JP2871497B2 - 帯状シート材の供給連続化装置 - Google Patents

帯状シート材の供給連続化装置

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JP2871497B2
JP2871497B2 JP6326458A JP32645894A JP2871497B2 JP 2871497 B2 JP2871497 B2 JP 2871497B2 JP 6326458 A JP6326458 A JP 6326458A JP 32645894 A JP32645894 A JP 32645894A JP 2871497 B2 JP2871497 B2 JP 2871497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長さが有限の帯状シー
ト材につきその供給を連続して行う(自動継ぎを行いな
がら供給する)ことができる供給連続化装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】錠剤やカプセル錠等を包装する方法に
は、縦横に整列され且つ各別に切り離し可能な複数のパ
ック部を有する短冊状の樹脂シート材に対し、各々のパ
ック部に各錠づつ収納し、樹脂シート材に貼着される裏
面シート材(アルミ泊等)によって密封するようにした
ものがある。
【0003】このような包装を行う(包装材を製造す
る)場合にあって、上記樹脂シート材や裏面シート材
は、それぞれ帯状に長く、且つ筒状の芯材に対してロー
ル状態に巻回されたものとして準備される。そして、こ
れら各帯状シート材を互いに繰り出しつつ、樹脂シート
材に対するパック部の形成及び錠剤等の装填をした後、
両者を互いに張り合わせるようにして包装材を製造して
いる。
【0004】ところで、樹脂シート材や裏面シート材
は、当然にその長さが有限のものであり、従って1ロー
ルを使用済みになったときには、残芯の除去と新ロール
の装填及び先行する帯状シート材と後行する帯状シート
材との継ぎ合わせを行う必要がある。従来、これらの作
業は全て手作業で行っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】残芯の除去と新ロール
の装填、及び先行側帯状シート材と後行側帯状シート材
との継ぎ合わせ等を手作業で行っていたので、それらの
作業自体、非能率的であった。のみならず、これらの作
業中には、樹脂シート材や裏面シート材の繰り出しを停
止させなければならず、当然の如く包装材の製造能率も
低下するものであった。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、新旧ロールの交換に係る全ての作業が自動的、
連続的に行えるようにして、作業の容易化乃至軽減化、
及び作業能率(帯状シート材を素材とする製品の生産効
率)の向上を図ることができるようにした帯状シート材
の供給連続化装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記の目的
を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本
発明は、帯状シート材の繰出し動作部と、繰り出される
帯状シート材の後端部を保持する後端保持部と、継ぎ足
し用帯状シート材を上記繰出し動作部へ送り渡すシート
装填部と、上記繰出し動作部に装填された継ぎ足し用帯
状シート材の繰出し始端部を上記後端保持部へ引き出す
始端誘導部と、後端保持部で保持された先行側帯状シー
ト材の後端部と始端誘導部で保持された後行側帯状シー
ト材の始端部とを重合状に連結するシート連結部と、上
記後端保持部よりも下流側で先行側帯状シート材の張り
量調節を行って繰出し速度を保持させるシート張設部と
を具備し、前記始端誘導部は、帯状シート材の外周面に
対し当接・離反動する巻出ローラと、この巻出ローラの
当接・離反動作に伴って帯状シート材の繰り出し経路を
開放状態又は所定隙間状態のいずれかに開閉されるガイ
ド装置と、このガイド装置が閉じたときにその間を案内
される帯状シート材に対して駆動力を伝える送り部とを
具備して成ることを特徴としている。
【0008】
【作用】繰出し動作部に保持されている帯状シート材を
繰り出してゆく過程で、帯状シート材が残り少なくなっ
たり又は無くなったりして、その後端部が繰り出される
ようになると、まず、後端保持部が帯状シート材の後端
部を所定状態に保持する。繰出し動作部は、この状態で
帯状シート材の残芯を排出する。
【0009】次に、シート装填部が継ぎ足し用の帯状シ
ート材を上記繰出し動作部へ送り渡し、装填させる。そ
して始端誘導部により、装填後の帯状シート材における
繰出し始端部が上記後端保持部まで引き出される。後端
保持部では、既に保持状態にある先行側帯状シート材の
後端部と、上記始端誘導部によって引き出された後行側
帯状シート材の始端部とが重ね合わせ状態とされ、そし
てシート連結部の作動により、この重合部分が一体的に
連結される。
【0010】これら一連の動作中、先行する帯状シート
材は、後端保持部より下流側に設けられたシート張設部
によって蓄えられている張り量(総合引き出し長さ)が
徐々に送り出されるようになり、それより下流側におけ
る繰出し速度が一定に保持されるようになっている。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1及び図2は本発明に係る帯状シート材Wの供給
連続化装置1を示しており、この装置1は、繰出し動作
部2と、後端保持部3と、シート装填部4と、始端誘導
部5と、シート連結部6と、シート張設部7とを具備し
て成る。
【0012】前記繰出し動作部2は、ロール状態で準備
された帯状シート材W(図4参照:なお、樹脂製とす
る)に対し、その芯材Cを突き刺し状にして保持可能と
する回転駆動軸10を有している。この回転駆動軸10
は、電動モータ等の回転具11により伝動手段12(図
面ではベルト伝動とした)を介して正逆回転可能とさ
れ、帯状シート材Wを連続的又は間欠的に繰り出すこと
ができる。
【0013】回転駆動軸10には、帯状シート材Wの芯
材Cを、軸方向の挟圧又は係合若しくは径方向の膨張等
の適宜方法により、空転不能な状態に保持する保持手段
(図示略)が設けられている。なお、この繰出し動作部
2において、回転駆動軸10は図2に示すようにその根
元部を保持する軸受具15が回転駆動軸10を摺動自在
に保持していると共に、先端側軸受け部16が進退案内
手段17により回転駆動軸10と一体的にその軸線に沿
って進退自在に保持されている。更に、この軸受け部1
6は、進退駆動手段18によって進退駆動されるように
なっている。すなわち、回転駆動軸10は、帯状シート
材Wを回転させる位置(図2に示した状態)と、この位
置から退入した位置(図2の左側)との二位置間を出入
りできるようになっている。
【0014】このように回転駆動軸10を、その回転位
置から退入位置へ向けて進退させるようにした際には、
回転駆動軸10に保持された芯材C(図4参照)を抜き
出して、落下除去することができる。本実施例では、回
転駆動軸10と軸受具15とがスプライン軸構造の嵌合
関係を有したものとし、進退案内手段17としてリニア
ウェイを用い、進退駆動手段18として電動モータ駆動
によるボールねじ機構を用いた。
【0015】前記後端保持部3は、図1に示すように一
対のローラが互いに沿接されて成るピンチローラ体20
を具備している。このうち少なくとも一方のローラは駆
動回転可能となっている。この後端保持部3は、繰出し
動作部2によって繰り出される帯状シート材Wが無くな
ったときに、芯材Cから外れる後端部をピンチローラ体
20によって挟圧状態で保持するようになっている。
【0016】なお、帯状シート材Wは、芯材Cに対して
その巻回開始端を接着してあるのが普通であり、この接
着部分を芯材Cから無理矢理引き剥がすようにすると、
帯状シート材Wに接着剤や接着テープ又は芯材Cの剥離
滓が付着したままとなり、帯状シート材Wとしての使用
に耐えないものとなる。そこで、本実施例では、上記ピ
ンチローラ体20よりも上流側(図1下方側)、即ち回
転駆動軸10寄りに、帯状シート材Wの適宜箇所を切断
可能とするカッター装置21を具備させた。すなわち、
ピンチローラ体20に対しては、カッター装置21が作
動することによって生じる帯状シート材Wの後端部を挟
圧保持させるようになっている。
【0017】なお、後述するが、帯状シート材Wの後端
は、実際にはピンチローラ体20よりも下方側に所定長
さ(後述する送り部40のピンチローラ体50を越えた
更に120mm下位置)垂れ下がるように位置付けられ
るものであり、従って、上記のようにピンチローラ体2
0が保持の対象とする「後端部」とは、垂れ下がった後
端から上記長さ分だけ遡った位置を含んで言うものとす
る。
【0018】このカッター装置21は、図3に示すよう
に固定刃24と可動刃25とによって鋏を構成する切断
部26と、伝動手段27を介して可動刃25を揺動させ
る駆動部28とを有している。また、このカッター装置
15には進退機構30が付設されており、その全体が、
帯状シート材Wの繰り出し経路に対して出入りできるよ
うに進退(図3の上下方向)可能となっている。
【0019】本実施例では、駆動部28として流体圧
(空気圧とした)シリンダを用い、伝動手段27として
リンク27a及びスライダー27bを組み合わせたもの
を用い、進退機構30として適宜ガイド手段と流体圧
(空気圧とした)シリンダとを組み合わせたものを用い
た。従って、このカッター装置21は、当初、帯状シー
ト材Wの繰り出し経路から退出した位置(図3の上方位
置)で待機しており、上記回転駆動軸10に装填された
帯状シート材Wが略繰り出された時点(残量が略無くな
った時点)を検出して、帯状シート材Wの繰り出し経路
(図3の下方位置)へと進出し、帯状シート材Wを自動
的に切断する(即ち、帯状シート材Wを芯材Cに対して
切り離す)ように構成されている。
【0020】なお、カッター装置21の作動時には、回
転駆動軸10の回転及びピンチローラ体20の送り作動
は停止させておくのが好ましい。回転駆動軸10に保持
されている帯状シート材Wの残量検出は、例えば、帯状
シート材Wのロール半径が所定径まで径小化されるのを
光電センサ等の各種検出器により検出する方法をはじ
め、回転駆動軸10の回転数から繰り出し長さを換算す
る方法、繰り出し長さを直接的に計測する方法等により
行うことができる。
【0021】本実施例では、帯状シート材Wのロール半
径を検出する方法と、回転駆動軸10の回転数を換算す
る方法とを、併用するものとした。前記シート装填部4
は、図1及び図2に示すように回転駆動軸10の正面に
おいて、継ぎ足し用の帯状シート材Wを複数ロール(2
〜5ロール程度)並べた状態で受載可能になされたコン
テナ部33と、このコンテナ部33を回転駆動軸10の
軸心方向に沿って進退自在に保持する進退案内手段34
と、コンテナ部33を進退させる進退駆動手段35とを
具備している。
【0022】従って、このシート装填部4は、継ぎ足し
用の帯状シート材Wを順次繰出し動作部2へと送り渡す
ことができるようになっている。本実施例では、進退案
内手段34としてリニアウェイを用い、進退駆動手段3
5としてACサーボモータ駆動によるボールねじ機構を
用いた。前記始端誘導部5は、図1に示すように回転駆
動軸10に保持される新品の帯状シート材W(その外径
は略一定化されている)の外周面に対し、必要に応じて
当接又は離反可能に移動する巻出ローラ38と、この巻
出ローラ38の当接・離反動作に伴って帯状シート材W
の繰り出し経路を開放状態又は所定隙間状態のいずれか
に開閉させるガイド装置39と、このガイド装置39が
閉じたとき(所定隙間状態)にその間を案内される帯状
シート材Wに対して引き上げ駆動力を伝える送り部40
とを具備している。
【0023】従って、この始端誘導部5は、回転駆動軸
10による所定の正逆回転動作を伴って以下のような作
用を呈する。すなわち、回転駆動軸10に新品の帯状シ
ート材Wが保持された(繰出し始端部が図5に示すよう
に時計回り方向へ向く状態とする)後、まず、その外周
面に対して巻出ローラ38が当接する。次に、回転駆動
軸10が帯状シート材Wを一旦、反時計回り方向(矢符
X参照)へ回転させる。これにより帯状シート材Wの繰
出し始端部がガイド装置39と巻出ローラ38との間に
達するようになるので、この状態で、回転駆動軸10が
回転方向を切り換えて時計回り方向(矢符Y参照)への
回転を始める。このとき、ガイド装置39は帯状シート
材Wの繰り出し経路を閉じた状態(所定隙間に保持した
状態)にあり、帯状シート材Wの繰出し始端部はガイド
装置39内を通ってその上方へと案内される。
【0024】そして、この後、送り部40(図1参照)
が帯状シート材Wに引き上げ駆動を伝えるようになって
いる。ところで、送り部40(後述するピンチローラ体
50)には、前記した後端保持部3のピンチローラ体2
0によって保持された先行側帯状シート材Wの後端部
が、既に挟持保持状態にある。勿論、この先行側帯状シ
ート材Wの後端部は、回転駆動軸10に保持される後行
側の帯状シート材Wのロール外周面には干渉しない範囲
(後述するピンチローラ体50から120mm下位置と
した)で垂れ下がるようになっている。
【0025】そのため、後行側の帯状シート材Wにおい
てその始端部が送り部40に達した時点では、この始端
部と先行側帯状シート材Wの後端部とが重ね合わせ状に
されるものとなる。従って、送り部40では、両帯状シ
ート材Wの後端部と始端部とに対して、互いを重合状態
にしつつ共に引き上げ駆動を伝えるようになる(図6参
照)。
【0026】上記巻出ローラ38を帯状シート材Wに対
して当接・離反動させるには、L型に組まれた揺動レバ
ー43(43aはその揺動中心)の長辺側端部に巻出ロ
ーラ38を保持させ、短辺側端部に揺動駆動を伝える構
造を採用してある。揺動駆動は、流体圧(空気圧とし
た)シリンダ等の伸縮駆動具44により行うようにして
ある。即ち、伸縮駆動具44が縮退すれば、揺動レバー
43が図5に示すように傾倒方向へ揺動し、巻出ローラ
38が帯状シート材Wの外周面に当接する。反対に、伸
縮駆動具44が進出すれば、揺動レバー43が図1に示
すように起立方向へ揺動して、巻出ローラ38が帯状シ
ート材Wから離反する。
【0027】また、揺動レバー43には、巻出ローラ3
8を回転駆動させるためのACサーボモータ等の回転具
45が設けられている。上記ガイド装置39は、一体構
造とされた一対の挟持板47,48が帯状シート材Wの
繰り出し経路を挟む状態で配され、図面上左右方向への
位置調整可能に設けられるとともに、挟持板47,48
におけるそれぞれの対向内面は、帯状シート材Wを円滑
に滑らすことができる平滑面に形成されている。
【0028】本実施例では、挟持板47,48の移動を
案内する手段49としてガイドバー構造を採用し、その
可動源としては、上記揺動レバー43の揺動端部と係合
させることでこの揺動レバー43の揺動を利用する構造
とした。勿論、ガイド装置39として独自の駆動具(流
体圧シリンダ、電動モータ駆動のボールねじ機構、ソレ
ノイド等)を設けることも可能である。
【0029】更に帯状シート材Wが終端部にさし掛ると
挟持板47,48は紙面上垂直の方向に待避して帯状シ
ート材Wを解放し、カッター21による切断を可能とし
ている(図5参照)。送り部40は、一対のローラが互
いに沿接されて成るピンチローラ体50を具備してい
る。このうち少なくとも一方のローラは駆動回転可能と
なっている。
【0030】ところで、この始端誘導部5において、回
転駆動軸10が反時計回り方向(X方向)へ回転したと
きに、帯状シート材Wの繰出し始端部がガイド装置39
と巻出ローラ38との間に達するようになるのを検出す
る方法として、本実施例では、次のようにした。すなわ
ち、図4に示すように新品のロール状態にある帯状シー
ト材Wに対し、その繰出し始端部に予めマジックペンな
どでマークMを塗布しておく。そして、回転駆動軸10
まわりに、帯状シート材Wの外周部へ向けて反射型光電
センサ等の検出器(図示略)を設けておく。
【0031】また、この検出器の位置付けが、ガイド装
置39と巻出ローラ38との間位置から周方向にどの程
度離反しているかを、回転駆動軸10の回転角度(エン
コーダにより測定できる)、又は回転速度に応じた到達
時間等として、予め測定しておく。このようにしたうえ
で、回転駆動軸10を反時計回り方向(図5のX方向)
へ回転させてゆき、検出器による上記マークMの検出を
待つ。そして、検出器がマークMを検出してから上記回
転角度又は到達時間等に相当するようになるまで、回転
駆動軸10を回転させ、その該当時に停止させる。
【0032】なお、本実施例では、マークMの検出時と
回転駆動軸10の回転停止との相関的な位置精度を高め
るため、マークM用の検出器を、ガイド装置39と巻出
ローラ38との間位置に比較的近接させて配するように
すると共に、この検出器がマークMを検出後、回転駆動
軸10を1回転余分に回転させる方法を採った。このよ
うにすることで、回転駆動軸10の回転慣性を見越した
停止ができる。
【0033】前記シート連結部6は、前記後端保持部3
のピンチローラ20と、上記始端誘導部5のピンチロー
ラ50との間に、帯状シート材Wの繰り出し経路を挟む
かたちで設けられた熱圧着装置53を具備して成る。こ
の熱圧着装置53は、互いに対向する固定ヒータ54と
可動ヒータ55とを有し、この可動ヒータ55が進退駆
動具56によって固定ヒータ54へ向けて近接・離反す
るようになっている。
【0034】従って、このシート連結部6では、図6に
示すように後端保持部3で保持された先行側の帯状シー
ト材Wの後端部と、始端誘導部5で保持された後行側の
帯状シート材Wの始端部とを、互いに重合状にして熱溶
着により連結することができる。本実施例では進退駆動
具56として流体圧(空気圧とした)シリンダを用い
た。なお、ヒータとしては、電磁誘導、超音波、熱伝導
(電熱線等)その他の加熱方法を採用することができ
る。また、帯状シート材Wとして樹脂材以外のものを用
いる場合等には、各ヒータ54,55を接着剤の塗布具
に置換するようなことも可能である。
【0035】前記シート張設部7は、図1に示すように
上記後端保持部3よりも下流側(図1の上方側)で帯状
シート材Wを蛇行状に案内する複数の反転プーリ58を
有したもので、各反転プーリ58は、固定列59側のも
のと可動列60のものとに分けられ、このうち可動列6
0の反転プーリ58が、固定列59の反転プーリー58
に対して近接・離反可能とされている。
【0036】従って、このシート張設部7では、帯状シ
ート材Wの総合的な繰り出し長さを蛇行というかたちで
蓄えることができるようになっており、且つその蓄え量
を長くしたり短くしたり、適宜調節できるものである。
すなわち、例えば、このシート張設部7よりも下流側に
おいて帯状シート材Wの受給を間欠的に行う必要がある
場合であっても、その間欠(停止)タイミングに同調さ
せながら可動列60の反転プーリー58を固定列59の
反転プーリー58から徐々に離反させてゆき、受給時に
は離反分を吸収すべく近接させることで、回転駆動軸1
0による繰り出しを連続一定のものとすることができ
る。
【0037】特に、間欠受給時に関して生じる衝撃的な
張力も吸収することができ、帯状シート材Wに延び、捩
じれ又は切れを生じさせることがなく、また装置の故障
を招来することもないという利点がある。また、前記し
たような後端保持部3におけるカッター装置21(図3
参照)の作動中、回転駆動軸10に対する残芯の除去乃
至新品帯状シート材Wの装填中、始端誘導部5やシート
連結部6の作動中等において、回転駆動軸10を停止す
る必要がある場合であっても、シート張設部7において
可動列60の反転プーリー58を固定列59の反転プー
リー58へ近接させてゆくことで、シート張設部7の下
流側への帯状シート材Wの供給を一定条件(間欠送り又
は連続送り)に維持させることができるものである。
【0038】なお、回転駆動軸10の回転を再開するに
際し(帯状シート材Wの連結が終了した後等)、可動列
60の反転プーリー58を固定列59の反転プーリー5
8へ近接させた量に応じて、これをセンサ等で検出した
り又はポテンショメータで計測したりして、可動列60
の反転プーリー58を一気に復帰動作させればよい。本
実施例では、可動列60の反転プーリ58が移動フレー
ム61に設けられ、この移動フレーム61が、移動の案
内と駆動とを兼ねた一対の摺動駆動具62(ガイドバー
とした)により固定列59の反転プーリー58に近接・
離反するようにした。また、帯状シート材Wに対して常
に一定の張力が保てるようにするために、移動フレーム
61に近接向き移動に抗するテンション調整バネ63を
取り付けるようにし、ピンチロール20により送り込ん
でいる。
【0039】このシート張設部7から送り出された帯状
シート材Wは、ねじり向き変えローラ65及び踊り抑制
ローラ列66を介して下流(錠剤収納用カップ部の形成
工程等)へと送給される。このように構成された本発明
の供給連続化装置1では、当初、シート装填部4へ所定
数の帯状シート材Wを載置させると共に、回転駆動軸1
0に1ロール分の帯状シート材Wを装填し、その繰出し
始端部を所定位置まで(始端誘導部5及び後端保持部3
を経てシート張設部7の下流にわたるように)通してお
く。
【0040】そして、運転開始操作をすれば、回転駆動
軸10及びシート張設部7による帯状シート材Wの所定
繰り出し(間欠送り又は連続送り)が自動的に行われ
る。回転駆動軸10での帯状シート材Wが残り少なくな
ったときには、後端保持部3のカッター装置21の作動
(図3参照)、回転駆動軸10の退入に伴う残芯の除
去、回転駆動軸10の進出とシート装填部4との共同動
作による新品帯状シート材Wの装填(図2参照)、回転
駆動軸10の回転と始端誘導部5との共同動作による繰
出し始端部の引き出し(図5参照)、及びシート連結部
6による先行側帯状シート材Wの後端部と後行側帯状シ
ート材Wの始端部との連結(図6参照)が、略この順番
で行われる。
【0041】すなわち、これらによって帯状シート材W
の自動継ぎが行われる。従って、シート張設部7の下流
側では、帯状シート材Wの供給が一定条件(間欠送り又
は連続送り)のもと、自動的に連続されるもので、シー
ト装填部4への帯状シート材Wを補給することを除い
て、殆ど人手の介入は必要ない。ところで、本発明は、
上記実施例に限定されるものではない。
【0042】例えば、流体圧シリンダとして空気圧を例
示したが、油圧、水圧等を利用したものでもよい。ま
た、ボールねじ機構として例示した部分を、チェーン伝
動やロープ伝動による送り機構としたり、流体圧シリン
ダとしたりすることも可能である。電動モータとして例
示した部分を、流体圧モータ等に置換することも可能で
ある。
【0043】この他、各種の案内手段の使用種や各部材
の形状、材質、細部構成、或いは各付属機構や器具(カ
ッター装置21、テンション調整バネ63、ねじり向き
変えローラ65、踊り抑制ローラ列66等)の有無やそ
の構成等は、適宜変更可能である。また、本発明におい
て、帯状シート材Wを樹脂製とすることが限定されるも
のではなく、金属泊や紙、布等にも使用可能である。
【0044】本発明は、錠剤やカプセル錠等の包装材を
製造する場合に実施されることが限定されるものではな
いことは、言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、繰出し動作部に保持されている帯状シート材を
繰り出してゆく過程で、帯状シート材が残り少なくなっ
たり又は無くなったりして、その後端部が繰り出される
ようになると、まず、後端保持部が帯状シート材の後端
部を所定状態に保持する。繰出し動作部は、この状態で
帯状シート材の残芯を排出する。そして次に、シート装
填部が継ぎ足し用の帯状シート材を上記繰出し動作部へ
送り渡し、装填させる。そして始端誘導部により、装填
後の帯状シート材における繰出し始端部が上記後端保持
部まで引き出される。この後端保持部では、既に保持状
態にある先行側帯状シート材の後端部と、上記始端誘導
部によって引き出された後行側帯状シート材の始端部と
が重ね合わせ状態とされ、そしてシート連結部の作動に
より、この重合部分が一体的に連結される。
【0046】これら一連の動作中、先行する帯状シート
材は、後端保持部より下流側に設けられたシート張設部
によって蓄えられている張り量(総合引き出し長さ)が
徐々に送り出されるようになり、それより下流側におけ
る繰出し速度が一定に保持されるようになっている。こ
のようにして、帯状シート材の供給が一定条件(間欠送
り又は連続送り)のもと、自動的に連続されるものであ
り、即ち、新旧ロールの交換に係る全ての作業が自動
的、連続的に行えるので、作業の容易化乃至軽減化、及
び作業能率(及び帯状シート材を素材とする製品の生産
効率)の向上を図ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る帯状シート材の供給連続化装置を
示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線拡大矢視図である。
【図4】ロール状態で準備された帯状シート材を示す斜
視図である。
【図5】始端誘導部の動作説明図である。
【図6】シート連結部における動作説明図である。
【符号の説明】
1 帯状シート材の供給連続化装置 2 繰出し動作部 3 後端保持部 4 シート装填部 5 始端誘導部 6 シート連結部 7 シート張設部 W 帯状シート材 C 芯材
フロントページの続き (72)発明者 山口 英樹 滋賀県守山市森川原町163 グンゼ株式 会社 滋賀研究所内 (56)参考文献 特開 平6−345297(JP,A) 特開 平4−59549(JP,A) 特開 昭61−115820(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 19/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状シート材(W)の繰出し動作部
    (2)と、繰り出される帯状シート材(W)の後端部を
    保持する後端保持部(3)と、継ぎ足し用帯状シート材
    (W)を上記繰出し動作部(2)へ送り渡すシート装填
    部(4)と、上記繰出し動作部(2)に装填された継ぎ
    足し用帯状シート材(W)の繰出し始端部を上記後端保
    持部(3)へ引き出す始端誘導部(5)と、後端保持部
    (3)で保持された先行側帯状シート材(W)の後端部
    と始端誘導部(5)で保持された後行側帯状シート材
    (W)の始端部とを重合状に連結するシート連結部
    (6)と、上記後端保持部(3)よりも下流側で先行側
    帯状シート材(W)の張り量調節を行って繰出し速度を
    保持させるシート張設部(7)とを具備し、前記始端誘
    導部(5)は、帯状シート材(W)の外周面に対し当接
    ・離反動する巻出ローラ(38)と、この巻出ローラ
    (38)の当接・離反動作に伴って帯状シート材(W)
    の繰り出し経路を開放状態又は所定隙間状態のいずれか
    に開閉させるガイド装置(39)と、このガイド装置
    (39)が閉じたときにその間を案内される帯状シート
    材(W)に対して駆動力を伝える送り部(40)とを具
    備して成ることを特徴とする帯状シート材の供給連続化
    装置。
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