JPH07314708A - インクジェット記録装置および同記録装置を備えた電子機器 - Google Patents

インクジェット記録装置および同記録装置を備えた電子機器

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JPH07314708A
JPH07314708A JP6109504A JP10950494A JPH07314708A JP H07314708 A JPH07314708 A JP H07314708A JP 6109504 A JP6109504 A JP 6109504A JP 10950494 A JP10950494 A JP 10950494A JP H07314708 A JPH07314708 A JP H07314708A
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JP
Japan
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recording
ejection
ink
nozzles
head
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JP6109504A
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Hidekazu Motai
英一 甕
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク吐出する機会の少ない記録ヘッドの機
能低下を防止する。 【構成】 複数の吐出ノズルを有する記録ヘッドから記
録媒体にインクを吐出して記録する記録手段と、吐出機
会の少ない吐出ノズルの機能を維持するヘッドエージン
グ操作プログラムを有する制御手段を備え、記録する吐
出ノズルを限定するモードによって記録するとき、イン
ク吐出しない吐出ノズルが記録媒体の記録保証領域a部
分でなく記録保証領域外のb部分およびc部分に向いた
とき記録用紙に予備吐出を行わせ吐出機能を維持させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙等の記録媒体に記
録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェッ
ト記録装置および同インクジェット記録装置を備えた計
算機、ワードプロセッサ、ファクシミリ装置、複写装置
等、各種の電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】計算機、ワードプロセッサ、ファクシミ
リ装置、複写装置等、各種機器において、用紙等の記録
媒体に記録を行う手段として、騒音発生することがなく
高速な記録が可能なインクジェット記録装置が広く利用
されつつある。
【0003】インクジェット記録装置は、記録媒体に対
向した記録ヘッドから熱エネルギーの利用等によってイ
ンクを吐出する構成となっており、インクジェット記録
装置として独立した機器ケース内に納めて単体構成して
ある例、そして記録情報を作成し出力する各種電子機
器、例えばワードプロセッサー、パーソナルコンピュー
タ等、或は記録情報を外部から入力するファクシミリ装
置等の機器ケース内に内蔵して電子機器として一体構成
した例とがある。
【0004】なお、インクジェット記録装置は、記録ヘ
ッドのインク流路内に滞留したインクが粘度上昇し吐出
機能が損なわれ異常な記録、或は記録不可能となること
があるために、これを防ぐための回復系を備えることが
望ましく、そのために、記録ヘッドを記録媒体に面しな
いホームポジション位置まで移動させて、インク吐出を
行い流路内を新鮮なインクにする予備吐出を実施する構
成を備えた記録装置がある。
【0005】そして、例えば64個の吐出ノズルを有す
る記録ヘッドを備えた従来のインクジェットプリンター
において、例えばエミュレーションモードによって記録
を実施する時は、記録ヘッドに64個の吐出ノズルを有
していても、文字(キャラクター)印字中は図4に示す
ように、48個の吐出ノズルによって画像形成を実施
し、端部から16個の吐出ノズルは全くインク吐出を行
わない。
【0006】しかし、近年整われつつあるGUI環境
(MS−Windows,マッキントッシュ等)によ
り、例えばキヤノン専用制御コマンド使用時等、64ノ
ズル総てを使用する機会が増えてきた。
【0007】即ち、エミュレーションモードとキヤノン
専用制御コマンドを混在させて使用する等の場合には、
図5に示すサンプル例のように、エミュレーションモー
ドで使用しないC(16ノズル分)領域では、記録ヘッ
ド内のヒーターに対する熱エネルギーが均等ではなく、
印字ムラが発生してしまう。
【0008】上記現象を防ぐ手段としてのヘッドエーヂ
ングを行うため、印字中のキャリッジを一度ホームポジ
ションに戻し、プリンター本体に備えた回復系のキャッ
プ内及び予備吐出受け等にインクを定期的に吐出させて
いた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例でのヘッドエーヂングする予備吐出を行う構成で
は、印字中にたびたびキャリッジがホームポジションに
戻るため、次のような欠点があった。
【0010】(1)1枚あたりの印字スループットが遅
くなる。
【0011】(2)回復系には予備吐出されたインクの
受け部(予備吐出受け)を設ける必要があり、記録装置
を小さくできない。
【0012】(3)廃インク処理が必要になり、コスト
が高くなる。
【0013】本発明は、上記従来技術の問題点を解消す
るために成されたもので、備えた複数の吐出ノズルの
内、特定範囲の吐出ノズルによって記録実施する等によ
り、インク吐出する機会の少ない吐出ノズルが機能低下
することを防止したインクジェット記録装置の提供を目
的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明に係る
インクジェット記録装置は、複数の吐出ノズルを有する
記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録する記
録手段と、吐出機会の少ない吐出ノズルの機能を維持す
るヘッドエージング操作プログラムを有する制御手段を
備え、該制御手段は、吐出機会の少ない吐出ノズルを選
択して記録媒体の特定個所にインクの予備吐出を行わせ
ることを特徴とする構成によって、前記の目的を達成し
ようとするものである。
【0015】更に、上記構成において、複数の吐出ノズ
ルのうち、吐出ノズル列の特定範囲内に配置された吐出
ノズルによってのみ記録を行うモードにより記録すると
きは、前記制御手段は記録に使用されない複数の吐出ノ
ズルからの予備吐出を記録媒体の記録保証領域外に向け
て行わせる、或は記録媒体の記録保証領域内に向けて記
録と重ならぬように行わせて、吐出機能を維持させるこ
とを特徴とする特徴とする構成によって、前記の目的を
達成しようとするものである。
【0016】そして、本発明に係るインクジェット記録
装置を備えた電子機器は、上記のインクジェット記録装
置を備え、画像情報に基づいて被記録部材にインクを吐
出して記録を行うことを特徴とする構成によって、前記
の目的を達成しようとするものである。
【0017】
【作用】以上の構成により、吐出機会の少ない吐出ノズ
ルのインク流路内に滞留したインクが粘度上昇し吐出機
能が損なわれるため、これを防ぐためのインク吐出を行
い流路内を新鮮なインクにする予備吐出を実施すると
き、従来のように記録ヘッドを記録媒体に面しないホー
ムポジション位置まで移動させる必要はない。また予備
吐出を受ける部材を備えることも不要である。そして記
録実施の速度を維持して、吐出機会の少ない吐出ノズル
からのインクの予備吐出を行い記録ヘッドの流路内を新
鮮なインクに入れ換え、吐出機能を正常状態に維持する
ことができる。
【0018】なお、上記の予備吐出を記録媒体の記録保
証領域外に向けて行わせる、或は記録媒体の記録保証領
域内に向けて記録と重ならぬように行わせることによ
り、記録が損なわれることはない。
【0019】また、本発明のインクジェット記録装置を
備えた電子機器は、上記のインクジェット記録装置の予
備吐出機能によって、記録使用が中断された記録ヘッド
のインク吐出機能を正常な状態に維持し、正常な記録出
力を行うことができる。
【0020】
【実施例】本発明に係るインクジェット記録装置を実施
例により説明する。
【0021】本発明の実施例は、前記従来のインクジェ
ット記録装置に準じた構成である複数の吐出ノズルを有
する記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出して記録す
る記録手段と装置の動作を制御する制御手段を備えてい
る。そして、実施例の特徴ある構成として、制御手段
は、吐出機会の少ない吐出ノズルの機能を維持するヘッ
ドエージング操作プログラムを記憶したメモリを備えて
おり、制御手段によって、吐出機会の少ない吐出ノズル
を選択して記録媒体の特定個所にインクの予備吐出を行
わせる構成となっている。
【0022】以下、実施例の上記特徴である吐出機会の
少ない吐出ノズルを選択して記録媒体の特定個所にイン
クの予備吐出を行わせる制御構成を説明する。
【0023】(第1実施例)図1は、本発明に係る実施
例によるA4版印字記録用紙への予備吐出及びヘッドエ
ーヂングの説明用模式図である。
【0024】a部は印字保証領域、b部は1行書き出し
時の保証領域外の余白域、c部は1行書き終わり時の保
証領域外の余白域である。なお、矢印は印字方向を示
す。
【0025】以下、図1を参照して第1実施例の具体的
な説明を行う。
【0026】インクジェット記録装置が、エミュレーシ
ョンモード使用時、1行分の印字命令をバッファー内に
受けることにより、記録紙面上の印字保証領域外のb部
及びc部に、エミュレーションモードでは使用しない吐
出ノズル、即ち、従来例の図4に示すC部(下から16
ノズル分)の一番上のノズルから1ドット分の吐出をす
る制御をインクジェット記録装置本体内蔵RAMにシー
ケンスとして書き込んである。
【0027】なお、僅か数ドットを紙面上に散らばらせ
ることになるので、紙面上を目視で見る限りでは吐出さ
れたインクの跡は見えない。
【0028】即ち、紙面上の紙のインクにじみを含んで
も、上記吐出されたインク痕跡は80〜120μm程度
である。また、1行で1ノズルからの吐出であるから、
16行分の印字命令では16ノズルのヘッドエーヂング
が可能になる。通常エミュレーションモード使用時のキ
ャラクター(文字)印字の場合、A4版用紙に60行程
度の印字が可能であるため、1行に1ノズルの吐出であ
っても各ノズル4回程度のヘッドエーヂングが可能であ
る。
【0029】上記構成により、記録ヘッドを搭載したキ
ャリッジをホームポジションに戻すことも、予備吐出受
けの必要もなく、インク吐出して記録する機会のない吐
出ノズルの機能を正常に維持することができる。
【0030】(第2実施例)上記実施例では、1行に対
して1ノズルからの吐出だけでは、その印字パターンに
よってはヘッドエーヂングの動作が不足する場合もある
ため、第2実施例では図1に示す印字保証領域外のb部
およびc部に吐出させる構成となっている。
【0031】図2は、第2実施例の16ノズル分の予備
吐出パターン例の説明図である。なお、b,c部のパタ
ーンは同一である。
【0032】図2に示す縦は行数、横は吐出ノズルの組
合せ例であり、16ノズル分のパターンが示してある。
黒円は予備吐出をさせるノズルを示す。なお、1回の吐
出を2,4,8ドットにしてあるのは、同時吐出の状態
によっては紙面上で紙のにじみとあいまって目視で見え
るおそれがあるのでドットを散らばらせるためである。
【0033】上記構成により、前記第1実施例と同様な
効果を、より確実に発揮させることができる。
【0034】(第3実施例)第3実施例は、図3の印字
と予備吐出例の説明図に示すように、インクジェット記
録装置がエミュレーションモード使用時には数個のキャ
ラクター(文字)印字命令をバッファー内に設けること
により、図1に示す記録紙面上の印字保証領域であるa
部内に、エミュレーションモードでは使用しないノズ
ル、即ち図4に示すC部(下から16ノズル分)の一番
上のノズルから順次に1文字につき1ドット分吐出する
制御をインクジェット記録装置本体に内蔵のRAMにシ
ーケンスとして記憶してあり、上記の予備吐出により吐
出機能の維持ができる構成となっている。
【0035】なお、第1,第2実施例と同様に、紙面上
を目視で見た限りでは予備吐出のインク痕跡は見えな
い。また、1文字で1ドット分の吐出であるから、16
文字で16ノズルのヘッドエーヂングが可能になる。通
常エミュレーションモード使用時のキャラクター(文
字)印字の場合、A4版用紙1行当たり、80キャラク
ター程度の印字が可能であるため、1文字に1ドットの
吐出であっても、1行当たり5回程度のヘッドエーヂン
グが可能であり、A4版用紙1枚にぎっしり文字を書い
た場合、各ノズルに対して300回程度のエーヂングが
可能である。
【0036】(第4実施例)第4実施例では、更に1ド
ット分だけでは、その印字パターンによってヘッドエー
ヂングの動作が不足する場合もあるため、図3に示すよ
うに吐出する16ノズル分の予備吐出パターンを、前記
第2実施例の図2に示したように実施する。
【0037】図2に、縦()内に文字数を、横にドット
数を示して16ノズル分のパターンが示されている。な
お、第2実施例と異なる点は、図3に示すように文字の
下にこのパターンが印字される点である。
【0038】上記の予備吐出により、印字に使用されて
いない吐出ノズルの機能を維持する効果を発揮させるこ
とができる。
【0039】(インクジェット記録装置を備えた電子機
器の実施例)本発明に係るインクジェット記録装置を備
えた電子機器の実施例は、計算機、ワードプロセッサ、
ファクシミリ装置、複写装置等、各種機器に前記のイン
クジェット記録装置の実施例を備えて、記録用紙等に記
録出力する電子機器であり、前記実施例のインクジェッ
ト記録装置の予備吐出機能によって、記録使用が中断さ
れた記録ヘッドのインク吐出機能を正常な状態に維持
し、正常な記録出力を維持することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吐出機会の少ない吐出ノズルのインク流路内に滞留した
インクが粘度上昇し吐出機能が損なわれ、これ等の吐出
ノズルからのインク吐出が異常あるいは不可能となるこ
とがあるために、これを防ぐためのインク吐出を行い流
路内を新鮮なインクにする予備吐出を実施するとき、従
来のように記録ヘッドを記録媒体に面しないホームポジ
ション位置まで移動させる必要はなく、また予備吐出を
受ける部材も不要であり、記録実施の速さを維持して、
吐出機会の少ない吐出ノズルからのインクの予備吐出を
行い記録ヘッドの流路内を新鮮なインクに入れ換え、吐
出機能を正常状態に維持することができる。
【0041】なお、上記の予備吐出を記録媒体の記録保
証領域外に向けて行わせる、或は記録媒体の記録保証領
域内に向けて記録と重ならぬように行わせることによ
り、記録を損なわせることはない。
【0042】また、本発明のインクジェット記録装置を
備えた電子機器は、上記のインクジェット記録装置の予
備吐出機能によって、記録使用が中断された記録ヘッド
のインク吐出機能を正常な状態に維持し、正常な記録出
力を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例によりA4版印字記録用紙への予備吐
出の説明用模式図である。
【図2】 第2実施例の予備吐出パターン例の説明図で
ある。
【図3】 第3、第4実施例の印字と予備吐出例の説明
図である。
【図4】 エミュレーションモードによる印字例の説明
図である。
【図5】 従来装置でのエミュレーションモードによる
印字例の説明図である。
【符号の説明】
a 印字保証領域 b 1行書き出し時の余白域 c 1行書き終わり時の余白域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の吐出ノズルを有する記録ヘッドか
    ら記録媒体にインクを吐出して記録する記録手段と、吐
    出機会の少ない吐出ノズルの機能を維持するヘッドエー
    ジング操作プログラムを有する制御手段を備え、該制御
    手段は、吐出機会の少ない吐出ノズルを選択して記録媒
    体の特定個所にインクの予備吐出を行わせることを特徴
    とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 複数の吐出ノズルのうち、吐出ノズル列
    の特定範囲内に配置された吐出ノズルによってのみ記録
    を行うモードにより記録するときは、前記制御手段は記
    録に使用されない複数の吐出ノズルからの予備吐出を記
    録媒体の記録保証領域外に向けて行わせ吐出機能を維持
    させることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録装置。
  3. 【請求項3】 複数の吐出ノズルのうち、吐出ノズル列
    の特定範囲内に配置された吐出ノズルによってのみ記録
    を行うモードにより記録するときは、前記制御手段は記
    録に使用されない複数の吐出ノズルからの予備吐出を記
    録媒体の記録保証領域内に向けて記録と重ならぬように
    行わせ吐出機能を維持させることを特徴とする請求項1
    記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを発生
    する電気熱変換体を備え、該電気熱変換体の発生した熱
    エネルギーによってインクを加熱し発泡させてインクの
    吐出を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    かに記載のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1ないし4のいずれかに記載
    のインクジェット記録装置を備え、画像情報に基づいて
    被記録部材にインクを吐出して記録を行うことを特徴と
    するインクジェット記録装置を備えた電子機器。
JP6109504A 1994-05-24 1994-05-24 インクジェット記録装置および同記録装置を備えた電子機器 Withdrawn JPH07314708A (ja)

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