JP4773772B2 - 紙幣処理機 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣処理機に関するものであり、さらに詳細には、入金された受け入れ可能な紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスを備え、複数の紙幣収納ボックス内に収納された紙幣を出金のために利用するように構成された紙幣処理機であって、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を、簡易な機構で、かつ、簡易な操作で確認することができ、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することができる紙幣処理機に関するものである。
紙幣処理機内に投入された紙幣を判別し、受け入れ可能と判別された紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスを備え、複数の紙幣収納ボックス内に収納された紙幣を出金のために利用するように構成された紙幣処理機が知られている(たとえば、特開2003−51046号公報など。)。
このように、受け入れ可能と判別された入金紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスを備え、複数の紙幣収納ボックス内に収納された紙幣を出金のために利用するように構成された紙幣処理機にあっては、紙幣処理機内に収納された紙幣を所望のように管理するために、随時、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を確認するための収納紙幣確認処理を実行することができるように構成されている。
そのため、紙幣処理機は、複数の紙幣収納ボックスのそれぞれから、収納されている紙幣を繰り出し、その金種を判別するとともに、金種別の枚数を計数した後に、紙幣を、再び、対応する紙幣収納ボックス内に送って、収納させるための紙幣搬送路を備えており、ある紙幣収納ボックスに収納された紙幣がすべて繰り出されるまで、その紙幣収納ボックスから繰り出された紙幣を一時的に貯留するための一時貯留ボックスを備えた紙幣処理機も提案されている。
特開2003−51046号公報
しかしながら、もっぱら収納紙幣確認処理のために利用される紙幣搬送路を設けることは、紙幣処理機の機構を複雑化させる結果を招き、ある紙幣収納ボックスに収納された紙幣がすべて繰り出されるまで、その紙幣収納ボックスから繰り出された紙幣を一時的に貯留するための一時貯留ボックスを設ける場合には、紙幣処理機の機構を複雑化させるだけでなく、紙幣処理機を大型化させるという問題があった。
一方、近年、RFID(Radio Frequency-Identification)システムを用いて、読み取り可能なデータ(以下、「RFIDデータ」という。)を、紙幣に書き込んで、紙幣の偽造を防止することが提案されている。RFID(Radio Frequency-Identification)システムは、アンテナとコントローラを備えたRFIDライター、アンテナとコントローラを備えたRFIDリーダーならびにICチップとアンテナを内蔵したインレットと呼ばれる薄いフイルムとによって構成されており、RFIDライターから所定の周波数の電波、たとえば、マイクロ波帯の電波を発信し、インレットのアンテナに受信させて、ICチップに、RFIDデータを書き込み、RFIDリーダーから所定の周波数、たとえば、マイクロ波帯の電波を発信し、インレットのアンテナに受信させて、ICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取るものである。
しかしながら、RFIDシステムを利用して、紙幣処理機をどのように構成するかについての具体的な提案はほとんどなされていなかった。
したがって、本発明は、入金された受け入れ可能な紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスを備え、複数の紙幣収納ボックス内に収納された紙幣を出金のために利用するように構成された紙幣処理機であって、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を、簡易な機構で、かつ、簡易な操作で確認することができ、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することができる紙幣処理機を提供することを目的とするものである。
本発明のかかる目的は、紙幣を投入する紙幣入金口と、少なくとも紙幣の光学データを検出する第一の光学センサ手段を備えた紙幣判別ユニットと、前記第一の光学センサ手段が検出した紙幣の光学データに基づいて、受け入れ可能と判別された紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスと、紙幣を出金する紙幣出金口と、前記複数の紙幣収納ボックスから繰り出された紙幣を前記紙幣出金口に送る出金紙幣搬送路とを備えた紙幣処理機であって、前記複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第一のRFIDリーダーを備え、前記第一のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成され、前記RFIDデータが、少なくとも、その紙幣を特定するIDデータと、その紙幣の金種を特定する金種データを含み、さらに、前記第一のRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣を判別する制御手段と、前記複数の紙幣収納ボックスに収納されている出金すべき紙幣の金種別枚数に関するデータを格納するメモリ手段を備え、前記制御手段が、前記第一のRFIDリーダーによって検出された紙幣のRFIDデータに基づいて、前記メモリ手段に格納された前記複数の紙幣収納ボックスに収納されている出金すべき紙幣の金種別枚数に関するデータを書き換えるように構成されたことを特徴とする紙幣処理機によって達成される。
本発明によれば、受け入れ可能と判別された入金紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第一のRFIDリーダーを備え、第一のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されているから、複数の紙幣収納ボックスのそれぞれに設けられたRFIDリーダーを用いて、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るだけで、その紙幣収納ボックスに収納された紙幣の金種別の枚数を、随時、確認することができ、したがって、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を確認するために、複数の紙幣収納ボックスのそれぞれから、紙幣を繰り出して、その金種を判別し、金種別の枚数を計数する必要がない。よって、複数の紙幣収納ボックスのそれぞれから繰り出された紙幣を、その金種を判別し、金種別の枚数を計数した後に、再び、対応する紙幣収納ボックス内に送って、収納させるための特別な紙幣搬送路を設けることも、また、ある紙幣収納ボックスに収納された紙幣がすべて繰り出されるまで、その紙幣収納ボックスから繰り出された紙幣を一時的に貯留するための一時貯留ボックスを設けることも必要がないから、簡易な機構で、かつ、簡易な操作で、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を確認することができ、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することが可能になる。
本発明においては、前記RFIDデータが、少なくとも、その紙幣を特定するIDデータと、その紙幣の金種を特定する金種データを含んでいる。
本発明においては、紙幣処理機が、さらに、前記第一のRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣を判別する制御手段と、前記複数の紙幣収納ボックスに収納されている出金すべき紙幣の金種別枚数に関するデータを格納するメモリ手段を備え、前記制御手段が、前記第一のRFIDリーダーによって検出された紙幣のRFIDデータに基づいて、前記メモリ手段に格納された前記複数の紙幣収納ボックスに収納されている出金すべき紙幣の金種別枚数に関するデータを書き換えるように構成されている。
本発明の好ましい実施態様においては、紙幣処理機は、さらに、前記出金紙幣搬送路に、少なくとも紙幣の光学データを検出する第二の光学センサ手段を備え、紙幣を判別するためのデータを生成する出金紙幣判別ユニットと、前記複数の紙幣収納ボックスから、前記出金紙幣搬送路内に繰り出された紙幣のうち、出金紙幣判別ユニットによって生成された紙幣のデータに基づき、所定のように搬送されていないと判別された紙幣を回収して、収納する紙幣回収ボックスを備え、前記紙幣回収ボックスが、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダーを備えている。
紙幣処理機内に収納された紙幣を、1枚ずつ、紙幣出金部に繰り出して、出金するように構成された紙幣処理機においては、出金すべき紙幣が、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、搬送されている場合あるいはその短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして搬送されている場合には、それらの紙幣を、そのまま、紙幣出金部に向けて搬送すると、搬送路内で、紙幣がジャミングを起こすおそれがあるため、通常、それらの紙幣を、紙幣出金部に送ることなく、紙幣回収ボックス内に回収するように構成されているが、従来の紙幣処理機においては、出金すべき紙幣が、1枚ずつ、搬送されているか否かおよび出金すべき紙幣が、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように搬送されているか否かが、光学センサによって検出された出金すべき紙幣の光学データや磁気センサによって検出された出金すべき紙幣の磁気データに基づいて判別されているため、紙幣回収ボックス内に回収された紙幣の金種や金種別枚数を正確に把握することがきわめて困難であり、したがって、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種および金種別の枚数を正確に把握することができず、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することができないという問題を有していた。しかしながら、本発明によれば、紙幣処理機の紙幣回収ボックスが、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダーを備えているので、出金すべき紙幣が、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、搬送されていると判別され、あるいは、その短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして搬送されていると判別されて、紙幣回収ボックス内に回収された場合においても、紙幣回収ボックス内に回収された紙幣の金種および金種別枚数を正確に把握することができ、したがって、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種および金種別の枚数を正確に把握して、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記紙幣回収ボックスが、前記第二のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記メモリ手段が前記紙幣回収ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数に関するデータを格納し、前記制御手段が、前記第二のRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣を判別して、前記メモリ手段に格納された前記紙幣回収ボックス内に回収された紙幣の金種別枚数に関するデータを書き換えるように構成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記出金紙幣判別ユニットが、さらに、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第三のRFIDリーダーを備え、前記出金紙幣判別ユニットが、前記第三のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、出金紙幣判別ユニットが、さらに、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第三のRFIDリーダーを備え、出金紙幣判別ユニットが、第三のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されているから、第三のRFIDリーダーによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、出金すべき紙幣の金種を暫定的に決定し、光学センサ手段によって検出された紙幣の光学データと、暫定的に決定された紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データとを比較することによって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベルを判別することができ、したがって、出金すべき紙幣の判別に要する時間を大幅に短縮することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記紙幣判別ユニットが、さらに、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第四のRFIDリーダーを備え、前記出金紙幣判別ユニットが、前記第四のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、紙幣判別ユニットが、さらに、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第四のRFIDリーダーを備え、紙幣判別ユニットが、第四のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されているから、第四のRFIDリーダーによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、出金すべき紙幣の金種を暫定的に決定し、光学センサ手段によって検出された紙幣の光学データと、暫定的に決定された紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データとを比較することによって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベルを判別することができ、したがって、紙幣処理機に投入された紙幣の判別に要する時間を大幅に短縮することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、紙幣処理機は、さらに、前記紙幣判別ユニットによって、受け入れ可能と判別された紙幣を、金種別に一時的に貯留する複数の紙幣一時貯留ボックスを備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣処理機に取り外し可能に取り付けられている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、受け入れ可能と判別された入金紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣処理機に取り外し可能に取り付けられているから、業務終了後に、複数の紙幣収納ボックスを、それぞれ、紙幣処理機から取り外し、金庫として利用することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記複数の紙幣収納ボックスが、紙幣処理機から取り外された後、再度、紙幣処理機に取り付けられたときに、前記第一のRFIDリーダーを起動させるように、構成されている。
従来の紙幣処理機にあっては、一旦、紙幣処理機から、複数の紙幣収納ボックスを取り外し、再度、紙幣処理機にセットするときは、複数の紙幣収納ボックス内に紙幣を補充したか否かにかかわらず、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数を確認するため、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣を1枚ずつ繰り出して、紙幣の金種を判別し、再度、複数の紙幣収納ボックス内に導いて、収納させることが必要であったが、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、第一のRFIDリーダーを備え、制御手段が、複数の紙幣収納ボックスが、紙幣処理機から取り外された後、再度、紙幣処理機に取り付けられたときに、第一のRFIDリーダーを起動させるように、構成されているから、第一のRFIDリーダーにより、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが読み取られ、読み取られたRFIDデータに基づいて、各紙幣収納ボックス内に収納されている紙幣の金種別枚数を正確に把握することができ、したがって、複数の紙幣収納ボックスが、再度、紙幣処理機に取り付けられるのに先立って、複数の紙幣収納ボックス内に紙幣が補充された場合においても、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数を確認するために、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣を1枚ずつ繰り出して、紙幣の金種を判別し、再度、複数の紙幣収納ボックス内に導いて、収納させる必要がなく、業務再開時の操作を大幅に簡易化することが可能になる。
本発明の別の好ましい実施態様においては、前記複数の紙幣収納ボックスが、紙幣処理機から取り外し可能な紙幣収納ユニット内に取り付けられ、前記複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、前記紙幣収納ユニットから取り外し可能に構成されている。
本発明の別の好ましい実施態様によれば、受け入れ可能と判別された入金紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスが、紙幣処理機から取り外し可能な紙幣収納ユニット内に取り付けられ、複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣収納ユニットから取り外し可能に構成されているから、業務終了後に、紙幣収納ユニットを紙幣処理機から取り外し、さらに、複数の紙幣収納ボックスを、それぞれ、紙幣収納ユニットから取り外し、金庫として利用することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記制御手段が、前記紙幣収納ユニットが、紙幣処理機から取り外された後、再度、紙幣処理機に取り付けられたときに、前記第一のRFIDリーダーを起動させるように、構成されている。
従来の紙幣処理機にあっては、一旦、紙幣処理機から、複数の紙幣収納ボックスを取り外し、再度、紙幣処理機にセットするときは、複数の紙幣収納ボックス内に紙幣を補充したか否かにかかわらず、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数を確認するため、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣を1枚ずつ繰り出して、紙幣の金種を判別し、再度、複数の紙幣収納ボックス内に導いて、収納させることが必要であったが、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、第一のRFIDリーダーを備え、制御手段が、複数の紙幣収納ボックスが取り付けられた紙幣収納ユニットが、紙幣処理機から取り外された後、再度、紙幣処理機に取り付けられたときに、第一のRFIDリーダーを起動させるように、構成されているから、第一のRFIDリーダーにより、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが読み取られ、読み取られたRFIDデータに基づいて、各紙幣収納ボックス内に収納されている紙幣の金種別枚数を正確に把握することができ、したがって、複数の紙幣収納ボックスが、再度、紙幣処理機に取り付けられるのに先立って、複数の紙幣収納ボックス内に紙幣が補充された場合においても、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数を確認するために、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣を1枚ずつ繰り出して、紙幣の金種を判別し、再度、複数の紙幣収納ボックス内に導いて、収納させる必要がなく、業務再開時の操作を大幅に簡易化することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、紙幣処理機が、さらに、指示信号を入力可能な入力手段を備え、前記制御手段が、前記入力手段に、前記第一のRFIDリーダーを起動すべき旨の指示信号が入力されたときに、前記第一のRFIDリーダーを起動するように構成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、紙幣処理機が、さらに、指示信号を入力可能な入力手段を備え、制御手段が、入力手段に、第一のRFIDリーダーを起動すべき旨の指示信号が入力されたときに、第一のRFIDリーダーを起動するように構成されているから、オペレータは、必要に応じて、第一のRFIDリーダーを起動させることによって、紙幣を、複数の紙幣収納ボックス内に収容させたまま、複数の紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種および枚数を確認することが可能になる。
本発明のさらに好ましい実施態様においては、紙幣処理機が、さらに、所定枚数の紙幣を集積する少なくとも1つの紙幣集積手段と、前記少なくとも1つの紙幣集積手段によって集積された前記所定枚数の紙幣を保持する紙幣保持手段と、前記紙幣保持手段によって保持された前記所定枚数の紙幣に、結束テープを供給するテープ供給手段と、前記テープ供給手段によって供給された結束テープを、前記紙幣保持手段によって保持された前記所定枚数の紙幣に巻き付けて、前記所定枚数の紙幣を含む紙幣束を生成する巻き付け手段とを含む紙幣帯封ユニットと、前記紙幣帯封ユニットによって生成された紙幣束を、金種別に収納する複数の紙幣束収納ボックスと有する紙幣帯封機構を備え、前記紙幣帯封ユニットの前記少なくとも1つの紙幣集積手段が、接続搬送路によって、前記出金紙幣搬送路に接続され、前記複数の紙幣束収納ボックスが、それぞれ、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第五のRFIDリーダーを備え、前記複数の紙幣束収納ボックスが、前記第五のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されている。

本発明のさらに好ましい実施態様によれば、紙幣処理機は、さらに、所定枚数の紙幣を含む紙幣束を生成する巻き付け手段とを含む紙幣帯封ユニットを備えているから、紙幣処理機に入金された紙幣を、1枚ずつ、出金することが可能であるだけでなく、紙幣処理機に入金された所定枚数の紙幣を束ねて、紙幣束を生成し、紙幣束の形で、出金することもできる。
また、本発明のさらに好ましい実施態様によれば、複数の紙幣束収納ボックスが、それぞれ、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第五のRFIDリーダーを備え、第五のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されているから、複数の紙幣束収納ボックスのそれぞれに設けられたRFIDリーダーを用いて、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るだけで、その紙幣束収納ボックスに収納された紙幣束の金種および数を、随時、確認することができ、したがって、簡易な機構で、かつ、簡易な操作で、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を確認することができ、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することが可能になる。
本発明によれば、入金された受け入れ可能な紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスを備え、複数の紙幣収納ボックス内に収納された紙幣を出金のために利用するように構成された紙幣処理機であって、紙幣処理機内に収納された紙幣の金種別の枚数を、簡易な機構で、かつ、簡易な操作で確認することができ、紙幣処理機内の紙幣を、所望のように、管理することができる紙幣処理機を提供することが可能になる。
以下、添付図面に基づいて、本発明の好ましい実施態様につき、詳細に説明を加える。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙幣処理機の略縦断面図である。
本実施態様にかかる紙幣処理機は、銀行などの金融機関内で使用される紙幣入出金機として構成されており、処理すべき紙幣には、紙幣の発行権限を有する機関によって、ICチップとアンテナを内蔵したインレットが形成され、インレット中のICチップに、紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが、特定のフォーマットで、記録されている。ここに、紙幣に形成されたインレット中のICチップは、紙幣の発行権限を有する機関によって、ICチップに書き込まれた紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが、紙幣の流通過程において、改ざんされることを防止するため、読み取り専用に構成されている。
インレットを紙幣に形成する方法としては、紙幣用の紙を抄く際に、紙幣用の紙にインレットを埋め込む方法、紙幣にインレットを貼り付ける方法、紙幣にインレットを印刷する方法などが挙げられるが、とくに限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機は、ハウジング10を備え、ハウジング10の上部には、紙幣が投入される紙幣入金口11、紙幣を出金する紙幣出金口12および投入された紙幣で、受け入れ不能と判別された紙幣を返却する紙幣返却口13が設けられている。
図1に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機は、さらに、搬送路14を介して、紙幣入金口11に接続され、紙幣繰り出し手段(図示せず)により、紙幣入金口11から、1枚ずつ、繰り出された紙幣を判別する紙幣判別部15を備えている。
紙幣判別部15は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット(図示せず)と、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)とを備えており、紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータは、CPU(図示せず)に出力され、CPUによって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かが判別され、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られている真正でかつ現に流通している紙幣が金種別に計数されるように構成されている。
このように、紙幣判別部15は、RFIDリーダーを備えているため、RFIDリーダーが紙幣判別部15外に存在する紙幣のRFIDデータを読み取ることがないように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング15cによって覆われている。
図1に示されるように、紙幣判別部15の下流側には、搬送路16が接続されており、搬送路16から、紙幣返却口13に接続された分岐搬送路17が分岐し、分岐搬送路17の分岐部には、紙幣を、搬送路16および分岐搬送路17のいずれかに選択的に導くゲート部材18が設けられている。
紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づき、偽造紙幣あるいは外国紙幣と判別された紙幣、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別された紙幣ならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別された紙幣は、搬送路16、ゲート部材18および分岐搬送路17を介して、紙幣返却口13に送られて、オペレータに返却される。
一方、分岐搬送路17の分岐部の下流側の搬送路16からは、分岐搬送路19、分岐搬送路20、分岐搬送路21および分岐搬送路22が、この順に分岐しており、分岐搬送路19の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路19のいずれかに選択的に導くゲート部材23が設けられ、分岐搬送路20の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路20のいずれかに選択的に導くゲート部材24が設けられている。また、分岐搬送路21の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路21のいずれかに選択的に導くゲート部材25が設けられ、分岐搬送路22の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路22のいずれかに選択的に導くゲート部材26が設けられている。
図1に示されるように、搬送路16の下方には、紙幣一時貯留ユニット27が設けられ、分岐搬送路19、分岐搬送路20、分岐搬送路21および分岐搬送路22は、紙幣一時貯留ユニット27内に延び、搬送路16は、分岐搬送路22の分岐部の下流側において、紙幣一時貯留ユニット27内に延びている。紙幣一時貯留ユニット27は、通常は、ロック部材(図示せず)によって、ロックされて、紙幣処理機に固定され、ロック部材によるロックが解除されたときは、スライドさせて、紙幣処理機から取り出し可能に構成されている。紙幣一時貯留ユニット27は、紙幣処理機に入金されるべき紙幣を、金種別に、一時的に貯留するものである。
本実施態様においては、紙幣処理機は、4種類の金種の紙幣を入出金可能で、かつ、汚損レベルが所定レベルを超えた汚損紙幣を回収可能に構成されており、したがって、紙幣一時貯留ユニット27は、汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27dを備えている。
図1に示されるように、分岐搬送路19は、汚損紙幣一時貯留ボックス28に接続されている。一方、分岐搬送路20、分岐搬送路21および分岐搬送路22は、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27bおよび第三の紙幣一時貯留ボックス27cに接続され、搬送路16は、分岐搬送路22の分岐部の下流側で、第四の紙幣一時貯留ボックス27dに接続されている。
したがって、紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているが、汚損のレベルが所定レベルを超えていると判別された汚損紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23および分岐搬送路19を介して、汚損紙幣一時貯留ボックス28内に送られて、一時的に貯留される。
また、紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別された紙幣のうち、第一の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24および分岐搬送路20を介して、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に送られて、一時的に貯留され、第二の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24、搬送路16、ゲート部材25および分岐搬送路21を介して、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に送られて、一時的に貯留される。
一方、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別された紙幣のうち、第三の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24、搬送路16、ゲート部材25、搬送路16、ゲート部材26および分岐搬送路22を介して、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に送られて、一時的に貯留され、第四の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24、搬送路16、ゲート部材25、搬送路16、ゲート部材26および搬送路16を介して、第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に送られて、一時的に貯留される。
図1に示されるように、紙幣一時貯留ユニット27の下方には、紙幣処理機に入金された紙幣を、金種別に収納する紙幣収納ユニット30が設けられている。
紙幣収納ユニット30は、通常は、ロック部材(図示せず)によって、ロックされて、紙幣処理機に固定され、ロック部材によるロックが解除されたときは、スライドさせて、紙幣処理機から取り出し可能に構成されている。
図1に示されるように、紙幣収納ユニット30は、汚損紙幣一時貯留ボックス28に一時的に貯留された汚損紙幣を収納する汚損紙幣収納ボックス31と、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に一時的に貯留された第一の金種の紙幣を収納する第一の紙幣収納ボックス30aと、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に一時的に貯留された第二の金種の紙幣を収納する第二の紙幣収納ボックス30bと、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に一時的に貯留された第三の金種の紙幣を収納する第三の紙幣収納ボックス30cと、第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留された第四の金種の紙幣を収納する第四の紙幣収納ボックス30dとを備えている。
本実施態様において、汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dは、それぞれ、紙幣収納ユニット30に、取り外し可能に取り付けられている。
図1には図示されていないが、汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27dの底部は、シャッタによって構成され、シャッタを開放することによって、汚損紙幣一時貯留ボックス28内に一時的に貯留された汚損紙幣、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に一時的に貯留された第一の金種の紙幣、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に一時的に貯留された第二の金種の紙幣、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に一時的に貯留された第三の金種の紙幣および第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留された第四の金種の紙幣が、それぞれ、汚損紙幣収納ボックス31、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に送られて、収納されるように構成されている。
紙幣収納ユニット30の汚損紙幣収納ボックス31内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられ、汚損紙幣収納ボックス31は、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。また、第一の紙幣収納ボックス30a内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられ、第二の紙幣収納ボックス30b内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられている。さらに、第三の紙幣収納ボックス30c内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられ、第四の紙幣収納ボックス30d内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられている。
ここに、第一の紙幣収納ボックス30aは、RFIDリーダー(図示せず)から発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成され、第二の紙幣収納ボックス30bは、RFIDリーダー(図示せず)から発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。さらに、第三の紙幣収納ボックス30cは、RFIDリーダー(図示せず)から発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成され、第四の紙幣収納ボックス30dは、RFIDリーダー(図示せず)から発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。
図1に示されるように、第一の紙幣収納ボックス30aの下部には、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第一の紙幣繰り出し部33aが設けられ、第二の紙幣収納ボックス30bの下部には、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第二の紙幣繰り出し部33bが設けられている。さらに、第三の紙幣収納ボックス30cの下部には、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第三の紙幣繰り出し部33cが設けられ、第四の紙幣収納ボックス30dの下部には、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第四の紙幣繰り出し部33dが設けられている。
ここに、本実施態様においては、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された汚損紙幣は回収され、出金には利用されないため、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された汚損紙幣を、出金紙幣搬送路35内に繰り出すための紙幣繰り出し部は設けられていない。
図1に示されるように、出金紙幣搬送路35には、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された出金すべき紙幣を判別するとともに、出金すべき紙幣を金種別に計数する出金紙幣判別部40が設けられている。
出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、出金すべき紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット(図示せず)と、出金すべき紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)とを備えている。
このように、出金紙幣判別部40は、RFIDリーダーを備えているため、RFIDリーダーが出金紙幣判別部40外に存在する紙幣のRFIDデータを読み取ることがないように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング40cによって覆われている。
図1に示されるように、出金紙幣判別部40の下流側において、出金紙幣搬送路35から、分岐搬送路41が分岐し、分岐搬送路41は、紙幣回収ボックス43に接続されている。分岐搬送路41の分岐部には、出金すべき紙幣を出金紙幣搬送路35および分岐搬送路41のいずれかに選択的に導くゲート部材42が設けられている。
本実施態様においては、出金紙幣判別部40によって、偽造紙幣あるいは外国紙幣と判別された紙幣、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別された紙幣ならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別された紙幣は、出金紙幣搬送路35、ゲート部材42および分岐搬送路41を介して、紙幣回収ボックス43内に送られて、回収されるように構成されている。
紙幣回収ボックス43内には、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられている。
また、紙幣回収ボックス43は、紙幣回収ボックス43内に設けられたRFIDリーダーが紙幣回収ボックス43外に存在する紙幣のRFIDデータを読み取ることがないように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング43bによって覆われている。
真正でかつ現に流通している紙幣が、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られている場合には、その紙幣は、出金紙幣判別部40から、出金紙幣搬送路35、ゲート部材42、出金紙幣搬送路35、ゲート部材46および出金紙幣搬送路35を介して、紙幣出金口12に送られて、出金される。
図2は、図1に示された紙幣処理機の制御系、検出系、駆動系、入力系および表示系を示すブロックダイアグラムである。
図2に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の制御系は、紙幣処理機の動作を制御するCPU50と、紙幣処理機の制御プログラムなどが格納されたROM51と、各種データを記憶するRAM52を備えている。
図2に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の検出系は、紙幣判別部15および出金紙幣判別部40を備えている。紙幣判別部15は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット15aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー15bとを備えている。また、出金紙幣判別部40も、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出するセンサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、出金すべき紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aと、出金すべき紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bとを備えている。
図2に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の検出系は、さらに、汚損紙幣収納ボックス31内に設けられ、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー31aと、第一の紙幣収納ボックス30a内に設けられ、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32aと、第二の紙幣収納ボックス30b内に設けられ、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32bと、第三の紙幣収納ボックス30c内に設けられ、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32cと、第四の紙幣収納ボックス30d内に設けられ、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32dと、紙幣回収ボックス43内に設けられ、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー43aとを備えている。
図2に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の駆動系は、搬送路14、搬送路16、分岐搬送路17、分岐搬送路19、分岐搬送路20、分岐搬送路21、分岐搬送路22、出金紙幣搬送路35ならびに分岐搬送路41に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動するローラ駆動手段55と、ゲート部材18を駆動するソレノイド56と、ゲート部材23を駆動するソレノイド57と、ゲート部材24を選択的に駆動するソレノイド58と、ゲート部材25を駆動するソレノイド59と、ゲート部材26を駆動するソレノイド60と、ゲート部材42を駆動するソレノイド61と、汚損紙幣一時貯留ボックス28の底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド65と、第一の紙幣一時貯留ボックス27aの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド66と、第二の紙幣一時貯留ボックス27bの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド67と、第三の紙幣一時貯留ボックス27cの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド68と、第四の紙幣一時貯留ボックス27dの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド69と、第一の紙幣収納ボックス30aの下部に設けられ、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第一の紙幣繰り出し部33aと、第二の紙幣収納ボックス30bの下部に設けられ、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第二の紙幣繰り出し部33bと、第三の紙幣収納ボックス30cの下部に設けられ、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第三の紙幣繰り出し部33cと、第四の紙幣収納ボックス30dの下部に設けられ、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第四の紙幣繰り出し部33dとを備えている。
図2に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の入力系は、オペレータによって操作され、種々の指示信号が入力されるキーボード75を備えており、紙幣入出金機の表示系は、紙幣の計数結果などを表示するディスプレイ77を備えている。
以上のように構成された本実施態様にかかる紙幣処理機は、以下のようにして、紙幣入金口11に投入された紙幣を入金し、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dに収納された紙幣を、紙幣出金口12に出金する。
まず、オペレータによって、入金信号がキーボード75に入力され、紙幣が紙幣入金口11に投入されると、CPU50は、ローラ駆動手段55に駆動信号を出力する。
その結果、紙幣は、1枚づつ、紙幣入金口11から搬送路14内に繰り出され、紙幣判別部15に送られる。
紙幣判別部15においては、センサユニット15aによって、紙幣の光学データおよび磁気データが読み取られるとともに、RFIDリーダー15bによって、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが読み取られ、読み取られた紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータはCPU50に出力される。
CPU50は、紙幣判別部15のRFIDリーダー15bから入力されたRFIDデータをRAM52に書き込むとともに、RAM52に書き込まれたRFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かおよび紙幣の金種を暫定的に判別する。
ここに、紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータは、紙幣の発行権限を有する機関によって、特定のフォーマットで、インレット中のICチップに記録されているから、CPU50は、紙幣判別部15のRFIDリーダー15bから入力されたRFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かを判別し、その金種を判別することができる。
その結果、RFIDデータに基づいて、紙幣判別部15によって検出された紙幣が、現に流通している真正な紙幣ではないと判別したときは、CPU50は、判別結果をRAM52に書き込み、これに対して、RFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣と判別したときは、CPU50は、RFIDデータに基づいて、紙幣の金種を暫定的に決定し、さらに、暫定的に決定した紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データおよび基準磁気データをROM51から読み出す。
次いで、CPU50は、紙幣判別部15のセンサユニット15aから入力された紙幣の光学データおよび磁気データを、ROM51から読み出した紙幣の基準光学データおよび基準磁気データと比較し、紙幣の金種および汚損レベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別する。
すなわち、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとを比較した結果、両者の差が第一のしきい値以下と判定したときは、CPU50は、紙幣判別部15によって検出された紙幣は、RFIDデータに基づいて暫定的に決定した金種の紙幣であると最終的に判別する。
これに対して、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとを比較した結果、両者の差が第一のしきい値よりも大きい第二のしきい値を超えていると判定したときは、CPU50は、その紙幣は、現に流通している真正な紙幣であるが、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていないと判別する。
一方、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとを比較した結果、両者の差が第一のしきい値以上を超えているが、第二のしきい値以下であると判定したときは、CPU50は、紙幣判別部15によって検出された紙幣は、RFIDデータに基づいて暫定的に決定した金種の紙幣であるが、汚損レベルが所定レベルを超えた汚損紙幣であると判別する。
これに対して、光学センサ手段の透過光センサが検出した紙幣の透過光データと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準透過光データとを比較した結果、両者が実質的に一致しているときは、その紙幣は、1枚ずつ送られていると判別し、両者が実質的に一致していないときは、2枚以上の紙幣が、全部あるいはその一部が重なり合って、送られていると判別する。
その結果、紙幣判別部15によって検出された紙幣が、偽造紙幣もしくは外国紙幣と判別した場合、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別した場合あるいは紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別した場合には、CPU50は、判別結果をRAM52に書き込むとともに、ゲート部材18を駆動するソレノイド56に駆動信号を出力して、その紙幣を、分岐搬送路17を介して、紙幣返却口13に送り、オペレータに返却する。
本実施態様においては、紙幣判別部15は、RFIDリーダー15bを備えており、RFIDリーダー15bによって、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが読み取られるから、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合や、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている場合においても、その紙幣の金種を正確に判別することができるが、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合や、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている場合には、それらの紙幣は、搬送路16の下流側においてジャミングを起こすおそれがあるため、紙幣返却口13に送って、オペレータに返却するように構成されている。
一方、紙幣判別部15によって検出された紙幣が、現に流通している真正な紙幣で、かつ、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているが、汚損レベルが所定レベルを超えた汚損紙幣であると判別したときは、CPU50は、判別結果を、RAM52の汚損紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、その紙幣を金種別に計数して、計数結果を、汚損紙幣の計数データとして、RAM52の汚損紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込み、ゲート部材18を駆動するソレノイド56に駆動信号を出力することなく、ゲート部材23を駆動するソレノイド57に駆動信号を出力する。
したがって、汚損紙幣は、搬送路16内を、分岐搬送路17の分岐部の下流側に送られ、分岐搬送路19の分岐部に達すると、ゲート部材23によって、選択的に分岐搬送路19に導かれ、汚損紙幣一時貯留ボックス28内に送られて、一時的に貯留される。
これに対して、その紙幣が、汚損レベルが所定レベル以下の現に流通している真正な紙幣であり、かつ、第一の金種の紙幣であると判別したときは、CPU50は、判別結果を、RAM52の第一の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、その紙幣を金種別に計数して、計数結果を、第一の金種の紙幣の計数データとして、RAM52の第一の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込み、ゲート部材18を駆動するソレノイド56およびゲート部材23を駆動するソレノイド57に駆動信号を出力することなく、ゲート部材24を駆動するソレノイド58に駆動信号を出力する。
したがって、第一の金種の紙幣は、分岐搬送路17の分岐部および分岐搬送路19の分岐部を通過して、搬送路16内をさらに下流側に送られ、分岐搬送路20の分岐部に達すると、ゲート部材24によって、選択的に分岐搬送路20に導かれ、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に送られて、一時的に貯留される。
一方、その紙幣が、汚損レベルが所定レベル以下の現に流通している真正な紙幣であり、かつ、第二の金種の紙幣であると判別したときは、CPU50は、判別結果を、第二の金種の紙幣の計数データとして、RAM52の第二の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、その紙幣を金種別に計数して、計数結果をRAM52の第二の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込み、ゲート部材18を駆動するソレノイド56、ゲート部材23を駆動するソレノイド57およびゲート部材24を駆動するソレノイド58に駆動信号を出力することなく、ゲート部材25を駆動するソレノイド59に駆動信号を出力する。
したがって、第二の金種の紙幣は、分岐搬送路17の分岐部、分岐搬送路19の分岐部および分岐搬送路20の分岐部を通過して、搬送路16内をさらに下流側に送られ、分岐搬送路21の分岐部に達すると、ゲート部材25によって、選択的に分岐搬送路21に導かれ、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に送られて、一時的に貯留される。
これに対して、その紙幣が、汚損レベルが所定レベル以下の現に流通している真正な紙幣であり、かつ、第三の金種の紙幣であると判別したときは、CPU50は、判別結果を、第三の金種の紙幣の計数データとして、RAM52の第三の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、その紙幣を金種別に計数して、計数結果をRAM52の第三の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込み、ゲート部材18を駆動するソレノイド56、ゲート部材23を駆動するソレノイド57、ゲート部材24を駆動するソレノイド58およびゲート部材25を駆動するソレノイド59に駆動信号を出力することなく、ゲート部材26を駆動するソレノイド60に駆動信号を出力する。
したがって、第三の金種の紙幣は、分岐搬送路17の分岐部、分岐搬送路19の分岐部、分岐搬送路20の分岐部および分岐搬送路21の分岐部を通過して、搬送路16内をさらに下流側に送られ、分岐搬送路22の分岐部に達すると、ゲート部材26によって、選択的に分岐搬送路22に導かれ、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に送られて、一時的に貯留される。
一方、その紙幣が、汚損レベルが所定レベル以下の現に流通している真正な紙幣であり、かつ、第四の金種の紙幣であると判別したときは、CPU50は、判別結果を、第四の金種の紙幣の計数データとして、RAM52の第四の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、その紙幣を金種別に計数して、計数結果をRAM52の第四の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込み、ゲート部材18を駆動するソレノイド56、ゲート部材23を駆動するソレノイド57、ゲート部材24を駆動するソレノイド58、ゲート部材25を駆動するソレノイド59およびゲート部材26を駆動するソレノイド60のいずれにも駆動信号を出力しない。
その結果、第四の金種の紙幣は、分岐搬送路17の分岐部、分岐搬送路19の分岐部、分岐搬送路20の分岐部、分岐搬送路21の分岐部および分岐搬送路22の分岐部を通過して、搬送路16内をさらに下流側に送られ、第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に送られて、一時的に貯留される。
本実施態様においては、このように、紙幣のRFIDデータに基づき、紙幣判別部15によって検出された紙幣が、現に流通している真正な紙幣であるか否かを判別し、現に流通している真正な紙幣であると判別したときは、紙幣のRFIDデータに基づき、紙幣の金種を暫定的に決定し、暫定的に決定した紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データおよび基準磁気データをROM51から読み出し、紙幣判別部15のセンサユニット15aから入力された紙幣の光学データおよび磁気データを、ROM51から読み出した紙幣の基準光学データおよび基準磁気データと比較して、紙幣の金種を最終的に判別するとともに、その紙幣の汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するように構成されているから、紙幣の判別に要する時間を大幅に短縮することが可能になる。
次いで、CPU50は、RAM52に書き込まれた計数結果に基づき、汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に送られた紙幣の合計金額を算出し、ディスプレイ77に表示する。
ディスプレイ77に表示された紙幣の合計金額が予期していた紙幣の合計金額と一致しないなどの理由で、オペレータが、入金処理を中止させるために、入金中止信号を、キーボード75に入力し、入金中止信号がCPU50に入力されたときは、CPU50は、RAM52の汚損紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域、第一の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域、第二の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域、第三の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域および第四の金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれた対応する紙幣の計数データを消去するとともに、紙幣一時貯留ユニット27をロックしているロック部材(図示せず)のロックを解除するとともに、ディスプレイ77に、ロックが解除され、紙幣一時貯留ユニット27が取り出し可能な状態になった旨を表示する。
したがって、オペレータは、紙幣一時貯留ユニット27を紙幣処理機から引き出し、汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に貯留されていた紙幣を回収することができる。
これに対して、オペレータが、ディスプレイ77に表示された紙幣の合計金額を確認して、入金指示信号を、キーボード75に入力し、入金指示信号がCPU50に入力されたときは、CPU50は、汚損紙幣一時貯留ボックス28の底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド65、第一の紙幣一時貯留ボックス27aの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド66、第二の紙幣一時貯留ボックス27bの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド67、第三の紙幣一時貯留ボックス27cの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド68および第四の紙幣一時貯留ボックス27dの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド69に駆動信号を出力する。
その結果、汚損紙幣一時貯留ボックス28内に一時的に貯留されていた汚損紙幣は、汚損紙幣収納ボックス31内に落下して、汚損紙幣収納ボックス31内に収納されるとともに、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に一時的に貯留されていた第一の金種の紙幣は、第一の紙幣収納ボックス30a内に落下して、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納され、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に一時的に貯留されていた第二の金種の紙幣は、第二の紙幣収納ボックス30b内に落下して、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納される。同時に、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に一時的に貯留されていた第三の金種の紙幣は、第三の紙幣収納ボックス30c内に落下して、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納され、第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留されていた第四の金種の紙幣は、第四の紙幣収納ボックス30d内に落下し、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納される。
こうして、紙幣の入金処理が完了する。
紙幣処理機から、紙幣を出金する場合には、オペレータによって、出金すべき金種ごとの紙幣の枚数を特定する出金データと出金信号がキーボード75に入力される。
オペレータによって入力された出金データと出金信号は、CPU50に出力され、CPU50は、入力された出金すべき金種ごとの紙幣の枚数を特定する出金データを、RAM52の出金すべき紙幣を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込む。
次いで、CPU50は、RAM52の出金すべき紙幣を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込んだ出金データにしたがって、第一の紙幣収納ボックス30aの下部に設けられた第一の紙幣繰り出し部33a、第二の紙幣収納ボックス30bの下部に設けられた第二の紙幣繰り出し部33b、第三の紙幣収納ボックス30cの下部に設けられた第三の紙幣繰り出し部33cおよび第四の紙幣収納ボックス30dの下部に設けられた第四の紙幣繰り出し部33dを選択的に駆動する。
すなわち、第一の金種の紙幣を出金すべきときは、CPU50は、第一の紙幣繰り出し部33aに駆動信号を出力して、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納されている第一の金種の紙幣を、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35に繰り出させ、第二の金種の紙幣を出金すべきときは、CPU50は、第二の紙幣繰り出し部33bに駆動信号を出力して、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納されている第二の金種の紙幣を、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35に繰り出させる。一方、第三の金種の紙幣を出金すべきときは、CPU50は、第三の紙幣繰り出し部33cに駆動信号を出力して、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納されている第三の金種の紙幣を、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35に繰り出させ、第四の金種の紙幣を出金すべきときは、CPU50は、第四の紙幣繰り出し部33dに駆動信号を出力して、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている第四の金種の紙幣を、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35に繰り出させる。
出金紙幣搬送路35に繰り出された紙幣は、出金紙幣判別部40に送られる。
出金すべき紙幣が、出金紙幣判別部40に送られると、センサユニット40aによって、紙幣の光学データおよび磁気データが読み取られるとともに、RFIDリーダー40bによって、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが読み取られ、読み取られた紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータはCPU50に出力される。
CPU50は、出金紙幣判別部40から入力された紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かを判別し、紙幣が現に流通している真正な紙幣であると判別したときは、その金種を判別するとともに、紙幣が1枚ずつ送られているか否かおよび紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別する。
ここに、紙幣判別部15から入力された紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータに基づき、現に流通している真正な紙幣と判別された紙幣のみが、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dに送られて、収納され、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内には、それぞれ、第一の金種の紙幣、第二の金種の紙幣、第三の金種の紙幣および第四の金種の紙幣が収納されており、したがって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出されて、出金紙幣判別部40に送られる紙幣はすべて、現に流通している真正な紙幣であるはずであり、また、その紙幣が、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dのうち、いずれの紙幣収納ボックスから繰り出されたかによって、その紙幣の金種を知ることができるから、出金紙幣判別部40から入力された紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータに基づいて、CPU50が、出金すべき紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かを判別することは必ずしも必要ではないし、また、出金すべき紙幣の金種を判別することも必ずしも必要ではないが、本実施態様においては、紙幣処理機から、出金された紙幣の金種および枚数ならびに紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種ごとの枚数を正確に管理するために、出金紙幣判別部40から入力された紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータに基づいて、CPU50が、出金すべき紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かおよび出金すべき紙幣の金種を判別するように構成されている。
CPU50は、出金紙幣判別部40のRFIDリーダー40bから入力されたRFIDデータをRAM52に書き込むとともに、RAM52に書き込まれたRFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かおよび紙幣の金種を暫定的に判別する。
その結果、RFIDデータに基づいて、出金紙幣判別部40によって検出された紙幣が、現に流通している真正な紙幣ではないと判別したときは、CPU50は、判別結果をRAM52に書き込み、これに対して、RFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣と判別したときは、CPU50は、RFIDデータに基づいて、紙幣の金種を暫定的に決定し、さらに、暫定的に決定した紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データおよび基準磁気データをROM51から読み出す。
次いで、CPU50は、出金紙幣判別部40のセンサユニット40aから入力された紙幣の光学データおよび磁気データを、ROM51から読み出した紙幣の基準光学データおよび基準磁気データと比較し、紙幣の金種を最終的に判別するとともに、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別する。
すなわち、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとを比較した結果、両者の差が第一のしきい値以下と判定したときは、CPU50は、出金紙幣判別部40によって検出された紙幣は、RFIDデータに基づいて暫定的に決定した金種の紙幣であると最終的に判別する。
これに対して、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとを比較した結果、両者の差が第一のしきい値よりも大きい第二のしきい値を超えていると判定したときは、CPU50は、その紙幣は、現に流通している真正な紙幣であるが、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていないと判別する。
ここに、紙幣が、現に流通している真正な紙幣であるが、汚損レベルが所定レベルを超えている場合には、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとの差が、第一のしきい値を超え、第二のしきい値未満になるが、汚損レベルが所定レベルを超えた汚損紙幣は、汚損紙幣収納ボックス31内に回収されているから、光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の表面パターンデータと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準表面パターンデータとの差が、第一のしきい値を超え、第二のしきい値未満になるということはない。
これに対して、光学センサ手段の透過光センサが検出した紙幣の透過光データと、暫定的に決定した金種の紙幣の基準透過光データとを比較した結果、両者が実質的に一致しているときは、その紙幣は、1枚ずつ送られていると判別し、両者が実質的に一致していないときは、2枚以上の紙幣が、全部あるいはその一部が重なり合って、送られていると判別する。
判別の結果、出金紙幣判別部40によって検出された紙幣が、現に流通している真正な紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別したときは、CPU50は、判別した金種の紙幣が1枚出金された旨をRAM52に書き込むとともに、その金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するRAM52のメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを1枚分だけ減じた上で、その紙幣を、出金紙幣搬送路35、ゲート部材42、出金紙幣搬送路35、ゲート部材46および出金紙幣搬送路35を介して、紙幣出金口12に送って、出金する。
一方、出金紙幣判別部40によって検出された紙幣が、偽造紙幣もしくは外国紙幣と判別した場合には、CPU50は、RAM52の紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の枚数を管理するデータを格納するメモリ領域に、偽造紙幣あるいは外国紙幣が検出され、偽造紙幣あるいは外国紙幣が1枚回収された旨の計数データを書き込み、さらに、ゲート部材42を駆動するソレノイド61に駆動信号を出力して、出金紙幣搬送路35を分岐搬送路41に連通させ、偽造紙幣あるいは外国紙幣と判別した紙幣を紙幣回収ボックス43に導いて、紙幣回収ボックス43内に回収させる。
これに対して、CPU50が、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別した場合あるいは紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別した場合には、これらの紙幣を紙幣出金口12に送ると、紙幣が出金紙幣搬送路35内で、ジャミングを起こすおそれがあるため、ゲート部材42を駆動するソレノイド61に駆動信号を出力して、出金紙幣搬送路35を分岐搬送路41に連通させ、これらの紙幣を紙幣回収ボックス43に導いて、紙幣回収ボックス43内に回収させる。
この際、CPU50は、RFIDリーダー40bによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の金種および枚数を判別して、RAM52の紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の枚数を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換えるとともに、その金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するRAM52のメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換える。
ここに、出金紙幣判別部40が、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備えているに過ぎない従来の紙幣処理機にあっては、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合あるいは紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている場合には、それらの金種を精度よく判別することが不可能であり、また、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合には、何枚の紙幣が重なり合って送られているかを精度よく判別することが不可能であるため、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の金種別枚数を、精度よく、把握することができず、したがって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから、出金のために繰り出された紙幣の金種別枚数を精度よく把握することが不可能であるため、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dに収納されている紙幣の金種別枚数を正確に管理することが不可能であった。
しかしながら、本実施態様においては、紙幣処理機の出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備えたセンサユニット40aに加えて、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bを備えているため、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合あるいは紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている場合においても、CPU50は、RFIDリーダー40bによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、それらの紙幣の金種を精度よく判別することができ、また、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合に、CPU50は、RFIDリーダー40bによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、何枚の紙幣が重なり合って送られているかを精度よく判別することができ、したがって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから、出金のために繰り出された紙幣の金種別枚数を精度よく把握して、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dに収納されている紙幣の金種別枚数を正確に管理することができ、紙幣処理機の紙幣管理機能を大幅に向上させることが可能になる。
こうして、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから、選択的に、紙幣が繰り出され、紙幣が出金されるたびに、CPU50は、対応する金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するRAM52のメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換えるとともに、その紙幣が、現に流通している真正な紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別したときは、その金種の紙幣が、1枚出金された旨をRAM52に書き込み、一方、紙幣を紙幣回収ボックス43内に回収すべきと判別したときは、RAM52の紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の枚数を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換える。
こうして、RAM52に書き込まれた出金された紙幣の金種別の枚数データが、RAM52に書き込まれた出金データ中の各金種の紙幣の出金すべき枚数に等しくなると、紙幣の出金処理が完了する。
本実施態様にかかる紙幣処理機は、さらに、随時、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種別の枚数、すなわち、汚損紙幣収納ボックス31、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dならびに紙幣回収ボックス43内に収納されている紙幣の金種別の枚数を確認する収納紙幣確認処理を実行可能に構成されている。
すなわち、収納紙幣確認処理を実行するにあたっては、CPU50は、まず、汚損紙幣収納ボックス31内に設けられたRFIDリーダー31a、第一の紙幣収納ボックス30a内に設けられたRFIDリーダー32a、第二の紙幣収納ボックス30b内に設けられたRFIDリーダー32b、第三の紙幣収納ボックス30c内に設けられたRFIDリーダー32c、第四の紙幣収納ボックス30d内に設けられたRFIDリーダー32dならびに紙幣回収ボックス43内に内に設けられたRFIDリーダー43aに駆動信号を出力して、これらを起動させる。
ここに、RFIDリーダーは、所定の周波数の電波を発信して、インレットのアンテナに受信させて、ICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取るように構成されているので、紙幣がRFIDリーダーから発信された電波が到達する空間内に存在していれば、紙幣が互いに集積されている場合でも、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを正確に読み取ることができる。
上述のように、汚損紙幣収納ボックス31は、RFIDリーダー31aから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されているため、RFIDリーダー31aから発信された電波は、汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている汚損紙幣に形成されたインレットのアンテナのみによって受信され、汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている汚損紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータのみが読み取られて、CPU50に出力され、RFIDリーダー31aから入力された汚損紙幣のRFIDデータに基づき、CPU50によって、汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている汚損紙幣の金種別の枚数が算出される。
したがって、紙幣処理機の汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている汚損紙幣の金種別の枚数を確認するために、汚損紙幣収納ボックス31から、汚損紙幣を出金紙幣搬送路35に繰り出して、繰り出された汚損紙幣の金種を判別し、金種別の枚数を計数した後に、再度、汚損紙幣を汚損紙幣収納ボックス31内に導いて、収納させることは必要でない。
同様に、第一の紙幣収納ボックス30aは、RFIDリーダー32aから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されているため、RFIDリーダー32aから発信された電波は、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納されている紙幣に形成されたインレットのアンテナのみによって受信され、RFIDリーダー32aによって、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータのみが読み取られ、また、第二の紙幣収納ボックス30bは、RFIDリーダー32bから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されているため、RFIDリーダー32bから発信された電波は、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納されている紙幣に形成されたインレットのアンテナのみによって受信され、RFIDリーダー32bによって、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータのみが読み取られて、それぞれ、CPU50に出力され、RFIDリーダー32aから入力された紙幣のRFIDデータおよびRFIDリーダー32bから入力された紙幣のRFIDデータに基づき、CPU50によって、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納されている紙幣の金種別の枚数および第二の紙幣収納ボックス30b内に収納されている紙幣の金種別の枚数が算出される。
さらに、第三の紙幣収納ボックス30cは、RFIDリーダー32cから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されているため、RFIDリーダー32cから発信された電波は、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納されている紙幣に形成されたインレットのアンテナのみによって受信され、RFIDリーダー32cによって、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータのみが読み取られ、また、第四の紙幣収納ボックス30dは、RFIDリーダー32dから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されているため、RFIDリーダー32d発信された電波は、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣に形成されたインレットのアンテナのみによって受信され、RFIDリーダー32dによって、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータのみが読み取られて、それぞれ、CPU50に出力され、RFIDリーダー32cから入力された紙幣のRFIDデータおよびRFIDリーダー32dから入力された紙幣のRFIDデータに基づき、CPU50によって、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納されている紙幣の金種別の枚数および第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣の金種別の枚数が算出される。
このように、本実施態様においては、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣の金種別の枚数を確認するために、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから、紙幣を出金紙幣搬送路35に繰り出して、繰り出された紙幣の金種を判別し、金種別の枚数を計数した後に、再度、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に導いて、収納させることは必要でない。
したがって、本実施態様においては、汚損紙幣収納ボックス31から繰り出された汚損紙幣を、再度、汚損紙幣収納ボックス31内に導く紙幣搬送路や、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された紙幣を、再度、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に導く紙幣搬送路などの特別な機構を設けることなく、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された汚損紙幣ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣の金種ならびに金種別の枚数を正確に把握することが可能になるから、簡易な構成で、かつ、簡易な操作によって、収納紙幣確認処理を実行することが可能になる。
さらに、紙幣回収ボックス43は、RFIDリーダー43aから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されているため、RFIDリーダー43aによって、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータのみが読み取られて、CPU50に出力され、RFIDリーダー43aから入力された紙幣のRFIDデータに基づき、紙幣回収ボックス43内に収納されている紙幣の金種および金種別枚数が算出される。
出金すべき紙幣が、1枚ずつ、搬送されているか否かおよび出金すべき紙幣が、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように搬送されているか否かが、光学センサによって検出された出金すべき紙幣の光学データや磁気センサによって検出された出金すべき紙幣の磁気データに基づいて判別されるように構成されている従来の紙幣処理機においては、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の金種や金種別枚数を正確に把握することが不可能であるが、本実施態様においては、紙幣回収ボックス43内に、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取ることができるRFIDリーダー43aを設け、RFIDリーダー43aによって検出された紙幣のRFIDデータに基づいて、CPU50が、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣の金種および金種別枚数を算出するよに構成されているので、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣の金種および金種別枚数を正確に把握することが可能になる。
CPU50は、こうして算出された汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている紙幣の金種および金種別枚数、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣の金種および金種別枚数ならびに紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣の金種別枚数を、RAM52の対応するメモリ領域に書き込まれているデータと照合して、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種別の枚数を確認する。
こうして、収納紙幣確認処理が完了する。
一日の業務が完了すると、汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dが取り付けられた紙幣収納ユニット30が、紙幣処理機から取り外され、さらに、オペレータによって、汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dが、紙幣収納ユニット30から取り外される。
こうして、紙幣収納ユニット30から取り外された汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dは、収納されている紙幣を保管するための金庫として利用される。
汚損紙幣収納ボックス31に収納された汚損紙幣は、通常、取り出されて、回収される。
これに対して、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣は、業務を再開した際に、紙幣処理機から出金するための紙幣として利用され、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dは、業務の再開にあたって、紙幣収納ユニット30に取り付けられて、紙幣処理機にセットされる。このとき、必要に応じて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に、それぞれ、第一の金種の紙幣、第二の金種の紙幣、第三の金種の紙幣および第四の金種の紙幣を補充した後に、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dを紙幣収納ユニット30に取り付けて、紙幣処理機にセットすることもできる。
本実施態様においては、紙幣収納ユニット30が、紙幣処理機にセットされると、ユニットセット信号がCPU50に出力され、ユニットセット信号が入力されると、CPU50は、ロック部材(図示せず)を駆動して、紙幣収納ユニット30を紙幣処理機にロックするとともに、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dのRFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dに、それぞれ、駆動信号を出力して、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dを起動させ、所定の周波数の電波を発信させるように構成されている。
したがって、紙幣収納ユニット30が、紙幣処理機にセットされると、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dによって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに書き込まれたRFIDデータが読み取られて、CPU50に出力され、CPU50は、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dから入力された紙幣のRFIDデータに基づいて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣の金種別枚数を算出することができる。
従来の紙幣処理機にあっては、一旦、紙幣処理機から、紙幣を収納する紙幣収納ボックスを取り外し、再度、紙幣処理機にセットするときは、紙幣収納ボックス内に紙幣を補充したか否かにかかわらず、紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数を確認し、RAM52に記憶させるため、紙幣収納ボックスに収納されている紙幣を、出金紙幣搬送路35に繰り出し、出金紙幣判別部40によって検出した紙幣のデータに基づいて、紙幣の金種を判別し、再度、紙幣収納ボックス内に導いて、収納させることが必要であったが、本実施態様によれば、紙幣収納ボックスを、再度、紙幣処理機にセットするのに先立って、紙幣収納ボックス内に紙幣を補充した場合においても、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dを紙幣処理機にセットした後、紙幣処理機による紙幣の処理に先立って、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dのRFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dが起動されるから、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣の金種別枚数を正確に把握することができ、したがって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dを紙幣処理機にセットした後、紙幣処理機による紙幣の処理に先立って、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣を、出金紙幣搬送路35に繰り出し、出金紙幣判別部40によって検出した紙幣のデータに基づいて、紙幣の金種を判別し、再度、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に導いて、収納させる必要がなく、業務再開時の操作を大幅に簡易化することが可能になる。
本実施態様によれば、汚損紙幣収納ボックス31内に設けられたRFIDリーダー31aを用いて、汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている汚損紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取り、汚損紙幣収納ボックス31内に収納されている汚損紙幣の金種および金種別枚数を確認し、第一の紙幣収納ボックス30a内に設けられたRFIDリーダー32a、第二の紙幣収納ボックス30b内に設けられたRFIDリーダー32b、第三の紙幣収納ボックス30c内に設けられたRFIDリーダー32cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に設けられたRFIDリーダー32dを用いて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に、それぞれ、収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取り、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dのそれぞれに収納されている紙幣の金種および金種別枚数を確認するように構成されているから、汚損紙幣収納ボックス31から繰り出された汚損紙幣を、再度、汚損紙幣収納ボックス31内に導く紙幣搬送路や、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された紙幣を、再度、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に導く紙幣搬送路などの特別な機構を設けることなく、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された汚損紙幣ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣の金種ならびに金種別の枚数を正確に確認し、把握することができ、したがって、簡易な構成で、かつ、簡易な操作によって、収納紙幣確認処理を実行することが可能になる。
また、従来の紙幣処理機においては、出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを有するセンサユニット40aのみを備えているにすぎず、したがって、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、搬送されているということは判別できても、それらの紙幣の金種および何枚の紙幣が重なり合って送られているかを判別することはできず、また、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして搬送されているということは判別できても、その紙幣の金種を判別することはできないため、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の金種および金種別の枚数を正確に把握することは不可能で、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dに収納されている紙幣の金種別枚数を正確に把握することは不可能であったが、本実施態様によれば、紙幣回収ボックス43内に、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー43aが設けられているから、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣の金種別の枚数を正確に把握することができ、さらには、出金紙幣判別部40が、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、出金すべき紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aに加えて、出金すべき紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bを備えているから、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合においても、CPU50は、RFIDリーダー40bによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、それらの紙幣の金種および何枚の紙幣が重なり合って送られているかを精度よく判別することができ、また、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている場合においても、CPU50は、RFIDリーダー40bによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、それらの紙幣の金種を精度よく判別することができ、したがって、紙幣回収ボックス43内に回収されるべき紙幣の金種および枚数を精度よく判別することが可能になる。
したがって、本実施態様によれば、簡易な構成で、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dに収納されている紙幣の金種別枚数を正確に把握することができ、紙幣処理機の紙幣管理機能を大幅に向上させることが可能になる。
さらに、本実施態様によれば、紙幣判別部15は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット15aに加えて、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー15bを備え、RFIDリーダー15bによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣の金種を暫定的に決定し、暫定的に決定した紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データおよび基準磁気データをROM51から読み出し、紙幣判別部15のセンサユニット15aから入力された紙幣の光学データおよび磁気データを、ROM51から読み出した紙幣の基準光学データおよび基準磁気データと比較し、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するように構成されているから、紙幣処理機に投入された紙幣の判別に要する時間を大幅に短縮することが可能になるとともに、紙幣処理機に投入された紙幣の判別精度を大幅に向上させることが可能になる。
また、本実施態様によれば、出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、出金すべき紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aに加えて、出金すべき紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bを備え、RFIDリーダー40bによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣の金種を暫定的に決定し、暫定的に決定した紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データおよび基準磁気データをROM51から読み出し、出金紙幣判別部40のセンサユニット40aから入力された紙幣の光学データおよび磁気データを、ROM51から読み出した紙幣の基準光学データおよび基準磁気データと比較し、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するように構成されているから、出金すべき紙幣の判別に要する時間を大幅に短縮することが可能になるとともに、出金すべき紙幣の判別精度を大幅に向上させることが可能になる。
図3は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる紙幣処理機の略縦断面図である。
本実施態様にかかる紙幣処理機は、銀行などの金融機関内で使用されるように構成され、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、紙幣の発行権限を有する機関によって、インレット中の読み取り専用のICチップに、紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータが、特定のフォーマットで、記録された紙幣を処理するように構成されている。
図3に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機は、ハウジング10と、ハウジング10内に、紙幣入出金機構1と、第一の紙幣帯封機構2と、第二の紙幣帯封機構3を備えている。
紙幣入出金機構1は、紙幣処理機に投入された紙幣のうち、真正な紙幣を入金紙幣として、金種別に収納し、収納された真正な紙幣を出金するもので、従来の紙幣入出金機の機能を備えている。
一方、第一の紙幣帯封機構2は、第一の所定数に等しい枚数、たとえば、100枚の紙幣を重ね合わせ、重ね合わされた紙幣に結束テープを巻回して、帯封をし、第一の所定数に等しい枚数の紙幣を含む紙幣束(以下、「単位紙幣束」という。)を生成するものであり、従来の紙幣帯封装置の機能を備え、また、第二の紙幣帯封機構3は、それぞれが、第一の所定数に等しい枚数の紙幣を含む第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を、たとえば、10束の単位紙幣束を重ね合わせ、重ね合わされた単位紙幣束に結束テープを巻回して、帯封をし、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束(大束)を生成するものであり、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束に帯封する従来の紙幣帯封装置の機能を備えている。
したがって、本実施態様にかかる紙幣処理機は、従来の紙幣入出金機、第一の所定数に等しい枚数の紙幣を重ね合わせて、帯封をし、第一の所定数に等しい枚数の紙幣を含む単位紙幣束(小束)を生成する従来の紙幣帯封装置および第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を重ね合わせて、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束に帯封する従来の紙幣帯封装置が結合された構造を有している。
図3に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の紙幣入出金機構1は、サブハウジング10a内に設けられ、紙幣が投入される紙幣入金口11、紙幣を出金する紙幣出金口12および投入された紙幣で、受け入れ不能と判別された紙幣を返却する紙幣返却口13を、サブハウジング10aの上部に備えている。
図3に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機は、さらに、搬送路14を介して、紙幣入金口11に接続され、紙幣繰り出し手段(図示せず)により、紙幣入金口11から、1枚ずつ、繰り出された紙幣を判別する紙幣判別部15を備えている。
紙幣判別部15は、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット(図示せず)と、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)とを備えており、紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータは、CPU(図示せず)に出力され、CPUによって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かが判別され、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られている真正でかつ現に流通している紙幣が金種別に計数されるように構成されている。
このように、紙幣判別部15は、RFIDリーダーを備えているため、RFIDリーダーが紙幣判別部15外に存在する紙幣のRFIDデータを読み取ることがないように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング15cによって覆われている。
図3に示されるように、紙幣判別部15の下流側には、搬送路16が接続されており、搬送路16から、紙幣返却口13に接続された分岐搬送路17が分岐し、分岐搬送路17の分岐部には、紙幣を、搬送路16および分岐搬送路17のいずれかに選択的に導くゲート部材18が設けられている。
紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づき、偽造紙幣あるいは外国紙幣と判別された紙幣、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別された紙幣ならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別された紙幣は、搬送路16、ゲート部材18および分岐搬送路17を介して、紙幣返却口13に送られて、オペレータに返却される。
一方、分岐搬送路17の分岐部の下流側の搬送路16からは、分岐搬送路19、分岐搬送路20、分岐搬送路21および分岐搬送路22が、この順に分岐しており、分岐搬送路19の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路19のいずれかに選択的に導くゲート部材23が設けられ、分岐搬送路20の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路20のいずれかに選択的に導くゲート部材24が設けられている。また、分岐搬送路21の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路21のいずれかに選択的に導くゲート部材25が設けられ、分岐搬送路22の分岐部には、紙幣を搬送路16および分岐搬送路22のいずれかに選択的に導くゲート部材26が設けられている。
図3に示されるように、搬送路16の下方には、紙幣一時貯留ユニット27が設けられ、分岐搬送路19、分岐搬送路20、分岐搬送路21および分岐搬送路22は、紙幣一時貯留ユニット27内に延び、搬送路16は、分岐搬送路22の分岐部の下流側において、紙幣一時貯留ユニット27内に延びている。紙幣一時貯留ユニット27は、紙幣処理機に入金されるべき紙幣を、金種別に、一時的に貯留するものであり、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、通常は、ロック部材(図示せず)によって、ロックされて、紙幣処理機に固定され、ロック部材によるロックが解除されたときは、スライドさせて、紙幣処理機から取り出し可能に構成されている。
本実施態様においても、紙幣処理機は、4種類の金種の紙幣を処理可能で、かつ、汚損レベルが所定レベルを超えた汚損紙幣を回収可能に構成されており、したがって、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、紙幣一時貯留ユニット27は、汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27dを備えている。
図3に示されるように、分岐搬送路19は、汚損紙幣一時貯留ボックス28に接続されている。一方、分岐搬送路20、分岐搬送路21および分岐搬送路22は、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27bおよび第三の紙幣一時貯留ボックス27cに接続され、搬送路16は、分岐搬送路22の分岐部の下流側で、第四の紙幣一時貯留ボックス27dに接続されている。
したがって、紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているが、汚損のレベルが所定レベルを超えていると判別された汚損紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23および分岐搬送路19を介して、汚損紙幣一時貯留ボックス28内に送られて、一時的に貯留される。
また、紙幣判別部15のセンサユニットによって生成された紙幣の光学データおよび磁気データならびにRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別された紙幣のうち、第一の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24および分岐搬送路20を介して、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に送られて、一時的に貯留され、第二の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24、搬送路16、ゲート部材25および分岐搬送路21を介して、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に送られて、一時的に貯留される。
一方、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別された紙幣のうち、第三の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24、搬送路16、ゲート部材25、搬送路16、ゲート部材26および分岐搬送路22を介して、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に送られて、一時的に貯留され、第四の金種の紙幣は、搬送路16、ゲート部材18、搬送路16、ゲート部材23、搬送路16、ゲート部材24、搬送路16、ゲート部材25、搬送路16、ゲート部材26および搬送路16を介して、第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に送られて、一時的に貯留される。
図3に示されるように、紙幣一時貯留ユニット27の下方には、紙幣処理機に入金された紙幣を、金種別に収納する紙幣収納ユニット30が設けられており、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、紙幣収納ユニット30は、通常は、ロック部材(図示せず)によって、ロックされて、紙幣処理機に固定され、ロック部材によるロックが解除されたときは、スライドさせて、紙幣処理機から取り出し可能に構成されている。
図3に示されるように、紙幣収納ユニット30は、汚損紙幣一時貯留ボックス28に一時的に貯留された汚損紙幣を収納する汚損紙幣収納ボックス31と、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に一時的に貯留された第一の金種の紙幣を収納する第一の紙幣収納ボックス30aと、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に一時的に貯留された第二の金種の紙幣を収納する第二の紙幣収納ボックス30bと、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に一時的に貯留された第三の金種の紙幣を収納する第三の紙幣収納ボックス30cと、第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留された第四の金種の紙幣を収納する第四の紙幣収納ボックス30dとを備えている。
本実施態様においても、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dは、それぞれ、紙幣収納ユニット30に、取り外し可能に取り付けられている。
図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27dの底部は、シャッタによって構成され、シャッタを開放することによって、汚損紙幣一時貯留ボックス28内に一時的に貯留された汚損紙幣、第一の紙幣一時貯留ボックス27a内に一時的に貯留された第一の金種の紙幣、第二の紙幣一時貯留ボックス27b内に一時的に貯留された第二の金種の紙幣、第三の紙幣一時貯留ボックス27c内に一時的に貯留された第三の金種の紙幣および第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留された第四の金種の紙幣が、それぞれ、汚損紙幣収納ボックス31、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に送られて、収納されるように構成されている。
図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、紙幣収納ユニット30の汚損紙幣収納ボックス31内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー31aが設けられ、汚損紙幣収納ボックス31は、RFIDリーダー31aから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。また、第一の紙幣収納ボックス30a内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32aが設けられ、第二の紙幣収納ボックス30b内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32bが設けられている。さらに、第三の紙幣収納ボックス30c内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32cが設けられ、第四の紙幣収納ボックス30d内には、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32dが設けられている。
ここに、第一の紙幣収納ボックス30aは、RFIDリーダー32aから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成され、第二の紙幣収納ボックス30bは、RFIDリーダー32bから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。さらに、第三の紙幣収納ボックス30cは、RFIDリーダー32cから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成され、第四の紙幣収納ボックス30dは、RFIDリーダー32dから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。
また、図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、第一の紙幣収納ボックス30aの下部には、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第一の紙幣繰り出し部33aが設けられ、第二の紙幣収納ボックス30bの下部には、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第二の紙幣繰り出し部33bが設けられている。さらに、第三の紙幣収納ボックス30cの下部には、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第三の紙幣繰り出し部33cが設けられ、第四の紙幣収納ボックス30dの下部には、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第四の紙幣繰り出し部33dが設けられている。
図1および図2に示された紙幣処理機と同様に、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された汚損紙幣は回収され、出金には利用されないため、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された汚損紙幣を、出金紙幣搬送路35内に繰り出すための紙幣繰り出し部は設けられていない。
図3に示されるように、出金紙幣搬送路35には、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された出金すべき紙幣を判別するとともに、出金すべき紙幣を金種別に計数する出金紙幣判別部40が設けられている。
出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された出金すべき紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット(図示せず)と、出金すべき紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)とを備えている。
このように、出金紙幣判別部40は、RFIDリーダーを備えているため、RFIDリーダーが出金紙幣判別部40外に存在する紙幣のRFIDデータを読み取ることがないように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング40cによって覆われている。
図3に示されるように、出金紙幣判別部40の下流側において、出金紙幣搬送路35から、分岐搬送路41が分岐し、分岐搬送路41は、紙幣回収ボックス43に接続されている。分岐搬送路41の分岐部には、出金すべき紙幣を出金紙幣搬送路35および分岐搬送路41のいずれかに選択的に導くゲート部材42が設けられている。
出金紙幣判別部40によって、偽造紙幣あるいは外国紙幣と判別された紙幣、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別された紙幣ならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別された紙幣は、出金紙幣搬送路35、ゲート部材42および分岐搬送路41を介して、紙幣回収ボックス43内に送られて、回収されるように構成されている。
紙幣回収ボックス43内には、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられている。
また、紙幣回収ボックス43は、紙幣回収ボックス43内に設けられたRFIDリーダーが紙幣回収ボックス43外に存在する紙幣のRFIDデータを読み取ることがないように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング43bによって覆われている。
さらに、図3に示されるように、分岐搬送路41の分岐部の下流側において、出金紙幣搬送路35から分岐し、第一の紙幣帯封機構2内に延びる接続搬送路47が設けられており、接続搬送路47の分岐部には、紙幣を出金紙幣搬送路35および接続搬送路47のいずれか一方に選択的に導くゲート部材48が設けられている。
真正でかつ現に流通している紙幣が、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られている場合には、その紙幣は、出金紙幣判別部40から、出金紙幣搬送路35、ゲート部材42、出金紙幣搬送路35、ゲート部材46、出金紙幣搬送路35、ゲート部材48および出金紙幣搬送路35を介して、紙幣出金口12に送られて、出金される。
上述のように、本実施態様にかかる紙幣処理機の紙幣入出金機構1は、サブハウジング10a内に設けられ、分岐搬送路45の分岐部の下流側において、出金紙幣搬送路35から分岐し、第一の紙幣帯封機構2内に延びる接続搬送路47と、接続搬送路47の分岐部に、紙幣を出金紙幣搬送路35および接続搬送路47のいずれか一方に選択的に導くゲート部材48が設けられている点を除き、図1および図2に示された紙幣処理機と同じ構成を有している。
図3に示されるように、接続搬送路47を介して、紙幣入出金機構1と接続された第一の紙幣帯封機構2は、サブハウジング10b内に収容され、所定枚数の紙幣を集積して、集積紙幣を生成する第一の紙幣集積ボックス81および所定枚数の紙幣を集積して、集積紙幣を生成する第二の紙幣集積ボックス82を備えた第一の紙幣帯封ユニット80を備えている。本実施態様においては、第一の紙幣集積ボックス81および第二の紙幣集積ボックス82は、それぞれ、100枚の紙幣を集積可能に構成されている。
接続搬送路47は、第一の紙幣帯封機構2内において、第一の分岐搬送路83および第二の分岐搬送路84に分岐し、第一の分岐搬送路83は、第一の紙幣集積ボックス81に接続され、第二の分岐搬送路84は、第二の紙幣集積ボックス82に接続されている。
図3に示されるように、第一の分岐搬送路83と第二の分岐搬送路84の分岐部には、ゲート部材85が設けられている。
図3に示されるように、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣帯封ユニット80は、第一の紙幣集積ボックス81および第二の紙幣集積ボックス82の出口に隣接して、上下方向に移動可能な紙幣保持手段86を備えている。紙幣保持手段86は、一対の挟持部材86a、86bを備えている。
図3に示されるように、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣帯封ユニット80は、さらに、紙幣保持手段86によって挟持された100枚の集積紙幣に向けて、ICチップとアンテナを含むインレット(図示せず)が所定の間隔で形成された結束テープT1を供給する結束テープ供給部材87と、結束テープ供給部材87によって供給された結束テープT1を、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bによって挟持された100枚の集積紙幣の略中央部に巻き付けて、帯封をし、第一の所定数に等しい枚数、たとえば、100枚の紙幣を含む単位紙幣束を生成する巻き付け手段(図示せず)を備え、さらに、結束テープ供給部材87の近傍には、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、結束テープT1を巻き付けて、生成されるべき単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに帯封処理を施した紙幣の枚数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むRFIDライター88が設けられている。
インレットを結束テープT1に形成する方法としては、結束テープT1用の紙を抄く際に、結束テープT1用の紙にインレットを埋め込む方法、結束テープT1にインレットを貼り付ける方法、結束テープT1にインレットを印刷する方法などが挙げられるが、とくに限定されるものではない。
第一の紙幣帯封ユニット80の第一の紙幣集積ボックス81および第二の紙幣集積ボックス82、紙幣保持手段86、巻き付け手段、RFIDライター88およびRFIDライター88の近傍の結束テープT1の搬送路は、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップにRFIDデータを書き込む際に、RFIDライター88から発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング89によって覆われている。
図3に示されるように、第一の紙幣帯封機構2は、第一の紙幣帯封ユニット80の下方に、紙幣束収納ユニット90を備えている。紙幣束収納ユニット90は、通常は、ロック部材(図示せず)によって、ロックされて、紙幣処理機に固定され、ロック部材によるロックが解除されたときは、スライドさせて、紙幣処理機から取り出し可能に構成されている。
図3に示されるように、紙幣束収納ユニット90は、第一の金種の単位紙幣束を収納する第一の紙幣束収納ボックス90aと、第二の金種の単位紙幣束を収納する第二の紙幣束収納ボックス90bと、第三の金種の単位紙幣束を収納する第三の紙幣束収納ボックス90cと、第四の金種の単位紙幣束を収納する第四の紙幣束収納ボックス90dを備えており、第一の紙幣帯封ユニット80によって生成された単位紙幣束は、金種にしたがって、紙幣束搬送機構91によって、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのいずれかに選択的に送られて、収納されるように構成されている。
第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内には、それぞれ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー(図示せず)が設けられている。
また、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dは、それぞれ、その内部に設けられたRFIDリーダーが、その内部に収納された紙幣のみのRFIDデータを選択的に読み取り可能なように、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されている。
図3に示されるように、第一の紙幣束収納ボックス90aの下部には、第一の紙幣束収納ボックス90a内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第一の紙幣束繰り出し部93aが設けられ、第二の紙幣束収納ボックス90bの下部には、第二の紙幣束収納ボックス90b内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第二の紙幣束繰り出し部93bが設けられている。さらに、第三の紙幣束収納ボックス90cの下部には、第三の紙幣束収納ボックス90c内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第三の紙幣束繰り出し部93cが設けられ、第四の紙幣束収納ボックス90dの下部には、第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第四の紙幣束繰り出し部93dが設けられている。
図3に示されるように、紙幣束搬送路92は、紙幣束出金搬送路95および第二の紙幣帯封機構3内に延びる接続搬送路96に分岐しており、紙幣束出金搬送路95および接続搬送路96の分岐部には、紙幣束搬送路92を、紙幣束出金搬送路95および接続搬送路96の一方に選択的に接続するゲート部材97が設けられている。
紙幣束出金搬送路95は、ハウジング10bの上部に設けられた紙幣束出金口98に接続され、紙幣束出金搬送路95には、紙幣束検出部99が設けられている。
図3に示されるように、紙幣束検出部99は、RFIDリーダー(図示せず)を備え、RFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する性質を有する材料によって形成されたケーシング99bによって覆われている。
第二の紙幣帯封機構3は、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣に帯封が付された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数、たとえば、10束だけ、束ねて、帯封を付し、単位紙幣束が積層された紙幣束を作成するものであり、図3に示されるように、接続搬送路96を介して、第一の紙幣帯封機構2と接続され、サブハウジング10c内に収容されている。
また、図3に示されるように、サブハウジング10cの紙幣入出金機構1と反対側の側部には、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣に、ICチップとアンテナを含むインレットが形成された結束テープT1が巻き付けられて、帯封が付された単位紙幣束が投入される紙幣束入金口100と、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束が積層され、結束テープが巻き付けられて、帯封がされた紙幣束が出金される紙幣束出金口101が設けられている。
したがって、本実施態様にかかる第二の紙幣帯封機構3は、第一の紙幣帯封機構2によって生成された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、束ねて、帯封を付し、単位紙幣束が積層された紙幣束を作成可能であるとともに、紙幣束入金口100から投入された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、束ねて、帯封を付し、単位紙幣束が積層された紙幣束を作成可能に構成されている。
図3に示されるように、接続搬送路96と、紙幣束入金口100に接続された入金紙幣束搬送路102とは、紙幣束搬送路103に合流し、紙幣束搬送路103は、データ読み取り部105に接続されている。データ読み取り部105は、単位紙幣束に巻き付けられた結束テープT1に形成されているインレット内のICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取る第一のRFIDリーダー(図示せず)と、単位紙幣束に含まれた紙幣に形成されているインレット内のICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダー(図示せず)を備え、第一のRFIDリーダーおよび第二のRFIDリーダーから発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング105cによって覆われている。
図3に示されるように、第二の紙幣帯封機構3は、さらに、紙幣束搬送路103を介して、データ読み取り部105に接続された第二の紙幣帯封ユニット110を備えている。
第二の紙幣帯封機構3の第二の紙幣帯封ユニット110は、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣に、ICチップとアンテナを含むインレットが形成された結束テープT1が巻き付けられて、帯封が付された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、たとえば、10束だけ、集積させる紙幣束集積手段111と、一対の挟持部材(図示せず)を備え、紙幣束集積手段111によって集積された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を、一対の挟持部材の間に挟持する紙幣束保持部材112と、紙幣束保持部材112によって挟持された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束にICチップとアンテナを含むインレットが形成された結束テープT2を供給する結束テープ供給部材113と、結束テープ供給部材113によって供給された結束テープT2を、紙幣束保持部材112によって挟持された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束の略中央部に巻き付けて、帯封を付す巻き付け手段114と、第二の所定数に等しい数の単位紙幣に巻き付けられるべき結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、生成されるべき紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに帯封処理を施した紙幣の枚数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むRFIDライター115を備えている。
インレットを結束テープT2に形成する方法としては、結束テープT2用の紙を抄く際に、インレットを結束テープT2用の紙に埋め込む方法、結束テープT2にインレットを貼り付ける方法、結束テープT2にインレットを印刷する方法などが挙げられるが、とくに限定されるものではない。
第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111、紙幣束保持部材112、巻き付け手段114、RFIDライター115およびRFIDライター115の近傍の結束テープT2の搬送路は、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップにRFIDデータを書き込む際に、RFIDライター115から発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング116によって覆われている。
図3に示されるように、第二の紙幣帯封ユニット110は、紙幣束搬送路117を介して、紙幣束出金口101に接続されており、第二の紙幣帯封ユニット110によって、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣に帯封が付された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数、たとえば、10束だけ、束ねて、帯封を付して生成された紙幣束は、紙幣束出金口101から出金されるように構成されている。
図4は、図3に示された紙幣処理機の制御系、検出系、駆動系、入力系および表示系を示すブロックダイアグラムである。
図4に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の制御系は、紙幣処理機の動作を制御するCPU50と、紙幣入出金機の制御プログラムなどが格納されたROM51と、各種データを記憶するRAM52と、時計53を備えている。
ここに、RAM52には、紙幣処理機が設置されている金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータなどの紙幣処理機に関するデータが記憶されている。
また、図4に示されるように、CPU50は、紙幣束に帯封処理を施す権限を有する金融機関によって、共同管理されている中央管理サーバ54に接続されており、中央管理サーバ54には、各金融機関が、所定枚数の紙幣に、結束テープを巻回して、帯封をし、紙幣束を生成する際に、結束テープに形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するデータが記憶されている。
図4に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の検出系は、紙幣入出金機構1の検出系151、第一の紙幣帯封機構2の検出系152および第二の紙幣帯封機構3の検出系153を備えている。
図5は、紙幣入出金機構1の検出系151、第一の紙幣帯封機構2の検出系152および第二の紙幣帯封機構3の検出系153のブロックダイアグラムである。
図5に示されるように、紙幣入出金機構1の検出系151は、図1および図2に示された紙幣入出金機の検出系と同様に、紙幣判別部15および出金紙幣判別部40を備えている。紙幣判別部15は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損のレベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット15aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー15bとを備えている。また、出金紙幣判別部40も、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、出金すべき紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aと、出金すべき紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bとを備えている。
図5に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の紙幣入出金機構1の検出系151は、さらに、汚損紙幣収納ボックス31内に設けられ、汚損紙幣収納ボックス31内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー31aと、第一の紙幣収納ボックス30a内に設けられ、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32aと、第二の紙幣収納ボックス30b内に設けられ、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32bと、第三の紙幣収納ボックス30c内に設けられ、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32cと、第四の紙幣収納ボックス30d内に設けられ、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー32dと、紙幣回収ボックス43内に設けられ、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー43aとを備えている。
図5に示されるように、第一の紙幣帯封機構2の検出系152は、紙幣束出金搬送路95に設けられたRFIDリーダー99aを備えた紙幣束検出部99と、第一の紙幣束収納ボックス90a内に設けられ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90eと、第二の紙幣束収納ボックス90b内に設けられ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90fと、第三の紙幣束収納ボックス90c内に設けられ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90gと、第四の紙幣束収納ボックス90d内に設けられ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90hとを備えている。
図5に示されるように、第二の紙幣帯封機構3の検出系153は、データ読み取り部105を備え、データ読み取り部105は、単位紙幣束に巻き付けられた結束テープT1に形成されているインレット内のICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取る第一のRFIDリーダー105aと、単位紙幣束に含まれた紙幣に形成されているインレット内のICチップに書き込まれたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダー105bを備えている。
図4に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の駆動系は、紙幣入出金機構1の駆動系161、第一の紙幣帯封機構2の駆動系162および第二の紙幣帯封機構3の駆動系163を備えている。
図6は、図3に示された紙幣処理機の紙幣入出金機構1の駆動系161を示すブロックダイアグラムである。
図6に示されるように、紙幣入出金機構1の駆動系161は、図1および図2に示された紙幣入出金機の駆動系を同様に、ゲート部材18を駆動するソレノイド56と、ゲート部材23を駆動するソレノイド57と、ゲート部材24を選択的に駆動するソレノイド58と、ゲート部材25を駆動するソレノイド59と、ゲート部材26を駆動するソレノイド60と、ゲート部材42を駆動するソレノイド61と、汚損紙幣一時貯留ボックス28の底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド65と、第一の紙幣一時貯留ボックス27aの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド66と、第二の紙幣一時貯留ボックス27bの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド67と、第三の紙幣一時貯留ボックス27cの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド68と、第四の紙幣一時貯留ボックス27dの底部を構成するシャッタを駆動するソレノイド69と、第一の紙幣収納ボックス30aの下部に設けられ、第一の紙幣収納ボックス30a内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第一の紙幣繰り出し部33aと、第二の紙幣収納ボックス30bの下部に設けられ、第二の紙幣収納ボックス30b内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第二の紙幣繰り出し部33bと、第三の紙幣収納ボックス30cの下部に設けられ、第三の紙幣収納ボックス30c内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第三の紙幣繰り出し部33cと、第四の紙幣収納ボックス30dの下部に設けられ、第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣を、出金すべき紙幣として、1枚ずつ、出金紙幣搬送路35内に繰り出す第四の紙幣繰り出し部33dとを備えている。
図6に示されるように、紙幣入出金機構1の駆動系161は、さらに、紙幣入出金機構1の搬送路14、搬送路16、分岐搬送路17、分岐搬送路19、分岐搬送路20、分岐搬送路21、分岐搬送路22、出金紙幣搬送路35ならびに分岐搬送路41に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動するローラ駆動手段55aと、紙幣入出金機構1と第一の紙幣帯封機構2を接続する接続搬送路47、紙幣束搬送路92および紙幣束出金搬送路95に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動するローラ駆動手段55bと、第一の紙幣帯封機構2と第二の紙幣帯封機構3を接続する接続搬送路96、入金紙幣束搬送路102、紙幣束搬送路103および紙幣束搬送路117に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動するローラ駆動手段55cと、ゲート部材48を駆動するソレノイド63を備えている。
図7は、図3に示された紙幣処理機の第一の紙幣帯封機構2の駆動系162を示すブロックダイアグラムである。
図7に示されるように、第一の紙幣帯封機構2の駆動系162は、ゲート部材85を駆動するソレノイド120と、第一の紙幣帯封ユニット80の第一の紙幣集積ボックス81内に集積された紙幣を送り出す第一の集積紙幣送り出し手段121と、第一の紙幣帯封ユニット80の第二の紙幣集積ボックス82内に集積された紙幣を送り出す第二の集積紙幣送り出し手段122と、第一の紙幣帯封ユニット80の紙幣保持手段86を上下方向に移動させるモータ123と、第一の紙幣帯封ユニット80の紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bを相対的に移動させるモータ124と、第一の紙幣帯封ユニット80の結束テープ供給部材87を駆動するモータ125と、第一の紙幣帯封ユニット80の巻き付け手段(図示せず)を駆動する巻き付けモータ126と、第一の紙幣帯封ユニット80のRFIDライター88を駆動するRFIDライター駆動手段127と、紙幣束搬送機構91を駆動する紙幣束搬送機構駆動手段128と、第一の紙幣束収納ボックス90a内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第一の紙幣束繰り出し部93aと、第二の紙幣束収納ボックス90b内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第二の紙幣束繰り出し部93bと、第三の紙幣束収納ボックス90c内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第三の繰り出し部93cと、第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納された単位紙幣束を、1つずつ、紙幣束搬送路92に繰り出す第四の紙幣束繰り出し部93dと、第一の紙幣帯封機構2に設けられたゲート部材97を駆動するソレノイド129を備えている。
図8は、図3に示された紙幣処理機の第二の紙幣帯封機構3の駆動系163を示すブロックダイアグラムである。
図8に示されるように、第二の紙幣帯封機構3の駆動系163は、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111内で集積された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を、紙幣束保持手段112に向けて、送り出す紙幣束送り出し手段130と、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束保持手段112の一対の挟持部材を相対的に移動させるモータ131と、第二の紙幣帯封ユニット110の結束テープ供給部材113を駆動するモータ132と、第二の紙幣帯封ユニット110の巻き付け手段114を駆動する巻き付けモータ133と、第二の紙幣帯封ユニット110のRFIDライター115を駆動するRFIDライター駆動手段135とを備えている。
図4に示されるように、本実施態様にかかる紙幣処理機の入力系は、オペレータによって操作され、種々の指示信号が入力されるキーボード75を備えており、紙幣処理機の表示系は、紙幣の計数結果などを表示するディスプレイ77を備えている。
以上のように構成された本実施態様にかかる紙幣処理機に、紙幣を入金する場合は、図1および図2に示された紙幣処理機と同様にして、紙幣入金口11から、紙幣が投入され、金種別に、紙幣入出金機構1の第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納される。
また、本実施態様にかかる紙幣処理機から、紙幣を出金する場合においても、図1および図2に示された紙幣処理機と同様にして、紙幣入出金機構1の第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび/または第四の紙幣収納ボックス30dから、紙幣が1枚ずつ、繰り出され、紙幣出金口12に出金される。
この際、紙幣入出金機構1の第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された出金すべき紙幣で、出金紙幣判別部40によって検出されたデータに基づいて、偽造紙幣、外国紙幣などの流通していない紙幣と判別された紙幣、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、搬送されていると判別された紙幣ならびにその短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして搬送されていると判別された紙幣は、紙幣回収ボックス43内に導かれて、回収される。
これに対して、第一の紙幣帯封機構2を用いて、紙幣入出金機構1の第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび/または第四の紙幣収納ボックス30dに収納された紙幣の単位紙幣束を生成する場合には、まず、オペレータによって、単位紙幣束を生成すべき紙幣の金種および単位紙幣束に含まれるべき紙幣の枚数を特定するとともに、生成すべき単位紙幣束の数を特定する第一の紙幣束データと、第一の紙幣束生成信号とが、キーボード75に入力される。同時に、オペレータによって、金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータならびにオペレータの名前などの帯封処理に関するデータがキーボード75に入力される。
オペレータによって入力された第一の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータならびに第一の紙幣束生成信号はCPU50に出力され、オペレータによって入力された第一の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータならびに第一の紙幣束生成信号を受けると、CPU50は、オペレータによって入力された第一の紙幣束生成データおよび帯封処理に関するデータを、RAM52の第一の紙幣帯封機構2を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、ゲート部材48を駆動するソレノイド63に駆動信号を出力して、出金紙幣搬送路35と接続搬送路47とを連通させ、さらに、ローラ駆動手段55bに駆動信号を出力して、紙幣入出金機構1と第一の紙幣帯封機構2を接続する接続搬送路47、紙幣束搬送路92および紙幣束出金搬送路95に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動する点を除き、図1および図2に示された紙幣処理機において、出金データと出金信号が入力された場合と同様にして、紙幣入出金機構1の第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dから、出金紙幣搬送路35内に、1枚ずつ、紙幣を繰り出す。
第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出され、出金紙幣判別部40によって検出されたデータに基づいて、真正でかつ現に流通している紙幣で、1枚ずつ、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られていると判別された紙幣は、出金紙幣搬送路35、ゲート部材42、出金紙幣搬送路35、ゲート部材46および出金紙幣搬送路35を介して、出金紙幣搬送路35と接続搬送路47の分岐部に送られる。
この際、CPU50は、出金紙幣判別部40から入力された紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータに基づいて、出金紙幣搬送路35と接続搬送路47の分岐部に送られた金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換えるとともに、RAM52の第一の紙幣帯封機構2を管理するデータを格納するメモリ領域に、紙幣入出金機構1から、第一の紙幣帯封機構2に送られた紙幣のIDデータ、金種データおよび金種別の枚数データを書き込む。
ここに、ゲート部材48は、あらかじめ、出金紙幣搬送路35と接続搬送路47とを連通させる位置に移動されているから、紙幣は、接続搬送路47内を進み、第一の紙幣帯封機構2内に送られる。
一方、出金紙幣判別部40によって検出されたデータに基づいて、偽造紙幣、外国紙幣などの流通していない紙幣と判別された紙幣、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、搬送されていると判別された紙幣ならびにその短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして搬送されていると判別された紙幣は、紙幣回収ボックス43内に導かれて、回収される。
この際、CPU50は、RFIDリーダー40bによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の金種および枚数を判別して、RAM52の紙幣回収ボックス43内に回収された紙幣の枚数を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換えるとともに、その金種の紙幣の枚数を管理するためのデータを格納するRAM52のメモリ領域に書き込まれた紙幣の計数データを書き換える。
第一の紙幣帯封機構2内に送られた紙幣は、第一の紙幣集積ボックス81内に送られて、集積される。
CPU50は、出金紙幣判別部40から入力される紙幣の光学データ、磁気データおよびRFIDデータに基づいて、接続搬送路47を介して、紙幣入出金機構1から、第一の紙幣帯封機構2に送られた紙幣のIDデータ、金種データおよび金種別の枚数データを読み取って、RAM52に書き込む。
こうして、次々に、紙幣入出金機構1の第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cあるいは第四の紙幣収納ボックス30dから繰り出された紙幣が、第一の紙幣集積ボックス81内に送られて、集積された結果、RAM52の第一の紙幣帯封機構2を管理するデータを格納するメモリ領域に書き込まれた第一の紙幣束生成データならびに紙幣入出金機構1から、第一の紙幣帯封機構2に送られた紙幣のIDデータ、金種データおよび金種別の枚数データに基づいて、第一の紙幣集積ボックス81内に、所定枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣が集積され、RAM52に書き込まれた単位紙幣束に含まれるべき紙幣の枚数に等しくなったと判別すると、CPU50は、ゲート部材85を駆動するソレノイド120に駆動信号を出力して、接続搬送路47を第二の分岐搬送路84に接続し、その後に、第一の紙幣帯封機構2に送られてくる紙幣を、第二の紙幣集積ボックス82内に導く。
次いで、CPU50は、第一の紙幣帯封ユニット80の紙幣保持手段86を上下方向に移動させるモータ123に駆動信号を出力して、紙幣保持手段86を第一の紙幣集積ボックス81の出口に隣接するように位置させ、さらに、第一の集積紙幣送り出し手段121に駆動信号を出力して、第一の紙幣集積ボックス81内に集積された紙幣を、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bの間に送り出す。
さらに、CPU50は、モータ124に駆動信号を出力して、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bを近接させ、第一の紙幣集積ボックス81から送り出された集積紙幣を挟持させる。
次いで、CPU50は、第一の紙幣帯封ユニット80の結束テープ供給部材87を駆動するモータ125に駆動信号を出力して、結束テープ供給部材87を駆動させ、結束テープT1を、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bによって挟持された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束に向けて、繰り出させる。
さらに、CPU50は、RAM52に書き込まれた生成されるべき紙幣束に含まれる紙幣の金種、IDデータなどの紙幣束を構成する紙幣に関するデータ、金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータならびにオペレータの名前などの帯封処理に関するデータを読み出すとともに、時計53の計時データを読み出す。
次いで、CPU50は、第一の紙幣帯封ユニット80のRFIDライター88を駆動するRFIDライター駆動手段127に駆動信号およびRAM52から読み出したデータを出力し、結束テープ供給部材87によって繰り出された結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、生成されるべき紙幣束に含まれる紙幣の金種データ、IDデータなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータ、オペレータの名前、帯封処理を実行する日時などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込む。
さらに、CPU50は、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するデータを、紙幣束に帯封処理を施す権限を有する金融機関によって、共同管理されている中央管理サーバ54に出力する。こうして、中央管理サーバ54に、紙幣束に巻回された結束テープT1に、紙幣処理機の第一の紙幣帯封機構2によって、書き込まれた帯封処理に関するデータが格納される。
CPU50は、第一の紙幣帯封ユニット80の結束テープ供給部材87を駆動するモータ125に、さらに、駆動信号を出力して、結束テープ供給部材87を駆動させ、結束テープT1を、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bによって挟持された集積紙幣に供給させ、次いで、第一の紙幣帯封ユニット80の巻き付け手段(図示せず)を駆動する巻き付けモータ126に駆動信号を出力して、巻き付け手段により、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bによって挟持された集積紙幣の略中央部に、結束テープT1を巻き付けさせ、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣を含む単位紙幣束を生成する。
こうして、集積紙幣に帯封がされて、第一の所定数に等しい枚数の紙幣を含む単位紙幣束が生成されると、紙幣束搬送機構91を駆動する紙幣束搬送機構駆動手段128に、RAM52から読み出した単位紙幣束に含まれている紙幣の金種データおよび駆動信号を出力して、単位紙幣束に含まれた紙幣の金種に応じて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのいずれかに、生成された単位紙幣束を収納させる。
同時に、CPU50は、RAM52の第一の紙幣帯封機構2を管理するためのデータを格納するメモリ領域に、生成された単位紙幣束の金種および数ならびにその単位紙幣束が収納された紙幣束収納ボックスを特定する第一の紙幣束収納データを書き込む。
CPU50は、RAM52に書き込まれている第一の紙幣束収納データ中の生成された単位紙幣束の数が、RAM52に書き込まれた第一の紙幣束データ中の生成すべき単位紙幣束の数に等しくなるまで、同様の処理を繰り返し、生成された単位紙幣束は、単位紙幣束に含まれた紙幣の金種に応じて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのいずれかに収納される。
こうして、第一の紙幣帯封機構2による第一の所定数に等しい枚数の紙幣を含む単位紙幣束の生成処理が完了する。
一方、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび/または第四の紙幣束収納ボックス90dに収納された単位紙幣束を出金するときは、オペレータによって、出金すべき単位紙幣束の金種および出金すべき単位紙幣束の数を特定する第一の紙幣束出金データと、第一の紙幣束出金信号が、キーボード75に入力される。
オペレータによって入力された第一の紙幣束出金データおよび第一の紙幣束出金信号は、CPU50に出力され、第一の紙幣束出金データおよび第一の紙幣束出金信号を受けると、CPU50は、第一の紙幣束出金データをRAM52の第一の紙幣帯封機構2を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、ローラ駆動手段55bに駆動信号を出力して、紙幣入出金機構1と第一の紙幣帯封機構2を接続する接続搬送路47、紙幣束搬送路92および紙幣束出金搬送路95に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動し、さらに、第一の紙幣束出金データに基づいて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのうち、単位紙幣束を繰り出すべき紙幣束収納ボックスを決定し、対応する紙幣束繰り出し部に駆動信号を出力する。このとき、CPU50は、第一の紙幣帯封機構2に設けられたゲート部材97を駆動するソレノイド129には駆動信号を出力せず、したがって、ゲート部材97は、紙幣束搬送路92を紙幣束出金搬送路95に接続する位置に保持される。
その結果、オペレータによって指定された金種の単位紙幣束が、対応する紙幣束収納ボックスから、紙幣束搬送路92内に、1つずつ繰り出され、紙幣束搬送路92内に繰り出された単位紙幣束は、紙幣束出金搬送路95に設けられた紙幣束検出部99に送られる。
単位紙幣束が、紙幣束検出部99に送られると、RFIDリーダー99aによって、単位紙幣束に巻き付けられた結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに書き込まれたRFIDデータが読み取られ、紙幣束検出部99から、CPU50に出力される。
CPU50は、紙幣束検出部99から入力されたRFIDデータに基づき、紙幣束出金口98に向けて、送られた単位紙幣束の金種および数を特定する紙幣束出金データを、RAM52に書き込む。
さらに、単位紙幣束は、紙幣束検出部99から、紙幣束出金口98に送られて、出金される。
CPU50は、同様の処理を繰り返し、RAM52に書き込まれている紙幣束出金データによって特定される紙幣束出金口98に送られた単位紙幣束の金種および数が、RAM52に書き込まれている第一の紙幣束出金データ中の出金すべき単位紙幣束の数に等しくなると、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび/または第四の紙幣束収納ボックス90dに収納された単位紙幣束の出金処理を完了させる。
本実施態様にかかる紙幣処理機は、さらに、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dに収納された単位紙幣束を、第二の紙幣帯封機構3に送って、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣を含む単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、たとえば、10束の単位紙幣束を重ね合わせ、帯封をし、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成可能に構成されており、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dに収納された単位紙幣束を、第二の紙幣帯封機構3に送って、第二の所定数に等しい数だけ、重ね合わせて、帯封をし、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する場合には、オペレータによって、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を重ね合わせて、生成すべき紙幣束の金種および生成されるべき紙幣束に含まれる単位紙幣束の数を特定するとともに、生成すべき紙幣束の数を特定する第二の紙幣束データと、第二の紙幣束生成信号とが、キーボード75に入力される。同時に、オペレータによって、金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータならびにオペレータの名前などの帯封処理に関するデータがキーボード75に入力される。同時に、オペレータによって、金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータならびにオペレータの名前などの帯封処理に関するデータがキーボード75に入力される。
オペレータによって入力された第二の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータならびに第二の紙幣束生成信号はCPU50に出力され、オペレータによって入力された第二の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータならび第二の紙幣束生成信号を受けると、CPU50は、オペレータによって入力された第二の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータをRAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、第一の紙幣帯封機構2に設けられたゲート部材97を駆動するソレノイド129に駆動信号を出力して、紙幣束搬送路92を、第一の紙幣帯封機構2と第二の紙幣帯封機構3とを接続する接続搬送路96に連通させ、さらに、ローラ駆動手段55cに駆動信号を出力して、第一の紙幣帯封機構2と第二の紙幣帯封機構3を接続する接続搬送路96、入金紙幣束搬送路102、紙幣束搬送路103および紙幣束搬送路117に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動する。
次いで、CPU50は、第二の紙幣束出金データに基づいて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのうち、単位紙幣束を繰り出すべき紙幣束収納ボックスを決定し、対応する紙幣束繰り出し部に駆動信号を出力する。
その結果、オペレータによって指定された金種の単位紙幣束が、対応する紙幣束収納ボックスから、紙幣束搬送路92内に、1つずつ繰り出され、紙幣束搬送路92内に繰り出された単位紙幣束は、ゲート部材97によって、第一の紙幣帯封機構2と第二の紙幣帯封機構3とを接続する接続搬送路96に導かれる。
接続搬送路96に導かれた単位紙幣束は、データ読み取り部105に送られ、データ読み取り部105に設けられたRFIDリーダー105aによって、単位紙幣束に巻き付けられた結束テープT1に形成されているインレット内のICチップに書き込まれた単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに帯封処理を施した紙幣の枚数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータが読み取られるとともに、RFIDリーダー105bによって、単位紙幣束に含まれた紙幣に形成されているインレット内のICチップに書き込まれた紙幣のIDデータ、金種データなどの各紙幣のRFIDデータが読み取られ、RFIDリーダー105aによって読み取られた紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータならびにRFIDリーダー105bによって読み取られた各紙幣のRFIDデータは、データ読み取り部105からCPU50に出力される。
CPU50は、データ読み取り部105から、紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータならびに各紙幣のRFIDデータを受けると、紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータならびに各紙幣のRFIDデータを、RAM52の第二の紙幣帯封機構3を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込む。
次いで、CPU50は、データ読み取り部105から入力されたRFIDデータに基づき、単位紙幣束を構成している紙幣の金種が、オペレータによって特定され、RAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれている生成すべき紙幣束の金種と一致するか否かを判別する。
その結果、データ読み取り部105から入力されたRFIDデータに基づいて判別された単位紙幣束を構成している紙幣の金種が、オペレータによって特定され、RAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれている生成すべき紙幣束の金種と一致していないときは、CPU50は、ディスプレイ77に、帯封処理を施すべきでない単位紙幣束が検出された旨を表示するとともに、ローラ駆動手段55に、逆駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103に設けられた搬送ローラを逆方向に回転させて、単位紙幣束を、紙幣束入金口100に送り出す。
同時に、CPU50は、データ読み取り部105から入力された単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致しているか否かを判別するとともに、中央管理サーバ54にアクセスして、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されているか否かを判別する。
その結果、単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致していないと判別したときは、その単位紙幣束から、紙幣の一部が抜き取られ、あるいは、単位紙幣束を構成している紙幣の一部が他の紙幣に差し替えられているおそれが高いから、CPU50は、ディスプレイ77に、帯封処理を施すべきでない単位紙幣束が検出された旨を表示するとともに、ローラ駆動手段55に、逆駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103に設けられた搬送ローラを逆方向に回転させて、単位紙幣束を、紙幣束入金口100に送り出す。
一方、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されていないと判別したときは、その単位紙幣束が、紙幣束を生成する権限がない者によって生成されたおそれが高いから、CPU50は、ディスプレイ77に、帯封処理を施すべきでない単位紙幣束が検出された旨を表示するとともに、ローラ駆動手段55に、逆駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103に設けられた搬送ローラを逆方向に回転させて、単位紙幣束を、紙幣束入金口100に送り出す。
これに対して、データ読み取り部105から入力されたRFIDデータに基づいて判別された単位紙幣束を構成している紙幣の金種が、オペレータによって特定され、RAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれている生成すべき紙幣束の金種と一致し、かつ、単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致するとともに、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されていると判別したときは、単位紙幣束は、データ読み取り部105から、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111に送られて、集積される。
この場合には、データ読み取り部105に送られた単位紙幣束は、オペレータによって特定された紙幣束の金種にしたがって、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cあるいは第四の紙幣束収納ボックス90dから繰り出されたものであるから、データ読み取り部105から入力されたRFIDデータに基づいて判別された単位紙幣束を構成している紙幣の金種は、オペレータによって特定され、RAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれている生成すべき紙幣束の金種と一致しており、また、データ読み取り部105に送られた単位紙幣束は、第一の紙幣帯封機構2によって、紙幣入出金機構1から送られた現に流通している真正な紙幣を重ね合わせて、生成されたものであるから、単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致し、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されている。したがって、単位紙幣束は、データ読み取り部105から、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111に送られて、集積される。
こうして、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのうち、第二の紙幣束出金データに基づいて決定された紙幣束収納ボックスから、紙幣束搬送路92内に、次々に、単位紙幣束が繰り出され、接続搬送路96およびデータ読み取り部105を介して、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111内に送られて、集積された結果、データ読み取り部105から出力されたRFIDデータに基づいて、RAM52に書き込まれた第二の紙幣束出金データ中の生成されるべき紙幣束に含まれる単位紙幣束の数に等しい数の単位紙幣束が、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111内に送られて、集積されたと判定したときは、CPU50は、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束送り出し手段130に駆動信号を出力して、紙幣束集積手段111内に集積された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材(図示せず)の間に、送り出し、さらに、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束保持手段112の一対の挟持部材を相対的に移動させるモータ131に駆動信号を出力して、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材によって、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束が重ね合わされて形成された紙幣束を挟持させる。
次いで、CPU50は、第二の紙幣帯封ユニット110の結束テープ供給部材113を駆動するモータ132に駆動信号を出力して、結束テープ供給部材113を駆動させ、結束テープT2を、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束に向けて、繰り出させる。
さらに、CPU50は、RAM52に書き込まれた紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータを読み出して、駆動信号とともに、第二の紙幣帯封ユニット110のRFIDライター115を駆動するRFIDライター駆動手段135に出力する。
その結果、第二の紙幣帯封ユニット110のRFIDライター115によって、結束テープ供給部材113によって繰り出された結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、各単位紙幣束に巻回された結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた各単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータおよび各単位紙幣束に含まれる紙幣の枚数、各単位紙幣束に帯封処理を施した日時、各単位紙幣束に帯封処理を施した金融機関名、各単位紙幣束の帯封処理の実行者などの各単位紙幣束の帯封処理に関するRFIDデータ、ならびに、帯封処理を施した単位紙幣束を特定するデータ、帯封処理を施した単位紙幣束の数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータが書き込まれる。
次いで、CPU50は、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するデータを、紙幣束に帯封処理を施す権限を有する金融機関によって、共同管理されている中央管理サーバ54に出力する。こうして、中央管理サーバ54に、紙幣束に巻回された結束テープT2に、紙幣処理機の第二の紙幣帯封機構3によって、書き込まれた帯封処理に関するデータが格納される。
CPU50は、第二の紙幣帯封ユニット110の結束テープ供給部材113を駆動するモータ132に、さらに、駆動信号を出力して、結束テープ供給部材113を駆動させ、結束テープT2を、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された紙幣束に供給させ、次いで、第二の紙幣帯封ユニット110の巻き付け手段114を駆動する巻き付けモータ133に駆動信号を出力して、巻き付け手段114により、紙幣保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された紙幣束の略中央部に、結束テープT2を巻き付けさせ、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束、たとえば、10束の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する。
以上のように、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束、たとえば、10束の単位紙幣束を含む紙幣束が生成されると、CPU50は、生成された紙幣束の数を特定する第二の紙幣束生成データをRAM52に書き込む。
こうして、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣に帯封が付された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数、たとえば、10束だけ、束ねて、帯封を付して生成された紙幣束は、紙幣束搬送路117を介して、紙幣束出金口101に出金される。
同様の処理が繰り返され、RAM52に書き込まれている第二の紙幣束生成データによって特定された生成された紙幣束の数が、RAM52に書き込まれている第二の紙幣束データ中の生成すべき紙幣束の数に等しくなると、CPU50は、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束の生成処理を終了させる。
本実施態様にかかる紙幣処理機は、さらに、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣を含み、紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、たとえば、10束の単位紙幣束を重ね合わせて、帯封をし、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成可能に構成されており、第一の所定数に等しい枚数の紙幣を含み、紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、重ね合わせて、帯封をし、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する場合には、オペレータによって、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を重ね合わせて、生成すべき紙幣束の金種および生成されるべき紙幣束に含まれる単位紙幣束の数を特定するとともに、生成すべき紙幣束の数を特定する第二の紙幣束データと、第二の紙幣束生成信号とが、キーボード75に入力される。同時に、オペレータによって、金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータならびにオペレータの名前などの帯封処理に関するデータがキーボード75に入力される。
オペレータによって入力された第二の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータならびに第二の紙幣束生成信号はCPU50に出力され、オペレータによって入力された第二の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータならびに第二の紙幣束生成信号を受けると、CPU50は、オペレータによって入力された第二の紙幣束データおよび帯封処理に関するデータをRAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込むとともに、ローラ駆動手段55cに駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102、紙幣束搬送路103および紙幣束搬送路117に設けられた搬送ローラ(図示せず)を駆動する。
次いで、オペレータによって、新たに生成されるべき紙幣束を構成する単位紙幣束が、紙幣束入金口100に投入される。
紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束は、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103を介して、データ読み取り部105に送られ、データ読み取り部105に設けられたRFIDリーダー105aによって、単位紙幣束に巻き付けられた結束テープに形成されているインレット内のICチップに書き込まれた単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに帯封処理を施した紙幣の枚数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータが読み取られるとともに、RFIDリーダー105bによって、単位紙幣束に含まれた紙幣に形成されているインレット内のICチップに書き込まれた紙幣のIDデータ、金種データなどの各紙幣のRFIDデータが読み取られ、RFIDリーダー105aによって読み取られた紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータならびにRFIDリーダー105bによって読み取られた各紙幣のRFIDデータは、データ読み取り部105からCPU50に出力される。
CPU50は、データ読み取り部105から、紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータならびに各紙幣のRFIDデータを受けると、紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータならびに各紙幣のRFIDデータを、RAM52の第二の紙幣帯封機構3を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込む。
次いで、CPU50は、データ読み取り部105から入力されたRFIDデータに基づき、単位紙幣束を構成している紙幣の金種が、オペレータによって特定され、RAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれている生成すべき紙幣束の金種と一致するか否かを判別する。
その結果、データ読み取り部105から入力されたRFIDデータに基づいて判別された単位紙幣束を構成している紙幣の金種が、オペレータによって特定され、RAM52の第二の紙幣帯封機構を管理するためのデータを格納するメモリ領域に書き込まれている生成すべき紙幣束の金種と一致していないときは、生成された紙幣束に、異なる金種の紙幣を含む単位紙幣束が混入するおそれがあるから、CPU50は、ディスプレイ77に、帯封処理を施すべきでない単位紙幣束が検出された旨を表示するとともに、ローラ駆動手段55に、逆駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103に設けられた搬送ローラを逆方向に回転させて、その単位紙幣束を、紙幣束入金口100に送り出す。
同時に、CPU50は、データ読み取り部105から入力された単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致しているか否かを判別するとともに、中央管理サーバ54にアクセスして、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されているか否かを判別する。
その結果、単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致していないと判別したときは、その単位紙幣束から、紙幣の一部が抜き取られ、あるいは、単位紙幣束を構成している紙幣の一部が他の紙幣に差し替えられているおそれが高いから、CPU50は、ディスプレイ77に、帯封処理を施すべきでない単位紙幣束が検出された旨を表示するとともに、ローラ駆動手段55に、逆駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103に設けられた搬送ローラを逆方向に回転させて、その単位紙幣束を、紙幣束入金口100に送り出す。
一方、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されていないと判別したときは、その単位紙幣束が、紙幣束を生成する権限がない者によって生成されたおそれが高いから、CPU50は、ディスプレイ77に、帯封処理を施すべきでない単位紙幣束が検出された旨を表示するとともに、ローラ駆動手段55に、逆駆動信号を出力して、入金紙幣束搬送路102および紙幣束搬送路103に設けられた搬送ローラを逆方向に回転させて、その単位紙幣束を、紙幣束入金口100に送り出す。
これに対して、単位紙幣束を構成している各紙幣のRFIDデータと結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた紙幣に関するRFIDデータとが一致し、データ読み取り手段105から入力された帯封処理に関するデータが、中央管理サーバ54に格納されていると判別したときは、その単位紙幣束は、データ読み取り部105から、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111に送られて、集積される。
こうして、単位紙幣束が、次々に、紙幣束入金口100に投入され、紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束が、データ読み取り部105を介して、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111内に送られて、集積された結果、データ読み取り部105から出力されたRFIDデータに基づいて、RAM52に書き込まれた第二の紙幣束出金データ中の生成されるべき紙幣束に含まれる単位紙幣束の数に等しい数の単位紙幣束が、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111内に送られて、集積されたと判定したときは、CPU50は、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束送り出し手段130に駆動信号を出力して、紙幣束集積手段111内に集積された第二の所定数の等しい数の単位紙幣束を、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材(図示せず)の間に、送り出し、さらに、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束保持手段112の一対の挟持部材を相対的に移動させるモータ131に駆動信号を出力して、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材によって、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束が重ね合わされて形成された紙幣束を挟持させる。
次いで、CPU50は、第二の紙幣帯封ユニット110の結束テープ供給部材113を駆動するモータ132に駆動信号を出力して、結束テープ供給部材113を駆動させ、結束テープT2を、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束に向けて、繰り出させる。
さらに、CPU50は、RAM52に書き込まれた紙幣に関するRFIDデータおよび帯封処理に関するRFIDデータを読み出して、駆動信号とともに、第二の紙幣帯封ユニット110のRFIDライター115を駆動するRFIDライター駆動手段135に出力する。
その結果、第二の紙幣帯封ユニット110のRFIDライター115によって、結束テープ供給部材113によって繰り出された結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、各単位紙幣束に巻回された結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた各単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータおよび各単位紙幣束に含まれる紙幣の枚数、各単位紙幣束に帯封処理を施した日時、各単位紙幣束に帯封処理を施した金融機関名、各単位紙幣束の帯封処理の実行者などの各単位紙幣束の帯封処理に関するRFIDデータ、ならびに、帯封処理を施した単位紙幣束を特定するデータ、帯封処理を施した単位紙幣束の数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータが書き込まれる。
さらに、CPU50は、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するデータを、紙幣束に帯封処理を施す権限を有する金融機関によって、共同管理されている中央管理サーバ54に出力する。こうして、中央管理サーバ54に、紙幣束に巻回された結束テープT2に、紙幣処理機の第二の紙幣帯封機構3によって、書き込まれた帯封処理に関するデータが格納される。
CPU50は、第二の紙幣帯封ユニット110の結束テープ供給部材113を駆動するモータ132に、さらに、駆動信号を出力して、結束テープ供給部材113を駆動させ、結束テープT2を、紙幣束保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された紙幣束に供給させ、次いで、第二の紙幣帯封ユニット110の巻き付け手段114を駆動する巻き付けモータ133に駆動信号を出力して、巻き付け手段114により、紙幣保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された紙幣束の略中央部に、結束テープT2を巻き付けさせ、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束、たとえば、10束の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する。
以上のように、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束、たとえば、10束の単位紙幣束を含む紙幣束が生成されると、CPU50は、RAM52に、生成された紙幣束の金種および数を特定する第二の紙幣束出金データを書き込む。
こうして、第一の所定数に等しい枚数の紙幣、たとえば、100枚の紙幣に帯封が付された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数、たとえば、10束だけ、束ねて、帯封を付して生成された紙幣束は、紙幣束搬送路117を介して、紙幣束出金口101に出金される。
同様の処理が繰り返され、RAM52に書き込まれている第二の紙幣束出金データ中の生成された紙幣束の数が、RAM52に書き込まれている第二の紙幣束データ中の生成すべき紙幣束の数に等しくなると、CPU50は、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束の生成処理を終了させる。
一方、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種別の枚数を確認する収納紙幣確認処理を実行するにあたっては、図1および図2に示された紙幣処理機と同様にして、紙幣入出金機構1の汚損紙幣収納ボックス31、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に設けられたRFIDリーダー31a、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dが起動され、RFIDリーダー31a、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣入出金機構1の汚損紙幣収納ボックス31に収納されている汚損紙幣の金種および金種別枚数ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dに収納されている紙幣の金種および金種別枚数が確認され、また、紙幣回収ボックス43内に設けられたRFIDリーダー43aが起動され、RFIDリーダー43aによって読み取られた紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣回収ボックス43内に回収されている紙幣の金種および金種別の枚数が確認される。
これに対して、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣帯封ユニット80に設けられた第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのそれぞれに収納された紙幣の金種別の枚数は、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのそれぞれに設けられたRFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、確認される。
一日の業務が完了すると、汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dが取り付けられた紙幣収納ユニット30が、紙幣処理機から取り外され、さらに、オペレータによって、汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dが、紙幣収納ユニット30から取り外される。
同様に、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dが取り付けられた紙幣束収納ユニット90が、紙幣処理機から取り外され、さらに、オペレータによって、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dが、紙幣束収納ユニット90から、取り外される。
こうして、紙幣収納ユニット30から取り外された汚損紙幣収納ボックス31ならびに第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dならびに紙幣束収納ユニット90から取り外された第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dは、収納されている紙幣を保管するための金庫として利用される。
汚損紙幣収納ボックス31に収納された汚損紙幣は、通常、取り出されて、回収される。
これに対して、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納された紙幣は、業務を再開した際に、紙幣処理機から出金するための紙幣として利用され、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dは、業務の再開にあたって、紙幣収納ユニット30に取り付けられて、紙幣処理機にセットされる。このとき、必要に応じて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に、それぞれ、第一の金種の紙幣、第二の金種の紙幣、第三の金種の紙幣および第四の金種の紙幣を補充した後に、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dを紙幣収納ユニット30に取り付けて、紙幣処理機にセットすることもできる。
同様に、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納された単位紙幣束も、業務を再開した際に、紙幣処理機から出金するための紙幣束として利用され、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dは、業務の再開にあたって、紙幣束収納ユニット90に取り付けられて、紙幣処理機にセットされる。このとき、必要に応じて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に、それぞれ、第一の金種の単位紙幣束、第二の金種の単位紙幣束、第三の金種の単位紙幣束および第四の金種の単位紙幣束を補充した後に、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dを、紙幣束収納ユニット90に取り付けて、紙幣処理機にセットすることもできる。
本実施態様においては、紙幣収納ユニット30あるいは紙幣束収納ユニット90が、紙幣処理機にセットされると、ユニットセット信号がCPU50に出力され、ユニットセット信号が入力されると、CPU50は、ロック部材(図示せず)を駆動して、紙幣収納ユニット30あるいは紙幣束収納ユニット90を紙幣処理機にロックするとともに、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dのRFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dあるいは第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのRFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hに、それぞれ、駆動信号を出力して、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dあるいはRFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hを起動させ、所定の周波数の電波を発信させるように構成されている。
したがって、紙幣収納ユニット30が、紙幣処理機にセットされると、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dによって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣に形成されたインレット中のICチップに書き込まれたRFIDデータが読み取られて、CPU50に出力され、CPU50は、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dから入力された紙幣のRFIDデータに基づいて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣の金種別枚数を算出することができる。
一方、紙幣束収納ユニット90が、紙幣処理機にセットされると、RFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hによって、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納されている単位紙幣束を構成する紙幣に形成されたインレット中のICチップに書き込まれたRFIDデータが読み取られて、CPU50に出力され、CPU50は、RFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hから入力された紙幣のRFIDデータに基づいて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納されている単位紙幣束を構成する紙幣の金種別枚数を算出することができる。
従来の紙幣処理機にあっては、一旦、紙幣処理機から、紙幣あるいは紙幣束を収納する紙幣収納ボックスを取り外し、再度、紙幣処理機にセットするときは、紙幣収納ボックス内に紙幣あるいは紙幣束を補充したか否かにかかわらず、紙幣収納ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数を確認し、RAM52に記憶させるため、紙幣収納ボックスに収納されている紙幣あるいは紙幣束を、出金紙幣搬送路35あるいは紙幣束搬送路92に繰り出し、紙幣の金種を判別し、再度、紙幣収納ボックス内に導いて、収納させることが必要であった。
しかしながら、本実施態様によれば、紙幣収納ボックスを、再度、紙幣処理機にセットするのに先立って、紙幣収納ボックス内に紙幣を補充した場合においても、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dを紙幣処理機にセットした後、紙幣処理機による紙幣の処理に先立って、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dのRFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dが起動され、また、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dを紙幣処理機にセットした後、紙幣処理機による紙幣の処理に先立って、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dのRFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hが起動されるから、RFIDリーダー32a、RFIDリーダー32b、RFIDリーダー32cおよびRFIDリーダー32dあるいはRFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dあるいは第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納されている紙幣の金種別枚数を正確に把握することができ、したがって、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30dを紙幣処理機にセットした後、紙幣処理機による紙幣の処理に先立って、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に収納されている紙幣を、1枚ずつ、繰り出して、紙幣の金種を判別し、再度、第一の紙幣収納ボックス30a、第二の紙幣収納ボックス30b、第三の紙幣収納ボックス30cおよび第四の紙幣収納ボックス30d内に導いて、収納させる必要がなく、また、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90dを紙幣処理機にセットした後、紙幣処理機による紙幣の処理に先立って、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納されている単位紙幣束を、1つずつ、繰り出して、紙幣の金種を判別し、再度、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に導いて、収納させる必要がないから、業務再開時の操作を大幅に簡易化することが可能になる。
本実施態様によれば、さらに、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣帯封ユニット80の結束テープ供給部材87の近傍には、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、結束テープT1を巻き付けて、生成されるべき単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに帯封処理を施した紙幣の枚数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むRFIDライター88が設けられているから、第一の紙幣帯封機構2によって生成された単位紙幣束を所望のように管理することが可能になる。
また、本実施態様によれば、第二の紙幣帯封機構3の第二の紙幣帯封ユニット110には、紙幣束に巻き付けられるべき結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、生成されるべき紙幣束に含まれる各単位紙幣束に巻回された結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた各単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータおよび各単位紙幣束に含まれる紙幣の枚数、各単位紙幣束に帯封処理を施した日時、各単位紙幣束に帯封処理を施した金融機関名、各単位紙幣束の帯封処理の実行者などの各単位紙幣束の帯封処理に関するRFIDデータ、ならびに、帯封処理を施した単位紙幣束を特定するデータ、帯封処理を施した単位紙幣束の数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むRFIDライター115が設けられているから、第二の紙幣帯封機構3によって生成された第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を所望のように管理することが可能になる。
さらに、本実施態様によれば、第一の紙幣帯封機構2によって、単位紙幣束を生成するときに、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するRFIDデータが、紙幣束を生成する権限を有する金融機関が共同管理する中央管理サーバ54に出力されて、格納されるように構成されているから、紙幣束入金口100に、第一の所定数に等しい紙幣を含む単位紙幣束を投入して、第二の紙幣帯封機構3によって、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する際に、結束テープに形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するRFIDデータが、中央管理サーバ54に格納されているか否かを判別するだけで、紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束が、紙幣束を生成する権限を有する金融機関によって真正に生成されたものか否かを判別して、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成することができ、したがって、紙幣処理機の紙幣束管理能力を大幅に向上させることが可能になる。
また、本実施態様によれば、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内には、それぞれ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hが設けられているので、RFIDリーダー90e、RFIDリーダー90f、RFIDリーダー90gおよびRFIDリーダー90hが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納された単位紙幣束を繰り出すことなく、随時、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納された紙幣の金種別の枚数を確認することが可能になる。したがって、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納された紙幣の金種別の枚数を確認するために、特別の紙幣束の搬送路を設ける必要がないから、紙幣処理機の構造を簡易化することができる。
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
たとえば、前記実施態様においては、出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bとを備え、RFIDリーダー40bが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否かおよび紙幣の金種を暫定的に判別し、センサユニット40aが検出した紙幣の光学データおよび磁気データと、暫定的に決定した紙幣の金種に対応する金種の紙幣の基準光学データおよび基準磁気データとを比較して、紙幣の金種を判別するとともに、1枚ずつ、搬送されているか否か、および、その短辺が紙幣の搬送方向と平行に搬送されているか否かを判別し、出金すべき紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られていると判別した場合および出金すべき紙幣が、その短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別した場合に、それらの紙幣を、紙幣回収ボックス43内に送って、回収するように構成されているが、センサユニット40aが検出した紙幣のデータのみに基づいて、出金すべき紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否か、その金種ならびに出金すべき紙幣が1枚ずつ、搬送されているか否か、および、その短辺が紙幣の搬送方向と平行に搬送されているか否かを判別することは可能であるから、出金紙幣判別部40が、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bを備えていることは必ずしも必要でない。
さらに、前記実施態様においては、出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bとを備えているが、光学センサ手段が検出した紙幣の光学データのみに基づいて、出金すべき紙幣が、現に流通している真正な紙幣か否か、その金種ならびに出金すべき紙幣が1枚ずつ、搬送されているか否か、および、その短辺が紙幣の搬送方向と平行に搬送されているか否かを判別することは可能であるから、出金紙幣判別部40は、光学センサ手段を備えていれば足り、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備えていることは必ずしも必要でない。
また、前記実施態様においては、紙幣判別部15は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損レベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット15aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー15bとを備えているが、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られているか否かは、センサユニット15aに含まれる光学センサ手段の透過光センサが検出した透過光データによって判別することができ、一方、センサユニット15aに含まれる光学センサ手段の反射光センサが検出したデータに基づいて、金種が確定できない紙幣には、偽造紙幣および外国紙幣だけでなく、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている紙幣も含まれるが、紙幣判別部15が検出した紙幣のデータに基づいて、偽造紙幣あるいは外国紙幣と判別された紙幣ならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られていると判別された紙幣は、いずれも、紙幣返却口13に送られて、オペレータに返却され、紙幣判別部15が検出した紙幣のデータに基づいて、偽造紙幣あるいは外国紙幣と、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と角度をなして送られている紙幣とを区別する必要はないから、紙幣判別部15は、センサユニット15aを備えていればよく、RFIDデータを読み取るRFIDリーダー15bを備えていることは必ずしも必要でない。さらに、紙幣判別部15が、光学センサ手段を備えていれば、CPU50は、紙幣判別部15が検出した紙幣のデータに基づいて、紙幣の金種を判別することができるから、紙幣判別部15に含まれるセンサユニット15aが、磁気センサを備えていることは必ずしも必要でない。
さらに、前記実施態様においては、紙幣判別部15は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種および汚損レベル、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット15aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー15bとを備え、CPU50は、センサユニット15aに含まれた光学センサ手段の反射光センサが検出した紙幣の反射光データと、RFIDリーダー15bが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するように構成されているが、紙幣判別部15に、さらに、紙幣判別部15を通過する紙幣の両側部を検出する一対の光学センサを設け、一対の光学センサが紙幣を検出するタイミングにしたがって、CPU50が、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するように構成することもできる。
また、前記実施態様においては、出金紙幣判別部40は、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するセンサユニット40aと、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー40bとを備えているが、RFIDリーダー40bが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、CPU50は、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否かおよび紙幣の金種を判別することができ、また、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られている場合には、出金紙幣判別部40のRFIDリーダー40bから、所定の時間内に、2枚以上の紙幣のRFIDデータが、CPU50に入力され、CPU50は、RFIDリーダー40bが読み取ったRFIDデータに基づき、2枚以上の紙幣の全部あるいは一部が重なり合って、送られているか否かを判別することも可能であるから、出金紙幣判別部40は、RFIDリーダー40bに加えて、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するためのデータを検出するセンサを備えていればよく、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備えたセンサユニット40aを備えていることは必ずしも必要でない。上述のように、CPU50は、RFIDリーダー40bが読み取った紙幣のRFIDデータに基づいて、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種ならびに紙幣が1枚ずつ送られているか否かを判別することができ、RFIDリーダー40bが読み取ったRFIDデータおよび反射光センサが検出した紙幣の反射光データに基づき、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別することができるから、出金紙幣判別部40は、RFIDリーダー40bに加えて、反射光センサを備えていれば十分であるし、また、反射光センサに代えて、出金紙幣判別部40に、紙幣判別部15を通過する紙幣の両側部を検出する一対の光学センサを設け、一対の光学センサが紙幣を検出するタイミングにしたがって、CPU50が、紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するように構成することもできる。
さらに、前記実施態様においては、紙幣判別部15のセンサユニット15aおよび出金紙幣判別部40のセンサユニット40aは、それぞれ、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備え、周知の方法によって、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣か否か、真正でかつ現に流通している紙幣である場合は、その金種、紙幣が1枚ずつ送られているか否かならびに紙幣の短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように送られているか否かを判別するための光学データおよび磁気データを生成するように構成されているが、紙幣判別部15のセンサユニット15aおよび出金紙幣判別部40のセンサユニット40aが、紙幣に向けて、光を発する光源と、光源から発せられ、紙幣によって反射された光を検出する反射光センサと、光源から発せられ、紙幣を透過した光を検出する透過光センサとを含む光学センサ手段と、紙幣の磁気的性質を検出する磁気センサを備えていることは必ずしも必要でなく、光学センサ手段および磁気センサに代えて、紙幣に向けて、紫外線光源を発する紫外線光源と、紫外線光源から発せられた紫外線によって、紙幣に含まれた蛍光物質が励起されて、放出された蛍光を検出する光学センサを用いることもできる。
さらに、前記実施態様においては、紙幣判別部15によって検出されたデータに基づいて、CPU50は、紙幣が、真正でかつ現に流通している紙幣であるか否か、紙幣が真正でかつ現に流通している紙幣である場合には、その金種、紙幣が、1枚ずつ、搬送されているか否かならびに紙幣が、その短辺が紙幣の搬送方向と平行になるように搬送されているかを判別するように構成されているが、さらに、紙幣判別部15によって検出されたデータに基づいて、CPU50が、紙幣の表裏を判別するように構成するとともに、搬送路16と紙幣一時貯留ユニット27との間に、紙幣の表裏を反転可能な表裏反転機構を設け、紙幣が裏向きで送られていると判別したときは、紙幣の表裏を反転させて、紙幣一時貯留ユニット27に送るように構成することもできる。
また、前記実施態様においては、紙幣一時貯留ユニット27は、ロック部材によるロックが解除することによって、スライドさせて、紙幣処理機から取り出し可能に構成され、紙幣処理機の紙幣入金口11に投入された紙幣の入金処理を中止する場合に、紙幣一時貯留ユニット27の汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留されていた紙幣を回収可能に構成されているが、紙幣一時貯留ユニット27を、紙幣処理機から取り出し可能に構成することは必ずしも必要でなく、紙幣一時貯留ユニット27の汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留されていた紙幣を繰り出して、紙幣返却口13に送り返す機構を設けて、紙幣処理機の紙幣入金口11に投入された紙幣の入金処理を中止するときに、紙幣一時貯留ユニット27の汚損紙幣一時貯留ボックス28、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cおよび第四の紙幣一時貯留ボックス27d内に一時的に貯留されていた紙幣を、紙幣返却口13に返却可能に構成し、紙幣一時貯留ユニット27を紙幣処理機に固定するように構成することもできる。
さらに、図3ないし図8に示された実施態様においては、紙幣処理機は、紙幣入出金機構1の紙幣入金口11に投入された真正でかつ現に流通している紙幣を、一旦、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cあるいは第四の紙幣一時貯留ボックス27dに収納し、紙幣入出金機構1の第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cあるいは第四の紙幣一時貯留ボックス27dに収納された紙幣を、第一の紙幣帯封機構2に送って、単位紙幣束を生成するように構成されているが、さらに、紙幣処理機に、搬送路16と接続搬送路47を選択的に接続する搬送路を設けて、紙幣処理機を、紙幣入出金機構1の紙幣入金口11に投入された紙幣を、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cあるいは第四の紙幣一時貯留ボックス27dに収納することなく、第一の紙幣帯封機構2に送って、単位紙幣束を生成することができるように構成することもできる。
また、図3ないし図8に示された実施態様においては、紙幣処理機の第一の紙幣帯封機構2は、第一の紙幣集積ボックス81および第二の紙幣集積ボックス82を備えているが、紙幣処理機によって処理されるべき紙幣の金種の数に等しい数の紙幣集積ボックス、たとえば、4つの紙幣集積ボックスを備えていてもよく、紙幣処理機を、紙幣入出金機構1の紙幣入金口11に投入された紙幣を、第一の紙幣一時貯留ボックス27a、第二の紙幣一時貯留ボックス27b、第三の紙幣一時貯留ボックス27cあるいは第四の紙幣一時貯留ボックス27dに収納することなく、第一の紙幣帯封機構2に送って、単位紙幣束を生成可能に構成する場合には、紙幣処理機の第一の紙幣帯封機構2に、紙幣処理機によって処理されるべき紙幣の金種の数に等しい数の紙幣集積ボックスを設けることが好ましい。
さらに、図3ないし図8に示された実施態様においては、紙幣処理機は、入金された紙幣の単位紙幣束を生成可能に構成され、さらに、第一の紙幣帯封機構2によって生成された単位紙幣束を、第二の所定数に等しい数だけ、束ねて、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する第二の紙幣帯封機構3を備えているが、紙幣処理機に、第二の紙幣帯封機構3を一体的に設けることは必ずしも必要でない。
また、図3ないし図8に示された実施態様においては、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bによって挟持された集積紙幣の略中央部に、結束テープT1を巻き付けて、単位紙幣束を生成するのに先立って、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、生成されるべき単位紙幣束に含まれる紙幣の金種データ、IDデータなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータ、オペレータの名前、帯封処理を実行する日時などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むように構成されているが、結束テープT1を巻き付けて、単位紙幣束を生成するのに先立って、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、生成されるべき単位紙幣束に含まれる紙幣の金種データ、IDデータなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータ、オペレータの名前、帯封処理を実行する日時などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むことは必ずしも必要でなく、紙幣保持手段86の一対の挟持部材86a、86bによって挟持された集積紙幣の略中央部に、結束テープT1を巻き付けて、単位紙幣束を生成した後に、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、生成されるべき単位紙幣束に含まれる紙幣の金種データ、IDデータなどの単位紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータならびに金融機関名、支店名、紙幣処理機のIDデータ、オペレータの名前、帯封処理を実行する日時などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むようにすることもできる。
さらに、図3ないし図8に示された実施態様においては、紙幣保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された紙幣束の略中央部に、結束テープT2を巻き付け、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成するのに先立って、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、各単位紙幣束に巻回された結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた各単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータおよび各単位紙幣束に含まれる紙幣の枚数、各単位紙幣束に帯封処理を施した日時、各単位紙幣束に帯封処理を施した金融機関名、各単位紙幣束の帯封処理の実行者などの各単位紙幣束の帯封処理に関するRFIDデータ、ならびに、帯封処理を施した単位紙幣束を特定するデータ、帯封処理を施した単位紙幣束の数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むように構成されているが、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成するのに先立って、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、これらのRFIDデータを書き込むことは必ずしも必要でなく、紙幣保持手段112の一対の挟持部材によって挟持された紙幣束の略中央部に、結束テープT2を巻き付け、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成し後に、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、各単位紙幣束に巻回された結束テープT1に形成されたインレット中のICチップに書き込まれた各単位紙幣束に含まれる紙幣のIDデータ、金種データなどの紙幣束を構成する紙幣に関するRFIDデータおよび各単位紙幣束に含まれる紙幣の枚数、各単位紙幣束に帯封処理を施した日時、各単位紙幣束に帯封処理を施した金融機関名、各単位紙幣束の帯封処理の実行者などの各単位紙幣束の帯封処理に関するRFIDデータ、ならびに、帯封処理を施した単位紙幣束を特定するデータ、帯封処理を施した単位紙幣束の数、帯封処理を施した日時、帯封処理を施した金融機関名、帯封処理の実行者などの帯封処理に関するRFIDデータを書き込むようにすることもできる。
また、図3ないし図8に示された実施態様においては、CPU50が、紙幣束を生成する権限を有する金融機関が共同管理する中央管理サーバ54に接続され、第一の紙幣帯封機構2によって、単位紙幣束を生成するときに、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するRFIDデータが、中央管理サーバ54に出力されて、格納されるように構成され、紙幣束入金口100に、第一の所定数に等しい紙幣を含む単位紙幣束を投入して、第二の紙幣帯封機構3によって、第二の所定数に等しい数の単位紙幣束を含む紙幣束を生成する際に、結束テープに形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するRFIDデータが、中央管理サーバ54に格納されているか否かを判別して、紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束が、紙幣束を生成する権限を有する金融機関によって真正に生成されたものか否かを判別するように構成されているが、CPU50が、紙幣束を生成する権限を有する金融機関が共同管理する中央管理サーバ54に接続され、第一の紙幣帯封機構2によって、単位紙幣束を生成するときに、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに書き込んだ帯封処理に関するRFIDデータが、紙幣束を生成する権限を有する金融機関が共同管理する中央管理サーバ54に格納されるように構成されていることは必ずしも必要でなく、RFIDリーダー105bによって読み取られた各紙幣のRFIDデータと、RFIDリーダー105aによって読み取られた紙幣に関するRFIDデータとを比較して、紙幣束入金口100に投入された単位紙幣束が、紙幣束を生成する権限を有する金融機関によって真正に生成されたものか否かを判別するように構成することもできる。
さらに、図3ないし図8に示された実施態様においては、第一の紙幣帯封ユニット80の第一の紙幣集積ボックス81および第二の紙幣集積ボックス82、紙幣保持手段86、巻き付け手段、RFIDライター88およびRFIDライター88の近傍の結束テープT1の搬送路は、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップにRFIDデータを書き込む際に、RFIDライター88から発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング89によって覆われているが、結束テープT1に形成されたインレット内のICチップに、あらかじめ、固有のIDデータが書き込まれ、ICチップが、書き込まれた固有のIDデータとともに、RFIDライター88から発信された電波以外は受信しないように構成されている場合には、第一の紙幣帯封ユニット80の第一の紙幣集積ボックス81および第二の紙幣集積ボックス82、紙幣保持手段86、巻き付け手段、RFIDライター88およびRFIDライター88の近傍の結束テープT1の搬送路が、RFIDライター88から発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング89によって覆われていることは必ずしも必要でない。
また、図3ないし図8に示された実施態様においては、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111、紙幣束保持部材112、巻き付け手段114、RFIDライター115およびRFIDライター115の近傍の結束テープT2の搬送路は、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップにRFIDデータを書き込む際に、RFIDライター115から発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング116によって覆われているが、結束テープT2に形成されたインレット内のICチップに、あらかじめ、固有のIDデータが書き込まれ、ICチップが、書き込まれた固有のIDデータとともに、RFIDライター115から発信された電波以外は受信しないように構成されている場合には、第二の紙幣帯封ユニット110の紙幣束集積手段111、紙幣束保持部材112、巻き付け手段114、RFIDライター115およびRFIDライター115の近傍の結束テープT2の搬送路が、RFIDライター115から発信される周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたケーシング116によって覆われていることは必ずしも必要でない。
さらに、図3ないし図8に示された実施態様においては、第一の紙幣帯封機構2の第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内には、それぞれ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90e、90f、90gおよび90hが設けられており、RFIDリーダー90e、90f、90gおよび90hが読み取ったRFIDデータを用いて、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種別の枚数を確認する収納紙幣確認処理を実行するように構成されているが、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に収納されているのは、それぞれ、対応する金種の紙幣の限られた数の紙幣束に過ぎず、RAM52に書き込まれたデータは十分に高い信頼性を有しているから、紙幣処理機内に収納されている紙幣の金種別の枚数を確認する収納紙幣確認処理を実行するために、第一の紙幣束収納ボックス90a、第二の紙幣束収納ボックス90b、第三の紙幣束収納ボックス90cおよび第四の紙幣束収納ボックス90d内に、それぞれ、紙幣に形成されたインレット中のICチップに記録された紙幣のIDデータ、紙幣の金種データなどのRFIDデータを読み取るRFIDリーダー90e、90f、90gおよび90hを設けることは必ずしも必要でない。
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる紙幣処理機の略縦断面図である。 図2は、図1に示された紙幣処理機の制御系、検出系、駆動系、入力系および表示系を示すブロックダイアグラムである。 図3は、本発明の別の好ましい実施態様にかかる紙幣処理機の略縦断面図である。 図4は、図3に示された紙幣処理機の制御系、検出系、駆動系、入力系および表示系を示すブロックダイアグラムである。 図5は、紙幣入出金機構の検出系、第一の紙幣帯封機構の検出系および第二の紙幣帯封機構の検出系のブロックダイアグラムである。 図6は、図3に示された紙幣処理機の紙幣入出金機構の駆動系を示すブロックダイアグラムである。 図7は、図3に示された紙幣処理機の第一の紙幣帯封機構の駆動系を示すブロックダイアグラムである。 図8は、図3に示された紙幣処理機の第二の紙幣帯封機構の駆動系を示すブロックダイアグラムである。
符号の説明
1 紙幣入出金機構
2 第一の紙幣帯封機構
3 第二の紙幣帯封機構
10 ハウジング
10a サブハウジング
10b サブハウジング
10c サブハウジング
11 紙幣入金口
12 紙幣出金口
13 紙幣返却口
14 搬送路
15 紙幣判別部
15a センサユニット
15b RFIDリーダー
15c ケーシング
16 搬送路
17 分岐搬送路
18 ゲート部材
19 分岐搬送路
20 分岐搬送路
21 分岐搬送路
22 分岐搬送路
23 ゲート部材
24 ゲート部材
25 ゲート部材
26 ゲート部材
27 紙幣一時貯留ユニット
27a 第一の紙幣一時貯留ボックス
27b 第二の紙幣一時貯留ボックス
27c 第三の紙幣一時貯留ボックス
27d 第四の紙幣一時貯留ボックス
28 汚損紙幣一時貯留ボックス
30 紙幣収納ユニット
30a 第一の紙幣収納ボックス
30b 第二の紙幣収納ボックス
30c 第三の紙幣収納ボックス
30d 第四の紙幣収納ボックス
31 汚損紙幣収納ボックス
31a RFIDリーダー
32a RFIDリーダー
32b RFIDリーダー
32c RFIDリーダー
32d RFIDリーダー
33a 第一の紙幣繰り出し部
33b 第二の紙幣繰り出し部
33c 第三の紙幣繰り出し部
33d 第四の紙幣繰り出し部
35 出金紙幣搬送路
40 出金紙幣判別部
40a センサユニット
40b RFIDリーダー
40c ケーシング
41 分岐搬送路
42 ゲート部材
43 紙幣回収ボックス
43a RFIDリーダー
43b ケーシング
45 分岐搬送路
46 ゲート部材
47 接続搬送路
48 ゲート部材
50 CPU
51 ROM
52 RAM
53 時計
55 ローラ駆動手段
56 ソレノイド
57 ソレノイド
58 ソレノイド
59 ソレノイド
60 ソレノイド
61 ソレノイド
63 ソレノイド
64a ソレノイド手段
64b ソレノイド手段
64c ソレノイド手段
64d ソレノイド手段
65 ソレノイド
66 ソレノイド
67 ソレノイド
68 ソレノイド
69 ソレノイド
75 キーボード
77 ディスプレイ
80 第一の紙幣帯封ユニット
81 第一の紙幣集積ボックス
82 第二の紙幣集積ボックス
83 第一の分岐搬送路
84 第二の分岐搬送路
85 ゲート部材
86 紙幣保持手段
86a、86b 挟持部材
87 結束テープ供給部材
88 RFIDライター
89 ケーシング
90 紙幣束収納ユニット
90a 第一の紙幣束収納ボックス
90b 第二の紙幣束収納ボックス
90c 第三の紙幣束収納ボックス
90d 第四の紙幣束収納ボックス
90e、90f、90g、90h RFIDリーダー
91 紙幣束搬送機構
92 紙幣束搬送路
93a 第一の紙幣束繰り出し部
93b 第二の紙幣束繰り出し部
93c 第三の紙幣束繰り出し部
93d 第四の紙幣束繰り出し部
95 紙幣束出金搬送路
96 接続搬送路
97 ゲート部材
98 紙幣束出金口
99 紙幣束検出部
99a RFIDリーダー
99b ケーシング
100 紙幣束入金口
101 紙幣束出金口
102 入金紙幣束搬送路
103 紙幣束搬送路
105 データ読み取り部
105a RFIDリーダー
105b RFIDリーダー
105c ケーシング
107 紙幣束搬送路
110 第二の紙幣帯封ユニット
111 紙幣束集積手段
112 紙幣束保持部材
113 結束テープ供給部材
114 巻き付け手段
115 RFIDライター
116 ケーシング
117 紙幣束搬送路
120 ソレノイド
121 第一の集積紙幣送り出し手段
122 第二の集積紙幣送り出し手段
123 モータ
124 モータ
125 モータ
126 巻き付けモータ
127 RFIDライター駆動手段
128 紙幣束搬送機構駆動手段
129 ソレノイド
130 紙幣束送り出し手段
131 モータ
132 モータ
133 巻き付けモータ
135 RFIDライター駆動手段
151 紙幣入出金機構の検出系
152 第一の紙幣帯封機構の検出系
153 第二の紙幣帯封機構の検出系
161 紙幣入出金機構の駆動系
162 第一の紙幣帯封機構の駆動系
163 第二の紙幣帯封機構の駆動系

Claims (13)

  1. 紙幣を投入する紙幣入金口と、少なくとも紙幣の光学データを検出する第一の光学センサ手段を備えた紙幣判別ユニットと、前記第一の光学センサ手段が検出した紙幣の光学データに基づいて、受け入れ可能と判別された紙幣を金種別に収納する複数の紙幣収納ボックスと、紙幣を出金する紙幣出金口と、前記複数の紙幣収納ボックスから繰り出された紙幣を前記紙幣出金口に送る出金紙幣搬送路とを備えた紙幣処理機であって、前記複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第一のRFIDリーダーを備え、前記第一のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成され、前記RFIDデータが、少なくとも、その紙幣を特定するIDデータと、その紙幣の金種を特定する金種データを含み、さらに、前記第一のRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣を判別する制御手段と、前記複数の紙幣収納ボックスに収納されている出金すべき紙幣の金種別枚数に関するデータを格納するメモリ手段を備え、前記制御手段が、前記第一のRFIDリーダーによって検出された紙幣のRFIDデータに基づいて、前記メモリ手段に格納された前記複数の紙幣収納ボックスに収納されている出金すべき紙幣の金種別枚数に関するデータを書き換えるように構成されたことを特徴とする紙幣処理機。
  2. さらに、前記出金紙幣搬送路に、少なくとも紙幣の光学データを検出する第二の光学センサ手段を備え、紙幣を判別するためのデータを生成する出金紙幣判別ユニットと、前記複数の紙幣収納ボックスから、前記出金紙幣搬送路内に繰り出された紙幣のうち、出金紙幣判別ユニットによって生成された紙幣のデータに基づき、所定のように搬送されていないと判別された紙幣を回収して、収納する紙幣回収ボックスを備え、前記紙幣回収ボックスが、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第二のRFIDリーダーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の紙幣処理機。
  3. 前記紙幣回収ボックスが、前記第二のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたことを特徴とする請求項2に記載の紙幣処理機。
  4. 前記メモリ手段が前記紙幣回収ボックスに収納されている紙幣の金種別枚数に関するデータを格納し、前記制御手段が、前記第二のRFIDリーダーによって読み取られたRFIDデータに基づいて、紙幣を判別して、前記メモリ手段に格納された前記紙幣回収ボックス内に回収された紙幣の金種別枚数に関するデータを書き換えるように構成されたことを特徴とする請求項2または3に記載の紙幣処理機。
  5. 前記出金紙幣判別ユニットが、さらに、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第三のRFIDリーダーを備え、前記出金紙幣判別ユニットが、前記第三のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載の紙幣処理機。
  6. 前記紙幣判別ユニットが、さらに、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第四のRFIDリーダーを備え、前記紙幣判別ユニットが、前記第四のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の紙幣処理機。
  7. さらに、前記紙幣判別ユニットによって、受け入れ可能と判別された紙幣を、金種別に一時的に貯留する複数の紙幣一時貯留ボックスを備えたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の紙幣処理機。
  8. 前記複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、紙幣処理機に取り外し可能に取り付けられていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の紙幣処理機。
  9. 前記制御手段が、前記複数の紙幣収納ボックスが、紙幣処理機から取り外された後、再度、紙幣処理機に取り付けられたときに、前記第一のRFIDリーダーを起動させるように、構成されたことを特徴とする請求項8に記載の紙幣処理機。
  10. 前記複数の紙幣収納ボックスが、紙幣処理機から取り外し可能な紙幣収納ユニット内に取り付けられ、前記複数の紙幣収納ボックスが、それぞれ、前記紙幣収納ユニットから取り外し可能に構成されていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の紙幣処理機。
  11. 前記制御手段が、前記紙幣収納ユニットが、紙幣処理機から取り外された後、再度、紙幣処理機に取り付けられたときに、前記第一のRFIDリーダーを起動させるように、構成されたことを特徴とする請求項10に記載の紙幣処理機。
  12. さらに、指示信号を入力可能な入力手段を備え、前記制御手段が、前記入力手段に、前記第一のRFIDリーダーを起動すべき旨の指示信号が入力されたときに、前記第一のRFIDリーダーを起動するように構成されたことを特徴とする請求項1ないし11に記載の紙幣処理機。
  13. さらに、所定枚数の紙幣を集積する少なくとも1つの紙幣集積手段と、前記少なくとも1つの紙幣集積手段によって集積された前記所定枚数の紙幣を保持する紙幣保持手段と、前記紙幣保持手段によって保持された前記所定枚数の紙幣に、結束テープを供給するテープ供給手段と、前記テープ供給手段によって供給された結束テープを、前記紙幣保持手段によって保持された前記所定枚数の紙幣に巻き付けて、前記所定枚数の紙幣を含む紙幣束を生成する巻き付け手段とを含む紙幣帯封ユニットと、前記紙幣帯封ユニットによって生成された紙幣束を、金種別に収納する複数の紙幣束収納ボックスと有する紙幣帯封機構を備え、前記紙幣帯封ユニットの前記少なくとも1つの紙幣集積手段が、接続搬送路によって、前記出金紙幣搬送路に接続され、前記複数の紙幣束収納ボックスが、それぞれ、紙幣に書き込まれたRFIDデータを読み取る第五のRFIDリーダーを備え、前記複数の紙幣束収納ボックスが、前記第五のRFIDリーダーから発信された周波数の電波を遮蔽する材料によって形成されたことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の紙幣処理機。
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