JP2010086441A - 紙葉類搬送電子機器及び現金自動取引装置 - Google Patents

紙葉類搬送電子機器及び現金自動取引装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 ジャムが発生し装置内に紙葉類が滞留した場合に、紙葉類の滞留位置を簡単に判定可能にして紙葉類の除去を容易にするセンサモジュールを備えた紙葉類搬送電子機器の実現を課題とする。
【解決手段】 紙葉類104を搬送する電子機器の搬送路103に複数配設され、赤外線発光素子12と受光素子13を備え、この両素子の間の光の伝播によって紙葉類104の通過を検出するセンサモジュールであって、紙葉類104が電子機器内に滞留したとき、最後に紙葉類104が通過したセンサモジュールであることをその点灯によって示す可視光発光素子14を備え、この可視光発光素子14の点灯により紙葉類104の滞留位置を判定可能にすることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、紙葉類搬送電子機器及び現金自動取引装置に関し、ことにそのセンサモジュールを改良して紙葉類や紙幣の滞留位置の発見を容易にした紙葉類搬送電子機器及び現金自動取引装置に関する。
従来、金融機関などで使用される現金自動預払機(ATM:Automated Teller Machine)などの電子機器においては、紙幣などの媒体の搬送路に光センサを複数配設して媒体の通過や媒体の残留を監視している。このような光センサとして、発光素子及び受光素子をそれぞれ密閉ケース内のプリント基板に実装したセンサモジュールが使用された例が報告されている(特許文献1参照)。
また、複数あるセンサモジュールから該当するセンサモジュールを容易に識別できるよう、可視光発光手段を設けることが提案されている(特許文献2参照)。
図9は、特許文献1に示される従来のセンサモジュールの搬送路への実装状態を示す図である。
図9において、発光側センサモジュール10は、赤外光を発光する赤外線発光素子12を備え、受光側センサモジュール11は、赤外線発光素子12で発せられた赤外光を受光する受光素子13を備えて構成されている。搬送路103は、紙葉類104が走行できるよう、搬送ガイド15、16によって形成されており、さらに搬送ガイド15、16の一部は紙葉類の除去ができるよう、開閉可能になっている。また、これらのセンサモジュール10、11は、搬送路103に対し所定の間隔で複数組配設される。
このような電子機器において、紙葉類104が搬送路103を走行中に何らかの異常で滞留(ジャム)した場合には、装置は保守用表示部に障害に対応したエラーコードと障害が発生した装置内部の場所を表示する。
この保守用表示部は、例えば図10のように、エラーコード表示部501と装置の内部構成と搬送路の概略を描いた表示板502と複数のランプ(以降、イラストランプとする)503とを備えて構成され、イラストランプ503は障害が発生した場所が点灯するようになっている。
以上のような従来装置でジャムが発生した場合、係員は保守用表示部500に表示されたエラーコード表示部501からジャムが発生していることを認識し、イラストランプ503を見て障害が発生した概略場所を確認する。次に装置を開けて、イラストランプ503が点灯していた付近の搬送ガイド15、16を開いて残留している紙葉類104を探し出し、紙葉類104の除去を行う。
しかしながら、従来の装置ではジャムが発生した際に保守用表示部500のイラストランプ503が点灯するが、保守用表示部500は通常、装置の外側に設置されるため、係員が点灯しているイラストランプ503を確認して、装置内部に複数ある開閉可能な搬送ガイド15、16のうち、どの搬送ガイドの部分に残留した紙葉類があるのかを正確に把握することは困難であった。
また、特許文献2ではセンサモジュールに可視光発光手段を設け、センサモジュール自身のエラーに対して、可視光部を点灯することで隣接する他のセンサモジュールと区別することが提案されている。しかしこの例では、ジャムが発生した際に対する考慮はされていない。この例では、例えば搬送媒体がセンサモジュール間でジャムすると、搬送媒体はセンサモジュールにかからないので、センサモジュール単独ではエラーが発生せず、可視光部を点灯することができなかった。
特許第3040291号公報 特開2006−162340号公報
従来の特許文献1に示された装置は、ジャムが発生した際に、装置内部に複数ある開閉可能な搬送ガイドのうち、どの搬送ガイドの部分に残留した搬送媒体があるかを探すことが困難であるという問題があった。また、特許文献2に示されたセンサモジュールは、ジャムが発生した場合に、センサモジュールの可視光部を点灯するようには構成されていないという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、ジャムが発生し装置内に搬送媒体が滞留した場合に、搬送媒体の滞留位置を簡単に判定可能にして搬送媒体の除去を容易にする紙葉類搬送電子機器及び現金自動取引装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の紙葉類搬送電子機器は、紙葉類の通過を検知する複数のセンサモジュールが配設された搬送路を有する紙葉類搬送電子機器であって、前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙葉類が前記搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、前記媒体走行監視手段が前記紙葉類の滞留を検出したとき、前記紙葉類が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、を備え、この可視光発光部の点灯により前記紙葉類の滞留位置を判定可能にすることを特徴とする。
また、前記課題を解決するため、本発明の紙葉類搬送電子機器は、紙葉類の通過を検知する複数のセンサモジュールが配設された搬送路を有する紙葉類搬送電子機器であって、前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙葉類が前記搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、前記媒体走行監視手段が前記紙葉類の滞留を検出したとき、前記紙葉類が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールと紙葉類走行方向で次にあたるセンサモジュールとの、2つの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、を備え、この可視光発光部の点灯により前記紙葉類の滞留位置を判定可能にすることを特徴とする。
前記課題を解決するため、本発明の現金自動取引装置は、紙幣の収納あるいは紙幣の出金を行う紙幣入出金部と、前記紙幣を収納して保管する紙幣収納部と、これら各部間で紙幣を搬送する紙幣搬送路と、前記紙幣搬送路に配設された紙幣の通過を検知する複数のセンサモジュールとを有する現金自動取引装置において、前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙幣が前記紙幣搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、前記媒体走行監視手段が前記紙幣の滞留を検出したとき、前記紙幣が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、を備え、この可視光発光部の点灯により前記紙幣の滞留位置を判定可能にすることを特徴とする。
さらに、前記課題を解決するため、本発明の現金自動取引装置は、紙幣の収納あるいは紙幣の出金を行う紙幣入出金部と、前記紙幣を収納して保管する紙幣収納部と、これら各部間で紙幣を搬送する紙幣搬送路と、前記紙幣搬送路に配設された紙幣の通過を検知する複数のセンサモジュールとを有する現金自動取引装置において、前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙幣が前記紙幣搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、前記媒体走行監視手段が前記紙幣の滞留を検出したとき、前記紙幣が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールと紙葉類走行方向で次にあたるセンサモジュールとの、2つの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、を備え、この可視光発光部の点灯により前記紙幣の滞留位置を判定可能にすることを特徴とする。
本発明によれば、紙葉類搬送電子機器や現金自動取引装置において、ジャムが発生して紙葉類が滞留した位置を簡単に判定することができる。このため滞留した紙葉類の除去を容易にすることができる。
(第1実施形態)
図1は、この発明の紙葉類搬送電子機器の第1の実施形態に用いられるセンサモジュール及びそのモジュールの搬送路への実装状態を示す図である。
図1において、センサモジュール100は、発光側センサモジュール10と受光側センサモジュール11とを備えて構成されている。発光側センサモジュール10は、表示用として使用される可視光発光素子14と、紙葉類の通過・残留を検出するために使用される赤外光を発光する赤外線発光素子12で構成されている。受光側センサモジュール11は、赤外線発光素子12から発せられた赤外光を受光する受光素子13を備えている。また搬送路103は、搬送ガイド15及び16が狭小間隔を保って形成され、搬送媒体である紙葉類104がその間を搬送させられる。
図2は、このセンサモジュール100の駆動機構の機能ブロック図とこのセンサモジュール100が用いられる搬送路103の構成の略図である。
図2において、センサモジュール100a、100b、100cはそれぞれ、図1に示したセンサモジュール100と同じものである。
センサ制御部200は、発光回路21、22及び受光回路23と、表示駆動部24と、赤外線センサ駆動部25と、搬送媒体の走行を監視しその経緯を記憶する媒体走行監視部26と、を備えて構成される。
発光回路21は可視光発光素子14a、14b、14cを駆動するための回路であり、発光回路22は赤外線発光素子12a、12b、12cを駆動するための回路であり、受光回路23は受光素子13a、13b、13cが受ける光信号を受光の有無を示す電気信号に変換するための回路である。
また、発光回路21は表示駆動部24に、発光回路22は赤外線センサ駆動部25に、及び受光回路23は媒体走行監視部26に接続されており、表示駆動部24は、また、図10に示したような保守用表示部500も駆動している。
本発明の紙葉類搬送電子機器の第1の実施形態の機能、動作を、現金自動取引装置に設けられた紙幣入出金装置を例にとり、図2の機能ブロック図と図3の動作フローチャートを用いて説明する。図3の動作フローチャートでは紙幣入出金装置の動作(a)と、対応する係員の処理動作(b)を並列して示した。
まず、待機状態において紙幣入出金装置のセンサ制御部200の赤外線センサ駆動部25は、発光回路22を駆動して各センサモジュール100a、100b、100cの赤外線発光素子12a、12b、12cを点灯させる。
その透過光はそれぞれ受光素子13a、13b、13cで受光され、さらに受光回路23で受光の有無を示す電気信号に変換されて、媒体走行監視部26に送られる。媒体走行監視部26は送られた信号から紙幣104Aが残留していないと判断すると、表示駆動部24により発光回路21を駆動して可視光発光素子14a、14b、14cを消灯させる。以上を搬送路に配設されるすべてのセンサモジュールに対して行う。
次に、取引(例えば入金取引)が開始されると(ステップS1で”Yes”)、センサ制御部200の媒体走行監視部26が紙幣104Aの走行監視を開始する(ステップS2)。媒体走行監視部26は図示しない紙幣入出金部の紙幣投入口から紙幣が投入され、紙幣の搬送が開始されると(ステップS3)、紙幣104Aが所定の搬送路103を正常に通過しているか否かを搬送路103に配設されたセンサモジュール100によって監視しその経緯を記憶している。
ここで、何らかの異常でジャムが発生したものと仮定すると、媒体走行監視部26はジャムの発生を検知し(ステップS4で”Yes”)、紙幣が最後に通過したセンサモジュールを検出して(ステップS5)、走行監視を停止する(ステップS6)。センサ制御部200は、ジャムが発生した場所などから所定のエラーコードを生成して、表示駆動部24により保守用表示部500のエラーコード表示部501にエラーコードを表示する(ステップS7)。さらに表示駆動部24によりジャムが発生した場所のイラストランプ503を点灯させた後(ステップS8)、発光回路21により最後に通過したセンサモジュールの可視光発光素子14を発光させる(ステップS9)。ジャムが発生しない場合(ステップS4で”No”)は媒体搬送を継続して終了する。
ここで、ジャムが発生し、媒体走行監視部26が最後に通過したセンサモジュールを検出して該当するセンサモジュールの可視光発光素子を点灯させる動作について、図2の機能ブロック図と搬送路の構成の略図を用いて詳細に説明する。
図2において、搬送路103にはセンサモジュール100a、100b、100cが配設されており、それぞれ可視光発光素子14a、14b、14c、赤外線発光素子12a、12b、12c、受光素子13a、13b、13cを備えて構成されている。(ここでは可視光発光素子、赤外線発光素子、受光素子をまとめてセンサモジュール100と表現する。)
今、搬送媒体である紙幣104Aが搬送路103を図2のA方向に走行中、何らかの異常によりセンサモジュール100bとセンサモジュール100cの間で滞留したものとする。媒体走行監視部26は、受光回路23から送られる電気信号を監視しており、紙幣104がセンサモジュール100bを通過してから一定の時間内にセンサモジュール100cに到達しないことから紙幣104Aが滞留したことを検知して、表示駆動部24により発光回路21を駆動して最後に通過したセンサモジュール100bの可視光発光素子14bを点灯させる。
一方、係員は装置に障害が発生すると(ステップS10で”Yes”)、保守用表示部500のエラーコード表示部501に表示されるエラーコードを確認し(ステップS11)、エラーの内容がジャムであった場合には(ステップS12)、表示板502の点灯しているイラストランプ503を確認して、ジャムが発生した概略場所を把握する(ステップS13)。
次に、係員は装置の内部を確認し(ステップS14)、表示板502のイラストランプ503が点灯していた付近の搬送路103を確認して、可視光発光素子が点灯しているセンサモジュールを探す(ステップS15)。係員は可視光発光素子14bが点灯しているセンサモジュール100bの前後の搬送ガイド15a、15bを開けてジャムとなっている紙幣104Aを除去し(ステップS16)、搬送ガイドを閉めて(ステップS17)、再起動ボタン(不図示)を押下して再起動をかけ(ステップS18)終了する。
以上のように第1の実施形態によれば、センサモジュールに表示用の可視光発光素子を設け、ジャム発生時に紙幣が最後に通過したセンサを検出して、そのセンサモジュールの可視光発光素子を点灯させるようにしたので、係員が残留した紙幣を探す際に、点灯しているセンサモジュール前後の搬送ガイドを開けて確認することで、紙幣の除去を容易にすることができるという効果が得られる。
(第2実施形態)
ついで、本発明の紙葉類搬送電子機器の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態で、センサモジュール及びその搬送路への実装状態は図1に示す第1の実施形態のそれと同じである。また、図5の機能ブロック図と搬送路の構成の略図における駆動機構の部分は、図2に示す第1の実施形態のそれと同じである。
この実施の形態は、第1の実施形態と、その処理動作において異なっている。
図4は、本発明の紙葉類搬送電子機器の第2の実施形態の動作フローチャートである。
図4において、待機状態から取引が開始され、ジャムが発生するまでは第1の実施形態と同じである(図4のステップS19〜ステップS22は図3のステップS1〜ステップS4に対応する)。
媒体走行監視部26は、ジャムの発生を検知すると(ステップS22で”Yes”)、紙幣が最後に通過したセンサモジュールを検出し(ステップS23)、さらに紙幣の走行方向に対して紙幣が最後に通過したセンサモジュールの次のセンサを検出して(ステップS24)、走行監視を停止する(ステップS25)。
以降、紙幣入出金装置307のセンサ制御部200がエラーコードを表示し(ステップS26)、ジャムが発生した場所のイラストランプを点灯させる(ステップS27)のは第1の実施形態と同じである。
次に該当のセンサモジュールの可視光発光素子を点灯させるが(ステップS28)、第1の実施形態では紙幣が最後に通過したセンサモジュール100bの可視光発光素子14bだけを点灯させたのに対し、第2の実施形態では最後に通過したセンサモジュール100bの可視光発光素子14bと、紙幣の走行方向に対してこの最後に通過したセンサモジュール100bの次の位置のセンサモジュール100cの可視光発光素子14cの双方を点灯させる。
また、ジャムが発生し、係員が滞留した紙幣を除去するまでの動作は第1の実施形態と同じであるが(図4のステップS29〜ステップS37は図3のステップS10〜ステップS18に対応する)、ステップS34の点灯しているセンサモジュールを確認する動作と、ステップS35の搬送ガイドを開けて紙幣を除去する方法が異なる。
これについては、図5の機能ブロック図と搬送路の構成の略図を用いて詳細に説明する。
今、紙幣104Aが搬送路103をA方向に走行中、何らかの異常によりセンサモジュール100bとセンサモジュール100cの間で滞留したものとする。
媒体走行監視部26は、受光回路23から送られる電気信号を監視しており、紙幣104Aがセンサモジュール100bを通過してから一定の時間内にセンサモジュール100cに到達しないことから紙幣が滞留したことを検知して、紙幣104Aが最後に通過したセンサモジュールがセンサモジュール100bであり、走行方向に対して次のセンサとなるセンサモジュールがセンサモジュール100cであると検出する。
このとき、表示駆動部24が発光回路21を駆動して、センサモジュール100bの可視光発光素子14bとセンサモジュール100cの可視光発光素子14cを点灯させる。
また、第2の実施形態では、係員は残留紙幣の除去をする際に、センサモジュール100bと100cが点灯しているので、この間で紙幣が残留していることを認識し、搬送ガイド15aは開けずに搬送ガイド15bのみを開けて紙幣を除去する。
以上のように、第2の実施形態によれば、ジャムが発生した際に、紙幣が最後に通過したセンサモジュールと、紙幣の走行方向に対して次のセンサモジュールの双方を点灯させるようにしたので、紙幣がセンサモジュール間に残留した場合にも残留場所を1箇所に特定することができるため、ジャム時の紙幣除去性をさらに向上させることができる。
第1の実施形態及び第2の実施形態では、紙葉類搬送電子機器を、金融機関で使用される現金自動取引装置に設けられた紙幣入出金装置に適用した例を説明したが、例えばコピー機やプリンタ、印刷機など、紙葉類などの搬送媒体が装置内の搬送路を走行する他の装置にも適用可能である。
すなわち、コピー機やプリンタ、印刷機などの紙葉類の搬送を伴う電子機器において、搬送路に紙葉類の通過を検出する複数のセンサモジュールを配設するとともに、これらのセンサモジュールの紙葉類の通過検出を監視し記憶する紙葉類通過監視手段と、紙葉類の滞留を検知する滞留検知手段とを設け、紙葉類の滞留を滞留検知手段が検知したとき、可視光発光部点灯手段が紙葉類通過監視手段の記憶内容から紙葉類が最後に通過したセンサモジュールを見出してその可視光発光部を点灯させて、搬送路での紙葉類の滞留位置を判定可能にして容易に滞留した紙葉類を除去できるようにする。
ここで、センサモジュールとして、第1の実施形態及び第2の実施形態では発光側センサモジュールと受光側センサモジュールを搬送路に対して対向に配設した例で説明したが、発光と受光のセンサを1つのセンサモジュール内に具備し、反射光により搬送媒体を検出するセンサモジュールにも適用可能である。
(現金自動取引装置)
ここで、本発明の紙葉類搬送電子機器が用いられる装置の一例として現金自動取引装置について説明する。
図6に、現金自動取引装置の機能を示す機能ブロック図を、図7に、紙幣入出金装置の機能ブロック図を、また、図8に、現金自動取引装置に設けられた紙幣入出金装置の内部構成を示す概略断面側面図を示す。
図6において、現金自動取引装置301は、銀行や郵政公社等の金融機関の支店や郵便局、コンビニエンスストア等の店舗に設置され、顧客との間での取引を自動で行う機能を有している。
現金自動取引装置301の主制御部302は、専用回線や電話回線等の通信回線を介して、顧客を識別するための顧客IDに対応させて顧客の口座の口座番号やその暗証番号、口座残高等の顧客情報を保有して顧客の口座を管理するホストコンピュータ303(上位装置)と接続されており、現金自動取引装置301内の各部を制御して取引処理等を実行すると共に、ホストコンピュータ303とのデータ通信等も制御する。
主記憶部304には、主制御部302が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータ及び主制御部302による処理結果等が格納される。
顧客操作部305は、現金自動取引装置301の前面に設けられ、LCD等の表示画面とタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、表示画面に入金取引や出金取引等の取引選択ボタンを表示した取引選択画面や各種の入力画面等を表示する他、入力手段により顧客からの入力を受け付ける。
カード取扱部306は、挿入された顧客のキャッシュ取引カード等の取引カードの磁気ストライプやICチップ等に記録されている顧客ID等のカード情報を読み書きする機能を有すると共に、明細票等に取引内容等を印刷する機能等を有している。
現金処理装置としての紙幣入出金装置307は、後記する紙幣入出金部311によって顧客が投入した紙幣(現金)を受入れ、これを鑑別及び計数して収納し、顧客に支払う紙幣を計数して紙幣入出金部311から排出して顧客に払い出す機能等を有している。
硬貨入出金装置308は、顧客が投入した硬貨を受け入れ、これを鑑別及び計数して収納し、顧客に支払う硬貨を計数して顧客に払い出す機能等を有している。
係員操作部309は、現金自動取引装置301の背面側等に設けられ、図10に示したような保守用表示部500の表示画面とタッチパネル等の入力手段との組合せで構成されており、表示画面に係員がジャム紙幣の除去作業後等に現金自動取引装置301を再稼動させる際の再起動ボタン等の業務指示ボタンを表示した業務選択画面や、各種の設定画面等を表示すると共に、入力手段により係員からの入力を受け付ける。
紙幣入出金装置307の紙幣入出金部311は、図8に示すように、内部に入金室311a及び集積室311bを有している。
入金室311aは、顧客が入金する紙幣の受入れや顧客に出金する紙幣を集積する部位であり、集積室311bは、顧客が入金しようとした紙幣のうち鑑別部312で偽券や外国紙幣等により金種不明と鑑別され、入金不可とされた入金リジェクト紙幣や、一時保留部313に一旦集積された後、顧客に返却する紙幣、顧客に引き渡す出金紙幣を集積する部位であって、集積された紙幣を入金室311aに移動させる手段を備えている。
鑑別部312は、搬送された紙幣に対する各種の鑑別、つまり紙幣の真偽や正損、金種等を鑑別する機能、及び連鎖、斜行等の搬送異常を検出する機能を有している。
一時保留部313は、入金処理において紙幣入出金部311に投入された紙幣のうち、鑑別部312によって入金可能な正券と鑑別された紙幣を一時保留する収納部であって、鑑別部312を挟んで紙幣入出金部311と反対側の位置に設けられている。
紙幣収納部314a〜314dは紙幣を金種別に収納する部分であり、機体の下部側に左右方向に並べて配置されており、314eは入金取引時の損券等を収納する紙幣収納部で、この紙幣収納部314eは、紙幣収納部314a〜314dに比べて上下方向の長さが短いものとなっている。
取忘れ紙幣収納部315は顧客が取り忘れた紙幣を取り込んで保管する収納部であり、リジェクト紙幣収納部316は出金時のリジェクト紙幣を収納するものであり、この取忘れ紙幣収納部315及びリジェクト紙幣収納部316は紙幣収納部314eの下側に重ねて配置されており、係員がアクセス可能になっている。
紙幣の搬送路103は、紙幣入出金部311、鑑別部312、一時保留部313、紙幣収納部314a〜314e、取忘れ紙幣収納部315、リジェクト紙幣収納部316のそれぞれの間で紙幣を挟持して搬送するように設けられており、搬送路103の各分岐部には、図示しない切替ブレード等により紙幣の搬送方向を切り替える切替機構が設けられている。
搬送路103aは、紙幣入出金部311の入金室311aと、搬送路103jとの分岐部とを接続するように設けられている。
搬送路103bは、搬送路103aの搬送路103jとの分岐部、つまり入金室311aと反対側の端部から、鑑別部312の内部に達するように設けられた搬送路である。
搬送路103cは、紙幣入出金部311の集積室311bと、搬送路103bの途中に設けられた分岐部とを接続するように設けられている。
搬送路103dは、鑑別部312と、一時保留部313とを接続するように設けられている。
搬送路103eは、搬送路103dの途中に設けられた一の分岐部と、搬送路103cの途中に設けられた分岐部とを接続するように設けられている。
搬送路103fは、紙幣収納部314a〜314eをそれぞれ接続するように設けられている。
搬送路103gは、搬送路103dの搬送路103eとの一の分岐部と鑑別部312との間に設けられた他の分岐部と、搬送路103fの紙幣収納部314dと紙幣収納部314eとの間に設けられた分岐部とを接続するように設けられている。
搬送路103hは、搬送路103fの搬送路103gとの分岐部と紙幣収納部314eとの間に設けられた分岐部と、リジェクト紙幣収納部316とを接続するように設けられている。
搬送路103iは、搬送路103hの途中に設けられた分岐部と、取忘れ紙幣収納部315とを接続するように設けられている。
搬送路103jは、搬送路103fの紙幣収納部314aと紙幣収納部314bとの間に設けられた分岐部と、搬送路103aと搬送路103bとの接続部との間を接続するように設けられている。
センサモジュール装置100は、図1に示した搬送路103を挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサであって、赤外線発光素子12からの光を紙幣が遮ったことにより紙幣の通過を検知する機能を有しており、上記の各部から繰り出される紙幣や、各部へ搬送された紙幣等の通過を監視するために複数設けられている。なお、図7では、各搬送路103に対して代表的な位置にあるセンサモジュール装置だけを示しているが、通常は必要に応じて搬送路103にそって複数並んで設けられている。
センサモジュール100aは、搬送路103aの紙幣入出金部311の入金室311aの出口の近傍に配置され、入金室311aから繰り出される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100bは、搬送路103bの鑑別部312の紙幣入出金部311側の出入口の近傍に配置され、鑑別部312に搬入される紙幣や搬出される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100cは、搬送路103dの鑑別部312の一時保留部313側の出入口の近傍に配置され、鑑別部312から搬出される紙幣や搬入される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100dは、搬送路103dの一時保留部313の紙幣の出入口の近傍に配置され、一時保留部313から繰り出される紙幣や搬入される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100eは、搬送路103cの紙幣入出金部311の集積室311bの入口の近傍に配置され、集積室311bに搬入される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100f〜100jは、それぞれ搬送路103fの紙幣収納部314a〜314eの紙幣の出入口の近傍に配置され、それぞれ紙幣収納部314a〜314eから繰り出される紙幣や搬入される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100kは、搬送路103iの取忘れ紙幣収納部315の入口の近傍に配置され、取忘れ紙幣収納部315に搬入される紙幣の通過を監視する。
センサモジュール100lは、搬送路103hのリジェクト紙幣収納部316の入口の近傍に配置され、リジェクト紙幣収納部316に搬入される紙幣の通過を監視する。
このように、センサモジュール100は、紙幣入出金装置307の搬送路103の要所に配置され、紙幣の通過、滞留を監視し、滞留があった場合には先に述べた方法で最後に紙幣が通過した位置を表示するので、紙幣の滞留位置を容易に判断できるようにして、装置の保守性能を大幅に改善する。
続いて、図7にそって紙幣入出金装置307の各部について説明する。
図7において、紙幣入出金装置307の制御部319は、本体装置である現金自動取引装置301の主制御部302からの指令等により、紙幣入出金装置307内の各部を制御して入金処理や出金処理等を実行する機能を有している。
紙幣入出金装置307の記憶部320には、紙幣入出金装置307の制御部319が実行するプログラムやそれに用いる各種のデータ及び紙幣入出金装置307の制御部319による処理結果等が格納される。
前記の現金自動取引装置301の主記憶部304には、顧客が選択した取引の入力を受付け、これを基にホストコンピュータ303と交信して顧客との取引を自動で行う機能等を有する通常の取引処理プログラムが予め格納されており、主制御部302が実行する取引処理プログラムのステップにより本実施例の現金自動取引装置301のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
上記のホストコンピュータ303には、現金自動取引装置301と交信して本人認証や顧客の口座の入出金を管理する機能等を有する通常の勘定方管理プログラムがインストールされており、ホストコンピュータ303が実行する勘定方管理プログラムのステップにより本実施形態のホストコンピュータ303のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
前記の紙幣入出金装置307の記憶部320には、主制御部302からの取込指令や収納指令による入金処理や、出金指令による出金処理のときに、紙幣を鑑別部312により鑑別して所定の紙幣収納部314や紙幣入出金部311へ搬送して集積する通常の搬送制御プログラムに、前記センサ制御部200による紙幣の搬送中におけるジャムの検出とセンサモジュールの点灯を行う機能を有するジャム検出プログラム等が追加された紙幣入出金処理プログラムが予め格納されており、紙幣入出金装置307の制御部319が実行する紙幣入出金処理プログラムのステップにより本実施形態の紙幣入出金装置307のハードウェアとしての各機能手段が形成される。
また、記憶部320には、センサモジュール100a〜100lを通過した紙幣の通過枚数と通過経緯が各センサモジュール100別に記憶され、紙幣収納部314a〜314eに収納されている紙幣の収納枚数が各紙幣収納部314別に記憶される他、センサ制御部200の媒体走行監視部26がジャム検出後に紙幣が通過したセンサモジュール100を記録するための紙幣通過箇所記録テーブルや搬送路103を搬送される紙幣の搬送方向に隣合うセンサモジュール100間の標準的な搬送時間に予め求められた変動時間を加えた搬送時間であるジャム判定時間を、隣り合うセンサモジュール100別に記したジャム判定時間テーブルが予め設定されて格納されている。
センサモジュール100及びセンサ制御部200は、先に図2にそって示したものである。
前記した構成の作用について説明する。
まず、現金自動取引装置301の入金取引処理について説明する。
現金自動取引装置301の顧客操作部305の画面に表示された取引選択画面で、顧客(利用者)が「入金取引」を選択し、カード取扱部306に「取引カード」を挿入すると、現金自動取引装置301の主制御部302はカード取扱部306によってカード情報を読み取り、これを通信回線を介してホストコンピュータ303に送信する。
そして、ホストコンピュータ303から現金自動取引装置301に取引を許可する情報が送られてくると、主制御部302は紙幣の取込指令を紙幣入出金装置307の制御部319に送信し、これを受信した紙幣入出金装置307の制御部319は、紙幣入出金部311のシャッタを開き、顧客が入金室311aへ紙幣を一括して投入するとシャッタを閉じて、搬送路103に設けられた各センサモジュール100により紙幣の通過を監視しながら紙幣の入金処理における取込処理を実行する。
すなわち、紙幣入出金装置307の制御部319は、記憶部320の各センサモジュール100の通過枚数を「0」にリセットし、図示しない分離機構により入金室311aから紙幣を1枚ずつ分離して搬送路103a、103bにより鑑別部312に搬送し、鑑別部312により紙幣の正損、金種等の鑑別、及び連鎖、斜行等の搬送異常の検出を行う。
鑑別部312による鑑別の結果、金種が確定した入金可能な正券と鑑別された紙幣は計数された後、搬送路103dにより一時保留部313に搬送されて集積され、一時保留される。
また、金種不明と鑑別された紙幣や、搬送異常が検出された紙幣は、入金リジェクト紙幣として搬送路103d、103e、103cにより紙幣入出金部311の集積室311bに搬送されて集積される。
このとき、紙幣入出金装置307の制御部319は、各センサモジュール100を紙幣が通過する度にその通過枚数をカウントして記憶部320にセンサモジュール100別の通過枚数と紙幣の通過経緯とを記憶する。
入金室311aに投入された紙幣がすべて繰り出されて鑑別及び集積が終了すると、紙幣入出金装置307の制御部319は、集積室311bに入金リジェクト紙幣が集積されている場合は、シャッタを開いて顧客に紙幣を返却する。
そして、紙幣入出金装置307の制御部319は、一時保留部313に集積されている紙幣の金額を主制御部302へ送信し、主制御部302は顧客操作部305の画面にその金額を表示する。この金額を見て顧客が確認ボタンを押下すると、主制御部302は紙幣入出金装置307の制御部319へ紙幣の収納指令を送信し、これを受信した紙幣入出金装置307の制御部319は、搬送路103に設けられた各センサモジュール100により紙幣の通過を監視しながら紙幣の入金処理における収納処理を実行する。
すなわち、紙幣入出金装置307の制御部319は、一時保留部313に集積されている紙幣を、図示しない分離機構により繰り出して搬送路103dにより鑑別部312に搬送し、この鑑別部312で正損、金種等の鑑別を行う。
その鑑別の結果、正券と鑑別された紙幣は、搬送路103b、103j、103fにより該当する金種の紙幣収納部314に搬送されて金種別に収納され、損券と鑑別された紙幣は、搬送路103b、103j、103fにより紙幣収納部314eに搬送されて収納される。
このとき、紙幣入出金装置307の制御部319は、各センサモジュール100を紙幣が通過する度にその通過枚数をカウントして記憶部320にセンサモジュール100別の通過枚数を記憶すると共に、紙幣収納部314a〜314eに設けられたセンサモジュール100f〜100jにより紙幣の通過を検知する度に、記憶部320の当該紙幣収納部314の収納枚数に「1」を加えて、各紙幣収納部314の収納枚数を更新する。
現金自動取引装置301の出金取引処理の場合は、現金自動取引装置301の顧客操作部305の画面に表示された取引選択画面で、顧客が出金取引を選択し、カード取扱部306に取引カードを挿入すると、現金自動取引装置301の主制御部302は、カード取扱部306によってカード情報を読み取る。
続いて、顧客が顧客操作部305に表示される暗証番号入力画面に従って暗証番号を入力し、更に顧客操作部305に表示される金額入力画面に従って出金金額を入力すると、主制御部302は、これらの情報を通信回線を介してホストコンピュータ303に送信する。
そして、ホストコンピュータ303から現金自動取引装置301に取引を許可する情報が送られてくると、主制御部302は紙幣の出金指令を紙幣入出金装置307の制御部319に送信し、これを受信した紙幣入出金装置307の制御部319は、搬送路103に設けられた各センサモジュール100により紙幣の通過を監視しながら紙幣の出金処理を実行する。
すなわち、紙幣入出金装置307の制御部319は、記憶部320の各センサモジュール100の通過枚数を「0」にリセットし、顧客が入力した出金金額に対応する紙幣を該当する紙幣収納部314から図示しない分離機構により繰り出して搬送路103f、103j、103bにより鑑別部312に搬送し、鑑別部312により紙幣の正損、金種等の鑑別、及び連鎖、斜行等の搬送異常の検出を行う。
鑑別部312による鑑別の結果、金種不明と鑑別された紙幣や、搬送異常が検出された紙幣は、出金リジェクト紙幣として搬送路103d、103g、103f、103hにより、リジェクト紙幣収納部316に搬送されて収納される。
また、鑑別部312で金種が確定した出金可能な紙幣は、搬送路103d、103e、103cにより集積室311bに搬送されて集積される。
このとき、紙幣入出金装置307の制御部319は、各センサモジュール100を紙幣が通過する度にその通過枚数をカウントして記憶部320にセンサモジュール100別の通過枚数を記憶すると共に、紙幣収納部314a〜314dに設けられたセンサモジュール100f〜100iにより紙幣の通過を検知する度に記憶部320の当該紙幣収納部314の収納枚数から「1」を減じて、各紙幣収納部314の収納枚数を更新する。
そして、出金金額分の紙幣が紙幣入出金部311の集積室311bに集積されると紙幣入出金装置307の制御部319は、紙幣入出金部311のシャッタを開き、集積室311bに集積されている出金紙幣を顧客が取り出すとシャッタを閉じる。
なお、顧客が出金紙幣を取り忘れた場合、その取忘れ紙幣は集積室311bから入金室311aへ移され、搬送路103a、103b、103d、103g、103f、103h、103iにより、取忘れ紙幣収納部315に搬送されて保管される。
このとき、紙幣入出金装置307の制御部319は、各センサモジュール100を紙幣が通過する度にその通過枚数をカウントして記憶部320にセンサモジュール100別の通過枚数を記憶する。
上記の紙幣入出金装置307による入金処理及び出金処理が行われている場合の紙幣の搬送中に、搬送路103において紙幣の滞留が発生した場合の検出は、搬送路103を搬送される紙幣が、センサモジュール100を正常に通過した後に、次のセンサモジュール100を通過するまでの搬送時間が、記憶部320に記憶されている滞留判定時間テーブルの滞留判定時間を超えたときに、滞留の発生が検出される。この場合の紙幣の取出し操作については先に説明した通りである。
このように、本発明の現金自動取引装置301は、その紙幣入出金装置307内の要所に、紙幣の通過、滞留を監視し、滞留が発生した場合には、最後に紙幣が通過した位置のセンサモジュール100の可視光発光素子14を点灯するので、搬送路103の中の紙幣の滞留を位置を容易に判定することができ、装置の保守性能を大幅に改善することができる。
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
前記各実施形態では、最終に搬送媒体が通過したセンサモジュールの判定を媒体走行監視部の走行経緯の記憶に基づくように説明したが、センサモジュールが搬送媒体の通過を検出したときに常に可視光発光部を点灯させ、走行方向で次のセンサモジュールが搬送媒体の通過を検出したとき、あるいは搬送媒体の排出や収納が正常に行われたときに消灯するようにしてもよい。このようにすれば、処理動作中でも常に最後に搬送媒体が通過したセンサモジュールの可視光発光部が点灯し、処理が正常に終了した場合は消灯され、滞留がある場合は消灯されないので搬送媒体の滞留位置を容易に判定できる。
また、第2の実施形態で、最後に前記搬送媒体が通過したセンサモジュールと搬送媒体走行方向で次にあたるセンサモジュールの点灯する可視光の色を変えてより分かりやすくするなどの方法を採ることもできる。
本発明の紙葉類搬送電子機器の第1の実施形態に用いられるセンサモジュール及びその搬送路への実装状態を示す図である。 第1の実施形態におけるセンサモジュールの駆動機構の機能ブロック図と搬送路の構成の略図である。 本発明の紙葉類搬送電子機器の第1の実施形態に係る紙幣入出金装置の動作フローチャートである。 本発明の紙葉類搬送電子機器の第2の実施形態に係る紙幣入出金装置の動作フローチャートである。 第2の実施形態におけるセンサモジュールの駆動機構の機能ブロック図と搬送路の構成の略図である。 現金自動取引装置の機能ブロック図である。 現金自動取引装置に設けられた紙幣入出金装置の機能ブロック図である。 現金自動取引装置に設けられた紙幣入出金装置の内部構成を示す断面側面図である。 従来のセンサモジュールとその実装状態を示す図である。 電子機器の保守用表示部の表示内容を示す説明図である。
符号の説明
10 発光側センサモジュール
11 受光側センサモジュール
12,12a,12b,12c 赤外線発光素子
13,13a,13b,13c 受光素子
14,14a,14b,14c 可視光発光素子
15,15a,15b,16 搬送ガイド
21,22 発光回路
23 受光回路
24 表示駆動部
25 赤外線センサ駆動部
26 媒体走行監視部
100,100a〜100l センサモジュール
103,103a〜103j 搬送路
104 紙葉類
104A 紙幣
200 センサ制御部
301 現金自動取引装置
302 主制御部
303 ホストコンピュータ
304 主記憶部
305 顧客操作部
306 カード取扱部
307 紙幣入出金装置
308 硬貨入出金装置
309 係員操作部
311 紙幣入出金部
311a 入金室
311b 集積室
312 鑑別部
313 一時保留部
314,314a〜314e 紙幣収納部
315 取忘れ紙幣収納部
316 リジェクト紙幣収納部
317 搬送部
319 制御部
320 記憶部
500 保守用表示部
501 エラーコード表示部
502 表示板
503 イラストランプ

Claims (4)

  1. 紙葉類の通過を検知する複数のセンサモジュールが配設された搬送路を有する紙葉類搬送電子機器であって、
    前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙葉類が前記搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、
    前記媒体走行監視手段が前記紙葉類の滞留を検出したとき、前記紙葉類が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、
    を備えることを特徴とする紙葉類搬送電子機器。
  2. 紙葉類の通過を検知する複数のセンサモジュールが配設された搬送路を有する紙葉類搬送電子機器であって、
    前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙葉類が前記搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、
    前記媒体走行監視手段が前記紙葉類の滞留を検出したとき、前記紙葉類が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールと紙葉類走行方向で次にあたるセンサモジュールとの、2つの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、
    を備えることを特徴とする紙葉類搬送電子機器。
  3. 紙幣の収納あるいは紙幣の出金を行う紙幣入出金部と、前記紙幣を収納して保管する紙幣収納部と、これら各部間で前記紙幣を搬送する紙幣搬送路と、前記紙幣搬送路に配設され、前記紙幣の通過を検知する複数のセンサモジュールとを有する現金自動取引装置において、
    前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙幣が前記紙幣搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、
    前記媒体走行監視手段が前記紙幣の滞留を検出したとき、前記紙幣が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、
    を備えることを特徴とする現金自動取引装置。
  4. 紙幣の収納あるいは紙幣の出金を行う紙幣入出金部と、前記紙幣を収納して保管する紙幣収納部と、これら各部間で前記紙幣を搬送する紙幣搬送路と、前記紙幣搬送路に配設され、前記紙幣の通過を検知する複数のセンサモジュールとを有する現金自動取引装置において、
    前記複数のセンサモジュールの検知状態を監視することによって前記紙幣が前記紙幣搬送路内で滞留したことを検出する媒体走行監視手段と、
    前記媒体走行監視手段が前記紙幣の滞留を検出したとき、前記紙幣が通過中もしくは最後に通過したセンサモジュールと紙葉類走行方向で次にあたるセンサモジュールとの、2つの可視光発光部を点灯させる発光部点灯手段と、
    を備えることを特徴とする現金自動取引装置。
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