JP4979315B2 - 描画装置 - Google Patents
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Description
前記複数個のヘッドのうち最初にインクの吐出が開始されるヘッドについてのインクの吐出の可否を示す基準描画許可信号の値を所定数だけ保持することのできる、前記所定数の番地が割り当てられたデータ保持手段と、
所定のタイミング毎に、前記データ保持手段に割り当てられている前記所定数の番地から処理の対象とする処理対象番地を順次に選択する処理対象番地選択手段と、
前記所定のタイミング毎に前記基準描画許可信号の値を取得し、当該取得された値を前記データ保持手段の前記処理対象番地に書き込むデータ書き込み手段と、
前記複数個のヘッドのうち少なくとも前記最初にインクの吐出が開始されるヘッド以外のヘッドのそれぞれについて、前記データ保持手段に保持されている値に基づいて、インクの吐出の可否を示すヘッド別描画許可信号を生成する描画許可信号生成手段と
を備え、
前記描画許可信号生成手段は、
前記最初にインクの吐出が開始されるヘッド以外の各ヘッドにつき、当該各ヘッドと前記最初にインクの吐出が開始されるヘッドとの間隔を表すヘッド間隔値と、前記データ書き込み手段が前記基準描画許可信号の値を取得したタイミングにおける前記処理対象番地とに基づいて、前記データ保持手段から値を読み出すためのデータ読み出し番地を取得するデータ読み出し番地取得手段と、
前記データ保持手段の前記データ読み出し番地に保持されている値を読み出し、当該読み出された値を前記ヘッド別描画許可信号の値に反映させる信号値設定手段と
を含むことを特徴とする。
前記各ヘッドについてのヘッド間隔値は、当該各ヘッドと前記最初にインクの吐出が開始されるヘッドと間の描画ドット数であることを特徴とする。
前記印刷用紙が任意のヘッド間を移動する期間中に、当該ヘッド間の描画ドット数に等しい数または当該ヘッド間の描画ドット数を整数倍した数だけ前記所定のタイミングが現れることを特徴とする。
前記処理対象番地選択手段は、
前記所定のタイミング毎に前記処理対象番地を1ずつ加算し、
前記加算によって前記処理対象番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値を超える場合には、前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値を前記処理対象番地として選択し、
前記データ読み出し番地取得手段は、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を減算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値以上の場合には、当該減算によって得られた番地を前記データ読み出し番地として取得し、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を減算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値よりも小さい場合には、当該減算によって得られた番地に前記データ保持手段のサイズを示すビット数を加算することによって得られる番地を前記データ読み出し番地として取得することを特徴とする。
前記処理対象番地選択手段は、
前記所定のタイミング毎に前記処理対象番地を1ずつ減算し、
前記減算によって前記処理対象番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値よりも小さくなる場合には、前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値を前記処理対象番地として選択し、
前記データ読み出し番地取得手段は、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を加算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値以下の場合には、当該加算によって得られた番地を前記データ読み出し番地として取得し、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を加算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値よりも大きい場合には、当該加算によって得られた番地に前記データ保持手段のサイズを示すビット数を減算することによって得られる番地を前記データ読み出し番地として取得することを特徴とする。
前記所定数は、前記最初にインクの吐出が開始されるヘッド以外の各ヘッドについての前記ヘッド間隔値のうちの最大値に等しいことを特徴とする。
前記データ保持手段はメモリであることを特徴とする。
図1は、本発明の一実施形態に係る描画装置の要部の構成を示すブロック図である。この描画装置は、制御部2とヘッド駆動回路3とインクジェットヘッド群4とエンコーダ5とドライブモーター6と巻き出し/巻き取りロール7とから構成される。制御部2は、外部から与えられる画像信号DATとエンコーダ5から出力されるエンコーダ信号ENとを受け取り、印刷用紙への印字を行うためにこの描画装置全体を制御する。ヘッド駆動回路3は、インクジェットヘッド群4に含まれるインクジェットヘッドを駆動する。インクジェットヘッド群4は、インクを吐出するための多数のノズルを有する複数のインクジェットヘッドから構成されている。エンコーダ5は、印刷用紙の位置を検出するためのエンコーダ信号ENを制御部2に伝える。ドライブモーター6は、制御部2からの指示に応じて、印刷用紙の移動する速度の調整や変更を行う。巻き出し/巻き取りロール7は、印刷用紙を移動させる。
図2は、本実施形態におけるインクジェットヘッド群4の構成を示す図である。この描画装置には、N個のインクジェットヘッドHD(1)〜HD(N)が設けられている。それらN個のインクジェットヘッドHD(1)〜HD(N)は、図2に示すように、印刷用紙の移動する方向に距離Lの間隔で並べて配置されている。各インクジェットヘッドHD(1)〜HD(N)は多数のノズル40からなるノズル列を有しており、ノズル40からインクを吐出することによって印刷用紙への印字が行われる。インクジェットヘッド群4は、例えば、C色(Cyan:シアン)、M色(Magenta:マゼンタ)、Y色(Yellow:黄)、およびK色(Black:黒)について各色10個のインクジェットヘッドからなる合計40個のインクジェットヘッドによって構成されている。なお、以下においては、インクジェットヘッドHD(1)〜HD(N)のことを「第1〜第NのヘッドHD(1)〜HD(N)」という。
図3は、本実施形態における制御部2およびその周辺回路の構成を示すブロック図である。制御部2は、画像処理部23とタイミング発生回路21とヘッド制御回路20とパラメータ保持部22とを備えている。ヘッド駆動回路3は、第1〜第NのヘッドHD(1)〜HD(N)をそれぞれ駆動するための第1〜第Nのヘッド駆動回路HK(1)〜HK(N)を備えている。
図4は、制御部2内のヘッド制御回路20の詳細な構成を示すブロック図である。ヘッド制御回路20は、切替回路210と処理部220と許可信号出力回路230と現在アドレス保持部240とデータ保持手段としてのメモリ250とから構成される。また、処理部220には、加算部221と減算部222とデータ書き込み手段としてのメモリ書き込み処理部223と描画許可信号生成手段としての描画許可信号生成処理部224とが含まれている。
<5.1 全体処理>
次に、第2〜第Nの描画許可信号KY(2)〜KY(N)を生成するための処理の手順について説明する。図6は、全体の処理手順を示すフローチャートである。なお、第1の描画許可信号KY(1)およびこの処理によって生成される第2〜第Nの描画許可信号KY(2)〜KY(N)に基づいて、第1〜第Nのヘッド駆動回路HK(1)〜HK(N)の動作が制御され、第1〜第NのヘッドHD(1)〜HD(N)における印字処理が行われる。また、本説明においては、図5に示したようにメモリ250のサイズは16ビットであるものとする。
図7は、メモリ書き込み処理の手順を示すフローチャートである。メモリ書き込み処理が開始すると、メモリ書き込み処理部223は、基準描画許可信号KSの値を取得する(ステップS152)。ここで、基準描画許可信号KSの値とは、基準描画許可信号KSが有効な状態であれば「1」となり、基準描画許可信号KSが無効な状態であれば「0」となる。ステップS152の終了後、ステップS154に進む。
図8は、描画許可信号生成処理の手順を示すフローチャートである。描画許可信号生成処理が開始すると、描画許可信号生成処理部224は、描画許可信号を生成する処理対象ヘッドKに「2」を設定する(ステップS161)。ステップS161の終了後、ステップS162に進む。
以下、第2〜第Nの描画許可信号KY(2)〜KY(N)を生成する具体例について説明する。
まず、第1のヘッドHD(1)と第2のヘッドHD(2)とを有し、第2のヘッドHD(2)のパラメータP(2)が「9」である描画装置における第2の描画許可信号KY(2)の生成について、図9〜図11を参照しつつ説明する。なお、ヘッド制御回路20には、図9(a)に示すような波形の描画タイミング信号TGと図9(b)に示すような波形の基準描画許可信号KSとが入力されるものとする。図10には、描画タイミング信号TGの各パルス発生時の現在アドレスと各パルス発生に応じて実行される描画許可信号生成処理における参照アドレスとを示している。また、図11には、描画タイミング信号TGの各パルス発生に応じて実行されるメモリ書き込み処理の終了後のメモリ250の内容を示している。
次に、印刷の途中で余白が挿入される例について図12〜図14を参照しつつ説明する。なお、上記第1の例と同様、この描画装置は、第1のヘッドHD(1)と第2のヘッドHD(2)とを有し、第2のヘッドHD(2)のパラメータP(2)は「9」であるものとする。また、ヘッド制御回路20には、図12(a)に示すような波形の描画タイミング信号TGと図12(b)に示すような波形の基準描画許可信号KSとが入力されるものとする。図13には、描画タイミング信号TGの各パルス発生時の現在アドレスと各パルス発生に応じて実行される描画許可信号生成処理における参照アドレスとを示している。また、図14には、描画タイミング信号TGの各パルス発生に応じて実行されるメモリ書き込み処理の終了後のメモリ250の内容を示している。
次に、第1〜第4のヘッドHD(1)〜HD(4)を有する描画装置の例について図11、図15、および図16を参照しつつ説明する。なお、第2のヘッドHD(2)のパラメータP(2)は「4」、第3のヘッドHD(3)のパラメータP(3)は「8」、第4のヘッドHD(4)のパラメータP(4)は「12」であるものとする。
本実施形態によれば、第1の描画許可信号KY(1)となる基準描画許可信号KSの値が描画タイミング信号TGのパルスの発生毎に取得される。また、第2〜第Nの描画許可信号KY(2)〜KY(N)はメモリ250に保持されている値に基づいて生成されるところ、当該値を読み出す際には、各ヘッドHD(2)〜HD(N)と第1のヘッドHD(1)との間の描画ドット数を表すパラメータP(2)〜P(N)に基づいて参照アドレスが取得される。このため、各ヘッドHD(2)〜HD(N)について、第1のヘッドHD(1)との間の描画ドット数に応じて基準描画許可信号KSを遅延させた信号を当該各ヘッドの描画許可信号KY(2)〜KY(N)とすることができる。これにより、各ヘッドの描画許可信号を生成するための回路をヘッド数だけ備えることなく、描画装置に設けられているヘッド数の描画許可信号を生成することができる。その結果、従来よりも大きく回路規模を低減することができる。
上記実施形態においては、ヘッド制御回路20に入力された基準描画許可信号KSがそのまま第1の描画許可信号KY(1)として当該ヘッド制御回路20から出力されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第1のヘッドHD(1)についてのパラメータP(1)を「0」として、上記第2〜第Nの描画許可信号KY(2)〜KY(N)の生成と同様の手順で第1の描画許可信号KY(1)を生成する構成にしても良い。
3…ヘッド駆動回路
4…インクジェットヘッド群
5…エンコーダ
20…ヘッド制御回路
21…タイミング発生回路
22…パラメータ保持部
210…切替回路
220…処理部
221…加算部
222…減算部
223…メモリ書き込み処理部
224…描画許可信号生成処理部
230…許可信号出力回路
240…現在アドレス保持部
250…メモリ
HD(1)〜HD(N)…第1〜第Nのヘッド
HK(1)〜HK(N)…第1〜第Nのヘッド駆動回路
KS…基準描画許可信号
KY(1)〜KY(N)…第1〜第Nの描画許可信号
TG…描画タイミング信号
Claims (7)
- 印刷用紙の移動する方向に並べて配置された複数個のヘッドを備え、前記複数個のヘッドからインクを吐出することにより前記印刷用紙に描画を行う描画装置であって、
前記複数個のヘッドのうち最初にインクの吐出が開始されるヘッドについてのインクの吐出の可否を示す基準描画許可信号の値を所定数だけ保持することのできる、前記所定数の番地が割り当てられたデータ保持手段と、
所定のタイミング毎に、前記データ保持手段に割り当てられている前記所定数の番地から処理の対象とする処理対象番地を順次に選択する処理対象番地選択手段と、
前記所定のタイミング毎に前記基準描画許可信号の値を取得し、当該取得された値を前記データ保持手段の前記処理対象番地に書き込むデータ書き込み手段と、
前記複数個のヘッドのうち少なくとも前記最初にインクの吐出が開始されるヘッド以外のヘッドのそれぞれについて、前記データ保持手段に保持されている値に基づいて、インクの吐出の可否を示すヘッド別描画許可信号を生成する描画許可信号生成手段と
を備え、
前記描画許可信号生成手段は、
前記最初にインクの吐出が開始されるヘッド以外の各ヘッドにつき、当該各ヘッドと前記最初にインクの吐出が開始されるヘッドとの間隔を表すヘッド間隔値と、前記データ書き込み手段が前記基準描画許可信号の値を取得したタイミングにおける前記処理対象番地とに基づいて、前記データ保持手段から値を読み出すためのデータ読み出し番地を取得するデータ読み出し番地取得手段と、
前記データ保持手段の前記データ読み出し番地に保持されている値を読み出し、当該読み出された値を前記ヘッド別描画許可信号の値に反映させる信号値設定手段と
を含むことを特徴とする、描画装置。 - 前記各ヘッドについてのヘッド間隔値は、当該各ヘッドと前記最初にインクの吐出が開始されるヘッドと間の描画ドット数であることを特徴とする、請求項1に記載の描画装置。
- 前記印刷用紙が任意のヘッド間を移動する期間中に、当該ヘッド間の描画ドット数に等しい数または当該ヘッド間の描画ドット数を整数倍した数だけ前記所定のタイミングが現れることを特徴とする、請求項1または2に記載の描画装置。
- 前記処理対象番地選択手段は、
前記所定のタイミング毎に前記処理対象番地を1ずつ加算し、
前記加算によって前記処理対象番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値を超える場合には、前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値を前記処理対象番地として選択し、
前記データ読み出し番地取得手段は、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を減算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値以上の場合には、当該減算によって得られた番地を前記データ読み出し番地として取得し、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を減算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値よりも小さい場合には、当該減算によって得られた番地に前記データ保持手段のサイズを示すビット数を加算することによって得られる番地を前記データ読み出し番地として取得することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の描画装置。 - 前記処理対象番地選択手段は、
前記所定のタイミング毎に前記処理対象番地を1ずつ減算し、
前記減算によって前記処理対象番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最小値よりも小さくなる場合には、前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値を前記処理対象番地として選択し、
前記データ読み出し番地取得手段は、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を加算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値以下の場合には、当該加算によって得られた番地を前記データ読み出し番地として取得し、
前記処理対象番地から前記ヘッド間隔値を加算することによって得られる番地が前記データ保持手段に割り当てられている番地の最大値よりも大きい場合には、当該加算によって得られた番地に前記データ保持手段のサイズを示すビット数を減算することによって得られる番地を前記データ読み出し番地として取得することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項に記載の描画装置。 - 前記所定数は、前記最初にインクの吐出が開始されるヘッド以外の各ヘッドについての前記ヘッド間隔値のうちの最大値に等しいことを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項に記載の描画装置。
- 前記データ保持手段はメモリであることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の描画装置。
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