JP4978490B2 - 自動変速機の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は自動車に搭載される自動変速機、特に自動変速レンジでの手動変速機能を備えた自動変速機の制御装置に関し、自動車用変速機の技術分野に属する。
近年、自動車用自動変速機として、走行状態に応じて変速段を自動的に切り換える自動変速モードと、運転者の手動操作によって変速段を切り換える手動変速モードとを備えたものが実用化されている。
この自動変速機は、レンジ切り換え用のシフトレバーの操作位置として、駐車用のPレンジ、後退用のRレンジ、中立用のNレンジ、及び自動変速モード選択用のDレンジ等の他に、Mレンジ等と呼ばれる手動変速モード選択位置が設定され、この手動変速モード選択位置におけるシフトレバーの操作により、変速段が1段ずつシフトアップ又はシフトダウンするように構成されている。
また、特許文献1には、前記のようなシフトレバーの操作によって変速段を切り換える手動変速モードを備えた自動変速機において、さらに、ステアリングホイールにシフトアップスイッチとシフトダウンスイッチとを設け、手動変速モードにおいて、これらのスイッチの操作によっても変速段のシフトアップ又はシフトダウンを可能としたものが開示されている。
そして、この特許文献1に記載の自動変速機では、自動変速モードにおいて例えば前記シフトダウンスイッチを操作すれば、変速モードが手動変速モードに切り換り、その後、シフトアップスイッチを操作すれば、自動変速モードに復帰するように構成されているが、このように、シフトレバーをDレンジ等の自動変速モード選択位置に操作したまま手動変速モードに切り換えることを可能とすれば、一時的に或いは迅速に加速、減速することができて、変速操作の利便性が向上する。
なお、この種の自動変速機として、自動変速モードにおいて前記シフトダウンスイッチやシフトアップスイッチを操作すれば、シフトレバーをDレンジ等の自動変速モード選択位置に操作したまま、変速モードがこれらのスイッチの操作により変速段が切り換る手動変速モードに一時的に切り換り、その後、これらのスイッチが操作されてから所定の時間が経過するなどの所定の復帰条件が成立すれば、自動的に自動変速モードに復帰するものもある。
そして、このような自動変速機を搭載した自動車は、変速モードが変更される度に、変更後の変速モードを例えばインストルメントパネルに設けた表示装置によって表示するように構成されており、運転者はその表示を見て変更後の変速モード、すなわち現在の変速モードを知ることができる。
特開2002−349687号公報
ところで、上述のように、自動変速モードから一時的な手動変速モードに切り換わり、その後、所定の復帰条件が成立すれば自動的に自動変速モードに復帰する自動変速機においては、手動変速モードでの変速操作や走行状態の変化により、復帰時の変速段と、復帰時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段とが異なることがある。
この場合、復帰と同時に走行状態に対応した変速段への自動変速が実行されることになるが、運転者がこの変速の実行を予期していない場合、この変速によって生じる変速ショックにより運転者に違和感を与えることがある。特に、復帰と同時に変速段が2段以上切り換わる場合は、その違和感は大きくなる。また、復帰と同時に変速段がシフトダウンする場合には、予期せぬ加速やエンジンブレーキが発生して、より違和感を運転者に与えることになる。
この対処として、前記所定の復帰条件が成立して自動変速モードに復帰したとき、自動変速を実行するような走行状態であっても、その自動変速の実行による変速ショックが小さくなるような走行状態になるまで自動変速の開始を遅延することが考えられる。この場合、前記表示装置による自動変速モードへの表示の切り換えも遅延する。
ところが、このようにすると、自動変速モードにおいて一時的に手動変速モードに切り換えることを頻繁に行う運転者にとっては、自動変速モードへの表示の切り換えがいつもに比べて遅いと感じ、この表示の切り換えが新たな違和感を与える可能性がある。
そこで、本発明は、走行状態に応じて変速段が自動的に切り換わる自動変速モードと、ステアリングホイール上又はその近傍に設けられたシフトダウンスイッチまたはシフトアップスイッチ(以下、これらのスイッチを「ステアリング変速スイッチ」という)の操作により、シフトレバーを自動変速モード選択位置に操作したまま、自動変速モードから一時的に切り換えられて該スイッチの操作により変速段が切り換えられる手動変速モードとを有する自動変速機において、前記手動変速モードから自動変速モードへの復帰時に、表示の切り換えが遅れることによる違和感を防止しながら、復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感をも抑制することができる自動変速機の制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明は、走行状態に応じて変速段が自動的に切り換わる自動変速モードと、シフトレバーが自動変速モード選択位置に操作されている状態で、ステアリングホイール上又はその近傍に設けられたステアリング変速スイッチの操作により変速段が切り換わる手動変速モードとを有する自動変速機の制御装置であって、
変速モードを表示する変速モード表示手段と、
前記手動変速モードにおいて、自動変速モードへの所定の復帰条件が成立したときに、前記変速モード表示手段の表示を自動変速モードの表示に切り換えると共に、さらに所定の自動変速開始条件が成立した時点で、変速モードを自動変速モードに復帰させる変速モード復帰手段とを有することを特徴とする。
なお、本明細書で言う「所定の自動変速開始条件」は、自動変速の開始を許可する条件であって、この成立後に実行した自動変速により発生する変速ショックが運転者に違和感を与えることがほとんどないときに成立する条件である。また、所定の自動変速開始条件は、所定の復帰条件が成立したときに成立している場合があり、この場合は、所定の復帰条件の成立時に、表示が自動変速モードの表示に切り換わると同時に、変速モードも自動変速モードに復帰する。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段を有し、
前記所定の自動変速開始条件は、前記アクセル開度検出手段で検出されるアクセル開度の変化率が所定値より大きくなると成立することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
前記所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する変速段算出手段を有し、
前記所定の自動変速開始条件は、現変速段と前記変速段算出手段が算出した変速段との差が所定差より小さくなると成立することを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する変速段算出手段とを有し、
前記所定の自動変速開始条件は、前記アクセル開度検出手段で検出されるアクセル開度の変化率が所定値より大きくなる、及び/又は、現変速段と前記変速段算出手段が算出した変速段との差が所定差より小さくなると成立することを特徴とする。
加えて、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置において、
前記変速モード復帰手段は、前記所定の復帰条件が成立したときに、そのときの走行状態に対応する自動変速モードでの変速段が現変速段からシフトダウンする変速段でない場合は、その時点で前記変速モード表示手段の表示を自動変速モードの表示に切り換えると共に、変速モードを自動変速モードに復帰させることを特徴とする。
以上のように構成したことにより、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、ステアリング変速スイッチの操作による自動変速モードから手動変速モードへの切り換え後、所定の復帰条件が成立すると変速モード表示手段の表示が自動変速モードの表示に切り換わると共に、さらに上述の所定の自動変速開始条件が成立した時点で変速モードが自動変速モードに復帰する。したがって、手動変速モードでの変速操作や走行状態の変化によって所定の復帰条件成立時の変速段と該成立時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段とが異なっていても、所定の自動変速開始条件が成立するまでは自動変速モードへの復帰が遅延される。これにより、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
また、所定の復帰条件が成立すると、変速モードの表示が手動変速モードから自動変速モードの表示に切り換わるため、所定の自動変速開始条件が成立するまでは実際には自動変速モードに復帰しないものの、運転者には自動変速モードに復帰したと思わせることができる。したがって、所定の復帰条件成立とほぼ同時に所定の自動変速開始条件が成立する場合(所定の復帰条件成立と同時に自動変速モードに復帰する場合)も、また所定の復帰条件成立に遅れて自動変速開始条件成立する場合(所定の復帰条件成立後、しばらくたって自動変速モードに復帰する場合)も、運転者に同じタイミングで自動変速モードに復帰したと思わせることができる。これにより、自動変速モードにおいて一時的に手動変速モードに切り換えることを頻繁に行う運転者に変速モード表示に関する違和感を与えることが抑制できる。
また、請求項2に記載の発明によれば、上述の所定の自動変速開始条件は、アクセル開度の変化率が所定値より大きくなると成立する。アクセル開度の変化率が所定値より大きい場合、すなわち運転者が急に大きくアクセルを踏み込むまたはアクセルの踏込みを急にやめる場合は、自動変速が実行されて変速ショックが発生しても、運転者の操作と同期して変速が発生するので、運転者に与える違和感は小さい。したがって、アクセル開度の変化率が所定値より大きくなるまで自動変速モードへの復帰(自動変速の開始)が遅延される。その結果、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、上述の所定の自動変速開始条件は、現変速段と所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段との差が所定差より小さくなると成立する。この差が所定差より大きいと、所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する変速段に自動変速するときに発生する変速ショックが大きくなる。したがって、所定の復帰条件が成立した後の走行状態が、該走行状態に対応する変速段と現変速段との差が所定差より小さいような状態になるまで自動変速モードへの復帰(自動変速の開始)が遅延される。その結果、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、上述の所定の自動変速開始条件は、アクセル開度の変化率が所定値より大きくなる、及び/又は、現変速段と所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段との差が所定差より小さくなると成立する。したがって、この条件により、アクセル開度の変化率が所定値より大きくなるまで、及び/又は、所定の復帰条件が成立した後の走行状態が、該走行状態に対応する変速段と現変速段との差が所定値より小さいような状態になるまで自動変速モードへの復帰(自動変速の開始)が遅延される。その結果、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与えられる違和感を抑制することができる。
加えて、請求項5の発明によれば、所定の復帰条件が成立したときに、そのときの走行状態に対応する自動変速モードでの変速段が現変速段からシフトダウンする変速段でない場合は、その時点で変速モードの表示を自動変速モードの表示に切り換えると共に、変速モードを自動変速モードに復帰させる。これは、運転者に与える違和感が大きい変速ショックを発生させるのは、シフトアップよりシフトダウンであることを考慮している。言い換えると、シフトダウンの自動変速による変速ショックにより運転者に与えられる違和感のみを抑制している。
すなわち、手動変速モードでの変速操作や走行状態の変化によって所定の復帰条件成立時の変速段に対して該成立時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段が大きいまたは等しい場合は、上述の所定の自動変速開始条件に関係なく、自動変速モードに復帰させる。そして、シフトアップの自動変速が実行されるまたは自動変速が開始されずに維持される。
一方、所定の復帰条件成立時の変速段に対して該成立時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段が小さい場合は、所定の自動変速開始条件が成立するまで、自動変速モードへの復帰を遅延する。前記所定の自動変速開始条件が成立すると、自動変速モードへ復帰し、シフトダウンの自動変速が実行される。
これにより、自動変速モードに復帰することが過度に遅延されることを抑制しつつ、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
(第1の実施形態)
図1は本発明の第1の実施形態に係る自動変速機が搭載された自動車の概略の構成を示すもので、この自動車の前部には、エンジン1と自動変速機2とを結合してなるパワーユニットが搭載されている。また、車内には、運転席の側方に前記自動変速機2のレンジを切り換えるためのシフトレバー3が、前方にステアリングホイール4がそれぞれ配設されている。さらに、前記ステアリングホイール4の前方のインストルメントパネルには、メーターユニット5が配置されている。
前記シフトレバー3は、図2に示すように、ガイド部材31に設けられた一連の操作経路32に沿って操作されるようになっており、その操作経路32上に、Pレンジ位置、Rレンジ位置、Nレンジ位置、及びDレンジ位置が設けられている。そして、シフトレバー3がDレンジ位置に操作されたときに、自動変速機2の変速モードが走行状態に応じて変速段が自動的に切り換わる自動変速モードに設定されるようになっている。
さらに、Dレンジ位置の側方にはMレンジ位置33が設けられており、シフトレバー3がDレンジ位置から該Mレンジ位置33に操作されたときに、自動変速機2の変速モードが運転者の手動操作によって変速段を切り換えるマニュアルモードに切り換わるようになっている。
このMレンジ位置33は前後に長い操作領域を有し、その中央の中立位置からシフトレバー3を前方(図2(b)に示すA方向)へ操作すれば、シフトダウンスイッチ(以下、「シフトレバーダウンスイッチ」という)34がONされて、自動変速機2の変速段が1段シフトダウンし、後方(図2(b)に示すB方向)へ操作すれば、シフトアップスイッチ(以下、「シフトレバーアップスイッチ」という)35がONされて、変速段が1段シフトアップするようになっている。そして、操作後は中立位置に戻り、次の操作に備えるようになっている。
また、図3に示すように、前記ステアリングホイール4は、中央のパドル部41と、該パドル部41からT字状に延びる3本のスポーク42、43、44と、これらのスポークに支持されたホイール部45とで構成されている。そして、左右のスポーク42、43の表側の前方位置、即ちホイール部45を握った運転者の左右の手の親指が位置する部位の近傍に左右一対のシフトダウンスイッチ(請求の範囲に記載の「ステアリング変速スイッチ」に対応し、以下、「ステアリングダウンスイッチ」という)46、46が設けられており、また、該スポーク42、43の裏側における前記パドル部41の所定の部位、即ちホイール部45を握った運転者の左右の手の親指以外の指が位置する部位の近傍に左右一対のシフトアップスイッチ(請求の範囲に記載の「ステアリング変速スイッチ」に対応し、以下、「ステアリングアップスイッチ」という)47、47が設けられている。
このステアリングダウンスイッチ46、46及びステアリングアップスイッチ47、47は、前記シフトレバー3がMレンジ位置に操作されてマニュアルモードが選択されているときに、前記シフトレバーダウンスイッチ34及びシフトレバーアップスイッチ35の代わりに、変速段をシフトダウン又はシフトアップさせる機能を備えている。
具体的には、一対のステアリングダウンスイッチ46、46のいずれか一方(又は両方)を図3(a)に示すA′方向に押し下げ操作すれば、該スイッチ46がONされて自動変速機2の変速段が1段シフトダウンし、また、一対のステアリングアップスイッチ47、47のいずれか一方(又は両方)を矢印B′で示すように手前へ引き寄せ操作すれば、該スイッチ47がONされて変速段が1段シフトアップする。
また、このステアリングダウンスイッチ46及びステアリングアップスイッチ47は、マニュアルモードにおいて変速段をシフトダウン又はシフトアップさせる機能に加えて、シフトレバー3がDレンジ位置に操作されている状態で一時的に手動変速を可能とする変速モード(請求の範囲に記載の「手動変速モード」に対応し、以下、「ダイレクトモード」という)に設定する機能を備えている。
即ち、シフトレバー3がDレンジ位置に操作されている状態で、ステアリングダウンスイッチ46及びステアリングアップスイッチ47のいずれか一つがON操作されると、自動変速機2の変速モードが自動変速モードから前記ダイレクトモードに切り換わって、変速段が1段シフトダウン又はシフトアップする。ダイレクトモード中、ステアリングダウンスイッチ46又はステアリングアップスイッチ47が再びON操作されれば、その都度、変速段が1段シフトダウン又はシフトアップする。
さらに、図4に示すように、前記メーターユニット5は、中央に車速計51、その左側のエリアにエンジン回転計52、右側のエリアに水温計53、燃料計54及び自動変速機2の状態を示すインジケータ55を配置した構成とされている。
このインジケータ55は、前記シフトレバー3の操作によって選択されたレンジを示すPレンジ表示器55a、Rレンジ表示器55b、Nレンジ表示器55c、及びDレンジ表示器55dを有し、さらに、Dレンジ表示器55dに隣接させて、「D」の文字を示すダイレクトモード表示器55e、及び「M」の文字を示すマニュアルモード表示器55fを備えており、これらの表示器のうち、Dレンジ表示器55dはセブンセグメント型の表示器で構成されている。
ここで、該Dレンジ表示器55dと、前記ダイレクトモード表示器55e及びマニュアルモード表示器55fの表示態様を説明すると、まず、シフトレバー3がDレンジ位置にある自動変速モードでは、図5(a)に示すように、ダイレクトモード表示器55e及びマニュアルモード表示器55fが消灯し、Dレンジ表示器55dが「D」の文字を表示する。
また、シフトレバー3がMレンジ位置にあるマニュアルモードでは、図5(b)に示すように、ダイレクトモード表示器55eが消灯し、マニュアルモード表示器55fが点灯すると共に、Dレンジ表示器55dがそのときの変速段を示す数字を表示する。
そして、シフトレバー3がDレンジ位置に操作されている状態で、ステアリングダウンスイッチ46、46又はステアリングアップスイッチ47、47のいずれか一つがON操作されることにより設定されるダイレクトモードでは、図5(c)に示すように、ダイレクトモード表示器55e及びマニュアルモード表示器55fが点灯すると共に、Dレンジ表示器55dがそのときの変速段を示す数字を表示する。
次に、自動変速機2の変速段を制御する制御装置であるコントローラについて説明すると、図6に示すように、コントローラ100には、自動変速機2の基本的な変速制御としての自動変速モードでの制御のために、車速を検出する車速センサ101からの信号と、エンジン負荷としてアクセルペダル5の踏込み量(アクセル開度)を検出するアクセル開度センサ102からの信号と、シフトレバー3の操作位置を検出するシフト位置センサ103からの信号とが入力されるようになっている。
また、前記マニュアルモードでの変速制御のために、シフトレバーダウンスイッチ34及びシフトレバーアップスイッチ35からの信号が入力されると共に、該マニュアルモード及び前記ダイレクトモードでの変速制御のために、ステアリングダウンスイッチ46及びステアリングアップスイッチ47からの信号が入力されるようになっている。
さらに、このコントローラ100は、前記各センサ及びスイッチからの信号に基づいて変速段を設定し、その変速段を実現するように自動変速機2に変速制御信号を出力すると共に、前記メーターユニット5におけるインジケータ55に各表示器55a〜55fの表示状態を制御するための表示制御信号を出力するようになっている。
加えて、コントローラ100は、シフトレバー3がDレンジ位置に操作されている状態でステアリングダウンスイッチ46またはステアリングアップスイッチ47が操作されることにより変速モードが自動変速モードからダイレクトモードに切り換わった後、予め決められた所定の条件(請求の範囲に記載の「所定の復帰条件」および「所定の自動変速開始条件」に対応する。)が成立すると、変速モードを自動変速モードに復帰させるように構成されている(請求の範囲に記載の、「変速モード復帰手段」として機能する。)。
このことを、コントローラ100による変速制御の一例の図7に示すフローチャートを参照しながら具体的に説明する。図7のフローチャートに示す制御は、自動車の走行中、繰り返し実行される。
まず、S200において、図6に示す各センサおよびスイッチからの信号がコントローラ100に入力される。
次に、S210において、コントローラ100は、アクセル開度センサ102からの信号に基づいて、アクセル開度変化率(単位時間当たりのアクセル開度変化量)を算出する。
続いて、S220において、コントローラ100は、現在の変速モードがダイレクトモードであるか否かを判定する。ダイレクトモードである場合はS240に進む。そうでない場合、S230に進んでフラグ変数Fに0を代入し、リターンに進んでスタートに戻る。
S240において、コントローラ100は、所定の復帰条件が成立しているか否かを判定する。所定の復帰条件は、例えばダイレクトモード中において最後のステアリングダウンスイッチ46またはステアリングアップスイッチ47の一方の操作が実施されて所定の時間経過した後に成立する。これに加えて、例えば自動車が旋回中でないこと、及び/又はアクセル開度が所定値以下であることなど、すなわち自動車の走行状態が安定しているときに成立する。所定の復帰条件が成立している場合S250に進む。そうでない場合S230に進む。
S250において、コントローラ100は、フラグ変数Fに1が代入されているか否かを判定する。1が代入されている場合はS270に進む。そうでない場合はS260に進んで、インジケータ55の変速表示をダイレクト表示モードから自動変速モード表示に変更する。そして、S280に進んでフラグ変数Fに1を代入し、その後リターンに進んでスタートに戻る。
一方、S250でフラグ変数Fに1が代入されていると判定すると、S270において、コントローラ100は、S210で算出したアクセル開度変化率の絶対値が所定値より小さいか否かを判定する。所定値は、アクセル開度変化率がこの値より大きい場合に(すなわち運転者が急に大きくアクセルを踏み込むまたはアクセルの踏込みを急にやめる場合に)、自動変速による変速が実行されて変速ショックが発生しても運転者に違和感を与えることがほとんどない値に設定されている。
S210で算出したアクセル開度変化率が所定値より小さい場合は、リターンに進みスタートに戻る。そうでなく大きい場合は、S290に進んで変速モードを自動変速モードに切り換え、その後リターンに進んでスタートに戻る。
このフローチャートに対応するタイムチャートを図8に示す。図に示すように、ダイレクトモード中に所定の復帰条件が成立すると、まずインジケータ55の表示がダイレクトモード表示から自動変速モード表示に変更される。このとき、変速モードは、自動変速モードに換わらずダイレクトモードのままである。自動変速モードへの復帰は、アクセル開度変化率が所定値より大きくなるとき、図で言えばアクセル開度の変化の傾きが所定の傾きより大きくなったときに所定の自動変速開始条件が成立し、その成立後に実行される。
本実施形態によれば、ステアリングダウンスイッチ46またはステアリングアップスイッチ47の操作による自動変速モードからダイレクトモードへの切り換え後、所定の復帰条件が成立するとインジケータ55の表示が自動変速モードの表示に切り換わると共に、さらに所定の自動変速開始条件が成立すると、すなわちアクセル開度の変化率が所定値より大きくなると変速モードが自動変速モードに復帰する。したがって、ダイレクトモードでの変速操作や走行状態の変化によって所定の復帰条件成立時の変速段と該成立時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段とが異なっていても、所定の自動変速開始条件が成立するまでは自動変速モードへの復帰が遅延される。これにより、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
また、所定の復帰条件が成立すると、変速モードの表示がダイレクトモードから自動変速モードの表示に切り換わるため、所定の自動変速開始条件が成立するまでは実際には自動変速モードに復帰しないものの、運転者には自動変速モードに復帰したと思わせることができる。したがって、所定の復帰条件成立とほぼ同時に所定の自動変速開始条件が成立する場合(所定の復帰条件成立と同時に自動変速モードに復帰する場合)も、また所定の復帰条件成立に遅れて自動変速開始条件成立する場合(所定の復帰条件成立後、しばらくたって自動変速モードに復帰する場合)も、運転者に同じタイミングで自動変速モードに復帰したと思わせることができる。これにより、自動変速モードにおいてダイレクトモードに切り換えることを頻繁に行う運転者に変速モード表示に関する違和感を与えることが抑制できる。
(第2の実施形態)
上述の第1の実施形態の場合、変速モードをダイレクトモードから自動変速モードに復帰させるための所定の自動変速開始条件は、アクセル開度変化率が所定値より大きくなるときに成立していた。すなわち運転者が急に大きくアクセルを踏み込むまたはアクセルの踏込みを急にやめる場合に、この場合は自動変速が実行されて変速ショックが発生しても運転者の操作と同期して変速が発生するため、その結果運転者に与える違和感は小さいので、成立していた。本実施形態は、これと異なる状況において自動変速開始条件が成立するものである。
本実施形態は、制御内容が部分的に異なるだけで、構成要素は第1の実施形態と同一である。したがって、異なる部分を説明する。
本実施形態の変速制御の一例を示すフローチャートは、図7に示すフローチャートとほぼ同じで、S270の制御を、図9に示すS270−1、S270−2、およびS270−3の制御に置換したものである。したがって、図9に示すS270−1、S270−2、S270−3のみを説明する。
S250でフラグ変数Fに1が代入されていると判定すると、S270−1において、コントローラ100は、現在の変速段、すなわちダイレクトモード中の最後のステアリングダウンスイッチ46またはステアリングアップスイッチ47の操作に対応する変速段の情報を取得する。
続く、S270−2において、コントローラ100は、現在の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する。すなわち、S200で入力された車速センサ101からの信号とアクセル開度センサ102からの信号に基づいて走行状態を検出し、仮にその走行状態に対応して自動変速を実行したときの該自動変速後の変速段を算出する。
そして、S270−3において、コントローラ100は、S270−1で取得した現変速段と、S270−2で算出した変速段との差が、所定差以上か否かを判定する。所定差は、例えば2速であり、これ以上だと、現変速段から算出した変速段に自動変速するときに発生する変速ショックが大きくなる段差に設定されている。差が所定差以上の場合は、リターンに進んでスタートに戻る。そうでない場合はS290に進む。
このフローチャートに対応するタイムチャートを図10に示す。図に示すように、ダイレクトモード中に所定の復帰条件が成立すると、まずインジケータ55の表示がダイレクトモード表示から自動変速モード表示に変更される。このとき、変速モードは、自動変速モードに換わらずダイレクトモードのままである。自動変速モードへの復帰は、所定の復帰条件が成立した後の走行状態が、該走行状態に対応する変速段(算出変速段)と現変速段との差が所定差(ここでは2速)未満になって所定の自動変速開始条件が成立し、その成立後に実行される。
このことを図11に示す自動変速の変速マップを用いて説明する。所定の復帰条件成立時の変速段(現変速段)が2速であって、成立時の走行状態が自動変速の変速マップに基づけば4速である場合、3速に対応する走行状態、すなわちアクセル開度と車速によって定義されるマップ上の点が3速の領域内に位置したときに、自動変速開始条件が成立し、2速から3速にシフトアップする自動変速が開始される。
本実施形態によれば、所定の自動変速開始条件は、現変速段と所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段との差が所定差より小さくなると成立する。したがって、所定の復帰条件が成立した後の走行状態が、該走行状態に対応する変速段と現変速段との差が所定差より小さいような状態になるまで自動変速モードへの復帰(自動変速の開始)が遅延される。その結果、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
(第3の実施形態)
本実施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせたものである。具体的には、所定の自動変速開始条件が、アクセル開度の変化率が所定値より大きくなる、及び、現変速段と所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段との差が所定差より小さくなると成立する。
本実施形態は、制御内容が部分的に異なるだけで、構成要素は第1の実施形態と同一である。したがって、異なる部分を説明する。
本実施形態の変速制御の一例を示すフローチャートは、図7に示すフローチャートとほぼ同じで、S270の制御を、図12に示すS270−11、S270−12、S270−13、およびS270−14の制御に置換したものである。したがって、図12に示すS270−11、S270−12、S270−13、S270−14のみを説明する。
S250でフラグ変数Fに1が代入されていると判定すると、S270−11において、コントローラ100は、S210で算出したアクセル開度変化率の絶対値が所定値より小さいか否かを判定する。S210で算出したアクセル開度変化率が所定値より小さい場合は、S270−12に進む。そうでなく大きい場合は、S290に進んで変速モードを自動変速モードに切り換え、その後リターンに進んでスタートに戻る。
S270−12において、コントローラ100は、現在の変速段、すなわちダイレクトモード中の最後のステアリングダウンスイッチ46またはステアリングアップスイッチ47の操作に対応する変速段の情報を取得する。
続く、S270−13において、コントローラ100は、現在の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する。
そして、S270−14において、コントローラ100は、S270−12で取得した現変速段と、S270−13で算出した変速段との差が、所定差以上か否かを判定する。差が所定差以上の場合は、リターンに進んでスタートに戻る。そうでない場合はS290に進む。
このフローチャートに従った場合の、所定の自動変速開始条件が成立する要件を図13に表で示す。
図13の表は、所定差が2速である場合のものである。この表に示すように、アクセル開度変化率が所定値より大きい場合は、変速段の差に関わらず、所定の変速開始条件が成立する。一方、アクセル開度変化率が所定値より小さい場合は、変速段差が0または1速である場合のみ成立する。
本実施形態によれば、第1および第2の実施形態と同様に、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。しかしながら、第1や第2の実施形態に比べて、ダイレクトモードから自動変速モードに復帰するのに時間がかかる場合がある。これは、所定の自動変速開始条件の成立が、第1や第2の実施形態に比べて厳しいためである。
(第4の実施形態)
本実施形態は、運転者に違和感を与えるような変速ショックを発生させるのは、シフトアップする自動変速よりもシフトダウンする自動変速の方であることを考慮したものである。言い換えると、シフトダウンの自動変速による変速ショックにより運転者に与えられる違和感のみを抑制している。
本実施形態は、制御内容が部分的に異なるだけで、構成要素は第1の実施形態と同一である。したがって、異なる部分を説明する。
本実施形態の変速制御の一例を示すフローチャートは、図7に示すフローチャートとほぼ同じで、図14に示すS245−1、S245−2、S245−3、S245−4、およびS245−5の制御を加えたものである。したがって、図14に示すS245−1、S245−2、S245−3、S245−4、S245−5のみを説明する。
S240で所定の復帰条件が成立すると、S245−1において、コントローラ100は、現在の変速段、すなわちダイレクトモード中の最後のステアリングダウンスイッチ46またはステアリングアップスイッチ47の操作に対応する変速段の情報を取得する。
次に、S245−2において、コントローラ100は、現在の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する。すなわち、S200で入力された車速センサ101からの信号とアクセル開度センサ102からの信号に基づいて走行状態を検出し、仮にその走行状態に対応して自動変速を実行したときの該自動変速後の変速段を算出する。
続いて、S245−3において、コントローラ100は、S245−1で取得した変速段が、S245−2で算出した変速段と等しいまたはそれ以上であるか否かを判定する。等しいまたはそれ以上である場合はS250に進む。そうでない場合はS254−4に進む。
S245−4において、コントローラ100は、インジケータ55の変速表示をダイレクト表示モードから自動変速モード表示に変更する。そして、S245−5に進み、変速モードをダイレクトモードから自動変速モードに切り換え、リターンに進んでスタートに戻る。
本実施形態によれば、所定の復帰条件が成立したときに、そのときの走行状態に対応する自動変速モードでの変速段が現変速段からシフトダウンする変速段でない場合は、その時点で変速モードの表示を自動変速モードの表示に切り換えると共に、変速モードを自動変速モードに復帰させる。これは、運転者に与える違和感が大きい変速ショックを発生させるのは、シフトアップよりシフトダウンであることを考慮している。言い換えると、シフトダウンの自動変速による変速ショックにより運転者に与えられる違和感のみを抑制している。
すなわち、ダイレクトモードでの変速操作や走行状態の変化によって所定の復帰条件成立時の変速段に対して該成立時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段が大きいまたは等しい場合は、上述の所定の自動変速開始条件に関係なく、自動変速モードに復帰させる。そして、シフトアップの自動変速が実行されるまたは自動変速が開始されずに維持される。
一方、所定の復帰条件成立時の変速段に対して該成立時の走行状態に対応した自動変速モードでの変速段が小さい場合は、上述の所定の自動変速開始条件が成立するまで、自動変速モードへの復帰を遅延する。所定の自動変速開始条件が成立すると、自動変速モードへ復帰し、シフトダウンの自動変速が実行される。
これにより、自動変速モードに復帰することが過度に遅延されることを抑制しつつ、自動変速モード復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感を抑制することができる。
なお、図14に示すS270の制御は、図9に示すS270−1、S270−2、およびS270−3に置換可能である。また、図12に示すS270−11、S270−12、S270−13、S270−14、およびS270−15にも置換可能である。
以上のように、本発明に係る自動変速機の制御装置によれば、走行状態に応じて変速段が自動的に切り換わる自動変速モードと、ステアリング変速スイッチの操作により、シフトレバーを自動変速モード選択位置に操作したまま、自動変速モードから一時的に切り換えられて該スイッチの操作により変速段が切り換えられる手動変速モード(ダイレクトモード)とを有する自動変速機において、手動変速モード(ダイレクトモード)から自動変速モードへの復帰時に、表示の切り換えが遅れることによる違和感を防止しながら、復帰時の自動変速による変速ショックにより運転者に与える違和感をも抑制することができる。したがって、本発明は、この種の自動車用自動変速機の製造産業分野において、好適に利用される可能性がある。
本発明の実施の形態を構成する各構成要素の配置を示す自動車の全部の概略図である。 シフトレバー及びその操作位置を示す図である。 ステアリングダウンスイッチ及びステアリングアップスイッチの配置を示す図である。 メーターユニットの構成を示す図である。 同メーターユニットにおける自動変速機用インジケータの要部の点灯状態を示す図である。 本発明の実施の形態の制御システムを示すブロック図である。 第1の実施形態の変速制御動作を示すフローチャートである。 図7のフローチャートに対応するタイムチャートである。 第2の実施形態の変速制御動作を示すフローチャートの一部である。 図9のフローチャートに対応するタイムチャートである。 第10のタイムチャートに対応する自動変速マップを示している。 第3の実施形態の変速制御動作を示すフローチャートの一部である。 図12のフローチャートにおいて所定の自動変速開始条件が成立する要件を表を示したものである。 第4の実施形態の変速制御動作を示すフローチャートである。
符号の説明
2 自動変速機
46 ステアリング変速スイッチ(ステアリングダウンスイッチ)
47 ステアリング変速スイッチ(ステアリングアップスイッチ)
55 変速モード表示手段(インジケータ)
100 変速モード復帰手段(コントローラ)

Claims (5)

  1. 走行状態に応じて変速段が自動的に切り換わる自動変速モードと、シフトレバーが自動変速モード選択位置に操作されている状態で、ステアリングホイール上又はその近傍に設けられたステアリング変速スイッチの操作により変速段が切り換わる手動変速モードとを有する自動変速機の制御装置であって、
    変速モードを表示する変速モード表示手段と、
    前記手動変速モードにおいて、自動変速モードへの所定の復帰条件が成立したときに、前記変速モード表示手段の表示を自動変速モードの表示に切り換えると共に、さらに所定の自動変速開始条件が成立した時点で、変速モードを自動変速モードに復帰させる変速モード復帰手段とを有することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段を有し、
    前記所定の自動変速開始条件は、前記アクセル開度検出手段で検出されるアクセル開度の変化率が所定値より大きくなると成立することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
    前記所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する変速段算出手段を有し、
    前記所定の自動変速開始条件は、現変速段と前記変速段算出手段が算出した変速段との差が所定差より小さくなると成立することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  4. 請求項1に記載の自動変速機の制御装置において、
    アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段と、前記所定の復帰条件成立後の走行状態に対応する自動変速モードでの変速段を算出する変速段算出手段とを有し、
    前記所定の自動変速開始条件は、前記アクセル開度検出手段で検出されるアクセル開度の変化率が所定値より大きくなる、及び/又は、現変速段と前記変速段算出手段が算出した変速段との差が所定差より小さくなると成立することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置において、
    前記変速モード復帰手段は、前記所定の復帰条件が成立したときに、そのときの走行状態に対応する自動変速モードでの変速段が現変速段からシフトダウンする変速段でない場合は、その時点で前記変速モード表示手段の表示を自動変速モードの表示に切り換えると共に、変速モードを自動変速モードに復帰させることを特徴とする自動変速機の制御装置。
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