧州バンドに対する妨害波とはならない。4次以上の高調波も同様である。つまり、37.1M〜37.9MHzの周波数範囲は、上述した第2及び第3の条件も満足する。
ちなみに、37.0MHz以下のいかなる周波数であっても、その高調波周波数が全世界のFM放送帯域のいずれかと重複するため、FM放送信号に対する妨害波になる可能性がある。
<第2の選択肢>
上述した第1〜第3の条件を満足するためのラジオ用OSC108の発振周波数の第2の選択肢は、54.1MHz以上、64.8MHz以下の範囲内である。例えば、IF信号周波数が10.7MHzである場合、ラジオ用OSC108の発振周波数を54.1M〜64.8MHzの範囲内から選択すれば、IF信号周波数の約5〜6倍の周波数となる。したがって、アナログIF信号のデジタルサンプリングを行うために十分なクロック信号をA/D変換器102に対して供給でき、上述した第1の条件を満足する。また、その2次高調波の周波数108.2MHz〜129.6MHzは、欧州バンドの上限周波数108.0MHzと200KHz以上離れている。3次以上の高調波も同様である。つまり、54.1M〜64.8MHzの周波数範囲は、上述した第2及び第3の条件も満足する。
<第3の選択肢>
上述した第1〜第3の条件を満足するためのラジオ用OSC108の発振周波数の第3の選択肢は、74.2MHz以上、75.8MHz以下の範囲内である。これは、上述した第1の選択肢の2次高調波の周波数範囲に等しい。ただし、IF信号周波数が10.7MHzである場合、第3の選択肢の周波数は、IF信号周波数の7倍以上の高周波となってしまう。また、FM放送信号に対する妨害の程度は、直接波による妨害のほうが高調波よるものより大きい。これらを考慮すると、第3の選択肢の周波数は利用可能ではあるものの、上述した第1又は第2の選択肢の周波数を利用するほうが好ましい。なお、発振回路104が生成する動作クロック周波数を1/2にすることで消費電力を低減し、電磁波障害をより抑制するとすれば、その方法は上述した第1の選択肢と等価である。
<第4の選択肢>
上述した第1〜第3の条件を満足するためのラジオ用OSC108の発振周波数の第4の選択肢は、108.2MHz以上である。世界中で使用されているFM放送帯域より高い周波数を選択すれば、FM放送信号に対する妨害を抑制できる。しかしながら、IF信号周波数が10.7MHzである場合、第3の選択肢の周波数は、IF信号周波数の10倍以上の高周波となってしまう。このため、デジタル復調回路を相応のクロック速度で動作するよう設計する必要がある。さらに、108.2MHzより下の周波数を使用できないために、消費電力の低減が難しいこと、電磁波障害を抑制し難いことを考慮すると、第4の選択肢の周波数は、利用可能ではあるものの、上述した第1〜第3の選択肢の周波数を利用するほうが好ましい。
上述した第1〜第4の選択肢のいずれかに含まれる周波数のクロック信号を入力する逓倍回路105によって生成される逓倍クロック信号は、全世界で使用されているFM放送帯域と衝突しないし、200KHz以上離間したものとなる。例えば、デジタル復調部103を専用回路で組む場合には、逓倍回路105の倍率は小さい値、例えば1倍、つまり発振回路104から供給される入力クロック信号と同一の周波数でよい場合もある。一方、デジタル復調部103にDSP等の汎用回路を使用し、DSPに信号処理演算のためのプログラムを実行させることによりデジタル復調を行う場合、逓倍回路105の倍率は、DSPの必要性能を得るために十分な値とする必要がある。このため、例えば、発振回路104から供給される入力クロック信号の数倍の周波数が必要になる場合もある。
<3.FM/AMチャネル選択に適した発振周波数の選択方法>
以上は、ラジオ用OSC108及び発振回路104の発振周波数が、FM放送信号に対する妨害にならないためには、選択されるべき周波数範囲について説明した。続いて以下では、FM放送及びAM放送の正確な選局(チャネル選択)を実行可能とするために、ラジオ用OSC108及び発振回路104の発振周波数をどのような値に設定すべきか、より具体的には、どのような約数をもつ値に設定すべきかについて述べる。
上述したように、分周回路106の生成する基準周波数f_REFは、RF−IF変換部101が有する周波数シンセサイザ200による局所周波数f_FMLO及びf_AMLOの生成に使用される。RF信号と混合される局所周波数f_FMLO及びf_AMLOは、FM放送信号と局所周波数f_FMLOの差、及びAM放送信号と局所周波数f_AMLOの差が中間周波数となるように、高い精度で生成される必要がある。このため、周波数シンセサイザ200の基準信号となる基準周波数f_REFは、高いジッタ精度を有する必要がある。したがって、発振回路104の出力クロックを分周することで基準周波数f_REFを生成することによって、基準周波数f_REFのジッタがラジオ用OSC108固有のジッタより小さくなるよう設計することが通例となっている。
分周回路106が生成する基準周波数f_REF、VCO203の発振周波数f_VCO、との関係は、以下の(1)式で表される。なお、上述したとおり、NはPLL分周器204の分周比である。
f_VCO = f_REF × N (1)
さらに、FM用の局所周波数f_FMLO、AM用の局所周波数f_AMLOは、FMLO分周器205の分周比をK、AMLO分周器206の分周比をMとして、以下の(2)式及び(3)式により表される
f_FMLO = f_VCO/K = f_REF × N/K,(K=2又は3) (2)
f_AMLO = f_VCO/M = f_REF × N/M (3)
周波数シンセサイザ200を用いて選局を行う場合、PLL分周器204の分周比Nの値を増減することによって、局所周波数f_FMLO又はf_FMLOをFM放送又はAM放送のチャネル間隔単位で動かすようにすることが通例である。例えば、分周比NをΔNだけ変更することによって、局所周波数f_FMLO及びf_AMLOをそれぞれFM放送及びAM放送のチャネル間隔だけずらすためには、以下の(4)式及び(5)式が成立するように、基準周波数f_REFを選択すればよい。ここで、f_FMC及びf_AMCはそれぞれFM放送及びAM放送のチャネル間隔である。
f_FMC = Δf_FMLO = f_REF × ΔN/K,(K=2又は3) (4)
f_AMC = Δf_AMLO = f_REF × ΔN/M (5)
さらに、(4)式及び(5)式を書き直すと以下の(6)及び(7)式が得られる。
f_REF = f_FMC × K/ΔN,(K=2又は3) (6)
f_REF = f_AMC × M/ΔN (7)
(6)式及び(7)式から明らかであるように、基準周波数f_REFは、FM放送及びAM放送のチャネル間隔f_FMC及びf_AMCの公倍数であることが望ましい。また、基準周波数f_REFは、FMLO分周器205の分周比及びAMLO分周器206の分周比の倍数であることが望ましい。具体的には、FM放送のチャネル間隔(放送局間の最小周波数間隔)は100kHzであるから、基準周波数f_REFは100kHzの倍数であることが望ましい。また、日本国内のAM放送のチャネル間隔は9kHzであるから、基準周波数f_REFは9kHzの倍数であることが望ましい。また、FM放送についてみると、基準周波数f_REFは2又は3の倍数であることが望ましい。さらにAM放送を考慮すると、AMLO分周器206の分周比Mの値は、全世界の中波(MW)、短波(SW)、長波(LW)の各AM放送をカバーするために様々な値を取りうる。このため、基準周波数f_REFは、これら様々な分周比Mの倍数となりうる多くの整数の倍数であることが望ましい。
しかしながら、上述した基準周波数f_REFの条件は必須ではない。何故なら、ΔNを1より大きい適当な値とすれば、上述した基準周波数f_REFの条件を守る必要がなくなるためである。これはチャネル間隔を1/ΔNとみなすことと等価であり、例えば、FM放送に対してΔN=2であれば50kHz毎に、ΔN=3であれば33.33kHz毎に選局が可能なことを意味する。つまり、Nの値が2ステップ毎あるいは3ステップ毎に所望のチャネル周波数にチューニングされることになる。
しかし、周波数シンセサイザ200が有するPLLの収束時間の高速化を図り、ジッタによる特性影響を受け難くするためには、基準周波数f_REFはできるだけ大きいほうがよい。これは、PLL分周器204の分周比Nができるだけ小さいほうがよいと言い換えることもできる。このため、ΔN=1として、FM放送及びAM放送の最小チャネル間隔で選局できるように、基準周波数f_REFを設定できることがやはり望ましい。
なお、分周回路106の分周比を変更することによって、基準周波数f_REFを、FM放送帯域及びAM放送帯域の間で切り替えること、及び受信地域毎に応じて切り替えることが可能である。基準周波数の切り替え例を図4に示す。図4の表の最も右の列に示す基準周波数分周比が、図1の分周回路106の分周比として設定されるべき値である。
<4.好適な発振周波数の具体例>
図4に示すように、放送信号の周波数バンド及び受信地域に応じて基準周波数f_REFを変更するためには、発振回路104の生成クロックを分周することで図4の一覧表に示した全ての基準周波数f_REFが得られる必要がある。言い換えると、発振回路104に接続されるラジオ用OSC108の発振周波数は、図4の一覧表に示した全ての基準周波数f_REFの公倍数でなければならない。
分周回路106により生成される基準周波数f_REFについての上記の考察より、デジタル復調部103の動作周波数及びA/D変換器のサンプリングレートを決定するラジオ用OSC108の発振周波数は、受信ステップ、特に、ラジオ放送のチャネル周波数間隔(FM放送が100kHz、AM放送が9kHz又は10kHz)の倍数であることが望ましい。具体的には、FM放送並びに長波(LW)、中波(MW)及び短波(SW)のAM放送のために全世界で使用されている周波数バンドを総合して考えると、ラジオ用OSC108の発振周波数は、900kHzの倍数であることが望ましい。
また、AMLO分周器206に適用される局所周波数分周比Mとして様々な値をとり得るためには、ラジオ用OSC108の発振周波数は、10〜20の範囲で多くの約数を持つことが望ましい。
全世界のFM放送帯域と衝突または隣接しない条件を満たす上述した第1の選択肢である37.1M〜37.9MHzを採用する場合、ラジオ用OSC108の発振周波数は、37.8MHzとするのが望ましい。なぜなら、37.8MHzは、900kHzの倍数であり、37800000という整数は、2から10までのすべての整数と、12, 14, 15, 16, 18, 20, 21を約数として持つため、整数分周比としての広い選択肢を持つためである。
一方、上述した第2の選択肢である54.1M〜64.8MHzを採用する場合、900kHzの倍数の周波数として、54.9MHzから64.8MHzまでの900kHz毎の12通りの周波数が、ラジオ用OSC108の発振周波数の候補になる。さらにこの中から、豊富な整数の約数を有する値を選ぶなら、37.8MHzの1.5倍である56.7MHzが、37.8MHzと同様に多くの約数を有する。
また、上述した第3の選択肢である74.2M〜75.8MHzを採用する場合、900kHzの倍数の周波数として、74.7MHz及び75.6MHzの2通りが候補になる。さらにこの中から、豊富な整数の約数を有する値を選ぶなら、37.8MHzの2倍である75.6MHzが、37.8MHzと同様に多くの約数を有する。
<5.IF復調部107の変形例>
上述した図1に示したIF復調部107の構成は一例である。例えば、逓倍クロックを用いずともデジタル復調部103がデジタル復調処理を実行可能であれば、逓倍回路105を省略することも可能である。この場合、図5に示すように、発振回路104の生成する37.8MHzのクロック信号を直接的にデジタル復調部103に供給すればよい。
また、発振回路104自体に2分周機能又は高精度の1.5分周機能を持たせる場合、発振回路104に接続されるラジオ用OSC108の発振周波数は、上記の考察で最適と考えられる37.8MHzの2倍である75.6MHz又は1.5倍である56.7MHzとし、A/D変換器102及びデジタル復調部103に分配されるクロック信号の周波数を37.8MHzとしてもよい。なお、このような構成であっても、さらに逓倍回路105を配置して、発振回路104の出力を任意の倍率で逓倍してもよい。
<6.発振周波数の選択による効果>
上述した第1〜第4の選択肢の中からラジオ用OSC108の発振周波数を決定することにより、A/D変換器102やデジタル復調部103の動作のために、発振回路104から供給されるクロック信号及びその高調波の周波数は、世界中で使用されているFM放送帯域のいずれとも衝突せず、200kHz以上離間する。このため、非特許文献1〜3に開示されている動作周波数とは対照的に、デジタル復調部103から放射される電磁波がFM放送信号へ干渉することがない。
また、上述した第1〜第4の選択肢の中からラジオ用OSC108の発振周波数を決定すれば、非特許文献1に開示されているように、FM放送信号の受信中にデジタル信号処理の動作周波数を低下させる必要はない。
また、周波数の異なる複数のクロック信号を生成するための複数の発振回路を設ける必要が無く、例えば、1つのラジオ用OSC108及び1つの発振回路104の生成するクロック信号を、アナログフロントエンドにおけるRF−IF変換、アナログIF信号のデジタルサンプリング、及びデジタルIF信号のデジタル復調のために共用することができる。
また、1つのラジオ用OSC108及び1つの発振回路104の生成するクロック信号を、オーディオ処理、例えばシステム制御、音場処理、他デバイスからの信号レート変換処理などとも共用してもよい。これにより、例えば、本実施の形態にかかるラジオ受信機を用いて構成された車載オーディオ機器などのシステム全体として、FM放送信号の受信への影響を抑えることができる。
また、さらに、上述した37.8MHz、56.7MHz、及び75.6MHzの中の1つをラジオ用OSC108の発振周波数とすれば、これを整数分周した基準周波数f_REFを周波数シンセサイザ200に供給することで、FM放送並びに長波(LW)、中波(MW)及び短波(SW)のAM放送の受信必要な多くの局所周波数f_FMLO及びf_AMLOを生成可能である。
<7.車載オーディオ機器への適用例>
また、上述した本実施の形態にかかるラジオ受信機を使用することによって、筐体又は回路上のICチップ及び配線等のレイアウトの工夫による電磁は障害対策の必要性が軽減される。このことは、ラジオ受信機を用いた車載オーディオ機器等の製品構成の自由度の向上にも繋がる。
図6は、本実施の形態にかかるラジオ受信機を使用した車載オーディオ機器の構成を示すブロック図である。図8に示した従来の車載オーディオ機器の構成との相違点は、ラジオ用OSC108の発振周波数とIF復調部107の配置である。
上述したように、図8に示した従来構成では、電磁波妨害対策のために、アナログIF信号のデジタルサンプリング及びデジタル復調を行なうIF復調部107及びラジオ用OSC108と、RF−IF変換部101とを隔離したうえ、RF−IF変換部101をシールドする等の工夫が必要であり、システム構成上の制約が生じていた。
これに対して、本実施の形態にかかるラジオ受信機は、ラジオ用OSC108の発振周波数の最適選択によって、IF復調部107及びラジオ用OSC108に起因するFM放送信号の受信妨害が抑制されている。このため、図6に示すように、RF−IF変換部101とIF復調部107及びラジオ用OSC108を、特別なシールド部材を必要とせずに、共通のサブ基板120上に実装することが可能である。そして、サブ基板120を金属シールド構造のパッケージ(シールドパッケージ125)に収容されたチューナモジュールとした上で、主基板121のオーディオ処理モジュールに接続する構成をとることができる。これによって、例えば、RF−IF変換部101とIF復調部107及びラジオ用OSC108を、1つの半導体基板に集積された集積された半導体集積回路(IC)として形成することも可能となる。また、SiP(system in package)技術を採用して、例えば、RF−IF変換部101を集積したチップとIF復調部107及びラジオ用OSC108を集積したチップとを3次元に集積し、同一のICパッケージに収容して製品化することも可能となる。
このように、本実施の形態にかかるラジオ受信機を使用することによって、従来のアナログラジオ受信機で採用されていたのと同等の図6に示す構成を、デジタル信号処理で復調を行なうラジオ受信機においても採用できる。
さらに、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、既に述べた本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態にかかるラジオ受信機の構成例を示すブロック図である。 RF−IF変換部の構成例を示すブロック図である。 中間周波数並びにラジオ用OSCの発振周波数の第1の選択肢及びその高調波と、FM放送帯域との関係を示す図である。 基準周波数f_REFの切り替え例を示す一覧表である。 RF−IF変換部の他の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態にかかるラジオ受信機を適用した車載オーディオ機器の構成例を示すブロック図である。 特許文献1に開示されたFM多重放送受信装置に関するブロック図である。 従来のラジオ受信機を適用した車載オーディオ機器の構成例を説明するためのブロック図である。
符号の説明
100 アンテナ
101 RF−IF変換部
102 A/D変換器
103 デジタル復調部
104 発振回路
105 逓倍回路
106 分周回路
107 IF復調部
108 オーディオOSC
110 オーディオ信号処理部
120 サブ基板(デジタルチューナモジュール)
121 主基板(オーディオ処理モジュール)
125 シールドパッケージ
200 周波数シンセサイザ
213 FM用ミキサ
214 AM用ミキサ

Claims (13)

  1. FM放送信号の復調処理をデジタル信号処理により行うラジオ受信装置であって、
    前記FM放送信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部と、
    クロック信号を発振する発振回路と、
    前記クロック信号の発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかをサンプリング周波数として、前記中間周波数信号をデジタルサンプリングするA/D変換器と、
    前記発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかを動作周波数として、デジタルサンプリングされた前記中間周波数信号を用いてデジタル復調処理を行うデジタル復調部とを備え、
    前記発振周波数が、37.1MHz以上37.9MHz以下、54.1MHz以上64.8MHz以下、又は74.2MHz以上75.8MHz以下の範囲内に含まれることを特徴とするラジオ受信装置。
  2. 前記デジタル復調部は、デジタル信号処理プロセッサであり、プログラムを実行することにより前記デジタル復調処理を実行する請求項1に記載のラジオ受信装置。
  3. 前記クロック信号を分周して基準周波数を有する基準クロック信号を生成する分周回路をさらに備え、
    前記周波数変換部は、前記基準クロック信号を入力し、前記中間周波数信号への変換に用いられる局所周波数を生成する周波数シンセサイザを有する請求項1に記載のラジオ受信装置。
  4. 前記発振周波数が、37.8MHzであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラジオ受信装置。
  5. 前記周波数変換部、前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部が、電磁波を遮断するシールド構造を有する共通のパッケージ内に収容されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のラジオ受信装置。
  6. 前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部が1つの半導体基板に集積された半導体集積回路として形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のラジオ受信装置。
  7. 電磁波を遮断するシールド構造を有するパッケージに収容されたチューナモジュールと、
    前記チューナモジュールから供給されるデジタルオーディオ信号の信号処理を行うオーディオ処理モジュールとを備え、
    前記チューナモジュールは、
    FM放送信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部と、
    クロック信号を発振する発振回路と、
    前記クロック信号の発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかをサンプリング周波数として、前記中間周波数信号をデジタルサンプリングするA/D変換器と、
    前記発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかを動作周波数として、デジタルサンプリングされた前記中間周波数信号を用いてデジタル復調処理を行うデジタル復調部とを備え、
    前記発振周波数が、37.1MHz以上37.9MHz以下、54.1MHz以上64.8MHz以下、又は74.2MHz以上75.8MHz以下の範囲内に含まれることを特徴とするオーディオシステム。
  8. 前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部が1つの半導体基板に集積された半導体集積回路として形成されていることを特徴とする請求項7に記載のオーディオシステム。
  9. デジタル信号処理により復調処理を行うラジオ受信装置の製造方法であって、
    FM放送信号を中間周波数信号に変換する周波数変換部を配置する工程と、
    クロック信号を発振する発振回路を配置する工程と、
    前記クロック信号の発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかをサンプリング周波数として、前記中間周波数信号をデジタルサンプリングするA/D変換器を配置する工程と、
    前記発振周波数並びに前記クロック信号の逓倍周波数及び分周周波数のいずれかを動作周波数として、デジタルサンプリングされた前記中間周波数信号を用いてデジタル復調処理を行うデジタル復調部を配置する工程と、
    37.1MHz以上37.9MHz以下、54.1MHz以上64.8MHz以下、又は74.2MHz以上75.8MHz以下の範囲内から、前記クロック信号の周波数を選択する工程と、
    を含むラジオ受信装置の製造方法。
  10. 前記FM放送信号を含むFM放送帯域と衝突せず、前記FM放送帯域と200kHz以上離間する周波数の中から、前記FM放送信号の隣接チャネル間隔の倍数である周波数を前記クロック信号の周波数として選択する請求項9に記載のラジオ受信装置の製造方法。
  11. 前記請求項10の製造方法によって選択される複数の周波数のうち、整数の約数を最も多く有する周波数を前記クロック信号の周波数として選択することを特徴とするラジオ受信装置の製造方法。
  12. 前記周波数変換部、前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部を、電磁波を遮断するシールド構造を有する共通のパッケージ内に収容することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載のラジオ受信装置の製造方法。
  13. 前記発振回路、前記A/D変換器、及び前記デジタル復調部を1つの半導体基板に集積することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載のラジオ受信装置の製造方法。
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