JP2788902B2 - グループ通信同期方式 - Google Patents
グループ通信同期方式Info
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- JP2788902B2 JP2788902B2 JP17873296A JP17873296A JP2788902B2 JP 2788902 B2 JP2788902 B2 JP 2788902B2 JP 17873296 A JP17873296 A JP 17873296A JP 17873296 A JP17873296 A JP 17873296A JP 2788902 B2 JP2788902 B2 JP 2788902B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile station
- synchronization
- station
- mobile
- communication
- Prior art date
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグループ通信同期方
式、さらに詳しくはTDMA方式移動通信システムのグ
ループ通信(同報通信)において、グループ通信後の通
信権獲得に必要な時間を短縮するグループ通信同期方式
に関する。
式、さらに詳しくはTDMA方式移動通信システムのグ
ループ通信(同報通信)において、グループ通信後の通
信権獲得に必要な時間を短縮するグループ通信同期方式
に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信システムでグループ通信を行う
技術に関しては、例えば特開平6−334587号公
報、特開平7−66776号公報等が存在するが、周知
のようにグループ通信は通信システムの相違により通信
方式がそれぞれ相違する。本発明は公共業務デジタル移
動通信システムおよび同様の通信方式を採るシステムの
グループ通信に関するものであり、公共業務デジタル移
動通信システムの通信方式は、電波システム開発センタ
ーで標準化されている(RCR STD−39)。以下
この通信方式について説明する。
技術に関しては、例えば特開平6−334587号公
報、特開平7−66776号公報等が存在するが、周知
のようにグループ通信は通信システムの相違により通信
方式がそれぞれ相違する。本発明は公共業務デジタル移
動通信システムおよび同様の通信方式を採るシステムの
グループ通信に関するものであり、公共業務デジタル移
動通信システムの通信方式は、電波システム開発センタ
ーで標準化されている(RCR STD−39)。以下
この通信方式について説明する。
【0003】クループ通信に先立ち、指令局または移動
局からのグループ通信呼設定要求(送信要求)により、
基地局は該当するグループの移動局に通信用タイムスロ
ットを指定し、呼設定要求を行った指令局または移動局
の送信アクセス許可状態に入る。図4に示すように、例
えば4チャネルTDMAの第1チャネルがグループ通信
用タイムスロットに指定された送信アクセス許可状態に
おいて、グループ通信を行おうとする移動局(以下、送
信移動局と言う)は、基地局からの送信アクセス許可信
号を検出した後、自己の移動局識別番号の下位10ビッ
ト(ID2)を持った同期バーストSB21の送信を開
始する。基地局は、この上りバーストSB21を検出す
ると、アクセス許可信号の送信を停止し、同じスロット
(CH1)で下り同期バーストSB12の送信を開始す
る。この同期バーストSB12に受信した移動局識別番
号の下位10ビット(ID2)を含ませる。
局からのグループ通信呼設定要求(送信要求)により、
基地局は該当するグループの移動局に通信用タイムスロ
ットを指定し、呼設定要求を行った指令局または移動局
の送信アクセス許可状態に入る。図4に示すように、例
えば4チャネルTDMAの第1チャネルがグループ通信
用タイムスロットに指定された送信アクセス許可状態に
おいて、グループ通信を行おうとする移動局(以下、送
信移動局と言う)は、基地局からの送信アクセス許可信
号を検出した後、自己の移動局識別番号の下位10ビッ
ト(ID2)を持った同期バーストSB21の送信を開
始する。基地局は、この上りバーストSB21を検出す
ると、アクセス許可信号の送信を停止し、同じスロット
(CH1)で下り同期バーストSB12の送信を開始す
る。この同期バーストSB12に受信した移動局識別番
号の下位10ビット(ID2)を含ませる。
【0004】送信移動局は同期バーストSB12を受信
し、復元した情報の移動局識別番号の下位10ビット
(ID2)が、自局識別番号の下位10ビットと一致し
た場合、同期バーストSB21の送信を停止し、同じス
ロット(ch1)で同期バーストBS22の送信を開始
する。なお、この同期バーストBS22に移動局識別番
号の上位10ビット(ID1)を含ませる。基地局は、
上り同期バーストSB22を検出すると、下り同期バー
ストSB12の送信を停止し、同じスロット(CH1)
で下り同期バーストSB3の送信を開始する。このとき
受信したSB22の伝送遅延時間を測定し、この遅延時
間を移動局送信タイミング調整量とするタイムアライメ
ントを下り同期バーストSB3で指定すると共に、受信
した移動局識別番号の上位10ビット(ID1)を返送
する。
し、復元した情報の移動局識別番号の下位10ビット
(ID2)が、自局識別番号の下位10ビットと一致し
た場合、同期バーストSB21の送信を停止し、同じス
ロット(ch1)で同期バーストBS22の送信を開始
する。なお、この同期バーストBS22に移動局識別番
号の上位10ビット(ID1)を含ませる。基地局は、
上り同期バーストSB22を検出すると、下り同期バー
ストSB12の送信を停止し、同じスロット(CH1)
で下り同期バーストSB3の送信を開始する。このとき
受信したSB22の伝送遅延時間を測定し、この遅延時
間を移動局送信タイミング調整量とするタイムアライメ
ントを下り同期バーストSB3で指定すると共に、受信
した移動局識別番号の上位10ビット(ID1)を返送
する。
【0005】そして送信移動局は同期バーストSB3を
検出し、復元した情報における移動局識別番号が自局識
別番号の上位10ビットと一致した場合、同期バースト
SB22の送信を停止し、同じスロット(ch1)で同
期バーストSB4の送信を開始する。このとき下り同期
バーストSB3で指定されたタイムアライメントおよび
移動局識別番号の上位10ビット(ID1)をSB4で
送信する。基地局は上り同期バーストSB4を検出し、
復元した情報における移動局識別番号の上位10ビット
(ID1)が、SB22で受信した移動局識別番号の上
位10ビット(ID1)と一致し、タイムアライメント
も指定したものと一致していることを確認後、下り同期
バーストSB3の送信を停止し、通信用物理チャネルT
CHに切り替えて送信移動局に送信する。送信移動局は
切り替え信号を検出するとSB4の送信を停止し、グル
ープ通信の送信権を獲得したとして、指定されたタイム
アライメントに従ったタイミングで通信用物理チャネル
に切り替えてグループ通信の送信を開始する。送信権を
獲得していない他の移動局は、送信移動局が送信権を放
棄するまで受信状態となり、当然送信権を獲得すること
ができなくなる。
検出し、復元した情報における移動局識別番号が自局識
別番号の上位10ビットと一致した場合、同期バースト
SB22の送信を停止し、同じスロット(ch1)で同
期バーストSB4の送信を開始する。このとき下り同期
バーストSB3で指定されたタイムアライメントおよび
移動局識別番号の上位10ビット(ID1)をSB4で
送信する。基地局は上り同期バーストSB4を検出し、
復元した情報における移動局識別番号の上位10ビット
(ID1)が、SB22で受信した移動局識別番号の上
位10ビット(ID1)と一致し、タイムアライメント
も指定したものと一致していることを確認後、下り同期
バーストSB3の送信を停止し、通信用物理チャネルT
CHに切り替えて送信移動局に送信する。送信移動局は
切り替え信号を検出するとSB4の送信を停止し、グル
ープ通信の送信権を獲得したとして、指定されたタイム
アライメントに従ったタイミングで通信用物理チャネル
に切り替えてグループ通信の送信を開始する。送信権を
獲得していない他の移動局は、送信移動局が送信権を放
棄するまで受信状態となり、当然送信権を獲得すること
ができなくなる。
【0006】図1は、本発明を説明するための公共業務
デジタル移動通信システムの構成を示す図であるが、シ
ステムの構成は従来の技術と同様であり、以下、図1を
用いて従来の技術を説明する。図1は、1つの移動局が
送信権を獲得してグループ通信を行っている例を示し、
図において、1は制御局(CS)、2は指令局(C
M)、3a〜3nはそれぞれ基地局、4aa〜4an,
4ba〜4bn,・・・4na〜4nnはそれぞれ移動
局を示す。基地局3aの無線ゾーンにある移動局4aa
が送信権を獲得し、送信局としてグループ通信を行って
おり、その他の移動局4ab・・・4nnは、受信状態
となっている。
デジタル移動通信システムの構成を示す図であるが、シ
ステムの構成は従来の技術と同様であり、以下、図1を
用いて従来の技術を説明する。図1は、1つの移動局が
送信権を獲得してグループ通信を行っている例を示し、
図において、1は制御局(CS)、2は指令局(C
M)、3a〜3nはそれぞれ基地局、4aa〜4an,
4ba〜4bn,・・・4na〜4nnはそれぞれ移動
局を示す。基地局3aの無線ゾーンにある移動局4aa
が送信権を獲得し、送信局としてグループ通信を行って
おり、その他の移動局4ab・・・4nnは、受信状態
となっている。
【0007】図5は基地局3の無線チャネルのタイムス
ロットを示す図で、図5(A)は基地局3aのタイムス
ロット、図5(B)は他の基地局3b〜3nのタイムス
ロットを示す図である。基地局3aの無線チャネルは、
図5(A)に示すように、上りタイムスロットch1が
移動局4aaからの送信バーストを受信するのに用いら
れ、下りタイムスロットCH1がグループ内の移動局4
ab〜4anへグループ通信を行うのに用いられてい
る。また他の基地局3b〜3nでは、送信している移動
局(送信移動局)はないため、図5(B)に示すように
下りタイムスロットCH1のみがグループ内の移動局へ
グループ通信を行うのに用いられるが、上りタイムスロ
ットch1は空き状態ととなっている。また、指令局
(CM)2が送信権を獲得してグループ通信が行われる
場合には、基地局3aを含めた全基地局で、該当する上
りスロットch1が空き状態となる。
ロットを示す図で、図5(A)は基地局3aのタイムス
ロット、図5(B)は他の基地局3b〜3nのタイムス
ロットを示す図である。基地局3aの無線チャネルは、
図5(A)に示すように、上りタイムスロットch1が
移動局4aaからの送信バーストを受信するのに用いら
れ、下りタイムスロットCH1がグループ内の移動局4
ab〜4anへグループ通信を行うのに用いられてい
る。また他の基地局3b〜3nでは、送信している移動
局(送信移動局)はないため、図5(B)に示すように
下りタイムスロットCH1のみがグループ内の移動局へ
グループ通信を行うのに用いられるが、上りタイムスロ
ットch1は空き状態ととなっている。また、指令局
(CM)2が送信権を獲得してグループ通信が行われる
場合には、基地局3aを含めた全基地局で、該当する上
りスロットch1が空き状態となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のグ
ループ通信同期方式では、移動局が送信権を獲得するた
めには、送信要求を出してから必ず基地局との間で同期
バーストの授受を行って同期を確立する動作が行われて
おり、送信要求から実際に送信権を獲得するまで時間が
かかるという問題点があった。そして、グループ通信が
行われている間は、送信移動局がない基地局は上りタイ
ムスロットが空き状態となり、無線チャネルの有効活用
という点で無駄が生じている。
ループ通信同期方式では、移動局が送信権を獲得するた
めには、送信要求を出してから必ず基地局との間で同期
バーストの授受を行って同期を確立する動作が行われて
おり、送信要求から実際に送信権を獲得するまで時間が
かかるという問題点があった。そして、グループ通信が
行われている間は、送信移動局がない基地局は上りタイ
ムスロットが空き状態となり、無線チャネルの有効活用
という点で無駄が生じている。
【0009】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたものであり、空き状態となる上りタイムスロット
を有効に活用して、送信アクセス許可状態に復帰した場
合すぐに他の移動局が送信権を獲得して送信状態に入る
ことが可能なグループ通信同期方式を提供することを目
的としている。
されたものであり、空き状態となる上りタイムスロット
を有効に活用して、送信アクセス許可状態に復帰した場
合すぐに他の移動局が送信権を獲得して送信状態に入る
ことが可能なグループ通信同期方式を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のグループ通信同
期方式は、制御局と指令局と複数の基地局および複数の
移動局とからデジタル移動通信システムが構成され、指
令局または移動局によるグループ通信呼設定により、前
記各基地局は該当するグループに属する移動局が使用す
る通信用物理チャネルを同一の周波数とタイムスロット
に配置するグループ通信同期方式において、グループ通
信中に送信移動局のない基地局は、使用されない上りタ
イムスロットと、下り通信用物理チャネルの制御フィー
ルドとを利用して、受信中の移動局と同期確立を行うこ
とを特徴とする。
期方式は、制御局と指令局と複数の基地局および複数の
移動局とからデジタル移動通信システムが構成され、指
令局または移動局によるグループ通信呼設定により、前
記各基地局は該当するグループに属する移動局が使用す
る通信用物理チャネルを同一の周波数とタイムスロット
に配置するグループ通信同期方式において、グループ通
信中に送信移動局のない基地局は、使用されない上りタ
イムスロットと、下り通信用物理チャネルの制御フィー
ルドとを利用して、受信中の移動局と同期確立を行うこ
とを特徴とする。
【0011】また、基地局は移動局に対し下り通信用物
理チャネルの制御フィールドで同期確立許可信号を出し
て同期確立の勧誘を行い、移動局はこの同期確立許可信
号を検出すると、上り同期バースト信号で移動局識別番
号を送信し、基地局はタイムアライメントと受信した移
動局識別番号とを下り通信用物理チャネルの制御フィー
ルドで送信し、移動局は受信したタイムアライメントと
移動局識別番号とを上り同期バースト信号で送信し、基
地局は移動局から送信されたタイムアライメントと移動
局識別番号とを受信することにより当該移動局との同期
を確立する手段を備えたことを特徴とする。
理チャネルの制御フィールドで同期確立許可信号を出し
て同期確立の勧誘を行い、移動局はこの同期確立許可信
号を検出すると、上り同期バースト信号で移動局識別番
号を送信し、基地局はタイムアライメントと受信した移
動局識別番号とを下り通信用物理チャネルの制御フィー
ルドで送信し、移動局は受信したタイムアライメントと
移動局識別番号とを上り同期バースト信号で送信し、基
地局は移動局から送信されたタイムアライメントと移動
局識別番号とを受信することにより当該移動局との同期
を確立する手段を備えたことを特徴とする。
【0012】さらに、同期を確立した移動局に対して、
予め定められた時間間隔でポーリングを行うことにより
同期を維持する手段を備えたことを特徴とする。
予め定められた時間間隔でポーリングを行うことにより
同期を維持する手段を備えたことを特徴とする。
【0013】すなわち、本発明における基地局は、グル
ープ通信中に自己の通信ゾーン内に送信移動局が存在し
ない場合(すなわち指令局または他の基地局の無線ゾー
ン内の移動局が送信局となっている場合)、下りタイム
スロットのSACCH制御フィールドをグループ同期フ
ィールドとして使用し、同期確立許可信号を送信する。
次回の送信権を獲得しようとする移動局は、同期確立許
可信号を受信すると移動局識別番号の下位10ビットを
上り同期バーストに指定して送信する。基地局は、受信
した移動局識別番号を制御フィールドに指定して移動局
へ返送する。移動局は基地局から返送された自局識別番
号を受信すると、移動局識別番号の上位10ビットを上
り同期バーストに指定して送信する。そして基地局から
自局識別番号の上位10ビットと指定されたタイムアラ
イメントを受信すると、自局識別番号の上位10ビット
と基地局から指定されたタイムアライメントを上り同期
バーストで送信する。基地局は、受信した移動局識別番
号とタイムアライメントを確認した後、当該移動局との
同期が確立したと認識し、その後は間欠的に該当移動局
との間でタイムアライメントの授受を行い、確立した同
期を維持する。現在グループ通信送信中の送信局が送信
を終了し送信権を放棄した場合、基地局から同期が確立
している当該移動局へ切り替え信号を送出し、当該移動
局は直ちに送信を開始する。
ープ通信中に自己の通信ゾーン内に送信移動局が存在し
ない場合(すなわち指令局または他の基地局の無線ゾー
ン内の移動局が送信局となっている場合)、下りタイム
スロットのSACCH制御フィールドをグループ同期フ
ィールドとして使用し、同期確立許可信号を送信する。
次回の送信権を獲得しようとする移動局は、同期確立許
可信号を受信すると移動局識別番号の下位10ビットを
上り同期バーストに指定して送信する。基地局は、受信
した移動局識別番号を制御フィールドに指定して移動局
へ返送する。移動局は基地局から返送された自局識別番
号を受信すると、移動局識別番号の上位10ビットを上
り同期バーストに指定して送信する。そして基地局から
自局識別番号の上位10ビットと指定されたタイムアラ
イメントを受信すると、自局識別番号の上位10ビット
と基地局から指定されたタイムアライメントを上り同期
バーストで送信する。基地局は、受信した移動局識別番
号とタイムアライメントを確認した後、当該移動局との
同期が確立したと認識し、その後は間欠的に該当移動局
との間でタイムアライメントの授受を行い、確立した同
期を維持する。現在グループ通信送信中の送信局が送信
を終了し送信権を放棄した場合、基地局から同期が確立
している当該移動局へ切り替え信号を送出し、当該移動
局は直ちに送信を開始する。
【0014】従って従来の方式では、送信アクセス許可
状態以降から送信権を獲得するまで少なくとも5種類の
同期バーストの授受を行っていたのに対し、本発明の方
式ではグループ通信中の間に使用しないチャネル資源を
利用して同期確立を済ませておくことができ、送信アク
セス許可状態以降は同期を確立するための同期バースト
の授受が不要となり、送信権を得るまでの時間が短縮で
きる。
状態以降から送信権を獲得するまで少なくとも5種類の
同期バーストの授受を行っていたのに対し、本発明の方
式ではグループ通信中の間に使用しないチャネル資源を
利用して同期確立を済ませておくことができ、送信アク
セス許可状態以降は同期を確立するための同期バースト
の授受が不要となり、送信権を得るまでの時間が短縮で
きる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。図1は公共業務デジタル移動通信シ
ステムのシステム構成を示す図であり、図において、1
は制御局(CS)、2は指令局(CM)、3a〜3nは
それぞれ基地局、4aa〜4an,4ba〜4bn,・
・・4na〜4nnはそれぞれ移動局を示す。基地局3
aの無線ゾーンにある移動局4aaが送信権を獲得し、
この移動局4aaが送信局としてグループ通信が行われ
ており、他の移動局4ab・・・4nnは受信状態とな
っている。
を用いて説明する。図1は公共業務デジタル移動通信シ
ステムのシステム構成を示す図であり、図において、1
は制御局(CS)、2は指令局(CM)、3a〜3nは
それぞれ基地局、4aa〜4an,4ba〜4bn,・
・・4na〜4nnはそれぞれ移動局を示す。基地局3
aの無線ゾーンにある移動局4aaが送信権を獲得し、
この移動局4aaが送信局としてグループ通信が行われ
ており、他の移動局4ab・・・4nnは受信状態とな
っている。
【0016】従ってこの場合、基地局3b〜基地局3n
の無線ゾーン内には送信移動局は存在せず、図5(B)
に示すように、下りタイムスロット(例えばCH1)が
グループ通信に使用されているのに対して、上りタイム
スロット(例えばch1)は使用されていない空き状態
となっている。なお、指令局(CM)2が送信局となっ
ているグループ通信の場合には、基地局3aの上りタイ
ムスロットch1も同様に空き状態となる。本発明は、
この使用されていない上りタイムスロットch1と、下
り物理チャネルの制御フィールドとを利用して、グルー
プ通信中に次回送信要求を持つ移動局の同期を確立させ
ておき、送信アクセス許可状態に復帰した場合すぐに当
該移動局が送信権を獲得して送信状態に入れるようにし
た。
の無線ゾーン内には送信移動局は存在せず、図5(B)
に示すように、下りタイムスロット(例えばCH1)が
グループ通信に使用されているのに対して、上りタイム
スロット(例えばch1)は使用されていない空き状態
となっている。なお、指令局(CM)2が送信局となっ
ているグループ通信の場合には、基地局3aの上りタイ
ムスロットch1も同様に空き状態となる。本発明は、
この使用されていない上りタイムスロットch1と、下
り物理チャネルの制御フィールドとを利用して、グルー
プ通信中に次回送信要求を持つ移動局の同期を確立させ
ておき、送信アクセス許可状態に復帰した場合すぐに当
該移動局が送信権を獲得して送信状態に入れるようにし
た。
【0017】以下、基地局3nを例として本発明の動作
について説明する。図2は本発明の動作を説明するため
の基地局3の無線チャネルのタイムスロットを示す図、
図3は送信移動局を持たない基地局3が自己の無線ゾー
ン内の移動局へ送信する通信用物理チャネルの構成例を
示す図である。グループ通信中において、基地局3nは
自己のゾーン内に送信移動局がない、つまり上りタイム
スロット(例えばch1)が使用されていないことを検
出すると、同期確立許可信号を通信用物理チャネル内の
SACCHに指定し、同期確立許可信号とSACCH制
御信号とを区別するため、2ビットの識別コードをCI
に指定して移動局4na・・・4nnに送信する。そし
て例えば移動局4nnが送信権(グループ通信中である
ので次回の送信権となる)を獲得しようとする場合、同
期確立許可信号を受信すると、自局識別番号の下位10
ビットを同期バーストSB21で基地局に送信する。基
地局3nは、上り同期バーストSB21を受信すると、
検出した移動局識別番号を下り通信用物理チャネルのS
ACCHに指定し、区別するための識別コードをCIに
指定する。移動局4nnは、下り通信用物理チャネルの
CIから識別コードを検出すると、SACCHを検索
し、ここに指定された移動局識別番号が、SB21で送
信している自局識別番号の下位10ビットと一致する場
合、SB21の送信を停止し、自局識別番号の上位10
ビットを同期バーストSB22で指定して、基地局3n
へ送信する。
について説明する。図2は本発明の動作を説明するため
の基地局3の無線チャネルのタイムスロットを示す図、
図3は送信移動局を持たない基地局3が自己の無線ゾー
ン内の移動局へ送信する通信用物理チャネルの構成例を
示す図である。グループ通信中において、基地局3nは
自己のゾーン内に送信移動局がない、つまり上りタイム
スロット(例えばch1)が使用されていないことを検
出すると、同期確立許可信号を通信用物理チャネル内の
SACCHに指定し、同期確立許可信号とSACCH制
御信号とを区別するため、2ビットの識別コードをCI
に指定して移動局4na・・・4nnに送信する。そし
て例えば移動局4nnが送信権(グループ通信中である
ので次回の送信権となる)を獲得しようとする場合、同
期確立許可信号を受信すると、自局識別番号の下位10
ビットを同期バーストSB21で基地局に送信する。基
地局3nは、上り同期バーストSB21を受信すると、
検出した移動局識別番号を下り通信用物理チャネルのS
ACCHに指定し、区別するための識別コードをCIに
指定する。移動局4nnは、下り通信用物理チャネルの
CIから識別コードを検出すると、SACCHを検索
し、ここに指定された移動局識別番号が、SB21で送
信している自局識別番号の下位10ビットと一致する場
合、SB21の送信を停止し、自局識別番号の上位10
ビットを同期バーストSB22で指定して、基地局3n
へ送信する。
【0018】基地局3nは上り同期バーストSB22を
受信すると、検出した移動局識別番号の上位10ビット
および移動局送信タイミング調整用のタイムアライメン
トを、下り通信用物理チャネルのSACCHに指定し、
識別コードをCIに指定して送信する。そして移動局4
nnは、この下り通信用物理チャネルから識別コードと
自局識別番号の上位10ビットと指定されたタイムアラ
イメントとを確認すると、同期バーストSB4で、受信
したタイムアライメントと自局識別番号の上位10ビッ
トとを基地局3nに送信する。
受信すると、検出した移動局識別番号の上位10ビット
および移動局送信タイミング調整用のタイムアライメン
トを、下り通信用物理チャネルのSACCHに指定し、
識別コードをCIに指定して送信する。そして移動局4
nnは、この下り通信用物理チャネルから識別コードと
自局識別番号の上位10ビットと指定されたタイムアラ
イメントとを確認すると、同期バーストSB4で、受信
したタイムアライメントと自局識別番号の上位10ビッ
トとを基地局3nに送信する。
【0019】基地局3nは、移動局識別番号の上位10
ビットとタイムアライメントを正しく受信した場合、こ
の移動局4nnと同期が確立したと認識し、その後は間
欠的に(例えば18フレームごとに1回)この移動局4
nnとの間で上述のような移動局識別番号と最新タイム
アライメントとの授受を行い、確立した同期の維持を図
る。そしてグループ送信を行っている移動局4aaが送
信を終了し、送信権を放棄した場合、基地局3nが移動
局4nnに送信許可信号を送信する。そして移動局4n
nは送信許可信号を受信すると、直ちに送信権を獲得し
て送信を開始する。
ビットとタイムアライメントを正しく受信した場合、こ
の移動局4nnと同期が確立したと認識し、その後は間
欠的に(例えば18フレームごとに1回)この移動局4
nnとの間で上述のような移動局識別番号と最新タイム
アライメントとの授受を行い、確立した同期の維持を図
る。そしてグループ送信を行っている移動局4aaが送
信を終了し、送信権を放棄した場合、基地局3nが移動
局4nnに送信許可信号を送信する。そして移動局4n
nは送信許可信号を受信すると、直ちに送信権を獲得し
て送信を開始する。
【0020】なお、このようなグループ通信同期方式を
用いると、基地局3aの無線ゾーンにある他の移動局4
ab〜4anは、次回送信要求があっても予め同期を確
立させておくことはできないが、グループ通信は一般的
に指令局(CM)2が送信局となる場合が多く、また移
動局が送信局となった場合でも同一グループ以外の移動
局は予め同期を確保することができるので、特に問題は
ない。また上記実施形態では、公共業務デジタル移動通
信システムを用いて本発明を説明しているが、同様の通
信方式を採る全てのシステムに実施できることは言うま
でもない。
用いると、基地局3aの無線ゾーンにある他の移動局4
ab〜4anは、次回送信要求があっても予め同期を確
立させておくことはできないが、グループ通信は一般的
に指令局(CM)2が送信局となる場合が多く、また移
動局が送信局となった場合でも同一グループ以外の移動
局は予め同期を確保することができるので、特に問題は
ない。また上記実施形態では、公共業務デジタル移動通
信システムを用いて本発明を説明しているが、同様の通
信方式を採る全てのシステムに実施できることは言うま
でもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明のグループ通
信同期方式は、グループ通信中でも送信移動局を持たな
い基地局の移動局から次回の送信要求があった場合、グ
ループ通信中に使用されない上りタイムスロットと下り
物理チャネルの制御フィールドとを利用して、グループ
通信中に当該移動局との同期を確立させておくこととし
たので、送信アクセス許可状態に復帰した場合すぐに当
該移動局が送信状態に入ることができ、従来の機能を全
く損なわずに送信要求から送信権獲得までの時間を短縮
することが可能となり、伝送効率の高いシステムを構築
できるという効果がある。
信同期方式は、グループ通信中でも送信移動局を持たな
い基地局の移動局から次回の送信要求があった場合、グ
ループ通信中に使用されない上りタイムスロットと下り
物理チャネルの制御フィールドとを利用して、グループ
通信中に当該移動局との同期を確立させておくこととし
たので、送信アクセス許可状態に復帰した場合すぐに当
該移動局が送信状態に入ることができ、従来の機能を全
く損なわずに送信要求から送信権獲得までの時間を短縮
することが可能となり、伝送効率の高いシステムを構築
できるという効果がある。
【図1】公共業務デジタル移動通信システムの構成を示
す図である。
す図である。
【図2】本発明の動作を説明するためのタイミング図で
ある。
ある。
【図3】下り通信用物理チャネルの構成の一例を示す図
である。
である。
【図4】公共業務デジタル移動通信システムでグループ
通信が行われる場合の通信方式を説明するためのタイミ
ング図である。
通信が行われる場合の通信方式を説明するためのタイミ
ング図である。
【図5】グループ通信中の各基地局の無線チャネルを説
明するための図である。
明するための図である。
1 制御局(CS) 2 指令局(CM) 3 基地局(BS) 4 移動局(MS) SB3,SB4,SB12,SB21,SB22 同期
バースト信号 TCH 通信用物理チャネル SACCH 制御フィールド
バースト信号 TCH 通信用物理チャネル SACCH 制御フィールド
Claims (3)
- 【請求項1】 制御局と指令局と複数の基地局および複
数の移動局とからデジタル移動通信システムが構成さ
れ、指令局または移動局によるグループ通信呼設定によ
り、前記各基地局は該当するグループに属する移動局が
使用する通信用物理チャネルを同一の周波数とタイムス
ロットに配置するグループ通信同期方式において、 グループ通信中に送信移動局のない基地局は、使用され
ない上りタイムスロットと、下り通信用物理チャネルの
制御フィールドとを利用して、受信中の移動局と同期確
立を行うことを特徴とするグループ通信同期方式。 - 【請求項2】 基地局は移動局に対し下り通信用物理チ
ャネルの制御フィールドで同期確立許可信号を出して同
期確立の勧誘を行い、移動局はこの同期確立許可信号を
検出すると、上り同期バースト信号で移動局識別番号を
送信し、基地局はタイムアライメントと受信した移動局
識別番号とを下り通信用物理チャネルの制御フィールド
で送信し、移動局は受信したタイムアライメントと移動
局識別番号とを上り同期バースト信号で送信し、基地局
は移動局から送信されたタイムアライメントと移動局識
別番号とを受信することにより当該移動局との同期を確
立する手段を備えたことを特徴とする請求項第1項記載
のグループ通信同期方式。 - 【請求項3】 同期を確立した移動局に対して、予め定
められた時間間隔でポーリングを行うことにより同期を
維持する手段を備えたことを特徴とする請求項第1項ま
たは第2項記載のグループ通信同期方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17873296A JP2788902B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | グループ通信同期方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17873296A JP2788902B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | グループ通信同期方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1013955A JPH1013955A (ja) | 1998-01-16 |
JP2788902B2 true JP2788902B2 (ja) | 1998-08-20 |
Family
ID=16053621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17873296A Expired - Lifetime JP2788902B2 (ja) | 1996-06-20 | 1996-06-20 | グループ通信同期方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2788902B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008523709A (ja) * | 2004-12-13 | 2008-07-03 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | アップリンク無線通信チャンネル設定時の待ち時間の短縮 |
CN102171953B (zh) | 2008-10-06 | 2015-11-25 | 三菱电机株式会社 | 数据中继系统以及工作时刻分配方法 |
JP7111451B2 (ja) * | 2017-09-22 | 2022-08-02 | 株式会社日立国際電気 | 無線通信システム、および、中継装置 |
-
1996
- 1996-06-20 JP JP17873296A patent/JP2788902B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1013955A (ja) | 1998-01-16 |
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