JP4979270B2 - 梱包機 - Google Patents
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Description
図2に示す梱包機1は、本体2と、この本体2の上面に位置する梱包台3と、この梱包台3の上方に立設したガイドアーチ4とを備える。ガイドアーチ4は、その内部にバンド通路4aを設けるとともに、このバンド通路4a内を樹脂製のバンドBがスムーズに通過するようにしている。
上記バンドリール5から本体2内にバンドBを送給するのが、一対のローラ部材からなるプールローラ8である。このプールローラ8は、一方を駆動源に直結したローラとし、他方を従動ローラとした一対のローラ部材がバンドBを挟み込むようにして配置しており、プールローラ8がm方向に正回転することによって、バンドBを本体2内に送給している。
このバンドプール11は、プールローラ8が本体2内に送給したバンドBをダブつかせておく場所である。このようにローラ機構とバンドリール5との間にバンドBをダブつかせておくのは、ローラ機構がバンドBをバンド通路4aに送給する際に、駆動ローラ9の回転分だけ確実にバンドBを送給するためである。
上記シーリングユニットUは、上記梱包台3の下方に設けるとともに、セッティング位置(b位置)に進入したバンドBの先端部分と、バンドBにおいてa位置内に位置する部分、すなわち重合部分を熱等によって固定し、当該固定部分よりも僅かに駆動ローラ9側でバンドBを切断するものである。
今、図2の状態から梱包台3上に被梱包物を配置して、図示しないスイッチを押す。すると、駆動ローラ9がn方向に逆回転してバンド通路4a内のバンドBを引き戻して被梱包物外周に巻きつける。このように被梱包物外周にバンドBが巻きついたら、シーリングユニットUが、b位置にあるバンドBの先端と、バンドBにおいてa位置内にある部分との重合部を熱等によって固定するとともに、当該固定部分よりも僅かに駆動ローラ9側でバンドBを切断する。
なお、駆動ローラ9が正回転してバンド通路4a内にバンドBを送給すると、バンドプール11にプールされたバンドBが減少するが、バンドプール11内のバンドBが所定量以下になると、図示しないセンサーがコントローラCにバンドBのプール量が所定量以下になったことを送信する。当該信号を受信したコントローラCは、プールローラ8を制御して、プールローラ8をm方向に正回転させるとともに、バンドBがバンドリール5から引き出されてバンドプール11内に送給され、バンドプール11内のバンドB残量が、所定量以下にならないようにしている。
このようにして梱包作業を続けた結果、バンドリール5からバンドBが全て引き出された場合には、コントローラCが次のような制御を行う。
当該信号を受信したコントローラCは、プールローラ8を即座に制御して、ローラ間にバンドBを挟み込んでロックするとともに、バンドBの終端が本体2内に送給されないようにする。
このように、駆動ローラ9が回転してから所定の時間内に、バンド検知手段12がバンドBを検知しない場合には、バンド検知手段12が、バンド切れの信号をコントローラCに送信する。当該信号を受信したコントローラCは、駆動ローラ9をn方向に逆回転させるとともに、プールローラ8もn方向に逆回転させるように制御する。
このバンド検知手段12,13は、バンド接触片を介してバンドBの先端および終端を検知するのが一般的である。
また、バンド接触片とバンドBとの接触動作によってバンドBの終端検知をすると、バンド接触片の動作遅れによって、バンドBの終端が検知手段13を通過してから、コントローラCに信号が送信されるまでの間にタイムロスが生じてしまう。しかも、コントローラCが駆動ローラを停止するように制御しても、プールローラ8には慣性力が作用するため、即座に停止することができない。
このような状況下において、バンドBの終端がプールローラ8を通過する前に、プールローラ8を停止させるためには、バンドリール5とプールローラ8との距離を長くしなければならなかった。
そのため、バンドコイルからバンドBの先端を引き出してプールローラ8にセットする際に、バンドBをバンドコイルから長く引き出して、ガイドローラ6,7に掛け渡さなければならず、バンドコイルの交換作業が非常に面倒になってしまうという問題があった。
さらに、バンド検知手段には、センサーに加えてバンド接触片を設けなければならず、また、バンドBの終端を検知するためにガイドローラ6,7を設けなければならないため、装置全体の製造コストが高くなってしまうという問題があった。
この発明の目的は、梱包不可能な長さになったバンドを本体外に確実に排出する機能を備えるとともに、操作性の優れた梱包機を提供することである。
第2の発明は、プールローラが直流発電制動の電気式ブレーキにより停止される点に特徴を有する。
第2の発明によれば、プールローラが、直流発電制動の電気式ブレーキによって停止するので、バンド検知手段がバンドの終端を検知したとき、即座にプールローラを停止することができる。したがって、バンドリールとプールローラとの距離を短くすることが可能となり、バンドコイルの交換作業を容易にすることができる。
図1に示す梱包機21は、本体2と、この本体2の上面に位置する梱包台3と、この梱包台3の上方に立設したガイドアーチ4とを備える。ガイドアーチ4は、その内部にバンド通路4aを設けるとともに、このバンド通路4a内を樹脂製のバンドBがスムーズに通過するようにしている。
上記バンドリール5から本体2内にバンドBを送給するのが、一対のローラ部材からなるプールローラ8である。このプールローラ8は、一方を駆動ローラとし、他方を従動ローラとする一対のローラ部材が、バンドBを挟み込むようにして配置しており、プールローラ8がm方向に正回転すると、その回転力によってバンドBが本体2内に送給される。なお、プールローラ8を構成する駆動ローラは交流モータであり、直流発電制動の電気式ブレーキによって停止する構成にしている。すなわち、プールローラ8は、コントローラCによって制御されているが、コントローラCが駆動ローラを回転させる場合には、交流電流を供給して電動モータを回転させる。これに対して、コントローラCが駆動ローラを停止させる場合には、スイッチングするとともに整流回路を介して半波整流した電流を供給して、モータ内部の磁界を固定することによって電動モータの回転を停止させる。
上記シーリングユニットUは、セッティング位置(b位置)に進入したバンドBの先端を保持するとともに、バンドBの先端近傍とバンドBにおいてa位置内に位置する部分、すなわち重合部分を熱等によって溶着し、当該溶着部分よりも僅かに正転ローラ22側でバンドBを切断するものである。なお、こうしたシーリングユニットUは、後述するコントローラCによって制御されている。
なお、上記正転ローラ22、逆転ローラ23、逆転従動ローラ24によって、この発明のローラ機構を構成しているが、このローラ機構の回転タイミングや回転量は、全てコントローラCが制御している。
なお、上記プールローラ8、正転ローラ22、逆転ローラ23、テンションローラ25は、全てコントローラCによってその回転を制御している。また、この実施形態においては、各ローラのm方向への回転を正回転といい、n方向への回転を逆回転ということとする。
また、この実施形態においては、バンドBがセッティング位置に到達しているか否かを逆転従動ローラ24の回転によって検知するが、この逆転従動ローラ24の回転を検知するのがパルスセンサー等からなる回転センサー26である。なお、この回転センサー26はコントローラCに接続しており、回転センサー26が検知した逆転従動ローラ24の回転数をコントローラCに送信するようにしているが、この点については作用の説明において詳しく述べることとする。
すなわち、被梱包物の外周にバンドBをしっかりと巻きつけるために、逆転ローラ23がn方向に回転するとともに、バンド通路4a内のバンドBを本体2内に戻すが、バンドBを本体2内に戻す際の逆転従動ローラ24の回転数をコントローラCに記憶させる。
ただし、被梱包物が大きければ、本体2内に戻されるバンドBの長さは短くなり、逆に被梱包物が小さければ、本体2内に戻されるバンドBの長さは長くなる。このように、被梱包物の大きさによって、本体2内に戻されるバンドBの長さは異なるため、バンドBの送給に伴って回転する逆転従動ローラ24の回転数も被梱包物の大きさによって異なる。そこで、この実施形態においては、最小の被梱包物を梱包する際に回転する逆転従動ローラ24の回転数をコントローラCに記憶させている。言い換えれば、セッティング位置に到達したバンドBを被梱包物外周へ引き戻す際に回転する逆転従動ローラ24の、最大ローラ回転数を記憶させている。なお、バンドBがセッティング位置に到達している状態で、かつ、梱包台3上に被梱包物がある状態においては、逆転従動ローラ24が上記最大ローラ回転数以上に回転することはない。
今、図1の状態から梱包台3上に被梱包物を配置して、図示しないスイッチを押す。すると、逆転ローラ23がn方向に逆回転して、バンドBをガイドアーチ4から本体2内に引き戻すように送給するとともに、このバンドBの送給に伴って逆転従動ローラ24もn方向に回転する。バンドBの先端はシーリングユニットUによって保持されているので、バンドBが被梱包物外周に巻きつくと、逆転ローラ23の回転によっては、それ以上バンドBを本体2内に引き戻すことができなくなる。したがって、この状態においては逆転ローラ23が空回転するとともに、バンドBの送給が停止して、逆転従動ローラ24の回転も停止する。
上記のようにして一つの被梱包物の梱包作業が終了すると、コントローラCが、正転ローラ22を制御して、正転ローラ22をm方向に正回転させる。したがって、シーリングユニットUによって切断されたバンドBの先端が、正転ローラ22の回転によって、バンド通路4aを通過してシーリングユニットUのb位置、つまりセッティング位置まで到達して、次の梱包の待機状態になる。
なお、正転ローラ22が正回転してバンド通路4a内にバンドBを送給すると、バンドプール11にプールされたバンドBが減少するが、バンドプール11内のバンドBが所定量以下になると、図示しないセンサーがコントローラCにバンドBのプール量が所定量以下になったことを送信する。当該信号を受信したコントローラCは、プールローラ8を制御して、プールローラ8をm方向に正回転させるとともに、バンドBがバンドリール5から引き出されてバンドプール11内に送給され、バンドプール11内のバンドB残量が、所定量以下にならないようにしている。
このようにして梱包作業を続けた結果、バンドリール5からバンドBを全て引き出した場合には、コントローラCが次のような制御を行う。
当該信号を受信したコントローラCは、プールローラ8を制御して、一対のローラ間にバンドBを挟み込んでロックする。このときプールローラ8は、上記したように直流発電制動の電気式ブレーキによって瞬時に停止するので、バンド検知手段13がバンドBの終端を検知してからプールローラ8が停止するまでの間にはほとんどタイムラグが生じない。したがって、プールローラ8が、バンドBの終端を確実に保持することができ、バンドBの終端が本体2内に送給されることはない。
なお、シーリングユニットUがバンドBを切断する位置は常に一定であるため、バンドBの先端が、切断位置からセッティング位置まで到達するために必要となる正転ローラ22の回転時間もほぼ一定となる。したがって、この実施形態においては、バンドBの先端がセッティング位置に到達するのに必要となる正転ローラ22の回転時間を予めコントローラCに記憶させるとともに、コントローラCが、この回転時間だけ正転ローラ22を回転させて、バンドBをセッティング位置に到達させるようにしている。
しかし、この実施形態においては、従来の梱包機のように、バンドBがセッティング位置に到達しているかを検知するバンド検知手段を設けていないため、バンドBがセッティング位置にあるかないかを検知することができない。したがって、バンドプール11からバンドBがなくなるとともに、バンドBの先端がバンド通路4a内に留まった状態、つまりバンドBがセッティング位置にない状態で次の梱包を待機することとなる。
このように、バンドBが本体2内に引き戻され続ければ、逆転従動ローラ24も回転し続けることになる。このとき、回転センサー26が、逆転従動ローラ24の回転を検知しているが、逆転従動ローラ24の回転数が、コントローラCが予め記憶した最大ローラ回転数を超えたことを検知する。
つまり、バンドBがセッティング位置に到達していれば、逆転従動ローラ24が最大ローラ回転数を超えて回転することはないため、逆転従動ローラ24の回転数が最大ローラ回転数を超えれば、バンドBがセッティング位置に到達できなかったと判別し、バンド切れ状態と判断することができる。
このように、この梱包機21によれば、バンドBが梱包不可能な長さになったときに、プールローラ8を逆回転させて、短くなったバンドBを本体2外部に排出することができるので、本体2内に短くなったバンドBが残留してしまうことがなくなり、バンドBを交換する際の作業を容易にすることができる。
しかも、回転センサー26は、テンションローラ25を制御するために設けるものであり、このテンションローラ25を制御するための回転センサー26を、バンド切れ状態検知に活用したので、新たな部材を設けることなくバンド切れ状態を検知することが可能となる。
なお、上記実施形態においては、ローラ機構を正転ローラ22および逆転ローラ23の別部材で構成したが、ローラ機構は、両方向に回転可能なローラによって構成しても構わない。
また、回転センサー26は、逆転従動ローラ24の回転数を検知することができるものであれば、特にその構成等限定されるものではない。
4 ガイドアーチ
5 バンドリール
8 プールローラ
11 バンドプール
13 バンド検知手段
21 梱包機
22 正転ローラ
23 逆転ローラ
24 逆転従動ローラ
26 回転センサー
B バンド
C コントローラ
U シーリングユニット
Claims (2)
- 被梱包物を配置するテーブル等からなる梱包台と、梱包台の上方に立設して内部にバンドを導くガイドアーチと、バンドを引き出し自在に収納したバンドコイルを装着するバンドリールと、バンドをプールするバンドプールと、バンドリールからバンドプールにバンドを送給するプールローラと、上記バンドプールからバンドを引き出して上記アーチガイドへ導くとともに、このアーチガイドを経由したバンド先端をセッティング位置まで到達させる正転機能を備えたローラ及びアーチガイドに導かれたバンドを引き戻す逆転機能を備えたローラからなるローラ機構と、
上記セッティング位置に到達したバンド先端を保持しながら、このバンド先端側とバンドの供給側とが重なり合う部分を溶着して切断するシーリングユニットと、
バンドリールとプールローラとの間にあって、バンドリールに巻き取られたバンドの最終端を検知するバンド検知手段と、
このバンド検知手段に接続され、上記プールローラ、ローラ機構及び上記シーリングユニットを制御するコントローラとを備えた梱包機において、
上記コントローラには、上記逆転機能を備えたローラの逆転回数を検知する回転センサーを接続するとともに、予め設定した最小の被梱包物の外周にバンドを引き戻す際に必要な、逆転機能を備えたローラの逆転回数を最大ローラ回転数として記憶させ、
さらにこのコントローラは、上記バンド検知手段がバンドの上記最終端を検知したとき、上記プールローラを停止させるとともに、停止状態を維持して当該バンドを保持させる機能と、
上記回転センサからの信号に基づいて逆転機能を備えたローラの逆転開始からの逆転回数を監視する機能と、
上記逆転開始からの逆転回数が上記最大ローラ回転数を超えたとき、上記プールローラを逆回転させてバンドをバンドプール外に排出させる機能とを備えた梱包機。 - 上記プールローラは、直流発電制動の電気式ブレーキによって停止する構成にした請求項1記載の梱包機。
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