JP4979759B2 - 光学センサ、および識別ユニット - Google Patents

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Description

この発明は、紙葉類が有する蛍光物質による蛍光発光パターンを検出する光学センサ、および、この光学センサを適用し、検出した蛍光パターンに基づき、その真偽を識別する識別ユニットに関する。
従来、紙幣、小切手、証券等の紙葉類を処理する自動機がある。この種の自動機は、処理する紙葉類の真偽を識別する識別ユニットを備えている。この種の自動機としては、例えば銀行等の金融機関が店舗に設置している現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)がある。
紙幣は、特定の波長の光(以下、励起光と言う。)を照射したときに発光(以下、蛍光発光と言う。)するインク(蛍光物質を含んでいるインク)を用いて偽造防止用のパターンを印刷することが行われている。また、用紙については、それ自体に蛍光物質を含まないものを使用している。したがって、紙幣の真偽を識別する場合、その識別対象の紙幣の蛍光発光にかかる蛍光発光パターンを検出し、この蛍光発光パターンに基づき、その真偽を識別することができる。
蛍光発光パターンを検出し、紙幣の真偽を識別する識別ユニットとしては、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された識別ユニットは、紙幣に対して励起光を照射し、紙幣で反射された励起光を受光する第1の受光部、および紙幣の蛍光発光にともなう二次光を受光する第2の受光部を有する。第2の受光部の前面には、紙幣の蛍光発光にかかる二次光の波長のみ通過させる光学フィルタが配置されている。この識別ユニットは、第1の受光部で、紙幣の反射光パターンを検出し、第2の受光部で、その紙幣の蛍光発光パターンを検出する。そして、検出した反射光パターン、および蛍光発光パターンに基づき、その紙幣の真偽を識別している。
また、この識別ユニットは、紙幣を搬送する搬送路を挟んで、励起光を発光する発光部に対向して反射板を配置している。識別ユニットは、紙幣が位置していないときに、発光部から反射板に照射した光の反射光を第1の受光部で検出し、この検出出力が予め定めた基準値になるように、発光部の発光量を調整する制御を行う。この制御は、経年変化等による発光部の光量変化が与える、紙幣の識別精度の低下を抑えるために行っている。
また、紙幣の透過光パターンを検出し、この透過光パターンに基づき、その紙幣の真偽を識別する識別ユニットが特許文献2に記載されている。この識別ユニットは、発光部と、受光部と、を搬送路を挟んで対向させて配置している。この識別ユニットは、受光部で紙幣の透過光パターンを検出し、この透過光パターンに基づき、その紙幣の真偽を識別している。また、この識別ユニットも、経年変化等による発光部の光量変化が与える、紙幣の識別精度の低下を抑えるために、発光部と受光部との間に紙幣が位置していない状態における受光部の検出出力が、予め記憶している調整基準値になるように、発光部の発光量を調整する制御を行う構成である。
特開2003− 67805号公報 特開2001−195629号公報
しかしながら、紙幣等の紙葉類の蛍光発光パターンを検出し、その真偽を識別する識別ユニットは、特許文献1にも記載されているように、紙葉類の蛍光発光にかかる二次光近辺の波長の光のみを通過させる光学フィルタを、この蛍光発光パターンを検出する受光部の前面に配置している。特許文献1は、紙幣からの反射光を検出する受光部を用いて、発光部の発光量を調整基準値に設定しているだけである。すなわち、特許文献1は、光学フィルタの汚れ等にともなう検出光の減衰ついては考慮していない。
したがって、特許文献1で提案されている構成では、光学フィルタの汚れにともなって、紙葉類の蛍光発光パターンを検出する受光部で受光される光量が低下し、蛍光発光パターンの検出精度が低下するという問題があった。
なお、特許文献2は、上述したように、紙葉類の蛍光発光パターンを検出しない構成であるため、受光部の前面に光学フィルタを配置していない。
この発明の目的は、紙葉類の蛍光発光パターンを検出する受光部の前面に配置した光学フィルタの汚れによる当該蛍光発光パターンの検出精度の低下が抑えられる光学センサ、および、この光学センサを適用した識別ユニットを提供することにある。
この発明の光学センサは、上述の目的を達成するために、以下のように構成している。
この光学センサは、搬送路に沿って搬送されている紙葉類について、その紙葉類が有する蛍光物質による蛍光発光パターンを検出する。紙幣、小切手、証券等の紙葉類は、特定の波長の光(以下、励起光と言う。)を照射したときに発光(以下、蛍光発光と言う。)するインクを用いて偽造防止用のパターンを印刷することが一般に行われている。また、用紙については、蛍光発光しないもの(蛍光物質を含まないもの)を使用している。
発光部と、受光部とは、紙葉類を搬送する搬送路を挟んで対向させて配置している。この発光部は、蛍光物質を励起して発光させる第1の波長の光(すなわち、励起光)を照射する第1の発光体と、この第1の波長とは異なる第2の波長の光を照射する第2の発光体と、を有している。
また、光学フィルタを、受光部と、搬送路との間に配置している。この光学フィルタは、発光部が照射する第1の波長の光をカットする。光学フィルタは、発光部が照射する第2の波長の光、および紙葉類が有する蛍光物質が蛍光発光した光(以下、二次光と言う。)を通過させる特性のものが好ましい。言い換えれば、発光部が照射する第2の波長の光は、二次光に近い波長の光とし、光学フィルタは通過する波長域を二次光の波長周辺とすればよい。
補正値算出部は、発光部と、受光部と、の間に紙葉類が位置していないときに、第2の発光体が照射した第2の波長の光にかかる、受光部の検出値に基づいて、補正値を算出する。したがって、受光部の前面に配置した光学フィルタの汚れを考慮した補正値を算出することができる。検出部は、補正値算出部が算出した補正値を用いて、第1の発光体が第1の波長の光を搬送路に沿って搬送している紙葉類に照射し、当該紙葉類に混入されている蛍光物質による発光パターンを受光部で検出する。
検出部は、補正値算出部が算出した補正値を用いて、第1の発光体の発光量を制御する構成としてもよいし、受光部の出力を制御する構成としてもよい。例えば、第1の発光体の発光量を制御する場合は、第1の発光体に供給する電力を決定する補正値を算出すればよい。また、受光部の出力を制御する場合は、受光部の出力を増幅する増幅率を決定する補正値を算出すればよい。
したがって、受光部の前面に配置したフィルタの汚れに影響されることなく、受光部の受光光量を適正に保つことができる。これにより、紙葉類の蛍光発光パターンを検出するために受光部の前面に配置した光学フィルタの汚れによる当該蛍光発光パターンの検出精度の低下が抑えられる。
また、経年変化による、受光部の感度の劣化にも対応できる。
また、この光学センサを用い、この光学センサによって得られた紙葉類の蛍光発光パターンに基づき紙葉類を識別することで、十分な識別精度を確保することができる。
この発明によれば、紙葉類の蛍光発光パターンを検出するために受光部の前面に配置した光学フィルタの汚れによる当該蛍光発光パターンの検出精度の低下が抑えられる。
また、紙葉類に対する識別精度を十分に確保することができる。
ATMの外観を示す概略図である。 ATMの主要部の構成を示すブロック図である。 紙幣処理部の内部構成を示す概略図である。 紙幣識別ユニットの主要部の構成を示すブロック図である。 紙幣搬送路における、発光部と受光部との配置を示す図である。 紙幣識別処理を示すフローチャートである。 補正処理を示すフローチャートである。 第1の発光体の発光量と、第2の発光体の発光量と、の相関関係を示す図である。
以下、この発明の実施形態について説明する。
ここでは、この発明の実施形態にかかる識別ユニットを適用した現金自動預け払い機(以下、ATMと言う。)を例にして説明する。また、この識別ユニットには、この発明の実施形態にかかる光学センサが適用されている。
図1は、ATMの外観を示す概略図であり、図2は、ATMの主要部の構成を示すブロック図である。ATM1は、金融機関の店舗やコンビニエンスストア等に設置される。ATM1は、利用者の入力操作に応じて、入金取引や出金取引等の各種取引を処理する。ATM1は、主制御部2と、表示・操作部3と、紙幣処理部4と、硬貨処理部5と、カード・明細書処理部6と、通帳処理部7と、生体情報読取部8と、通信部9と、を備えている。主制御部2は、ATM1本体各部の動作を制御し、利用者が要求した取引を処理する。
表示・操作部3は、本体正面に設けた表示器3A、およびこの表示器3Aの画面上に貼付したタッチパネル3B等を有している。表示・操作部3は、利用者に対する操作案内画面を表示器3Aに表示する。また、表示・操作部3は、タッチパネル3Bの押下位置を検知することにより、暗証番号や取引内容(取引種別、入出金金額等)にかかる利用者の入力操作を検出する。
紙幣処理部4は、入出金紙幣を処理する。本体正面には、入出金紙幣を収納する紙幣入出金口4Aを設けている。この紙幣入出金口4Aには、シャッタが設けられている。また、紙幣入出金口4Aには、入金紙幣、出金紙幣、および返却紙幣の収納場所を区別する仕切り板が設けられている。紙幣処理部4は、このシャッタの開閉により、紙幣入出金口4Aに対する紙幣の投入や取り出しを制限する。紙幣処理部4の詳細な構成については、後述する。
硬貨処理部5は、本体正面に設けた硬貨入出金口5Aと、本体内部に収納されている硬貨カートリッジと、の間に形成された硬貨搬送路に沿って硬貨を搬送する。また、硬貨処理部5は、硬貨搬送路に沿って搬送している硬貨毎に、金種、および真偽を識別する硬貨識別部を有している。
カード・明細書処理部6は、本体正面に設けたカード挿入口6Aに挿入されたキャッシュカード(以下、単にカードと言う。)を取り込み、このカードの磁気ストライプに記録されているカード情報(金融機関番号、店舗番号、口座番号等)の読み取りや、カード情報の書き換え等を行う。また、挿入されたカードがICカードである場合には、必要に応じて、そのカードのICチップに記録されているデータの読み取りや、書き換えも行う。ICチップには、このカードの所有者である利用者の生体情報(登録情報)等が記録されている。さらに、カード・明細書処理部6は、取引内容を明細書に印字する印字部(不図示)を有する。カード・明細書処理部6は、取引内容を印字した明細書を本体正面に設けた明細書放出口6Bに放出する。
通帳処理部7は、本体正面に設けた通帳挿入口7Aに挿入された通帳を取り込み、この通帳に対して取引履歴を印字する印字部(不図示)を有している。また、通帳処理部7は、取り込んだ通帳のページを捲るページ捲り機構や、通帳に印刷されているページ番号を示すバーコードを読み取るバーコードリーダ、通帳に貼付されている磁気ストライプに記録されている通帳情報(金融機関番号、店舗番号、口座番号等)を読み取る磁気ヘッド等も有している。
また、生体情報読取部8は、本体正面に設けた生体情報読取センサ8Aを有している。この生体情報読取センサ8Aは、利用者の指静脈パターンを読み取る。ここでは、生体情報読取センサ8Aとして、指静脈パターンを読み取るセンサを例にしているが、掌静脈、虹彩、網膜等の他の種類の生体情報を読み取るセンサとしてもよい。生体情報読取部8は、生体情報読取センサ8Aで読み取った利用者の生体情報(読取情報)と、カードのICチップに記録されている生体情報(登録情報)と、を照合し、その類似度から利用者とカードの所有者とが同一人物であるかどうかを認証する。さらに、通信部9は、ネットワークを介して、金融機関のホスト装置(不図示)との通信を制御する。
次に、紙幣処理部4の構成について説明する。図3は、紙幣処理部の内部構成を示す概略図である。紙幣処理部4は、金種別カートリッジ11〜14と、回収カートリッジ15とを内部に収納している。金種別カートリッジ11〜14、および回収カートリッジ15は、本体に対して着脱自在である。金種別カートリッジ11、12は、1万円紙幣を収納する。金種別カートリッジ13は、千円紙幣を収納する。金種別カートリッジ14は、2千円紙幣、および5千円紙幣を収納する。回収カートリッジ15は、取引に使用できないと判断した紙幣を収納する。金種別カートリッジ14に収納している紙幣(2千円紙幣、および5千円紙幣)、および回収カートリッジ15に収納している紙幣は出金紙幣として利用しない。このため、金種別カートリッジ14、および回収カートリッジ15については、紙幣の繰り出し機構を有していない構成であってもよい。
また、紙幣処理部4は、入金紙幣等を一時的に収納し、保留する一時保留部16を有している。さらに、入出金口4A、金種別カートリッジ11〜14、回収カートリッジ15、一時保留部16を結ぶ紙幣搬送路17を有している。紙幣処理部4は、この紙幣搬送路17に沿って、紙幣を搬送する紙幣搬送部(不図示)を有している。また、紙幣搬送部は、紙幣搬送路17の分岐点等に設けられているフラッパを制御し、搬送している紙幣の搬送先を制御する。さらに、紙幣処理部4は、紙幣搬送路17に沿って搬送されている紙幣の金種、および真偽を識別する紙幣識別ユニット20を有している。紙幣識別ユニット20は、紙幣搬送路17に沿って搬送されている紙幣毎に、その真偽を識別する。
図4は、紙幣識別ユニットの主要部の構成を示すブロック図である。紙幣識別ユニット20は、制御部21と、発光部22と、受光部23と、検出部24と、識別部25と、記憶部26と、入出力部27と、を備えている。この紙幣識別ユニット20は、紙幣が有する蛍光物質による蛍光発光パターンを検出し、この蛍光発光パターンに基づき紙幣の真偽を識別する。制御部21は、紙幣識別ユニット20の各部の動作を制御する。
発光部22と、受光部23とは、図5に示すように、紙幣搬送路17を挟んで対向させて配置している。発光部22は、第1の波長の光を照射する第1の発光体22A、および第2の波長の光を照射する第2の発光体22Bを有する。発光部22は、例えば2波長LDや2波長LEDである。第1の発光体22Aが照射する光の波長(第1の波長)は、真偽を識別する対象の紙幣の偽造防止用のパターンの印刷に用いたインクが有する蛍光物質を発光(以下、蛍光発光と言う。)させる波長である。また、第2の発光体22Bが照射する光の波長(第2の波長)は、識別対象の紙幣の蛍光発光にかかる光(以下、二次光と言う。)の波長と、略同じ波長である。
また、受光部23は、フォトダイオードである。受光部23の前面には、光学フィルタ23Aを配置している。この光学フィルタ23Aは、通過する光の波長域が二次光の周辺波長であり、その他の波長の光をカットする。
なお、上述の第1の発光体22Aが照射する光は、この光学フィルタ23Aでカットされる。また、上述の第2の発光体22Bが照射する光は、この光学フィルタ23Aでカットされることなく、通過する。
検出部24は、発光部22における第1の発光体22A、第2の発光体22Bの発光量を個別に制御する。具体的には、第1の発光体22A、および第2の発光体22Bに対する供給電力を個別に制御する。また、検出部24は、受光部23の出力を処理して紙幣の蛍光発光パターンを検出する。
識別部25は、検出部24が検出した蛍光発光パターンに基づき、その紙幣の真偽を識別する。記憶部26は、この紙幣識別ユニット20の動作制御に用いるパラメータ等を記憶する。入出力部27は、識別部25における識別結果を紙幣処理部4に通知する。
次に、この実施形態にかかるATM1の全体動作について簡単に説明してする。ここではATM1における入金取引、および出金取引の処理手順について簡単に説明する。
入金取引では、ATM1は、入出金口4Aに投入された入金紙幣を、1枚ずつ紙幣搬送路17に繰り出し、紙幣識別ユニット20で金種、および真偽を識別する。紙幣処理部4は、その金種、および真券であることが識別された入金紙幣を、一時保留部16に搬送し、収納する。一方、紙幣処理部4は、金種、または、真券であることの少なくとも一方が識別できなかった紙幣を入出金口4Aに戻し、利用者に返却する。ATM1は、利用者により、入金金額が確定されると、確定された入金金額を利用者の口座(指定された口座)に入金する入金処理を行う。この入金処理は、利用者の口座番号や入金金額をホスト装置に通知する処理である。また、カード・明細書処理部6で取引内容を印字した明細票の発行、または、通帳処理部7で今回受け付けた通帳への取引内容の印字を行う。
紙幣処理部4は、その後、一時保留部16に保留している紙幣を1枚ずつ繰り出し、再度、紙幣識別ユニット20で金種、および真偽を識別する。紙幣処理部4は、紙幣毎に、その紙幣について識別した金種のカートリッジに搬送し、収納する。紙幣処理部4は、金種、または、真券であることの少なくとも一方が識別できなかった紙幣を回収カートリッジ15に搬送し、収納する。
また、出金取引では、ATM1は、指定された出金金額に応じて、金種毎に出金する紙幣の枚数を確定する。紙幣処理部4は、金種毎に、金種別カートリッジ11〜13から確定した枚数の紙幣を繰り出し、紙幣識別ユニット20で金種、および真偽を識別する。紙幣処理部4は、金種、および真券であることが識別できた紙幣を、入出金口4Aに搬送し、収納する。一方、金種、または、真券であることの少なくとも一方が識別できなかった紙幣を回収カートリッジ15に搬送し、収納する。また、紙幣を回収カートリッジ15に収納する毎に、その紙幣を繰り出した金種別カートリッジ11〜13から、新たに紙幣を1枚繰り出す。
ATM1は、出金金額に応じた紙幣を入出金口4Aに収納すると、出金金額を利用者の口座(指定された口座)から出金する出金処理を行う。この出金処理は、利用者の口座番号や出金金額をホスト装置に通知する処理である。ATM1は、入出金口4Aに設けたシャッタを開し、この入出金口4A内に収納している紙幣を、利用者に対して放出する。また、カード・明細書処理部6で取引内容を印字した明細票の発行、または、通帳処理部7で今回受け付けた通帳への取引内容の印字を行う。
ここで、紙幣識別ユニット20における、紙幣の識別処理について説明する。この紙幣識別ユニット20は、上述したように、紙幣が有する蛍光発光パターンを検出し、検出した蛍光発光パターンに基づき、その紙幣の真偽を識別する。
図6は、紙幣識別処理を示すフローチャートである。紙幣識別ユニット20は、検出部24が発光部22の第1の発光体22Aを発光させ、第1の波長の光を照射する(S1)。紙幣識別ユニット20は、このとき、第2の発光体22Bを発光させない。また、検出部24は、このとき、第1の発光体22Aの発光量を、後述する補正処理で算出した補正値に基づいて制御する。これにより、第1の波長の光が、紙幣搬送路17に沿って搬送されている紙幣に照射される。この第1の波長の光は、上述したように、偽造防止用のパターンの印刷に用いたインクが有する蛍光物質を蛍光発光させる励起光である。
紙幣識別ユニット20は、受光部23における光の受光パターンを検出部24で検出する(S2)。第1の発光体22Aから照射された光は、光学フィルタ23Aによりカットされる。したがって、受光部23は、第1の発光体22Aから照射された光を殆ど受光しない。一方、この第1の発光体22Aから照射された光によって、紙幣が有する蛍光物質が蛍光発光する。この蛍光発光にかかる二次光は、光学フィルタ23Aでカットされることなく、受光部23で受光される。すなわち、検出部24は、紙幣が有する蛍光物質による蛍光発光パターンを検出する。
紙幣識別ユニット20は、識別部25において、金種毎に記憶している蛍光発光パターンのテンプレートと、今回検出部24で検出した紙幣の蛍光発光パターンと、を照合し、その金種、および真偽を識別する(S3)。
なお、各金種の紙幣にかかる蛍光発光パターンのテンプレートは、記憶部26に記憶している。また、金種の識別は、その紙幣の画像を撮像し、その撮像画像により識別してもよい。さらに、紙幣の真偽にかかる識別については、上述した蛍光発光パターンだけでなく、公知の反射光パターンや透過光パターンによる識別を組み合わせ、総合的に判断してもよい。
紙幣識別ユニット20は、紙幣処理部4に識別結果を通知する(S4)。紙幣処理部4は、紙幣識別ユニット20から通知された識別結果に基づいて、その紙幣の搬送先を決定する。紙幣搬送部が、当該紙幣を、ここで決定した搬送先に搬送する。
この紙幣識別ユニット20は、受光部23の前面に配置した光学フィルタ23Aの汚れ等による紙幣の蛍光発光パターンの検出精度の低下を抑えるために、以下の補正処理を行う。図7は、この補正処理を示すフローチャートである。発光部22が有する第1の発光体22Aの発光量と、第2の発光体22Bの発光量と、の間には、図8に示す相関関係がある。図8は、第1の発光体22A、および第2の発光体22Bに供給する電力を共通のパラメータとし、そのときの発光量関係を示した図である。例えば、第1の発光体22Aおよび第2の発光体22Bに供給している電力の大きさが「PW1」であるとき、第1の発光体22Aの発光量はPA1であり、第2の発光体22Bの発光量がPB1である。
紙幣識別ユニット20は、図8に示す相関関係を示す相関関数Fを記憶部26に記憶している。また、紙幣の蛍光発光パターンの検出が適正に行える、受光部23の出力の基準値を記憶部26に記憶している。
図7に示す補正処理は、入出金取引にかかる紙幣の識別の開始に先立って実行してもよいし、適当なタイミング(処理した紙幣の枚数が所定枚数に達したタイミングや、前回の実行から所定時間経過したタイミング等)で実行してもよい。この補正処理は、発光部22と、受光部23との間に紙幣が位置していない状態で行う。
紙幣識別ユニット20は、検出部24が発光部22の第2の発光体22Bを発光させ、第2の波長の光を照射する(S11)。紙幣識別ユニット20は、このとき、第1の発光体22Aを発光させない。第2の発光体22Bから照射される第2の波長の光は、光学フィルタ23Aを通過し、受光部23で受光される。
検出部24は、第2の発光体22Bに対する供給電力を調整し、受光部23の出力が記憶部26に記憶している基準値になるときの、供給電力PWBを検出する(S12)。すなわち、S12では、光学フィルタ23Aの汚れや、経年変化による受光部23の感度の劣化に影響されることなく、受光部23において記憶部26に記憶している基準値の出力が得られるときの、第2の発光体22Bに対する供給電力を検出している。
検出部24は、S12で検出した供給電力PWBに基づき、補正値を算出する(S13)。S13で算出する補正値は、紙幣の識別時に、第1の発光体22Aに供給する供給電力PWAである。例えば、記憶部26に記憶している基準値を、図8に示した相関関係に基づき、
PWA=PWB
になるように設定している場合には、S12で検出した供給電力PWBを補正値とすればよい。
また、記憶部26に記憶している基準値を、受光部23の出力の基準値として設定している場合には、図8に示した相関関係を示す相関関数Fと、S12で検出した供給電力PWBに基づき、第1の発光体22Aに供給する供給電力PWAを算出し、これを補正値とすればよい。
紙幣識別ユニット20は、S13で算出した補正値を記憶部26に記憶し(S14)、本処理を終了する。
紙幣識別ユニット20は、上述した紙幣識別処理においては、この記憶部26に記憶している補正値に基づき、第1の発光体22Aに対する供給電力を制御する。したがって、紙幣識別ユニット20は、光学フィルタ23Aの汚れや、経年変化による受光部23の感度の劣化に影響されることなく、識別対象の紙幣に対する蛍光発光パターンの検出が行える。これにより、紙幣の識別精度の低下が抑えられ、信頼性の向上を図ることができる。
また、上記の説明では、S12で、検出部24が、第2の発光体22Bに対する供給電力を調整し、受光部23の出力が記憶部26に記憶している基準値になるときの、供給電力PWBを検出するとしたが、第2の発光体22Bに対する供給電力を予め定めた大きさにし、そのときの受光部23の出力を、適正な値(基準値)にする増幅率ZBを算出する処理としてもよい。
そして、検出部24が、ここで算出した増幅率ZBに基づき、補正値を算出する。ここで算出する補正値は、紙幣の識別時に、受光部23の出力を増幅する増幅率ZAである。この増幅率ZAについても、図8に示した相関関係に基づき、
ZA=ZB
になるように、基準値を設定しておいてもよい。
なお、この基準値を、受光部23の出力の基準値として設定している場合には、図8に示した相関関係を示す相関関数Fと、今回算出した増幅率ZBに基づき、増幅率ZAを算出し、これを補正値とすればよい。
この場合も、紙幣識別ユニット20は、光学フィルタ23Aの汚れや、経年変化による受光部23の感度の劣化に影響されることなく、識別対象の紙幣に対する蛍光発光パターンの検出が行える。これにより、紙幣の識別精度の低下が抑えられ、信頼性の向上を図ることができる。
なお、上記の説明では、本願発明をATMに適用した場合を例にして説明したが、ATM以外の装置であっても適用可能である。
1…ATM
20…紙幣識別ユニット
21…制御部
22…発光部
22A…第1の発光体
22B…第2の発光体
23…受光部
23A…光学フィルタ
24…検出部
25…識別部
26…記憶部
27…入出力部

Claims (5)

  1. 搬送路に沿って搬送されている紙葉類について、その紙葉類が有する蛍光物質による蛍光発光パターンを検出する光学センサにおいて、
    前記搬送路を挟んで対向させて配置した発光部と、受光部と、を備え、
    前記発光部は、前記蛍光物質を励起して発光させる第1の波長の光を照射する第1の発光体と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を照射する第2の発光体と、を有し、
    前記受光部と、前記搬送路との間に配置し、前記第1の波長の光をカットする光学フィルタと、
    前記発光部と、前記受光部と、の間に紙葉類が位置していないときに、前記第2の発光体が照射した第2の波長の光にかかる、前記受光部の検出値に基づいて、補正値を算出する補正値算出部と、
    前記補正値算出部が算出した補正値に基づき、前記第1の発光体が第1の波長の光を前記搬送路に沿って搬送している紙葉類に照射し、当該紙葉類に混入されている蛍光物質による発光パターンを前記受光部で検出する検出部と、を備えた光学センサ。
  2. 前記光学フィルタは、前記第2の波長の光、および前記蛍光物質の発光波長の光を透過する、請求項1に記載の光学センサ。
  3. 前記検出部は、前記補正値算出部が算出した補正値に基づき、前記第1の発光体の発光量を制御する、請求項1、または2に記載の光学センサ。
  4. 前記検出部は、前記補正値算出部が算出した補正値に基づき、前記受光部の出力を補正する、請求項1、または2に記載の光学センサ。
  5. 搬送路に沿って搬送されている紙葉類について、その紙葉類が有する蛍光物質による蛍光発光パターンを検出する光学センサと、
    前記光学センサが検出した紙葉類の蛍光発光パターンに基づき、当該紙葉類を識別する識別部と、を備えた識別ユニットにおいて、
    前記光学センサは、
    前記搬送路を挟んで対向させて配置した発光部と、受光部と、を備え、
    前記発光部は、前記蛍光物質を励起して発光させる第1の波長の光を照射する第1の発光体と、前記第1の波長とは異なる第2の波長の光を照射する第2の発光体と、を有し、
    前記受光部と、前記搬送路との間に配置し、前記第1の波長の光をカットする光学フィルタと、
    前記発光部と、前記受光部と、の間に紙葉類が位置していないときに、前記第2の発光体が照射した第2の波長の光にかかる、前記受光部の検出値に基づいて、補正値を算出する補正値算出部と、
    前記補正値算出部が算出した補正値に基づき、前記第1の発光体が第1の波長の光を前記搬送路に沿って搬送している紙葉類に照射し、当該紙葉類に混入されている蛍光物質による発光パターンを前記受光部で検出する検出部と、を備えている、
    識別ユニット。
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