JP4980760B2 - 自動車および自動車の異常判定方法並びに駆動装置 - Google Patents

自動車および自動車の異常判定方法並びに駆動装置 Download PDF

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Description

本発明は、自動車および自動車の異常判定方法並びに駆動装置に関する。
従来、この種の自動車としては、駆動輪に取り付けられた電磁誘導型スピードセンサを備え、このセンサから駆動輪の回転速度信号に基づいて駆動輪の空転によるスリップを抑制するトラクション制御を行なうものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この自動車では、電磁誘導型スピードセンサに外来のノイズが重畳しているか否かを判定し、ノイズが重畳していると判定したときにはトラクション制御の一部を変更して制御している。
特開平9−226548号公報
車載された電磁誘導型スピードセンサ、即ち電磁ピックアップ型センサは、上述したように外来のノイズの影響を受けやすい。特に、寒冷地における融雪用の路面ヒータに流される交流電流による交流磁界の影響を受けた場合には、その周波数程度の誤差が生じる。電動機からの動力を変速機を介して車軸側に出力する自動車では、電動機に取り付けられている回転数センサからの信号と変速機の車軸側に取り付けられている回転数センサからの信号とに基づいて変速機のクラッチやブレーキの係合異常を判定したり、停車の判定を行なったりしている。この場合、変速機の車軸側に取り付けられている回転数センサとして電磁ピックアップ型センサを用いると、上述した路面ヒータによる交流磁界などの影響により係合異常の誤判定したり、停車しているのにも拘わらず停車していないと判定する場合が生じる。
本発明の自動車および自動車の異常判定方法並びに駆動装置は、電磁ピックアップ型センサを用いているときでもより適正に変速機の異常を判定することを目的の一つとする。また、本発明の自動車および自動車の異常判定方法は、電磁ピックアップ型センサを用いているときでもより適正に停車判定を行なうことを目的の一つとする。
本発明の自動車および自動車の異常判定方法並びに駆動装置は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の自動車は、
走行用の動力を出力可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達する変速伝達手段と、
電磁ピックアップ型センサを用いて前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、
前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
前記検出された駆動軸回転数に前記変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と前記検出された電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか前記検出された電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには前記変速伝達手段に異常が生じていると判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が前記第1の回転数未満であり且つ前記検出された電動機回転数の絶対値が前記第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する異常判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の自動車では、電磁ピックアップ型センサを用いて検出された駆動軸回転数に変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数以上であると共に駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには変速伝達手段に異常が生じていると判定する。駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上であるから、低車速で走行しているにも拘わらずモータMG2が大きな回転数で回転していたり、高車速で走行しているのにも拘わらずモータが小さな回転数で回転していたりすると考えられるからである。そして、差分回転数が所定差分回転数以上であっても駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する。駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満であるから、低車速で走行しているか停車しており、駆動軸回転数に外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数が所定差分回転数以上となっている場合があると考えられるからである。これらの結果、変速伝達手段の異常をより適正に判定することができる。ここで、所定差分回転数としては駆動軸回転数検出手段や電動機回転数検出手段の性能によって定まる値より若干大きな値を用い、第1の回転数としては停車中に路面ヒータによる交流磁界の周波数がノイズとして影響したときに検出される駆動軸回転数より若干大きな値を用い、第2の回転数としては電動機回転数検出手段の性能により低車速を判定することができる値より若干大きな値を用いることが好ましい。例えば、所定差分回転数としては300rpmや500rpm,700rpmなどを用い、第1の回転数としては路面ヒータに印加する電流の交流周波数を電磁ピックアップ型センサの歯数で除して60倍した回転数(周波数を60Hz、歯数が15としたときには240rpm)より若干大きな回転数(例えば、256rpmなど)を用い、第2の回転数としては300rpmや500rpm,700rpmなどを用いることができる。
こうした本発明の自動車において、前記異常判定手段により前記変速伝達手段に異常が生じていると判定されたときには前記検出された駆動軸回転数に基づく車速判定および前記検出された電動機回転数に基づく車速判定を禁止し、前記異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときには前記検出された電動機回転数に基づく車速判定を許可する車速判定許可禁止手段を備えるものとすることもできる。こうすれば、停車判定を含めて車速判定をより適正に行なうことができる。特に、前記異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときでも停車判定を含めて車速判定を行なうことができる。
また、本発明の自動車において、停車判定に関わるフェールセーフ処理を含む複数のフェールセーフ処理を実行するものであって、前記異常判定手段により前記変速伝達手段に異常が生じていると判定されたときには前記複数のフェールセーフ処理の実行を許可し、前記異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときには前記複数のフェールセーフ処理のうち前記停車判定に関わるフェールセーフ処理の実行を禁止する、ものとすることもできる。こうすれば、異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときには停車判定に関わるフェールセーフ処理の実行を禁止することができる。
さらに、本発明の自動車において、内燃機関と、前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記異常判定手段の判定結果に応じて前記設定された要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達手段とを制御する制御手段と、を備えるものとすることもできる。
本発明の駆動装置は、
駆動軸を駆動する駆動装置であって、
動力を出力可能な電動機と、
前記電動機の回転軸と駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達する変速伝達手段と、
電磁ピックアップ型センサを用いて前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、
前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
前記検出された駆動軸回転数に前記変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と前記検出された電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数未満のときには前記変速伝達手段に異常はないと判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか前記検出された電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには前記変速伝達手段に異常が生じていると判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が前記第1の回転数未満であり且つ前記検出された電動機回転数の絶対値が前記第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する異常判定手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、電磁ピックアップ型センサを用いて検出された駆動軸回転数に変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数以上であると共に駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには変速伝達手段に異常が生じていると判定する。駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上であるから、駆動軸が低回転数で回転しているにも拘わらずモータMG2が大きな回転数で回転していたり、駆動軸が高回転数で回転しているのにも拘わらずモータが小さな回転数で回転していたりすると考えられるからである。そして、差分回転数が所定差分回転数以上であっても駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する。駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満であるから、駆動軸が低回転数で回転しているか回転停止しており、駆動軸回転数に外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数が所定差分回転数以上となっている場合があると考えられるからである。これらの結果、変速伝達手段の異常をより適正に判定することができる。ここで、所定差分回転数としては駆動軸回転数検出手段や電動機回転数検出手段の性能によって定まる値より若干大きな値を用い、第1の回転数としては停車中に路面ヒータによる交流磁界の周波数がノイズとして影響したときに検出される駆動軸回転数より若干大きな値を用い、第2の回転数としては電動機回転数検出手段の性能により低車速を判定することができる値より若干大きな値を用いることが好ましい。例えば、所定差分回転数としては300rpmや500rpm,700rpmなどを用い、第1の回転数としては路面ヒータに印加する電流の交流周波数を電磁ピックアップ型センサの歯数で除して60倍した回転数(周波数を60Hz、歯数が15としたときには240rpm)より若干大きな回転数(例えば、256rpmなど)を用い、第2の回転数としては300rpmや500rpm,700rpmなどを用いることができる。
本発明の自動車の異常判定方法は、
走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達する変速伝達手段と、電磁ピックアップ型センサを用いて前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、を備える自動車の異常判定方法であって、
前記検出された駆動軸回転数に前記変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と前記検出された電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数未満のときには前記変速伝達手段に異常はないと判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか前記検出された電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには前記変速伝達手段に異常が生じていると判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が前記第1の回転数未満であり且つ前記検出された電動機回転数の絶対値が前記第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する、
ことを特徴とする。
この本発明の自動車の異常判定方法では、電磁ピックアップ型センサを用いて検出された駆動軸回転数に変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数未満のときには変速伝達手段に異常はないと判定する。駆動軸回転数に外来のノイズによる影響がないため、適正な回転数が検出されていると考えられるからである。また、この差分回転数が所定差分回転数以上であると共に駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには変速伝達手段に異常が生じていると判定する。駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上であるから、低車速で走行しているにも拘わらずモータMG2が大きな回転数で回転していたり、高車速で走行しているのにも拘わらずモータが小さな回転数で回転していたりすると考えられるからである。そして、差分回転数が所定差分回転数以上であっても駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する。駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満であるから、低車速で走行しているか停車しており、駆動軸回転数に外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数が所定差分回転数以上となっている場合があると考えられるからである。これらの結果、変速伝達手段の異常をより適正に判定することができる。ここで、所定差分回転数としては駆動軸回転数検出手段や電動機回転数検出手段の性能によって定まる値より若干大きな値を用い、第1の回転数としては停車中に路面ヒータによる交流磁界の周波数がノイズとして影響したときに検出される駆動軸回転数より若干大きな値を用い、第2の回転数としては電動機回転数検出手段の性能により低車速を判定することができる値より若干大きな値を用いることが好ましい。例えば、所定差分回転数としては300rpmや500rpm,700rpmなどを用い、第1の回転数としては路面ヒータに印加する電流の交流周波数を電磁ピックアップ型センサの歯数で除して60倍した回転数(周波数を60Hz、歯数が15としたときには240rpm)より若干大きな回転数(例えば、256rpmなど)を用い、第2の回転数としては300rpmや500rpmや700rpmなどを用いることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両の駆動系全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、エンジンECU24は、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいてクランクシャフト26の回転数、即ちエンジン22の回転数Neも演算している。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32には変速機60を介してモータMG2がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32は、ギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して車両前輪の駆動輪39a,39bに機械的に接続されている。したがって、リングギヤ32に出力された動力は、ギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力されることになる。なお、駆動系として見たときの動力分配統合機構30に接続される3軸は、キャリア34に接続されたエンジン22の出力軸であるクランクシャフト26,サンギヤ31に接続されモータMG1の回転軸となるサンギヤ軸31aおよびリングギヤ32に接続されると共に駆動輪39a,39bに機械的に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aとなる。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出するレゾルバにより構成された回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44からの信号に基づいてモータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2も演算している。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達するよう構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフ状態としてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。なお、ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度などが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)を演算したり、演算した残容量(SOC)と電池温度Tbとに基づいてバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度Accを検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキポジションBP,車速センサ88からの車速V,駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた回転数センサ32bからの駆動軸回転数Nrなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、回転数センサ32bは、ロータの歯数が15の電磁ピックアップ型センサとして構成されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、変速機60の変速を伴って要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2と変速機60とが制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1,MG2および変速機60を制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1,MG2および変速機60を制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力を変速機60を介してリングギヤ軸32aに出力するようモータMG2および変速機60を制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に変速機60の異常の判定を行なう際の動作について説明する。図3は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
異常判定処理ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、モータMG2の回転数Nm2と電磁ピックアップ型センサとして構成された回転数センサ32bからの駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数である駆動軸回転数Nrとそのときの変速機60の変速比Grを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG2の回転数Nm2は、レゾルバにより構成された回転位置検出センサ44により検出されたモータMG2の回転子の回転位置に基づいて演算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。変速比Grは、そのときの変速機60の状態がLoギヤの状態であればLoギヤの状態のときのギヤ比Gloが入力され、変速機60の状態がHiギヤの状態であればHiギヤの状態のときのギヤ比Ghiが入力される。
こうしてデータを入力すると、入力したモータMG2の回転数Nm2と入力した駆動軸回転数Nrに変速比Grを乗じたものと差分としての差分回転数ΔNを計算し(ステップS110)、差分回転数ΔNを閾値Nrefと比較する(ステップS120)。ここで、閾値Nrefは、変速機60の二つのブレーキB1,B2のいずれかによる係合に異常が生じているか否かを判定するための閾値であり、回転位置検出センサ44に基づくモータMG2の回転数Nm2の検出精度や回転数センサ32bの検出精度に基づく値より若干大きな値を用いるのが好ましく、例えば、300rpmや500rpm,700rpmなどを用いることができる。
差分回転数ΔNが閾値Nref以下のときには、変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常は生じていないと判断し、異常判定に用いる異常カウンタCや第1異常判定フラグF1,第2異常判定フラグF2を値0にリセットして(ステップS130)、本ルーチンを終了する。
一方、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときには、異常カウンタCを値1だけインクリメントして(ステップS140)、異常カウンタCが閾値Cref以上であるか否かを判定し(ステップS150)、異常カウンタCが閾値Cref未満のときには、まだ異常とは判定できないと判断して処理ルーチンを終了する。ここで、閾値Crefは、差分回転数ΔNが所定時間に亘って閾値Nrefを超えたときに異常と判定するために用いられるものであり、この異常判定処理ルーチンの起動間隔によって設定される。例えば、この異常判定処理ルーチンの起動間隔が8msecであり差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えてから異常を判定するまでの経過時間を160msecとすれば、閾値Crefは20となる。
差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えている状態で異常カウンタCがインクリメントされた結果、異常カウンタCが閾値Cref以上となると、第1異常判定フラグF1に値1を設定し(ステップS160)、駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref未満であるか否か、モータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref未満であるか否かを判定する(ステップS170)。ここで、閾値Nrrefは、停車中に路面ヒータによる交流磁界の周波数がノイズとして影響したときに検出される駆動軸回転数Nrより若干大きな値であり、実施例の場合、回転数センサ32bのロータの歯数が15で路面ヒータによる交流磁界の周波数が60Hzであるから、値240より若干大きな値であればよく、例えば、値256などを用いることができる。また、閾値Nm2refとしては、回転位置検出センサ44に基づく検出精度によって低車速であるのを判定することができる値やこれより若干大きな値であり、実施例の場合、300rpmや500rpm,700rpmなどを用いることができる。
駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref以上であったりモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref以上であるときには、低車速や停車しているにも拘わらずモータMG2が大きな回転数で回転していたり高車速で走行しているのにも拘わらずモータが小さな回転数で回転していたりすることから、変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常が生じていると判断し、第2異常判定フラグF2に値1をセットすることなく、この処理ルーチンを終了する。
一方、 駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref未満であり且つモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref未満のときには、低車速で走行しているか停車しており、駆動軸回転数Nrに外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数ΔNが閾値Nref以上となっている可能性があると判断し、第2異常判定フラグF2に値1をセットして(ステップS180)、処理ルーチンを終了する。
こうした異常判定処理ルーチンによる判定結果は、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とに反映される。即ち、変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常が生じていないと判定されたときには第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2には共に値0がセットされ、変速機60の二つのブレーキB1,B2による傾向に異常が生じていると判定されたときには第1異常判定フラグF1に値1がセットされると共に第2異常判定フラグF2に値0がセットされ、低車速で走行しているか停車しており駆動軸回転数Nrに外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数ΔNが閾値Nref以上となっている可能性があると判定されたときには第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2に共に値1がセットされる。こうした判定結果は、ハイブリッド自動車20の駆動制御に用いられる。例えば、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときにはモータMG2の回転数Nm2に変速機60のギヤ比Grを乗じてリングギヤ軸32aの回転数を計算し、この計算した回転数を用いて駆動制御したり、第1異常判定フラグF1に値1がセットされると共に第2異常判定フラグF2に値0がセットされているときにはモータMG2の回生制御を禁止すると共にエンジン22の間欠運転を禁止して待避走行を行なうよう制御したりするなど種々の制御に用いられる。このうち、停車判定や車速判定を許可したり禁止したり、フェールセーフ処理の実行を許可したり禁止したりする処理について説明する。この処理は図4に例示する許可禁止処理ルーチンによって実行される。
許可禁止処理ルーチンが実行されると、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とを読み込み(ステップS200)、読み込んだ第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2との値を調べる(ステップS210)。第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値0のときには、変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合には異常は生じていないため、モータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可すると共に駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定を許可し(ステップS220)、全てのフェールセーフ処理の実行を許可して(ステップS230)、処理ルーチンを終了する。第1異常判定フラグF1が値1で第2異常判定フラグF2が値0のときには変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常が生じているため、モータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を禁止すると共に駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定も禁止し(ステップS240)、変速機60の異常をダイアグ出力して(ステップS250)、処理ルーチンを終了する。第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときには、低車速で走行しているか停車しており駆動軸回転数Nrに外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数ΔNが閾値Nref以上となっている可能性があるため、モータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可すると共に駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定を禁止し(ステップS260)、停車判定を行なうフェールセーフ処理以外のフェールセーフ処理の実行を許可して(ステップS270)、処理ルーチンを終了する。停車判定を行なうフェールセーフ処理の実行を禁止するのは、この処理に駆動軸回転数Nrを用いていたりすることから適正に行なわれない場合があるからである。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、モータMG2の回転数Nm2と電磁ピックアップ型センサとして構成された回転数センサ32bからの駆動軸回転数Nrに変速機60の変速比Grを乗じた値との差分である差分回転数ΔNが閾値Nref以下のときには変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常は生じていないと判定し、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときに駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref以上であったりモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref以上であるときには低車速や停車しているにも拘わらずモータMG2が大きな回転数で回転していたり高車速で走行しているのにも拘わらずモータが小さな回転数で回転していたりすることから変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常が生じていると判定し、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときに駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref未満であり且つモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref未満のときには低車速で走行しているか停車しており駆動軸回転数Nrに外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数ΔNが閾値Nref以上となっている可能性があると判定するから、電磁ピックアップ型センサを用いても変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合の異常をより適正に判定することができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20によれば、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値0のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可し、第1異常判定フラグF1が値1で第2異常判定フラグF2が値0のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を禁止し、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可するが駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定は禁止するから、より適正にモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定および駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定の許可や禁止を行なうことができる。
さらに、本発明のハイブリッド自動車20によれば、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値0のときには全てのフェールセーフ処理の実行を許可し、第1異常判定フラグF1が値1で第2異常判定フラグF2が値0のときには変速機60の異常をダイアグ出力し、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときには停車判定を行なうフェールセーフ処理以外のフェールセーフ処理の実行を許可するから、より適正にフェールセーフ処理を行なって走行することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、Hi,Loの2段の変速段をもって変速可能な変速機60を用いるものとしたが、変速機60の変速段は2段に限られるものではなく、3段以上の変速段としてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図5の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図5における車輪39c,39dに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図6の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、電動機からの動力を変速機を介して車軸側に出力するものであれば、如何なる自動車に適用するものとしても構わない。
実施例では、ハイブリッド自動車20として適用したが、自動車の形態だけでなく、電動機からの動力を変速機を介して駆動軸に出力する駆動装置の形態としてもよく、自動車の異常判定方法の形態としても構わない。
ここで、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。本発明を自動車および駆動装置の形態としたときには、実施例では、モータMG2が「電動機」に相当し、変速機60が「変速伝達手段」に相当し、回転数センサ32bが「駆動軸回転数検出手段」に相当し、回転位置検出センサ44と回転位置検出センサ44からの信号に基づいてモータMG2の回転数Nm2を演算するモータECU40が「電動機回転数検出手段」に相当し、モータMG2の回転数Nm2と駆動軸回転数Nrに変速機60の変速比Grを乗じた値との差分である差分回転数ΔNが閾値Nref以下のときには変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常は生じていないと判定し、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときに駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref以上であったりモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref以上であるときには変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常が生じていると判定し、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときに駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref未満であり且つモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref未満のときには駆動軸回転数Nrに外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数ΔNが閾値Nref以上となっている可能性があると判定する図3の異常判定処理ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「異常判定手段」に相当する。第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値0のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可し、第1異常判定フラグF1が値1で第2異常判定フラグF2が値0のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を禁止し、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可するが駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定は禁止する図4の許可禁止処理ルーチンを実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「車速判定許可禁止手段」に相当する。エンジン22が「内燃機関」に相当し、動力分配統合機構30とモータMG1との組み合わせや対ロータ電動機230が「電力動力入出力手段」に相当し、バッテリ50が「蓄電手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときにはモータMG2の回転数Nm2に変速機60のギヤ比Grを乗じてリングギヤ軸32aの回転数を計算し、この計算した回転数を用いて駆動制御したり、第1異常判定フラグF1に値1がセットされると共に第2異常判定フラグF2に値0がセットされているときにはモータMG2の回生制御を禁止すると共にエンジン22の間欠運転を禁止して待避走行を行なうよう制御したりするなど異常判定処理の結果を用いて、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、変速機60の変速を伴って要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2と変速機60とを制御するハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とが「制御手段」に相当する。ここで、「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、走行用の動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「変速伝達手段」としては、Hi,Loの2段の変速段をもって変速可能な変速機60に限定されるものではなく、3段以上の変速段をもって変速する変速機としたり、無段階に変速する無段変速機としたりするなど、電動機の回転軸と駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達するものであれば如何なるものとしても構わない。「駆動軸回転数検出手段」としては、電磁ピックアップ型センサを用いて駆動軸の回転数を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機回転数検出手段」としては、回転位置検出センサ44からの信号に基づいてモータMG2の回転数Nm2を演算するものに限定されるものではなく、電動機の回転数を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「異常判定手段」としては、モータMG2の回転数Nm2と駆動軸回転数Nrに変速機60の変速比Grを乗じた値との差分である差分回転数ΔNが閾値Nref以下のときには変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常は生じていないと判定し、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときに駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref以上であったりモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref以上であるときには変速機60の二つのブレーキB1,B2による係合に異常が生じていると判定し、差分回転数ΔNが閾値Nrefを超えているときに駆動軸回転数Nrの絶対値が閾値Nrref未満であり且つモータMG2の回転数Nm2の絶対値が閾値Nm2ref未満のときには駆動軸回転数Nrに外来のノイズによる影響が生じているために差分回転数ΔNが閾値Nref以上となっている可能性があると判定するものに限定されるものではなく、駆動軸回転数に変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数未満のときには変速伝達手段に異常はないと判定し、差分回転数が所定差分回転数以上であると共に駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには変速伝達手段に異常が生じていると判定し、差分回転数が所定差分回転数以上であると共に駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数未満であり且つ電動機回転数の絶対値が第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「車速判定許可禁止手段」としては、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値0のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可し、第1異常判定フラグF1が値1で第2異常判定フラグF2が値0のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を禁止し、第1異常判定フラグF1と第2異常判定フラグF2とが共に値1のときにはモータMG2の回転数Nm2による停車判定や車速判定を許可するが駆動軸回転数Nrによる停車判定や車速判定は禁止するものに限定されるものではなく、異常判定手段により変速伝達手段に異常はないと判定されたときには駆動軸回転数に基づく停車判定や電動機回転数に基づく車速判定を許可し、異常判定手段により変速伝達手段に異常が生じていると判定されたときには駆動軸回転数に基づく車速判定および電動機回転数に基づく車速判定を禁止し、異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときには電動機回転数に基づく車速判定を許可するものであれば如何なるものとしても構わない。「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1とを組み合わせたものや対ロータ電動機230に限定されるされるものではなく、駆動軸に接続されると共に駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とにトルクを入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電手段」としては、二次電池としてのバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電力動力入出力手段とや電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「要求駆動力設定手段」としては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクを設定するものに限定されるものではなく、アクセル開度Accだけに基づいて要求トルクを設定するものや走行経路が予め設定されているものにあっては走行経路における走行位置に基づいて要求トルクを設定するものなど、走行に要求される要求駆動力を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく、単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、異常判定処理の結果を用いて、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、変速機60の変速を伴って要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2と変速機60とを制御するものに限定されるものではなく、異常判定手段の判定結果に応じて要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達手段とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、自動車や駆動装置の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例である動力出力装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される異常判定処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される許可禁止処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、31a サンギヤ軸、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、32b 回転数センサ、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、39c,39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (6)

  1. 走行用の動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達する変速伝達手段と、
    電磁ピックアップ型センサを用いて前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、
    前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
    前記検出された駆動軸回転数に前記変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と前記検出された電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか前記検出された電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには前記変速伝達手段に異常が生じていると判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が前記第1の回転数未満であり且つ前記検出された電動機回転数の絶対値が前記第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する異常判定手段と、
    を備える自動車。
  2. 前記異常判定手段により前記変速伝達手段に異常が生じていると判定されたときには前記検出された駆動軸回転数に基づく車速判定および前記検出された電動機回転数に基づく車速判定を禁止し、前記異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときには前記検出された電動機回転数に基づく車速判定を許可する車速判定許可禁止手段を備える請求項1記載の自動車。
  3. 停車判定に関わるフェールセーフ処理を含む複数のフェールセーフ処理を実行する請求項1または2記載の自動車であって、
    前記異常判定手段により前記変速伝達手段に異常が生じていると判定されたときには前記複数のフェールセーフ処理の実行を許可し、前記異常判定手段によりノイズによる異常の可能性ありと判定されたときには前記複数の複数のフェールセーフ処理のうち前記停車判定に関わるフェールセーフ処理の実行を禁止する、
    ことを特徴とする自動車。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の自動車であって、
    内燃機関と、
    前記駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され、電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやり取りが可能な蓄電手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記異常判定手段の判定結果に応じて前記設定された要求駆動力に基づく駆動力で走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達手段とを制御する制御手段と、
    を備える自動車。
  5. 駆動軸を駆動する駆動装置であって、
    動力を出力可能な電動機と、
    前記電動機の回転軸と駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達する変速伝達手段と、
    電磁ピックアップ型センサを用いて前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、
    前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
    前記検出された駆動軸回転数に前記変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と前記検出された電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数未満のときには前記変速伝達手段に異常はないと判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか前記検出された電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには前記変速伝達手段に異常が生じていると判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が前記第1の回転数未満であり且つ前記検出された電動機回転数の絶対値が前記第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する異常判定手段と、
    を備える駆動装置。
  6. 走行用の動力を出力可能な電動機と、前記電動機の回転軸と車軸に連結された駆動軸との間で変速比の変更を伴って動力を変速して伝達する変速伝達手段と、電磁ピックアップ型センサを用いて前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段と、前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、を備える自動車の異常判定方法であって、
    前記検出された駆動軸回転数に前記変速伝達手段の変速比を乗じた回転数と前記検出された電動機回転数との差分である差分回転数が所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が第1の回転数以上であるか前記検出された電動機回転数の絶対値が第2の回転数以上のときには前記変速伝達手段に異常が生じていると判定し、前記差分回転数が前記所定差分回転数以上であると共に前記検出された駆動軸回転数の絶対値が前記第1の回転数未満であり且つ前記検出された電動機回転数の絶対値が前記第2の回転数未満のときにはノイズによる異常の可能性ありと判定する、
    ことを特徴とする自動車の異常判定方法。
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