JP4981176B2 - データ中継システムおよび動作時刻割り当て方法 - Google Patents

データ中継システムおよび動作時刻割り当て方法 Download PDF

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Description

本発明は、遠距離に配置された装置間または多数の装置間のデータ中継を行うデータ中継システムおよび動作時刻割り当て方法に関する。
メディアアクセス制御(MAC:Media Access Control)の一方式としてTDMA(Time Division Multiple Access:時分割多元接続)方式がある。TDMA方式では、Master(親局)と複数のSlave(子局)間で通信を行う場合のアクセス制御であり、各局は時分割でメディア(ケーブル、無線、電力線など)にアクセスする。TDMA方式は、複数のSlaveを効率よく収容できるという特徴がある。
しかし、TDMA方式はMasterとSlave間の通信を前提としており、遠距離の装置間にTDMA方式を適用して通信を行うためには、たとえば遠距離でもMasterとSlaveの間を信号が減衰しない光ファイバで装置間を接続すれば通信が可能である。しかし、無線や電力線を用いる場合、信号の減衰が光ファイバに比べて大きいため、MasterとSlaveが遠距離となる通信システムでは、そのままではTDMA方式を適用した通信ができない。このため、遠距離で通信を行うためには、MasterとSlave間の信号を中継する必要がある。
また、一般的にMasterが扱えるSlaveの台数には限りがあり、その台数を超えてSlaveと通信するためには、Master-Slaveを多段に構成して中継する必要がある。たとえば、PLC(Power Line Communication:電力線通信)により多数の電力計のメータ値を通知する自動検針システムでは、中継器をMasterとして収容可能な多数のSlaveを収容し、これらの中継器をさらに全体のMasterが収容する構成をとり、Slaveがメータ値をそれぞれ中継器経由でMasterに通知する。
一方、無線LANやPLCのように限られた周波数チャネルしか使えない場合、同一周波数が割り当てられたノード間の距離が十分でないことが多く、干渉が発生する。この干渉の発生を避けるため、同一周波数を使用してTDMA方式で中継する方法が下記特許文献1で提案されている。
下記特許文献1では、中継器がMaster局として動作するMaster動作とSlave局として動作するSlave動作と休止動作とをTDMAフレーム時間毎に切替えて行うことにより、単一周波数を用いても干渉が起きない中継方法を提案している。たとえば、TDMAのフレームの3フレーム時間単位にMasterと中継器Aと中継器Aに接続された中継器Bとが、順番に自装置が収容しているSlaveに対してMaster局としての動作を行う。このように順番に動作することにより、同一周波数でも干渉することなく通信が可能な方式を提案している。
また、下記特許文献1では、全体の動作周期の中で、各装置に均等にTDMAシステム(Masterと中継装置、または、中継装置とSlave、などで構成されるMaster-Slaveシステム)を1回ずつ動作させるのではなく、特定のTDMAシステムに複数回動作させることで、そのTDMAシステムの動作頻度を上げ、そのシステム内の装置のスループットを向上させる方法も提案されている。さらに、下記特許文献1では、動作時刻が記述された動作テーブルを、最上位のMasterから配下の中継器およびSlaveに通知することで動作時刻を動的に変更する方法も提案されている。
国際公開第08/007418号
しかしながら、上記従来の特許文献1に記載の技術によれば、均等にMaster動作およびSlave動作を1回ずつ動作させる方法では、通信トラヒック状況に応じた通信ができず、効率的な通信を実現できるとは限らない、という問題があった。
また、上記従来の特許文献1に記載の技術の動的に動作時刻を変更する方法は、動作時刻を変更する際には動作テーブルを全ての動作に通知した後、新動作テーブルへの切り替えタイミングを全ての装置に通知してから切り替える方式としている。このため、動作時刻の切り替えに時間がかかる、という問題があった。中継装置を追加するようにネットワークが構成変更される場合には、変更に時間がかかっても影響を受けるのは追加される装置だけであり、問題はない。しかし、通信トラヒック量に応じて動的に動作時刻を変更したい場合には、切り替えに時間がかかると、その間にトラヒック量が変わる可能性があり、適切に変更できない可能性がある。このため、通信トラヒック量の変化が問題とならない程度に、できるだけ短時間で変更する必要がある。
また、上記従来の特許文献1に記載の技術では、動的に動作時刻を変更する場合に、各TDMAシステムにどのように動作時刻を割り当てるかについては示されていない。したがって、通信トラヒック状況に応じた適切な動作時刻を割り当てられるとは限らない、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、通信トラヒック状況に応じて動的に動作時刻の割り当ての切り替えを行い、また、その切り替え時間を短くすることができるデータ中継システムおよび動作時刻割り当て方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、TDMAによる親局として機能する親局装置と、TDMAによる子局として機能する子局装置と、前記親局装置と前記子局装置の通信を中継し、また、前記親局装置を親局とするTDMAシステムである上位TDMAシステムにおいては子局としての機能し、また、前記子局装置を子局とするTDMAシステムである下位TDMAシステムにおいては親局として機能する中継装置と、を備えるデータ中継システムであって、前記親局装置は、上位TDMAシステムおよび下位TDMAシステムに対しシステムごとに1回ずつ動作時間帯を静的割り当て時間帯として割り当て、また、所定の割当て周期から前記動作時間帯を除いた時間帯を動的割り当て時間帯とし、前記静的割り当て時間帯における前記中継装置との通信状況に基づいて前記動的割り当て時間帯を前記下位TDMAシステムの動作時間帯として割り当て、割り当て結果を前記中継装置に送信し、前記中継装置は、受信した前記割り当て結果に基づいて自装置に割り当てられた時間帯を抽出し、その時間帯に親局として動作することを特徴とする。
本発明にかかるデータ中継システムおよび動作時刻割り当て方法は、Master装置が全体動作周期のはじめの動作周期で全中継装置と通信し、その全体動作周期内の次の動作周期以降を動的な動作時刻の割り当て対象とし、中継装置との通信状況に基づいて、動的割り当て対象の動作時刻を自装置および各中継装置に割り当て、その割り当て結果を、動的割り当て対象の動作時刻のはじめにビーコンに含めて各中継装置に通知するようにしたので、通信トラヒック状況に応じて動的に動作時刻の割り当ての切り替えを行い、また、その切り替え時間を短くすることができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかるデータ中継システムの実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、実施の形態1の動作時刻割り当ての別の一例を示す図である。 図3は、図1に示した中継システムの動作割り当て例を示す図である。 図4は、N=3の場合の動作割り当ての一例を示す図である。 図5は、動作時刻を通知するタイミングを説明するための図である。 図6は、図3の動作例の場合の動作時刻情報の一例を示す図である。 図7は、図4の動作例の場合の動作時刻情報の一例を示す図である。 図8は、本発明にかかる実施の形態2の動作時刻割り当て方法により割り当てた動作時刻の一例を示す図である。 図9は、本発明にかかる実施の形態3の動作時刻の通知方法の一例を示す図である。 図10は、実施の形態1と同様の構成のデータ中継システムに実施の形態3の割り当て方法を適用した例を示す図である。
本発明にかかるデータ中継システムおよび動作時刻割り当て方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかるデータ中継システムの実施の形態1の構成例を示す図である。図1に示すように本実施の形態のデータ中継システムは、TDMA方式におけるMaster装置であるMaster10と、TDMA方式における中継装置であるRepeater(リピータ、以後REPと略記)20,30,40,50,60と、RepeaterのSlave装置として機能するSlave21〜23,31〜33,41〜43,51〜53,61〜63と、で構成される。なお、図1では、Slaveの台数をREPあたり3台としているが、TDMA方式で収容可能な最大のSlave台数までSlave台数が増えた場合でも、以下で説明する動作と同様の動作を実行することができる。
REP20,30,40,50,60は、Master装置として機能するMaster動作とSlave装置として機能するSlave動作の両方の動作を実行する装置で、Master動作とSlave動作を時間に応じて切替えて実行する。
また、図1のすべての装置は単一周波数F1で動作することとする。このため、干渉を避けるため、TDMAのMaster動作をする装置はTDMAの1フレーム時間毎に1台のみとする。具体的には、Master10をMaster装置としREP20,30,40,50,60をSlave装置として動作する1つのTDMAシステム101と、REP20,30,40,50,60のそれぞれをMaster装置とし、REP20,30,40,50,60が収容するSlave21〜23,31〜33,41〜43,51〜53,61〜63をSlave装置とする5つのTDMAシステム102〜106と、の6つの個別のTDMAシステムがそれぞれ割り当てられた時間帯ごとに動作する。
本実施の形態のデータ中継システムの動作周期は、Master台数とREP台数の合計数(すなわち、TDMAシステムの数)をフレーム時間に乗じた6フレーム時間とする。ここで、動作周期の6フレーム時間をフレーム時間単位で順に、時刻1,時刻2,時刻3,時刻4,時刻5,時刻6と呼ぶこととする。従来の技術では、たとえば、この6フレーム時間で1回ずつ各TDMAシステムに動作時間を割り当てている。たとえば、Master10,REP20,30,40,50,60がそれぞれMaster動作する時刻を、時刻1,時刻2,時刻3,時刻4,時刻5,時刻6に割り当てる。しかし、たとえば、この状態で、REP30の配下のSlave31〜33のみがMaster10と通信を行い他のREP配下のSlaveが一切通信を行っていない場合には、時刻1と時刻3のみ通信データが流れ、時刻2、4、5、6には通信データが流れないことになる。
従って、システム全体として効率的に通信が行えていないことになる。これに対し、通信状況に応じて動作時刻を動的に変更することができると、通信の効率が向上し、遅延時間が短くなる。たとえば、この場合は、時刻2、4、5、6もREP30のTDMAシステムの動作時間(REP30がMaster動作する時間)とすることができれば、6動作周期に1回だけ動作していた場合よりも遅延時間を短く、スループットも大きくすることができる。
そこで、本実施の形態では、以下のように、通信状況に応じて動作時刻を動的に変更することとする。なお、動作時刻割当てについては、以下の注意が必要である。
a)TDMAシステムでは、TDMAのSlaveとして機能する装置(以下、Slave動作装置という)はMasterとして機能する装置(以下、Master動作装置という)のクロックに同期する必要がある。そのため、TDMAシステムではMaster動作装置がTDMA周期を示す信号(ビーコン)を送信し、Slave動作装置がビーコンを受信することによりMaster動作装置に同期(クロック同期)する。従って、本実施の形態では、動的に動作時刻を割り当てる場合に、末端のSlave21〜23,31〜33,41〜43,51〜53,61〜63が同期はずれをおこさないように、通信データの有無に関わらず全REPに所定の時間間隔で動作タイミングを割り当て、ビーコンを送信して同期はずれを防止する必要がある。
b)クロック同期の目的以外にも、REP-Slave間の通信データ有無を把握するために、時々全REPに動作時刻を割り当てる必要がある。
c)動作周期を動的に変更するためには、一番上位のMaster10およびREPがMaster動作装置として機能するときの動作時刻を決定し、その決定結果をREP20,30,40,50,60に伝える必要があり、この通知方法を規定する必要がある。
d)c)の動作時刻の通知に時間がかかると、通信状況が変化する(新たに通信開始する装置が出てくる)可能性があるため、早く通知することが望ましい。
本実施の形態では、以上のa)〜d)を考慮して各TDMAシステムに動作周期を割り当てる。図1には、各TDMAシステム102〜106に、それぞれ2倍の動作周期(=12フレーム時間)内で、動作を割り当てられる時刻(動作時刻)を数値で示している。左側の()内の数値は、最初(1周期目)の動作周期時間で動作する時刻(フレーム時間単位)を示し、右側の()に2回目の動作周期の動作時刻を示している。
図1に示した例では、Master10は1回目の動作周期(1周期目)の時刻1で動作し、2回目の動作周期(2周期目)では時刻1、3、5でMaster動作を行う(TDMAシステム101に動作時刻が割り当てられる)ため、12フレーム時間で4フレーム時間動作する。REP20は1回目の動作周期の時刻2でMaster動作を行い(TDMAシステム102に動作時刻が割り当てられる)、2回目の動作周期ではいずれの時刻もMaster動作を行わないため、12フレーム時間で1フレーム時間動作する。同様にREP40,REP50,REP60(TDMAシステム104,105,106に対応)も12フレーム時間で1フレーム時間Master動作を行う。REP30は1回目の動作周期の時刻3でMaster動作を行い(TDMAシステム103に動作時刻が割り当てられる)、2回目の動作周期では時刻2、4、6で動作するため、12フレーム時間で4フレーム時間動作する。
これに対し、1動作周期で1回ずつ各TDMAシステムに動作時刻を割り当てる従来技術の場合には、各TDMAシステムは、12フレーム時間で2フレーム時間動作することになる。本実施の形態では、従来技術に比べ、REP30配下のSlave31〜33とMaster10間の通信の動作回数が増えるため、REP30配下のSlave31〜33通信では、送信できるデータ量(スループット)が多く、遅延時間も小さくできる。すなわち、本実施の形態では、各REPとそのREPの配下のSlaveとの間で、所定のしきい値以上のデータ量の通信が行われている場合に、そのREPとSlaveが属するTDMAシステムに動作時刻を優先して割り当てる。
ただし、この場合、REP20、40、50、60配下のSlaveとMaster10との通信については、動作回数が減るためスループットと遅延の性能は悪くなるが、これらの通信頻度が小さい場合には、本実施の形態の動作時刻割り当ての方が、一定の量の通信を早く終わらせることができる。たとえば、転送に4フレーム時間を要するファイルをSlave31からMaster10に転送する場合、6フレーム時間に1フレーム時間しか動作できない場合には、6×4=24フレーム時間かかるが、本実施の形態では、12フレーム時間で4フレーム時間割り当てられるため、12フレーム時間でファイル転送が完了する。
図2は、本実施の形態の動作時刻割り当ての別の一例を示す図である。図2の例では、REP40とその配下のSlave41〜43としきい値以上のデータ量の通信を行い、また、REP60とその配下のSlave61〜63もしきい値以上のデータ量の通信を行い、それ以外のREPとSlave間では、通信が行われていないか、しきい値未満の通信のみ行われている場合に動作時刻を割り当てた例である。図2では、図1と同様に、TDMAシステムごとに、左側の()内の数値は、1周期目の動作周期時間で動作する時刻を示し、右側の()に2回目の動作周期の動作時刻を示している。図2の場合には、TDMA104とTDMA106に2周目で2回ずつ動作周期が割り当てられており、TDMAシステム102,103,105には、2周目の動作時刻割り当てはない。
このように、本実施の形態では、通信が発生している装置が属するTDMAシステムに対して動作周期を多く割り当てることにより、スループットと遅延時間の性能を向上することが可能となる。
以上、動作時刻の割当てに応じた動作、効果について説明したが、つぎに、動作時刻の割当て方法と各装置への通知方法について説明する。まず、動作時刻割り当て方法について説明する。この動作割り当ては、Master10が行うこととする。
(1)全体動作周期をN回の動作周期とし、全体動作周期であるN回の動作周期うち1回(1周期)は必ず全TDMAシステムに動作時刻を割り当てる。これは図1および図2の各TDMAシステムに示した割り当て時刻のうち、左側の()内の時刻に対応する割り当てである。なお、図1,図2の例では、N=2としているが、Nは後述のようにクロック同期性能に基づいて決定する。また、図1,図2の例では、1周目で全TDMAシステムに1回ずつ動作時刻を割り当てているが、これに限らず、1周目以外でN回に1回の割り当てを行ってもよい。
(2)Master10は、(1)の割り当てにより必ず配下の全REPと通信ができる(図1、図2では左側の()の時刻1)ため、その通信に基づいて、上り(REP20,30,40,50,60→Master10の方向)または下り(Master10→REP20,30,40,50,60の方向)の通信が行われた(しきい値以上のデータ量の通信が行われた)REPを把握する。
(3)Master10は、全体動作周期(N×6フレーム)のうち、(1)で各TDMAシステムに1回ずつ割り当てた以外の動作時間((N−1)回分の動作周期(6フレーム))は、(2)で把握した通信状況に基づいて通信を行っているREPとMaster10にあらかじめ定めておいた順番に基づいて順番に動作時刻を割り当てる(図1,図2では、各TDMAシステムに示した割り当て時刻のうち、右側の()内の時刻に対応する割り当て)。すなわち、本実施の形態では、この(N−1)回分の動作周期について、通信状況に応じて動的に割り当てを行う。なお、Master10が各REPに動作時刻を伝えるために、動的割り当てを行う動作周期のうち、時刻1はMaster10の動作時刻とする。
(4)そして、Master10は、(3)で最後に割り当てたREP番号(REPの識別番号)を記憶しておき、次の動的な割り当て周期では、その番号の次のREPから順番に割り当てる。
(5)(2)で把握した結果に基づいて、どのREPとも通信が発生していない(どのREPとのしきい値以上のデータ量の通信が行われていない)場合は、全REPに対して均等に動作時刻を割り当てる。
ここで、(1)で説明したNの値は、TDMAシステムの同期性能(クロック同期性能)に基づいて決定する値である。TDMA方式では、Master動作装置(REPのMaster動作も含む)が、同期のために各フレーム時間の先頭でビーコンという信号を送信する。配下のSlave装置(REPのSlave動作も含む)は、ビーコンを受信し、ビーコンに基づいてMaster装置のクロックに同期する。中継装置がなく、休止期間がない場合は毎フレーム時間ごとにビーコンを受信可能であるが、中継装置があり間欠的に動作する場合は、ビーコンを受信しないフレーム時間がある。この間は、Slave動作装置は自走のクロックで動作することになるためビーコンを受信しないと、徐々にMasterとの同期がずれていく。ここでは、同期誤差が許容範囲以内となる最長のビーコン受信間隔を同期性能とする。同期性能は、クロックを生成する水晶発信機の精度、装置周囲の環境温度などに依存する。図1および図2の例では、N=2とすることで、少なくとも6×2=12フレーム時間に1回はSlaveがビーコンを受信できるような動作時刻割当てとしている。
図3は、図1に示した中継システムの動作割り当て例を示す図である。図3の横方向は、Master動作として機能する装置(Master10と各REP)を示し、縦方向は動作周期を示し、各マスにはそれぞれの装置がMaster動作を行う動作時刻をフレーム単位で示している。
図3の例では、1周期目と2周期目では図1と同様の割り当てが行われており、3周期目と4周期目は図2と同様の割り当てが行われている。N=2としているため、1周期目と2周期目、3周期目と4周期目、5周期目と6周期目と2周期で全体動作周期を構成している。1周期目、3周期目、5周期目、7周期目、9周期目は、上記の(1)に示したように全TDMAシステムに順番に1回ずつ動作時刻を割り当てている。
ここでは、Master10は1周期目の時刻1での各REPとの通信により、配下のREPのうちREP30のみがMaster10と通信していることを把握したとする。Master10は、その把握結果に基づいて、2周期目は、上記の(3)に示したように、Master10とREP30に時刻1から時刻6までを交互に割り当てる。
そして、Master10は、3周期目での時刻1の各REPとの通信により、配下のREPのうちREP40とREP60のみがMaster10と通信していることを把握したとする。Master10は、その把握結果に基づいて、4周期目は、Master10とREP40とREP60とで時刻1から時刻6までを順番に割り当てる。
つぎに、Master10は、5周期目での時刻1の各REPとの通信により、REP20とREP40とREP50のみと通信していることを把握したとする。Master10は、6周期目は、その把握結果に基づいて、Master10とREP20とREP40とREP50との4台の装置に時刻1から時刻6までを順に割り当てる。このとき、6周期目では、REP20で割り当てが終了するため、REP20の識別番号を記憶しておく。
Master10は、7周期目の時刻1での各REPとの通信により、REP20とREP50とREP60のみと通信していることを把握したとする。Master10は、8周期目は、その把握結果に基づいて、Master10とREP20とREP50とREP60との4台の装置に時刻1から時刻6までを順に割り当てる。このとき、6周期目ではREP20で割当て完了と記憶しているため、時刻1にはMaster10を割り当て、時刻2以降はREP20の次のREP50から割り当てていく。
Master10は、9周期目の時刻1での各REPとの通信により、どのREPとも通信していないことを把握したとする。Master10は、10周期目は、その把握結果に基づいて、(5)で説明したように、9周期目と同様に全てのREPに1回ずつ動作周期を割り当てる。
図3はN=2の場合であるが、N=3の場合について以下に説明する。図4は、N=3の場合の動作割り当ての一例を示す図である。図4の例でも動作周期は6とし、中継システムの構成は図1と同様とする。N=3であるため、全体動作周期は、3動作周期となり、動的な割り当てとしては6×(3−1)=12フレーム分の時刻分の割当てを行う。
Master10は、1周期目の時刻1での各REPとの通信により、REP30のみと通信していることを把握したとする。Master10は、その把握結果に基づいて、2周期目からの12個の時刻(フレーム)分を、Master10とREP30で時刻1から時刻12まで交互に割り当てる。図4では、2周期目と3周期目をこの12時刻分とし、時刻1〜時刻6を2周期目とし、時刻7〜時刻12を3周期目として示している。
Master10は、4周期目の時刻1での各REPとの通信により、REP40とREP60のみと通信していることを把握したとする。Master10は、この把握結果に基づいて、5周期目および6周期目を、Master10とREP40とREP60で時刻1から時刻12までを順に割り当てる。
Master10は、7周期目の時刻1でMaster10はREP20とREP40とREP50のみと通信していることを把握したとする。Master10は、この把握結果に基づいて、8周期目および9周期目は、Master10、REP20、REP40、REP50の4台の装置に時刻1から時刻12までを順に割り当てる。このとき、9周期目ではREP50で割り当てが終了するため、REP50の識別番号を記憶しておく。
Master10は、10周期目の時刻1でMaster10はREP20とREP50とREP60のみと通信していることを把握したとする。Master10は、この把握結果に基づいて、11周期目および12周期目は、Master10、REP20、REP50、REP60の4台の装置に時刻1から時刻12までを順に割り当てる。このとき、9周期目で割り当てを終了したREP50の識別番号を記憶しているため、時刻2以降はREP50の次のREP60から割り当てていく(時刻1はMaster10が各REPに動作時刻を伝えるために、Master10の動作時刻とする必要がある。)。
Master10は、13周期目の時刻1でどのREPとも通信していないことを把握したとする。14周期目および15周期目は、Master10と全REPに対して順番に1回ずつ動作時刻を割り当てる。
以上の動作により、通信が発生しているREPの属するTDMAシステムに対して多くの動作時刻を割り当てることができる。なお、Master10は、最初の周期の時刻1で把握した通信状況に基づいて割り当てた動的な割り当て結果を、次の周期で各REPが通信するまでに各REPに通知する必要がある。つぎに、この各REPへの動作時刻通知方法について説明する。
(1)全体の動作時刻は、上述のように最上位のMaster10が決定する。これは全REPと通信可能な最初の周期の時刻1での情報に基づいて決定された結果である。
(2)Master10は、2動作周期目の時刻1は、必ずMaster10の動作時間として割り当て、ここでビーコンに(N−1)×動作周期分(たとえば、図1のN=2の場合には、時刻1から時刻12までの12時刻にそれぞれ対応する割り当て先の装置の情報)の動作時刻情報を含めて送信する。各REPはクロック同期のためにビーコンを受信するが、ビーコンに含まれる(N−1)×動作周期分の動作時刻情報に基づいて自装置の動作時刻を知る。
(3)各Slaveは、毎時刻(毎フレーム)、自装置に対応するREP(自装置の上位REP)からのビーコンが送信されたか否かを監視し、自装置に対応するREPのビーコンが受信できたときにクロック同期および通信の動作を行う。
図5は、図3の動作例の場合に、動作時刻を通知するタイミングを説明するための図である。図5のTDMAシステム101に対応して記載されている2つの()内の動作時刻のうち、左側の()内の矩形で囲んだ時刻1(1周期目の時刻)で、上述のとおり各REPとの通信状況を把握し、右側の()内の矩形で囲んだ時刻1で、ビーコンにより2周期目の時刻2以降の動作時刻情報を各REPに通知する。
図6は、図3の動作例の場合の、動作時刻情報の一例を示す図である。図6の縦方向は各周期を表し、横方向は、Master10がビーコンに含めて通知する動作時刻情報を示している。図6の斜線で塗りつぶした欄に相当する時刻1で、Master10がビーコンに含めて動作時刻情報を送信する。図6の各周期の情報は、図3の各周期の割り当て結果を時刻順並べた情報となる。この例では、N=2であるため、1回の送信では、動作時刻情報として、(2−1)×6=6時刻分の情報が送信されることになる。また、2周期目,4周期目,6周期目,…などの動的に割り当てを行った結果をビーコンに含めて通知する必要があるが、1周期目,3周期目,5周期目,…などの1回ずつ順に割り当てられている周期については、ビーコンに含めて通知しなくてもよい。
図7は、図4の動作例の場合の、動作時刻情報の一例を示す図である。図4の例では、N=3であるため、動作時刻情報は(3−1)×6=12時刻分の情報となる。ただし、1周期目のように全REPとの通信を行う周期は6時刻分となる。図7の斜線で塗りつぶした欄に相当する時刻1で、Master10がビーコンに含めて動作時刻情報を送信する。3、6、9、12、15周期目については、2、5、8、11、14周期目で、時刻7〜時刻12として動作時刻情報を送信するため、ビーコンに動作時刻情報を挿入しない。このため、図7では3、6、9、12、15周期目を()書きとしている。
このように、本実施の形態では、動作周期のN倍を全体動作周期とし、Master10が全体動作周期のはじめの動作周期で全REPと通信し、その全体動作周期内の次の動作周期以降を動的な動作時刻の割り当て対象とし、REPとの通信状況に基づいて、動的割り当て対象の動作時刻をMaster10およびREP20,30,40,50,60に割り当てるようにした。また、その割り当て結果を、動的割り当て対象の動作時刻のはじめにビーコンに含めて各REPに通知するようにした。このため、通信状態に応じて動的に動作時刻を割り当てることができ、従来技術よりもスループット、遅延を改善することができる。
実施の形態2.
図8は、本発明にかかる実施の形態2の動作時刻割り当て方法により割り当てた動作時刻の一例を示す図である。本実施の形態のデータ中継システムの構成は実施の形態1と同様である。実施の形態1と同様に実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態1では、Master10が各REPとの通信状況をモニタし、Master10が、その通信状況に基づいて自律的に判断して動作時刻を割り当てる方法としたが、本実施の形態では、以下に示すように動作割り当てを行う。本実施の形態の動作周期は実施の形態1と同様に6フレームとする。
(1)実施の形態1と同様に、全体動作周期をN回の動作周期とし、全体動作周期であるN回の動作周期のうち、1回(1周期)は必ず全TDMAシステムに動作時刻を割り当てる。
(2)Master10は、(1)の割り当てにより、時刻1((1)で割り当てる動作周期のMaster10には時刻1を割り当てるとする)で全REPと通信ができる。各REPは上り方向データを送信する際に、送信しきれないデータがあった場合、残りのデータ量(上りデータ量)を一緒に通知する。
(3)Master10は、(2)のREPからの通知(上りデータ量)と、自身が保持する下りデータ量に基づいてREP毎の下りデータ量と、に基づいてREP毎の上りデータ量と下りのデータ量を把握する。
(4)Master10は、全体動作周期のうち、(1)で割り当て済みの1周期分を除く(N−1)回分の動作周期について、(3)で把握した上りデータ量と下りのデータ量の合計が多い順に各REPに動作時刻を割り当てる。
図8では、2周期目までの動作時刻を図中に各TDMAシステムに対応して示している。右側の()内が1周期目の割り当て時刻を示し、左側の()内が2周期目の割り当て時刻を示す。最初の周期は、図5との場合と同じく全REPに動作周期を割り当てる。このとき実施の形態1では、各REPからMaster10には送信したいデータがある場合はそのデータのみを送信していたが、本実施の形態では、上述のように、送信データに加えて、送信したいデータがどの程度残っているかどうかをMaster10に知らせるために残りのデータ量をあわせて送信する。送信したいデータが残っていない場合は「0」を通知する。
この残りのデータ量については、各REPが、自装置の送信バッファに残っているデータサイズを通知してもよいし、各REPがMaster動作して配下のSlaveと通信するときに、そのREPが収容するSlaveからも同様にSlaveの送信バッファに残っているデータサイズを通知させるようにし、REPが各Slaveから通知された残りデータサイズを合計し、さらに、REPの送信バッファに残っているデータサイズを加えてデータ量として通知するようにしてもよい。
また、図8では、REPが階層化されておらず、REPの配下はSlaveだけであるが、REPの配下にさらにREPが収容されて、その配下にSlaveが収容されるような多段構成の場合に、末端のSlaveから通知される残りデータサイズとREP自身の残りデータサイズを合計して上位のREPに通知し、上位REPが下位REPから通知された合計のデータサイズに自身の送信バッファに残っているデータサイズを加えることで、配下の装置の残りデータサイズをすべて合計した結果をデータ量として通知するようにしてもよい。
図8では、1周期目の時刻1でREP40とREP60との通信しかなく、時刻1でREP40からMaster10に通知されるデータ量が「100」であり、REP60から通知されるデータ量が「200」であり、下りデータは「0」であった場合の割り当ての例を示している。このようなデータ量の場合、Master10は、2周期目でREP60にREP40よりも動作時刻を多く割当てるようにし、この割り当て結果を2周期目の時刻1でビーコンに動作時刻情報を入れて送信する。図8では、2周期目として、REP40に時刻2を割り当て、REP60に時刻3、5、6と割り当て、他のREP(REP20,30,50)には2周期目では割り当てなしとしている。
なお、割り当て結果を各REPに通知する動作時刻通知方法は、実施の形態1と同様である。また、本実施の形態の以上説明した動作以外の動作は実施の形態1と同様である。
このように、本実施の形態では、各REPが送信すべき上りデータ量をMaster10に通知し、Master10は、その上りデータ量と自身が管理する下りデータ量とに基づいて動的割り当て対象の動作周期について割り当てを行うようにした。このため、通信の有無だけにより通信状況を把握する実施の形態1に比べ、データ量に応じたより適切な割り当てを行うことができ、スループット、遅延の性能を実施の形態1よりも向上させることができる。
実施の形態3.
図9は、本発明にかかる実施の形態3の動作時刻の通知方法の一例を示す図である。本実施の形態のデータ中継システムは、実施の形態1とデータ中継システムからREP20,REP60とそれぞれの配下のSlaveを削除しているが、それ以外は実施の形態1のデータ中継システムと同様である。なお、図9では、REP30およびREP50の配下のSlaveを図示していないが、REP30およびREP50にも実施の形態1と同様に配下のSlaveが存在する。ビーコン71,74は、それぞれMaster10,REP40が送信するビーコンを示している。実施の形態1と同様に実施の形態1と同様の機能を有する構成要素は同一の符号を付して説明を省略する。
実施の形態2では、各REPからMaster10へのデータ量の通知を、Master10の動作時刻として割り当てられた時刻1で上りデータと一緒に通知するとしたが、本実施の形態では、各REPからMaster10へのデータ量の通知の方法を実施の形態2から変更する。本実施の形態の動作時刻割り当て方法を以下に示す。
(1)実施の形態1と同様に、全体動作周期をN回の動作周期とし、全体動作周期であるN回の動作周期のうち、1回(1周期)は必ず全TDMAシステムに動作時刻を割り当てる。
(2)各REPは、(1)で割り当てられた自装置の動作時刻で、ビーコン内にMaster10に送信したいデータの有無およびデータ量を入れ、そのビーコンを送信する。
(3)Master10は、(2)で各REPが送信したビーコンを受信し、ビーコンに含まれるデータの有無およびデータ量に基づいて各REPがMaster10と通信する必要の有無と、通信する場合のデータ量を把握する。従来技術および実施の形態1、2では、(1)で割り当てた動作時刻のうち自装置に割り当てられた時間帯以外(各REPの動作時刻として割り当てられた時間帯)では、Master10は一切動作しなかったが、本実施の形態では、ビーコン受信を行うことになる。
(4)Master10は、自身が把握しているREP毎の下りデータの有無および下りデータ量と、(3)で把握したREP毎の上りデータの有無およびデータ量と、に基づいて合計のデータ量が多い順番にREPの動作時刻を割り当てる。
動作時刻通知方法は、実施の形態1と同様である。図9を用いてビーコン情報の使用方法について詳細に説明する。Master10がMaster動作する時刻で、配下のREPが同期できるようにビーコン71を送信する。REP30,REP40,REP50は、ビーコン71を同時に受信する。
一方、各REP自身が、Master動作を行う場合、配下のSlaveが同期できるようにビーコンを配下のSlaveに対して送信する。図9では、REP40が送信するビーコン74を示しているが、REP30およびREP50も同様に自装置がMaster動作する動作時刻で、配下のSlaveにビーコンを送信する。
従来技術および実施の形態1、2では、各REPがMaster動作する場合、その動作時刻でデータを送受信する対象の装置は配下のSlaveだけであった。図9の例では、REP40がMaster動作を行う時刻では、REP40は、Slave41、42、43とのみ通信していた。しかし、REP40とMaster10は距離的には通信できる位置関係にあるため、REP40が送信するビーコン74をMaster10は受信することが可能である。本実施の形態は、このようにREPが送信するビーコンを、Master10が受信して利用するところに特長がある。
また、ビーコンの中に、実施の形態2でデータ送信時にあわせて送信していた残りデータのデータ量を入れるところに本実施の形態の特長がある。図10は、実施の形態1と同様の構成のデータ中継システムに本実施の形態の割り当て方法を適用した例を示す図である。図10を用いて、本実施の形態の動作について詳細に説明する。
図10は、TDMAシステムごとに2周期目までの動作時刻を図中に示している。最初の周期(図中の左側の()内)は図5の例と同様に全REPに動作周期を割り当てる。このとき実施の形態1および2では、Master10は1周期目については時刻1しか動作しないが、本実施の形態では、Master10は1周期目の時刻2〜6で各REPが送信するビーコンをモニタする。
1周期目の時刻2〜6では、各REPが自装置に割り当てられた動作時刻でビーコンを送信する。このとき、各REPは、Master10宛に送信したい残りデータ量の合計をビーコンの中にいれて送信する。Master10は時刻2〜6で、各REPから送信されるビーコンを受信し、ビーコンに含まれるデータ量に基づいてREPごとの上りデータ量を知ることができる。そして1周期目の時刻6のビーコンを受信してから、2周期目の時刻1で自身がビーコンを送信するまでの間に、つぎの動作周期(この場合は2周期目)の動作時刻割当てを実施の形態2と同様に実施する。そして、実施の形態2と同様に、2周期目の時刻1で自身がMaster動作を行うときに、ビーコンに動作時刻割当て情報を入れて送信する。本実施の形態の以上のべた以外の動作は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態では、このような動作を行うことで、1周期目の時刻2〜6で上りデータ量の把握ができるため、1周期目の時刻1で上りデータ量を把握する実施の形態2と比べてより遅い時刻で通知することができ、より最新の情報を通知することができる。
また、実施の形態2では、時刻1でMaster10とREPで上り方向の通信が発生した場合は残りデータ量を上りデータとともに通知できるが、REP数が多い場合、または、1REPあたりのデータ量が多いREPが存在する場合、時刻1の1フレーム時間内で上りデータ量を送信できないREPが生じる可能性がある。この場合、Master10は、1周期目の時刻1でその上りデータ量を送信できなかったREPは残りの上りデータ量はないと判断することになるが、実際にはそのREPには残りの上りデータが存在していることになる。
これに対し本実施の形態では、REPの送信するビーコンに情報を入れて送信しているため、Master10は1周期目の時刻2〜6で、他のREPの通信の影響を受けないため、各REPの残りデータ量を必ず把握することができる。
なお、以上の説明では、ビーコンに残りの上りデータ量を入れるとしたが、実施の形態1のようにデータ有無のみを入れることとし、実施の形態1と同様の動作時刻の割り当てを行うようにしてもよい。この場合は、ビーコンに追加する情報は1ビットでよい。また、残りデータ量を入れる場合は、たとえば、上限値を4095バイト(4095以上の場合も4095バイトと通知)として1バイト単位で通知する場合には12ビット(212=4096)を必要とする。
このように、本実施の形態では、各REPが1周期目で自装置に割り当てられた動作時刻で送信するビーコンに残りの上りデータ量を含めて送信し、Master10がそのビーコンを受信して、ビーコンに含まれる上りデータ量に基づいて動作時刻の割り当てを行うようにした。このため、実施の形態1、2と比較して、全REPの通信状況を必ず把握することができ、また、実施の形態2に比べ、より最新の上りデータ量を反映することができる。したがって、スループット、遅延の性能を実施の形態1および2より向上させることができる。
以上のように、本発明にかかるデータ中継システムおよび動作時刻割り当て方法は、遠距離に配置された装置間または多数の装置間のデータ中継システムに有用であり、特に、TDMA方式を採用するデータ中継システムに適している。
10 Master
20,30,40,50,60 REP
21〜23,31〜33,41〜43,51〜53,61〜63 Slave
101,102,103,104,105,106 TDMAシステム
71,74 ビーコン

Claims (7)

  1. TDMAによる親局として機能する親局装置と、TDMAによる子局として機能する子局装置と、前記親局装置と前記子局装置の通信を中継し、また、前記親局装置を親局とするTDMAシステムである上位TDMAシステムにおいては子局としての機能し、また、前記子局装置を子局とするTDMAシステムである下位TDMAシステムにおいては親局として機能する中継装置と、を備えるデータ中継システムであって、
    前記親局装置は、上位TDMAシステムおよび下位TDMAシステムに対しシステムごとに1回ずつ動作時間帯を静的割り当て時間帯として割り当て、また、所定の割当て周期から前記動作時間帯を除いた時間帯を動的割り当て時間帯とし、前記静的割り当て時間帯における前記中継装置との通信状況に基づいて前記動的割り当て時間帯を前記下位TDMAシステムの動作時間帯として割り当て、割り当て結果を前記中継装置に送信し、
    前記中継装置は、受信した前記割り当て結果に基づいて自装置に割り当てられた時間帯を抽出し、その時間帯に親局として動作することを特徴とするデータ中継システム。
  2. 前記通信状況を、前記上位TDMAシステムに割り当てられた静的割り当て時間帯における前記親局装置と前記中継装置との間の送受信データの有無とすることを特徴とする請求項1に記載のデータ中継システム。
  3. 前記中継装置は、前記静的割り当て時間帯のうち自装置に割り当てられた時間帯に送信するクロック同期のためのビーコンを用いて前記親局装置への送信データの有無を送信し、
    前記親局装置は、各中継装置から送信されるビーコンに基づいて前記送受信データの有無を求めることを特徴とする請求項2に記載のデータ中継システム。
  4. 前記通信状況を、前記上位TDMAシステムに割り当てられた静的割り当て時間帯における前記中継装置の配下の子局装置から前記親局装置へ送信すべきデータの残量である上りデータ量と、前記親局装置が保持しているその子局装置宛てのデータの残量である下りデータ量と、の合計のデータ量とし、
    前記中継装置は、前記上りデータ量を前記親局装置への送信データとともに送信し、
    前記親局装置は、前記合計のデータ量が所定のしきい値を超える中継装置に対して前記動的割り当て時間帯を割り当てることを特徴とする請求項1に記載のデータ中継システム。
  5. 前記通信状況を、前記上位TDMAシステムに割り当てられた静的割り当て時間帯における前記中継装置の配下の子局装置から前記親局装置へ送信すべきデータの残量である上りデータ量と、前記親局装置が保持しているその子局装置宛てのデータの残量である下りデータ量と、の合計のデータ量とし、
    前記中継装置は、前記静的割り当て時間帯のうち自装置に割り当てられた時間帯に送信するクロック同期のためのビーコンを用いて前記上りデータ量を送信し、
    前記親局装置は、各中継装置から送信されるビーコンに基づいて前記上りデータ量を求めることを特徴とする請求項1に記載のデータ中継システム。
  6. 前記親局装置は、クロック同期のためのビーコンを用いて前記割り当て結果を送信することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載のデータ中継システム。
  7. TDMAによる親局として機能する親局装置と、TDMAによる子局として機能する子局装置と、前記親局装置と前記子局装置の通信を中継し、また、前記親局装置を親局とするTDMAシステムである上位TDMAシステムにおいては子局としての機能し、また、前記子局装置を子局とするTDMAシステムである下位TDMAシステムにおいては親局として機能する中継装置と、を備えるデータ中継システムにおける動作時刻割り当て方法であって、
    前記親局装置が、上位TDMAシステムおよび下位TDMAシステムに対しシステムごとに1回ずつ動作時間帯を静的割り当て時間帯として割り当る静的割り当てステップと、
    前記親局装置が、所定の割当て周期から前記動作時間帯を除いた時間帯を動的割り当て時間帯とし、前記動的割り当て時間帯を前記静的割り当て時間帯における前記中継装置との通信状況に基づいて前記下位TDMAシステムの動作時間帯として割り当てる動的割り当てステップと、
    前記親局装置が、前記割り当て結果を前記中継装置に送信する割り当て結果送信ステップと、
    前記中継装置が、受信した前記割り当て結果に基づいて自装置に割り当てられた時間帯を抽出し、その時間帯に親局として動作する動作ステップと、
    を含むことを特徴とする動作時刻割り当て方法。
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