JP4980147B2 - 熱物性測定装置、熱物性測定方法 - Google Patents
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加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納されるデータベースを備え、
前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測する位相遅れ計測手段を有し、
前記演算手段は、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率の特定を行うこと
を特徴とする熱物性測定装置を提供する。
加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率および熱浸透率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納されるデータベースを備え、
前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測する位相遅れ計測手段を有し、
前記演算手段は、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率の特定を行い、および前記同一条件での前記校正モデルを用いて、位相遅れに対する熱浸透率の特定を行うこと
を特徴とする熱物性測定装置を提供する。
加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納されるデータベースを備え、
前記校正モデルを画面に表示する校正モデル画面表示手段を有し、
前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測する位相遅れ計測手段を有し、
前記データベースに格納された校正モデルのいずれかの校正モデルを画面に表示し、画面に表示された該校正モデルに前記領域の境界を示す境界線を表示する境界線表示手段を有し、
前記演算手段は、前記計測手段によって計測された未知試料についての位相遅れが前記領域にある場合に、前記同一条件での前記校正モデルを用いて位相遅れに対する熱伝導率の特定し、および前記領域にない場合に、前記同一条件での前記特定モデルを用いて位相遅れに対する熱浸透率の特定を行うこと
を特徴とする熱物性測定装置を提供する。
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測し、
前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率が特定されること
を特徴とする熱物性測定方法を提供する。
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係を、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測し、
前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率が特定され、および前記同一条件での前記校正モデルを用いて、位相遅れに対する熱浸透率が特定されること
を特徴とする熱物性測定方法を提供する。
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域を含んだ校正モデルとして格納し、
前記校正モデルを画面に表示し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測し、
前記データベースに格納された校正モデルのいずれかの校正モデルを画面に表示し、画面に表示された該校正モデルに前記領域の境界を示す境界線を表示し、
前記計測手段によって計測された未知試料についての位相遅れが前記領域にある場合に、前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて位相遅れに対する熱伝導率が特定され、および前記領域にない場合に、前記同一条件での前記特定モデルを用いて位相遅れに対する熱浸透率が特定されること
を特徴とする熱物性測定方法を提供する。
図1に示すように、熱物性測定装置100は、試料台であるXYステージ1、これに取り付けたマイクロメータ2、顕微鏡光管系4、加熱用レーザ7、測温用レーザ9、ドライバー10、関数発生器11、ハーフミラー12、13、回転可能なミラー16、光ディテクタ14、ハントパスフィルタ15、CCDカメラ17、モニタ18およびロックインアンプ19から構成され、XYステージ1上に試料3が載置される。図2に、試料3の構成を示す。試料3は試料表面に金属薄膜を形成して構成される。なお、XYステージはZ方向にも移動可能である。
演算装置21は、入力手段22、演算手段23、データベース24他のデータベース25および出力手段26を備え、出力手段26は、例えば画面表示装置27に接続される。
位相遅れ計測手段30によって、未知試料について位相遅れを計測する。
未知試料の熱反射信号の測定を上記と同一の測定条件で行い、その位相遅れを求める。
未知試料の位相遅れが校正用基準試料Aiの何れかの試料より小さい場合、あるいはいずれよりも小さい場合、未知試料の熱浸透率はそのAiより高いと判断できる。
その場合、作成した校正モデルを用いて未知試料の熱伝導率を求める。
その1:
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係を、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について過熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱浸透率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納するステップ。
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測するステップ。
前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率が特定され、および前記同一条件での前記校正モデルを用いて、位相遅れに対する熱浸透率が特定されるステップ。
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測するステップ。
前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率が特定されるステップ。
Claims (15)
- 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置において、
加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納されるデータベースを備え、
前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測する位相遅れ計測手段を有し、
前記演算手段は、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率の特定を行うこと
を特徴とする熱物性測定装置。 - 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置において、
加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率および熱浸透率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納されるデータベースを備え、
前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測する位相遅れ計測手段を有し、
前記演算手段は、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率の特定を行い、および前記同一条件での前記校正モデルを用いて、計測された位相遅れに対する熱浸透率の特定を行うこと
を特徴とする熱物性測定装置。 - 請求項2において、前記演算手段は、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対して熱伝導率および熱浸透率のいずれか、あるいは双方の特定を行うことを特徴とする熱物性測定装置。
- 請求項3において、前記演算手段は、特定された熱伝導率および熱浸透率から体積熱容量を演算することを特徴とする熱物性測定装置。
- 請求項2において、前記演算手段は、同一の未知試料について測定条件を変える2つ以上の測定条件についてそれぞれ同一条件での前記校正モデルを用いて位相遅れに対する熱伝導率および熱浸透率の双方の特定を行うことを特徴とする熱物性測定装置。
- 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置において、
加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納されるデータベースを備え、
前記校正モデルを画面に表示する校正モデル画面表示手段を有し、
前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測する位相遅れ計測手段を有し、
前記データベースに格納された校正モデルのいずれかの校正モデルを画面に表示し、画面に表示された該校正モデルに前記領域の境界を示す境界線を表示する境界線表示手段を有し、
前記演算手段は、前記計測手段によって計測された未知試料についての位相遅れが前記領域にある場合に、前記同一条件での前記校正モデルを用いて位相遅れに対する熱伝導率の特定し、および前記領域にない場合に、前記同一条件での前記特定モデルを用いて位相遅れに対する熱浸透率の特定を行うこと
を特徴とする熱物性測定装置。 - 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置による熱物性測定方法において、
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測し、
前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率が特定されること
を特徴とする熱物性測定方法。 - 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置による熱物性測定方法において、
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係を、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測し、
前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対する熱伝導率が特定され、および前記同一条件での前記校正モデルを用いて、位相遅れに対する熱浸透率が特定されること
を特徴とする熱物性測定方法。 - 請求項8において、前記演算手段によって、前記位相遅れ計測手段によって計測された位相遅れに対して熱伝導率および熱浸透率のいずれか、あるいは双方の特定が行われることを特徴とする熱物性測定方法。
- 請求項8において、前記演算手段によって、同一の未知試料について測定条件を変える2つ以上の測定条件についてそれぞれ同一条件での前記校正モデルを用いて位相遅れに対する熱伝導率および熱浸透率の双方の特定が行われることを特徴とする熱物性測定方法。
- 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置による熱物性側定方法において、
データベースに、加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係および位相遅れと熱浸透率との関係が、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率および位相遅れに対する熱浸透率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域を含んだ校正モデルとして格納し、
前記校正モデルを画面に表示し、
位相遅れ計測手段によって、前記測定条件と同一条件で、未知試料の熱反射強度の測定が行われて位相遅れを計測し、
前記データベースに格納された校正モデルのいずれかの校正モデルを画面に表示し、画面に表示された該校正モデルに前記領域の境界を示す境界線を表示し、
前記計測手段によって計測された未知試料についての位相遅れが前記領域にある場合に、前記演算手段によって、前記同一条件での前記校正モデルを用いて位相遅れに対する熱伝導率が特定され、および前記領域にない場合に、前記同一条件での前記特定モデルを用いて位相遅れに対する熱浸透率が特定されること
を特徴とする熱物性測定方法。 - 請求項11において、加熱ビーム径、加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件を変えて、熱伝導率および熱浸透率が特定される領域を制御することを特徴とする熱物性測定方法。
- 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置による熱物性測定方法において、
位相遅れ計測手段によって、未知試料について位相遅れを計測し、
画面表示装置の画面に、位相遅れ−熱浸透率の関係を示す図であって、前記位相遅れのときに熱浸透率を示す曲線を少なくとも2つの曲線で表示する図が表示され、
前記画面表示装置の画面に、位相遅れ−熱伝導率の関係を示す図であって、熱伝導率を示す曲線を、前記位相遅れのときに1つの曲線である校正モデルとして表示する図が表示され、
以って、当該位相遅れ−熱伝導率の関係を示す図上で、前記位相遅れのときの未知試料についての熱伝導率が特定可能とされること
を特徴とする熱物性測定装置による熱物性測定方法。 - 請求項13において、前記画面表示装置の画面に位相遅れ−熱伝導率の関係を示す図が表示されたときで、前記位相遅れのときに熱伝導率を示す曲線が少なくとも2つの曲線で表示され、
測定条件が変更されると、前記位相遅れのときに熱伝導率を示す曲線が1つの曲線である校正モデルとして表示されること
を特徴とする熱物性測定装置による熱物性測定方法。 - 試料表面に金属薄膜が形成され、該金属薄膜を通して前記試料表面を加熱する加熱用レーザビームを発する加熱用レーザと、前記試料表面に照射する測温用レーザビームを発する測温用レーザと、両レーザビームを前記試料表面の測定位置に集光させる顕微鏡光学系と、前記測温用レーザビームの反射光を検出する手段と、検出された反射光に基づいて試料の熱物性値を算出する演算手段と、を備えた熱物性測定装置で使用される記憶媒体であって、
加熱用レーザビーム強度の変化に対する前記測温用レーザビームによる反射光の熱反射強度変化である位相遅れと熱伝導率との関係を、物性値が既知の校正用基準試料およびこの校正用基準試料よりも高い熱伝導率を有する既知の基準試料からなる比較試料について加熱変調周波数または/および熱拡散率に依存した測定条件で測定して取得された測定データから位相遅れに対する熱伝導率についての設定がされ、位相遅れに対する熱伝導率が一義的に定められる領域の校正モデルとして格納すること
を特徴とする熱物性測定装置に使用される記憶媒体。
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